JPS61258019A - 制電性ポリアミド繊維の製造方法 - Google Patents

制電性ポリアミド繊維の製造方法

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JPS61258019A
JPS61258019A JP9802785A JP9802785A JPS61258019A JP S61258019 A JPS61258019 A JP S61258019A JP 9802785 A JP9802785 A JP 9802785A JP 9802785 A JP9802785 A JP 9802785A JP S61258019 A JPS61258019 A JP S61258019A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は制電性のすぐれたポリアミド繊維の製造方法に
関するものであり、さらに詳しくは高速紡糸条件下で、
製糸安定性および糸物性が優れていると同時に、制電性
能が優れたポリアミド繊維を製造する方法に関するもの
である0〔従来技術及びその問題点〕 ポリアルキレンエーテル系の化合物、特にポリエチレン
オキシド系の化合物を含有するポリアミドは、制電性能
を有するため静電気の発生を抑制することから、多くの
衣料分野で有益に利用されてきている。これらを繊維に
用いるには、ポリアルキレンエーテル系化合物を含有す
るポリアミド組成物を、ポリアミドに混合した後溶融紡
糸、延伸することにより、繊維軸方向に前記ポリアミド
組成物が筋状に分散することにより、制電性能が発揮さ
れている。ところが高速紡糸技術が進歩するにつれ、こ
れまで適用されてきた前記の方法を単に高速化するので
は制電性能が大幅に低下してしまうと同時に製糸性も悪
化してしまい、したがって一般糸質もまた同時に低下す
るという糸物性および製造上のトラブルが発生するので
ある。
〔発明の目的〕
本発明の目的は前記した欠点のない、すなわち制電性能
と同時に一般糸質も優れた制電性ボリアミド繊維を亮紡
速条件下で安定して製造することができる方法を提供す
ることにある。
〔発明の構成〕
前記した本発明の目的はポリアルキレンエーテル化合物
を共重合したポリアミド組成物IAIとポリアミドを芯
成分とし、鞘成分をポリアミドとする複合繊維を150
0 m 7分以上、9000m/分以下の紡糸速度で、
かつ、芯成分に対す60分以下とすることを特徴とする
制電性ポリアミド繊維の製造方法によって達成できる。
不発明で用いられるポリアルキレンエーテル化合物を共
重合したポリアミド組成物(以下ε。
A%組成物と略記する)とはブロックポリエーテルアミ
ド、ブロックポリエーテルエステルアミド、ランダムポ
リエーテルアミド等のポリエーテルとポリアミドとの共
重合体のことであり、ポリエーテルとポリアミドとの単
なるブレンドは含まれない。なお特にブロックポリエー
テルアミドは製造の容易さや、また該組成物を配合して
得られるポリアミド繊維の物性が良好であるため、不発
明の方法には好適に使用される。
ブロックポリエーテルアミドを構成するポリアルキレン
エーテルC以下PAEと略記する)とはポリエチレンエ
ーテル、ポリプロピレンエーテル、ポリエチレンプロピ
レンエーテルなどのエチレンオキサイドおよび/または
プロピレンオキサイドの重合酸物である。これらポリエ
ーテルの分子量は1000以上、好ましくは3000〜
8000のものがよく、なかでもポリエチレングリコー
ルの使用が最も適している。
−万、ブロックポリエーテルアミドを構成するポリアミ
ドはナイロン6、ナイロン8、ナイロン12、ナイロン
66、f−(ロン610のようなホモポリアミド、ある
いはこれら同志または他の共重合成分を含む共重合体で
、ポリアミド形成成分の重縮合反応により生成するホモ
またはコポリアミドである。。
ブロックポリエーテルアミドの製造法としては、例えば
ポリアルキレングリコールの両末端をシアンエチル化し
た後、水素添加してポリアルキレンエーテルジアミンと
し、これをアジピ韓 ン配やセバシン酸などの適当なジカルボン酸と反応せし
めてナイロン塩を合成し、この塩と前記ポリアミドを形
成するモノマとを重縮合する方法、およびポリアルキレ
ングリコールの両末端をアミン化してポリアルキレンエ
ーテルジアミンとした後、前記の方法と同じ方法で重縮
合する方法などが挙げられるが、これらのブロックポリ
エーテルアミドの製造方法をとくに限定するものではな
い。ブロックポリエーテルアミド中のポリエーテル成分
対ポリアミド成分の重量比は30〜70対70〜30が
適当である。
ブロックポリエーテルアミドの重縮合方法もとくに限定
されるものではなく、通常の公知のポリアミドの重縮合
法例えばナイロン6などでよく採用される常圧重合法ま
たはナイロン66などに採用される加圧重合法などが回
分式、連続式を問わず採用することかでiる。
またAE組成物には制電性能をより効果的に発揮させる
ために有機電解質を含有してもよい。
ここでいう有機電解質とは、ドデシルベンゼンスルホン
酸、トリデシルベンゼンスルホン酸、ノニルベンゼンス
ルホン酸、ヘキサデシルスルホン酸、ドデシルスルホン
酸などのスルホン酸とナトリウム、カリウム、リチウム
などのアルカリ金属から形成されるスルホン酸のアルカ
リ金属塩、ジステアリルリン酸ソーダなど(Dリン酸の
アルカリ金属塩、その他有機カルボン酸のアルカリ金属
塩などがあり、なかでもドデシルベンゼンスルホン酸ソ
ーダなどのスルホン酸の金属塩が良好である。
AE組成物中の有機金属塩の比率は1〜10重量係が好
ましい。とくに3〜7重量重量節囲が好ましい。1重量
係以下では制電性向上作用が不足し、10重重量風上で
はAH組成物の溶融粘匿の低下によ、る筋形成能の悪化
によりかえって制電性が低下する。
さらにAg組成物の溶融時の熱安定性を改善するために
抗酸化剤を添加してもよい。この抗酸化剤はAPMl成
物を製造する重縮合工程で添加してもよく、また溶融紡
糸に先立ってポリアミド細粒(チップ)と混合する段階
で添加してもよい。抗酸化剤としては何ら限定されない
が、特にフェノール系抗酸化剤が好ましい。
フェノール系抗酸化剤としては、例えば1.5゜5  
ト  リ メ チ ル −2,4,6−ト  リ  (
3,5ジ −Tert  −ブチル4−ヒドロキシベン
ジル)ベンゼン、2.2’−メチレンビス(4−メチル
−6−Tert−ブチルフェノール)、2.6−シーT
ert−ブチルフェノールなどのフェノール系水酸基の
隣接位置に立体障害を有する置換基のはいったフェノー
ル系誘導体である。
本発明で用いるポリアミドとは、前述のブロックポリエ
ーテルアミドの構成単位と同様に通常ポリアミド繊維と
してよく用いられているもので、例えばナイロン6、ナ
イロン8、ナイロン12、ナイロン66、ナイロン61
0や、また構成単位としてテレフタル酸やイノフタル酸
を含むポリアミド等のホモポリアミドや、あるいはこれ
ら同志または他の共重合成分とのコポリマー等があげら
れる。
本発明では制電剤としての前記Ag組成物はポリアミド
に混合して使用される。この混合はポリアミド細粒にA
g組成物の細粒を混合する方法が適しており、特に回転
式混合機を用いるのが適している。これらの混合細粒は
紡出に先立って溶融されるが、この装(A)としては通
常のプレッシャーメルター型の溶融装置が適している。
エクストルーダ型の溶融装置では繊維形成後繊維中で該
Ag組成物が筋状にうまく形成されず、制電性能がプレ
ッシャーメルター型ヲ用いた場合に比較して劣るものと
なるのである。
本発明では高速紡糸法を用いるが、この際芯鞘方式の複
合紡糸法を採用する。ただ単にAg組成物をポリアミド
に均一に混合したポリマを高速で紡糸して製造した繊維
の制電性は劣るのである。後述する実施例の図ll−1
にブロックポリエーテルアミドを均一に混合したものの
紡糸速度と、繊維の比抵抗の関係を示した。図1から判
るように、特に紡糸速度が1500m/分以上になると
急激に比抵抗が増大し、制電性能が劣ってくることが判
る。
この紡糸速度の高速化に伴なう障害を回避するために、
本発明では芯鞘複合方式を採用し、しかも芯部にのみA
E I!i成物を添加するのである。鞘部にはAg組成
物が実質的に含まれないポリアミドを用いる。
本発明における芯部に含まれるAg組成物の濃度は、A
g組成物に共重合される成分の濃度がAmであると良好
な制電性能が得られず、また40重量係を越えると芯成
分を紡糸したときの曳糸性が悪化して安定した紡糸状態
が得られない。
なおこの芯部分のPAR成分のa度はこれまで一般に製
造されている制電性ポリアミド繊維中に含まれているP
AE成分の濃度よりもはるかに高濃変であり、換言すれ
ば制電剤としてのPAE成分をこの芯部分に高濃度に局
在化せしめたと言える。このことは特Ka系速度が速い
製糸条件では制電性能を確保するうえできわめて有効分
の濃度として好ましくは、0.25%重11上15重量
係以下、より好ましくは065重量重量上10重量係以
下である。ところで前記芯部分の系全体に対する比率(
以下芯比率と略記する)は得られる原糸特性や、後述す
る芯部の溶融帯留時間との関係から重要なファクターで
ある。
原則的には前記の芯部のPAE成分の濃度範囲を満足す
れば良いのであるが、本発明では特に後述する浴融滞留
時間の範囲を考慮して2.5重量%以上′60重tチ以
下が好ましく% 5重量係以上50重ilチ以下がより
好ましい。
以上、芯部分のP A E II fll s系全体に
対するPAE @li[および芯比率の好ましい範囲を
説明したが、これらの範囲を図2に示した。ここで直線
LMは芯比率が1001(均一混合系)の場合である。
直線EF、H1は芯比率がそれぞれ60憾および2.5
係の場合であり、また直線キF′%ffI’は芯比率が
それぞれ501および5憾の場合である。上述した良好
な製糸安定性と原糸比抵抗値を示す好ましい範囲はEF
GHIJに囲まれる領域であり、さらに好ましい範囲は
キrσH’I’J’に囲まれる領域である。
AE組成物を高濃匿に配合した芯成分の溶融滞留時間は
得られるポリアミド繊維の制電性能や一般糸物性、なら
びに製糸状態の安定性の観点から重要である。本発明で
は芯成分の溶融滞留時間を5分以上60分以下でなけれ
ばならず、好ましくは7.5分以上45分以下とすべき
である。5分未満であると芯成分の混合ポリマの溶融が
均一におこなわれず、ポリマの紡出が不安定となる。−
万60分を越えるとAE組成物の熱劣化が進行し、制電
性能が低下したり、一般糸物性や製糸安定性が低下する
のである。
この溶融滞留時間の調整は、例えばポリマの溶融部から
紡糸パックに到るポリマ配管の体積や、パック中のポリ
マの通路の空間体積を小jくすることにより行なう。
不発明で適用する芯鞘型の複合方法の1例を図3を用い
て説明する。
図3は本発明に使用される口金の一同を示すものであり
、1はAE組成物とボリアぐドの混合物からなる芯成分
の口金導入孔であり、2は該芯成分の口金計量孔である
。3はポリアミドからなる鞘成分の口金導入部であり、
4は前記芯成分と鞘成分との会合部である。5は該芯成
分が合流した複合ポリマの導入孔であり、6の口金吐出
孔から複合ポリマが吐出され糸条化される。図3におい
て3および5の中心線が一致している場合には同心円の
芯鞘複合糸が得られ、一方5および5の中心線をずらし
ておけば偏心芯 した鞘鞘複合糸が得られるのである。
本発明における紡糸速度は1500m/分以上9000
m/分以下であるが好ましくは2000m/分以上80
00m/分以下である。1500m/分未満では図1か
らも判るように制電性能の低下は軽微であり芯鞘型の複
合をおこなう必要はない。紡糸速度が9000m/分を
越えると口金から吐出された複合ポリマの芯成分と鞘成
分の曳糸性の差が顕著になり、良好な紡糸安定性が得ら
れない。
また、紡糸速度が5000m/分以上の領域では前リマ
中の異物や芯成分のポリマ中のj1組成物の分散状態が
紡糸安定性に影響を及ぼすようになる。この観点から図
3の複合部にポリマが到達する以前のポリマ流路におい
て、芯成分および鞘成分いずれも炉遇させるのが良い。
特に50X200メツシユの一砂層と開口径が5μ〜5
0μの焼結金属層を組合わせた炉遇層を通過させるのが
好ましい。
本発明で用いられる具体的製糸方法の例としては紡糸速
度が1500m/分〜5G00m/分では紡糸部分と延
伸部分とを連続化したいわゆる直接紡糸延伸法(DSD
法)、紡糸速度が2500m/分〜7000m/分では
一担紡出糸条を巻取っ、た後に延伸する方法、紡糸速度
が3000 m /分〜9000m/分では紡出後巻取
るまでの間に加熱雰囲気を非接触状態で通過させ、さら
に必要があれば加熱された熱板に接触させるか、あるい
は加熱されたローラーに旋回させて熱処理したのちに巻
取る方法、および特に紡糸速度が4500〜9000m
/分では紡出糸条に熱処理を加えず直ちに巻取る方法等
々があげられる。
、本発明においては、添加する制電剤を芯部に集中させ
、鞘部には実質的に制電剤を含まない複合紡糸法を採用
するが、これは特に本発明の高速紡糸条件下で優れた製
糸安定性を確保するうえで有力な手段となる。
なぜなら、ポリマに添加剤を加えると一゛般に製糸性が
低下するので本発明のように芯部に添加剤を局在化せし
めると芯部単独の製糸性は劣るもの1となるが、これを
とりまく鞘部分がこの不安定性を補完するため、全体と
して良好な製糸性を得ることができるのであ乙。
〔発明の効果〕
本発明はこれまで説明してきた様に、紡糸速度の速い製
糸方法によって制電性能の優れたポリアミド繊維を得る
にあたり、制電成分を繊維全体に配合するのではなく、
芯鞘型の複合繊維として、該制電成分を芯部分に局在せ
しめたこと、また該芯部における制電成分の濃度を高く
保持すること、さらに芯成分の溶融滞留時間を限定して
、熱劣化を抑えることを組合わせたところに特徴がある
。この製糸方法を採用することによp制電性能および一
般糸質共に優れた制電性ポリアミド繊維を安定した製糸
状態のもとて高速で製造することができるのである。
以下実施例により本発明の詳細な説明する。
なお実施例の中で使用される物性の主なものの測定一方
法を以下に示す。
(1)  ポリアミドの相対粘度 ポリマt Ogを溶解したポリマ浴液のオストワルド型
粘度計での流下時間9&5% H2SO4単独の流下時
間の比、測定@度: 25 ℃ (2)  ブロックポリエーテルアミド組成物の相対粘
度 試料を70係の抱水クロラール中に1壬濃匿になるよう
に溶解し、オストワルト型粘度計で測定した流下時間と
、70%抱水クロ2−ル単独の流下時間の比、測定温度
25℃ (3)電気比抵抗(Rs) 試料を0.2壬のアニオン系界面活性剤の弱アルカリ水
浴液中で電気洗濯機を用いて2時間洗濯したのち水洗、
乾燥する。
ついで該試料を長さくL)5tx*繊度(D)1000
デニールの繊維束に引揃えて20ト ℃、23%RHζで281間調温、調湿したのち、振動
容量型微少電位測定装置により、印加電圧1ooo v
で試料の抵抗(R)を測定し、次式により算出する。
XD Rs:電気比抵抗(Ω・国) R:抵 抗(Ω) d:試料密lf(g /ca! ) D:繊 度 L:試料長(σ) 実施例−1 数平均分子量約3500のポリエチレングリコールに、
アルカリ触媒の存在下で7クリロニトリルを反応させて
、両末端にシアノ基を導入し、これにさらに水素を添加
して、両末端の95%以上がアミノ基であるポリエチレ
ンオキサイドジアミンを合成した。このジアミンに等モ
ル量のアジピン酸を作用させて、ポリエチレンオキサイ
ドジアミンアジビン酸塩を合成した。この塩をC−カグ
ロラクタムと混合して、ポリエチレンオキシド部分の重
量率が40重重量上なるように調整し、酢酸を0.2重
量%添加して、窒素気流中で常法に従って重合した。得
られた重合生成物を熱水抽出後、乾燥して、ポリアルキ
レンエーテル(PAE)としてポリエチレンエーテル成
分を40重量壬含有するブロックポリエ?。
一チルアミド(以下組成物へと称す)ベレットを得た。
得られたベレットの相対粘度は2.10であった。
上記組成物P1からなるベレットを、常法により得たポ
リεカプラミドベレット(相対粘度2.45)に5重量
壬および6重量係ブレンドした混合ベレットを通常のプ
レッシャーメルター匿紡糸機を用いて、紡糸速麗が50
0〜6000m/分の範囲で紡糸し、−担巻取った後延
伸して70デニール24フイラメントのマルチフィラメ
ントヤーンを得た。
一1万% P、からなるベレットを前記ポリεカプラミ
ドベレットに25重量%ブレンドしたものを芯成分とし
、P、からなるベレットを含まない前記ポリεカプラミ
ドのみを鞘成分として芯成分および鞘成分ともに通常の
プレッシャーメルター型の複合紡糸機を用いて溶融、図
3に示した構成を有する複合口金を用いて芯比率が12
重量%および24重量%の芯鞘複合糸を紡出した。該紡
出糸を前記と同様の方法で70デニール24フイラメン
トのマルチフィラメントヤーンを得た。なおいずれの場
合にも紡糸速[1000〜4000 m /分の範囲で
は、巻取中に縦膨潤が生じるために、この現象が顕在化
するまでの5分間で未延伸糸の巻取を終了した。延伸は
通常の冷却ピンと熱板を組合わせた延伸機を適用し、熱
板の温度を150℃とし、延伸後の残留伸度が40係に
なるよう倍率を設定した。なお紡糸パックのP材として
は80メツシユの七ランダム微粉体を厚み2cInとな
るように充填し、さらにこの下部には開口度30μの焼
結金属板を配した。芯鞘複合糸の場合の芯成分の溶融滞
留時間は芯地率24重関係の場合7〜12分、12重量
%の場合14〜25分であった。
表1に製糸条件と糸物性を示しまた原糸比抵抗と紡糸速
度の関係を図1に示した。曲線AおよびBは組成物P、
を系全体に均一に混合したもので、組成物P、の濃度が
それぞれ3重量釜と6重量釜に対応する。曲線Cおよび
Dは芯鞘複合糸であり、芯部の系全体に対する比率(芯
比率)が12重量%と24重量%のものに対応する。
曲線A%Bから、組成物P、を系全体に混合したもので
は特に紡糸速度が1500m/分を越えた領域で、原糸
の比抵抗が急激に悪化することがわかる。
これに対して、本発明の曲線CおよびDでは系全体に対
する組成物P、の濃度あるいは有効成分であるPAE成
分(本実施例ではポリエチレンオキシド)の濃度が対応
するAおよびBと同一であるKもかかわらず原糸の比抵
抗は低い値を示し、しかも紡糸速度の影響がほとんど無
いか、あるいはあったとしても極めて少なく、紡糸速H
6QOOm/分まで極めて低い比抵抗値を示しているこ
とがわかる。原糸連装および伸度に代表される糸物性は
高速範囲においては本発明の芯鞘複杏糸の万が優れてい
ることも明らかである。
実施例2 実施例1で製造した組成物P、を芯鞘複合糸の芯部に実
施例1と同様に混合し、芯の比率を変えて芯部ポリマの
溶融滞留時間を変化させ70デニール24フイラメント
の糸を製糸した。表2に芯部の組成物P、の濃度、芯地
率および溶融滞留時間を変化させたときの糸特性と製糸
性およびメタリング(計量)ポンプの二次側圧力の結果
を示した。紡糸機は実施例1と同じものを使用した。本
実施例では紡糸後−損券取らずに直ちに延伸する方法(
DSD)を採用した0延伸は延伸速度をsooom/分
に一定にして、残留伸度が55〜40憾となるように紡
糸速度を変えて延伸倍率を変更した。本発明の条件では
紡糸速度は2500〜5000 m /分であったロー
ラー系は供給ローラーは鏡面製とし、加熱はしなかった
。延伸ローラの表面は梨地状とし150℃に加熱した。
なおポリマの溶融状態はメタリングポンプの二次側圧力
で判断した。また製糸性はドリップの有無や延伸時の単
糸切れ、全糸切れ等の発生頻度により判断し、良好で安
定しているものをO1不安定なものを×、その中間のレ
ベルをΔで表示した。表2かられかるように芯部の組成
物P、の濃[K関係なく、滞留時間が4分のものはメタ
リングポンプの二次圧力が安定せず、紡出状態が安定し
ない状態であった。表2の糸質は少量採取できた糸の糸
物性である。
一方、滞留時間が70分の場合にはメタリングポンプの
二次圧力が上昇し、また特に芯部の組成物P、の濃度が
高い場合(440)には二次圧力が急上昇し、安定域を
見出すことができなかった。このように滞留時間が長い
領域では芯部の組成物P、の濃度に関係なく糸物性が低
下し。
また比抵抗が急激に増大している。
本発明の溶融滞留時間の場合には前記したトラブルもな
く安定した製糸性が得られ%糸質および比抵抗も優れた
ものが得られている。
実施例3 実施例1と同様の方法でポリエチレンオキシド部分がそ
れぞれ20重量係および60重量憾のブロックポリエー
テルアミド(以下それぞれ組成物P2およびP、と略す
)ベレットを得た。実施例1で使用した組成物Pと前記
p2.p、をポリεカブラミドベレットに混合して、実
施例2と同様にDSD法で各種の芯鞘複合糸(70デニ
ール48フイラメント)を試作した。このときの延伸速
度は6000ロ/分とした。紡糸速度は3000〜40
00 m /分であった。
表3に示すように、芯部の組成物PいP2. P3の混
合率を変えることにより、芯部のPAE fi @:を
変化させるとともに芯の比率を変えることにより糸全体
に対するPAJhl1度を変化させた。
なお442と扁51は、芯鞘複合糸でなく混合型の例で
ある。表3に芯部の組成として示した混合ポリマを芯部
および精側の浴融部に供給して、紡糸パック内に組入ん
だ特公昭52−45926号等で示されるような静止型
混合器(スタテックミキサー)を用いて両側の浴融ポリ
マを混合し、複合型でない通常の口金を用いて紡出、延
伸したものである。またI&41およびI&50は芯成
分の溶融滞留時間が不足するので芯成分の炉砂を取し除
き、濾過は開口Ill:20μの焼結金属板のみとし、
5分以上の滞留時間とした。芯部のPAR濃匿が1.5
重量瘍では芯地率を80重量係として系全体に対する濃
度を1.2重量係にしても比低抗値が大きくなり、−万
、芯鞘型でなく、混合型として糸に対する濃度を1.5
重量係としたA42でも比抵抗値が大きな値である。
さらKA 49.50.と、添加するブロックポリエー
テルアミド中のPAEIWI健を2倍量としても、芯部
のpAzaKが1.5重量係ではいずれも比抵抗値が大
きな値を示している。混合減であるA51の場合も、扁
42と同様に比抵抗値が大きな値を示している。−万&
62,65.64に示した様に芯部のPAl#[を48
重量係と非常に高aKとした場合には芯地率の大小にか
かわらず製糸安定性が非常に悪い。
以上の本発明外の条件に対し、芯部のPAE濃度を2.
0〜40重量係の範囲とした445〜48.452〜6
1ではいずれも良好な製糸安定性と原糸比抵抗値を示し
ている。
なお本発明の方法においても456.57および61で
は、芯部のPAIC濃度や系全体に対するFAI濃匿が
高く、わずかではあるが製糸安定性に悪影響がみられて
いる。
実施例4 紡糸速度5000m/分〜900Om7分の範囲の紡糸
性と制電性能を比較した。実施例1のブロックポリエー
テルアミドP、を実施例1と同様に混合し実M例1と同
じ紡糸巻取機を用いて均一混合型と芯鞘複合方式の比較
をおこなった。
いずれの方法においても系全体に対するP、濃度が6重
量係、またPAEの濃度が2.4優となるようにした。
7fL70〜l675の芯鞘複合方式ではPAEの芯部
の濃度が10重量係となるように、芯部に組成物P、を
25重量係混合した。紡糸バック中のP材としては10
0メツシユのモランダム微粉体を厚さが5ctaとなる
ように充填し、さらに開口度15μの焼結金属板を1枚
該モランダム微粉体の下記に配した。なお系構成は70
デニール24フイラメントとした。実施例2と同様に判
定した紡糸安定性と実施例1と同様の方法で延伸し゛た
延伸糸の比抵抗値を表4に示した。なお扁70〜Jl&
75の芯部の溶融′滞留IIfl1mは10〜13分で
あった。拘−混合糸では良好な紡糸安定性が得られない
と同時に原糸の比抵抗値が大きな値を示すのに対し、本
発明の芯鞘複合糸では紡糸速W 9000 m 7分ま
で安定した紡糸状態と同時に良好な比抵抗値を示してい
る。
さらに実施例1のAl1および14の比抵抗値と本実施
例の扁66のそれを比較してみると憲65およびI&6
6の方が大きな値を示している。これは本実施例の万が
一過条件が細かくなったために添加したP、化合物の筋
の形成が不安定になったためと推定される。一方本発明
のム70と71では対応する427.2Bに比較してほ
ぼ同一の値を示している。これは添加したP化合物が芯
部に高濃度に存在しているために、炉材による筋の細分
化の悪影響が小さかったためと推定される。
表4
【図面の簡単な説明】
A署は紡糸速度と原糸の比抵抗値の関係を示したもので
曲線A、Bは本発明外の均−混合系、曲線C,Dは本発
明の芯鞘複合糸の関係を示す。 ル 添2図は芯部に含まれるポリアルキレンエーテル(PA
E )化合物の濃度と系全体のPARa度との関係を示
すものである。 稠−〜1は本発明の複合糸を製造するための口金の構成
の一例である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ポリアルキレンエーテル化合物を共重合したポリアミド
    組成物(A)とポリアミドを芯成分とし、鞘成分をポリ
    アミドとする複合繊維を1500m/分以上、9000
    m/分以下の紡糸速度で、かつ、芯成分に対する該組成
    物(A)中のポリアルキレンエーテル成分の濃度が2.
    0重量%以上、40%重量以下であり、さらに該芯成分
    の溶融滞留時間を5分以上60分以下とすることを特徴
    とする制電性ポリアミド繊維の製造方法。
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