JP2005264349A - ポリフェニレンサルファイド繊維および工業用織物 - Google Patents

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Abstract

【課題】引張強度および引掛強度などの機械的特性に優れると共に、屈曲摩耗性および屈曲耐久性が従来よりも一層優れたPPS繊維およびこのPPS繊維を使用した各種工業用織物を提供すること。
【解決手段】ポリフェニレンサルファイド90〜60重量%に対し、熱可塑性ポリエステル樹脂10〜40重量%を配合した樹脂組成物からなる繊維であり、JIS L−1095−7.10.2Bの規定に準じて測定した屈曲摩耗試験における切断までの往復摩耗回数が9000〜20000回、JIS P−8115の規定に準じて測定した屈曲疲労試験における切断するまでの往復折り曲げ回数が150〜500回であるPPS繊維。
【選択図】なし

Description

本発明は、ポリフェニレンサルファイド繊維に関するものであり、さらに詳しくは、屈曲摩耗性ならびに屈曲疲労性に優れたポリフェニレンサルファイド繊維およびそれを用いた工業用織物に関するものである。
ポリフェニレンサルファイド(以下、PPSと呼ぶ)は、耐熱性と耐薬品性に優れた樹脂であることから、これらの優れた特性を生かした工業用部品、繊維、工業用織物、フィルム、シートおよびプレートなどの各種成形品として広く用いられてきた。
しかし、PPSからなる繊維、特にモノフィラメントは、繰り返し屈曲と擦過を受けたときの耐摩耗性(以下、屈曲摩耗性という)に劣るばかりか、工業用織物に製織するときに経糸が繊維軸方向に割れやすいなど屈曲耐久性にも劣るという問題があり、従来よりこれらの問題点の改善が求められていた。
PPS繊維、特にPPSモノフィラメントの各種特性の改善技術については、従来から種々の検討が行われている。
例えば、PPS樹脂(A)5〜99重量%と(B)ポリオレフィン系重合体、共役ジエン系重合体、ポリスチレン系重合体、ポリアミド系重合体、ポリカーボネート系重合体、ポリフェニレンエーテル系重合体、熱可塑性ポリエステルのうちから選ばれる少なくとも1種の熱可塑性樹脂(B)1.0〜95重量%とからなる樹脂組成物に対して、Fe2 3 系触媒のごとき脱水素系触媒、Pd系触媒のごとき脱酸素系触媒、Cr2 3 系触媒のごとき脱アルキル系触媒の内から選ばれる少なくとも1種の触媒(C)を0.01〜20重量%含んでなる熱可塑性樹脂組成物(例えば、特許文献1参照)が知られているが、この組成物のメルトフローレート(以下、MFRという)およびPPS繊維中におけるポリエステルの分散状態ならびに分散直径については全く言及されてはおらず、本発明者らの検討によれば、この組成物より得られるPPS繊維は、屈曲摩耗性および屈曲疲労性ともにいまだに不十分であった。
さらに、特許文献2には、押出温度においてPPSよりも高溶融粘度を有し、耐熱劣化性およびPPSとの化学的融和性を有する添加物として熱安定化ナイロン66を1〜20重量%添加し、その添加剤が個々の小さく細長い小球体として繊維軸と平行に存在している繊維(例えば、特許文献3参照)についても知られているが、本発明者らの検討によれば、この繊維もまた、屈曲摩耗性および屈曲疲労性がいまだに十分とはいえないものであった。
特開平7−316428号公報(第4−5頁) 特公平5−83678号公報(第1頁)
本発明は、上述した従来技術における問題点を解決するために検討した結果なされたものであり、引張強度および引掛強度などの機械的特性に優れると共に、屈曲摩耗性および屈曲耐久性が従来よりも一層優れたPPS繊維およびこのPPS繊維を使用した各種工業用織物の提供を目的とするものである。
本発明者らは、上記の課題を達成すべく鋭意研究した結果、PPSに熱可塑性ポリエステルを含有させた樹脂組成物を溶融紡糸して得られる繊維が、驚くべきことに屈曲摩耗性および屈曲耐久性が顕著に改善され、かつ機械的特性も十分に高度に維持されたPPS繊維であることを見出し、本発明に到達した。
すなわち、上記の目的を達成するために本発明によれば、PPS90〜60重量%に対し、熱可塑性ポリエステル樹脂10〜40重量%を配合した樹脂組成物(A)からなる繊維であり、JIS L−1095−7.10.2Bに規定される屈曲摩耗試験に準じ、固定されたφ3.0mmの摩擦子(硬質鋼線(SWP−SF)の上に接触させた繊維試料を、前記摩擦子の左右各55度角度で斜め下に設けたフリーローラー2個(ローラー間距離:70mm)の下に掛け、別の1個のフリーローラーの上を介して繊維の一端に0.196cN/dtexの荷重をかけてセットし、繊維試料を往復回数:105回/分、往復ストローク:25mmの条件で摩擦子に接触往復させて、同一試料につき各10本の繊維試料について、それぞれ切断するまでの往復折り曲げ回数を室温にて測定して平均値を求めた屈曲摩耗切断回数が9000〜20000回、JIS P−8115に規定される屈曲疲労試験に準じ、屈曲疲労試験機(東洋精機製;MIT屈曲疲労試験機)により、荷重:0.221cN/dtex、振れ回数:175回/分、振れ角度:270度(左右に各135度)、繊維試料を挟む折り曲げコマにおける左右の折り曲げ面の曲率半径:各々0.38±0.03mmの条件で、同一繊維試料につき各々10本の繊維についてそれぞれ切断するまでの往復折り曲げ回数を測定して平均値を求めた屈曲疲労切断回数が150〜500回であることを特徴とするPPS繊維が提供される。
なお、本発明のPPS繊維においては、
前記樹脂組成物(A)の、ASTM D1238−86に準拠して、316℃、オリフィス径2.095mm、オリフィス長さ8.00mm、荷重5kgの条件で測定したMFRが100〜250g/10分であり、かつPPSの分子構造が実質的に直鎖であること、
前記熱可塑性ポリエステルがポリエチレンテレフタレートであること、
前記熱可塑性ポリエステルが個々の紡錘体状で繊維中に均一分散し、その長軸が繊維軸に対して平行であり、かつその短軸長、すなわち紡錘体の繊維軸に対する垂直方向断面における直径が0.2〜1.5μmであること、
JIS−L1013の規定に準じて測定した引張強度が2.0〜5.0cN/dtex、同じく結節強度が1.5〜4.5cN/dtex、同じく引掛強度が2.0〜10.0cN/dtexであること、および
直径が0.05〜4.00mmのモノフィラメントであること、
が、いずれも好ましい条件として挙げられる。
また、本発明の工業用織物は、上記のPPS繊維を構成素材の少なくとも一部とするものである。
本発明のモノフィラメントに代表されるPPS繊維は、PPSの特徴である耐熱性、耐湿熱性を維持しながら、繰り返し屈曲を受けたときに割れ難く、摩耗し難い優れた屈曲耐久性を有するとともに、引張強度、引張伸度および引掛強度などの機械的特性に優れるものであるため、抄紙ドライヤーキャンバスなどの工業用織物として産業上の利用価値が高いものである。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明のPPS繊維は、PPS90〜60重量%に対し、熱可塑性ポリエステル樹脂10〜40重量%を配合した樹脂組成物からなる繊維であって、上記の方法にて測定した屈曲摩耗試験における切断までの往復摩耗回数が9000〜20000回、上記の方法にて測定した屈曲疲労試験における切断するまでの往復折り曲げ回数が150〜500回という従来にない優れた特性を有する繊維である。
本発明でいうPPSとは、ポリマの繰り返し単位の90%以上がp−フェニレンサルファイドからなるポリマであり、工業的には、p−ジクロルベンゼンに硫化ナトリウムを重縮合反応させて得ることができる。また、p−ジクロルベンゼンの10モル%未満のトリクロルベンゼンを分岐成分として共重縮合させたポリマであってもよい。
なお、原料PPSとしては、MFRが50〜180g/10分、特に50〜150g/10分で、実質的に直鎖分子構造のものが好ましく使用される。
PPSは、重縮合後のPPSを水洗しただけのものの場合は、末端に主としてカルボン酸ナトリウム末端基を有している。また、重縮合後のPPSを酢酸水溶液で洗浄した後に水洗したものは、末端にカルボン酸末端基を有している。さらに、重縮合後のPPSを酢酸カルシウム水溶液で洗浄した後に水洗したものは、末端にカルボン酸カルシウム末端基を有している。ただし、カルボン酸末端基を有するPPSが少量の−COONa末端基を有していてもよく、カルボン酸金属末端基を有するPPSが少量のカルボン酸末端基を有していてもよい。
なお、PPSが、分岐・架橋されている場合には、紡糸性、延伸性が悪くなったり、得られる繊維の結節強度が低くなったりするなどの不都合が生じるので、本発明で用いるPPSは実質的に直鎖状高重合体であることが好ましい。
本発明においては、市販品のPPSを入手してこれを使用することができる。PPSの市販品としては、例えばカルボン酸金属末端基を有するPPSである東レ社製品のE1880(MFR:70g/10分)、E2080(MFR:100g/10分)、E2280(MFR:170g/10分)などを挙げることができる。
本発明のPPS繊維は、PPS90〜60重量%に対し、熱可塑性ポリエステル樹脂10〜40重量%を配合した樹脂組成物(以下、PPS樹脂組成物と略記)からなる繊維である。熱可塑性ポリエステルが10重量%未満では屈曲耐久性の改善効果が現れず、40重量%よりも多くなるとPPS中で熱可塑性ポリエステルが凝集しやすくなり、得られる繊維の強度斑、繊度斑が大きくなるため好ましくない。ゆえに高強度、高屈曲耐久性を得るためには、PPSに配合する熱可塑性ポリエステルが10〜40重量%であることが重要であり、特に、15〜30重量%の範囲であることが好ましい。
また、本発明でいうPPS樹脂組成物は、MFRが100〜250g/10分であることが好ましく、より好ましくは130〜200g/10分の範囲であることである。
PPS樹脂組成物のMFRが250g/10分より大きいと繊維の耐久性、特に屈曲耐久性において、抄紙用ドライヤーカンバス、サーマルボンド法不織布熱接着工程用ネットコンベア、乾燥機および熱処理機内搬送用ベルトもしくはフィルターなどの工業用途に使用するには不十分で不向きとなることがあり、一方、MFRが100g/10分未満では溶融紡糸することが困難な傾向となることがある。
本発明のPPS繊維においては、繊維中に含まれる熱可塑性ポリエステルが個々の紡錘体状で繊維中に均一分散し、その長軸が繊維軸に対して平行であり、かつその短軸長、すなわち紡錘体の繊維軸に対する垂直方向断面における直径が0.2〜1.5μmであることが望ましい。
PPS繊維中に分散している熱可塑性ポリエステルの分散直径が0.2μm未満では屈曲耐久性の改善効果が十分に現れず、1.5μmより大きくなると強度、屈曲耐久性共に低下する傾向を生じることがある。ゆえにPPS繊維中に分散している熱可塑性ポリエステルの分散直径は、0.2〜1.5μmであることが好ましく、特に、0.7〜1.4μmの範囲であることがより好ましい。
本発明でいう熱可塑性ポリエステルとは、芳香族または脂肪族ジカルボン酸およびその誘導体と脂肪族または芳香族ジオールとから得られるエステル結合を有する重合体すべてを意味する。熱可塑性ポリエステルの具体例としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリシクロヘキサンテレフタレート、ポリブチレンナフタレート、液晶ポリエステルなどが挙げられる。耐熱性ならびに溶融時の流動性の点からはポリエチレンテレフタレートが特に好ましく使用できる。
また、本発明のPPS繊維は、JIS−L1013の規定に準じて測定した引張強度が2.0〜5.0cN/dtex、同じく結節強度が1.5〜4.5cN/dtex、同じく引掛強度が2.0〜10.0cN/dtexの各特性を有していることが望ましい。引張、結節、引掛強度が上記強度範囲の下限未満では、工業用途に使用するには不十分な傾向となり、強度範囲上限を越えると、屈曲耐久性が著しく低下する傾向となる。
本発明に用いられるPPS樹脂組成物の製造方法としては、一般的な方法が用いられる。最も一般的な方法は、配合物を適当な混合機、例えばタンブラー、ヘンシェルミキサーなどでPPSと熱可塑性ポリエステルを均一に混合し、2軸の押出機に供給してPPSを融点以上の温度に加熱して溶融・混練した後に、必要に応じてフィルター類でろ過して異物を取り除き、ガット状に押し出して冷却後カッティングする方法であり、この方法によれば組成物をペレット状に加工して用いることができる。
次に、上記の優れた特性を有するPPS繊維の製造方法について、モノフィラメントの場合を例として説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
本発明のPPS繊維の製造方法においては、PPS樹脂組成物を溶融紡糸するが、使用するPPS樹脂組成物のMFRは、上記したように250g/10分以下、特に200g/10分以下のものが好ましい。
まず、例えば、押出機により溶融温度約300〜350℃で溶融したPPS樹脂組成物をノズルから押出し、空気層もしくは不活性気体層を介し70℃以上の温水中で冷却する。次に、得られた未延伸糸を、引き続いてゲージ圧0.98〜49kPa、好ましくはゲージ圧0.98〜20kPaの加圧飽和水蒸気雰囲気下、かつ0.1〜10.0秒間、好ましくは0.5〜8.0秒間の間で、3.3〜4.1倍に1次延伸する。次いで、130〜180℃、好ましくは140〜170℃の雰囲気下で、1.05〜1.8倍の範囲でその全延伸倍率が4.0倍〜7.0倍になるよう多段延伸し、引き続いて110〜175℃、好ましくは110〜160℃の雰囲気下で0〜20%の弛緩熱処理することにより、前述したとおりの屈曲摩耗切断回数が9000〜20000回、屈曲疲労切断回数が150〜500回という優れた屈曲耐久性と強靱な機械的特性とを兼備した本発明にかかるPPSモノフィラメントを得ることができる。
一次延伸における加圧飽和水蒸気圧のゲージ圧が上記の範囲未満の場合には、屈曲耐久性の低下を招き、また上記の範囲を越える場合には、スーパードローが発生して安定した延伸の遂行が実施し得なくなる。
一次延伸における延伸時間上記の範囲未満では、屈曲耐久性の低下を招き、上記の範囲を越えると、スーパードローが発生し、上記と同様に安定した延伸の遂行が実施し得なくなる。
ところで、一次延伸に加圧飽和水蒸気以外、例えば温水や乾熱空気などを熱媒として用いると、モノフィラメントとして必要な強度が得られない場合がある。この原因については、加圧飽和水蒸気よりも温度の低い温水や、熱伝導率の低い乾熱空気では、一次延伸においてPPSをTg以上に加熱することができず、十分な分子を配向させられないためと考えられる。
したがって、一次延伸における上記加圧飽和水蒸気圧のゲージ圧および延伸時間の各条件は、安定した延伸を実施可能で、かつ優れた屈曲耐久性と強靱な機械的特性を兼備したPPSモノフィラメントを得る上での重要な条件である。
さらに、多段延伸するにあたっては、二次延伸以降を130〜180℃、好ましくは140〜170℃の雰囲気下で行うことが望ましい。延伸温度が上記の範囲未満では、糸切れが発生し安定した製糸性を得ることができず、また上記の範囲を越えると、屈曲耐久性の低下を招くことになる。この原因については現時点では定かではないが、高い熱履歴により非晶部の結晶化が促進され、柔軟性が損なわれるために起こる現象であると推察される。この温度雰囲気下において、1.05〜1.8倍の範囲で、その全延伸倍率が4.0倍〜7.0倍になるよう多段延伸することにより、屈曲耐久性と強靱な機械的特性とを兼備したPPSモノフィラメントが得られる。
次いで、弛緩熱処理をするにあたっては、110〜175℃、好ましくは110〜160℃の雰囲気下で行うことが望ましい。熱処理温度が上記の範囲未満では、十分な熱処理が行われず、上記の範囲を越えると、屈曲耐久性の低下を招くため好ましくない。この原因については現時点では定かではないが、高い熱歴により非晶部の結晶化が促進され、柔軟性が損なわれるために起こる現象であると推察される。この雰囲気下において、0〜20%の条件下で弛緩熱処理することにより、屈曲耐久性と強靱な機械的特性とを兼備したPPSモノフィラメントが得られる。
上記PPSモノフィラメントの製造方法によれば、延伸や熱セット工程においてPPSの融点以上を含む高温を必要としないことから、適性な条件が取りやすく、優れた生産性のもとに、屈曲耐久性の優れたPPSモノフィラメントを効率的に製造することができる。
本発明のPPS繊維は、直径が0.050mmから4.00mmのモノフィラメントである場合に特に優れた効果を発現するが、モノフィラメント以外のマルチフィラメントなどの形態のものをも包含する。また、繊維の形態としては、単一構造の他に、芯鞘複合糸、海島型複合糸、バイメタル複合糸および多層複合糸などの種々の形態を含むものである。
本発明でいうPPSモノフィラメントは、1本の単糸からなる連続糸である。一方、本発明でいうPPSマルチフィラメントは、複数本の単糸が集合してなる連続糸である。
モノフィラメントに代表される本発明のPPS繊維の繊維軸方向に垂直な断面の形状(以下、断面形状もしくは断面という)は、円、扁平、正方形、半月状、三角形、5角以上の多角形、多葉状、ドッグボーン状、繭型などいかなる断面形状を有するものでもよい。
本発明のモノフィラメントに代表されるPPS繊維を工業用織物の構成素材として用いる場合には、繊維の断面形状が円もしくは扁平の形状であることが好ましい。特に、PPSモノフィラメントを抄紙用ドライヤーキャンバスの経糸として用いる場合には、防汚性を有効に発現させることとキャンバスの平坦性という観点から、モノフィラメントの断面形状が扁平なものが好ましく用いられる。本発明における扁平とは、楕円、正方形もしくは長方形のことであるが、数学的に定義される正確な楕円、正方形もしくは長方形以外に、概ね楕円、正方形もしくは長方形に類似した形状、例えば正方形および長方形の4角を丸くした形状を含むものである。また、楕円の場合は、この楕円の中心で直角に交わる長軸の長さ(LD)と短軸の長さ(SD)とが次式を満足する関係にあり、正方形もしくは長方形の場合は、長方形の長辺の長さ(LD)と短辺の長さ(SD)とが、それぞれ式1.0≦LD/SD≦10の関係を満足することが好ましい。
なお、上記PPSモノフィラメント断面の重心を通る線分の長さは、用途によって適宜選択することができるが、0.05〜4.0mmの範囲であることが好ましい。
本発明の工業用織物とは、本発明のモノフィラメントに代表されるPPS繊維を、織物の緯糸および/または経糸の少なくとも一部に使用した抄紙ドライヤーキャンバス、サーマルボンド法不織布熱接着工程用ネットコンベア、乾燥機および熱処理機内搬送用ベルトもしくは各種フィルターのことであり、これらの工業用織物は、屈曲耐久性、耐熱性および耐薬品性が優れるという有用な特性を発揮するものである。
ここで、抄紙ドライヤーキャンバスとは、平織り、二重織および三重織など様々な織物(相前後するスパイラル状の糸モノフィラメントをかみ合わせ、かみ合わせ部分をほぼ直線上のモノフィラメントによって織継がれた繰り返し構造のスパイラル状織物を含む)として、抄紙機のドライヤー内で紙を乾燥させるために使用される織物のことである。また、不織布の熱接着工程用ベルト布とは、不織布を構成する低融点のポリエチレンのような熱接着性繊維を融着させるために不織布を炉中に通過させるための織物であり、平織り、二重織、などの織物である。さらに、乾燥機および熱処理機内搬送用ベルトとは、各種半製品の乾燥、熱硬化、殺菌、加熱調理のなどのために高温ゾーン内において半製品を搬送する織物のことである。さらにまた、各種フィルターとは、高温の液体、気体、粉体などをろ過するために使用する織物のことである。
以下に実施例を挙げて、本発明の繊維の好ましい形態の一つであるモノフィラメントに代表されるPPS繊維、このPPS繊維を使用した工業用織物およびPPS繊維の製造方法について、更に詳細に説明する。
まず、本実施例および比較例で行った各物性評価方法について説明する。
屈曲摩耗切断回数:
JIS L−1095−7.10.2Bに規定される屈曲摩耗試験に準じて測定した。すなわち、固定された直径φ3.0mmの摩擦子(硬質鋼線(SWP−SF))の上に接触させた繊維を、前記摩擦子の左右各55度角度で斜め下に設けたフリーローラー2個(ローラー間距離:70mm)の下に掛け、別の1個のフリーローラーの上を介して繊維の一端に0.196cN/dtexの荷重をかけてセットする。繊維試料を往復回数:105回/分、往復ストローク:25mmの条件で摩擦子に接触往復させて、同一繊維試料につき各10本のモノフィラメントについてそれぞれ切断するまでの往復折り曲げ回数を室温にて測定して平均値を求めた。この平均値が大きいほど耐屈曲摩耗性が良好なことを表す。
屈曲疲労切断回数:
JIS P−8115に規定される屈曲疲労試験に準じて測定した。すなわち、屈曲疲労試験機(東洋精機製;MIT屈曲疲労試験機)により、荷重:0.221cN/dtex、振れ回数:175回/分、振れ角度:270度(左右に各135度)、繊維を挟む折り曲げコマにおける左右の折り曲げ面の曲率半径:各々0.38±0.03mmの条件で、同一繊維試料につき各10本の繊維についてそれぞれ切断するまでの往復折り曲げ回数を測定して平均値を求めた。この平均値が大きいほど屈曲疲労性が良好なことを表す。
引張強度、引張伸度、引掛強度の測定:
JIS L1013に準じて、試長:250mm、引張速度:300mm/分の条件で測定した。引掛強度は、測定試料のデシテックス単位に当たりに換算して得た値である。
メルトフローレート(MFR):
ASTM D1238−86に準拠して、316℃、オリフィス径2.095mm、オリフィス長さ8.00mm、荷重5kgの条件で測定した値であり、10分あたりの流出ポリマ量(g)で表される。
熱可塑性ポリエステルの固有粘度:
オストワルド粘度計を用いてオルソクロロフェノール100mlに対し試料8gを溶解した溶液の相対粘度ηrを25℃で測定し、近似式IV=0.0242ηr+0.2634により固有粘度(IV)を算出した。
但し、ηr=(t×d)/(t0 ×d0
t :溶液の落下時間(秒)
0 :オルソクロロフェノールの落下時間(秒)
d :溶液の密度(g/cc)
0 :オルソクロロフェノールの密度(g/cc)
PPS繊維中の熱可塑性ポリエステルの分散直径:
PPS繊維の繊維軸に45°方向の傾斜断面を切り出し、断面を80℃の20重量%NaOH水溶液中で30分間、アルカリ減量処理し、PPS繊維中の熱可塑性ポリエステルを溶出させた。
アルカリ減量処理後の断面を走査型電子顕微鏡(以下、SEMと略記する)により6000倍で観察し、100μm2 (10μm×10μm)中に存在する孔の直径を全て測定し、その平均値を分散直径とした。
耐蒸熱性:
(株)平山製作所製 飽和型超加速寿命試験装置 PC−305SIIIを使用して、138℃、0.294MPaの条件下で40日間蒸熱処理し、熱処理前後の引張強力から強力保持率を算出した。
実施例1
MFRが100g/10分のPPS(東レ(株)社製、E2080)80重量%に、固有粘度1.15のポリエチレンテレフタレート(東レ(株)社製、以下PETと略記)20重量%を混合した樹脂ブレンド物を、押出温度320℃、ニーディングゾーン2箇、スクリュー回転数300rpmの高速で回転させた2軸スクリュー押出機(池貝工業社製PCM−30)に供給し、ダイから吐出後のガットをすぐに氷水中に急冷し、構造を固定した。
さらに、上記ダイから吐出後、氷水中に急冷し構造を固定し相溶化した状態のガットを、ストランドカッターに供給し、PPSペレット(A1)を作製した。
なお、PPSペレット(A1)のMFRは180g/10分であった。
PPSペレット(A1)を、135℃、8時間減圧下で乾燥して用意した。
このPPSペレット(A1)を、直径φ40mm(L/D=25)の1軸エクストルダーに連続供給し、320℃で溶融した溶融ポリマをギアポンプを経て紡糸パック内の濾過層を通した後、円形断面糸用紡糸口金から繊維状に押出し、80℃の温水で冷却した。
次いで、冷却糸条をゲージ圧1.96kPaの加圧飽和水蒸気雰囲気下、かつ4.1秒間で3.8倍に一次延伸を行ない、150℃の熱風中で1.2倍に二次延伸し、次いで、140℃、0.98倍の条件で弛緩熱処理することにより、直径0.45mmの円形断面を有するモノフィラメントを得た。得られたモノフィラメントの強伸度、屈曲耐久性の試験結果、ならびにPPS繊維中のPETの分散直径測定結果を表1に示す。
比較例1
MFRが100g/10分のPPS(東レ(株)社製、E2080)ペレット(B1)を、135℃、8時間減圧下で乾燥して用意した。
原料をPPSペレット(B1)に変更した以外は、実施例1と同様の方法で紡糸し、直径0.45mmの円形断面を有するモノフィラメントを得た。得られたモノフィラメントの強伸度、屈曲耐久性の試験結果、ならびにPPS繊維中のPETの分散直径測定結果を表1に示す。
比較例2
実施例1におけるPPSとPETの重量比率を98:2にした以外は、実施例1と同様の方法によりPPSペレット(B2)を作製した。
なお、PPSペレット(B2)のMFRは130g/10分であった。
原料をPPSペレット(B2)に変更した以外は、実施例1と同様の方法で紡糸し、直径0.45mmの円形断面を有するモノフィラメントを得た。得られたモノフィラメントの強伸度、屈曲耐久性の試験結果、ならびにPPS繊維中のPETの分散直径測定結果を表1に示す。
実施例2
MFRが100g/10分のPPS(東レ(株)製、E2080)80重量%に、固有粘度0.75のPET(東レ(株)製)20重量%を混合した樹脂ブレンド物を用いた以外は、実施例1と同様の方法によりPPSペレット(A2)を作製した。
なお、PPSペレット(A2)のMFRは230g/10分であった。
原料をPPSペレット(A2)に変更した以外は、実施例1と同様の方法で紡糸し、直径0.45mmの円形断面を有するモノフィラメントを得た。得られたモノフィラメントの強伸度、屈曲耐久性の試験結果、ならびにPPS繊維中のPETの分散直径測定結果を表1に示す。
実施例3
実施例1におけるPPSとPETの重量比率を65:35にした以外は、実施例1と同様の方法によりPPSペレット(A3)を作製した。
なお、PPSペレット(A3)のMFRは240g/10分であった。
原料をPPSペレット(A3)に変更した以外は、実施例1と同様の方法で紡糸し、直径0.45mmの円形断面を有するモノフィラメントを得た。得られたモノフィラメントの強伸度、屈曲耐久性の試験結果、ならびにPPS繊維中のPETの分散直径測定結果を表1に示す。
比較例3
実施例1におけるPPSとPETの重量比率を50:50にした以外は、実施例1と同様の方法によりPPSペレット(B3)を作製した。
なお、PPSペレット(B2)のMFRは540g/10分であった。
原料をPPSペレット(B2)に変更した以外は、実施例1と同様の方法で紡糸し、直径0.45mmの円形断面を有するモノフィラメントを得た。得られたモノフィラメントの強伸度、屈曲耐久性の試験結果、ならびにPPS繊維中のPETの分散直径測定結果を表1に示す。
実施例4
実施例1で使用したPPSペレット(A1)を、10トール真空下の状態で1軸エクストルダーによりポリマ温度が315℃になるように溶融し、紡糸パック中で溶融ポリマを5μの細孔を有する金属フィルターで濾過した後、孔径0.30mm、孔深度/孔径の比が4の吐出孔を50ホール有する紡糸口金を通して紡出し、吐出量は巻取り糸条が220dtexとなるように製糸条件に合わせた。口金の直下に断熱筒を設置し、口金面下10cmの雰囲気温度が220℃である雰囲気を通過させ、この糸条をただちに25℃の冷風で冷却し、冷却固化した未延伸糸条に、未延伸糸に対する油剤固形分付着量が1.5重量%になるよう水系エマルジョン油剤を付与した。次いで、600m/分の速度で回転する50℃に加熱した引取りロールで引取り、この未延伸糸条を一旦巻き取ることなく連続して90℃に加熱したフィードロールとの間で1.30倍の1次延伸を行った。引き続いてフィードロールと105℃の第1延伸ロールとの間で3.0倍の2次延伸を行った。さらに、糸条に第2延伸ロールとリラックスロールとの間で0.98倍の弛緩処理を施し、ワインダーで巻き取ることにより、225dtex(フィラメント数50,単繊維繊度4.5dtexのPPSマルチフィラメントを得た。得られたマルチフィラメントの強伸度、屈曲耐久性の試験結果、ならびにPPS繊維中のPETの分散直径測定結果を表1に示す。
比較例4
原料を比較例1で使用したPPSペレット(B1)に変更した以外は、実施例4と同様の方法で225dtex(フィラメント数50,単繊維繊度4.5dtexのPPSマルチフィラメントを得た。得られたマルチフィラメントの強伸度、屈曲耐久性の試験結果、ならびにPPS繊維中のPETの分散直径測定結果を表1に示す。
Figure 2005264349
表1の結果から明らかなように、MFR300g/10分以下のPPSペレットから得られ、かつSEM観察による繊維中のPET分散直径が0.2〜1.5μmのモノフィラメント(実施例1〜3)ならびにマルチフィラメント(実施例4)は、屈曲摩耗回数が9500回以上、屈曲疲労回数が240回以上の極めて優れた耐屈曲性を有すると共に、引張強伸度および引掛強度が良好なものであった。また、蒸熱処理後の強力もPPS単独モノフィラメントと比較して遜色なく、耐熱性に優れたものであった。
これに対して、PETを含まないモノフィラメント(比較例1)ならびにマルチフィラメント(比較例4)、およびPETの配合量が規定よりも少なく、SEM観察による繊維中のPETの分散直径が0.2μm未満のモノフィラメント(比較例2)は、いずれも耐屈曲性が不十分なものであった。また、PETの配合量が規定よりも多くて、SEM観察による繊維中のPETの分散直径が1.5μmより大きく、MFRが300g/10分よりも大きいPPSペレットから得たれたモノフィラメント(比較例3)は、耐屈曲性が不十分であり、さらにPET比率が高いため蒸熱処理による強力低下を起こすものであった。
実施例5
実施例1で得たPPSモノフィラメントを緯糸および経糸に使用して2重織りの抄紙用ドライヤーキャンバスを作成した。このドライヤーキャンバス構成糸の糸割れをチェックしたところ、糸割れは認められなかった。
また、得られたドライヤーキャンバスを実際に使用しても糸割れが発生せず、さらに高温多湿環境下でも加水分解による強力低下が発生しないため、ドライヤーキャンバスとして優れたものであった。
比較例5
比較のために、比較例1で得たPPSモノフィラメントを緯糸および経糸に使用して2重織りの抄紙用ドライヤーキャンバスを作成した。このドライヤーキャンバス構成糸の糸割れをチェックしたところ、糸割れがキャンバス100m2 あたり8ケ所存在した。
実施例5と比較例5の結果から、本発明のPPSモノフィラメントを使用したドライヤーキャンバスは屈曲耐久性に優れたものであることがわかる。
以上説明したように、本発明のモノフィラメントに代表されるPPS繊維は、繰り返し屈曲を受けたときに割れ難く摩耗し難い優れた屈曲耐久性を有すると共に、引張強度、引張伸度および引掛強度などの機械的特性に優れるものであるため、抄紙ドライヤーキャンバスなどの工業用織物として産業上の利用価値が高いものである。

Claims (7)

  1. ポリフェニレンサルファイド90〜60重量%に対し、熱可塑性ポリエステル樹脂10〜40重量%を配合した樹脂組成物(A)からなる繊維であり、JIS L−1095−7.10.2Bに規定される屈曲摩耗試験に準じ、固定されたφ3.0mmの摩擦子(硬質鋼線(SWP−SF)の上に接触させた繊維試料を、前記摩擦子の左右各55度角度で斜め下に設けたフリーローラー2個(ローラー間距離:70mm)の下に掛け、別の1個のフリーローラーの上を介して繊維の一端に0.196cN/dtexの荷重をかけてセットし、繊維試料を往復回数:105回/分、往復ストローク:25mmの条件で摩擦子に接触往復させて、同一試料につき各10本の繊維試料について、それぞれ切断するまでの往復折り曲げ回数を室温にて測定して平均値を求めた屈曲摩耗切断回数が9000〜20000回、JIS P−8115に規定される屈曲疲労試験に準じ、屈曲疲労試験機(東洋精機製;MIT屈曲疲労試験機)により、荷重:0.221cN/dtex、振れ回数:175回/分、振れ角度:270度(左右に各135度)、繊維試料を挟む折り曲げコマにおける左右の折り曲げ面の曲率半径:各々0.38±0.03mmの条件で、同一繊維試料につき各々10本の繊維についてそれぞれ切断するまでの往復折り曲げ回数を測定して平均値を求めた屈曲疲労切断回数が150〜500回であることを特徴とするポリフェニレンサルファイド繊維。
  2. 前記樹脂組成物(A)の、ASTM D1238−86に準拠して、316℃、オリフィス径2.095mm、オリフィス長さ8.00mm、荷重5kgの条件で測定したメルトフローレートが100〜250g/10分であり、かつポリフェニレンサルファイドの分子構造が実質的に直鎖である請求項1に記載のポリフェニレンサルファイド繊維。
  3. 前記熱可塑性ポリエステルがポリエチレンテレフタレートである請求項1または2に記載のポリフェニレンサルファイド繊維。
  4. 前記熱可塑性ポリエステルが個々の紡錘体状で繊維中に均一分散し、その長軸が繊維軸に対して平行であり、かつその短軸長、すなわち紡錘体の繊維軸に対する垂直方向断面における直径が0.2〜1.5μmである請求項1〜3のいずれか1項に記載のポリフェニレンサルファイド繊維。
  5. JIS−L1013の規定に準じて測定した引張強度が2.0〜5.0cN/dtex、同じく結節強度が1.5〜4.5cN/dtex、同じく引掛強度が2.0〜10.0cN/dtexである請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリフェニレンサルファイド繊維。
  6. 直径が0.05〜4.00mmのモノフィラメントである請求項1〜5のいずれか1項に記載のポリフェニレンサルファイド繊維。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のポリフェニレンサルファイド繊維を構成素材の少なくとも一部とする工業用織物。
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