JPS61257768A - 板材のバニシ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、金属製の広巾板材をスリットして形成した帯
状板の切断縁部をバニシする装置に関するものである。

〔従来の技術〕

近年、機械、電気、電子関係の分野において使用される
、例えばリレー接点、リードフレーム、コネクタ等の各
種部品はコイル材から製造することが増加している。

素材たるコイル材は、金属製の広巾の圧延板材Ａを、第
７図に示すスリッタＢにより、必要な巾寸法を有する長
尺の帯状板Ｃに切断することにより製作されている。

スリッタＢは、複数個の円板状のカンタａ、ｂを上下交
互に配設し、上下カッタａ、ｂ間に広巾板材Ａを送り込
み、複数枚の帯状＆Ｃを切断形成するものである。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記するスリッタにより広巾板材を切断して帯状板を製
作した場合、帯状板の切断縁部（長さ方向両側）には（
立（かえり）が生じ、また上下刃フタの加圧力により帯
状板には曲げ、湾曲等の変形応力が与えられる。

第８図は従来のスリ７タにより、鎖線に示す広巾板材Ａ
をスリットした際の帯状１ｃの変形を模式的に示したも
ので、δは上下方向の変形（ひらき）、θは縁部のねじ
れ、ΔＢ　（Ｂｏ−Ｂ）は巾寸法の変化（巾縮み）を示
しており、これらが小さい程残留応力が小さいことにな
る。

即ち、変形応力を有する帯状のコイル材を用いて、精度
が要求される前記各種部品を製作した場合には、形状精
度や寸法精度の低下をもたらす結果となる。

そこで、カッタの径を大きくしたり、上下刃ツタの重な
り（オーバーラツプ）をできるだけ小さくしまた上下刃
ツタ間の隙間（クリアランス）を小さくする等して、切
断後の帯状コイル材の変形を極力小さくする努力がなさ
れているが、小さくできるゆがみに限界がある。更に、
カッタ径を大きくすると、オーバーランプやクリアラン
スの水温が大きくなる構造上の問題点があり、充分な解
決策とはいえないものであった。

〔問題点を解決するための手段Ｊ 本発明は上記する従来のスリッタによる広巾板材のスリ
ット技術の問題点に鑑み、各種部品の好ましくない変形
原因となる、残留応力を積極的に小さくするバニシ装置
を提供す、ることを目的とするものである。

このような目的達成のために本発明は、同軸上に回転可
能に軸支しかつ相対位置関係を調節可能とした一対のバ
ニシローラ１と、回転可能に軸支した上下一対の支持ロ
ーラ２とから成り、バニシローラ１と支持ローラ２は、
広巾板材をスリットして形成した帯状板の進行方向に沿
って直列に設置したことを特徴としている。

〔実施例〕

以下本発明の一実施例を図面に従って詳細に説明する。

第１図、第２図は本発明のバニシ装置を示す。

本装置は、一対のバニシローラ１と、一対の支持ローラ
２とから成っている。

一対の金属製バニシローラ１は、軸３に回転可能に軸支
してありかつ両バニシローラ１は、適宜機構により相対
位置関係を調節して固定可能となっている。

バニシローラ１の側面は、円周先端方向に傾斜させて押
圧面４を形成しである。

また、前記する上下一対の金属製支持ローラ２は、それ
ぞれ軸５．６に回転可能に軸支しである。

バニシローラ１と支持ローラ２とは、従来公知のスリッ
タ（図示せず）でスリットされた帯状板７の進行方向前
方に設置してあり、かっ両ローラ１．２は帯状板７の進
行方向に沿って直列状態で設置しである。図面では、図
示しないスリッタと支持ローラ２間にバニシローラｌを
設置した状態について示しであるが、支持ローラ２とバ
ニシローラ１の設置位置は逆であってもよい。

支持ローラ２は、一定の高さ位置に定置してもよく、ま
た軸５．６とともに上下動できるようにしてもよい。

スリッタでスリットして形成された帯状板７は、ベニシ
ロ−９１間を通り、更に支持ローラ２間を通って進行す
るが、帯状板７の両側切断縁部８はバニシローラ１の押
圧面４に押しつけられ、第３図に示すようにｉｕ９側か
ら血１０側にバニシ処理がなされる。

バニシの強さは、押圧面４に対する帯状板７の押し込み
の強さによって調節可能である。

〔効果〕

本発明は上記構成であり、スリッタで切断形成された帯
状板７の両側切断縁部８をバニシローラ１で、Ｌ！Ｌ９
側から血１０側に連続的にバニシすることにより、スリ
ッタの上下刃フタで帯状板７の両側に下方向に加えられ
た変形応力を低減することになる。従って、帯状板７の
上下方向の変形（ひらき）や縁部のねじれ等を小さくす
ることになる。

特に本発明では、一対のバニシローラ１の相対位置を調
節可能としたので、帯状板７の横巾（切断縁部８間隔）
に応じてベニシロ−９１間隔を調節することができ、従
ってバニシ強さを加減することにより最適のバニシ効果
が得られる。

更に、帯状板７を挟持した状態で支持ローラ２を上下動
可能としておけば、バニシローラ１の押圧面４に対する
帯状板７の切断縁部８の圧接強さを調節できるものであ
る。

第４図、第５図、第６図は帯状板７のバニシ結果を示し
ており、これによってひらき、ねじれ、巾縮み等が大巾
に減少していることがわかる。

また、本装置は、帯状板７の進行方向前方に設置したこ
とにより、帯状板７はスリッタとバニシ装置間に案内さ
れながら進行するので、長さ方向の！やゆがみも小さく
できるものである。

更に、本発明によれば、広巾板材の板厚を考慮する必要
力【なく、きわめて薄い板にも適用できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の正面図、第２図は同側面図、第３
図はバニシ状態を示す要部の拡大断面図、第４図はひら
きに及ぼすバニシ結果を示す図、第５図はねじれに及ぼ
すバニシ結果を示す図、第６図は巾縮みに及ぼすバニシ
結果を示す図、第７図は従来のスリッタの正面図、第８
図は帯状板の変形を示す斜視図である。 １はバニシローラ、２は支持ローラ、３は軸、４は押圧
面、５．６は軸、７は帯状板、８は切断縁部、９は弘、
ｌＯはｔｚｈである。 １ｉＢ図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 同軸上に回転可能に軸支しかつ相対位置関係を調節可能
   とした一対のバニシローラ１と、回転可能に軸支した上
   下一対の支持ローラ２とから成り、バニシローラ１と支
   持ローラ２は、広巾板材をスリットして形成した帯状板
   の進行方向に沿って直列に設置して成ることを特徴とす
   るバニシ装置。