JPS61253346A - 高強度歯車用鋼 - Google Patents
高強度歯車用鋼Info
- Publication number
- JPS61253346A JPS61253346A JP9337585A JP9337585A JPS61253346A JP S61253346 A JPS61253346 A JP S61253346A JP 9337585 A JP9337585 A JP 9337585A JP 9337585 A JP9337585 A JP 9337585A JP S61253346 A JPS61253346 A JP S61253346A
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- Japan
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- gear
- strength
- steel
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は高強度歯車用鋼に関し、さらに詳しくは、歯元
強度を向上させることができる高強度歯車用鋼に関する
。
強度を向上させることができる高強度歯車用鋼に関する
。
[従来技術1
一般に、浸炭焼入れを行なう歯車用鋼としては、その用
途から次に示すような使い分けがされている。
途から次に示すような使い分けがされている。
i)一般的な歯車用鋼としてCr鋼。
1i)Cr鋼より焼入れ性、靭性が優れ、信頼性の高い
歯車用鋼としてCr−Mo鋼。
歯車用鋼としてCr−Mo鋼。
iii)Mo含有量が高く大型歯車用鋼として使用され
る30M822゜ iv)航空機、船舶用として歯車強度と信頼性に対する
要求が厳しい用途に使用される歯車用鋼としてN1−C
rfilおよびNi−Cr−Mo鋼。
る30M822゜ iv)航空機、船舶用として歯車強度と信頼性に対する
要求が厳しい用途に使用される歯車用鋼としてN1−C
rfilおよびNi−Cr−Mo鋼。
このような歯車用鋼に対して、特開昭59−07426
.2号公報には、Mn含有量を0.55u+t%以下、
0含有量を15ppm以下、さらに、結晶粒微細化のた
めにNbを含有させた歯車用鋼が示されており、この歯
車用鋼は主に0含有量を低くして、酸化物系介在物を低
減させて歯車の強度を向上させている。
.2号公報には、Mn含有量を0.55u+t%以下、
0含有量を15ppm以下、さらに、結晶粒微細化のた
めにNbを含有させた歯車用鋼が示されており、この歯
車用鋼は主に0含有量を低くして、酸化物系介在物を低
減させて歯車の強度を向上させている。
また、特殊鋼(25巻7号、1976年7月)には、0
含有量を低減し、Nbを含有させて結晶粒の微細化をは
かり、さらに、耐衝撃性の改善のためにNiを含有させ
た歯車用鋼が示されており、この歯車用鋼もO含有量を
低くして、酸化物系介在物を低減して歯車強度の向上を
はかったものである。
含有量を低減し、Nbを含有させて結晶粒の微細化をは
かり、さらに、耐衝撃性の改善のためにNiを含有させ
た歯車用鋼が示されており、この歯車用鋼もO含有量を
低くして、酸化物系介在物を低減して歯車強度の向上を
はかったものである。
しがしながら、これらの歯車用鋼では、歯車の歯元折損
に対しては未だ充分であるということができない。
に対しては未だ充分であるということができない。
[発明が解決しようとする問題点]
本発明は上記に説明したような従来における歯車用鋼の
問題点を解消すべくなされたものであり、本発明者が鋭
意研究を行なった結果、浸炭表層部に生成するSi、M
n、Cr含有により生成する粒界酸化物による浸炭表層
部の焼入れ性紙下による硬さ、残留応力の低下を防止し
、P含有量を抑制して粒界強度の向上により歯元強度を
確保し、さらに、S含有量を抑えて硫化物系介在物を少
な(し、歯元強度を向上させることにより、例えば、自
動車用歯車の損傷形態である歯元折損に対してその要求
特性を充分満足できることを見出し、歯車の歯元強度を
向上させることができる高強度歯車用鋼を開発したので
ある。
問題点を解消すべくなされたものであり、本発明者が鋭
意研究を行なった結果、浸炭表層部に生成するSi、M
n、Cr含有により生成する粒界酸化物による浸炭表層
部の焼入れ性紙下による硬さ、残留応力の低下を防止し
、P含有量を抑制して粒界強度の向上により歯元強度を
確保し、さらに、S含有量を抑えて硫化物系介在物を少
な(し、歯元強度を向上させることにより、例えば、自
動車用歯車の損傷形態である歯元折損に対してその要求
特性を充分満足できることを見出し、歯車の歯元強度を
向上させることができる高強度歯車用鋼を開発したので
ある。
[問題点を解決するための手段]
本発明に係る高強度歯車用鋼の特徴とするところは、
C0.15〜0.40tut%、Mo 0.45〜1.
0wt%、Cr 0.5−2,0+ut%、Si 0.
10u+t%以下、Mn 0.50u+t%以下、P
0.010u+t%以下、S 0.010wt%以下、
O15ppm以下を含有し、残部Feおよび不可避不純
物からなることにある。
0wt%、Cr 0.5−2,0+ut%、Si 0.
10u+t%以下、Mn 0.50u+t%以下、P
0.010u+t%以下、S 0.010wt%以下、
O15ppm以下を含有し、残部Feおよび不可避不純
物からなることにある。
本発明に係る高強度歯車用鋼について以下詳細に説明す
る。
る。
先ず、本発明に係る高強度歯車用鋼の含有成分および成
分割合について説明する。
分割合について説明する。
Cは強度を向上させる元素であり、含有量が0.15u
+t%未満ではこのような効果は少なく、また、0.4
0wt%を越えて含有されると切削性等の加工性が劣化
してしまう。よって、C含有量は0.15〜0.40u
+t%とする。
+t%未満ではこのような効果は少なく、また、0.4
0wt%を越えて含有されると切削性等の加工性が劣化
してしまう。よって、C含有量は0.15〜0.40u
+t%とする。
Moは粒界酸化物生成傾向が弱く、浸炭表層部の焼入れ
性を確保する元素であって、含有量が0.45wt%未
満ではこの効果は少なく、また、1.0t1t%を越え
て含有されると炭化物を生成して焼入性の効果が減じる
ようになる。よって、Mo含有量は0.45−1.0w
t%とする。因に、NiもMoと同じように粒界酸化物
生成傾向が弱く、浸炭表層部の焼入れ性を確保できるが
、そのためには多量に含有させる必要があるが、Moは
僅かの含有量で目的を達成できるのである。
性を確保する元素であって、含有量が0.45wt%未
満ではこの効果は少なく、また、1.0t1t%を越え
て含有されると炭化物を生成して焼入性の効果が減じる
ようになる。よって、Mo含有量は0.45−1.0w
t%とする。因に、NiもMoと同じように粒界酸化物
生成傾向が弱く、浸炭表層部の焼入れ性を確保できるが
、そのためには多量に含有させる必要があるが、Moは
僅かの含有量で目的を達成できるのである。
Crは粒界酸化物を生成するが同時に焼入れ性を向上さ
せる元素であり、含有量が0.5す4%未満ではこのよ
うな効果は少な(、また、2.0wt%を越えて含有さ
れると炭化物を生成し、さらに、粒界酸化物を生成して
焼入れ性を向上させる効果は飽和してしまう。よって、
Cr含有量は0.5〜2,0wt%とする。
せる元素であり、含有量が0.5す4%未満ではこのよ
うな効果は少な(、また、2.0wt%を越えて含有さ
れると炭化物を生成し、さらに、粒界酸化物を生成して
焼入れ性を向上させる効果は飽和してしまう。よって、
Cr含有量は0.5〜2,0wt%とする。
Si、Mnは粒界酸化物生成傾向の強い元素であるため
、含有量は脱酸に必要な最小限に規制する必要があり、
従って、Si含有量は0.10+ut%以下、Mn含有
量は0,50wt%以下とする。
、含有量は脱酸に必要な最小限に規制する必要があり、
従って、Si含有量は0.10+ut%以下、Mn含有
量は0,50wt%以下とする。
P、は粒界強度を低くし、Sは硫化物系介在物を生成し
て歯元強度を低下させるので、このPおよびS含有量を
安定して0,010u+t%を越えないように抑制する
必要がある。よって、P含有量はQ、010wt%以下
、S含有量は0.010wt%以下とする。
て歯元強度を低下させるので、このPおよびS含有量を
安定して0,010u+t%を越えないように抑制する
必要がある。よって、P含有量はQ、010wt%以下
、S含有量は0.010wt%以下とする。
0は酸化物系介在物を生成して歯車の強度を低下させる
ので、0含有量はでざるだけ少ない方が望ましく、15
ppmを越えるような含有量は歯車強度の面からみて好
ましくない。よって、C含有量は15ppm以下に抑え
ることが肝要である。
ので、0含有量はでざるだけ少ない方が望ましく、15
ppmを越えるような含有量は歯車強度の面からみて好
ましくない。よって、C含有量は15ppm以下に抑え
ることが肝要である。
[実施例1
次に、本発明に係る高強度歯車用鋼の実施例を説明する
。
。
実施例
第1表に示す含有成分および成分割合の鋼を溶製し、鍛
造して試験片を作成した。
造して試験片を作成した。
この試験片を900°Cの温度で1時間40分の浸炭を
行ない、炉中冷却後、850℃の温度に10分間保持後
油中に焼入れを行ない、次で、180℃の温度に2時間
保持した後、空冷した。
行ない、炉中冷却後、850℃の温度に10分間保持後
油中に焼入れを行ない、次で、180℃の温度に2時間
保持した後、空冷した。
この試験片について、表面硬さ、表面残留応力および小
野式回転曲げ疲労試験による疲労限を調査し、その結果
を第1表に示す。
野式回転曲げ疲労試験による疲労限を調査し、その結果
を第1表に示す。
この第1表より明らかなように、本発明に係る高強度歯
車用鋼は比較鋼に比べて表面硬さ、表面残留応力が優れ
、かつ、疲労限が顕著に向上していることがわかる。
車用鋼は比較鋼に比べて表面硬さ、表面残留応力が優れ
、かつ、疲労限が顕著に向上していることがわかる。
また、本発明に係る高強度歯車用鋼の第1表のA、B、
Cと比較鋼F、Iについて歯車疲労試験を行なった。
Cと比較鋼F、Iについて歯車疲労試験を行なった。
この試験は動力循環式歯車疲労試験機を使用して、繰返
し数107回の試験後において歯の折損の起らない最大
歯元強度で評価した。その結果を第1図に示す。
し数107回の試験後において歯の折損の起らない最大
歯元強度で評価した。その結果を第1図に示す。
なお、歯車の諸元は、
歯車の種類・・平歯車、モジュール・・2.5、圧力角
・・20°、歯数・・29枚(相手歯車:30枚)、基
準ピッチ円直径・・72.5mm、歯厚・・10mm である。
・・20°、歯数・・29枚(相手歯車:30枚)、基
準ピッチ円直径・・72.5mm、歯厚・・10mm である。
なお、この歯車の浸炭条件は、930℃の温度で6時間
の浸炭後炉中冷却を行ない、次いで、850°Cの温度
で1時間加熱した後の油中に焼入れを行ない、後200
’Cの温度で3時間保持し、空冷を行なった。
の浸炭後炉中冷却を行ない、次いで、850°Cの温度
で1時間加熱した後の油中に焼入れを行ない、後200
’Cの温度で3時間保持し、空冷を行なった。
この第1図からも明らかであるが、本発明に係る高強度
歯車用鋼は比較鋼より歯元強度が著しく優れていること
がわかる。
歯車用鋼は比較鋼より歯元強度が著しく優れていること
がわかる。
[発明の効果1
以上説明したように、本発明に係る高強度歯車用鋼は上
記の構成を有しているものであるから、歯車用鋼として
の高い強度を有し、かつ、疲労限も顕著に向上しており
、さらに、歯車の歯元強度においても優れているという
効果を有している。
記の構成を有しているものであるから、歯車用鋼として
の高い強度を有し、かつ、疲労限も顕著に向上しており
、さらに、歯車の歯元強度においても優れているという
効果を有している。
第1図は歯車の疲労試験の結果を示す図である。
、t1図
本発明 比毒灸佃
Claims (1)
- C 0.15〜0.40wt%、Mo 0.45〜1.
0wt%、Cr 0.5〜2.0wt%、Si 0.1
0wt%以下、Mn 0.50wt%以下、P 0.0
10wt%以下、S 0.010wt%、O 15pp
m以下を含有し、残部Feおよび不可避不純物からなる
ことを特徴とする高強度歯車用鋼。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9337585A JPS61253346A (ja) | 1985-04-30 | 1985-04-30 | 高強度歯車用鋼 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9337585A JPS61253346A (ja) | 1985-04-30 | 1985-04-30 | 高強度歯車用鋼 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61253346A true JPS61253346A (ja) | 1986-11-11 |
Family
ID=14080555
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9337585A Pending JPS61253346A (ja) | 1985-04-30 | 1985-04-30 | 高強度歯車用鋼 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61253346A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4921025A (en) * | 1987-12-21 | 1990-05-01 | Caterpillar Inc. | Carburized low silicon steel article and process |
EP0393137A1 (en) * | 1987-12-21 | 1990-10-24 | Caterpillar Inc | CEMENTED STEEL WITH LOW SILICON CONTENT AND METHOD FOR THE PRODUCTION THEREOF. |
JPH04502253A (ja) * | 1988-12-02 | 1992-04-23 | ザ ブリテイッシュ ピトローリアム コンパニー ピー.エル.シー. | 植物染色体中のdna配列を同定する方法 |
US5536335A (en) * | 1994-07-29 | 1996-07-16 | Caterpillar Inc. | Low silicon rapid-carburizing steel process |
CN115305415A (zh) * | 2021-05-07 | 2022-11-08 | 河北龙凤山铸业有限公司 | 一种无铝齿轮钢和制备方法 |
-
1985
- 1985-04-30 JP JP9337585A patent/JPS61253346A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4921025A (en) * | 1987-12-21 | 1990-05-01 | Caterpillar Inc. | Carburized low silicon steel article and process |
EP0393137A1 (en) * | 1987-12-21 | 1990-10-24 | Caterpillar Inc | CEMENTED STEEL WITH LOW SILICON CONTENT AND METHOD FOR THE PRODUCTION THEREOF. |
EP0393137A4 (en) * | 1987-12-21 | 1991-03-20 | Caterpillar Inc. | Carburized low silicon steel article and process |
JPH04502253A (ja) * | 1988-12-02 | 1992-04-23 | ザ ブリテイッシュ ピトローリアム コンパニー ピー.エル.シー. | 植物染色体中のdna配列を同定する方法 |
US5536335A (en) * | 1994-07-29 | 1996-07-16 | Caterpillar Inc. | Low silicon rapid-carburizing steel process |
CN115305415A (zh) * | 2021-05-07 | 2022-11-08 | 河北龙凤山铸业有限公司 | 一种无铝齿轮钢和制备方法 |
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