JPS62196322A - 機械構造用部品の製造方法 - Google Patents

機械構造用部品の製造方法

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JPS62196322A
JPS62196322A JP3608486A JP3608486A JPS62196322A JP S62196322 A JPS62196322 A JP S62196322A JP 3608486 A JP3608486 A JP 3608486A JP 3608486 A JP3608486 A JP 3608486A JP S62196322 A JPS62196322 A JP S62196322A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、耐ピツチング性、疲労強度の優れた機械構造
用部品の製造方法に関するものである。
さらに絣細には、本発明は、浸炭により表層部に十分な
残留オーステナイトを生成させ、かかる残留オーステナ
イトを使用中に加わる応力または使用前の表面へのショ
ットピーニングにより加わる応力によってマルテンサイ
トに誘起変!ホさせ、かくして、表層部に圧縮残留応力
を導入することによって、高ピッチング寿命、高疲労強
度を確保した機械構造用部品の製造方法に関するもので
ある。
(従来の技術) 産業機械、建設機械、自動東等の動力伝達部品は、十分
な耐ピツチング性と疲労強度を確保するため、表面硬化
処理が施されるのが一般的である。
表面硬化処理には種々の方法があるが、浸炭は鋼の上記
特性の向上が著しいため、現在でもその玉流を占めてい
る。かかる浸炭による耐ピツチング性、疲労強度の向上
効果の主因の一つに、表面と内部の硬度差に起因する表
層部の圧縮残留応力の存在があげられる。
したがって、そのような考えにもとづいて、浸炭後の表
層部の圧縮残留応力を増大せしめる鋼として、例えば、
特開昭56−119760号が提案されている。すなわ
ち、特開昭56−119760号においては、C,Mn
s Cr、 Mo、Niの各添加量の割合を規定するこ
とにより、表面硬さと内部硬さの差を確保し、圧縮残留
応力を発生せしめる考え方が基本になっている。しかし
、浸炭あるいは浸炭窒化時のカーボンポテンシャルを1
.0%以上にすると表面に網状の初析セメンタイトが生
成し、特性が著しく劣化するため、表面C4度に限界が
あり、したがって、表面硬さも自ずと上限がある(■ν
800〜900)。
また、構造用部材として使用するためには、内部硬度に
は自ずと下限が存在する(Ilv 200〜400)。
したがって、特開昭56−119760号の考え方によ
る表面圧縮残留応力の向上には限界がある。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明の目的は、−上記の従来技術の問題点を解決する
ことにあり、さらに詳細には、高ピッチング寿命、高疲
労強度を確保した機械構造用部品を提供することにある
既に述べたように、表層部の圧縮残留応力がピッチング
寿命、疲労強度を向上させることは周知の事実であり、
また、例えば日刊工業新聞社発行の内藤武志著「浸炭焼
入れの実際」第164〜169頁に示されるように、表
層部の残留オーステナイトはピッチング寿命を向上せし
める効果があることはよく知られている(但し、その原
因については明確な定説はない)。そこで、残留オース
テナイト量を調整する熱処理方法、すなわち、上記文献
に示されるように浸炭終了時に温度を下げNi(。
ガスを添加する、いわゆる浸炭浸窒方法が従来から’1
にされている。しかし、この方法ではNl+、ガスおよ
びNlhガス添加’2にのコストが高いため、浸炭のみ
の場合より大幅なコストアップになるばかりでなく、残
留オーステナイト生成量の2J!1整が」1′常に難し
い。
したがって、本発明の111体的目的は、十分な量の残
留オーステナイトを安定して生成させ、かつ表層部の圧
縮残留応力の増大化を図る方法を提供することである。
(問題点を解決するための手段) そこで、本発明者らは鋭意研究を重ねたところ、浸炭焼
入れにより生成した表層部の残留オーステナイトは、機
械構造用部品の使用前あるいは使用中に付加される応力
ないしは塑性変形によりマルテンサイトに誘起変態し、
これに基づく圧縮残留応力が発生することによってピッ
チング寿命、疲労強度が向上すること、さらには、十分
な量の残留オーステナイトを安定して生成させるために
は、鋼の成分組成、特にMn星、N量.Al量を調整す
ることが最も有効であることを見出した。
即ち、本発明者らは、高ピッチング寿命、高疲労強度を
確保するための表層部(表面下0.1mm)の残留オー
ステナイト量は、浸炭焼入れ後、望ましくは15体積%
以上70体積%以下であり、このためには、M++fl
は2.0〜5.0%、Nlは0.008〜0.025%
、sol、八Qfitは0,15%未満にする必要があ
り、さらには浸炭焼入れ後は表面にショットピーニング
を施すことによって可及的多量に上述の残留オーステナ
イトをマルテンサイトに誘起変態させるのが一層有効で
あることを知見した。塑性変形によって残留オーステナ
イトをマルテンサイトに誘起変態させてしまうため焼入
れ後の残留オーステナイト量の正確な調整は不必要であ
り、最終的な圧縮残留応力の量のみを考えればよく、ま
たそのときの圧縮残留応力は上限もなく、容易に調整可
能である。
そこで、さらに検討を重ねた結果、上述のように、Mn
を2.0%以上添加すると、切削性の劣化と浸炭異常層
の生成が助長されるため、切削性向上元素の添加と、浸
炭異常層助長元素のSiの低減が不可欠であることも併
せて知見した。
ここに、本発明の要旨とするところは 重量%で、 C:O,t〜0.5%、Si:0.05%超0.15%
以下、Mn:2.0〜5.0%、   Cr:1.5%
以下、N :0.008〜0.025% を含み、さらニS :0.30%以下、I’b:0.3
5%以下、Ca:0.01%以下、およびTe:0.0
5%以下の1種または2種以上を含有し、ならびc”’
5ゞ259Nb:0.01〜0.14%、 Mo:0.
05〜0.5%、およびNI:0.1〜2.0%の1種
または2種以上を含有し、 かつsol.Alを0.015%未満に制限し、残部F
eおよび不可避的不純物 である組成を有する鋼から成る所定形状のi械構造用部
品に浸炭焼入れを施すこと、またはその後、該部品の所
要表面にショットピーニングを施すことを特徴とする、
機械構造用部品の製造方法である。
ここに、所定形状の上記機械構造用部品の成形は、すで
に周知のように切削などの機械的加工あるいは鍛造、プ
レス等の塑性加工によって行われる。かかる部品の代表
例としては歯車、カム軸、ランク軸等が挙げられるが、
それらにのみ制限されるものではない。
(作用) 次に、本発明が目的とする機械構造用部品の鋼の組成を
上述の如く限定した理由を以下に述べる。
なお、本明細書において特にことわりがない限り、「%
」は「重量%」である。
C: Cは構造用部品としての強度確保のための基本成分であ
り、肌焼鋼として、浸炭焼入れ、焼戻し後の中心部硬さ
は、少なくともu*c 25は必要であり、このために
はclは最低0.1%含有することが必要である。
一方、0.5%を越えて添加すると冷間鍛造性、切削性
の大幅な劣化を招くため、下限を0.1%、上限を0.
5%とした。
Si: Siは、通常、脱酸剤として添加される。しかし、St
は非常に酸化されやすい元素であり、したがって浸炭時
に表層部の内部酸化を助長し、ひいては表面に不完全焼
入層、つまり浸炭異常層を生成させる傾向が強い。周知
のように、極端な浸炭異常層(内部酸化および不完全焼
入店)はピッチング寿命、疲労強度を低下させるため、
本発明が対象とする鋼においては、浸炭異常層に最も有
害なSiの添加量を規制する必要がある。ところで、M
nもSiに次いでその傾向が強いため、既に述べた。に
うに本発明における如くMn添加量が2.0%以上と多
い場合にはその傾向が助長される。したがって、Mn 
2.0%以上である本発明にあって、浸炭異常層を、ピ
ッチング寿命、疲労強度に影ツしない程度に抑制するた
めには、Siは0.15%以下に規制する必要がある。
しかし、0.05%以下に少なくしてもその効果はそれ
以上向上しないばかりでなく、脱酸が不十分になり酸化
物系介在物が増加して、かえってピッチング寿命、疲労
強度が低下するので、上限を0.15%、下限を0.0
5%超とした。好ましくは0.06〜0.12%である
阿れ: Mnは、通常、焼入性確保のために添加されるが、本発
明にあっては、浸炭焼入後の表層部の残留オーステナイ
トの生成を促進する極めて重要な元素でもある。既に述
べたように、残留オーステナイトはピッチング寿命およ
び疲労強度を向上させるが、このために必要な残留オー
ステナイトの最小量を確保するためには、Mnを2゜0
%以上添加する必要がある。また、5.0%を越えて添
加すると、残留オーステナイトfitが必要以上に増加
し、表面硬度の低下に基づくピソチング寿命、疲労強度
の劣化を招くだけでなく、被削性が急激に劣化するので
、本発明において、Mn添加量の下限を2.0%、上限
を5.0%とした。
好ましくは、2,0〜3.0%である。
Cr: Crは焼入性を向上さゼるとともに、浸炭性を良好にし
、浸炭後の耐摩耗性の向上にも有効であるため、他の焼
入性向上元素の添加量を考慮しながら添加するのが望ま
しい。しかし、1.5%を越えて添加すると過剰浸炭す
る傾向が大きくなり、表面層に網状のセメンタイトが生
成しピッチング寿命、疲労強度を大幅に低下させるので
、上限を1.5%とした。
N: 固溶NはMnと同様、ピッチング寿命、疲労強度向上に
有効である浸炭焼入後の残留オーステナイトを増加させ
る効果が大きく、更には、八Qと結合してAQNをつく
ことによって、残留オーステナイト生成を抑制する固溶
へQ(後述)を低減させる効果もある。
したがって、Nは一般に不可避的不純物として含有する
元素であるが、上述のような効果がら、本発明にあって
は、場合によっては添加するな2しても、所定範囲内に
制限する必要がある。
これらの効果を十分に発揮して、ピッチング寿命、疲労
強度を向上させるために必要なNflは0.008%で
あるが、0.025%を越えて添加すると、残留オース
テナイ1−ffiが過度に多くなって、所要の目的を達
成できなくなる。好ましくは0.01〜0.02%であ
る。
なお、今日の標準的な操業条件の下で製造した肌焼鋼の
一般的なN含有世は0.006〜0.012%である。
S、 Pb、 Ca、 Te これらの元素は、いずれも切削性改善元素であり、浸炭
処理前に切削する場合の切削性向上に有効である。
本発明によれば、すでに述べたように、切削性を劣化せ
しめるMnの添加量が多いため、これら切削性改善元素
の添加は必須であるが、添加量、添加元素数はその切削
性に応じて決めるのが好ましい。しかし、Sにおいては
0.30%、phにおいては0.35%を越えると強度
、靭性、ピッチング寿命の低下が著しくなり、Caは!
!!鋼技術上0.O1%を越えて添加することは困難で
あり、また、Teについては0.05%を越えると熱間
加工性が急激に低下するので、切削性改善元素としての
S 、 Pb、 Ca、 Teそれぞれの上限値を0.
30%、0.35%、0.01%、0.05%とした。
sol、 八Q 固溶MはMnとは逆に浸炭焼入後の表層部の残留オース
テナイトの生成はを残少させ、したがってピッチング寿
命、疲労強度を低下させる傾向がある。しかし、sol
.Alltが0.015%未満になると、この傾向はほ
とんど無視できる程度になる。
また、固?8AQはSi以上に酸化しやすく、したがっ
て浸夫異當層の生成を助長するが、これについてもso
l.Alfflが0.015%未ン1看になると、この
傾向は無視できる程度に収まるため、本発明においてs
ol、八Qは0.015%未満とした。好ましくは0.
010%以下である。
本発明にあっては、その対象鋼の好適態様としてさらに
Nb、 NoおよびNiの少なくとも1種をさらに含仔
するが、それらはいずれも、結局、鋼の浸炭性を向上さ
せることによってかかる鋼の耐ピツチング性そして疲労
強度を改善するものである。
以下に、それぞれについてさらにその添加理由および効
果を詳述する。
Nb: 既に述べたように、本発明では、sat、鵠量を通常よ
り少なく規制しているため、MNによる浸炭時のオース
テナイト粒の粗大化抑制効果は小さい。したがって、例
えば、930℃以上で処理する場合など、浸炭温度いか
んによってはNbNあるいはNbCによるオーステナイ
ト粒の粗大化抑制が必要になる。このために、所望によ
りNbは少なくとも0.01%必要であるが、0.14
%を越えて添加してもオーステナイト粒粗大化抑制効果
は飽和するので、下限を0.01%、上限を0゜14%
とした。
MO= Moは任意添加元素であり、鋼の焼入性、浸炭性を向上
させる元素である。また、八Q、 Si、 Mn、C「
とは異なり、Feより酸化されにくいため、浸炭異常層
の生成を抑制する作用がある。これらの作用を発揮させ
るためには、少なくとも0.05%必要であるが、高価
な元素であるため、Mn、Cr等の他の焼入性向上元素
と複合添加されることを考慮すれば、肌焼鋼として0.
5%を越えて添加することは得策ではない。したがって
、下限を0.05%、上限を0,5%とした。
Ni: Niも任意添加元素であり、鋼の焼入性、靭性を向上さ
せる元素である。さらにMoと同様、浸炭異常層も抑制
する。これらの効果を十分に発揮させるためには、少な
くとも0.1%必要であるが、高価な元素であり、また
浸炭性を阻害する作用もあるため、2.0%を越える添
加は好ましくない。したがって、下限を0.1%、上限
を2.0%とした。
次に、本発明にかかる製造方法における各処理条件を規
定した理由を述べる。
上記の如く、本発明の対象とする鋼は、焼入後の表層部
に残留オーステナイトの生成しやすい成分組成ではある
が、その前提として、好適態様としては残留オーステナ
イトの生成に大きな影舌を及ぼすCは表層部では一゛0
.7〜0.9%であることが必要である。したがって、
本発明においては浸炭焼入を施すことを規定した。つま
り、換言すれば、本発明における浸炭焼入れは、表層部
(表面した0、11の表面領域)におけるC濃度を0.
7〜0.9%にするものであれば、その具体的条件は、
特に制限されない。なお、浸炭それ自体は周知である。
また、一般的には機械構造用部品の使用中に表層部に応
力ないしは塑性変形が付与されるため、生成した残留オ
ーステナイトがマルテンサイトに誘起変態して、圧縮残
留応力が導入される。
したがって、本発明におけるごとく、使用前に予め人為
的に表層部に塑性変形を付与することは圧縮残留応力の
導入という見地からすれば、−i効果が期待できる。こ
の意味から、浸炭焼入後に表面にショットピーニングを
施し、表層部に塑性変形を付与するのが好ましいのであ
る。
かかるショットピーニング処理の目的は、このように表
層部に塑性変形を加えることであり、したがって、その
限りにおいて特に具体的手段にのみ制限されるものでは
な(、例えば、バニッシング等によっても同等の目的を
達成することができる。
なお、上述の残留オーステナイトの量および塑性変形量
、さらにはそれにより誘起変態するマルテンサイトの量
については、以上の説明から当業者が適宜選択しうる範
囲のものであって、特に制限的なものではないが、浸炭
焼入れ後の残留オーステナイト量が15%より少ないと
疲労強度向上効果が小さく、75%を越えるとショット
ピーニングによる表面粗れが顕著となり、かえって疲労
強度の低下を招くことになるので好ましくは15〜75
%である。
次に、実施例をもって本発明をさらに具体的に説明する
実施例 第1表に示す化学成分を有する39種類の鋼を溶製し、
造塊した後、直径60mmの棒材に圧延して試験素材を
準備した。これらの素材から、平滑回転曲げ疲労試験片
(平行部直径10ml11)、ローラ型転動疲労試験片
(外径30mm)および平歯車(外径5411モジユー
ル2、歯数25、圧力角20°、歯幅15mm)を機械
加工によりそれぞれ複数個作成した。
次に、これら試験片および歯車を同一チャンスで920
℃X 4Hrの周知のガス浸炭(カーボンポテンシャル
0.9%)を行なった後、150℃のホットクエンチ油
で焼入れした。
浸炭焼入後、回転曲げ疲労試験片について小野式回転曲
げ疲労試験を行い、107回まで操り返し応力を加え、
第1図に示すようなS−N曲線を作成して、疲労限(σ
wt)を求めた。また、転勤疲労試験片については、ロ
ーラ接触型転動疲労試験(無潤滑、すべり率20%、面
圧250 kgf/朋2)を行い、試験結果を第2図に
示すようにワイブル確率紙に整理し、50%の破壊確率
(Ls。)を求めた。
なお、第1図、第2図はいずれも鋼種階2の結果である
また歯車は、浸炭焼入ま−のものおよび浸炭焼入後歯面
にショットピーニング(研掃材: 0.3mmスチール
ボール、投射士度300 kg/ r/)を施したもの
についてそれぞれ動力循環式歯車試験機を用いて、10
7回まで操り返し応力をかけ、疲労限(σwG)を求め
た。
さらに、試験前の回転曲げ疲労試験片の平滑部を化学研
磨により表面からO,1mm除去し、X線回折法により
残留オーステナイト量(γ、)を測定した。
このようにして測定した各鋼のTB−、σ、17、L、
。、σ、Gを第1表に併記する。
第1表において、鋼種ll&L1〜1t22は本発明に
係る鋼であり、鋼種隘23〜27はSi含有量の点で、
鋼種11に+28〜32はMn含存量の点で、鋼種ll
&L33〜35はs。
1.Al含有量の点で、鋼種尚36〜39はN含有量の
点で本発明の範囲外である比較鋼である。
第1表の試験結果から明らかなように、本発明の対象と
する鋼を浸炭焼入れしたものは、回転曲げ疲労試験にお
けるσW?はいずれも85 kgf/mm”以上であり
、また転勤疲労試験における50%破l貝確率し、。は
いずれも26XIO’回以上と比較例の鋼より優れてい
る。また、浸炭焼入れま\歯車の疲労限σ工、はいずれ
も73 kgf/mm”以上が確保されており、これも
比較鋼より優れていることがわかる。
なお、残留オーステナイト揖TRはいずれも18〜66
%の範囲内におさまっており、残留オーステナイトの効
果により、σ8ア、σ□いり、。が向上したことを示唆
している。
さらに、Si量の影響を明確にするため、Si以外の成
分量が実質的に同一の鋼種患1〜3 、NO,23〜2
7に関するσ、7とり、。を第3図、第4図に示す。
またMnlの影響を明確にするため、Mn以外の成分量
が実質的に同一の鋼種階4〜8 、N128〜32に関
するσ、Tとし、。を第5図、第6図に、sol、八Q
iの影響を明確にするため、sol、へQ以外の成分量
が実質的に同一の鋼種N116〜18、階29〜31に
関するσWTとり、。を第7図、第8図に、N量の影響
を明確にするためN以外の成分量が実質的に同一の鋼種
19〜22、隘36〜39に関するσWTとし、。を第
9図、第10図に示す。
第3図〜第10図から、本発明範囲においてのみσい1
、し、。が優れていることが明らかである。
°さらには、浸炭焼入ま\歯車とショットピーニング処
理歯車の疲労限σ。Gを比較すると、比較例においては
ショットピーニングにより高々lOkgf/sum”の
改善(向上率で22%以下)であるのに対し、本発明例
ではいずれも22 kgf/mm”以上(向上率で30
%以上)の改善がなされている。このことから、本発明
にあって浸炭焼入後、表面にショットピーニングを施す
ことにより疲労強度がさらに大幅に改善されることがわ
かる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第10図は、本発明の実施例のデータをそ
れぞれまとめて示すグラフである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)重量%で、 C:0.1〜0.5%、Si:0.05%超0.15%
    以下、Mn:2.0〜5.0%、Cr:1.5%以下、
    N:0.008〜0.025% を含みさらにS:0.30%以下、Pb:0.35%以
    下、Ca:0.01%以下、およびTe:0.05%以
    下の1種または2種以上を含有し、 かつsol.Alを0.015%未満に制限し、残部F
    eおよび付随不純物 である組成を有する鋼から成る所定形状の機械構造用部
    品に浸炭焼入れを施すこと、またはその後、該部品の所
    要表面にショットピーニングを施すことを特徴とする、
    機械構造用部品の製造方法。
  2. (2)重量%で、 C:0.1〜0.5%、Si:0.05%超0.15%
    以下、Mn:2.0〜5.0%、Cr:1.5%以下、
    N:0.008〜0.025% を含みさらにS:0.30%以下、Pb:0.35%以
    下、Ca:0.01%以下、およびTe:0.05%以
    下の1種または2種以上を含有し、ならびに、Nb:0
    .01〜0.14%、Mo:0.05〜0.5%、およ
    びNi:0.1〜2.0%の1種または2種以上を含有
    し、 かつsol.Alを0.015%未満に制限し、残部F
    eおよび不可避的不純物 である組成を有する鋼から成る機械構造用部品に浸炭焼
    入れを施すこと、またはその後該部品の所要表面にショ
    ットピーニングを施すことを特徴とする、機械構造用部
    品の製造方法。
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