JPS61250950A - 電子顕微鏡の高精度焦点合せ装置 - Google Patents
電子顕微鏡の高精度焦点合せ装置Info
- Publication number
- JPS61250950A JPS61250950A JP8856985A JP8856985A JPS61250950A JP S61250950 A JPS61250950 A JP S61250950A JP 8856985 A JP8856985 A JP 8856985A JP 8856985 A JP8856985 A JP 8856985A JP S61250950 A JPS61250950 A JP S61250950A
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- JP
- Japan
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- electron beam
- sample
- angle
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- incident
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔発明の利用分野〕
本発明は透過形電子顕微鏡の焦点合せ装置の改良に関す
るものである。
るものである。
従来から透過形電子顕微鏡の焦点合せ装置としては、特
開昭53−15738号公報に示される様に1通称、ワ
ブラーと称する装置が使用されている。
開昭53−15738号公報に示される様に1通称、ワ
ブラーと称する装置が使用されている。
このワプラーは試料を照射する電子線の試料に対する入
射角を時間的に変化させる装置で、螢光板上に生ずる試
料像の動きを観察し、その動きが認められなくなるよう
に対物レンズに印加する電流を変化させて焦点合せを行
なうものである。すなわち、焦点が合っている時には試
料への電子線入射角を変えても像は動かないが、焦点が
合っていないと像が動く。したがって、ある焦点はずれ
の状態に対して像の移動量が大きければ大きいほど、像
の動きが検知しやすく、精度の高い焦点合せができる。
射角を時間的に変化させる装置で、螢光板上に生ずる試
料像の動きを観察し、その動きが認められなくなるよう
に対物レンズに印加する電流を変化させて焦点合せを行
なうものである。すなわち、焦点が合っている時には試
料への電子線入射角を変えても像は動かないが、焦点が
合っていないと像が動く。したがって、ある焦点はずれ
の状態に対して像の移動量が大きければ大きいほど、像
の動きが検知しやすく、精度の高い焦点合せができる。
焦点はずれ量がΔfのときの試料像の移動量dは近似的
に以下のようにめられされる。すなわち、電顕の結像倍
率をM1試料に対する入射電子線の入射角の変化量を2
0(−〇から十〇まで変化したとする)とすれば d=2−Δf・θ・M ・・・(1)である。
に以下のようにめられされる。すなわち、電顕の結像倍
率をM1試料に対する入射電子線の入射角の変化量を2
0(−〇から十〇まで変化したとする)とすれば d=2−Δf・θ・M ・・・(1)である。
したがって、任意の焦点はずれ量Δfに対して移動量d
を極力大きくするためには、倍率Mあるいは入射角θを
なるべく大きくすることが望ましい。ところが、倍率M
を大きくすると試料像が暗くなるため、その動きを判定
することがむスカしい。また、入射角θを大きくすれば
、結像用ビームが対物レンズの絞り孔の外側に出て、像
が形成されなくなる欠点があった。
を極力大きくするためには、倍率Mあるいは入射角θを
なるべく大きくすることが望ましい。ところが、倍率M
を大きくすると試料像が暗くなるため、その動きを判定
することがむスカしい。また、入射角θを大きくすれば
、結像用ビームが対物レンズの絞り孔の外側に出て、像
が形成されなくなる欠点があった。
したがって本発明の目的は、上記ワプラ一方式の焦点合
せ法において、試料への電子線入射角θを大きく変えた
状態で像が観察でき、その結果、高精度で焦点合せので
きる焦点合せ装置を提供することにある。
せ法において、試料への電子線入射角θを大きく変えた
状態で像が観察でき、その結果、高精度で焦点合せので
きる焦点合せ装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の高精度焦点合せ装置
では、従来の対物レンズ絞シの細孔の他に、その近傍に
他の細孔を設け、試料への入射電子線の入射角を変えた
時、その前後にそれぞれの結像ビームが異なった細孔を
通過して結像するように構成したことを特徴としている
。
では、従来の対物レンズ絞シの細孔の他に、その近傍に
他の細孔を設け、試料への入射電子線の入射角を変えた
時、その前後にそれぞれの結像ビームが異なった細孔を
通過して結像するように構成したことを特徴としている
。
以下、本発明の1実施例を第1図によシ説明する。
電子銃2から出た電子線3はワプラー装置の偏向コイル
4によシ角度θだけ偏向されて試料6に入る。試料6を
透過した結像用電子ビームは対物レンズ7に入シ、その
後方におかれた対物レンズ絞シ11に設けられた細孔B
1を通過して観察用螢光板9上に像を結ぶ。一方、同図
の点線の光路図の様に、試料6に入射する電子@!3の
角度を一〇に調節した時は、試料6を透過した電子ビー
ムは絞シ11の細孔B2を通って結像する。
4によシ角度θだけ偏向されて試料6に入る。試料6を
透過した結像用電子ビームは対物レンズ7に入シ、その
後方におかれた対物レンズ絞シ11に設けられた細孔B
1を通過して観察用螢光板9上に像を結ぶ。一方、同図
の点線の光路図の様に、試料6に入射する電子@!3の
角度を一〇に調節した時は、試料6を透過した電子ビー
ムは絞シ11の細孔B2を通って結像する。
従来は試料6に入射する電子線3の角度を十〇から一〇
に変えた時、いずれも絞シ11の光軸上の細孔入(通常
の絞り孔)を通過するようにしていたため、角度θの最
大値はせいぜいD/(2f)に限られていた。ここで、
Dは細孔Aの孔径、fは対物レンズの焦点距離である。
に変えた時、いずれも絞シ11の光軸上の細孔入(通常
の絞り孔)を通過するようにしていたため、角度θの最
大値はせいぜいD/(2f)に限られていた。ここで、
Dは細孔Aの孔径、fは対物レンズの焦点距離である。
本発明では、電子顕微鏡の焦点合せを行なう際は先述の
ように細孔B1と82を使い、焦点合せが成されると電
子線の偏向を止め、光軸上に設けられた通常の絞シ孔A
を通って結像させるようKする。
ように細孔B1と82を使い、焦点合せが成されると電
子線の偏向を止め、光軸上に設けられた通常の絞シ孔A
を通って結像させるようKする。
本発明による絞シ板11の細孔配置図を第2図に示す。
細孔入の直径りは像に適正なコントラストと明るさとを
与える値が選ばれる。一方、細孔B1とB2の直径はほ
ぼ同じであシ、試料6に入射する電子線の広がりが十分
カバーできるものでめればよい。
与える値が選ばれる。一方、細孔B1とB2の直径はほ
ぼ同じであシ、試料6に入射する電子線の広がりが十分
カバーできるものでめればよい。
本実施例では孔入の孔径は30μmφ、孔Bl。
B2の孔径は20μmφである。
従来の焦点合せ装置では、試料への入射電子線の偏向l
lr後とも光軸上の細孔Aを通すため(子線の偏向の際
に、その方位角に関しては制限がなかった。ところが、
本発明の焦点合せ装置では、入射電子線の偏向の際に、
結像ビームが光軸上になく、かつ絞シ板上に機械的に6
けられた細孔外とえばBl 、B* )を通る必要性か
ら入射電子線の偏向をその偏向角θのみならず方位角φ
に関しても正確に調整する必要がある。
lr後とも光軸上の細孔Aを通すため(子線の偏向の際
に、その方位角に関しては制限がなかった。ところが、
本発明の焦点合せ装置では、入射電子線の偏向の際に、
結像ビームが光軸上になく、かつ絞シ板上に機械的に6
けられた細孔外とえばBl 、B* )を通る必要性か
ら入射電子線の偏向をその偏向角θのみならず方位角φ
に関しても正確に調整する必要がある。
第3図は偏向コイル4および偏向コイル電源5の一実施
例のブロックダイヤグラムである。
例のブロックダイヤグラムである。
偏向コイル4は互いに直角方向に配置されたX偏向コイ
ルとY方向コイルとから成る。
ルとY方向コイルとから成る。
X偏向コイルは、上部X偏向コイル12と下部X偏向コ
イル13とから構成され、それぞれの巻数比は、試料面
上を中心として電子線が偏向されるように決められてい
る。上部X偏向コイル17、下部X偏向コイル18°も
同様に構成されている。
イル13とから構成され、それぞれの巻数比は、試料面
上を中心として電子線が偏向されるように決められてい
る。上部X偏向コイル17、下部X偏向コイル18°も
同様に構成されている。
X基準鑞圧源16からの出力電圧g8は5iII/ω3
ボリユーム15へ送られる。Fij/ω3ボリューム1
5からの出力は、Bzsinψ、E、[JIS91が得
られる。
ボリユーム15へ送られる。Fij/ω3ボリューム1
5からの出力は、Bzsinψ、E、[JIS91が得
られる。
同様にY基準電圧#、19からの出力電圧E、も、Sl
a/ I;03ボリユーム19へ送られ、E F si
a 9+ 1E 、 (XISψの出力が得られる。
a/ I;03ボリユーム19へ送られ、E F si
a 9+ 1E 、 (XISψの出力が得られる。
X駆動アンプ14には、EXODSψとEアsinψが
加算されて入力され、アンプG a ImをGとしたと
き、X’ =G (B、ωS + E、 sinψ)の
出力をX偏向コイルに与えられる。
加算されて入力され、アンプG a ImをGとしたと
き、X’ =G (B、ωS + E、 sinψ)の
出力をX偏向コイルに与えられる。
X駆動アンプ21には、極性反転器20で極性を反転し
た出力−g、siaψとE2ωSψが入力され、同様に
、 Y’ =G (−B!siaψ+E2ωSψ)の出力が
Y偏向コイルに与えられる。
た出力−g、siaψとE2ωSψが入力され、同様に
、 Y’ =G (−B!siaψ+E2ωSψ)の出力が
Y偏向コイルに与えられる。
いま、X、Yそれぞれのsu /ωSボリュームを連動
して動かすことによシ、方位角ψを自由にコントロール
することができる。
して動かすことによシ、方位角ψを自由にコントロール
することができる。
また、偏向角θはF、!、Eアを変化させることによシ
変更することができる。
変更することができる。
本実施例では孔Bt、Bzとして20μmφの小さい細
孔を用いたので、焦点調節時に強いコントラストで試料
像の移動が観察された。また、光軸上の顧孔入は30μ
mφであるため、従来の焦点合せ装置ではθとしてせい
ぜい5mrad程度しかとれなかったが、本発明では9
0μml@れた細孔Bt、B雪を匣っているため15m
ract、の大きな偏向角が使え、螢光板上の1象の移
#量は従来に比べて3倍大きくなった。
孔を用いたので、焦点調節時に強いコントラストで試料
像の移動が観察された。また、光軸上の顧孔入は30μ
mφであるため、従来の焦点合せ装置ではθとしてせい
ぜい5mrad程度しかとれなかったが、本発明では9
0μml@れた細孔Bt、B雪を匣っているため15m
ract、の大きな偏向角が使え、螢光板上の1象の移
#量は従来に比べて3倍大きくなった。
以上説明したように、本発明によれば、試料入射ビーム
の偏向角を大きくとることができるため、焦点不正合時
の1象の移動量が大きく、したがって、高いI#度で透
過形電子顕微説の焦点合せができる。
の偏向角を大きくとることができるため、焦点不正合時
の1象の移動量が大きく、したがって、高いI#度で透
過形電子顕微説の焦点合せができる。
第1図は本発明の1実施例を示す全体構成図、第2図は
本発明の絞シ11の部分の鳥観図、第3図は本発明の偏
向コイル電源50部分のブロックダイアグラムである。 1・・・電子顕微鏡鏡体、2・・・電子銃、3・・・電
子線、4・・・偏向コイル、5・・・偏向コイル電源、
6・・・試料、7・・・対物レンズ、8・・・拡大レン
ズ系、9・・・像観察用螢光板、10・・・祝き窓、1
1・・・対物レンズ絞シ、12・・・上部X偏向コイル
、13・・・下部X偏向コイコ、14・・・増幅器、1
5 ・=sia /eosボリューム、16・・・X基
準電源、17・・・上部Y偏向コイル、18・・・下部
Y偏向コイル、19・・・Y基準電源、″yfz口
本発明の絞シ11の部分の鳥観図、第3図は本発明の偏
向コイル電源50部分のブロックダイアグラムである。 1・・・電子顕微鏡鏡体、2・・・電子銃、3・・・電
子線、4・・・偏向コイル、5・・・偏向コイル電源、
6・・・試料、7・・・対物レンズ、8・・・拡大レン
ズ系、9・・・像観察用螢光板、10・・・祝き窓、1
1・・・対物レンズ絞シ、12・・・上部X偏向コイル
、13・・・下部X偏向コイコ、14・・・増幅器、1
5 ・=sia /eosボリューム、16・・・X基
準電源、17・・・上部Y偏向コイル、18・・・下部
Y偏向コイル、19・・・Y基準電源、″yfz口
Claims (1)
- 1、電子線像を得るための試料と、上記試料に入射する
電子線の入射角を変化させる手段と、上記試料を透過し
た電子線を結像させる電子レンズとを備えた透過形電子
顕微鏡において、上記電子線を通過させる複数個の細孔
を有する対物レンズ用絞り板を備え、上記試料への入射
電子線の入射角を変えた時、上記試料を透過した結像用
電子ビームが上記対物レンズ用絞り板の別個の細孔を通
過するように構成してなることを特徴とする電子顕微鏡
の高精度焦点合せ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8856985A JPS61250950A (ja) | 1985-04-26 | 1985-04-26 | 電子顕微鏡の高精度焦点合せ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8856985A JPS61250950A (ja) | 1985-04-26 | 1985-04-26 | 電子顕微鏡の高精度焦点合せ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61250950A true JPS61250950A (ja) | 1986-11-08 |
Family
ID=13946493
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8856985A Pending JPS61250950A (ja) | 1985-04-26 | 1985-04-26 | 電子顕微鏡の高精度焦点合せ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61250950A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100607874B1 (ko) * | 2004-06-30 | 2006-08-08 | 재단법인서울대학교산학협력재단 | 고분해능 이미지의 배경 잡음 제거를 위한 대물 렌즈 조리개 및 이를 이용한 패턴형성장치 |
KR101095365B1 (ko) | 2009-08-06 | 2011-12-16 | 서울대학교산학협력단 | 물질의 결정구조를 이용한 패턴 형성장치 및 방법 |
-
1985
- 1985-04-26 JP JP8856985A patent/JPS61250950A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100607874B1 (ko) * | 2004-06-30 | 2006-08-08 | 재단법인서울대학교산학협력재단 | 고분해능 이미지의 배경 잡음 제거를 위한 대물 렌즈 조리개 및 이를 이용한 패턴형성장치 |
KR101095365B1 (ko) | 2009-08-06 | 2011-12-16 | 서울대학교산학협력단 | 물질의 결정구조를 이용한 패턴 형성장치 및 방법 |
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