JPS61245873A - ステンレス鋼線の製造法 - Google Patents
ステンレス鋼線の製造法Info
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- JPS61245873A JPS61245873A JP8807085A JP8807085A JPS61245873A JP S61245873 A JPS61245873 A JP S61245873A JP 8807085 A JP8807085 A JP 8807085A JP 8807085 A JP8807085 A JP 8807085A JP S61245873 A JPS61245873 A JP S61245873A
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- Japan
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- diameter
- wire
- coating
- stainless steel
- steel wire
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- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は樹脂被膜、特に有色樹脂被膜を有するステンレ
ス鋼線の製造法に関する。
ス鋼線の製造法に関する。
[従来の技術]
エナメル銅線の製造では、銅線を製品径にまで伸線した
後、エナメルの塗布、乾燥、焼付を行なって製品として
いる。しかしステンレス鋼線においては、冷間伸線後は
線が加工硬化しているため作業性が悪く、更に伸線前に
比し線径か細くなり、長さが数倍になっているので被膜
形成に時間がかかり、その処理が煩雑になるばかりか均
一な厚さに被膜を形成し難いし、被膜厚さの不均一によ
り偏径差が大きくなる。更には冷間伸線後の塗料の焼付
処理時の加熱により靭性が低下する等の問題がある。
後、エナメルの塗布、乾燥、焼付を行なって製品として
いる。しかしステンレス鋼線においては、冷間伸線後は
線が加工硬化しているため作業性が悪く、更に伸線前に
比し線径か細くなり、長さが数倍になっているので被膜
形成に時間がかかり、その処理が煩雑になるばかりか均
一な厚さに被膜を形成し難いし、被膜厚さの不均一によ
り偏径差が大きくなる。更には冷間伸線後の塗料の焼付
処理時の加熱により靭性が低下する等の問題がある。
[発明が解決しようとする問題点]
本発明は前述の問題なくフッ素樹脂被膜を有するステン
レス鋼線の製造法を提供することを目的とするものであ
る。
レス鋼線の製造法を提供することを目的とするものであ
る。
[問題点を解決するための手段]
本発明はこの目的を達するために、ステンレス鋼線の最
終溶体化処理工程の後にフッ素樹脂をステンレス鋼線に
塗布して乾燥、焼付を行なってステンレス鋼線にフッ素
樹脂の被膜を形成し、その後、最終冷間伸線を行なって
製品径とするものである。
終溶体化処理工程の後にフッ素樹脂をステンレス鋼線に
塗布して乾燥、焼付を行なってステンレス鋼線にフッ素
樹脂の被膜を形成し、その後、最終冷間伸線を行なって
製品径とするものである。
[作用]
本発明において、被膜をフッ素樹脂で形成するのは、他
の樹脂では冷間伸線加工に耐えず、またコイリングして
バネとして用いる場合の自動コイリング機によるコイリ
ングに耐える被膜強度及び潤滑性能がないからである。
の樹脂では冷間伸線加工に耐えず、またコイリングして
バネとして用いる場合の自動コイリング機によるコイリ
ングに耐える被膜強度及び潤滑性能がないからである。
フッ素樹脂の塗布、乾燥、焼付工程からなる被膜形成工
程を、最終溶体化処理工程の後に設けるのは、溶体化処
理温度は1000℃以上であり、焼鈍でも700℃以上
なので、この様な高温に耐える樹脂はないこと、被膜形
成後、製品径に仕上げる最終冷間伸線を行なうことによ
り、製品径に仕上げてから被膜を施した場合よりも、偏
径差が小さくなり、コイリング性が安定し、被膜の密着
性が向上し、線が短かいうちに行なうので加工時間が短
かくてすみ、樹脂焼付時の熱による影響がないからであ
る。
程を、最終溶体化処理工程の後に設けるのは、溶体化処
理温度は1000℃以上であり、焼鈍でも700℃以上
なので、この様な高温に耐える樹脂はないこと、被膜形
成後、製品径に仕上げる最終冷間伸線を行なうことによ
り、製品径に仕上げてから被膜を施した場合よりも、偏
径差が小さくなり、コイリング性が安定し、被膜の密着
性が向上し、線が短かいうちに行なうので加工時間が短
かくてすみ、樹脂焼付時の熱による影響がないからであ
る。
被膜形成にあたり、ステンレス鋼線と被膜との密着性を
増すため、ステンレス線に電解洗浄やストライクメッキ
のような被膜の下地処理を行なってもよい。
増すため、ステンレス線に電解洗浄やストライクメッキ
のような被膜の下地処理を行なってもよい。
[実施例コ
以下実施例について説明する。
使用したステンレス線の材質はSUS 304で次の組
成からなるものである。
成からなるものである。
CSi Mn Cr Ni Fe0.07
7 G、53 1.43 18.34 8.58
残(重量%)溶体化処理工程を経た直径2.3mmの線
を次のように処理した。被膜はフッ素樹脂を塗布後、1
00℃で10分間乾燥し、380℃で10分間焼付を行
なったもの。
7 G、53 1.43 18.34 8.58
残(重量%)溶体化処理工程を経た直径2.3mmの線
を次のように処理した。被膜はフッ素樹脂を塗布後、1
00℃で10分間乾燥し、380℃で10分間焼付を行
なったもの。
A・・平均2μmの被膜形成工程径1.O■■まで伸線
B・・平均2.5μmの被膜形成→直径1.0mmまで
伸線 C・・平均10μmの被膜形成→直径■、θ1■まで伸
線p・・平均20μmの被膜形成→直径1.0s■まで
伸線E・・平均70μmの被膜形成→直径l 、0s■
まで伸線F・・平均80μmの被膜形成→直径1.0■
璽まで伸線G・・3μmのNiメッキ→平均20μmの
被膜形成→直径1.0mmまで伸線 H−・一般の伸線潤滑被膜峠直径1.O謁まで伸線→脱
被膜→平均20μmのフッ素樹脂被膜形成I・・3μm
のNiメッキ→直径1.”llm−まで伸線J・・Iを
ばねに成形呻平均20μmのフッソ樹脂被膜形成 K・・直径2.3■■の線に耐熱ペイント被膜形成■被
膜密着性試験結果 上記A−H,に材を被膜形成直後、直径2.3■■のワ
イヤー(H材は1.0嘗會)に巻付けて被膜の状態を調
査した。その結果A−Hには、クラック、ψ1離現象は
見られなかったが、F、に材にはクラック、剥離が見ら
れた。
B・・平均2.5μmの被膜形成→直径1.0mmまで
伸線 C・・平均10μmの被膜形成→直径■、θ1■まで伸
線p・・平均20μmの被膜形成→直径1.0s■まで
伸線E・・平均70μmの被膜形成→直径l 、0s■
まで伸線F・・平均80μmの被膜形成→直径1.0■
璽まで伸線G・・3μmのNiメッキ→平均20μmの
被膜形成→直径1.0mmまで伸線 H−・一般の伸線潤滑被膜峠直径1.O謁まで伸線→脱
被膜→平均20μmのフッ素樹脂被膜形成I・・3μm
のNiメッキ→直径1.”llm−まで伸線J・・Iを
ばねに成形呻平均20μmのフッソ樹脂被膜形成 K・・直径2.3■■の線に耐熱ペイント被膜形成■被
膜密着性試験結果 上記A−H,に材を被膜形成直後、直径2.3■■のワ
イヤー(H材は1.0嘗會)に巻付けて被膜の状態を調
査した。その結果A−Hには、クラック、ψ1離現象は
見られなかったが、F、に材にはクラック、剥離が見ら
れた。
■冷間伸線結果
伸線後、H材は部分的に被膜の剥離が認められたがA−
E、G材にはクラック、剥離は認められなかった。しか
し有色被膜では、A材は色別が困難であった。
E、G材にはクラック、剥離は認められなかった。しか
し有色被膜では、A材は色別が困難であった。
この冷間伸線径で、減面率80%のとき、この試験結果
から被膜厚は80μm以下2.5μm以上とする必要が
ある。この場合のフッ素樹脂被膜の厚さT(μm)は、
フッ素樹脂を塗布するときの線径を81製品径をAとし
たとき、IXB/A≦T〈80の条件を滴定するように
フッ素樹脂被膜を施すと良い。
から被膜厚は80μm以下2.5μm以上とする必要が
ある。この場合のフッ素樹脂被膜の厚さT(μm)は、
フッ素樹脂を塗布するときの線径を81製品径をAとし
たとき、IXB/A≦T〈80の条件を滴定するように
フッ素樹脂被膜を施すと良い。
尚同樹脂中にカーボン、酸化チタン等の耐熱性の無機顔
料を添加することにより所要の着色を施すことができ、
それにより有色被膜としての特徴も期待できる。
料を添加することにより所要の着色を施すことができ、
それにより有色被膜としての特徴も期待できる。
■偏径差」ダ定結果
最終冷間伸線工程終了時の各試料について10m毎に1
0個所の線径を測定した結果、A−G、Iは各点の偏径
差はo、oot■■であったが、HlJは0.004〜
0.008−園の範囲で不同であった。
0個所の線径を測定した結果、A−G、Iは各点の偏径
差はo、oot■■であったが、HlJは0.004〜
0.008−園の範囲で不同であった。
■機械的性能試験結果
最終冷間伸線工程終了時の各試料について引張強度、降
伏応力、絞りを試験した結果は次の通り′であった。
伏応力、絞りを試験した結果は次の通り′であった。
引張強If (kz/sm” )降伏強度(kg八−″
) 絞り(%)A190191重735!51.5 8 190 冒92 174 51
51.4CIO2195171i 52 5
1.4D I90 192 173
51 52E 190
190 172 51.
5 51.8F 191 190
170 51.5 51.8G
191 172
52H2002001804747 ■コイリング特性評価試験 線径1.0mm1コイル中心径10.0mm、総巻数8
.5、有効巻数7.5、自由長401−のコイルを、5
00−■/secの送り速度、精密自動コイリング機を
用い、各供試材につき各々100個のばねを製作し自由
長の分布を求めた。
) 絞り(%)A190191重735!51.5 8 190 冒92 174 51
51.4CIO2195171i 52 5
1.4D I90 192 173
51 52E 190
190 172 51.
5 51.8F 191 190
170 51.5 51.8G
191 172
52H2002001804747 ■コイリング特性評価試験 線径1.0mm1コイル中心径10.0mm、総巻数8
.5、有効巻数7.5、自由長401−のコイルを、5
00−■/secの送り速度、精密自動コイリング機を
用い、各供試材につき各々100個のばねを製作し自由
長の分布を求めた。
その結果、B 、C、D 、E 、G 、Iは、自由長
の誤差が±0.25■■の範囲に収まっていたのに対し
、Hは±0.61■であり、コイリング性が極端に悪か
った。なお、F、にはコイリングに適さなかったのでコ
イリング試験は行なわなかった。
の誤差が±0.25■■の範囲に収まっていたのに対し
、Hは±0.61■であり、コイリング性が極端に悪か
った。なお、F、にはコイリングに適さなかったのでコ
イリング試験は行なわなかった。
[発明の効果]
以上、本発明製造法によれば、偏径差が小さく、被膜の
密着性が強固で、製品の識別に利用できる美麗で、コイ
リング性の安定した被膜を存するステンレス鋼線を能率
よく製造できる。
密着性が強固で、製品の識別に利用できる美麗で、コイ
リング性の安定した被膜を存するステンレス鋼線を能率
よく製造できる。
Claims (2)
- (1)ステンレス鋼線の最終溶体化処理工程の後に設け
たフッ素樹脂の塗布、乾燥、焼付工程と、その後の製品
径とする最終冷間伸線工程とを具備してなり、上記フッ
素樹脂の被膜厚T(μm)は、焼付工程後の線径をBと
し、伸線後の製品径をAとすると、1×B/A≦T<8
0となしたことを特徴とするステンレス鋼線の製造法。 - (2)フッ素樹脂被膜は、耐熱性の無機顔料が添加され
有色であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
のステンレス鋼線の製造法。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8807085A JPS61245873A (ja) | 1985-04-23 | 1985-04-23 | ステンレス鋼線の製造法 |
US06/853,014 US4791025A (en) | 1985-04-23 | 1986-04-17 | Stainless steel wire and process for manufacturing the same |
AU56437/86A AU577461B2 (en) | 1985-04-23 | 1986-04-21 | Coated wire |
CA000507215A CA1243565A (en) | 1985-04-23 | 1986-04-22 | Stainless steel wire and process for manufacturing the same |
US07/088,892 US4895740A (en) | 1985-04-23 | 1987-08-24 | Process for manufacturing colored stainless steel wire |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8807085A JPS61245873A (ja) | 1985-04-23 | 1985-04-23 | ステンレス鋼線の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61245873A true JPS61245873A (ja) | 1986-11-01 |
Family
ID=13932590
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8807085A Pending JPS61245873A (ja) | 1985-04-23 | 1985-04-23 | ステンレス鋼線の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61245873A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05278160A (ja) * | 1991-11-15 | 1993-10-26 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 被覆物及びその製造方法 |
CN112156957A (zh) * | 2020-09-21 | 2021-01-01 | 江苏苏缘幕墙材料有限公司 | 仿古铜拉丝铝单板的喷涂工艺 |
-
1985
- 1985-04-23 JP JP8807085A patent/JPS61245873A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05278160A (ja) * | 1991-11-15 | 1993-10-26 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 被覆物及びその製造方法 |
CN112156957A (zh) * | 2020-09-21 | 2021-01-01 | 江苏苏缘幕墙材料有限公司 | 仿古铜拉丝铝单板的喷涂工艺 |
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