JPS6124127A - カラ−受像管装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明はインライン配列電子銃及び偏向装置を備えたカ
ラー受像管装置に関する。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

一般にカラー受像管では８本の電子ビームを一列上に配
列した、いわゆるイレライン配列電子銃を有している。

そして３本の電子ビーム配列方向を基準方向として、こ
の基準方向を螢光面の水平゛軸方向と一致させるのが一
般的である。このようなインライン配列電子銃において
は、実質的に管軸と一致する中央電子ビームと両側の外
側電子ビームの各々の走査領域或は実質的に矩形状の走
査形状が画面上で正しく一致することが必要である。

この８本の電子ビームの軌道は第４図に示すように、通
常電子銃の主レンズ面（４）までは等間隔で平行（二進
む。そして主レンズ面（４）で外側電子ビーム（１）、
（３１は同じ大きさの傾角を与えられ、螢光面（５）で
３本の電子ビーム（１）、（２）、（３）が集中するよ
うに設計されている。８本の電子ビームに集中誤差が生
じた場合は、特公昭５１−４５９８６号公報に示されて
いるように電子銃を内包する外囲器のネック部にとり付
けられた多極マグネットにより補正することができる。

一方螢光面周辺では電子ビームを偏向走査するための水
平偏向磁界をビンクッション型、垂直偏向磁界をバレル
型とすることにより、８本の電子ビーム（１）　、　’
（２）　、　（３）の中で両性側電子ビーム（１）、（
３）間の集中を行なっている。しかし乍ら外側電子ビー
ム（１）　、　（３）と中央電子ビーム（２）の集中は
上述のような非斉一磁界を使用しているため、中央電子
ビーム（２）と外側電子ビーム（１）、　（３）の偏向
感度が異なることからコマ収差を生ずる。このコマ収差
を補正するため（二特開昭５７−７０５８号公報に示さ
れている＄５図のような磁界制御素子（６）　、　（７
）を電子銃先端部に設けて偏向磁界と作用させる方法も
効果的−である。しかし乍らこのような磁界制御素子（
６）。

（７）には以下のような問題点を有する。

即ち、電子ビームは一般（二螢光面側から見て螢光間左
端から水平走査されるが、画面中央部に到達する電子ビ
ームに対して水平偏向磁界は零となる筈である。しかし
乍ら一方磁界制御素子（６）、（力は一定のヒステリシ
ス特性を有するために水平偏向磁界が零となっても第５
図に示すように残留磁化（３）、　（９）が存在する。

このような残留磁化（３）、（９）は磁界α〔、（Ｉυ
、（１３を発生する。従って画面中央においても中央電
子ビーム（２）及び外側電子ビーム（１）（３）がなお
微偏向することになる。この場合８本の重子ビーム（Ｉ
Ｌ、　（２）、　（３）共画面右側に偏向するような作
用を受けるが、一般に外側電子ビーム（１）、　（３）
に対する作用の方が太きい。従って、無偏向時に３本の
電子ビームを画面中央で集中させた場合においても、偏
向走査を行なうと画面中央で電子ビームの相対的位置関
係がずれることになる。即ち方両面周辺では非斉−磁界
及びコマ収差補正用の磁界制御素子（６）、ｔ７）によ
り３本の電子ビームは集中している。磁界制御素子（６
）　、（力に使用されるパーマロイ等の材料は保持力が
小さく通常の偏向磁界ではその磁化は飽和している。こ
のため画面周辺では画面中央でのようにヒステリシス特
性の影響を受けることはない−従って第６図に示すよう
に主として画面中央にンいて、中央電子ビームと外側電
子ビーム（ｉ）、　（３）で集中誤差を生ずることにな
る。そこで画面中央で８本の電子ビームを集中させるよ
うにネック部）二配設した多極マグネットを調整すると
、第７図に示すように集中誤差が画面周辺に現われるこ
とになる。このような集中誤差は偏向ヨーク磁界で補正
することはできない。

またこの集中誤差の大きさは通常のカラー受像管で０．
１〜０．８ｓｌｌ有り、画面品位を大幅に劣化させてお
り、さらに高解像度を要求されるカラー受像管では大き
な問題となる。

また第６図（二示すような集中誤差は、必ずしも電子銃
先端にとり付けられた磁界制御素子（６）。（力だけが
原因で生ずるものではない。例えば、第８図（＝示すよ
うにネック側の垂直偏向磁界を強いバレル磁界にするた
め、垂直偏向コイルα場の内側に取り付けられた一対の
磁性片（Ｊ騰によっても生じる。

この場合は画面中央における残留磁化による磁界ａｅの
方向が電子銃先端の磁界制御素子（６）、（力の場合と
逆である。即ち中央電子ビーム（２）及び外側電子ビー
ム（１）、（３）共画面左側に微偏向されるが、この場
合は中央電子ビームに対する作用がより大きい。従って
′画面中央で中央電子ビーム（２）が外側電子ビーム（
１）、（３）に対４して左側にずれ、第６図に示すパタ
ーンとなり、これをネック部の多極マグネットにより補
正すると、第７図のように画面周辺に集中誤差が生じる
ことになる。

〔発明の目的〕

本発明の目的は、上記画面周辺における中央電子ビーム
と外側電子ビームの集中誤差を補正する手段を提供する
ことにある。

〔発明の概要〕

本発明はインライン配列電子銃及び偏向装置を備えたカ
ラー受像管装置において、電子ビームのインライン配列
線の両側にインライン配列線とは直交する方向の一方の
側から他方の側に向う偏向磁界とは異なる磁界形成手段
により、画面中央における中央電子ビームと外側電子ビ
ームの集中誤差を解消するものである。

〔発明の実施例〕

以下に本発明の実施例について詳細に説明する。

前述のように、従来のカラー受像管においては、第６図
に示すように画面中央部において中央電子ビーム（２）
は外側電子ビーム（１）、（３）に対して相対的により
画面左側にずれている。この画面中央部における中央電
子ビーム（２）と外側電子ビーム（１）　、　、　（３
）の集中誤差を補正すれば、高品位の画像を得ることが
できる。

第１図及び第２図は、本発明の詳細な説明するための概
略図である。第１図及び第２図（二示すように、カラー
受像管のインライン配列線を中心としてネック部外周の
上側（＝電子銃に対向する側の面が８極、その反対面が
Ｎ極となるように一方の永久磁石片σηを配置し、ネッ
ク部外周の下側に電子銃に対向する側の面がＮ極、その
反対面が８極となるように他方の永久磁石片端を両者で
一対として配置する。前記永久磁石片＜１７）、（１８
はその磁極配置により下から上へ向う磁界（１９を形成
する。

このような−界中を電子ビームが通過すると、電子ビー
ムは画面右側に微偏向される。この場合８本の電子ビー
ム（１）　、　（２）　、　（３）共画面右側に偏向す
るような作用を受けるが、一対の永久磁石片の形状や磁
化の強さを適当に選択して、中央電子ビーム（２）に対
する作用の方を外側電子ビーム（１）、（３）に対する
作用よりも大きくすることにより、中央電子ビーム（２
）は外側電子ビーム（１）　、　（３）に対して相対的
により画面右側にずれることになる。つまりこの実施例
では第２図で示されるように、従来画面中央部において
中央電子ビーム（２）が外側電子ビーム（１）、（３）
に対して相対的に画面左側にずれる傾向を、下から上へ
向かう永久磁石磁界ａ優によって中央電子ビーム（２）
を補正方向（２１）の方向（画面右側）へ微偏向させる
ことで画面中央部における中央電子ビーム（２）と外側
電子ビーム（１）、（３）の集中誤差を軽減させること
ができる。画面周辺部においては偏向ヨークの偏向磁界
に対して、永久磁石片（１７）、α種の磁界は微小であ
るため中央電子ビーム（２）と外側電子ビーム（１）、
（３）の集中に与える影響は無視できる。

このように画面周辺での電子ビーム集中に影響を与えな
いで画面中央部での電子ビームの集中誤差を軽減できる
。そして結果的に、画面中央部で８本の電子ビームを集
中させるようにネック部に配設した多極マグネットで調
整した時に、画面周辺部に現われる電子ビーム集中誤差
を軽減でき、高品位の画像を与えることができる。

上記実施例では、第１図における永久磁石片（１？）。

傾の形成する下から上へ向う磁界員が、外側電子ビーム
（１）、（３）より中央電子ビーム（２）に対してより
大きく作用し、外側電子ビーム（１）、（３）に対して
中央電子ビーム（２）を相対的により画面右側にずらせ
ることが必要である。その−例として、一対の永久磁石
片αｎ、ａｎのインライン方向（水平方向）幅が電子銃
の中央電子ビーム放出孔と外側電子ビーム放出孔との水
平方向間隔の２倍より小さくすることにより、外側電子
ビーム（１）、（３）に作用する磁界強度より中央電子
ビームに作用する磁界強度を大きくすることができ、外
側電子ビーム（１）、（３）に対して中央電子ビーム（
２）を相対的に、より画面右側にずらせることができる
。なお上記は一例であって、一対の永久磁石片は外側電
子ビーム（１）、（３）に作用する磁界強度より中央電
子ビーム（２）に作用する磁界強度を大きくすることが
できる形状ならばその他の形状であってもよい。

また一対の永久磁石片αｎ、ａｓの配設位置は、偏向装
置の偏向特性及び電子銃の緒特性６二悪影響を与えない
位置であることが必要である。即ち第８図に示すよう鑑
ニ一対の永久磁石片側、に）の配設位置を陰極線管のネ
ック部で、しかも電子銃の主レンズ面（２）より偏向ヨ
ーク側にすれば、偏向装置の偏向特性及び電子銃の緒特
性に悪影譬を与えないで画面全体における集中誤差を減
少させ、高品位の画像を与えることができる。

例え＃１１４吋ｍ２２．５メネックの９０°偏向カラー
受像管では、中央電子ビーム（２）と外側電子ビーム（
１）。

（３）の画面周辺の集中誤差は約０．１■である。そこ
で厚さ０．６■、水平方向幅５．０１１１１．管軸方向
幅２．５■、１軸上での磁界の強さが約０．５０ａｕｓ
ｓとなるような永久磁石片を使用した場合、中央電子ビ
ーム（２）と外側電子ビーム１１）、　（３）の画面周
辺の集中誤差を実用上支障のない程度に補正することが
できる。

〔発明の効果〕

以上のよう（二、本発明によれ、ば、画面中央部におい
て、中央電子ビームと外側電子ビームの集中誤差を解消
することができ、結局画面周辺部にお特開昭６＋−２４
１２７（４） いて電子ビームの集中誤差を解消することができる。ま
たこの際、偏向ヨーク磁界や、電子銃の諸特性亀；悪影
響を与えることがない。従って、画面全体の電子ビーム
集中特性を改良することができ、高品位の画像を与える
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の詳細な説明するためのネック部の概略
断面図、第２図は第１図の実施例の画面上での電子ビー
ムの集中誤差を説明するための模式図、第８図は第１図
の磁性片の配設位置を説明するための概略断面図、第４
図は従来のカラー受像管の電子ビーム軌道を説明するた
めの模式図、第６図は電子銃に設けられた磁界制御素子
の作用を説明するための模式図、第６図及び第７図は画
面上での電子ビームの集中誤差を説明するための模式図
、第８図は偏向ヨークに設けられた磁性片の作用を説明
するための模式図である。 （１）、（３）・・・外側電子ビーム　（２）・・・中
央電子ビーム（４）・・・主レンズ面（５）・・・螢光
面　αわ開側・・永久磁石片代理人弁理士　則　近　憲
佑　（ほか１名）第１図　　　　第２図 第６＠　　　第７８ 第８図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）外囲器ネック内に配設され一列上に配列された３本
   の電子ビームを射出し集束する主レンズ面を有するイン
   ライン型電子銃と前記３本の電子ビームを前記インライ
   ン方向及び前記インライン方向と直交する方向に偏向走
   査するための磁界形成手段を有する偏向装置とを少なく
   とも備えたカラー受像管装置において、前記３本の電子
   ビームのインライン配列線の両側に前記インライン配列
   線とは直交する方向の一方の側から他方の側に向う前記
   偏向磁界とは異なる磁界形成手段を備えたことを特徴と
   するカラー受像管装置。 ２）前記磁界形成手段は前記ネック部に配設された一対
   の永久磁石片からなり、前記一対の永久磁石片の前記電
   子銃対向側の磁化極性が互に異なることを特徴とする特
   許請求の範囲第１項記載のカラー受像管装置。 ３）前記磁界形成手段が前記電子銃の主レンズ面より前
   記偏向装置側に配設されたことを特徴とする特許請求の
   範囲第１項記載のカラー受像管装置。 ４）前記一対の永久磁石片は前記３本の電子ビームのう
   ち外側電子ビームに作用する磁界強度よりも中央電子ビ
   ームに作用する磁界強度を大きくせしめたことを特徴と
   する特許請求の範囲第２項記載のカラー受像管装置。 ５）前記一対の永久磁石片の前記インライン方向幅は前
   記中央電子ビームと前記外側電子ビームの間隔の２倍よ
   り小なることを特徴とする特許請求の範囲第４項記載の
   カラー受像管装置。