JPS6123338Y2 - - Google Patents

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JPS6123338Y2
JPS6123338Y2 JP11056282U JP11056282U JPS6123338Y2 JP S6123338 Y2 JPS6123338 Y2 JP S6123338Y2 JP 11056282 U JP11056282 U JP 11056282U JP 11056282 U JP11056282 U JP 11056282U JP S6123338 Y2 JPS6123338 Y2 JP S6123338Y2
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JP
Japan
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weight body
rope
weight
insertion hole
resin
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JP11056282U
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JPS5914567U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本発明は漁撈用錘に関し、特に錘の内、外周部
に合成樹脂被覆層をインサート成形により一体化
した漁撈用錘に関するものである。
網漁具の沈子等に用いられる漁撈用錘は通常
鉛、あるいは鉄製の単体のものが用いられてい
る。
しかしながら、前者にあつては比重が高い反面
柔かいために損耗し易く、またそのロープ挿通孔
に挿通されるロープの外周を損耗させる欠点があ
り、後者にあつては安価である反面、錆が出易く
やはりこの錆による損耗が激しいとともに、甲板
等の汚染が著しい。
更に両者ともその内外周共傷付き易く、またこ
の傷付いた部分にロープを擦ることによりロープ
が切断され、錘共々海底に落下してしまうため、
その都度錘を補充したり、網の仕立て直し作業を
要し、これらにより網具のメンテナンスに莫大な
経費を要する。
そこで、上述する鉄あるいは鉛製の錘本体の外
周に合成樹脂をコーテイングする技術が開発され
実用に供されている。
しかしながら、上記錘本体の形状としては外周
が紡錘形状をなし、またその長手方向中央にロー
プ挿通孔を形成したものであるため、通常のイン
サート成形ではその内、外周を樹脂により完全に
被覆してしまうことは難しく、そのために従来か
ら行われている成形方法としてはデツピング法あ
るいは合成樹脂製の被覆材を予め紡錘形状の中央
において分割された形状に形成し、この成形体の
内部に錘本体を収容するとともに、その中央の接
合縁部に沿つて溶着する方法、あるいは実開昭50
−148293号公報に見られるように、錘本体に予め
ロープを挿通しておき、このロープが挿通された
状態でその内、外周部に樹脂により一体に被覆す
る方法がある。
しかし、上述のデツピング方法においては、一
回のコーテイング操作により成形された被膜の層
は極めて薄く、そのために何回かドブ付け作業を
繰り返してコーテイングしなければならず、生産
性に乏しいとともに、このように形成される被覆
層の被膜強度も極めて弱いもである。
また2つ合せするタイプのものにおいては、実
質的に錘本体と合成樹脂のカバーとが接着されて
いないために寸法誤差によつてガタが出てきた
り、またその中央の分割線のところで溶着する部
分が衝撃等により割れ易く、またそこから水等が
侵入してより一層消耗を助長する欠点があり、更
にはその成形に要する工数も極めて大で高価なも
のとなる。
更にロープを挿通して錘本体外周に樹脂を一体
に被覆してしまうものは、そのロープ挿通孔の内
周部においては樹脂が侵入し、これによつて錘本
体の内、外周を完全に被覆できる利点を有する反
面、錘がロープ外周に固着される形で一体化して
しまうため、錘がロープ外周に沿つて自由回転す
ることはできず、片べり等を起きし易く、しかも
ロープ挿通孔に対し、ロープが偏在したような形
で挿通されてしまうことが多いために、通常の巻
き網漁業等の使用には供することができず、特殊
な用途のみに限定される。
この考案は、錘本体のロープ挿通孔の形状を工
夫することにより、精度よく金型内に位置決めで
きるとともに、そのロープ挿通孔の内周部の可及
的に広い面積分樹脂が廻り込むようになし、これ
によりロープとの間の摩擦による損耗が少なく、
片べり等が生じ難く、更には成形が容易で、生産
性に富む漁撈用錘を提供するものである。
以下この考案の一実施例を図面を用いて詳細に
説明する。
第1図,第2図はこの考案に係る漁撈用錘を示
すもので、このものは鉛等の高比重金属を鋳こん
で、紡錘形状に形成するとともに、その中央部長
手方向に沿つてロープ挿通孔1aを形成した錘本
体1と、錘本体1の内、外周部を被覆する6−ナ
イロン等の剛性および滑性に富む合成樹脂層2と
から構成されている。
また上記錘本体1のロープ挿通孔の中央部分に
おいては、その内周壁より90度間隔毎に突起3,
3…が突出形成されており、この突起3の内壁面
3aに上記錘本体1の地を露出させた状態で上記
合成樹脂被覆層2によつて錘本体1の内、外周部
全体が被覆されている。
上記各突起3は上記錘本体1のインサート成形
時において、これを一対のインサートピン外周に
保持せしめる機能をも有するものであつて、例え
ば第3図に示すように、射出成形用一方の金型1
0の型面10a上に設置され、この型面10aの
中央に突出形成されたインサートピン11にその
ロープ挿通孔1aを挿通せしめることによつて仮
止めがなされるとともに、他方の金型20の型面
20aに垂設されたインサートピン21を上記一
方のインサートピン11に接合することにより、
錘本体1を上記ロープ挿通孔1aと所定間隙Dを
おいて固定せしめるとともに、この状態で両金型
10,20のパーテイング面に形成されるランナ
22およびゲート23を通じて溶融樹脂を射出成
形することによつて、樹脂は錘本体1の外周部に
廻り込んでそのロープ挿通孔1aの内周部に流動
し、上記インサートピン11と突起3との当接箇
所においてロープ挿通孔1aとインサートピン1
1および21間に形成された間隙Dを通じてイン
サート樹脂は長手方向内壁に沿つて流通し、上記
突起3の内壁面3aを除く全体が上記インサート
ピンと各型面および錘本体1の各表面間に形成さ
れるキヤビテイの厚み分の層となつて一体化され
たインサート成形体を得ることになる。
かくして、このように構成された錘において
は、その錘本体1の突起3の露出部分、すなわち
内壁面3aがロープ挿通孔1aの中央の極く一部
の箇所であるために、例えばこの錘をロープに挿
通し、これを回転させた状態においては比較的剛
性および滑性のある合成樹脂被覆層2とロープ外
周との接触面は損耗が著しくなく、その中央部の
突起3の表面のみが損耗することになる。このた
め、このような一定の損耗期間を経た状態におい
ては、上記突起3の表面は上記被覆樹脂の内面よ
りも凹んだ状態となり、その両開口端の樹脂表面
部分に沿つてロープが錘と接することになる。
従つてこのように構成された漁撈用錘にあつて
は、従来の外周にのみ合成樹脂被覆層をインサー
トにより一体化したものに比して極めて回転が滑
かであり、この回転の滑かさにより片べり等の異
常損耗を生ずることはなく、しかも錘本体は被覆
樹脂によりその内、外周とも一体的に接合されて
いるために、両者間のガタがなく、喰いつき効果
も良好であり、従つて例えば衝撃や荒い取扱い等
によつて錘本体と樹脂被覆層間が剥離することも
なく、しかも衝撃等による樹脂被覆層のわれの発
生もない等の利点を有する。
また、この考案にあつては上記の如く突起によ
り一対のインサートピンを保持できるため、1回
の射出成形により錘本体の内、外周に合成樹脂か
らなる被覆層をインサート成形でき、そのため
に、従来のデツピングまたは2つ合せのものに比
して極めて製造が簡単であるとともに、コスト的
にも安価である。
またこの考案にあつては、その回転の滑らかさ
によりロープ自体の損耗が小で、ロープ交換期間
の延長を図ることができ、また錘がある程度消耗
したとしてもその内、外周の被膜樹脂のみの消耗
があるのみなので、これを新品に交換する場合、
錘本体のみを取出して再びこの錘本体を鋳直すこ
とにより再使用が可能である等の各種利点を有す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係る漁撈用錘の一部を断面
して示す斜視図、第2図は第1図の−線断面
図、第3図は錘本体を金型にセツトした状態を示
す説明用断面図である。 1……錘本体、1a……ロープ挿通孔、2……
樹脂被覆層、3……突起、10,20……金型、
10a,20a……型面、11,21……インサ
ートピン。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 紡錘状をなし、その長手方向中央にロープ挿通
    孔を貫通形成してなる錘本体と、この錘本体を一
    体にインサートして錘本体の内、外周を覆う合成
    樹脂被覆層とからなる漁撈用錘において、上記錘
    本体のロープ挿通孔の中央部分内周壁には2ない
    し複数箇所に突起を形成し、錘本体の一部を露出
    せしめたことを特徴とする漁撈用錘。
JP11056282U 1982-07-21 1982-07-21 漁撈用錘 Granted JPS5914567U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11056282U JPS5914567U (ja) 1982-07-21 1982-07-21 漁撈用錘

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JP11056282U JPS5914567U (ja) 1982-07-21 1982-07-21 漁撈用錘

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Publication Number Publication Date
JPS5914567U JPS5914567U (ja) 1984-01-28
JPS6123338Y2 true JPS6123338Y2 (ja) 1986-07-12

Family

ID=30257073

Family Applications (1)

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JP11056282U Granted JPS5914567U (ja) 1982-07-21 1982-07-21 漁撈用錘

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61102937A (ja) * 1984-10-25 1986-05-21 株式会社フジタ 柱脚を剛固定とする鉄骨柱脚固定工法
JPS6178906U (ja) * 1984-10-30 1986-05-27

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5914567U (ja) 1984-01-28

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