JPS6123200Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の技術分野］ 本考案は、目隠し板や間仕切り板等の板体を建
物の窓やベランダの格子、部屋の支柱などに取付
けるための取付装置に関するものである。

［従来の技術］ この種の取付装置として従来より知られている
ものに、例えば、実開昭55−108193号公報に開示
されているように、防虫用や目隠用のシートを張
設した横枠に抱持形取付金をねじ杆と蝶螺により
移動自在に取付け、この取付金を格子面等の縦桟
に抱着固定するようにしたものがある。

しかしながら、かかる取付装置は、取付金を直
接縦桟に当接させるようにしているため、該取付
金の高さより小径の縦桟に対してそれを抱着固定
することができず、しかも、蝶螺を強く締付けた
場合に取付金の縦桟に当接した部分が変形し易い
ため、強い締付け力を得られないばかりでなく、
薄肉の素材で取付金を形成できないという欠点が
あつた。

［考案が解決しようとする問題点］ 本考案の課題は、縦桟などの支持枠に、その大
小に拘らず確実にしかも大きい挟持力をもつて取
付けることができる取付装置を提供することにあ
る。

［問題点を解決するための手段］ 上記課題を解決するため、本考案は、目隠し板
等の板体の上下に適宜の間隔を置いて固定した横
桟の裏面側に係止縁部により溝縁を狭くした案内
溝を形成し、コ字状の取付金具を横向きにしてそ
の一方の側片を該案内溝内にその係止縁部内面に
沿つて移動可能に嵌入し、他方の側片に、該取付
金具内に挿嵌された支持杆に当接して該支持杆と
横桟の係止縁部とを案内溝内に位置する上記側片
との間に挟持固定する支持杆用止めねじを螺挿す
ると共に、両側片の先端部に該先端部を閉塞支持
する取付金具用止めねじを螺挿したことを特徴と
するものである。

［作 用］ 板体の取付けに当つては、支持杆を取付金具内
に嵌合させ、取付金具の側片に螺着した支持杆用
止めねじの締込みにより該止めねじと案内溝内に
位置する側片との間に支持杆と横桟の係止縁部と
を挟持固定し、さらに、取付金具用止めねじによ
り両側片の先端部を閉塞支持させる。

ここで、支持杆の大小は支持杆用止めねじの締
込み量の調節により吸収させることができ、ま
た、上記支持杆用止めねじの締付けに伴う側片の
変形は取付金具用止めねじにより防止され、これ
によつて十分な挟持力が得られる。

［実施例］ 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に
説明するに、図面には本考案の取付装置を目隠し
板に適用したものが示されており、まず第１図乃
至第３図において、１は表裏面側に交互に突出す
る平らな突壁２ａ，２ｂとそれらを斜めに連結す
る連結壁３とを備えた略短形波状をなす波板であ
つて、透光性のある合成樹脂で形成し、その各突
壁２ａ，２ｂに多数の突条４を縦設して投射光を
乱屈折させることにより、その透視を防止して目
隠しの役目を果すように構成している。これら波
板１は突壁２ａ，２ｂを縦にして多数配列し、そ
の裏面上下に適宜の間隔を置いて当接させた横桟
５に鋲、ビス等を用いて固着することにより目隠
し板６を形成している。

上記横桟５は、裏面側に開口する案内溝７を備
えた断面溝形をなし、該案内溝７の溝縁には後述
する取付金具９の逸脱を防止するために内側に突
出する係止縁部７ａを備え、而して該案内溝７は
その溝縁において狭くなつている。

上記案内溝７には目隠し板６を支持杆８に取付
けるための取付金具９が移動可能に挿嵌されてお
り、該取付金具９は、上記案内溝７に嵌合可能な
幅を有する板体をコ字状に折曲して、互いに平行
する側片１０ａ，１０ｂとそれらの一端を連結す
る連結片１１とを形成し、該連結片１１の一端に
案内溝７の係止縁部７ａが嵌合する凹欠１２，１
２を切設させてある。また、上記取付金具９の側
片１０ａ，１０ｂの端部には、共通の取付金具用
止めねじ１３を螺挿するためのねじ孔１４及び遊
嵌孔１５をそれぞれ対応位置に穿設し、一方の側
片１０ｂに目隠し板６を支持杆８に止着せしめる
支持杆用止めねじ１６を螺挿するためのねじ孔１
７を穿設している。上記支持杆８は建物の窓やベ
ランダに設けられた格子などの格子子等からなる
もので、目隠し板６を該支持杆８に取付けるに際
しては、取付金具９を横向きにして一方の側片１
０ａを横棧５の案内溝７内にその側部より凹欠１
２，１２に係止縁部７ａ，７ａを嵌合させた状態
で嵌入し、それを側方に移動させて支持杆８が取
付金具９の内部に嵌入される位置に配置し、支持
杆用止めねじ１６をねじ孔１７に螺回締付してそ
の先端を支持杆８の表面に押圧せしめることによ
り、該支持杆８と横桟５の係止縁部７ａとを案内
溝７内に位置する上記側片１０ａと止めねじ１６
との間に挟持固定し、さらに取付金具用止めねじ
１３を遊嵌孔１５を介してねじ孔１４に螺回締付
して、両側片１０ａ，１０ｂの先端部を閉塞支持
させると共に、止めねじ１３の先端を案内溝７の
底面に当接させることにより取付金具９を手前に
押動せしめて横桟５の係止縁部７ａの内面に圧接
固定させ、而して目隠し板６を支持杆８に固定し
ている。

上記実施例においては、目隠し板の支持杆への
固定について記載したが、本考案はそれに限定さ
れず、例えば間仕切板等の他の板体の取付装置に
しても使用することができる。

なお、１８は取付金具の保形のために屈曲部に
凹設されたしぼりである。

［考案の効果］ 以上述べたように、本考案の取付装置によれ
ば、次のような効果を期待することができる。

ａ 横桟に取付けたコ字状の取付金具内に格子等
の支持杆を嵌入し、取付金具の一方の側片に螺
着した止めねじの先端を支持杆の側面に圧接さ
せることにより、該止めねじと他方の側片との
間に支持杆と横桟の係止縁部とを挟持固定させ
るようにしたので、取付金具内に嵌入し得る大
きさの支持杆であれば、その大小に拘らず止め
ねじの締込み量を調節するだけで板体の取付け
を確実に行うことができる。

ｂ 取付金具における両側片の先端間に止めねじ
を螺着し、該止めねじによつて両側片を閉塞支
持させるようにしたので、上記支持杆用止めね
じの締込みにより側片が開くのを防止して大き
い挟持力を得ることができ、しかも、比較的薄
肉の素材を使用して取付金具を形成することが
できるので、加工が容易で経済的にも有利であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す背面図、第２
図はそのＡ−Ａ拡大断面図、第３図は第２図にお
けるＢ−Ｂ断面図である。 ５……横桟、６……目隠し板、７……案内溝、
８……支持杆、９……取付金具、１０ａ，１０ｂ
……側片、１３……取付金具用止めねじ、１６…
…支持杆用止めねじ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 目隠し板等の板体の上下に適宜の間隔を置いて
   固定した横桟の裏面側に係止縁部により溝縁を狭
   くした案内溝を形成し、コ字状の取付金具を横向
   きにしてその一方の側片を該案内溝内にその係止
   縁部内面に沿つて移動方向に嵌入し、他方の側片
   に、該取付金具内に挿嵌された支持杆に当接して
   該支持杆と横桟の係止縁部とを案内溝内に位置す
   る上記側片との間に挟持固定する支持杆用止めね
   じを螺挿すると共に、両側片の先端部に該先端部
   を閉塞支持する取付金具用止めねじを螺挿したこ
   とを特徴とする目隠し板等の取付装置。