JPS61229875A - 新規化合物n,n′−メチレンビス(2−アミノ−5−メルカプト−1,3,4−チアジアゾ−ル),及び同化合物の製造方法並びに同化合物を有効成分とする細菌性植物病害の予防及び治療用殺菌剤及び同病害の防除方法 - Google Patents

新規化合物n,n′−メチレンビス(2−アミノ−5−メルカプト−1,3,4−チアジアゾ−ル),及び同化合物の製造方法並びに同化合物を有効成分とする細菌性植物病害の予防及び治療用殺菌剤及び同病害の防除方法

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JPS61229875A
JPS61229875A JP60243821A JP24382185A JPS61229875A JP S61229875 A JPS61229875 A JP S61229875A JP 60243821 A JP60243821 A JP 60243821A JP 24382185 A JP24382185 A JP 24382185A JP S61229875 A JPS61229875 A JP S61229875A
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    • C07D285/1251,3,4-Thiadiazoles; Hydrogenated 1,3,4-thiadiazoles with oxygen, sulfur or nitrogen atoms, directly attached to ring carbon atoms, the nitrogen atoms not forming part of a nitro radical
    • C07D285/135Nitrogen atoms
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N43/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds
    • A01N43/72Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with nitrogen atoms and oxygen or sulfur atoms as ring hetero atoms
    • A01N43/82Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with nitrogen atoms and oxygen or sulfur atoms as ring hetero atoms five-membered rings with three ring hetero atoms

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は細菌性植物病害用殺菌剤として有効な新規化合
物N、N’  −メチレンビス(2−アミノ−5−メル
カプト−1,3,4−チアジアゾール)及びその製造方
法に関するものである。又この化合物を有効成分とする
殺菌剤は水稲の白菜枯病などの細菌性植物病害を効果的
に防除することが出来る。
(ロ)従来の技術及び本発明が解決しようとする問題点 白菜枯病は水稲の主要病害の一種である。この細菌性植
物病害はその防除が困難であることが広く知られている
。この病害は水稲に対してはなはだしい被害をもたらし
著るしい減産を引き起こす。
とくにハイブリッド系水稲品種にたいして甚大な被害を
与える。それ故、効果が高く低毒性でかっ、残留性の少
ない、優れた水稲の白菜枯病を防除する新農薬の創製は
全世界的に長期間解決することの出来ない重要なテーマ
として認められている。
周知のように、有機合成農薬であるサンケル(C6H1
2NiN2S4)と7エナジンオキサイド(C12HB
 ON r )は水稲の白菜枯病に対しては単に一般的
な防除効果を示すにとどまり、又TF128 (2−ア
ミノ−1.3.4−チアジアゾール)とデクシャン(D
ikushuang)  [N、 N’  −メチレン
ビス(2−アミノ−1,3,4−チアジアゾール)]は
優れた防除効果があっても、その毒性が強いので社会に
受は入れられなかったのである。特開昭48−3814
1号公報、同昭49−11416号公報、同昭49−1
1417号公報で水稲の白菜枯病の防除用の新規化合物
が公表されている。これらの農薬の毒性は弱くなったが
しかし充分な防除効果は認められず、又いままでに工業
化され市販されるには至っていない。
で示される細菌性植物病害の予防及び治療効果を有する
殺菌剤として有用な新規化合物が上記の目的を達成する
ことを見出した。尚、その製造方法は以下に述べる工程
よりなる。
−5−メルカプト−1,3,4−チアシア、ゾールを少
なくとも下記化合物の一種と反応させる:アルカリ金属
又はアルカリ金属のアルコキシド。
通常はこれらの水溶液又はアルコール溶液と反応させる
(へ) 少なくとも下記の化合物うちの一種類の化合物
を加えて縮合反応を行う: ホルムアルデヒド又はポリホルムアルデヒド。
通常は溶液にして反応させる。
(へ) 酸で処理しチオール体とする。
後処理は常法により行なう。
本発明化合物N、N’  −メチレンビス(2−アミノ
−5−メルカプト−1,3,4−チアジアゾール)を含
有する細菌性病害防除用の殺菌剤には本発明の化合物を
有効成分とし、更に他の殺虫剤、殺菌剤等の有効成分及
びその他の常用成分も含有させることが出来る。
(ニ)作用 本発明の殺菌剤は卓越した防除効果、低毒性、低残留性
、高い安全性、及び長い有効期間に加え浸透性などのメ
リットを有している。この殺菌剤は、防除効果が優れて
いるばかりでなく、顕著な増産性も有する。又水稲、魚
類及び人畜に対して安全性が高い。
本発明の殺菌剤は水稲の白菜枯病の防除のみならず、水
稲のごま葉枯病、かんきつ類の潰瘍病、豆類の青枯病、
トマトの青枯病などの防除もできる。
(ホ)実施例 本発明の殺菌剤の有効成分は新規化合物N、N’  −
メチレンビス(2−アミノ−5−メルカプト−1,3,
4−チアジアゾール)であり、以下の構造式であらわさ
れる。
その物理化学的性状は次の通りである。
分子式二C5日6N6S4 分子量:278.4 純品の性状:白色長柱状の結晶体 融点:190’±1℃(顕微鏡法) 溶解性ニジメチルホルムアミドに容易に溶け、又アルコ
ール、アセトンとジメチルスルホキシドにも溶ける。
元素分析値を下記に示す: 実測値:分子歯278.4 C21,83 H2,33 N   30.16 8  44.60 計算fM=分子量278.4 C21,57 82,17 N    30.19 8   46.06 本化合物の構造式の決定方法: 自動記録式日立340型紫外−可視−近赤外スペクトロ
フォトメーターで測定する; ZnD−01S型スペクトル質舟分光計で測定する: MX−IE型立葉転換付き赤外線スペクトロメーターで
測定する; フランスCAMAC社製250メガ高性能核磁気共鳴分
光器で測定する(ジューテロトリメチルスルホキシドを
溶剤とする)。
本発明の新規化合物N、N’  −メチレンビス(2−
アミノ−5−メルカプト−1,3,4−チアジアゾール
)の製造方法は以下の工程よりなる。
アミノ−5−メルカプト−1,3,4−チアジアゾール
をアルカリ金属又はそのアルコキシドを、通常そのアル
コール又は水などの溶液として反応させる。
0 次いで得られた中間体をホルムアルデヒド又はポリ
ホルムアルデヒド、通常はその水溶液と反応させ縮合さ
せる。更に、 に) 酸で処理しチオール体とする。
後処理は常法により行なう。
尚、アルカリ金属水酸化物としては水酸化ナトリウム、
水酸化カリウムなど;アルカリ金属アルコキシドとして
はナトリウムメチラート、カリウムメチラート、ナトリ
ウムエチラート、カリウムエチラートなど;ポリホルム
アルデヒドの例としてはパラホルム、パラアルデヒド等
;酸は!!酸、硫酸、リン酸、酢酸などである。
実験結果によれば、上述方法での製品の純度と収率は良
好と考えられる。しかし、コスト及び生産工程上の難点
等から考えればアルカリ金属の水酸化物水溶液とホルム
アルデヒド溶液を利用するのが好ましい。例えば、2−
アミノ−5−メルカブドー1.3.4−チアジアゾール
と水酸化ナトリウム(又はカリウム)水溶液を反応させ
て、次いでホルムアルデヒドを加えて縮合反応を行った
のち、酸を加えてチオール体を得る。
反応式で示せば下記の通りである: +1120 撹拌機、還流冷却器を付(づた反応釜中で、2−アミノ
−5−メルカプト−1,3,4−チアジアゾールとアル
カリ金属の水酸化物溶液(又はアルカリ金属のアルコキ
シド溶液かアルカリ金属水酸化物のアルコール溶液)を
加える。その添加量をモル比で示せば、2−アミノ−5
−メルカプト−1,3,4−チアジアゾール1に対しア
ルカリ金属化合物的1〜3、好ましくは約1〜2である
室温で攪拌しながら反応を行うか又は加熱還流下で攪拌
しながら反応させる。特に、アルカリ金属水酸化物水溶
液を原料として、加熱還流反応させることが好ましい。
例えば、水酸化ナトリウム水溶液の場合、約110℃で
還流反応させると良い。
この反応を1〜3時間行ない、ついで濃縮する。
必要があれば反応混液を室温まで冷却した後、ホルムア
ルデヒド溶液(37%)[又はパラホルムか、パラアル
デヒド水溶液]を加えて縮合反応を行なう。添加量のモ
ル比は2−アミノ−5−メルカプト−1,3,4−チア
ジアゾール1に対してホルムアルデヒド(あるいはパラ
ホルム、パラホルムアルデヒド)が:約0.3〜0.7
で、特ニ約0.5が好ましい。縮合反応は室温〜約10
0℃で行ない、約10℃〜30℃の範囲であることが好
ましい。1〜2時間反応させたあと濃縮し、次いで酸を
加えてチオール体とする。通常、pH6以下に調整する
。特に、pt11〜4の範囲であることが好ましい。続
いて濾過、水洗、乾燥し、製品N、N’  −メチレン
ヒス(2−アミノ−5−メルカプト−1,3,4−チア
ジアゾール)を得る。
前述の製造工程中で、2−アミノ−5−メルカプト−1
,3,4−チアジアゾールとアルカリ金属化合物と反応
させたあと、常法により中間体を分離するとN、N’ 
 −メチレンビス(2−アミノ−5−メルカプト−1,
3,4−チアジアゾ−Jし)のアルカリ金属塩、例えば
N、N’  −メチレンビス(2−アミノ−5−メルカ
プト−1,3,4−チアジアゾール)のナトリウム塩(
次式)が得られる。
このナトリウム塩は淡黄色の固体である。
本製造方法の出発原料は2−アミノ−5−メルカプト−
1,3,4−チアジアゾールである。式、Ni12− 
C/C−311T″ibgtt、−to鰐8はC2H3
N3S2、分子mは133、純品ハ淡黄色針状粉末、融
点240℃、冷水への溶解度は低く、沸騰水、アルカリ
、DMF(ジメチルホルムアミド)、ピリジンなどに溶
解する。この化合物は利尿薬アセタゾールアミドの反応
中間体として市販されている。この化合物の製造方法に
ついて文献に記載されている。例えば次の如き三種の方
法がある。
本発見者等の方法によれば、チオアセタゾンと二硫化炭
素とを反応させれば理想的な収率で高純度の製品が得ら
れることを見出した。
本発明による新規化合物N、N’  −メチレンビス(
2−アミノ−5−メルカプト−1,3,4−チアジアゾ
ール)を有効成分として、必要に応じて、他の成分を使
用できる。例えば常用の粘着剤、湿潤剤、分散剤、乳化
剤、滲透剤、溶剤、添加剤或はキャリアー及び適当な増
量剤などを均一に混合することにより各種類の剤型の殺
菌剤を製剤することが出来る。例えば水和剤、フロアブ
ル、粒剤及び水溶剤などである。
本発明の殺菌剤の水和剤としての処方例としては、N、
N’  −メチレンビス(2−アミノ−5−メルカプト
−1,3,4−グーアジアゾール)とその他の成分とし
て賦形剤、例えばカオリン、白土、ベントナイト、けい
そう土など:湿潤剤、例えばソーブレス・ソープ、粉状
界面活性剤などが挙げられる。これらは常法により製剤
できる。例えば、混合、粉砕などの方法が使用される。
本発明にかかる殺菌剤を水和剤とするときは、有効成分
N。
N′ −メチレンビス(2−アミノ−5−メルカプト−
1,3,4−チアジアゾール)は通常総重坦の10%〜
90%を占め、特に好ましくは15%〜75%である。
本発明の殺菌剤のフロアブルの処方例としてはN、N’
  −メチレンビス(2−アミノ−5−メルカプト−1
,3,4−チアジアゾ・−ル)にその他の成分:分散剤
、分散剤としては陰イオン、陽イオン、非イオン型のい
ずれでも良く、例えば陰イオン界面活性剤、NNO(メ
チレンビスナフタリンスルホン酸ナトリウム)や粘着剤
(例えばグリセリン、エチレングリコール、ポリビニル
アルコールなど)を含む。フロアブルの製造方法は既に
周知である。すなわち、各成分を均一に混合したあと、
さらに強制粉砕する。例えばコロイドミルを用い粉砕す
る。本発明の殺菌剤をフロアブルとした場合には、有効
成分N、N’  −メチレンビス(2−アミノ−5−メ
ルカプト−1,3,4−チアジアゾール)は総ff1f
fiの10%〜90%を占める。特に好ましくは、15
%〜75%である。
本発明によればフロアブルの防除効果は水和剤に比較し
より一層有効である。
本発明殺菌剤はその他の中性肥料、酸性肥料或は殺虫剤
などと混合使用することも出来る。
以下実施例を挙げて説明するが勿論これに限定されるも
のではない。
実施例1. 2−アミノ−5−メルカプト−1゜3.4
−チアジアゾールの製造。
還流冷却器、攪拌灘付500d三頚フラスコ中に49g
チオアセタゾンと(純度92.99%、0.5モル)、
DMF120mg(1,5モル)を加えて、ゆっくりと
63.5dの二硫化炭素を加え(1モル)、ウォーター
バス上で徐々に温度を高める。反応器内の温度を40℃
〜60℃とし還流下で2.5時間反応させ、次いで70
℃で還流下で2時間反応させたあと、減圧下でDMFを
留去させる。留去後、20%水酸化ナトリウム溶液10
0aeに溶解する。塩酸でpH=1に調整して、濾過、
水洗、乾燥する。製品は51.9!7、純度は97.8
%、収率は76.33%である。
実施例2.  N、N’  −メチレンビス(2−アミ
ノ−5−メルカプト−1,3,4−チアジアゾール)の
製造 還流冷却器、攪拌機付250ai!三頚フラスコ中に、
まず40m水と129水酸化ナトリウムを加える。攪拌
し溶けさせたあと、2−アミノ−5−メルカプト−1,
3,4−チアジアゾール27g(0,2モル、純度98
.7%)を加え、110℃まで加熱する。還流下で1.
5時間反応させ、反応終了後、加熱濃縮し、次いで室温
に冷却する。
約20℃〜30℃で26−のホルムアルデヒド溶液を加
える(0.1モル、37%)。室温でm拌しながら約2
時間反応させた後、減圧下で少量の水を留出させる。強
く攪拌しながら、1:3の塩酸水溶液でpH=1に調整
する。製品を遠心分離により分取し、水洗、乾燥する。
製品24.8gを得る。純度95.3%、収率90.9
%、融点190℃〜192℃。
実施例3.  ill拌機付250Idの土類フラスコ
中に、まずナトリウムメト主シト36g(30%)とメ
タノール30mを加える。攪拌して均一化させ、2−ア
ミノ−5−メルカプト−1,3,4−チアジアゾール1
4g(95%、0,1モル)を加える。攪拌して溶解さ
せるあと、3.8m(0,05モル)のホルムアルデヒ
ドを加える。
攪拌しながら常温で1時間反応させた後、1:3塩酸水
溶液でpH−1に調整する。濾過、水洗、乾燥し、10
.5gの製品を會る、純度72%。
実施例4.  (実施例2と同じ) 攪拌機付250dの土類フラスコ中に、まず水酸化ナト
リウム6g、メタノール5!dを加える。
l J’L Lで完全に溶解させる。次いで、2−アミ
ノ−5−メJレカブトー1.3.4−チアジアゾール1
4g(0,1モル、純度95%)とホルムアルデヒド3
,8〆(0,5モル)を加える。常温で攪拌して30分
間反応させる。1:3塩酸水溶液でpl+−1に調整す
る。濾過、水洗、乾燥し、製品12.29を得る、m1
11度67.6%。
実施例5.  N、N’  −メチレンビスく2−アミ
ノ−5−メルカプト−1,3,4−チアジアゾール)ナ
トリウムの製造。
攪拌機付250mの土類フラスコ中に、40mの水と1
29の水酸化ナトリウムを加え、攪拌し溶解させ、2−
アミノ−5−メルカプト−1,3゜4−チアジアゾール
299 (0,2モル、純度92.07%)を加え、1
10℃まで加熱する、1.5時間遠流下で反応させ、・
濃縮して室温までに冷却する。又7.6ml!のホルム
アルデヒド(0,1モル、純度37%)を加え、2時間
反応させる。濃縮すると淡黄色固体中間産物を得る。
実施例6. 水和剤。
組成: N、N’  −メチレンビス (2−アミノ−5−メルカプト −1,3,4−チアジアゾール)  25部白土   
           70部ドデシルベンゼンスルホ
ル酸 ナトリウム             5部100部 製造:N、N’  −メチレンビス(2−アミノ−5−
メルカプト−1,3,4−チアジアゾール)259、白
土70g及びドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(
ソープレス・ソープ)5gを混合する。乳鉢中で充分粉
砕した後、全部粒径200メツシユ以下の粉末とすると
、25%の水和剤が得られる。
実施例7. フロアブル 組成: N、N’  −メチレンビス (2−アミノ−5−メルカプト −1,3,4〜チアジアゾール)  15部水    
                       75
部NNO(メチレンビスナフタリン スルホン酸ナトリウム)       7部グリセリン
             3部100部 製造:混合攪拌型中に7gのNNOと75g水を加え、
NNOを水に充分溶解させ、グリセリン3gとN、N’
  〜メチレンビス(2−アミノ−5−メルカプト−1
,3,4−チアジアゾール)15gを加え、均一に混合
したあと、若干量のノLラス玉を加え10時間強く攪拌
しながら粉砕し、ガラス玉を濾取し、フロアブルを得る
実施例8. 剤型別の効果の比較 実施例9. 治療効果 水稲(品l!:南京第11号)の穂孕み後期に薬剤を施
用した。−区面積は33.3m2で、薬剤を施用する前
に白葉枯病を人工接種し、同病害を誘発した。゛菌液量
“(接種菌液濃度)は4億/dであった。接種三日後に
葉面へ薬剤を散布した。
得られた治療結果を次表に示す。
試験結果によれば5001)pHの有効成分濃度でN、
N’  −メチレンビス(2−アミノ−5−メルカプト
−1,3,4−チアジアゾール)の殺菌治療効果は施用
後25日を経てもまだ85.8%であった。あきらかに
対照薬剤フェナジンオキサイドより優れていた。デクシ
ャン[N、N’  −メチレンビス(2−アミノ−1,
3,4−チアジアゾール)]粉剤と同等かや)優れてい
た。
実施例10゜ 予防効果 水稲〈品種:南京第11号)の葉面に薬剤を散布し、予
防効果を調査した。試験面積は1区13.3TrL2、
予め薬剤を散布し、次いで白菜枯菌病を接種した。試験
結果を次表に示す。
調査結果により明らかとなったのは0.05%の有効成
分濃度で、本発明殺菌剤の防除効果は97.8%に達す
ることが出来たことである。低濃度のデクシャンと同等
である。予防効果ではフェナジンオキサイドより明らか
に優れていた。本発明薬剤の予防効果は20日以上持続
した。
実施M11.  増収効果 小規模及び大規模試験の結果から本発明殺菌剤は白葉枯
病を予防及び治療すると共に、増産効果が期待出来るこ
とが明らかとなった。平均増収率は31.1%にも達し
、デクシャンのそれに匹敵する。増収率には集中化傾向
が明らかに認められ、20%〜40%の増収が高頻度に
認められた。
(へ)発明の効果 N、N’  −メチレンビス(2−アミノ−5−メルカ
プト−1,3,4−チアジアゾール)を有効成分とする
新規殺菌剤は、動物毒性試験(急性毒性、蓄積毒性、亜
慢性毒性、慢性毒性、催奇形性、突然変異性、発癌性、
三世代繁殖性、甲状腺機能などについての十五項目の試
験項目を含む。)、環境系及び水系への影響試験並びに
残留試験などの試験結果から、低毒性、低残留性で、安
全性の高い有機合成農薬であることが判明した。
本発明者らは水剤の効力について等しい試験を行った。
試験結果によれば防除効果が優れていることが判明した
。増収効果も著しかった。例えば25%水和剤と有効成
分濃度で0.025%〜0.05%を1〜2回葉面に、
適期に施用すれば、70%〜90%の防除効果で、増収
効果は20%〜40%であった。フロアブルの場合は、
予防及び治療効果はさらに顕著となる。本発明の薬剤は
おもに保護作用であるが、かなりの治療効果もある。残
効期間は10〜15日、苗代出で使うと比較的よい効果
が得られる。

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)次の構造式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼ で示される新規N、N′−メチレンビス(2−アミノ−
    5−メルカプト−1,3,4−チアジアゾール)。
  2. (2)次の構造式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) で示される新規N,N′−メチレンビス(2−アミノ−
    5−メルカプト−1,3,4−チアジアゾール)の製造
    方法に於て、 (a)次の構造式(II) ▲数式、化学式、表等があります▼(II) で示される2−アミノ−5−メルカプト−1,3,4−
    チアジアゾールと、少なくともアルカリ金属の水酸化物
    及びアルカリ金属のアルコキシドのうちの一種類の化合
    物とを水又はアルコールを溶媒として反応させ、次いで (b)ホルムアルデヒド又はポリホルムアルデヒドを加
    えて縮合反応を行わせ更に、 (2)酸で処理しチオール体とする工程からなることを
    特徴とする式( I )であらわされる上記化合物の製造
    方法。
  3. (3)アルカリ金属の水酸化物は水酸化ナトリウムまた
    は水酸化カリウムであり、アルカリ金属のアルコキシド
    はナトリウムメチラート、カリウムメチラート、ナトリ
    ウムエチラートまたはカリウムエチラートであり、溶媒
    として用いるアルコールはメタノールまたはエタノール
    である特許請求の範囲第2項記載の式( I )であらわ
    される化合物の製造方法。
  4. (4)ポリホルムアルデヒドがパラホルムまたはパラア
    ルデヒドである特許請求の範囲第2項記載の式( I )
    であらわされる化合物の製造方法。
  5. (5)酸が塩酸、硫酸、リン酸または酢酸である特許請
    求の範囲第2項記載の式( I )であらわされる化合物
    の製造方法。
  6. (6)式(II)であらわされる化合物に対して、アルカ
    リ金属の水酸化物水溶液を反応させる特許請求の範囲第
    2項記載の式( I )であらわされる化合物の製造方法
  7. (7)ホルムアルデヒド溶液を加え、縮合反応を行わせ
    る特許請求の範囲第2項記載の式( I )であらわされ
    る化合物の製造方法。
  8. (8)式(II)であらわされる化合物に対して、水酸化
    ナトリウムまたは水酸化カリウム水溶液を反応させ、次
    いでホルムアルデヒド溶液を加え、縮合反応を行わせる
    特許請求の範囲第2項記載の式( I )であらわされる
    化合物の製造方法。
  9. (9)工程(a)の反応温度が室温〜還流温度である特
    許請求の範囲第2項記載の式( I )であらわされる化
    合物の製造方法。
  10. (10)式(II)であらわされる化合物とアルカリ金属
    の水酸化合物水溶液との反応時の反応温度が還流温度で
    ある特許請求の範囲第2項記載の式( I )であらわさ
    れる化合物の製造方法。
  11. (11)工程(b)の反応温度が室温〜約100℃であ
    る特許請求の範囲第2項記載の式( I )であらわされ
    る化合物の製造方法。
  12. (12)工程(b)の反応温度が室温又は約10℃−3
    0℃である特許請求の範囲第11項記載の式( I )で
    あらわされる化合物の製造方法。
  13. (13)工程(c)において酸添加完了後のpH値が6
    以下である特許請求の範囲第2項記載の式( I )であ
    らわされる化合物の製造方法。
  14. (14)酸添加完了後のpH値が4以下である特許請求
    の範囲第13項記載の式( I )であらわされる化合物
    の製造方法。
  15. (15)使用する各化合物のモル比が式(II)であらわ
    される化合物:アルカリ金属化合物:ホルムアルデヒド
    またはポリホルムアルデヒド=1:約1〜3:約0.3
    〜0.7である特許請求の範囲第2項記載の式( I )
    であらわされる化合物の製造方法。
  16. (16)使用する各化合物のモル比が式(II)であらわ
    される化合物:アルカリ金属化合物:ホルムアルデヒド
    またはポリホルムアルデヒド=1:約1〜2:約0.5
    である特許請求の範囲第15項記載の式( I )であら
    わされる化合物の製造方法。
  17. (17)次の構造式(III) ▲数式、化学式、表等があります▼(III) で示されるN−N′メチレンビス(2−アミノ−5−メ
    ルカプト−1,3,4−チアジアゾール)のアルカリ金
    属塩(ただし式中、Mはアルカリ金属を示す。)を酸で
    処理するにより式( I )▲数式、化学式、表等があり
    ます▼( I ) であらわされる化合物を製造する方法。
  18. (18)特許請求の範囲第2項記載の製造工程(a)及
    びより得られた式(III)であらわされる化合物を使用
    する特許請求の範囲第17項記載の式( I )であらわ
    された化合物の製造方法。
  19. (19)細菌性植物病害の防除にN,N′−メチレンビ
    ス(2−アミノ−5−メルカプト−1,3,4−チアジ
    アゾール)を用いることを特徴とする同病害の防除方法
  20. (20)N,N′−メチレンビス(2−アミノ−5−メ
    ルカプト−1,3,4−チアジアゾール)を適当な剤型
    の殺菌剤に調製して、施用対象の栽培作物に水で希釈し
    又は希釈せずに施用することを特徴とする特許請求の範
    囲第19項記載の防除方法。
  21. (21)適当な剤型というのがフロアブルと水和剤であ
    る特許請求の範囲第20項記載の防除方法。
  22. (22)N、N′−メチレンビス(2−アミノ−5−メ
    ルカプト−1,3,4−チアジアゾール)を有効成分と
    して含有する細菌性植物病害防除用殺菌組成物。
JP60243821A 1985-04-01 1985-10-30 新規化合物n,n′−メチレンビス(2−アミノ−5−メルカプト−1,3,4−チアジアゾ−ル),及び同化合物の製造方法並びに同化合物を有効成分とする細菌性植物病害の予防及び治療用殺菌剤及び同病害の防除方法 Pending JPS61229875A (ja)

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