JPS61227575A - (4s,5s)−(+)−ゲルマクロン4,5−エポキサイド、その製造法及び抗潰瘍治療剤 - Google Patents
(4s,5s)−(+)−ゲルマクロン4,5−エポキサイド、その製造法及び抗潰瘍治療剤Info
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- JPS61227575A JPS61227575A JP6653485A JP6653485A JPS61227575A JP S61227575 A JPS61227575 A JP S61227575A JP 6653485 A JP6653485 A JP 6653485A JP 6653485 A JP6653485 A JP 6653485A JP S61227575 A JPS61227575 A JP S61227575A
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- epoxide
- germacrone
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は、下記構造式(1)
で示される化合物、その製造法及びこの化合物を有効成
分にする抗潰瘍治療剤に係り、新規化合物を生薬から単
離して抗潰瘍剤として利用できるようにしたものに関す
る。
分にする抗潰瘍治療剤に係り、新規化合物を生薬から単
離して抗潰瘍剤として利用できるようにしたものに関す
る。
従来の技術
生薬のガジュツ〔荘述、学名:ゼドアリア リゾーマ(
Zedoarie Rhizoma) 、L ヨうが科
〕は、古来から芳香性健胃薬として消化器系疾患に使用
されており、その成分にはシネオール、セスキテルペン
アルコール、カンフエン等ヲ含む精油、ソの他の脂肪油
、澱粉質、粘着質及びゴム等を含むものであることが例
えば特開昭57−163373号公報にも記載されてい
る。そして、このような生薬としてのガジュツには抗肝
炎作用のあることが見出され、これを抗肝炎剤として利
用しようとした提案もすでに知られており、このガジュ
ツの成分の中からフラノゲルメノンと命名されたセスキ
テルペノイド化合物が抗肝炎作用のある物質として単離
されていることも上記公開公報に示されている。
Zedoarie Rhizoma) 、L ヨうが科
〕は、古来から芳香性健胃薬として消化器系疾患に使用
されており、その成分にはシネオール、セスキテルペン
アルコール、カンフエン等ヲ含む精油、ソの他の脂肪油
、澱粉質、粘着質及びゴム等を含むものであることが例
えば特開昭57−163373号公報にも記載されてい
る。そして、このような生薬としてのガジュツには抗肝
炎作用のあることが見出され、これを抗肝炎剤として利
用しようとした提案もすでに知られており、このガジュ
ツの成分の中からフラノゲルメノンと命名されたセスキ
テルペノイド化合物が抗肝炎作用のある物質として単離
されていることも上記公開公報に示されている。
発明が解決しようとする問題点
しかしながら、上記ガジュツの成分に抗潰瘍作用を有す
る成分があることは全く知られておらず、その成分を見
出し、これを利用した抗潰瘍治療剤を開発することが待
望されていた。
る成分があることは全く知られておらず、その成分を見
出し、これを利用した抗潰瘍治療剤を開発することが待
望されていた。
問題点を解決するための手段
本発明は、上記要望に応えるために、下記の構造式(1
) で示される(4S、5S)−(+)−ゲルマクロン4.
5−エポキサイド、その製造法及び抗潰瘍治療剤を提供
するものである。
) で示される(4S、5S)−(+)−ゲルマクロン4.
5−エポキサイド、その製造法及び抗潰瘍治療剤を提供
するものである。
上記構造式(1)の化合物は、生薬の有機溶媒抽出液か
ら得られるエキスを分画し、さらに分別することにより
単離される。生薬には例えば屋久島産ガジュツ、中国産
ガジュツ、台湾産ガジュツが用いられるが、これらに限
らない。上記有機溶媒抽出液を調製するには、例えばヘ
キサン、エーテル、ペンゾール及び酢酸エチル等の非極
性有機溶媒が用いられ、その抽出に当たっては冷浸、温
浸、温浸のいずれも用いられる。この有機溶媒抽出液は
分画されるが、この分画に当たっては濃縮してエキスに
することが好ましく、この濃縮には常圧乾燥、減圧乾燥
、限外濾過、あるいは凍結乾燥を使用しても良い。
ら得られるエキスを分画し、さらに分別することにより
単離される。生薬には例えば屋久島産ガジュツ、中国産
ガジュツ、台湾産ガジュツが用いられるが、これらに限
らない。上記有機溶媒抽出液を調製するには、例えばヘ
キサン、エーテル、ペンゾール及び酢酸エチル等の非極
性有機溶媒が用いられ、その抽出に当たっては冷浸、温
浸、温浸のいずれも用いられる。この有機溶媒抽出液は
分画されるが、この分画に当たっては濃縮してエキスに
することが好ましく、この濃縮には常圧乾燥、減圧乾燥
、限外濾過、あるいは凍結乾燥を使用しても良い。
上記分画を行なうには、例えばカラムクロマトグラフィ
ー法を用いることが好ましいが、その場合には、はじめ
粗く分画し、さらに、上記構造式(1)で示される化合
物を含む両分について再度分画(再クロマト化)するこ
とが好ましい。これらの分画に使用されるカラムクロマ
トグラフィーの吸着剤には例えばシリカゲル、その溶出
溶媒には例えばれ−ヘキサン:酢酸エチルの混合溶媒が
挙げられるが、これらに限られるものではない。
ー法を用いることが好ましいが、その場合には、はじめ
粗く分画し、さらに、上記構造式(1)で示される化合
物を含む両分について再度分画(再クロマト化)するこ
とが好ましい。これらの分画に使用されるカラムクロマ
トグラフィーの吸着剤には例えばシリカゲル、その溶出
溶媒には例えばれ−ヘキサン:酢酸エチルの混合溶媒が
挙げられるが、これらに限られるものではない。
上記のようにして分画された上記構造式(1)で示され
る化合物の検出は、薄層クロマトグラフィー法を用いる
ことにより行なうことができる。
る化合物の検出は、薄層クロマトグラフィー法を用いる
ことにより行なうことができる。
このようにして分画された上記構造式(1)で示される
化合物を含む両分は、その溶出溶媒を留去された後、分
別再結晶法により処理され、これによりこの構造式(1
)で示される新規な化合物が無色プリズム晶として得ら
れる。
化合物を含む両分は、その溶出溶媒を留去された後、分
別再結晶法により処理され、これによりこの構造式(1
)で示される新規な化合物が無色プリズム晶として得ら
れる。
以上の操作により単離された上記構造式(I)で示され
る化合物の物性は下記の通りである。
る化合物の物性は下記の通りである。
(1) 融点:59〜60℃(ヘキサン)(2)比旋
光度: (α) ”+ 399” (C=1.05、クロロホル
ム)(3) 元素分析値: C15Hzt(h(4)
赤外線吸収スペクトル(四塩化炭素、dl)は第1図に
示すように、1672.1652(α、β−不飽和カル
ボニル) 、840(エポキシ環)に特有の吸収を示す
。
光度: (α) ”+ 399” (C=1.05、クロロホル
ム)(3) 元素分析値: C15Hzt(h(4)
赤外線吸収スペクトル(四塩化炭素、dl)は第1図に
示すように、1672.1652(α、β−不飽和カル
ボニル) 、840(エポキシ環)に特有の吸収を示す
。
(5)紫外線吸収スペクトル(エタノール、nm )は
第2図に示すように、239(ε−4500)に吸収極
大を示す。
第2図に示すように、239(ε−4500)に吸収極
大を示す。
(6)’H核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム、δ
)は第3図に示すように、 1.04(3H,s、4−CHs) 1.73 (3H,br s、1O−CHz)1.8
2+ 1.83(6)1.each s、1l−(CH
z)z)2.06(IH,dd、J =10.8.14
.4Hz、 6α−H)2.44(IH,dd、J =
2.4.10.8Hz、 5−H)2.84(LH,
br d、 J−ca、14.4Hz、 6β−■)3
.02. 3.44(2H,^Bq、J=1011z、
9−Hz)5.22(LH,br d、1−1()であ
る。
)は第3図に示すように、 1.04(3H,s、4−CHs) 1.73 (3H,br s、1O−CHz)1.8
2+ 1.83(6)1.each s、1l−(CH
z)z)2.06(IH,dd、J =10.8.14
.4Hz、 6α−H)2.44(IH,dd、J =
2.4.10.8Hz、 5−H)2.84(LH,
br d、 J−ca、14.4Hz、 6β−■)3
.02. 3.44(2H,^Bq、J=1011z、
9−Hz)5.22(LH,br d、1−1()であ
る。
(7)”C核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルムδ9
)は、15.8(q、 l4−C)、16.9(q、l
5−C)、20.3(q。
)は、15.8(q、 l4−C)、16.9(q、l
5−C)、20.3(q。
l2−C) 、22.7(q、l3−C)、24.5(
t、2−C) 、29.6(t。
t、2−C) 、29.6(t。
6−C) 、37.6(t、3−C) 、55.4(t
、9−C) 、60.5(s。
、9−C) 、60.5(s。
4−〇)、64.3(d、5−C) 、126.6(s
、7−C)、129.6(d。
、7−C)、129.6(d。
1−C) 、133.7(s、1o−C) 、134.
3 (s、1l−c)、204.4(s、8−C)であ
る。
3 (s、1l−c)、204.4(s、8−C)であ
る。
(8) 臭いは無く、無色プリズム晶(ヘキサンから
結晶化)である。
結晶化)である。
(9)メタノール、エタノール、アセトン、酢酸エチル
、ピリジン、エーテル、クロロホルム、ベンゼンに易溶
、ヘキサン、石油エーテルに難溶、水に不溶である。
、ピリジン、エーテル、クロロホルム、ベンゼンに易溶
、ヘキサン、石油エーテルに難溶、水に不溶である。
cal 薄層クロマトグラフィー(TLC;担体−プ
レコードシリカゲル60Fzsm 、0.25mm、
MERCK社製、展開溶媒−ヘキサン:酢酸エチル=8
:1)において、R,値0.50を示す。TLC上1%
硫酸セ食させたものを使用した。
レコードシリカゲル60Fzsm 、0.25mm、
MERCK社製、展開溶媒−ヘキサン:酢酸エチル=8
:1)において、R,値0.50を示す。TLC上1%
硫酸セ食させたものを使用した。
上記構造式(1)の化合物は水に不溶のため、冷やした
2%アラビアゴム熔液に懸濁して使用した。懸濁可能な
濃度は5重量%であったので、投与容量は1QnIl/
Kg〜20m 1771gとして投薬量を調節した。
2%アラビアゴム熔液に懸濁して使用した。懸濁可能な
濃度は5重量%であったので、投与容量は1QnIl/
Kg〜20m 1771gとして投薬量を調節した。
飼育条件は恒温(22±2℃)、恒温(55±5%)の
飼育室で日本夕レア株式会社製CB−2の飼料を水とと
もに自由に与えた。そして照明は人工光源を用いて午前
6時点灯、午後7時消灯した。
飼育室で日本夕レア株式会社製CB−2の飼料を水とと
もに自由に与えた。そして照明は人工光源を用いて午前
6時点灯、午後7時消灯した。
以上の諸条件により投与後7日間の致死数からLitc
hfield Wilcoxon法によりLDsoを求
め、次の表の結果を得た。
hfield Wilcoxon法によりLDsoを求
め、次の表の結果を得た。
(以下この頁余白)
上記表よりLDso値は690 mg/Kg(590〜
807 mg/Kg)であり、これに比べて抗潰瘍治療
剤としての薬効量は非常に少ないので急性毒性について
は問題がないと考えられる。
807 mg/Kg)であり、これに比べて抗潰瘍治療
剤としての薬効量は非常に少ないので急性毒性について
は問題がないと考えられる。
発明の詳細
な説明したように、本発明によれば、従来にない新規物
質を提供できるとともに、その優れた抗潰瘍作用を利用
して新規かつ有用な抗潰瘍治療剤を提供できる。さらに
この新規な化合物は容易に入手できる生薬を原料として
用いることもてきるので、その原料コストが低いのみな
らず、その製造法も従来の比較的容易な分離精製手段を
利用できるもため生産コストを低くすることができる。
質を提供できるとともに、その優れた抗潰瘍作用を利用
して新規かつ有用な抗潰瘍治療剤を提供できる。さらに
この新規な化合物は容易に入手できる生薬を原料として
用いることもてきるので、その原料コストが低いのみな
らず、その製造法も従来の比較的容易な分離精製手段を
利用できるもため生産コストを低くすることができる。
実施例
次に本発明の一実施例を説明する。
第5図に示すように、屋久島産ガジュツ(乾燥薄片、1
0.8Kg)をメタノール(201)で7時間温浸(水
浴、50℃)抽出する。同様の操作を9回繰り返し、メ
タノール抽出液は合し、減圧下に溶媒を留去してメタノ
ール抽出エキス(YK−1と略称、収量1.12Kg、
生薬からの収率10.4%、以下同様)を得た。
0.8Kg)をメタノール(201)で7時間温浸(水
浴、50℃)抽出する。同様の操作を9回繰り返し、メ
タノール抽出液は合し、減圧下に溶媒を留去してメタノ
ール抽出エキス(YK−1と略称、収量1.12Kg、
生薬からの収率10.4%、以下同様)を得た。
’IK−1(200g)をメタ/ −ル(600+4り
!:溶解し、ヘキサン(31)で3回抽出する。残り
のYK−1の一部(800g)も同様にメタノール−ヘ
キサンで分配抽出する。メタノール層は合して減圧下に
溶媒を留去し、メタノール層エキス(YK−2,680
g、 7.1%)を得た。ヘキサン層は合して減圧上溶
媒を留去し、ヘキサン層エキス(YK−3,310g、
3.2%)を得た。
!:溶解し、ヘキサン(31)で3回抽出する。残り
のYK−1の一部(800g)も同様にメタノール−ヘ
キサンで分配抽出する。メタノール層は合して減圧下に
溶媒を留去し、メタノール層エキス(YK−2,680
g、 7.1%)を得た。ヘキサン層は合して減圧上溶
媒を留去し、ヘキサン層エキス(YK−3,310g、
3.2%)を得た。
YK−3(100g)をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー〔シリカゲル3.0Kg(MERCK社製、Ki
ese1ge160)溶出溶媒;(1)ヘキサン−酢酸
エチル系(ヘキサン:酢酸エチル=50:1.20:1
.15:1、lO:1.8:1の順で各201) 、(
2)クロロホルム−メタノール系(クロロホルム:メタ
ノール=10:1. O:100の順で各8 Il)を
用いて分画(YK−4〜8)する。すなわち、ヘキサン
:酢酸エチル=20:1の溶出部の溶媒を減圧下で留去
して第4分画(YK−4,23,3g、0.75%)を
得た。同様にヘキサン:酢酸エチル=15:1.10:
1.8:1のそれぞれの溶出溶媒による溶出部から第5
分画(YK−5,14,3g 、0.46%)、第6分
画(YK−6,11,8g 、0.38%)、第7分画
(YK−7,6,5g、 0.21%)、クロロホルム
:メタノール=10:1の溶出部から第8分画(YK−
8,22,9g、0.74%)をそれぞれ得た。
フィー〔シリカゲル3.0Kg(MERCK社製、Ki
ese1ge160)溶出溶媒;(1)ヘキサン−酢酸
エチル系(ヘキサン:酢酸エチル=50:1.20:1
.15:1、lO:1.8:1の順で各201) 、(
2)クロロホルム−メタノール系(クロロホルム:メタ
ノール=10:1. O:100の順で各8 Il)を
用いて分画(YK−4〜8)する。すなわち、ヘキサン
:酢酸エチル=20:1の溶出部の溶媒を減圧下で留去
して第4分画(YK−4,23,3g、0.75%)を
得た。同様にヘキサン:酢酸エチル=15:1.10:
1.8:1のそれぞれの溶出溶媒による溶出部から第5
分画(YK−5,14,3g 、0.46%)、第6分
画(YK−6,11,8g 、0.38%)、第7分画
(YK−7,6,5g、 0.21%)、クロロホルム
:メタノール=10:1の溶出部から第8分画(YK−
8,22,9g、0.74%)をそれぞれ得た。
YK−6(5g)をシリカゲルクロマトグラフィー〔シ
リカゲル;250g (MERCK社製、Kiesel
gel 60) 、溶出溶媒;ヘキサン−酢酸エチル系
〔(ヘキサン:酢酸エチル=50:1(0,34) 、
25:1(0,i) 、20:1(0,4f) )を用
いて分取し、ヘキサン:酢酸工チル=20:1の溶出溶
媒による溶出部の溶媒を減圧下に留去し、ヘキサンで再
結晶化することにより無色プリズム晶の上記構造式(1
)の(4S、 5S)−(+)−ゲルマクロン4,5−
エポキサイド(1,05g。
リカゲル;250g (MERCK社製、Kiesel
gel 60) 、溶出溶媒;ヘキサン−酢酸エチル系
〔(ヘキサン:酢酸エチル=50:1(0,34) 、
25:1(0,i) 、20:1(0,4f) )を用
いて分取し、ヘキサン:酢酸工チル=20:1の溶出溶
媒による溶出部の溶媒を減圧下に留去し、ヘキサンで再
結晶化することにより無色プリズム晶の上記構造式(1
)の(4S、 5S)−(+)−ゲルマクロン4,5−
エポキサイド(1,05g。
0.08%)を得た。
この得られた化合物の物性は前記の通りであった。
上記のようにして作成された各分画の薬理作用を上記の
薬理効果の試験法にしたがって調べて見ると、各分画の
200.500mg/Kgの皮下及び経口投与により、
拘束水浸水ストレス潰瘍の抑制がみられた。この中で特
にYK−4,5,6の分画が強力であった。そこで、Y
K−6から得られた上記構造式(1)の化合物の80m
g/ Kg皮下投与を行なうと、前記のようにより強力
な抗潰瘍作用がみられた。
薬理効果の試験法にしたがって調べて見ると、各分画の
200.500mg/Kgの皮下及び経口投与により、
拘束水浸水ストレス潰瘍の抑制がみられた。この中で特
にYK−4,5,6の分画が強力であった。そこで、Y
K−6から得られた上記構造式(1)の化合物の80m
g/ Kg皮下投与を行なうと、前記のようにより強力
な抗潰瘍作用がみられた。
なお、他の分画でも抗潰瘍性がみられるが、これらには
他の出願で明らかにする他の物質が含まれている。なお
また、YK−3には幽門結像4時間法による胃液分泌に
対して若干の胃酸分泌抑制効果がみられた。
他の出願で明らかにする他の物質が含まれている。なお
また、YK−3には幽門結像4時間法による胃液分泌に
対して若干の胃酸分泌抑制効果がみられた。
次に製剤例を示す。
製剤例1(゛顆粒剤)
(100処方分)
(4S、5S) −(+)−ゲルマクロン4.5−エポ
キサイド 8g乳ta (2001フ
シュ) 70 gバレイショデンブン
12gゼラチン
10 g全 量
ioo g(4S、5S)−(+)−ゲルマク
ロン4.5−エポキサイド8gを等量のバレイショデン
プン8gと混合してその混合物を粉砕する。これに4g
のバレイショデンプン、70gの乳糖を加えて混合する
。
キサイド 8g乳ta (2001フ
シュ) 70 gバレイショデンブン
12gゼラチン
10 g全 量
ioo g(4S、5S)−(+)−ゲルマク
ロン4.5−エポキサイド8gを等量のバレイショデン
プン8gと混合してその混合物を粉砕する。これに4g
のバレイショデンプン、70gの乳糖を加えて混合する
。
これとは別にゼラチン10gを精製水100m lに加
えて加熱溶解し、冷却後この溶液にかき混ぜながらエタ
ノールLoom Itを加えて結合剤としてのゼラチン
液とする。
えて加熱溶解し、冷却後この溶液にかき混ぜながらエタ
ノールLoom Itを加えて結合剤としてのゼラチン
液とする。
上記ゼラチン液を(4S、5S)−(+)−ゲルマクロ
ン4.5−エポキサイド等の上記混合物に加えて通常の
方法に従って造粒し、整粒する。
ン4.5−エポキサイド等の上記混合物に加えて通常の
方法に従って造粒し、整粒する。
製剤例2(錠剤)
(100錠分)
(45,5S)−(+)−ゲルマクロン4.5−エポキ
サイド 8.0gバレイショデンプン
11.5gステアリン マグネシウム
0.5全 1
20.0g(4S、5S)−(+)−ゲルマク
ロン4,5−エポキサイド8gとバレイショデンプン1
1.5gとをよく混合し、その混合物に水を加えて練合
したものを、l鶴×1鶴の網目を有するスクリーンで造
粒し、顆粒状とする。乾燥後、No、15メツシユ(B
、S)のふるいで整粒する。次にこの顆粒にステアリン
酸マグネシウムを混和し、打錠機で1錠200 mgの
錠剤とした。なお、この錠剤に必要に応じて通常の易溶
性フィル4コーテイングを施すことも可能である。
サイド 8.0gバレイショデンプン
11.5gステアリン マグネシウム
0.5全 1
20.0g(4S、5S)−(+)−ゲルマク
ロン4,5−エポキサイド8gとバレイショデンプン1
1.5gとをよく混合し、その混合物に水を加えて練合
したものを、l鶴×1鶴の網目を有するスクリーンで造
粒し、顆粒状とする。乾燥後、No、15メツシユ(B
、S)のふるいで整粒する。次にこの顆粒にステアリン
酸マグネシウムを混和し、打錠機で1錠200 mgの
錠剤とした。なお、この錠剤に必要に応じて通常の易溶
性フィル4コーテイングを施すことも可能である。
第1図は本発明の新規物質の赤外線吸収スペクトルを示
す図、第2図はその紫外線吸収スペクトルを示す図、第
3図は1H核磁気共鳴スペクトルを示す図、第4図は本
発明の新規物質の薬理効果を示すグラフ、第5図は本発
明の新規物質の製造法の一実施例を示すもので、屋久島
ガジュツ(Yakus−hima Gajutgu )
を活性分画してこの新規物質を単離する工程を示す図で
ある。 昭和60年04月01日 第2図 400 500 (Hyl)第4図 (イ) 第5図
す図、第2図はその紫外線吸収スペクトルを示す図、第
3図は1H核磁気共鳴スペクトルを示す図、第4図は本
発明の新規物質の薬理効果を示すグラフ、第5図は本発
明の新規物質の製造法の一実施例を示すもので、屋久島
ガジュツ(Yakus−hima Gajutgu )
を活性分画してこの新規物質を単離する工程を示す図で
ある。 昭和60年04月01日 第2図 400 500 (Hyl)第4図 (イ) 第5図
Claims (5)
- (1)下記の構造式( I )で示される(4S,5S)
−(+)−ゲルマクロン4,5−エポキサイド。 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) - (2)生薬の有機溶媒抽出により得られるエキスを分画
し、ついで分別することにより単離精製することを特徴
とする下記の構造式( I )で示される(4S,5S)
−(+)−ゲルマクロン4,5−エポキサイドの製造法
。 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) - (3)ガジュツを有機溶媒に浸出し、その抽出液を濃縮
して得られるエキスをカラムクロマトグラフィー法によ
り分画し、さらにカラムクロマトグラフィー法により再
クロマトし、ついで有機溶媒より分別結晶することを特
徴とする特許請求の範囲第2項記載の(4S,5S)−
(+)−ゲルマクロン4,5−エポキサイドの製造法。 - (4)有機溶媒はヘキサンを用い、カラムクロマトグラ
フィーはシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いる
ことを特徴とする特許請求の範囲第3項記載の(4S,
5S)−(+)−ゲルマクロン4,5−エポキサイドの
製造法。 - (5)下記の構造式( I )で示される(4S,5S)
−(+)−ゲルマクロン4,5−エポキサイドを有効成
分とする抗潰瘍治療剤。 ▲数式、化学式、表等があります▼( I )
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6653485A JPS61227575A (ja) | 1985-04-01 | 1985-04-01 | (4s,5s)−(+)−ゲルマクロン4,5−エポキサイド、その製造法及び抗潰瘍治療剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6653485A JPS61227575A (ja) | 1985-04-01 | 1985-04-01 | (4s,5s)−(+)−ゲルマクロン4,5−エポキサイド、その製造法及び抗潰瘍治療剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61227575A true JPS61227575A (ja) | 1986-10-09 |
JPS6221784B2 JPS6221784B2 (ja) | 1987-05-14 |
Family
ID=13318652
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6653485A Granted JPS61227575A (ja) | 1985-04-01 | 1985-04-01 | (4s,5s)−(+)−ゲルマクロン4,5−エポキサイド、その製造法及び抗潰瘍治療剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61227575A (ja) |
-
1985
- 1985-04-01 JP JP6653485A patent/JPS61227575A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6221784B2 (ja) | 1987-05-14 |
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