JPS61225311A - ポリエステルの高速紡糸方法 - Google Patents

ポリエステルの高速紡糸方法

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JPS61225311A
JPS61225311A JP60058559A JP5855985A JPS61225311A JP S61225311 A JPS61225311 A JP S61225311A JP 60058559 A JP60058559 A JP 60058559A JP 5855985 A JP5855985 A JP 5855985A JP S61225311 A JPS61225311 A JP S61225311A
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polyester
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speed spinning
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耕一 庵原
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大脇 新次
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鈴木 東義
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 a、利用分野 本発明はポリエステルの高速紡糸方法に関する。更に詳
しくは1本発明は3000m1分以上〜9000m/分
未満の高速乃至超高速下で、優れた曳糸性を実現したポ
リエステルの高速紡糸方法に関する。
b、従来技術 ポリエチレンテレフタレートで代表されるポリエステル
は、多くの優れた特性を有して〜ミるため、程々の用途
1%に繊維に広く利用されている。ポリエステル繊維は
、これまで1000m/分前後の低紡速で溶融紡糸後、
延伸熱処理することKより使用されている。一方近年の
製糸技術の進歩により、溶融紡糸時の引取速度は、従来
の1000〜2000m/分から5000m/分に迄上
昇させる事が可能になった。特に2500〜5000m
/分にして得た中間配向糸は、通常そのまま延伸仮撚1
)1m加工に供されており、製糸技術の主流をなしつつ
ある。(例えば化繊刀根37巻6号44〜49ページ参
照) 更に!IWR速度を5000m/分以上として、延伸工
程を経ることなしに十分な機械的特性を備えた繊維を得
ようとする。いわゆる超高速紡糸も試みられている。し
かしながら、かかる超高速紡糸では紡糸時の糸切れが多
発するようKなり、そのうえ紡糸速度を6500m/分
以上に高めると配向度をはじめ、強度。
結晶性等が逆に低下してくるという問題がある。
か・かる問題を解決するため、紡糸条件例えば紡糸温度
、冷却風量および冷却風温度等の適正化、更には紡糸筒
□や紡糸口金ノズ・ル等の構造の改良を試みたが、これ
らの方策では限度があり、大□幅な改善は期待できなか
った。
更に、ポリエステル繊維よりなる織編物に独特のソフト
で良好な風合を与えるために、単糸繊度を細くすること
も知られており、この場□合2000m/分〜4000
 m1分の高速紡糸を利用して単糸繊度0.8ム〜0.
2deの極細フィラメント□が実際に製造されている。
しかし、□この場合ポリエステルとして塩基性染料で染
色が可能となるよう改質されたポリニスデルに高速紡糸
を利用して0.8ム以下の極細フィラメントを得ようと
すると紡糸中に単糸切れが頻発して紡糸が不可能であっ
た・す、得られた繊維についても力学特性が極端に低下
し使用に耐えない等多大の困難があつたO かかる問題を解決するため高速紡糸の条件、例えば紡糸
口金吐出孔の形状、紡糸温度、冷却条件、フィラメント
の集束9口金−巻取機関走行長の短縮、インタレースノ
ズルの付与等の改良を試みたが、これらの方策では限度
があり、大幅な改善はやはり期待できなかった。
。0発明の目的 本発明の目的は、上記の紡糸条件の面からの紡糸工程の
改良ではなく、より簡単な手股で3000m/分以゛上
〜9000 m/分未満の高速乃至超高速下で、優れた
曳糸性を実現する、ポリエステルの高速紡糸方法を提供
するととにある。
本発明の他の目的は%に、塩基性染料に染色可能な改質
ポリエステルから細デニールのフィラメントを紡出する
ときに生じる頻繁な断糸な防止することKある。
d1発明の構成 本発明によれば、m−金属スルホ安息香酸化合物の如き
1ケのエステル形成性官能基を有するスルホネート化合
物を末$1lIK導入したポリエステルは高速乃至超高
速紡糸時の糸切れが格段Kl少すると共に、6500m
/分以上の引取り速度においても、強度、配向性の低下
が生じないことを判明した。
かくして1本発明によれば。
下記一般式 で表わされるスルホネート化合物で少なくとも一部の末
端が封鎖されたポリエステルを溶融状態で紡糸口金を通
してフィラメント状に吐出した後、3000m1分以上
9000m/分未満の引取速度で引取ることを特徴とす
るポリエステルの高速紡糸方法が提供される。
本発明でいうポリエステルは、テレフタル酸を王たる酸
成分とし、少なくとも1種のグリフール、好マしくはエ
チレングリコール?トリメチレングリコール、テトラエ
チレングリコールから選ばれた少なくとも12mのフル
キレングリコールを主たるグリコール成分とするポリエ
ステルを主たる対象とするが、そノ中で4.%にポリエ
チレンテレフタレートCPET)を対象とする。
また、テン7タル酸成分の一部を他の二官能性カルボン
Wl属分で置換えたポリエステルであってもよ(、及び
/又はグリコール成分の一部を主成分以外の上記グリコ
ール若しくは他のジオール成分で置換えたポリエステル
であってもよい。
かかるポリエステルは任意の方法によって合成したもの
でよい。例えばポリエチレンテレフタレートについて説
明すれば1通常、テレフタル酸とエチレングリコールと
を直接エステル化反応させるか、テレフタル酸ジメチル
の如きプレフタル酸の低級アルキルエステルとエチレン
グリコールとをエステル交換反応させるか又はテレフタ
ル酸とエチレンオキサイドとを反応させるかしてテレフ
タル酸のグリコールエステル及び/又はその低1合体を
生成させる第1段階の反応と、第1段階の反応生成物を
減圧下加熱して所望の重合度になるまで]i縮合反応さ
せる第2段階の反応によって製造される。
本発明においては、上記ポリエステルよりなるポリマー
鎖の少なくとも一部の末端が、下記一般式 で表わされるスルホネート化合物で封鎖されていること
が必簀であり、好ましくはポリエステル全末端の50%
以上が上記化合物で封鎖されているのが望ましい。
上記式中、Aはエステル形成性を示し、具体例としては す (但し、Wは低級アルキル基又はフェニル基を、lは1
以上の整数を、mは2以上の!II数を示す)等をあげ
ることができる。Rは水素原子、水散基、フルキル基又
はハロゲン原子であり、Rがフルキル基であるときは直
鎖状であっても、又分岐した側鎖を肩していてもよい。
このフルキル基の炭素数としては1〜30であるのが好
ましく、なかでも1〜4であるのが好ましい。ハロゲン
原子としてはCI及びBrがWK好ましい。Mは金属を
示し、なかでもアルカリ金属が好ましい。nは1又は2
である。
かかる化合物の特に好ましい具体例としてm−ナトリウ
ムスルホ安息香M(又はそのメチルエステル、β−ヒド
ロキシエチルエステル若しくは6−ヒドロキシブチルエ
ステル)。
p−ナトリウムスルホ安息1)1)!(又はそのメチル
エステル、β−ヒドロキシエチルエステル若しくは6−
ヒドロキシブチルエステル)。
0−ナトリウムスルホ安息香酸(又はそのメチルエステ
ルナβ−ヒドロキシエチルエステル若しくはa−ヒドロ
キシブチルエステル)。
5−ナトリウムスルホ−m−)レベル酸(ヌはそのメチ
ルエステル、l−ヒドロキシエチルエステル若しくは6
−ヒドロキシブチルエステル)、5−ナトリウムスルホ
−0−)レベル#k(又はそのメチルエステル、β−ヒ
ドロキシエチルエステル若しくは6−ヒドロキシブチル
エステル)、5−ナトリウムスルホサリチル#(又はそ
のメチルエステル、/−ヒドロキシエチルエステル若し
くは6−ヒドロキシブチルエステル)、5−リチウムス
ルホサリチル酸(又はそのメチルエステル、I−ヒドロ
キシエチルエステル若しくは6−ヒドロキシブチルエス
テル)ep  (β−ヒトpキシエチル)ベンゼンスル
ホン酸ナトリウム!3−クロロ−5−ナトリウムスルホ
安息香酸(又はそのメチルエステル、β−ヒドロキシエ
チルエステル若しくはδ−ヒドロキシブチルエステル)
等をあげることができる。
上記化合物でポリエステル鎖の末端を封鎖するKは、前
述したポリエステルの合成が完了する以前の任意の段階
で、好ましくは第1段の反応が終了する取面の任意の段
階で上記化合物を添加すればよい。この際その使用量は
、あまりに少ないと本発明の目的とする高速乃至超高速
下での紡糸曳糸性向上効果が不充分になり、強度および
分子配向性の低下も認められる。逆にあまりに多いと重
―合反応の過程においてポリエステルの1合度があまり
に低いレベルで頭打ちKなるため最終的に得られるポリ
エステル繊維の強度等の糸物、性が悪化するよ5になる
ので、ポリエステル繊細を構成する二官能性カルボン酸
成分に対して0.5〜5.0モル%、好ましくは2.2
〜3.3モル%となる範囲の量が好ましい。
なお1本発明のポリエステルには、必要に応じて任意の
添加剤1例えば触媒9着色防止剤、耐熱剤、難燃剤、螢
光増白剤、艶消剤。
着色剤等が含まれていてもよい。
かかるポリマーをsm状態で紡糸口金を通して吐出する
際には、重合工程と紡糸工程とを直結した。所1j!@
連紡1あるいは重合工程で一旦チツブペレット化したポ
リマーを再溶融してから吐出させる等、任意の方法が採
される。一般に、ポリマーの溶融温度は280℃〜32
0℃の範囲で採用される。吐出後のフィラメント糸条は
斯界で知られている通常操作つまりロ金下加熱、冷却風
の適用、紡糸油剤の付看後、通常のゴデツトローラー(
この速度が引取速度と相当する)を経てワインターに巻
取られる。また特別な場合には、上記のゴデツトローラ
ーを使用しない、所謂°ゴデツトレス紡糸”も採用され
る。つまり紡糸口金の真下にワインターを配し、吐出糸
、条を直線的に引取りつつ巻取るもので、この場合、ワ
インターの巻数速度が引取速度となる。
ここで、ポリエステルの極限粘度(W)Cは0.55以
下0.38以下であることが好ましい。
(v)eが0.55を越えるような場合、超高速紡糸の
際曳糸性が不良であり単糸切れが起り品くなる。この原
因はポリエステルの分子量が大きく分子鎖間の絡みあい
が起り易いこと。
1細デニールフィラメントの高速紡糸〜繊維構造発現過
程においては、これらの絡みあいを解きはぐず時間的余
裕がな(、紡糸張力の集中が起り易い事によって説明さ
れる。
逆K〔η〕cが0.38未満の場合、やはり高速紡糸時
の曳糸性が悪化し、単糸切れ断糸が頻発するようkなる
。との理由は前とは逆に分子量が小さ過ぎるため、溶融
吐出されたフィラメント中において分子鎖の配向緩和が
容易になり分子鎖の配向が増加し細い事、およびフィラ
メント中に発現した結晶と結晶をむすびつける所謂タイ
分子の数が少ない事に起因すると考えられる。この結果
、得られるポリエステル繊維の力学的性質も低いものく
なる。
以上に対し、(V)Cが0.55以下0.38以上の場
合には極めて良好な高速乃至超高速紡糸性が期待できる
。通常のポリエステルの場合この程度の固有粘度ではま
だ若干分子量が低すぎるため、超高速紡糸時にはすぬけ
るような単糸切れが発生するのであるが、本発明の他の
要件である分子鎖末端の改質と組合さった場合予想外の
紡糸性向上効果がもたらされるのである。
従来の塩基性染料可染ポリエステルの場合。
2官能性の改質剤1例えば5−ソデイウムスルホイソフ
タレート等を分子鎖の内部に共重合するのがほとんどで
あるが、この場合分子鎖間で改朱剤相互の弱い親和力、
所謂物理的架橋が作用するため高速での紡出性は極めて
悪化し1通常5000m/分以上の高速紡糸は不可能で
ある。また繊維の強度など力学特性は極めズ低いレベル
にある。この点本発明によるポリエステル繊維は、塩基
性染料で染色できる他力学特性を高める事ができる。
すなわち本発明により5000m/分以上9000□/
分未満の速度で引取られたポリエステルflIl#mは
3 N/d以下の強度を示す。
またフィラメント全体の複屈折率Δnが0.10以上0
.13以下、結晶化度Xx30%以上の繊維構造を廟す
る。Δnがo、to K満たないような場合、またXx
が30XK達しないような場合には繊維としての7構造
安定性がなく使用に耐先ない。またΔnが0.13を越
えるようにするには高速紡糸時に空気抗力を過度に高く
する等紡糸張力を異常に高める必要があり、単糸切れが
頻発するなど高速曳糸性が悪化する。
また本発明によるポリエステル繊維は 0.04以上0.08以下の非晶部の複屈折率ムnaを
有する事が好ましい。Δnaが0.04に満たない場合
、繊維の力学特性が急くなり高速曳糸性が悪化する他1
本繊維によって構成される織編物をアルカリ減量処理す
るに際して減量の速度が速くなりすぎフントロールが難
しい等の欠点がある。逆にΔnaが0.08を越えるよ
うにするためKは、高速紡糸過程において伺らかの延伸
作用を繊維に付与する必要があり、一般に高速曳糸性が
悪化しがちである。
一方1本発明によr)3000m1分以上5000 m
/分未満の引取り速度で得られたポリエステル繊維のう
ちフィラメントテニールが0.8勃以下のものは3.2
.9/d以上の強度を持ち、0.10以上の複屈折ムn
を示す。ちなみに従来の塩基染料可染のポリエステル繊
維ハフ常2.5 II/d 〜3.0 g/d i!反
1F)強度であり。
%に高速紡糸によって製造されるポリエステル繊維の場
合1.5〜2.5j/d程度の弱い繊維である。尚、こ
のような細デニールのフィラメントの高速紡糸について
は従来報告されている細デニールフィラメントの紡糸条
件を適用する事ができる。但し、空気抗力の増大を防ぐ
ため口金から引取りローラ間の糸条走行距離をできるだ
け短かくする事、あるいは空気ノズル等によりマルチフ
ィラメントをできるだけ上流で集束する事が望ましい。
e1発明の作用・効果 以上述べたように1本発明においては1個のエステル形
成性官能基を有するスルホネート化合物を使用すること
Kよって、金属スルホネート基が比較的低分子量のポリ
エステルの分子鎖末端に化学的に導入される。この分子
鎖末端の改質によって、著しい超高速紡糸曳糸性の改善
更には細デニールフィラメントの高速曳糸性の改善が図
られるのである。
この理由については未だ定かではないが。
およそ次のとおりであると考察される。まず従来の末端
改質を受けていない低分子量ポリエステル繊維の場合、
高速紡糸過程σ7中で伸長流動が進む一方、分子鎖のモ
ビリティ−が高いため分子配向の緩和が起り易く高速紡
糸中の分子配向は高くならない。また結晶相互を連結す
るタイ分子の数が少ないため、超高速紡糸時走行フィラ
メントは「ずぬけ」が起るように切断する。
次に従来の末端改質を受けていない高分子量ポリエステ
ル繊維の場合、分子鎖間の絡みあいが相対的に多くなる
。この結果、紡糸張力は部分的に絡みあいの多い部分に
集中する。
4IK超高速紡糸においては強い張力が作用するため、
上記張力の集中は致命的となり繊維は切断される。
以上に対し本発明によるポリエステル繊維の場合には1
分子鎖の複雑な絡みあいは少なく、かつ分子鎖末端に存
在するスルホン酸金属塩相互の過度に軽い親和力のため
配向緩和が抑制されるため、極めて良好な高速曳糸性を
得る事ができる。
この他本発明によって製造されるポリエステル繊維の場
合、塩晶性染料で染色する拳ができる。従来の塩基性染
料可染ポリエステルの場合、改質剤がポリエステル分子
鎖の内部に共重合されるため分子鎖間に複雑な物理架橋
が起り網目構造が形成される。このため5000m/分
以上の超高速紡糸は全く不可能であり、また%2000
 m/分以上5000m/分未満の高速紡糸の紡糸調子
特に、細デニールフィラメントについては不良である。
これに対して1本発明による場合には1分子鎖の複雑な
絡みあいは少なく、かつ分子鎖末端に存在するスルホン
酸金属塩相互の過度に軽い親和力のため配向緩和が抑制
されるため、極めて良好な高速曳糸性を蓚保する事がで
き且つ紡出糸の力学特性も格段に向上する。
尚、本発明において、末端基定量は以下の方法による。
〈測  定  法〉 (スルホネート基) ポリマー鎖末端に結合したンルホネート基含有化合物の
量は、ポリエステル中のイオウ(螢光xm分析)および
ナトリウム(原子吸光分析)を定量して求められる。
又、5−Naスルホインフタル酸ジメチルを共重合成分
として併用した場合でも1例えば、試料ポリエステルを
水酸化カリウム/エタノールで加水分解した下沈層から
の水抽出物を塩WR1)性にしてメタノール抽出すれば
、スルホネート基含有化合物はメタノールに抽出される
ので、該抽出物をNMR盆析することにより、ポリマー
鎖中に共重合されたスルホネート基含有化合物と末端封
鎖のスルホネート基含有隼合物との存在比率が求まり、
両者の分離定量が可能である。
本発明で言う全末端とは1通常のポリエステルの末端を
形成する水酸基、カルボキシル箒および炭化水素末端基
と1)1)岬スルホネ一ト基含有化合物末端基と前記ス
ル、ホネート基含有化合物末端との岬和であり、意!的
に他の末端、停止剤を用いた場合にはこれを全末端に含
める。       。
即ち、スルホネート基含有化合物で封鎖された末端の全
末端に対する割合S(%)は次式により求まる。
炭化水素末端基数+スルホネー ト基含有化合物末端数 なお、上記式中の水酸基、カルボキシル基およびメチル
末端基の数はそれぞれ以下の方法で求めたものをいう。
(水酸基) ポリエステル中のOH末端基な塩化ベンゾイルを用いて
ベンゾイル化し、次いでエタノールでエステル化して生
じる安息香酸エールをガスクロマトグラフィーで定量し
て求める。
(カルボキシル基)′ ポリエステル試料をベンジルアルコールに加熱溶解し、
水酸化ナトリウム溶液で滴液で滴定して求める。
(メチル末端基) ポリエステル試料を抱水ヒドラジンで加熱分帛し、上澄
液をガスクロマトグラフィーにかけて定量する。
次に1に限粘度〔η〕磯 で与えられ以下のようkして測定して得た値である。
すなわち、ηredはオルソクロルフェノールを溶媒と
するポリエステル権薄溶液の粘度と同温度、同単位で測
定した前記溶媒の粘度との比であり、Cは1oocc混
合溶液中のポリエステルのグラム数である。
更に1本発明においてフィラメントの複屈折率Δnは偏
光jII微鏡につけたベレツクコンペンセーターを用い
て決められファイバー軸に平行および直角な屈折率の差
を示す。また。
結晶化度Xxは周知の広角)1)回折測定により決定さ
れる。非晶部の複屈折Δnaは次式により算出する。
Δn=0.2)2 jeXd+Δna(1−Xd)ここ
で、 Xdは周知の密度測定により決定される結晶化度
である。また結晶配向パラメーターfcは広角X46)
回折で決められる平均配向角θから次のどと(求められ
る。
但し、θは(010)および(100)回折アークの半
価幅から求める。
f、実  施  例 以下に実施例をあげて史釦説明する。実施例中の部及び
%は重量部及び重量%を示す〇実施例1 テレフタル酸ジメチル100部、エチレングリフール6
6部、m1表に記載した量のm−ナトリウムスルホ安息
香酸メチル(0〜4.3部の範囲で量を変えて実施した
。この量の範囲はテレフタル酸ジメチルに対してO〜3
.5モル%の範囲に相当する。)、酢酸マンガン4水塩
0.03部(テンフタル酸ジメチルに対して0.024
モル%)及びエーテル生成抑制剤として酢酸ナトリウム
3水塩0.1)2部(テレフタル酸ジメチルに対して0
6)6モル%)をエステル交換缶に仕込み、輩素ガス雰
囲気下4時間かけて140’Cから230℃まで昇温し
て生成するメタノールを系外に留去しながらエステル交
換反応させた。
続いて得られた生成物VC′iEリン酸の56%水浴U
0.03m(テレフタル酸ジメチルに対して0.033
モル%)及び二酸化アンチモン0.04 部(0,02
7モル%)を添加して重合缶に移した。
次いで1時間かけて760 m1)9から1■ug ま
で減圧し、同時に1時間30分かけて230℃から28
0℃まで昇温した。l富WL印以下の減圧下、重合温度
280℃で第1表に記載した極限粘度に達するまで重合
した。
得られたポリマーを常法により乾燥しく160℃、4時
間)、孔径0.35mの円形紡糸孔を12個穿障した紡
糸口金を使用して最高310tで溶融状態で吐出し、一
対のゴデツトローラーを介してワインダ−に巻取った。
その際、糸条が最初に接するゴデツトローラーにより引
取り速度毎分8000mで超高速紡糸する参によ1) 
37.5デニール/12フイラメントのマルチフィラメ
ントを得た。なお、この時口金下(2)の間は走行糸条
なとりまく雰囲気の温度が180℃となるよう加温し、
引き続き室温の横吹き冷却風(風速約1517秒)を用
いて口金下153〜903の部分を冷却するよ5Kした
以上のようKして得られたポリマーの極限粘度および紡
糸時の曳糸性、得られた繊維の繊維物性を第1表に示す
1lE1表 曳糸性評価基準 ×:引取り開始後数十秒で断糸 Δ:1〜2分で単糸切れ発生 0:5〜6分で単糸切れ発生 ◎二重糸切れなしく10分間) 秦印:比較例(以下の表においても同様)実1Hの場合
にはm−ナトリウム安息香酸メチルによる分子鎖末端の
封鎖が無いため、超高速での曳糸性に乏しい。これに対
して、翫2〜&7においては高速曳糸性の改質が認めら
れる。但し、翫2およびl1la7の場合、末端改質が
まだ不充分であるか、あるいはやや過剰であるため、曳
糸性向上に効果は今−歩不満足である。
Na3〜Na6の場合には曳糸性は格段に良好になる他
繊維の強度が高くなる等の利点も認められる。
なお、&1〜嵐7のサンプルを筒編みし、Cathil
on Blue CD−FRLH/Cathilon 
BlueCD−FBLH=1/1(保塔化学@ 珈) 
2 Xowfで芒硝3171.酢酸0.31/Iを含む
染浴中で130℃60分染色した所、&3〜&7のサン
プルについ【は青色Kll<染色される事がわかった。
なお、翫2の場合薄い青色に染める事ができるが&1の
場合、ソーピングを行うと殆んど青色を観察することは
できなかった。
実施例2 m−ナトリ9ムスルホ安息香酸メチルおよび5−ナトリ
ウムスルホイソフタル酸ジメチルを用い実施例1に準じ
て各種ポリエステルを重合し、更に引取速に7000 
m /分での高速紡糸を行った所、第29の結果を得た
。  ・実施風4は極限粘度が大、実&Na3は極限粘
度が小さい場合であり、いずれもポリ1−分子鎖末端の
改質を施していない。これらの場合には紡糸性が不良で
ある。また、嵐2は従来のカチオン可染ポリエステルで
あり、5−ナトリウムスルホイソフタル酸ジメチルが2
富能性であるため分子鎖の中に共重合の形で組みこまれ
る。
このような場合には、高速紡糸時の曳糸性は更に不良に
なる。
以上の比較例に対し&lの場合は本発明によるものであ
り、高速紡糸性は良好になる。
実施例3 実施例1における嵐1および嵐6のポリエステルについ
て実施例1に準じて引取り速度6000〜8800m/
分の高速紡糸を行った所、繊維物性に関し第3!i!の
結果を得た。
第  3  表 実施例1翫1の場合、紡糸の引取速度がupするにつれ
て強度が低下していく。またΔn+Xxの低下も目につ
く。これに対し実施例lNa6の場合、引取速度upに
伴う強度の低下がなく、Δn。
Xxの低下もあまり認められない。また実施例lNa6
の場合、?1mlより全体として高い非晶複屈折Δna
を持つのが特長であり、超高速下での曳糸性が良いこと
を裏付ている。
実施例4 実施例1第1表に示したポリマーを孔径0.20簡の円
形紡糸孔を72個穿設した紡糸口金を使用して最高31
0℃で1)1)aL、引取速度毎分4800mで高速紡
糸するととKより36デニール/72フイラメント(単
糸0.5デニール)のマルチフィラメントを得た。なお
この時、口金から第1引取p−ラ(ゴデツトローラ)迄
の糸条走行距離は3mK短縮した。
以上のようkして得られたポリエステルの品質および高
速紡糸性、得られた細デニール繊維の物性を第4表に示
す◎ 実施例4−風1の場合には1m−ナトリウム安息香酸メ
チルによる分子鎖末端の封鎖が無いため、高速紡糸性が
悪い。またNa7の場合には極限粘度かやへ低いため単
糸切れの発生が認められるが製糸可能な範囲にある。N
a3〜Na6の場合高速紡糸性繊維物性ともに良好であ
る。
次に以上のサンプルを筒績みし、CathilonBl
ue CD−PRLH/Cathilon Blue 
CD−FBLH=1/1 (保土谷化学■製) 2 j
6 owfで芒硝3Ill 、酢@ 0.3 & / 
lを含む染浴中で130℃60分染色した所、翫3〜N
a7のサンプルについては青色Kl<染色する事ができ
たがNalの場合には殆んど青色を観察する事はできな
かった。
またNa2の場合には薄い青色が観察された。
第  4  !! 紡糸性評価基準 X:単糸切れ頻発 Δ:10数10数分根度単糸切れ発生 O:数時間 ◎二重糸切れ無しく24時間) 実施例5 m−ナトリウムスルホ安息香酸メチルおよび5−ナトリ
ウムスルホイソフタル酸ジメチルを用い、実施例1に隼
じて各種ポリエステルを重合し、紡糸条件は実施例4に
準じて側堰速度4000m/分での高速紡糸を行った所
第5表の結果を得た。
実施例5−歯2は従来のカチオン可染PETであるが高
速紡糸性が極めて不良である1、また強度も低く使用上
間組がある。同−嵐3は5−ナトリウムスルホイソフタ
ル酸ジメチルの添加量を半分にしているが、高速紡糸性
はやはり良好でない。以上に対しNalは高速紡糸性に
すぐれ、かつ線維の強度も大幅に向上した。
引き続き実施例IKおけると同様にして塩基性染料で染
色した所、jlklとNa2については濃い青色がNa
3については薄い青色が観察された。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、Aはエステル形成性官能基、Rは 水素原子、水酸基、アルキル基又はハロゲ ン原子、Mは金属、nは1又は2を示す。〕で表わされ
    るスルホネート化合物で少なくとも一部の末端が封鎖さ
    れたポリエステルを溶融状態で紡糸口金を通してフィラ
    メント状に吐出した後、3000m/分以上9000m
    /分未満の引取速度で引取ることを特徴とするポリエス
    テルの高速紡糸方法。
  2. (2)ポリエステルがポリエチレンテレフタレートであ
    る特許請求の範囲第(1)項記載の高速紡糸方法。
  3. (3)スルホネート化合物の共重合割合がポリエステル
    を構成する二官能性ジカルボン酸を基準として2.2〜
    3.3モル%である特許請求の範囲第(1)項又は第(
    2)項記載の高速紡糸方法。
  4. (4)スルホネート化合物により封鎖された末端が全末
    端の50%以上である特許請求の範囲第(1)、第(2
    )項又は第(3)項記載の高速紡糸方法。
  5. (5)ポリエステルの極限粘度〔η〕cが0.55以下
    0.38以上である特許請求の範囲第(1)項、第(2
    )項、第(3)項又は第(4)項記載の高速紡糸方法。
  6. (6)引取速度が5000m/分以上9000m/分未
    満である特許請求の範囲第(1)項記載の高速紡糸方法
  7. (7)引取り後のポリエステル繊維のフィラメントの複
    屈折率Δnが0.10以上0.13以下、結晶化度が3
    0%以上、非晶部の複屈折率Δnaが0.04以上0.
    08以下、切断強度が3g/d以上であり、且つ塩基性
    染料で染色可能である特許請求の範囲第(6)項記載の
    高速紡糸方法。
  8. (8)引取速度が3000m/分以上5000m/分未
    満である特許請求の範囲第(1)項記載の高速紡糸方法
  9. (9)引取り後のポリエステル繊維の単糸繊度が0.8
    デニール以下であり強度が3.2g/d以上であり、フ
    ィラメントの被屈折Δnが0.10以上であり、且つ塩
    基性染料で染色可能である特許請求の範囲第(8)項記
    載の高速紡糸方法。
  10. (10)紡糸口金から最初の引取ローラまでの距離を4
    m以下とする特許請求の範囲第(8)項記載の高速紡糸
    方法。
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