JPS61225310A

JPS61225310A - フイラメントの製造方法

Info

Publication number: JPS61225310A
Application number: JP60058121A
Authority: JP
Inventors: Katsuji Ohira; 大平　克次; Toyoaki Tanaka; 豊秋田中; Ryosuke Kamei; 亀井　良祐; Hiroitsu Kobayashi; 小林　啓逸
Original assignee: Showa Denko KK
Current assignee: Resonac Holdings Corp
Priority date: 1985-03-25
Filing date: 1985-03-25
Publication date: 1986-10-07

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明はポリフッ化ビニリデン系マルチフィラメントの
製造方法に関し、特に、ポリフッ化ビニリデン樹脂の安
定紡糸技術に関する。

〔従来の技術〕

本発明者らは、先Ｋ、ポリフッ化ビニリデン樹脂からマ
ルチフィラメントを得るＫ、通常のポリオレフィン、ポ
リスチレン、ボリア詠ドのマルチフィラメント製造法と
同様に押出機で上記樹脂を溶融し、ノズルよ多押出後、
チムニ−で空冷し、ドラフト比１０以上をかけ、未延伸
糸を形成し、その後、熱ロール等によ９２倍以上の延伸
を掛けて、当該フィラメントの製造を試みた。

しかるに、本プロセスによれば、ポリフッ化ビニリデン
樹脂の場合、Ｊ料の分散度やドラフト比等に起因すると
思われる紡糸切れが起り、安定成形は不可能であること
を知った。

その際、当該樹脂の重合度、触媒の改良も行なってみた
が、著しい紡糸性の改善は見られなかった。

〔発Ｆ！Ａが解決しようとする問題点〕本発明の目的は
、ポリフッ化ビニリデン樹脂から、単糸切れ等の成形ト
ラブルを生ぜずに、安定した紡糸が可能なポリフッ化ビ
ニＩＪデン系マルチフイラメント製造技術を提供するこ
とにある。

本発明の他の目的は、高いドラフト率での安定した紡糸
が可能な、ボリフフ化ビニリデン系マルチフィラメント
製造技術を提供することにある。

本発明のさらに他の目的は、高いドラフト率での安定し
た紡糸が可能な結果、ドラフト率１５以上という細デニ
ール糸（単糸）を得ることができるポリフッ化ビニリデ
ン系マルチフィラメント製造技術を提供することにある
。

本発明のさらに他の目的は、高延伸倍率下での凰伸が可
能なポリフッ化ビニリデンマルチフィラメント製造技術
を提供することＫあシ、そして、上記ドラフト率１５以
上の紡糸性と併せ。

その単糸が５０デニール以下の細デニール糸であって、
かつ、強度的にも優れた、すなわち、直線強度が３．ｏ
ｙ７ａ以上のポリフッ化ピニリ□デン系マルチフィラメ
ントを得ることＫある。

本発明の吏らに他の目的扛従米のポリオレフィン等のマ
ルチフィラメント紡糸設備を使用してポリフッ化ビニリ
デン樹脂の安定紡糸が可能な技術を提供することにあ・
る。

〔問題点を鮮決するための手段〕

本発明の構成は後述する通りであるが、ここで、本発明
の成立過程において知見した二三の事項を述べる。

本発明者らは、ポリフッ化ビニリデン樹脂について、溶
融流動指数（ＶＦＲ）が２５０Ｃの１０峙荷重で５０〜
１５０　！７１０分の樹脂を使用し、設定温度ダイス２
５０〜２７０Ｃの温度範囲内′で、前記したごとき従来
法に従い、ポリフッ化ビニリデン樹脂を押出機で溶融押
出し、紡糸を行なったところ、単糸切れ等の成形トラブ
ルが発生し、ドラフト率１５以上の細デニール糸が得ら
れなかった。

そこで、鋭意検討し、試行錯誤を繰り返しつつ、ポリフ
ッ化ビニリデン樹脂をスクリュー剪断速度３０〜６０（
ｓｅｃ”１）の範囲内で前処理造粒して、フィラメント
の製造を実施したところ、ドラフト率１５以上での、安
定的な紡糸成形が可能であることを知った。次に述べる
実験はかかる過程に至った実験結果の一部である。

実験言　スクリュー剪断速度＋２（Ｓビ１）以下の造粒
では、紡糸切れで、紡糸性は悪かった。また、剪断速度１２　（５ｅｔ７’　）以下を
５度繰〕返しても良い結果紘得られなかった。

実験２　スクリュー剪断速度６０　（５ａｄ−’　）’
以上。

では練）過ぎ、変色及び紡糸切れが起シ良い結果は得られなかった。

実験３　スクリュー剪断速度３０〜６０〆１）でドラフ
ト率が従来例よルも２倍以上向上し安定紡糸が可能であること知つ゛　た。

実験４　スクリュー剪断速度８０　（ｓｅｃ−’　）の
ものをもう一度４０（ビ１）に練った場合、また、ｌ　２　（ｓａミニ−）のものを４０（ビ１
）に練つ九後もう一度４　（＋（ｓｅｃ−１）に練った
場合の安定紡糸性は、前記５０〜６０　（ｓｅｃ−’　）と同等な結果であった。

このように適当な剪断速度下での前処理によ）、安定紡
糸が可能で、ドラフト率１５以上の紡糸性と２．４倍以
上の延伸性が確保され、単糸５０デニール以下の糸で、
マルチフィラメントの直線強度がｓ、ｏ１７ａ１００ポ
リフッ化ビニリデンマルチフィラメントが得られた。

本発明は上記知見を基にして完成されたもので、本発明
は、ポリフッ化ビニリデン樹脂を剪断速度ト０〜６０　
（ｓｅｃ−’　）で熱処理好ましくは最終造粒の剪断速
障３０〜６０　（ｓｅｃ−’　）で押叶造粒捩、ドラフ
ト率１５以上で紡糸し、延伸することを特徴とする、単
糸の繊度が５０デニール以下で、直線強度が３．０，９
／ｄのポリフッ化ビニリデン系マルチフイラメントの製
造方法に存する。

次に、本発明の製造方法の好ましい態様を示す一例を説
明する。

シングルスクリユー押出機のホッパーからポリフッ化ビ
ニリデン樹脂を投入し、スクリューの回転につれて前方
へ送ル、軟化、混練し、ダイから押出された溶融樹脂を
ベレット化する。

その際、スクリュー剪断速度が最終造粒で３０〜６０（
ｓｅｃ−１）となるように押出造粒する。

本発明でいう最終造粉とは、前記実験４に示すよう４Ｃ
１ｌ終的に剪断速度が上記３０〜６０（Ｓ６Ｃ−１）範
囲内になるように練ることをいう。

本発明でいう剪断速度（ｊ）　（Ｓｅｅ”　）は次のよ
うこの剪断速度はスクリュー回転数を測シ、実計算する
ことＫよシ求めることができる。

スクリュー形状については、トーピドスクリューの先端
にらせん角の大きｈ不連続の浅溝の多重ねじを切っであ
るようないわゆるダルメージ（Ｄｕ１ｍａｇθ）タイプ
よシ、供給部から計量部の先端に至るまでの全長にわた
って、ら線状のねじ溝を切っであるようないわゆるフル
フライ（ｆｕｌｌ　ｆｌｉｇｈｔ　）タイプが良好であ
る。ダルメージタイプでも低速回転、造粒は良い。

前記実験結果はフルフライトタイプで検討したものであ
る。

上記のように、前処理されたポリフッ化ビニリデン樹脂
を次いで、溶融紡糸に付す。例えば、邑該樹脂を押出機
のホッパーに投入し、溶融樹脂をオリフィス（ノズル）
から押出し、ドラフトに掛け、未延伸糸を得、次いで、
延伸機で延伸し、ア＝　　＋７ング等の必要な工程を経
て、延伸後の単糸の繊度が５０デニール以下で、当該フ
ィラメントの直線強度が３．ｏ！１／ａ以上のマルチフ
ィラメントを得る。

本発明の製造方法においては、スクリュー圧縮比も適宜
選定するとよく、３．０〜３．５の範囲で良結果を得る
ことができる。

本発明における延伸成形の方法は、特に制限されないが
、例えば、未延伸糸を熱ロールに掛けることＫよシ、細
デニール及び強度の有る糸が得られる。延伸性はロール
温度に依って違ってくる。−例を挙げると、第１〜第３
０−ラーを有する延伸装置において、ロール温度を第ず
ロールａｏｒ、第２０−ルｌ３０Ｃ％第３０−ル１３０
Ｃとし九場合には、ラップ及び単糸切　　　□れが起り
、延伸に難がある。第ｆｏ−ル１１０Ｃ１第２０−ル１
４５Ｃ％第３０−ル＋４０Ｃと温度をアップすることに
よシ、均一で良好な糸が、高延伸倍率例えば延伸倍率２
．４倍以上で得られた。

本発明において、上記ドラフト率の上限は特に制限はな
いが、好ましくは１５〜！ＩＯである。

〔実施例〕

次に、実施例に基づいて本発明を更に詳細に説明する。

実施例１〜５第１表に示すＭＦＲのポリフッ化ビニリデン樹脂を使用
し、第１表に示すダイス（ｒｌｉｅｓ　）温度、スクリ
ュー剪断速度（ｊＪで前処理を行ない、０．２１１１２
　　のノズル断面積を有する３０ホールのノズルを用い
、ドラフト紡糸した。

その結果を第５表に示す。なおＭＩ表に前処理でのスク
リュー形状を併記した。

第１表に示すＭＦＲのポリフッ化ビニリデン樹脂を使用
し、前処理なしく比較例１）、前処理をしたが第１表に
示す練シ条件で行なった（比較例２〜５）以外は実施例
１と同様にしてドラフトに掛け、紡糸した。その結果を
第１表に示す。また市販品についてのデータも示した（
比較例６）。

上記第１表に示すごとく；前処理を行っても、最終造粒
の剪断速度（ｊ）が本発明の範囲内でないときには（比
較例２〜５）ドラフト率が低く、ドラフト率を１０以上
とすることは困難であることが判る。

スクリュー圧縮比を第２表に示すように変化させ、ドラ
フト率と溶融押出し紡糸性との関係をみた。

実施例５に準じて紡糸した。

その結果を第２表に示す。

第２表実施例８一実施例言の未延伸単糸（但しドラフト率５０のもの）
を熱ロール蔦伸工程にかけ延伸を行なった。その結果を
第３表に示す。

〔発明の効果〕

（１）　　本発明によれば、ポリフッ化ビニリチン樹脂
から、単糸切れ等の成形トラブルを生ぜずに、安定した
紡糸が可能なポリフッ化ビニリデン系マルチフィラメン
ト製造技術を提供できた。

（２）　　本発明によれば、高いトラフト率での安定し
た紡糸が可能な、ポリフッ化ビニリデン系マルチフィラ
メント製造技術を提供することができた。

（３）本発明によれば、高いドラフト率での安定した紡
糸が可能な結果、ドラフト率１５以上という細デニール
糸（単糸）を得ることができる、ポリフッ化ビニリデン
系マルチフィラメント製造技術を提供することができた
。

（４）本発明によれば高延伸倍率下での延伸が可能なポ
リフッ化ビニリデン系マルチフィラメント製造技術を提
供でき、ドラフト率１５以上という紡糸性と併せ、その
単糸が５０デニール以下の細デニール糸であって、かつ
、強度的にも優れたすなわち直線強度が３．０１Ｉ／ｄ
以上のポリフッ化ビニリデン系マルチフィラメントを得
ることができｆｃ。

（５）　　本発明によれば、前処理を行なうだけで、従
来のポリオレフィン等のマルチフィラメント紡糸設備を
使用してポリフッ化ビニリデン樹脂の安定紡糸を可能に
することができた。

Claims

【特許請求の範囲】

ポリフッ化ビニリデン樹脂を剪断速度３０〜６０（ｓｅ
ｃ＾−＾１）で熱処理後、ドラフト率１５以上で紡糸し
、延伸することを特徴とする単糸の繊度が５０デニール
以下で、直線強度が３．０ｇ／ｄ以上のポリフッ化ビニ
リデン系マルチフィラメントの製造方法。