JPS61222505A - ポリスルホン中空繊維膜を用いた濾過法 - Google Patents

ポリスルホン中空繊維膜を用いた濾過法

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JPS61222505A
JPS61222505A JP6308886A JP6308886A JPS61222505A JP S61222505 A JPS61222505 A JP S61222505A JP 6308886 A JP6308886 A JP 6308886A JP 6308886 A JP6308886 A JP 6308886A JP S61222505 A JPS61222505 A JP S61222505A
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fiber membrane
polysulfone
membrane
filtration
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はポリスルホン中空繊維膜を用いた濾過法に関す
る。
近年分離操作において選択透過性を有する膜を用いる技
術がめざましく進展し9つあシ、かなシの分野で実用化
されつつある。特に膜の形状が中空繊維であると占有体
積めたシの膜面積が平膜形状に比べ圧倒的に多くとれる
ため有利でアシ、大いに研究、開発、さらには一部市販
もされている。
また膜素材としては従来セルロース系が主体的に使用さ
れてきたが、被処理液の温度、田などの使用条件が苛酷
になるKつれ、セルロース系ポリマーでは劣化する丸め
、各種の合成ポリマーも検討されている。その中でもポ
リスルホン系ポリマーは耐熱、耐酸、耐アルカリ、耐酸
化、耐微生物性の全てに優れた素材として有望視され各
種の検討が行なわれている0たとえば特開昭54−14
5379号には中空繊維膜の内表面及び外表面に10〜
100人の微細孔(実質的にはスキン層)を有し、膜内
部が傾斜型構造となっているポリスルホン中空繊維膜が
開示されている。また特開昭56−115602号には
両表面にスキン層を有し、膜内部が管束状構造となって
いるポリスルホン中空繊維膜が開示されている。またア
ミコツ社よりHPシリーズの名称で、内表面にはスキン
層を有し、外表面には1μ以上の微孔を有するポリスル
ホン中空繊維膜も市販されている。さらに特開昭56−
86941号には米国ユニオンカーバイト社製芳香族ポ
リスルホンと英国IcI社製ポリエーテルスルホンとの
混合ポリマーによる特定構造を有するポリスルホノ系平
膜及び中空繊維膜が開示されている。しかしながらこれ
らのポリスルホン膜はいずれも膜の内表面あるいは/お
よび外表面にスキン層を有するため、分画分子量が50
万以下と小さく、透水率も中空繊維膜では1,0004
/−・hr・にP/−と低い。
これらの発明は分画分子量を出来るだけ小さく、すなわ
ちたとえば分子量50万のデキストランはほぼ透過させ
ずKかつ透水率を大きくすることを目的罠なされたもの
であシ、外表面、内表面、内部構造のいずれかに緻密な
層を設けておシ、もし緻密な層がなければ重大な欠陥部
となるものである。これに対し本発明は透水率をできる
だけ大きくすることを目的に、外表面、内表面、内部構
造のいずれの部分にも積極的に微孔を設けたものである
。このような膜はいわゆる精密濾過膜といわれるが、従
来ポリスルホン系の中空繊維形状のものは知られていな
い。前述の特開昭56−86941号には平膜と中空繊
維膜の両方が開示されておシ、実施例から明らかな如く
平膜では1,500 l/rl−kxr−KVd程度の
ものも見られるが、中空繊維膜では紡糸性、耐圧性の点
よシ原液のポI) y−濃度を平膜よシ増加させねばな
らず、せいぜい420j、/In″−hr−Kp/cd
の透水性のものしか得られていない。ことに平膜と中空
繊維膜との大きな違いがあり、平膜で可能でも中空繊維
膜では達成が困難なことが多い。その代表例が膜面積基
準で示された透水率である。従って膜面積基準で示され
た透水率が2,000 j/m’・hr・KV−以上を
有する中空繊維形状のものをポリマー自体の物性のきわ
めて優れたポリスルホンで得ることが出来れば工業的価
値はきわめて大きいと思われる。また濾過に伴ない目詰
シが生じた時の膜性能の回復手段として、従来のポリス
ルホン中空繊維膜では透過液逆洗や薬液洗滌しか用いる
ことが出来なかったが、通気圧が低ければよシ簡単なロ
スの少ない空気逆洗をも用いることができきわめて好ま
しい。さらに不溶性の各種懸濁物質や微生物を含有して
いるポリマー溶液より、懸濁物質や微生物を除去し丸い
場合には溶解しているポリマーの大部分を透過させ、懸
濁物質や微生物を阻止する透過膜が必要であるが、従来
のポリスルホン中空繊維膜では不可能であった。
以上のような状況に鑑み、本発明者らは、膜形状は占有
体積あたシの膜面積が圧倒的に多くとれる中空繊維とし
、膜素材は耐熱、耐酸、耐アルカリ、耐酸化性のポリス
ルホンとし、透水率がきわめて高(,4,000Å以上
の粒子や微生物を阻止し、しかも空気逆洗が可能な程直
に通気圧が低く、さらに溶解ポリマーのほとんどは透過
させる膜について鋭意検討し、本発明に到達した。すな
わち本発明は、ポリスルホン中空繊維膜のモジュールを
用いて被処理液をF遇するに際し、外表面に平均孔径0
.1〜゛5μの微孔を開孔率10〜70q6の割合で有
し、内表面および膜内部が微細多孔構造であシ、かつ透
水率が2,0OOJ/♂・hr −KV7−以上を示し
、ポリスチレン系ラテックス(粒径3,800人)の阻
止率が90−以上を示すポリスルホン中空繊維膜を用い
て外圧濾過することを特徴とする被処理液のろ過法であ
る。
本発明にいうポリスルホンとは次のろ般式(A)又は(
B)を繰シ返しユニットとするポリマーである0 但しx、 !’、  y、  y’はベンゼン環の置換
基を示し、たとえば水素、メチル、ハロゲン、ニトロ、
スルホン酸(又はその塩)、カルボンil!(又はその
塩)、第4級アンモニエーム(又はその塩)などである
a、  b、  c、  dはO〜4の整数を示すOB
は二価2は0又はS02を示す。一般的には(A)式で
a。
?H3 b、C1dが0、Rが−C−、Zが0−C’ある4(7
)さH3 が入手し易い。また(B)式でa、bがOのものが入手
し易く好都合である。特にユニオンカーバイド社製の[
Udel Jが工業的には最も使い易い。また本発明に
いう中空繊維膜とは内径が100〜3.000μ、好ま
しくは200〜1,000μでめシ、外径が200〜5
,000μ、好ましくは400〜t、sooμのチュー
ブ状細管である。中空繊維膜の外表面には平均孔径0.
1〜5μの微孔が、開孔率lO〜70%の割合で存在し
なければならない。本発明において外表面の微孔の平均
孔径とは ここでD;平均孔径 DI;1個目の微孔の実側径 Dn;n個目の微孔の実測径 なおり1. Dnの実測径は微孔が円形に近い場合はそ
の直径を示し、微孔が円形でない場合にはその微孔と同
一面積の円の直径を示す。
で示されるものである。外表面の平均孔径が0.1μ未
満で套ると透水率が小さくな〕過ぎる。また平均孔径が
小さいと透水率が低く、さらに通気圧が高くなり過ぎる
。特に外表面孔径ど通気圧は密接な関係があシ、外表面
の平均孔径が0.3μ以上であると通気圧が低くなp、
空気逆洗が可能となるので好ましい。平均孔径が5μを
越えると外表面がボンボッ状となシ、強度的に弱い傾向
がある。
また外圧−過の場合、大きな一滓が膜内部にまで侵入し
てくることとなシ、透過速度の低下が早いばかりでなく
、逆洗あるいは薬洗によっても膜の再生が十分にはでき
ない傾向にめシ、好ましくない。平均孔径が2μ以下で
あるとさらに好ましい。
なお本発明の場合0.05μ以下の微細孔は平均孔径の
計算には含まれていない。ただし0,05μ以下の微細
孔が本発明の目的、効果を損なわない程度に存在してい
てもよい。1+外表面の微孔は均一孔径でおることが好
ましいが、とくに均一である必要はなく、不均一でめっ
てもよい。本発明にいう開孔率とは外表面に開孔してい
る微孔の全孔面積の外表面積に対する割合を百分率で示
したものである。開孔率が10%未満であると透水率が
低いので好ましくない。開孔率が70%を越えると表面
強度が小さくなり、取扱い時膜が損傷し易いので好まし
くない。開孔率が20〜50チでめると膜の透過性能と
機械的性能のバランスの点でさらに好ましい。
本発明のろ過法において使用するポリスルホン中空繊維
膜の膜内部および内表面は微細多孔構造となっておシ、
ここで微細多孔構造とは網目状構造、ハニカム構造、微
細間隙構造などである。また膜内部にはフィンガーライ
ク状構造あるいはマクロボイド構造があってもよいが2
0μ以上あるいはlOμ以上の空洞はない方が強度の点
で好ましい。膜内部及び膜内表面には外表面と同じ程度
の孔径の微孔が存在するのがよい。この孔径はより均一
であることが好ましいが、とくに均一である必要はなく
不均一でおってもよい。また外圧−過を行なう場合には
内表面に1〜8μ程度の比較的大きな孔をランダムに有
していても支障はなへまた膜内部の微細多孔構造は膜の
内表面および外表面を支持する機能を有するとともに阻
止率、透水率、通気圧を決定する機能をも有するもので
あるが、膜内表面は膜内部および膜外表面の微孔よシも
小さい微孔(スリット状微細隙)を有する微細多孔構造
となっていてもよいし、また膜内部および膜外表面の微
孔とほぼ同じ程度の微孔(スリット状微細隙)と前記し
た小さい微孔(スリット状微細1mりとが混在している
微細多孔構造となっていてもよい。
本発明のろ過法に用いるポリスルホン中空繊維膜は前記
のような構造を有するとともに1透水率が2,000J
/♂・hr−に41/gd以上を示し、ポリスチレン系
ラテックス(粒径3,800人)の阻止率90チ以上を
示すものである。ここにいう透水率(K)とは、有効長
10傷、内径基準の膜面積A−の新品の中空繊維膜モジ
ュールを用いて、25℃純水を内圧循環し、入口圧Ps
Kp/d(約0.5階−に調整)、出口圧PtKp/c
jとし、1時間あたシの透水量を測定し、Q(j/hr
)とすると次式で算出した値である。
なお、透水率がきわめて高い場合には中空繊維膜の有効
長が長いと圧損などの影響で膜本来の透水率を示さない
ので注意をする必要がある。従って本発明に使用する中
空繊維膜の有効長を10!と比較的短い条件で測定する
本発明においては、さらに透水率が6.000〜5o、
ooo j//−hr−Kp/jJ:イ5高透水性o 
40カ好ましい。
本発明にいうポリスチレン系ラテックス(粒径3.80
0人)の阻止率(R)は次の方法で測定する。
ジャーナルーオプ・アプライドポリマー・ケミス。
トリーの20巻1,725〜1,733ページ(197
6年刊行)の中の特Kl、732ページに記載されてい
る「ランナンバ8−1497Jの重合方法に準じて、粒
径3,800人±70人のきわめて均一なソープフリー
のポリスチレンラテックスを得た。参考までにこの電顕
写真を第1図に示した。このラテックス011i56稀
釈液を、温度25℃、−過入口圧0、5 Kg/csi
 、線速30〜伝のろ過条件で、前述の透水率測定に供
した中空繊維膜モジュールを用いて外圧−過する。透過
液のラテックス濃度を濁度計によシ測定し、次式で計算
する。
R= (1−Cplop)xlo。
ここでRは阻止率 Cpは原液のラテックス濃度 Cpは透過液の2・テックス濃度 本発明のろ過法に使用する中空繊維膜は粒径3.800
人のポリスチレン系ラテックスの阻止率が90%以上で
ある。9091!1未満のものは0.4μの穴が中空繊
維膜壁に貫通しておいていることとなシ、−過精度がわ
るいので好ましくない。本発明の場合、粒径2,000
人のポリスチレン系ラテックスの阻止率が90−以上で
あると、−過精度がさらに向上し、はとんどの微生物を
透過させないのでさらに好ましい。ここにいう粒径2,
000人ポリスチレン系ラテックスはスチレン−ブタジ
ェンラテックス(ダウケミカル社製の「ダウラテックス
−636J)を用い、前述と同様の方法によシ阻止率R
を測定する。
本発明のろ過法に使用するポリスルホン中空繊維膜と、
0.45μまたは0.2μの孔径の平膜タイプとを同一
占有体積のモジュールで比較すると、本発明の中空繊維
膜の方が通常5倍以上膜面積を多く詰め込むことができ
、膜面積あたシの透水率は平膜タイプの方が大きいが、
モジュールあたシのろ過速度は同じか、むしろ本発明に
使用する中空繊維膜の方が大きくしうる。さらに、−過
を実施した時、炉滓の目詰シによシ濾過速度が低下する
が、本発明に使用する中空繊維膜の方が一過速度の低下
が小さいという特長がある0この原因は中空繊維膜では
膜面積が大きいため、同−tF遇しても堆積する炉滓の
厚みが薄いことに基づくと推定される。フィルターとし
て一過精度、−過速度とともに炉滓の捕捉能力は基本的
に重要な因子でアシ、これに優れていることは実用的見
地から重要である。また平膜タイプはモジュール構造お
よびその他の原因によシ逆洗あるいは/および薬洗によ
る膜の再生が困難であるため使い捨てとならざるを得す
、何度も膜の取替を行なう必要があるが、本発明に使用
する中空繊維膜の場合、逆洗あるいは/および薬洗によ
シ繰返し使用が可能であシ、この点においても平膜タイ
プよシ優れている。
以上述べた如く、本発明のろ過法に使用するポリスルホ
ン中空繊維膜は、従来のスキン層を有するポリスルホン
中空繊維膜では重大な欠陥となる0、1μ以上の微孔を
内表面、膜内部、外表面のいずれの部分にも積極的に、
しかも大量に存在せしめ、と九によって従来とは画期的
に透水率の大きいポリスルホン中空繊維膜とした点に大
きな特徴を有する。従って、従来のスキン層を有するポ
リスルホン中空繊維膜とは膜構造も膜性能も異なる。
さらに平膜タイプと比べても数々の特徴を有する。
本発明に使用するポリスルホン中空繊維膜は通気圧が0
.5〜5KV−であると気体逆洗が可能であシ、さらに
好ましい。本発明にいう通気圧とは、1チのラクリル硫
酸ソーダ水溶液に25℃×24時間浸漬して次いで25
℃で1時間以上流水洗し中空繊維膜の膜壁の細孔に水が
充分溝たされたいわゆる水に完全に濡れた状態で、中空
繊維膜を水に浸漬した1まで中空繊維の内側を空気で加
圧し、バブリングさせ、40ONt/d・hrの空気透
過速度を得るに必要な空気圧をいう。通気圧が0.5K
f/d未満のものは大きなボイドが膜に存在することが
多く、強度が脆い傾向にある。一方、通気圧が5−を越
えると空気逆洗圧が高過ぎ問題が多い。通気圧が1〜4
(−でらればさらに好ましく、・1.。511.〜3.
5v−で套ると強度、空気圧、膜寿命などのバランスの
点で最も好ましい。一般に濾過操作を行なうと目詰りが
生じ、いずれは−過が不能となる。
目詰りが生じた場合、中空繊維で唸逆圧をかける(逆洗
する)ことにより容易に目詰り物を除去できる可能性が
6!り、好都合である。一般には透過液などの液体によ
り逆洗が行なわれるのが普通である。しかしながら、目
詰シ物がある程度多量に堆積し穴場合には、この液逆洗
法では目詰シ物が充分には除去できず、透過速度が回復
しない場合が多く、頻繁に逆洗を繰り返すなどの方法を
とらねばならない。逆洗液として透過液を使用する場合
、せっかく透過した液を元に戻すことになシ、全透過液
量に対して逆洗液量を少なくしなければ意味がないが、
逆洗液量が少なければ逆洗効果が小さくなるというジレ
ンマにおちいる。透過液以外の逆洗液としてたとえば水
々どを用いる場合、処理液が稀釈されるなどのさらに重
大な問題が出てくる◇このような問題を解決する手段と
して気体による逆洗方法が提案されている。特に一端フ
リー中空繊維膜モジュールによる外圧−過と内圧空気逆
洗の組合せによる一過システムは、!2!気逆洗時中空
綾維の1本1本が振動し、目詰シ物を振い落す効果も相
乗し、平膜タイプからは全く予想も出来ない程逆洗効果
が大きい。しかも透過液のロスもきわめて少なく稀釈も
されない優れた一過システムである。従来は親水性素材
であるポリビニルアルコール系の中空繊維で空気逆洗可
能タイプが検討されてき念が、ポリスルホンの如き疎水
性ポリマーでは一旦完全乾燥すると単に水に浸漬しただ
けでは透水性は零になってしまい、水混合性溶媒(たと
えばエタノール)や界面活性剤水溶液に一旦浸漬して繊
維の膜壁内の微細孔に水を十分満たさねばならない。空
気逆洗を行なった後でも透水性が零にならないかが危惧
されたが、空気逆洗を中空繊維を液中に浸漬した11で
行なうか、あるいは気中で行なう場合は密閉容器中で相
対湿度が901以上、好ましくはほぼ100%の零囲気
下で。
しかも比較的短時間(たとえば10分以内)、しかも過
度空気量(たとえば2.000 N17m −hr以上
)を流すことによシ空気逆洗後も親水性ポリマーと同じ
く透過速度が得られることを見出した。用いる逆洗空気
の湿度が60%以上であればさらに好ましい。またF滓
の性状によっては親水性ポリマーよシポリスルホンの方
がF滓との相互作用が小さく、従って空気逆洗によって
剥離し易い場合もあることを認めた。以上述べた如く空
気逆洗可能なポリスルホン中空繊維膜を見出したことも
本発明の重要なポイントの1つでおる。
さらに本発明に使用する中空繊維膜は分子量66万の標
準ポリエチレンオキサイド水溶液の阻止率が10%以下
であると好ましい。ここにいう分子量66万の標準ポリ
エチレンオキサイド水溶液の阻止率とは、分子量分布が
シャープな分子量66万の標準ポリエチレンオキサイド
(東洋ソーダ製5E−70)を0.5%エタノール水溶
液に溶解した0、5重量%の水溶液を、温度25℃、V
過入口圧0.5 KVcd s線速30〜−の−過条件
で、前述の透水率を測定したのと同一仕様の新品の中空
繊維膜モジュールを用いて外圧−過し九際に、透過液の
ポリエチレンオキサイド濃度を示差複屈折計で測定し、
次式で計算した値である。
R= (1−Cp/Cp)X100 □ここでRは阻止率 CFは原液のポリエチレンオキサイド濃度Cpは透過液
の     I 分子量66万のポリエチレンオキサイド水溶液の阻止率
が10%を越えると分画分子量が小さくなシ過ぎて好ま
しくない。従来のスキン層を有するポリスルホン中空繊
維膜では分子量が66万という高分子を阻止することを
目的にしたものである0本発明に使用するポリスルホン
中空繊維展線この点でも大いに異なる。溶解ポリマーと
、懸濁物質や微生物の分離をさらに完全に行なうために
は分子量120万の標準ポリエチレンオキサイド水溶液
の阻止率が10%以下であることがさらに好ましい。な
おζこKいう阻止率は分子量120万の分子量分布のシ
ャープなポリエチレンオキサイド(東洋ソーダ製5K−
150)を用いて同様に測定する。
次に本発明に使用するポリスルホン中空繊維膜の製造法
について述べる。すなわち、該中空繊維膜は、ポリスル
ホンと微孔形成剤およびポリスルホンの溶媒とからなる
紡糸原液を穐状ノズルよシ押出して乾湿式紡糸して中空
繊維膜を製造し、紡糸後の中空繊維膜を微孔形成剤の溶
剤に接触させて微孔形成剤を抽出除去することによシ製
造することができる。
この製造法によシ、前記したとおシの構造を有し、さら
に前記したとおシの膜性能を有するポリスルホ/中空繊
維膜を得ることができる。
微孔形成剤としてはポリスルホンの溶媒に不溶で平均粒
径0.01〜5μの微粉体が使用されるが、このような
微孔形成剤としては、ポリスルホンの溶媒に不溶な酸化
珪素、酸化亜鉛、酸化アルミニウムなどの金属酸化物や
、塩化ナトリウム、酢酸ソーダ、リン酸ソーダ、炭酸カ
ルシウム、水酸化カルシウムなどの無機化合物や、乳酸
カルシウム、ステアリン酸亜鉛などの有機化合物微粉体
がある。
なかでも、粉体粒径が小さく、かつ各種粒径のものが市
販されており、分散もし易い点で酸化珪素の微粉体(シ
リカパウダー)いわゆるホワイトカーボンが最良である
。これらの微粉体は膜の微孔形成剤として機能するもの
である。ポリスルホンの溶媒としては0〜120℃の範
囲の温度で102(ポリスルホン)/100cc(溶媒
)以上の溶解能力を有する極性溶媒が使用され、具体的
にはジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセト
アミド(DMA )、N−メチルピロリドン(NMP)
などがあげられる。この溶媒に微粉体を添加混合攪拌し
、微粉体の分散液としてからポリスルホンを溶解する微
粉体前歯加法、微粉体とポリスルホンを同時に添加混合
攪拌する同時添加法、さらにポリスルホンを溶媒に溶解
した後に微粉体を添加混合分散する後添加法のいずれで
もよいが、前添加法が分散性の点で良好でおることが多
い。
またコロイダルシリカやコロイダルアルミなど水分散液
を溶媒置換法によシ水を有機溶媒に置換してこれらの有
機溶媒分散液としてからポリスルホンを溶解して紡糸原
液とすることも可能である。
紡糸原液の製造法において微粉体の平均分散粒径は0.
01〜5μでなければならない。0.01μ未満では小
さ過ぎて所望の通気性や膜構造を得ることができない。
また5μを越えると大き過ぎボイドの大きい不均質なも
のしか得ることができない。さらに好ましくは0.1〜
3.5μ、最も好ましくは0.1〜2μが膜構造の均質
性と通気性の点で優れている。なお微粉体の分散形状が
球状でもよいが、球状でなくとも問題はない。形状が球
形でない場合の粒径はそれと同じ体積を有する球の径と
考える。むしろ球状でなく珠数玉状に分散している方が
よい場合もめる。微粉体の添加量は15〜400重量%
/ポリスルホンが好ましく、さらに50〜150重fチ
/ポリスルホンがよい。微粉体を分散させるには攪拌翼
で攪拌するだけでもよいが、分散性を向上させるために
は、高速攪拌、ホモミキサー、超音波分散、パイプライ
ンアジター、スタチックミキサーなどのよシ高度な混合
分散手段を用いることが好ましい。このようにして得ら
れた微粉体分散ポリスルホン溶液は通常脱泡して紡糸原
液とする。一方、微粉体の溶媒分散液とポリスルホン溶
液を別々に調製し、両者を定量的に連続的にインライン
で気密下混合分散し、直ちに紡糸することも可能である
。また、微粉体はポリスルホンの溶媒に不溶でめること
が必須である。したがって、ある微粉体を使用する場合
は、それを溶解しないような溶媒を選ぶことが必要でち
ゃ、またおる溶媒を使用する場合にはそれに溶解しない
ような微粉体を選ぶ必要がおる。ここで不溶とは原液の
溶解温度において0.1?(微粉体)/100CC(溶
媒)以下の溶解能力を示すものでめる。ポリスルホンの
溶媒に不溶の微粉体使用することによってはじめて目的
とするポ;1スルホン中空繊維膜が得られる。溶媒に溶
解する微粉体を使用したのでは目的が達せられない。
ポリスルホンの濃度は10〜30重量%、好ましくは1
2〜25重量%である。ここで濃度とはポリスルホン重
量/(ポリスルホン+溶媒士微粉体)重量×100を示
す。ポリスルホン濃度が10%未満であると得られる中
空繊維膜の強度が小さく、30%を越えると前述の膜構
造及び膜性能を有するものが得られないので好ましくな
い。
このようにして得られた紡糸原液は環状ノズルを通して
乾湿式紡糸しなければならない。通常用いられている湿
式紡糸法では外表面に所望の孔が形成されず、該中空繊
維を得ることはできない。
ここにいう乾湿式紡糸とは紡糸原液をろ旦気体(大てい
の場合空気)に押し出し、次いで凝固液中に導入する方
式すなわちノズルが凝固液に浸漬されていない方式をい
う。ノズル吐出面と凝固液表面の距離すなわち気中走行
距離をドライゾーン長と定義すると、ドライゾーン長は
0.1〜200a+sがよい。0.1 anよシ短いと
わづかな凝固液の波立ちでもノズルが凝固液に浸漬され
てしまうので実質的に乾湿式紡糸することはできない。
200a11を越えると糸揺れが大きく正常な紡糸がで
きない。
よシ好適なドライゾーン長は0.3〜50cIRで、1
〜30cmが紡糸性と膜性能のバランス土量もよい。
従来中空繊維膜の岬径化と紡糸速度の向上を目的で乾湿
式紡糸をしたり、ドライゾーン中で雫媒を蒸発させて表
面にスキン層を得る目的で乾湿式紡糸する場合が多いが
1本発明の場合には、表面にスキン層を作らせるのでは
なくむしろ逆に微孔を形成させるもので1L従来の乾湿
式紡糸の目的および作用効果とは明らかに異なっている
。本発明の乾湿式紡糸の効果はドライゾーン長が0.1
 cMlと非常に短くてもドライゾーン長Otymの湿
式紡糸とは明確な違いを示す点でも特徴的である。この
ドライゾーン長により外表面の孔径を制御しうる。
凝固液はポリスルホンの溶媒に混和性がロシ、かつポリ
スルホンの非溶媒でろれば特に限定ない。
一般には水あるいは溶媒と水の混合液が使用される。さ
らに界面活性剤などを添加すると好都合な場合がある。
環状ノズルのニードルに流す内部凝固流体は凝固性液体
、非相溶性液体、気体(空気、窒素)など特に限定はな
いが、水などの凝固性液体がよい。その中でも中空繊維
膜内表面に孔を形成させるためには溶媒と水の混合液、
溶媒/水の重量比が60/40〜9515の緩徐な凝固
作用を示すものが優れている。溶媒/水の比率が75/
25〜9 Q/10であれば紡糸性と膜性能のバランス
の上で最適でめる。
このようKして形成された中空繊維膜には多量の微粉体
が含まれているのでとのtまでは所望の性能を示さない
。そこで紡糸工程中または一旦捲き取った後で中空繊維
膜を微粉体の溶剤に接触させて微粉体を抽出除去する必
要がある。抽出条件は微粉体の種類と溶剤の溶解性にょ
シ異なるが、微粉体はポリスルホンのマトリックス中に
あるため、微粉体単独での溶解条件よ多がなり厳しくす
ること、すなわち抽出温度、溶剤濃度を高く、また抽出
時間を長くすることが必要である。たとえばシリカ微粉
体を苛性ソーダ水済液で抽出する場合、抽出液中の苛性
ソーダの濃度は2〜50重量%、好ましくは8〜20重
t%である。また抽出温度は5〜120℃、好ましくは
40〜100℃である。また抽出時間は0.1〜i、o
oo分、好ましくは1〜100分である◇通常高温で抽
出すると、抽出と同時に熱処理も行ないうるので好都合
である。
また抽出は静的浸漬のみでもよいが、抽出を速やかに行
なうためには抽出液を攪拌するか、中空繊維膜を抽出液
中で動かす方がよい。特に抽出時間が5分以下と短い場
合には紡糸工程中で連続的に抽出処理をした後に捲きと
シ、−気に製品とすることも可能である。
次に該中空繊維膜を用いた濾過法について述べる。すな
わちポリスルホン中空繊維膜のモジュールを用いて外圧
−過を行なう濾過法である。外圧−過には循環方式と全
−過方式とが6〕特に限定はないが、省エネルギーの点
では外゛圧全−過が好オしい。本発明の中空繊維膜の中
でも通気圧が0.5〜5 KV−を示す中空繊維膜のモ
ジュールを用いて外圧濾過と内圧気体逆洗を繰シ返す濾
過法がさらに好ましい。気体逆洗の意義については前記
したとおシである。またここに用いるモジュールとして
は中空繊維膜のろ端が開口固定され、他端は密封されて
いるが固定されていないモジュールが好ましい。またこ
の中でも中空繊維膜のろ端は中空繊維膜一本一本が自由
であシ、別々にシールされ九いわゆる一端7リーシール
のものが最良である。一方、他端は中空繊維膜の間はシ
ール剤でシールされかつ中空繊維膜は開口しておシ、透
過液の集水機能を果すようになっている。このような一
端フリーシールのモジュールは、たとえば特開昭64−
82439号公報に記載の遠心接着法によって製造する
ことができる。前記したポリスルホン中空繊維膜のろ端
フリーシール毛ジュールを用いて、内圧F遇すると炉滓
の堆積しうる体積が小さくかつ気体逆洗しても炉滓が除
去できないが、外圧V遇すると炉滓の)体積しうる体積
を大きくすることかできるし、また内圧気体逆洗によシ
炉滓を十分除去することができる。また内圧透過液逆洗
では炉滓は十分には除去できないし、かつせっかくの透
過液を元に戻すことになるのでロスが多い。気体逆洗す
ると、逆洗効果と一端フリーシール七ジエールの特長で
ある中空繊維膜自身の揺れによる炉滓の振い落し効果と
が相乗的に働き、炉滓を十分除去できる。本発明のろ過
法において気体逆洗する場合の気体の流量は20〜5.
00ONj/i−訃、好ましくは100〜1,000 
N11d・訃である。
ζこで気体とは空気、窒素などがあげられるが、被処理
液中に酸化され易い物質が含有される場合などには窒素
を使用するが、一般には空気が最良である。本発明の好
ましい濾過法は外圧濾過と気体逆洗が交互に繰り返し行
なわれるが、空気逆洗は被処理液の透過速度(g汐−h
r )が初期透過速度の5〜50!jに低下し九とき、
好ましくは実施例iK示すとお、9.10〜30%に低
下したときに行なわれる。空気逆洗時間は5秒〜20分
、好ましくは30秒〜5分行なわれる。なお本発明のろ
過法においては外圧−過のみあるいは外圧−過と内圧気
体逆洗の繰返しを特徴とするが、これらの−過流で透過
流束が低下した場合に、一般に使用される誤再生薬剤に
よ如処理することによシ膜を   ゛再生回復すること
もできる◇膜再生薬剤としては炉滓の性状により異なる
が、たとえば塩酸、シュウ酸などの酸、苛性ソーダなど
のアルカリ、次亜塩素酸ソーダ、過酸化水素、オゾンな
どの酸化斉ム界面活性剤などの洗剤、酵素などが単独あ
るいは組合せで用いることができる。特に本発明では膜
素材をポリスルホンとしているため耐熱、耐酸、耐アル
カリ、耐酸化性が優れておシ、薬剤の濃度、温度を苛酷
にしても膜が劣化していないので、薬洗を完壁にするこ
とができ、かつ時間も短縮しうるという特徴を有する。
本発明において一過の対象となる被処理液は上水、中水
、下水1.あるいは各種工業KThける工程液、用水、
廃水、あるいは医療分野における各種液、用水、廃水な
どである。とくに次亜塩素酸ソーダ、過酸化水素水など
の酸化性液、あるいは硫酸、アルカリなどの酸またはア
ルカリ液、各種糖液などの高温液、さらKは水道水など
のFMKは最適である。
次に本発明を実施例によシ説明する。
実験例1 ニーデルポリスルホン(ユニオンカーバイド社(UCC
)製rP−1700J15重量部、平均粒径1.0μの
微粉末シリカ(徳山ソーダ社製「ファインシールT −
32J ) 15 重量部s ’)メチルホルムアミド
(DMF)70重量部を40℃で攪拌溶解し、微粉末シ
リカが均一に分散したスラリー状紡糸原液を調製した。
該紡糸原液の粘度をB型粘度計によシ回転数12rpm
1  温度40℃測定した゛ところ96ボイズであった
40℃にて一夜装置脱泡した原液を環状ノズルを用い、
内部凝固液としてDMF/水が重量比で80/20の水
溶液を注入しながら乾湿式紡糸を行なった。この際ドラ
イゾーン長はL O” s  ドライブーンの雰囲気は
25℃、相対湿度60チであシ、外部凝固液は20℃の
水とした。得られた中空繊維膜を水洗して凝固を完結さ
せるとともに、DMFを除去した。次いで15重量%の
苛性ソーダ水溶液中に100℃+2時間定長で浸漬処理
して、シリカを抽出除去した。
得られたポリスルホン中空繊維膜は外径800μ、内径
500μであった。また中空繊維膜の内外表面および断
面を走査型電子顕微鏡(SEM)Kよシ観察した結果、
外表面に平均孔径0.8μの微孔を有し、開孔率は40
9!+であシ、内表面および断面構造は微細多孔構造で
あった。SEMによる写真を第2〜第5図に示す。この
中空繊維膜の透水率は20.0001/rt−hr−K
g/coil、粒子i3,800人のポリスチレンラテ
ックスの阻止率は100%であシ、さらに通気圧は2.
6 KIyds分子量120万のポリエチレンオキサイ
ドの阻止率は5%であった。この中空繊維膜は画期的な
透水性を有するとともに、気体逆洗も可能であった。
実験例2 平均粒113.5μの微粉末シリカ(徳山ソーダ社製「
ファインシール−BJ)15重量部をDMF65重量部
に攪拌しながら添加し、シリカのDMF粗分散液を得た
。これに45 KHzの超音波を20分間かけて完全に
分散させ九〇該分散液にニーデルポリスルホンのパウダ
ー(UCC製1”P−1800J)20重量部を加えて
40℃で溶解し、粘度185ボイズの均一スラリー状原
液を調製した0該原液をろ夜脱泡後12ホールの環状ノ
ズルを用いた乾湿式紡糸を行なった。この際ノズル直紡
に12エレメントのスタチックミキサーを通して攪拌分
散し、内部凝固液としてDMF/水が重量比で80/2
0の水溶液を注入し、ドライゾーン長は10clLとし
、ドライゾーンは室温で相対湿度50チの空気をノズル
部に5 Nl/分流して雰囲気を調整した0また凝固浴
として12℃の水を用いた。得られた中空繊維膜を水洗
し、次いで10重量%苛性ソーダ水溶液中に80℃で3
0分浸漬処理して、シリカを抽出除去した。
得られたポリスルホン中空繊維膜の内λ表面および断面
をSEMによシ観察した結果、外表面には平均孔径1.
2μの微孔が35%の開孔率で存在し、内表面は0.1
μ以上の微孔を多数有する微細多孔構造であ夛、膜内部
は10μ“以上のボイドのないスポンジ構造をとってい
ることが認められた0また透水率は9.8001/rt
−hr−Kp/cd、平均粒径2,000人のスチレン
−ブタジェンラテックス粒子の阻止率は98%であった
0また通気圧は2.4 Kl’csi 、分子量66万
のポリエチレンオキサイドの阻止率は0%であった。
実験例3 実施例1と同一の原液を用い、環状ノズルを凝固浴中に
浸したドライゾーン長0aILであること以外は全て実
施例1と同一の条件で紡糸、水洗、シリカ抽出を行なっ
た。得られ九中空繊維膜をSEMで観察した結果、外表
面には0.05μ以上の微孔が存在せず、スキン層を有
することが認められも外表面のSEMによる写真を第6
図に示す。
実施例1 実験例1で得た中空繊維膜を使って中空繊維本数50本
、有効長25α、有効膜面積300−の外圧全−適用一
端フリーシールモジュールを作製した。このモジュール
を使って平均粒径2μのカーボンブラックを0.1重量
%含む水サスペンションの外圧全濾過及びエア逆洗再生
の繰返しテストを行なった結果、第7図の曲線1に示す
ように高い透過速度と効果的な逆洗再生が行なえること
を認めた。なお図中の透過係数は実験例1の中空繊維膜
による初期透過速度を1.0としたときの比の値である
比較例 実験例3で得た中空繊維膜を用いて実施例1と同様のテ
ストを行なったが4隆包の内圧では空気逆洗が出来ない
ため逆洗再生は透過液によって行なった。初期透過速度
は実施例に劣らないが逆洗再生効果が小さく透過速度が
減少傾向にあることを認めた。
上記の結果を第7図の曲線に示した。
なお−過条件および逆洗条件は次のとおシであった。
一過条件:外圧全濾過、濾過圧o、 5 ’gy’7 
、濾過温度常温 逆洗条件:実験例1のポリスルホ/中空繊維膜を用いた
場合 内圧空気逆洗(被処理液に中空繊維を 浸漬したままで)、空気量100 ONI//@hr 実験例3のポリスルホン中空繊維膜を用いた場合 内圧透過液逆洗、逆洗圧2 ”v’aA、逆洗量0.6
ノ 一過と逆洗のサイクル二濾過1時間の逆洗30秒の繰り
返し 実験例2 実験例2で得た中空繊維膜を使って、中空繊維本数90
0本、有効長25cIL1有効膜面積0.55t/のろ
端フリーシールモジュールを作製した。このモジュール
を使って、下水処理場の脱臭工程液で、コロイド状硫黄
を88分として含有する有効塩素s o o ppmを
含む次亜塩素酸ソーダ水溶液を次の条件で1ケ月にわた
って濾過した。ろ液はコロイド状硫黄分を全く含まない
清澄な液であシ、1ケ月経過後も600q分のろ過束度
を有していた。これを次亜塩素酸ソーダ連続濃度分析装
置に供給すると精度よく脱臭工程液の次亜塩素酸ソーダ
濃度を測定することができた。
濾過条件:外圧循環濾過、濾過圧0,3Kg/45’過
温度常温、平均線速25cra/sec 逆洗条件:内圧空気逆洗(被処理液に中空繊維を浸漬し
たままで)、空気量1,000 NA/ni’hr 1
逆洗中も外圧循環を続行。
一過と逆洗のサイクル:濾過60分と逆洗1分の繰り返
し。
1ケ月後に取り外し、付着している88分(主としてコ
ロイド状硫黄)を洗浄除去し苛性ソーダ及び塩酸に浸漬
し膜再生を行なった後、再び該コロイド状硫黄含有次亜
塩素酸ソーダ水溶液を同様に一過し、同様の良好な結果
を得た。このようにして合計4ケ月間−過を行なったが
、4ケ月後でも一過性能、機械的性能の劣化は小さく、
充分に使用に耐えた。次亜塩素酸ソーダの濃度が500
ppmという高濃度でも劣化が認められなかったことは
ポリスルホンの耐酸化性が優れていることを示している
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に使用する中空繊維膜の阻止率を測定す
る際に使用するポリスチレンラテックスの透過型電子顕
微鏡写真(倍率33,150)であシ、第2〜第6図は
実験例1および実験例3において得られ念中空繊維膜の
走査凰電子顕微鏡写真でめシ、第2図は実験例1の中空
繊維膜の断面構造(倍率500)、第3図は第2図の中
空繊維膜中央部の構造(倍率5.000 )、第4図は
第2図の中空繊維膜外表面の構造(倍率5,000)お
よび第5図は第2図の中空繊維膜の内表面の構造(倍率
亀ooo)を示し、さらに第6図は実験例3の中空繊維
の外表面の構造(倍率5,000)を示1顕微鏡写真で
ろる。 第7図は一過一逆洗の繰返し操作における透過係数(縦
軸)および逆洗回数(横軸)の関係を示すグラフであり
、図中1は実施例1の結果を示し、2は比較例の結果を
示す。 第1図 第2図 第3図 第4図 第72 逢洗凹牧 〆

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ポリスルホン中空繊維膜のモジュールを用いて被
    処理液をろ過するに際し、外表面に平均孔径0.1〜5
    μの微孔を開孔率10〜70%の割合で有し、内表面お
    よび膜内部が微細多孔構造であり、かつ透水率が2,0
    00l/m^2・hr・Kg/cm^2以上を示し、ポ
    リスチレン系ラテックス(粒径3,800Å)の阻止率
    が90%以上を示すポリスルホン中空繊維膜を用いて外
    圧ろ過することを特徴とする被処理液のろ過法。
  2. (2)外圧ろ過と内圧気体逆洗を繰返す特許請求の範囲
    第(1)項記載の被処理液のろ過法。
  3. (3)通気圧が0.5〜5Kg/cm^2のポリスルホ
    ン中空繊維膜を用いる特許請求の範囲第(1)項又は第
    (2)項記載の被処理液のろ過法。
  4. (4)ポリスルホン中空繊維膜の一端が開口固定され他
    端は密封されているが、固定されていない中空繊維膜の
    モジュールを用いる特許請求の範囲第(1)項、第(2
    )項又は第(3)項記載の被処理液のろ過法。
  5. (5)内圧気体逆洗が内圧空気逆洗である特許請求の範
    囲第(2)項、第(3)項又は第(4)項記載の被処理
    液の濾過法。
  6. (6)内圧気体逆洗を、中空繊維膜を被処理液に浸漬し
    たまま、行う特許請求の範囲第(2)項、第(3)項、
    第(4)項又は第(5)項記載の被処理液のろ過法。
  7. (7)内圧気体逆洗を、中空繊維膜を相対湿度90%以
    上の雰囲気下で、行う特許請求の範囲第(2)項、第(
    3)項、第(4)項又は第(5)項記載の被処理液のろ
    過法。
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