JPS6122180A - 海苔乾燥装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は海苔乾燥装置に係り、殊に熱効率の向上のため
に設けられる熱交換器の配設構造に関する。

海苔の乾燥は、一般に乾燥室の側方に配設された熱交換
室において空気を暖め、暖められた暖気を乾燥室へ送り
込むことにより行われるが、乾燥室内には多数の海苔（
一般に数十枚）が搬送路上を搬送されており、これらの
多数の海苔を熱効率よく乾燥させることはきわめて難し
い。このため従来、例えば熱交換器を配設するなどして
、熱効率を向上させるようにしたものが種々提案されて
きたが、いずれも十分な効果を挙げることができず、ま
た構造が複雑化するなどの難点を有するものであった。

本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、乾燥
装置の構造、殊に熱交換器の配設構造を改善することに
より、海苔乾燥の熱効率を大巾に向上させるようにした
ものである。このために本発明は、乾燥室の上部に天井
部材を配設するとともに、この乾燥室の両側にそれぞれ
配設された熱交換室と熱交換器の間の乾燥室の下部に空
気流通路を設け、熱交換室において生成された暖気を、
熱交換室、乾燥室および空気流通路から成る暖気循環路
を循環させるようにし、さらに上記熱交換器に上記乾燥
室、上記熱交換室、外気吸入部および排ガス排出部にそ
れぞれ通しる四つの面部を設けたものである。かくする
ことにより」−記熱交換器の熱交換機能を十分に発揮さ
せて、きわめて熱効率よく乾燥室内を搬送される海苔の
乾燥を行うようにしたものである。以下図面を参照しな
がら本発明の詳細な説明を行う。

第１図〜第４図は本発明に係る？電蓄乾燥装置を示すも
のであって、１は海苔乾燥室であり、該乾燥室ｌ内には
海苔の無端搬送路を構成する無端チェノ２が張設されて
いる。該乾燥室１は、後述するように略閉鎖された構造
となっている。２５．２６は乾燥室、１の前面に形成さ
れた搬入口、搬出口であって、各日２５．２６の上下に
４３０−ラ２７がそれぞれ対設されており、ホルダー３
に保持されたン電蓄簀４ば、各ローラ２７の間を通って
各日２５．２６から乾燥室１に出し入れされる。各ロー
ラ２７は各日２５．２６をできるだけ閉塞して、乾燥室
１の密閉性を高めるために配設されたものである。ホル
ダー３は上記無端チェノ２に載荷されて乾燥室１内を搬
送され、上記簀４に展着する海苔ｍの乾燥が行われる。

５は海苔簀搬送空間Ａ、Ａの下方に多数並設された略箱
形状の暖気吹き出しダクトであって、その間口９を乾燥
室１の一側に配設された熱交換室１０へ向けて並設され
ており、その内部は暖気吹き出し空間Ｂとなっている。

６は上記ダクト５の上板であって、暖気吹き出し孔７が
多数形成されている。８は上記ダクト５の下板であって
、熱交換室１０側から他側へ向かって上り勾配にて斜設
されている。上記乾燥室１ばその上部に配設された天井
部材１ａや上記ダクト５により上下の海苔簀搬送空間Ａ
、Ａに分割されており、かつ該天井部材１ａを配設する
ことにより該乾燥室１は略閉鎖された構造となっている
。

熱交換室】０の上部は天井部材ＩＱａにより閉鎖されて
該熱交換室１０も略閉鎖された構造となっており、また
その内部には熱交換用ダクト１１が配設されている。該
ダクト１１は周知バーナ（図示せず）に接伴されており
、その内部にはバーナにより加熱された高温の熱気が循
環し、その放熱によりダクト１１周辺の空気を暖める。

１２は、乾燥室１の一側に配設された上記熱交換室１０
と、乾燥室１の他側に配設された熱交換器１５の間の乾
燥室１の下部に設けられた空気流通路であって、該流通
路１２は、上記熱交換室１０、乾燥室１とともに暖気循
環路を形成している。該流通路１２と上記熱交換室１０
の境界部にはファン１３が配設されている。このファン
１３は上記熱交換室１０へ向かって送風する方向に回転
する。熱交換室１０の室内空間Ｃば上記−暖気吹き出し
空間Ｂと連通して同一空間Ｄ（第２図において鎖線にて
囲まれた空間）を形成している。該空間りは略もしくは
略々閉鎖された空間であって、該空間りに向かって上記
ファン１３により空気が強制的に送りこまれるようにな
っており、したがって該空間りの空気圧はファン１３に
より強制的に送り込まれる空気圧により略一定となり、
該空間りは略定圧空間を構成している。Ｉ４ば空気案内
兼用の仕切り板である。

本実施例の熱交換器１５は四角柱体であって、乾燥室１
の他側下部に、該乾燥室１の長さ方向に沿ってその四つ
の面部ａ、ｂ、ｃ、ｄを水平面並びに垂直面に対して４
５度傾斜させて配設されている。面部ａは、上記流通路
１２を介して熱交換室ｌＯに、また面部すは乾燥室側部
の流通路１９を介して海苔乾燥室ｌの海苔簀搬送空間Ａ
にそれぞれ通じている。２０は面部ａと面部すの板状仕
切り部材である。また面部Ｃは外気吸入部としての外気
吸入口１７に、また面部ｄは排ガス排出部としての排出
口１６にそれぞれ通じている。

１８は上記吸気口１７に配設された風量調節用ダンパー
、２２は流通路１９に配設されたファン、２０は仕切り
板である。かかる構成において、上記空間Ａ、Ａを搬送
される海苔ｍの水分を奪った湿度の高い暖気は該空間Ａ
、Ａから流通路１９に入り、その一部は流通路１２を通
って熱交換室１０へ入り、再度適温まで昇温されて再び
上記空間Ｂ、Ｂがら空間Ａ、Ａへ入り、海苔ｍを乾燥す
る。

また流通路１９へ流出した暖気の一部は、面部すから熱
交換器１５内に入り、面部ｄがら出て排出口１６から排
ガスとして外界へ放出される。吸入口１７から吸入され
た冷たい外気ば、面部Ｃがら熱交換器１５内に入り、面
部ａがら出て流通路１２を通り、熱交換室へ入るが、熱
交換器１５内において面部すから面部ｄへ向う排ガスの
余熱を奪って昇温される。このように熱交換器１５の各
面部ａ〜ｄを、それぞれ海苔乾燥室１の空間Ａ、Ａ、熱
交換室１０、吸入口１７、排出口１６に相通じさせるよ
うにすれば、該熱交換器１５の熱交換機能を十分に発揮
させて、海苔乾燥の熱効率を格段に向上させることがで
きる。２３は上記各開口９に配設された風量調節器とし
てのダンパーであり、次に第５図を参照しながらその詳
細を説明する。

各ダンパー２３はカラー２４を介して同一回転軸２５に
回転自在に取り付けられており、それぞれ各ダクト５の
各開口９の前方に位置している。

２６は回転軸２５の軸受けである。２７はダンパー２３
の直立した操作杆であって、連結板２８を介してカラー
２４に取り付けられており、その上端部は上記熱交換室
１０の天井部材１０ａの上方に突出している（第２図も
併せて参照）。操作杆２７上端部はネジ部２７１となっ
ており、該ネジ部２７１に螺着されたナツト２９を回転
させて操作杆２７を昇降させると、ダンパー２３は回転
軸２５を中心に回転して開口９は開閉される。各開口９
の各ダンパー２３は、各操作杆２７により他のダンパー
２３とは、無関係に独立して回転できるものであり、か
くすることにより各ダクト５内へ送り込まれる暖気の風
量をそれぞれ自由に調節できるようになっている。第３
図において３０は抄部、３１は脱水部、３２は剥離部で
ある。

本海苔乾燥装置は上記のような構成より成り、吸入口１
７から吸入された冷たい外気は、熱交換器１５の面部Ｃ
からその内部に入り、面部すからその内部に入った排ガ
スにより昇温された後、面部ａから出て流通路１２を通
り、熱交換室１０へ送り込まれて熱交換ダクト１１の放
熱により適温まで暖められ、暖められた暖気は各ダクト
５内へ入り、その吹き出し孔７から海苔搬送用空間Ａ、
Ａへ吹き出し、簀４に展着する海苔ｍの乾燥が行われる
。その際、空気はファン１３によりほぼ閉鎖された空間
り内へ強制的に送り込まれるから、該空間り内は略定圧
状態となりしたがってダクト５内の暖気は、各吹き出し
孔７から均一・に空間Ａ、Ａへ向かって吹き出す。海苔
ｍの水分を奪った暖気の一部は、上述のように流通路１
？を通って再び熱交換室１０へ送り込まれる。またその
一部は、熱交換器Ｉ５の面部すからその内部に入り、面
部ｄから出て排出「１１６から排気される。上記空間Ａ
−Ａよりも排気側に設けられた上記ファン２２の排風作
用により、空間Ａ、Δ内は減圧状態となり、したがって
海苔ｍは減圧乾燥されてより一層その乾燥効果は上る。

特に本乾燥室１には、その−に部に天井部材１ａが配設
されて暖気循環路が構成されているから、上記空間Ｂ、
Ｂから空間Ａ、Ａへ上昇した暖気は、従来の乾燥室のよ
うにその上部からそのまま外界へ放出されることなく、
その・一部は流通路１９を通って再び熱交換室１０へ入
って再度適温まで昇温されて乾燥室１へ送られるから、
熱効率がきわめてよく、かつ乾燥室１の減圧効果も高め
られる等の利点がある。

ところで上述のようにこの種海苔乾燥室は一般に相当大
形であることもあって、海苔ｍの乾燥は場所的あるいは
時間的なばらつきを生じやすい。

かかる乾燥のばらつきをなくし、各海苔ｍを常に均一か
つ適度に乾燥させるに“は、海苔簀搬送空間Ａ、Ａ内を
搬送される海苔ｍへの暖気の吹き当てを正確に制御する
ことが必要となる。しかして本装置においては、上記空
間Ａ、Ａへ向かって暖気を吹きだすダクト５を上記空間
Ａ、Ａの下方に並設し、かつ各ダクト５へ送り込まれる
暖気の風量をダンパー２３を開閉することにより独立し
て自由に調節できるようにしているので、海苔乾燥の場
所的、時間的変動に対応して上記空間Ａ、Ａへ吹き出す
暖気の風量を正確にかつきめ細かく制御し、海苔ｍを常
に均一かつ適度に乾燥させて仕上がりのよい乾海苔を製
造することができる。さらに本乾燥室１は、天井部材１
ａを配設して略閉鎖された構造となっているため、該乾
燥室１へ送り込む風量の調節を正確に行うことができ、
ひいては乾燥室ｌの湿度や温度の調節をより正確に行う
ことができる。

第６図および第７図は本発明の他の実施例を示すもので
あって、本熱交換器３３は円柱体である点において、上
記第一実施例のものと異っている。

３４は熱交換器３３の支持部材である。本熱交換器３３
の各面部ａ　％　ｄも、上記熱交換器１５と同様に乾燥
室１の空間Ａ、Ａ、熱交換室１０、吸入口１７、排出口
１６に相通じており、上記熱交換器１５と同様の作用効
果がある。このように熱交換器の形状は種々考えられる
のであって、要は、乾燥室１、熱交換室１０、吸入口１
７、排出口１６に相通じる四つの面部を備えていればよ
い。また本発明は、簀４をホルダー３に保持させること
なく、そのまま搬送路上を搬送させる海苔乾燥装置等の
他の方式の海苔乾燥装置にも適用できるものである。

以上説明したように本発明に係る海苔乾燥装置は、乾燥
室ｌの上部に天井部材１ａを配設するとともに、該乾燥
室１の下部の熱交換室１０と熱交換器１５の間に空気流
通路１２を設けて、熱交換室１０、乾燥室１、空気流通
路１２から成る暖気循環路を形成して成り、上記熱交換
器１５に、上記乾燥室１、熱交換室１０、外気吸入部１
７、排ガス排出部１６にそれぞれ通じる四つの面部ａ、
ｂ、ｃ、ｄを設けているので、暖気を上記暖気循環路を
循環させながら、上記熱交換器１５の熱交換機能を十分
に発揮させて、きわめて熱効率よく海苔ｍの乾燥を行う
ことができる。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の実施例を示すものであって、第１図は海苔
乾燥装置の斜視図、第２図は正面図、第３図は側面図、
第４図は部分側面図、第５図は部分斜視図、第６図およ
び第７図は本発明の他の実施例の斜視図および部分側面
図である。 １・・・乾燥室　　１ａ・・・天井部材２・・・無端搬
送路としての無端チェノ４・・・簀　　１０・・・熱交
換室 １２．１９・・・空気流通路 、１５．３３・・・熱交換器 １６・・・排ガス排出部 １７・・・外気吸入部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. その内部に海苔の無端搬送路が配設された海苔乾燥室と
   、該乾燥室の一側に配設された熱交換室と、該乾燥室の
   他側に配設された熱交換器とを備え、該乾燥室の上部に
   天井部材を配設するとともに、上記乾燥室の下部の上記
   熱交換室と上記熱交換器の間に空気流通路を設けて、上
   記熱交換室、上記乾燥室および上記空気流通路から成る
   暖気循環路を形成して成り、上記熱交換器に、上記乾燥
   室、上記熱交換室、外気吸入部および排ガス排出部にそ
   れぞれ通じる四つの面部を設けたことを特徴とする海苔
   乾燥装置。