JPS61221348A - 耐隙間腐食性に優れたチタン合金 - Google Patents

耐隙間腐食性に優れたチタン合金

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JPS61221348A
JPS61221348A JP6298485A JP6298485A JPS61221348A JP S61221348 A JPS61221348 A JP S61221348A JP 6298485 A JP6298485 A JP 6298485A JP 6298485 A JP6298485 A JP 6298485A JP S61221348 A JPS61221348 A JP S61221348A
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JP
Japan
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crevice corrosion
corrosion resistance
titanium alloy
titanium
alloy
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Pending
Application number
JP6298485A
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English (en)
Inventor
Hideaki Yuki
英昭 幸
Takeo Kudo
赳夫 工藤
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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  • Powder Metallurgy (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、チタン合金に関し、特に耐隙間腐食性に優
れたチタン合金に関するものである。
〔従来の技術〕
チタンおよびチタン合金(以下1両者をまとめてチタン
材と称する)は1表面に強固な不動態被膜を形成して、
塩化物溶液等に対する優れた耐食性を示すため、海水利
用装置等の構成材料として広く利用されているが、この
ようなチタン材も。
高温海水のような、温度が高く、シかも塩化物含有量の
多い(すなわち塩素イオン濃度の高い)環境で使用され
る場合には、材料接合部あるいは析出物の下のような僅
かな隙間に隙間腐食と呼ばれる特異な局部腐食を起こす
ので、これがチタン材使用上の大きな障害となっておシ
、この隙間腐食に耐えるチタン材として、従来Ti −
0,2%Pd合金およびTi−0,8%Ni−0,3%
MO合金(Ti −Code12)(特開昭50−13
0514号)が提案され。
実用化されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、前記のTi−0,2%Pdは高価なため
に実用性に劣り、またこの点を改善するものとして開発
された前記Ti−0,8%Ni −0,3%MO合金は
安価ではあっても、前者のTi −0,2%Pd合金よ
りも耐隙間腐食性が劣るという欠点があった。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで1本発明者等は、上述のような観点から。
前記のTi−0,2%Pd合金に匹敵する耐隙間腐食性
を有する安価なチタン材を得べく種々研究を重ねた結果
、チタン材の耐隙間腐食性を改善させるためには。
1) pHが低下する前記接合部の隙間内で水素過電圧
が低いことが必要であり、それにはN1またはCoの添
加が有効であること。
2)溶解することによってインヒビター作用を発揮する
元素の添加が有効であって、その元素としてV、Wまた
はMoを使用すると、これらの元素はそれぞれ酸素酸イ
オンとなって、いずれもアノード溶解を抑制するインヒ
ビターとして作用すること、 3)チタンの酸化被膜を強固に安定化させるのが有利で
あり、それには0(酸素)の添加が有効であること、 という1以上1)〜3)の知見を得た。
この発明は上記知見にもとづいて発明されたものであっ
て。
N1およびCoのうちの1種または2種:0.2〜3.
0%、 VおよびWのうちの1種または2種:0.1〜1.5チ
、 を含有し、さらに必要に応じて 0:0.2〜1.0%および Mo:0.1〜1.5% のうちのいずれか一方または双方を含有し、残りが不可
避不純物からなる組成(以上重量%、別に指示がなけれ
ば以下も同様)を有することを特徴とするチタン合金を
提供するものである。
ついで、この発明において成分組成範囲を上記の通りに
限定した理由を説明する。
(a)  NiおよびC0 N1およびco酸成分は、前述のように、水素過電圧の
低下に大きく寄与して耐隙間腐食性を改善する作用があ
るが、その含有量が0.2%未満ではその作用に所望の
効果が得られず、一方3.0%を越えて含有させると、
冷間加工性が低下するとともに、前記作用に格別の向上
効果が得られないことから、その含有量を6.2〜3.
0%と定めた。
(b)  vおよびW VおよびW成分には、それぞれバナジン酸イオンおよび
タングステン酸イオンのような酸素酸イオンとなって雰
囲気溶液に溶解し、塩素イオンアタックに対するインヒ
ビターの作用を発揮するが。
その含有量がO,1%未満ではその作用に所望の効果が
得られず、一方1.5チを越えて含有させても。
前記作用に格別の向上効果が得られないところから、そ
の含有量を0.1−1.5%と定めた。
(c)   0 0成分は、前述のように、チタン材表面の酸化物被膜を
強固に安定化させて耐隙間腐食性を向上させる作用を有
するので、より一層確実な耐隙間腐食性を望む場合随意
に添加されるが、その含有量が0.21未満ではその作
用に所望のよシ一層向上した効果が現われず、一方1.
0%を越えて含有させると、得られたチタン合金が脆化
することから、その含有量を0.2〜1.0%と定めた
(d)  M。
Mo成分はVおよびWと同様に、雰囲気溶液中に溶解し
てモリブデン酸イオンのような酸素酸イオンを形成し1
もって耐隙間腐食性の改善に寄与する作用を有するので
、よシ一層向上した耐隙間腐食性を望む場合随意に添加
されるが、その含有量が0.1%未満ではその作用によ
り一層の向上効果が得られず、一方1,5チを越えて含
有させても。
前記よシ一層の向上効果が飽和してしまうところから、
その含有量を0.1〜1.5%と定めた。
〔実施例〕
つぎに、この発明のチタン合金を実施例により具体的に
説明する。
予め用意したスポンジチタンと粉末状のNi、 Co 
V、W、Mo各純金属とを所定割合に配合した混合物を
Ar雰囲気中、炉内温度:約17oo℃のアーク溶解に
より溶解してそれぞれ第1表に示される成分組成を有す
る約500gのインゴットを溶製し、ついで市販純チタ
ンの加工処理と同様の処理工程に従い、前記各インゴッ
トに熱間圧延と冷間圧延を施して板厚5顛の板材を製作
し、焼鈍した後、第1図に示されるような、30X30
X31LIg(厚さ)および15X15X3m(厚さ)
の寸法を有する大小2枚の板1,1′からなる試験片1
〜15を前記各板材から切シ出した。
つぎに、同じ成分組成を有する上記各1対の試験片どう
しを、第2図に示されるように、テフロンブツシュ2を
介し、純チタン製ボルト3およびナツト4によってE−
Okg−anのトルクで締め付けた。なお、これらの大
小2枚の試験片l、1′の間の隙間にはジメタリレート
系樹脂からなる隙間充填剤(#気性接着剤)5を塗布し
てその隙間腐食の発生を加速させ、また試験片の表面は
湿式600番エメリー紙で研摩した。
ついで1各種試験片について上記のようにセットした試
験片各3組ずつを(すなわち同種試験片について3回の
試験を繰返す)、沸騰しつつある10%NaCj水溶液
500CC中に72時間浸漬させることによって耐隙間
腐食性試験を実施し、その結果各試験片において発生し
た隙間腐食の程度を目視観察することによって、種々の
成分組成を有する本発明試験片1〜15の耐隙間腐食性
を評価し、その結果を、第1表中に、隙間腐食発生皆無
を01若干の発生をΔ、顕著な発生を×によって示した
さらに比較のため、別途用意した、成分組成範囲がこの
発明の範囲から外れた組成を有する比較試験片l〜2(
この発明の範囲から外れた成分には※印を付けた)およ
び市販の従来チタン材試験片1〜3についても、上記と
同様に耐隙間腐食性を実施した。
第   1   表 これらの試験結果をまとめて第1表に示した。
〔発明の効果〕
第1表に示される結果から、隙間腐食の発生が、市販の
純チタンでは激しく、また成分組成が本発明の範囲から
外れたチタン材からなる比較試験片でもかなり著しく、
さらに従来のTi −0,8%Ni −o、 3 %M
o (Ti −code l 2 )材では3組の試験
片のうち、その1組に若干の隙間腐食が発生したのに対
し、本発明試験片1〜15においては全く隙間腐食を発
生しないで、高価なTi−0,2%Pdと同等の耐隙間
腐食性を示すことがわかる。
上述のように、この発明のチタン合金は、従来の純チタ
ンやTi−0,8%Ni −0,34Mo材よりも耐隙
間腐食性に優れている上に、高価なTt −o、 2 
ZPd材に匹敵する優れた耐隙間腐食性を有するので。
この発明によると、特に、高度の耐隙間腐食性が要求さ
れる、例えば海水利用装置等の構成材料として優れてい
る素材を経済的に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の効果を確認するために使用した大小2
枚の試験片の平面図であシ、第2図はこれらの試験片の
耐隙間腐食性を調べる場合の結合状態を示す側面図であ
る。図において 1.1′・・・試験片、2./・・・テフロンブツシュ
3・・・ボルト、    4・・・ナツト。 出願人  住友金属工業株式会社 代理人  富  1) 和  夫 外2名、第1 第2図

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)NiおよびCoのうちの1種または2種:0.2
    〜3.0%、 VおよびWのうちの1種または2種:0.1〜1.5%
    、 を含有し、残りがTiおよび不可避不純物からなる組成
    (以上重量%)を有することを特徴とする、耐隙間腐食
    性に優れたチタン合金。
  2. (2)NiおよびCoのうちの1種または2種:0.2
    〜3.0%、 VおよびWのうちの1種または2種:0.1〜1.5%
    、 を含有し、さらに O:0.2〜1.0% を含有し、残りがTiおよび不可避不純物からなる組成
    (以上重量%)を有することを特徴とする。 耐隙間腐食性に優れたチタン合金。
  3. (3)NiおよびCoのうちの1種または2種:0.2
    〜3.0%、 VおよびWのうちの1種または2種:0.1〜1.5%
    、 を含有し、さらに Mo:0.1〜1.5% を含有し、残りがTiおよび不可避不純物からなる組成
    (以上重量%)を有することを特徴とする、耐隙間腐食
    性に優れたチタン合金。
  4. (4)NiおよびCoのうちの1種または2種:0.2
    〜3.0%、 VおよびWのうちの1種または2種:0.1〜1.5%
    、 を含有し、さらに O:0.2〜1.0%、および Mo:0.1〜1.5%、 を含有し、残りがTiおよび不可避不純物からなる組成
    (以上重量%)を有することを特徴とする、耐隙間腐食
    性に優れたチタン合金。
JP6298485A 1985-03-27 1985-03-27 耐隙間腐食性に優れたチタン合金 Pending JPS61221348A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112322934A (zh) * 2020-10-15 2021-02-05 哈尔滨工业大学 一种用于质子交换膜燃料电池双极板的钛合金

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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