JPS6121563Y2

JPS6121563Y2 -

Info

Publication number: JPS6121563Y2
Application number: JP1981187864U
Authority: JP
Priority date: 1981-12-18
Filing date: 1981-12-18
Publication date: 1986-06-27
Also published as: US4481153A; DE3246641A1; IT8249676A0; IT1189439B; DE3246641C2; JPS5892448U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、チエンソーや刈払機のような携帯し
て使用する小型動力機械のエンジンに組み付ける
のに好適なロータリスロツトル弁式気化器に関す
る。

作業者が携帯して使用する動力機械では、例え
ばこれに塔載されるエンジンの種類に応じて、該
エンジンに組み付けられる気化器が動力機械の右
側に配置され或いはこれと180度回転した姿勢で
動力機械の左側に配置されることかある。

しかし、気化器では、一般に、気化器本体に関
してスロツトルレバーに作用させるべき操作力の
方向は特定されている。このため気化器が動力機
械の右側に配置されるか或いは180度回転した姿
勢で動力機械の左側に配置されるかによつて、操
作者の手元からスロツトルレバーに伸びる操作ワ
イヤの引張り方向がスロツトルレバーの操作方向
と逆になることがある。

前記した操作ワイヤの引張り方向と、スロツト
ルレバーの操作方向が逆になつた場合、従来で
は、操作ワイヤとスロツトルレバーとの間に、リ
ンク機構のような力の方向を180度変換する手段
か組み付けられており、このため構成が複雑化し
た。

従つて、本考案の目的は、リンク機構のような
力方向変換手段を用いることなく、気化器本体に
関してスロツトルレバーの操作方向を反転し得る
ロータリスロツトル弁式気化器を提供することに
ある。

本考案は、ロータリスロツトル弁を収容すべく
気化器本体に設けられた穴の開放端を閉じる蓋部
材と、前記スロツトル弁の前記蓋部材から突出す
る端部に固定されかつ操作ワイヤへの連結部を有
するスロツトルレバーとの間に、前記スロツトル
弁の螺旋運動を規定するカム機構が設けられたロ
ータリスロツトル弁式気化器では、前記スロツト
ル弁および蓋部材の前記気化器本体への組み付姿
勢を前記スロツトル弁の回転軸線の回りに全体に
180度回転させることにより、前記気化器本体に
関して前記スロツトルレバーに作用させるべき操
作力の方向を反転できることに注目し、前記蓋部
材の前記気化器本体への組み付け姿勢を周方向へ
180度反転可能としたことを特徴とする。

本考案が特徴とするところは、図示の実施例に
ついての以下の説明により、更に明らかとなろ
う。

本考案に係る気化器１０は、第１図に示されて
いるように、両端開放の空気孔１２および該空気
孔に交差する一端開放の穴１４を有する気化器本
体１６と、前記穴１４内に配置されるスロツトル
弁１８とを含む。

気化器本体１６は、その空気孔１２の一端が内
燃機関、例えば２サイクルエンジン１７（第３図
参照）の給気口に連通するよつうに、該機関に結
合される。空気孔１２の他端には、図示しないエ
アクリーナが接続される。

スロツトル弁１８は、穴１４内に収容される円
柱部１８ａと、該円柱部の端部より中心軸線を一
致して気化器本体１６の外方に伸びる軸部１８ｂ
とを備え、該軸部の先端すなわちスロツトル弁１
８の一端は、穴１４の開放端を閉じるべく気化器
本体１６に結合される蓋部材２０を貫通する。ス
ロツトル弁１４には、その中心軸線に一致して円
柱部１８ａおよび軸部１８ｂに伸びる中心孔２２
が形成されている。また、円柱部１８ａには、そ
の直径方向に伸びかつ空気孔１２に整合可能な従
来よく知られたスロツトル孔２４が形成されてい
る。前記蓋部材２０は、スロツトル弁１４にその
周方向への運動すなわち前記中心軸線の回りの運
動と、該中心軸線方向への運動とを許す。

スロツトル弁１４の中心孔２２には、ノズルチ
ユーブ２６およびニードル２８がスロツトル弁１
４の中心軸線に沿つて配置されている。ノズルチ
ユーブ２６の一端は、気化器本体１６に固定さ
れ、またその他端はスロツトル弁１８の他端を経
てスロツトル孔２４内に伸びる。ノズルチユーブ
２６は、その一端で、図示しないが従来よく知ら
れたダイヤフラムを有する定圧機構から伸びる燃
料送給路に接続されており、該送給路からの燃料
を他端近傍の周面に設けられたノズル孔３０から
スロツトル孔２４内に噴出する。

ニードル２８は、その一端で、スロツトル弁１
８に対する中心軸線方向への相対位置を調整可能
とするねじ部材３１を介して、前記前記スロツト
ル弁１８の軸部１８ｂに結合されている。ニード
ル２８の他端は、ノズルチユーブ２６の他端を経
て該ノズルチユーブ内に伸長する。従つて、ニー
ドル２８を支持するスロツトル弁１８がその中心
軸線方向へ変位することにより、ノズル孔３０の
実効口径が増減する。

気化器本体１６内におけるスロツトル弁１８の
軸部１８ｂの外周には、スロツトル弁１８を図示
のアイドリング開度位置に保持するためのコイル
スプリング３２が軸部１８を取り巻いて配置され
ている。コイルスプリング３２の一端はスロツト
ル弁１８の肩部に当接し、その端末３２ａはスロ
ツトル弁１８に係止されている。また、コイルス
プリング３２の他端は蓋部材２０の裏面に当接
し、その端末３２ｂは蓋部材２０に係止されてた
いる。前記スプリング３２は、その圧縮に対する
弾性により、スロツトル弁１８にその中心軸線に
沿つて偏倚力を付与し、またねじりに対する弾性
によりスロツトル弁１８にその周方向に沿つての
偏倚力と付与する。このスプリング３２のばね力
により、スロツトル弁１８は、前記したアイドリ
ング開度位置に保持されている。

蓋部材２０から突出するスロツトル弁１８の端
部には、スロツトルレバー３４が固定されてお
り、該レバーには、操作ワイヤ３４′（第３ａ，
ｂ図参照）への連結部を構成するスイベル３５が
設けられている。また、スロツトルレバー３４と
蓋部材２０との間には、スロツトル弁１８の螺旋
運動を規定するためのカム機構が設けられてい
る。

前記カム機構は、前記スロツトルレバー３４に
設けられ、該レバーから蓋部材２０に向けて突出
するカムフオロア３６と、該カムフオロアを受け
るべき蓋部材２０の表面に設けられたカム面３８
とからなる。このカム面３８が設けられた蓋部材
２０は、第２図に示されているように、環状の凸
部４０を有し、該凸部の表面にその周方向へ傾斜
する前記したカム面３８が規定されている。

蓋部材２０には、その環状凸部４０の直径方向
外方へ引張り出す一対の耳部４２が形成され、該
耳部にはそれぞれ第１図に示したねじ部材４４の
挿通を許すための貫通孔４６が形成されている。
また、気化器本体１６の前記穴１４が開放する端
面には、第１図に示したように、前記貫通孔４６
に対応するねじ孔４８が形成されている。第１図
に示した例では、前記気化器本体には、前記ねじ
孔４８を取り巻く環状凹部５０が形成され、また
蓋部材２０には前記凹所５０に嵌合する突起５２
が形成されている。従つて、蓋部材２０の両突起
５２をそれぞれの凹所５０に嵌合させるようによ
り、蓋部材２０を確実に所定位置に位置決めるこ
とができ、その後貫通孔４６に挿通されるねじ部
材４４をねじ孔４８に螺合することにより、蓋部
材２０が固定される。

スロツトルレバー３４がそのスイベル３５に結
合された操作ワイヤ３４′（第３ａ，ｂ図参照）
から引張力を受けると、前記スロツトル弁１８は
そのスロツトル開度位置からスロツトル孔２４が
空気孔１２に整合すると全開位置へ向けて、スロ
ツトルレバー３４と一体的に回転する。このスロ
ツトル弁１８の回転に伴い、スロツトルレバー３
４に設けられたカムフオロア３６はカム面３８上
を滑動することから、スロツトル弁１８はその回
転軸線方向へ前記スロツトルレバー３４およびニ
ードル２８と一体的に変位し、このスロツトル弁
１８の螺旋運動により、該スロツトル弁の操作角
に応じてノズル孔３０の実効口径が増減する。

前記したスロツトル弁１８の螺旋運動に関する
該スロツトル弁と気化器本体１６との関係は、該
気化器本体に対して前記スロツトル弁１８、蓋部
材２０および両者もしくは両者間に設けられた各
部品２８，３１，３２，３４，３５，３６および
３８を一体的に前記スロツトル弁１８の回転軸線
の回りに180度回転させても不変であり、かつ前
記蓋部材２０および気化器本体１６を結合するね
じ部材４４および該ねじ部材に螺合するねじ孔４
６は、前記スロツトル弁１８の回転軸線を横切る
直径方向に対向して対をなして配置されている。

従つて、前記ねじ部材４４を取外した後、前記
スロツトル弁１８、蓋部材２０および前記各部品
２８，３１，３２，３４，３５，３６および３８
を一体的に気化器本体１６に対してスロツトル弁
１８の回転軸線の回りに180度回転させ、その後
ねじ部材４４により再び蓋部材２０を気化器本体
１６に固定することにより、該気化器本体に対す
るスロツトル弁１８等の組付け姿勢を180度反転
することができる。

その結果、前記操作ワイヤの連結部となるスイ
ベル３５を気化器本体１６に対して前記スロツト
ル弁１８の回転軸線の回わりに180度移転させる
ことができ、例えば第３ａ図に示されているよう
に、スシベル３５に結合される操作ワイヤ３４′
の引張方向を矢印Ａで示す左方向から、第３ｂ図
に示される矢印Ｂで示す右方向へ180度反転する
ことができる。

第３ａおよびｂ図には、スロツトルレバー３４
に係合する従来よく知られたアイドリング調整の
ためのアイドルアジヤステイグスクリユー５４を
支持するブラケツト５６が示されており、該ブラ
ケツトも蓋部材２０と一体的にねじ部材４４によ
つて気化器本体１６に取外し可能に固定されてい
る。

本考案によれば、前記したように、ねじ部材４
４を緩めてスロツトル弁１８および蓋部材２０等
の気化器本体１６に対する組付姿勢を反転させた
後再びねじ部材４４を締め付けることにより、極
めて容易に、気化器本体１６に対するスロツトル
レバーの操作方向を180度反転することができ
る。

従つて、動力機械に所定の姿勢で組み付けられ
た気化器のスロツトルレバーの操作方向が所望の
方向と逆の場合であつても、従来のようなリンク
機構を用いることなく前記スロツトルレバーの操
作方向を反転することができ、これにより構成を
複雑化することなく機関を良好に制御することが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る気化器を示す縦断面図で
あり、第２図は第１図に示した蓋部材を示す斜視
図であり、第３図ａ，ｂ図は第１図に示した気化
器の平面図である。１２……空気孔、１４……穴、１６……気化器
本体、１８……スロツトル弁、２０……蓋部材、
２４……スロツトル孔、３０……ノズル孔、３４
……スロツトルレバー、３４′……操作ワイヤ、
３５……連結部、３６，３８……カム機構、４４
……ねじ部材、４６……貫通孔、４８……ねじ
孔。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

一端が内燃機関の給気路に連通しまた他端がエ
アクリーナに連通する空気孔および該空気孔に交
差する一端開放の穴を有する気化器本体と、前記
穴の開放端を閉じるための蓋部材と、前記穴に回
転可能にかつ回転軸線方向へ変位可能に配置され
る全体の円柱状のロータリスロツトル弁であつて
前記蓋部材を貫通して前記気化器本体の外方に突
出する端部を有しかつ前記空気孔に整合可能なス
ロツトル孔を有するロータリスロツトル弁と、該
スロツトル弁の前記突出端に固定され、操作ワイ
ヤへの連結部を有するスロツトルレバーと、該ス
ロツトルレバーと前記蓋部材との間に設けられ、
前記スロツトル弁の回転に応じて該弁の前記スロ
ツトル孔内に位置するノズル孔の実効口径を可変
とすべく前記スロツトル弁の螺旋運動を規定する
カム機構であつて前記蓋部材に設けられたカム面
と前記スロツトルレバーから前記カム面に伸びる
カムフオロアとからなるカム機構と、前記気化器
本体における前記穴の開口縁部に該穴の直径方向
へ対向して配置される一対のねじ孔と、該ねじ孔
に対応して前記蓋部材に形成される一対のねじ孔
と、該ねじ孔に対応して前記蓋部材に形成され貫
通孔と前記蓋部材を前記気化器本体に固定すべく
前記貫通孔に挿通されかつ前記ねじ孔に螺合する
一対のねじ部材とを含むロータリスロツトル弁式
気化器。