JPS6121482Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［考案の属する技術分野］ 本考案は、紙幣預金機、紙幣両替機、複写機、
カードリーダなどにおける紙幣、その他の紙葉類
を搬送する紙葉類搬送装置に関する。

［従来技術とその問題点］ 第１図はこの種の紙葉類搬送装置の概略構成図
を示す。図におて１は上部ガイド板、２は下部ガ
イド板、３は紙葉類挿入口、４は搬送ベルト、５
はプーリ、６は押えローラ、７は上部ガイド板１
の開閉ヒンジである。紙葉類挿入口３より挿入さ
れる図示されていない紙葉類は、上部および下部
ガイド板１，２により構成された搬送路８内を、
駆動プーリ５により回転される搬送ベルト４と、
押圧を与える押えローラ６とにより搬送される。
この上部ガイド板１は搬送路８内の清掃などのた
めに、開閉ヒンジ７を軸心として矢印方向Ｐへ開
口することができる。第２図は第１図における搬
送路の断面図を示す。図において上部ガイド板１
は両側が上方向にほぼ直角に折曲げられた側面板
１０を有し、下部ガイド板２は両端が側面板１０
と同様に、上方向にほぼ直角に折曲げられた側面
板１０Ａを有し、搬送路８の幅寸法を規制する。
挿入される紙葉類９に折曲げ部９Ａがあると、搬
送路８内で紙葉類９が引掛りジヤムを生じたり、
傷、折れ、破れなどの損傷を受ける恐れがある。
第３図は他の搬送路の断面図を示す。図におて上
部ガイド板１Ａは上部支持板１１Ａを介して、上
部側板１１に固定される。また、下部ガイド板２
Ａは下部支持板１２Ａを介して、下部側板１２に
固定される。いま、搬送路８Ａは両側端に空間部
８Ｂを有するために、挿入される紙葉類９に折曲
げ部９Ａがあるとも、搬送路８Ａ内で紙葉類９が
引掛つたり、傷、折れ、破れなどの損傷を受ける
恐れは少ない。しかし、第２図および第３図の搬
送路８，８Ａが他のユニツトの搬送路と連結し、
特に正逆両方向へ紙葉類９を搬送する際に、紙葉
類９に悪影響をことなく、円滑に搬送させ得るよ
うに連結部を構成した紙葉類９の受入方法は、重
要な解決すべき課題である。例えば、搬送路を構
成するガイド板の搬送方向と直角な位置の端部を
処理する適当な方法が得られなかつた。

［考案の目的］ 本考案は、上述の点に鑑み、従来技術の欠点を
除き、その構成が簡単で、紙葉類の搬送が円滑に
行われる紙葉類搬送装置を提供することを目的と
する。

［考案の要点］ このような目的は、上部ガイド板を、下面で搬
送される前記紙葉類に接する紙葉類搬送板と、前
記紙葉の搬送方向に沿つて前記紙葉類搬送板の両
側に上方向にほぼ直角に折曲げられた側面板と、
前記搬送路の入口側または出口側に位置せしめら
れて前記両側面板に跨るように前記紙葉類搬送板
に設けられ、前記紙葉類を受け入れる傾斜角を有
する搬送路入口板または出口板とから構成し、前
記搬送路入口板または出口板の幅寸法を前記両側
面板間の幅寸法よりも大きく構成し、しかも前記
搬送路入口板または出口板には、前記両側面板よ
りも幅方向に突出している領域の下側に、斜めに
裁断されたジヤム防止部を設けることにより達成
される。

［考案の実施例］ 次に、本考案における実施例を図面に基づき、
詳細に説明する。

第４図は本考案における一実施例の概略構成
図、第５図は第４図の正面図、第６図は同じく側
面図、第７図は同じく展開図を示す。第４図ない
し第７図において上部ガイド板１Ｂは、上部で搬
送方向の紙葉類９に接し搬送する紙葉類搬送板３
０と、紙葉類９を受入れる傾斜角ａ１を有する搬
送路入口板または出口板１３（以下単に搬送路入
口板とする）および紙葉類搬送板３０の両側に上
方向にほぼ直角に折曲げられた側面板１４，１４
とからなる。側面板１４，１４は紙葉類搬送板３
０の幅寸法Ａを有する。ところが、搬送入口板１
３は側面板１４，１４に跨がるように設けられ、
幅寸法Ａ＋Ｂを側面板１４，１４の寸法Ａより大
きく構成され、しかも搬送路入口板１３には、側
面板１４，１４よりも幅方向に突出している領域
の下側に、斜めに裁断されたジヤム防止部１６が
設けられている。第７図の１５は切込み部で、１
７は折曲げ線、この折曲げ線１７で折曲げられ
て、上部ガイド板１ｂが形成される。いま、折曲
げ部９Ａを有する紙葉類９が搬入されると、折曲
げ部９Ａは搬送路入口板１３の受入傾斜角ａ１、
例えば約20度ないし30度程度およびジヤム防止部
１６の傾斜角ｂ１、例えば40度程度により、矢印
方向Ｓへ押し拡げられ、搬入される紙葉類９の
傷、折などの損傷およびジヤムの発生が防止され
る。

［考案の効果］ 以上に説明するように本考案によれば、両側面
板と、搬送路入口板のまたは出口板との間にて紙
葉類に生じた折曲げ部を押し拡げるジヤム防止部
を設けることにより、その構成が簡単で、紙葉類
の搬送が円滑に行われるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は紙葉類搬送装置の概略構成図、第２図
は第１図における搬送路の断面図、第３図は他の
搬送路の断面図、第４図は本考案における一実施
例に概略構成図、第５図は第４図の正面図、第６
図は同じく側面図、第７図は同じく展開図であ
る。 １Ｂ……上部ガイド板、９……紙葉類、１３…
…搬送路入口板または出口板、１４……側面板、
１６……ジヤム防止部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 上部ガイド板と下部ガイド板との間で紙葉類を
   搬送する搬送路を有する装置において、 前記上部ガイド板を、下面で搬送される前記紙
   葉類に接する紙葉搬送板と、前記紙葉類の搬送方
   向に沿つて前記紙葉類搬送板の両側に上方向にほ
   ぼ直角に折曲げられた側面板１４，１４と、前記
   搬送路の入口側または出口側に位置せしめられて
   前記両側面板に跨るように前記紙葉類搬送板に設
   けられ、前記紙葉類を受け入れる傾斜角を有する
   搬送路入口板または出口板１３と、から構成し、 前記搬送路入口板または出口板の幅寸法（Ａ＋
   Ｂ）を前記両側面板間の寸法Ａよりも大きく構成
   し、 しかも、前記は搬送路入口板または出口板に
   は、前記両側面板よりも幅方向に突出している領
   域の下側に、斜めに裁断んされたジヤム部１６を
   設けた、 ことを特徴とする紙葉類搬送装置。