JPS61213093A - 脱水兼用洗濯機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の技術分野］ 本発明は、回転槽の荷重を検出する荷重センサを備えた
脱水兼用洗濯機に関する。

［発明の技術的背景］ 周知の如く、脱水兼用洗濯機は、洗濯機本体内に回転槽
を複数箇所で弾性支持して設ける構成として、この回転
槽にて洗い及び脱水を行なうものであり、給水行程、撹
拌行程及び排水行程からなる洗い行程を自動的に制御す
ると共に、回転槽を高速回転させる脱水行程も自動的に
制御する様にしている。

［背景技術の問題点］ ところで、斯様な脱水兼用洗濯機では、行程の制御に関
して、給水量の検出や脱水アンバランスの検出を行なう
様にしているが、その検出については種々の問題があっ
た。即ち、従来のものでは、給水量検出用の検出装置と
して、圧力センサを用いているが、この場合、回転槽内
の水圧を圧力センサに導くためのエアトラップが必要で
、このため、そのエアトラップ内に気泡が侵入すること
があって、正確な水量検出ができず、給水過剰や給水不
足等の問題が生じることがあった。一方、アンバランス
検出用の検出装置として、回転槽の近傍もしくは該回転
槽と共に揺動する構成部材の近傍にその回転槽の脱水回
転時におる異常揺動を受けてオンするスイッチを設け、
アンバランスが検出された場合その脱水回転を中止して
その修正をする様にしているが、この場合、実際に回転
槽が脱水回転してからでないと、アンバランスの有無を
検出できず、このため、脱水運転に無駄を生じ、しかも
アンバランスを未然に防止することもできず、従って、
騒音の発生がつきまとう不具合があった。さらには、検
出装置の数も多く、従って、これに伴う付随構成装置も
多くなって、構造の複雑化を来たす問題もあった。

［発明の目的コ 本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目
的は、給水量の検出についてその検出精度を高め得、ま
た、脱水アンバランスを事前に検出することもでき、総
じて、給水量の過不足や騒音の発生のない極めて良好な
運転を行ない得、しかも、構造の簡単化も図り得、さら
には、種々の被検出要素を検出できて多機能化を大いに
図り得る脱水兼用洗濯機を提供するにある。

［発明の概要］ 本発明は、回転槽が複数箇所で洗濯機本体に支持されて
設けられていることに着目し、その複数の支持部のうち
全部もしくはそれより少ない複数の支持部にあって前記
回転槽の荷重を受ける部位に、夫々荷重を検出してその
荷重に応じた信号を出力する荷重はンサを設け、前記洗
濯機本体に、該各荷重センサから夫々出力される信号に
基いて運転制御等に関する検出処理を行なう検出処理装
置を設ける構成とすることによって、各種被検出要素に
対する重量とか重量分布を検出する様にしたものである
。

［発明の実施例］ 以下本発明の一実施例につき図面を参照して説明する。

まず第１図において、１は洗濯機本体たる外箱で、その
内部には水受槽２を支持部たる支持機構３を介して弾性
支持している。この支持機構３は、外箱１の四箇所に存
するものであり、その構成を述べるに、４は球面状の支
持凹部４ａを有する支持板で、これは外箱１の開口部の
四隅部に取着されている。５は半球状の上部滑動体６を
有する支持棒で、これは、上部滑動体６を支持凹部４ａ
に支承させることにより支持板４に垂下状態に支持され
ている。７は水受槽２の外面四箇所に取着された被支持
アームで、これを前記支持棒５の下部に下部滑動体８及
びばね９を介して支持しており、以て、水受槽２を弾性
支持している。

１０は水受槽２内に配置された洗い兼脱水用の回転槽で
、これは脱水時にモータ１１を備えた駆動部１２によっ
て高速回転される。而して、この回転槽１０は、第２図
に示す様に、水受槽２を介して前記支持機構３によって
四箇所で支持された形態である。１３は回転槽１０内に
配置された容器状の撹拌体で、これは通常洗い時及びす
すぎ時に駆動部１２によって正逆回転される。尚、１４
は水受槽２の底部に形成された排水管、１５は排水弁で
ある。さて、１６は例えば感圧センサ等からなる荷重セ
ンサで、これは、前記支持部たる支持機構３にあって、
回転槽１０の荷重を受ける部位例えば支持板４の支持凹
部４ａ内面と上部滑動体６の外面との間に配設されてお
り、この場合、各支持板４及び各上部滑動体６の全ての
間即ち４個設けられている。この荷重センサ１６は、こ
れに加わる荷重に応じたレベルの信号（電圧）を出力す
る。１７はマイク・ロコンピュータからなる検出処理装
置で、これは、洗濯機１上部に存する操作パネル１８の
裏面に設けられている。而して、上記荷重センサ１６か
ら出力される信号はＡ／Ｄ変換器（図示せず）を介して
その信号レベルに応じたデジタル値として検出処理装置
１７に与えられる。次に第３図には操作パネル１８を示
しており、同図において、１つは電源スィッチ、２０は
一時停止スイッチ、２１は標準コースのスタートスイッ
チ、２２は第約コースのスタートスイッチ、２３は洗い
のみコースのセレクトスイッチ、２４は脱水のみコース
のセレクトスイッチ、２５はすすぎ・脱水コースのセレ
クトスイッチ、２６乃至３２は実行中の行程を表示する
表示ランプ、３３及び３４は重量表示用の表示ランプ、
３５乃至３８はいわゆる４点配置された水平レベル表示
用の表示ランプ、３９は水平レベル検出用のスイッチ、
４０は重量検出用のスイッチである。ここで、上記検出
処理装置１７は、各種の洗濯プログラムを保有しており
、この場合、標準コースによる洗い。

すすぎ、脱水を一連に行なう全自動洗濯プログラム、節
約コースによる全自動洗濯プログラム、洗いのみコース
による洗いプログラム、脱水のみコースによる脱水プロ
グラム、すすぎ・脱水コースによるすすぎ・脱水プラグ
ラムを保有する。さらにこの検出処理装［１７は、前記
荷重センサ１６から出力される信号に基いて各種処理を
行なう検出処理プログラムを保有していて、その処理結
果に応じて次に述べる運転制御等を行なう様になってい
る。

さて、電源スィッチ１９が投入されると、各荷重センサ
１６から出力される信号が逐次検出処理装＠１７に与え
られると共に、該検出処理装置１７が通電されて第４図
乃至第７図に示すようにプログラムを実行する。まず、
最初に水平レベル検出用のスイッチ３９の入力を待ち、
これが投入された場合（洗１１機設置時に行われる）に
は、水平レベル検出処理を行なう。この水平レベル検出
処理においては、各荷重センサ１６からの信号を相互に
比較して重量分布状態を検出し、表示ランプ３５乃至３
８にあって信号レベルの高い即ち偏荷重が作用している
荷重センサ１６に対応する表示ランプ（この場合表示ラ
ンプ３５とする）を第３図に示す様に点灯させろく斜線
をもって示す）。

この点灯をもって洗Ｗｉ機本体１が傾いていることが判
断され、その点灯表示ランプに対応する部位の脚部の高
さ調節によってこれを修正する。尚、水平レベル検出用
のスイッチ３９の投入がなく、洗濯を行なうべく、洗濯
物を回転槽１０内に収容して、重量検出用のスイッチ４
０が投入された場合には前記水平レベル検出処理は省略
され、そしてこの重量検出用のスイッチ４０の投入によ
って重量検出処理が実行される。この重量検出処理にお
いては、各荷重センサ１６からの信号に基いてこれらに
作用する全重量を算出し、予め基準データとして確保さ
れた、洗濯物を含まない重量値と、該算出値とに基いて
洗濯物の重量を算出し、その算出結果を表示ランプ３３
．３４に第３図に示す様に、表示する（この場合４．８
ｋＧ）、この場合、重量検出用のスイッチ４０の投入が
なくて各スイッチ２１乃至２５のいずれかの投入があっ
た場合には、この重量検出処理は行われない。而して、
各スイッチ２１乃至２５のいずれかが投入されると、そ
の入力モードＭがスイッチ２１乃至２５のいずれである
かの判断処理がなされ、その入力モードＭがスイッチ２
１である場合には、標準コースが実行され、同様に、ス
イッチ２２の場合には節約コースが、スイッチ２３の場
合には洗いのみコースが、スイッチ２４の場合には脱水
のみコースが、そしてスイッチ２５の場合にはすすぎ・
脱水コースが実行され、その実行終了後に終了−ブザー
にて報知されて洗濯運転が停止される。ここで、例えば
、スイッチ２１が投入されたとすると、標準コースによ
り、洗い、すすぎ、脱水の各行程が順に行われるが、ま
ず、洗い行程を第５図を参照して説明するに、この洗い
行程においては、最初に回転槽１０内従って水受槽２内
への給水が開始され、これと同時に給水量検出処理が行
われる。この給水量検出処理は、給水量の増加とともに
荷重センサ１６からの信号に基いて逐次給水囲が重量値
として算出され、そして、予め前記洗濯物の重量を加味
してこの検出処理装置１７の内部メモリに定められる設
定量と該給水量とが比較され、この給水量が設定量に達
すると、給水が停止されると共に、撹拌体１３が所定時
間駆動されて停止され、そしてこの後、排水が開始され
る。而して、この排水の開始と共に排水検出処理が行わ
れる。この排水検出処理は残水量の低下とともに荷重セ
ンサ１６からの信号に基いて逐次残水量が重量値として
算出され、そしてこの算出値と設定量との比較（排水完
了の判断処理）がなされ、そして、排水が未了であると
きには、排水が続行され、排水が完了するとその排水が
停止される。尚、すすぎ行程もこの洗い行程と略同様に
行われる。

次に脱水行程を第６図を参照して説明するに、この脱水
行程においては、まず、静的アンバランス検出処理が行
なわなわれる。この静的アンバランス検出処理では、各
荷重センサ１６からの信号を相互に比較して洗濯物の重
量分布状態を検出し、その重量値の上下幅が予め基準デ
ータとして確保されたアンバランス許容設定値以下であ
るか否か即ち静的アンバランスは無しか否かの判断をし
、静的アンバランスがあれば、後述するアンバランス修
正行程を実行して脱水行程の初段に移行し、無ければ、
回転槽１０の駆動（脱水）を開始し、そして動的アンバ
ランス検出処理を行なう。この動的アンバランス検出処
理は、静的アンバランス検出処理の段階ではアンバラン
ス状態が無い場合でも回転槽１０が回転されたことによ
ってアンバランスが生じることがあることに鑑みてこれ
を行なう。而して、この動的アンバランス検出処理にお
いては、各荷重センサ１６の一つから出力される信号の
、回転槽１０の回転にともなう変化特性（例えば第８図
に示す）を検出して、その上下幅がアンバランス許容設
定値以下か否かの判断をし、即ち動的アンバランスが無
しか否かを判断し、この動的アンバランスが有れば、回
転槽１０の駆動を中止しアンバランス修正行程を実行し
てこの脱水行程の初段に移行し、無ければ回転槽１０の
駆動を所定時間行なってこの脱水行程を終了する。

この脱水行程にあって、上記アンバランス修正行程は第
７図の如く実行される。まず、給水が開始（排水は停止
状態にある）され、前述と同様にして給水量の検出処理
がなされ、そして、給水量が設定量に達すると、給水が
停止されて、撹拌体１３が所定回数回転駆動され、これ
によって回転槽１０内部の洗濯物の偏りが修正され、そ
して排水が行われる。この排水においても、前述と同様
に排水検出処理がなされて、排水が完了すれば、このア
ンバランス修正行程を終了する。

この様な本実施例によれば、支持部たる支持機構３にあ
って回転槽１０の荷重を受ける部位の複数部位に、荷重
センサ１６を設けると共に、洗濯機本体１に、この荷重
センサ１６から荷重に応じて出力される信号に基いて運
転制御及び洗濯機設置時での水平レベルの検出処理を行
なう検出処理装置１７を設けたので、次の効果を得るこ
とができる。

（１）給水量の検出を重畳検出によって行なうので、従
来の感圧センサを用いる場合と違って、エフトラップを
設けずに済み、よって、エア漏れや気泡による検出不能
状態を来たすこともなく、検出精度の向上を図り得て正
確な給水量の検出を行ない得、従って給水量の過不足と
いった不具合を来たすこともない。

（２）荷重センサ１６を複数設けて重量分布を検出する
様にしたので、脱水を実行する前に静的アンバランスを
検出処理でき、よってアンバランスを未然に防止でき、
よって、脱水の無駄な実行をな（し得ると共に、アンバ
ランスに伴う騒音の発生もなくし得る。

（３）さらに、脱水行程の実行時において、一つの荷重
センサ１６から出力される信号の変化特性を検出するこ
とによって、仮に脱水行程の実行によってアンバランス
が発生する場合でもこれを検出でき、総じて、脱水時で
のアンバランスを確実に防止できる。

（４）荷重センサ１６からの信号によって洗濯物の重量
も検出することができ、その後の洗濯コースの設定にも
極めて便利ならしめ得る。

（５）前述の重量分布の検出によって、洗濯機設置時に
おける水平バランスを検出することもでき、これまた、
便利ならしめ得る。

（６）上述の各種検出処理を一種類の荷重センサ１６に
よって達成できるので、電気回路等の付随構成装置も少
なくて済み、よって、構成の簡単化も図り得る。

尚、上記実施例では、荷重センサ１６を支持板４と上部
滑動体６との間に設ける構成を例示したが、その配置箇
所としては、回転槽１０の荷重を受ける部位であればよ
い。また、荷重センサ１６は支持部たる支持機構３の全
てに設けなくともそれより少ない複数部位に設ける構成
としてもよい。

その他、本発明は上記し且つ図面に示した実施例に回答
限定されず、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実
施できる。

［発明の効果］ 本発明は以上の記述にて明らかな様に、給水堡の検出に
ついてその検出精度を高め得、また、脱水アンバランス
を事前に検出することもでき、総じて、給水量の過不足
や騒音の発生のない極めて良好な運転を行ない得、しか
も、構造の簡単化も図り得、さらには、種々の被検出要
素を検出できて他機能化を大いに図り得る等、極めて優
れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

構造を概略的に示す平面図、第３図は操作パネルの正面
図、第４図乃至第７図は夫々フローチャート、第８図は
動的アンバランス検出処理時における荷重センサの変化
特性図である。 図中、１は外箱（洗濯機本体）、２は水受槽、３は支持
機構（支持部）、１０は回転槽、１３は撹拌体、１６は
荷重センサ、１７は検出処理装置である。 第１図 第　２　図 第　３　（２） ｊｆ！４　　図 第　５　口 ？、　６　図 第　７　図 第　８　口 轡闇

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、洗濯機本体に、洗い兼脱水用の回転槽を複数箇所で
   支持して設けたものにおいて、前記複数の支持部のうち
   全部もしくはそれより少ない複数の支持部にあって前記
   回転槽の荷重を受ける部位に、夫々荷重を検出してその
   荷重に応じた信号を出力する荷重センサを設け、前記洗
   濯機本体に、該各荷重センサから夫々出力される信号に
   基いて運転制御等に関する検出処理を行なう検出処理装
   置を設けたことを特徴とする脱水兼用洗濯機。