JPS6120938Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は戸当りクツシヨンに関するものであ
る。

従来、ドアの取付施工においては、第１図に示
すように、先端に弾性素材からなるヘツド１ａを
設けたクツシヨン部材１を、第３図および第４図
に示すようにドア受枠２の戸当り面２ａに複数個
配設したり、あるいは第２図に示すように前面を
弾性変形可能な突曲面部１′ａとしたクツシヨン
帯材１′を前記戸当り面２ａの全面に張設して、
取付精度の誤差によつて生じるドア３と戸当り面
２ａとの間のがたつきを回避するようにしてい
た。

しかしながら、前記のようなクツシヨン部材１
およびクツシヨン帯材１′では、その寸法調節範
囲がせいぜい１〜２mm程度と狭く、例えば枠付き
のユニツトドア装置の場合のように、丁番の取付
精度、枠の取付ゆがみなどにより戸当り面とドア
との間に４〜５mmの大きな寸法誤差が生じるもの
には効果がないという欠点を有する。

したがつて、この考案の目的は、ドアと戸当り
面との間の寸法誤差が大きい場合でも容易にれを
補正してがたつきの発生を防止することのできる
戸当りクツシヨンを提供することである。

この考案の一実施例を第５図および第６図に示
す。すなわち、この戸当りクツシヨン４は、ドア
受枠２の戸当り面２ａに埋設する雌ねじ金具５
と、この雌ねじ金具５に螺合する雄ねじ金具６
と、この雄ねじ金具６の頭部に固定したゴムなど
の弾性素材からなるドア受けヘツド７とからな
り、ドア受けヘツド７の前面に第６図に示すよう
なドライバ係入溝７ａを形成したものである。

ドア受枠２の戸当り面２ａとドア３との間の寸
法誤差を補正する場合は、第７図および第８図に
示すように前記雄ねじ金具６の頭部に固定したド
ア受けヘツド７のドライバ係入溝７ａにドライバ
８を差し込んで回動し、ドア受けヘツド７の戸当
り面２ａから突出寸法を螺合調節することにより
行う。

このように構成したため、取付施工において例
えば、ドア３の上下でドア３と戸当り面２ａとの
間の寸法に大きな誤差が生じた場合に、第９図に
示すようにドア受枠２の上部戸当り面２ａおよび
下部戸当り面２a′のそれぞれにこの戸当りクツシ
ヨン４を装置して、それぞれのドア受けヘツド
７，７の戸当り面２ａ，２a′からの突出寸法が前
記の誤差寸法分だけ異なるようにドライバ８で螺
合調節し、ドア３をがたつきなく配設することが
できる。

また、ドアの丁番取付位置の寸法誤差などによ
つて、ドア受枠２の係合穴２ｂに対するドア３の
係合突起３ａの位置がずれて、係合穴２ｂと係合
突起３ａとからなるラツチ機構にがたつきが生じ
るような場合についても、第１０図に示すように
前記ドア受けヘツド７の突出寸法の調節によつ
て、がたつきのない所定位置に簡単に位置補正す
ることができる。

なお、前記ドア受けヘツド７に形成されるドラ
イバ係入溝７ａは、ドア受けヘツド７を弾性素材
で形成しているため、ドライバ８の係入時にのみ
拡大するようにでき、螺合調節を行わない通常の
場合には、弾性素材の復元作用によりそのドライ
バ係入溝７ａが塞がつて、外観美を損うこともな
い。

以上のように、この考案の戸当りクツシヨン
は、ドア受枠の戸当り面に埋設した雌ねじと、前
記雌ねじに螺合する雄ねじと、弾性素材からなり
前面にドライバ係入溝を有し前記雄ねじの頭部に
固定したドア受けヘツドとを備えたものであるた
め、簡単な構成によりドアと戸当り面との間の寸
法誤差による接面不良を容易に補正することがで
きるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図はそれぞれ従来例を示す斜
視図、第３図および第４図はそれぞれの取付例を
示す斜視図および縦断面図、第５図はこの考案の
一実施例を示す分解断面図、第６図はそのドア受
けヘツドの正面図、第７図はその取付例を示す縦
断面図、第８図はドライバによる調節操作を示す
説明図、第９図および第１０図はそれぞれその実
際の取付施工状態を示す縦断面図および水平断面
図である。 ２……ドア受枠、２ａ……戸当り面、４……戸
当りクツシヨン、５……雌ねじ金具（雌ねじ）、
６……雄ねじ金具（雄ねじ）、７……ドア受けヘ
ツド、７ａ……ドライバ係入溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ドア受枠の戸当り面に埋設した雌ねじと、前記
   雌ねじに螺合する雄ねじと、弾性素材からなり前
   面にドライバ係入溝を有し前記雄ねじの頭部に固
   定したドア受けヘツドとを備えた戸当りクツシヨ
   ン。