JP2596499Y2 - 可動体の位置決め具 - Google Patents

可動体の位置決め具

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JP2596499Y2 JP1993044133U JP4413393U JP2596499Y2 JP 2596499 Y2 JP2596499 Y2 JP 2596499Y2 JP 1993044133 U JP1993044133 U JP 1993044133U JP 4413393 U JP4413393 U JP 4413393U JP 2596499 Y2 JP2596499 Y2 JP 2596499Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、自動車のボディパネ
ル内から繰り出されるウインドガラス等の可動体の繰り
出し位置決め具に関する。より詳細には、例えば自動車
のボディパネル等に内蔵され、自動車のウインドガラス
等の可動体の繰り出し基部側に設けられる突き当て部に
当設して、該可動体の繰り出し位置を決める位置決め具
に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のボディパネル内から繰り出され
る例えばウインドガラスW等の可動体の繰り出し位置を
決める位置決め具として、従来、図15及び図16に示
される位置決め具が用いられている。
【0003】この位置決め具は、板状のベース100
と、このベース100の一方の面側に設けられている一
対の側板101、101間に組み付けられるストッパ本
体200とから構成されている。前記ベース100は、
前記ストッパ本体200が設けられていない側の面に立
設されている固定ボルト102により、ウインドガラス
W等の可動体が収容されている自動車のボディ内のパネ
ルPに組み付けられる。また前記ストッパ本体200に
は、ウインドガラスW等の前記可動体の一般に繰り出し
基部側に設けられている突き当て部Tに先端を当接され
る位置決めボルトBが、該位置決めボルトBの先端を前
記ベース100の下方に、操作端を前記ベース100の
上方にそれぞれ向けた状態で、螺装されている。この位
置決めボルトBの前記ストッパ本体200の下面からの
突き出し寸法を調整することにより、この位置決めボル
トBの先端に前記突き当て部を当接させる前記ウインド
ガラスW等の可動体の繰り出し位置を調整することがで
きる。
【0004】しかるに、該位置決め具が組み付けられる
自動車のボディ内には、様々な部品が設けられており、
また、省スペース化等の見地から該位置決め具が設けら
れるボディ内のスペースは必ずしも広くはない。このた
め、前記ボルトBの操作端にドライバ等を差し込み等し
て、該ボルトBを螺進または螺退させて、前記ストッパ
本体200の下面からの前記位置決めボルトBの突き出
し寸法を調整することは必ずしも容易でない。
【0005】そこで前記従来の位置決め具では、図15
に示されるように、前記ストッパ本体200を、前記ベ
ース100の側板101、101に設けた軸受穴101
a、101a間に架設された軸桿103に枢支させて前
記ベース100に組み付けて、該ベース100の上下方
向に向けて回動可能とさせており、そしてこの回動を利
用して、前記位置決めボルトBの操作端の位置を該ベー
ス100の下側に移動させることにより、該位置決めボ
ルトBの前記操作端にドライバ等を差し込み易くして、
該位置決めボルトBの前記ストッパ本体200の下面か
らの突き出し寸法を調整し易くしている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかし前記従来の位置
決め具では、前記軸桿103を前記ベース100と別部
品とするばかりか、該軸桿103にねじりコイルばね3
00の巻回部を挿通、組み付け、さらに前記ベース10
0の一方の前記側板101の内面に設けられている突部
101bに係当される弾性腕401を備えると共に、前
記ストッパ本体200と一体に前記軸桿103を中心に
回動される筒状の仮止め部材400を必要とするもので
あり、部品点数が比較的多いため、構造状複雑なばかり
か、部品コスト、組み付けコストの低減化を図り難いも
のであった。
【0007】また、該位置決め具では、前記ばね300
は一端を前記ストッパ本体200に固定すると共に、他
端を前記ベース100の一面に接しさせて組み付けられ
ており、前記ストッパ本体200を前記ベース100の
前記背板104の側に向けて常時付勢しているので、前
記ストッパ本体200を前記軸桿103を中心に前記ベ
ース100の下側に回動させても、前記仮止め部材40
0の前記弾性腕401が前記突部101bと係当する位
置(図16において二点鎖線で示す位置)でしか該スト
ッパ本体200の回動移動状態を保持できない。このた
め、前記従来の位置決め具では、該位置決め具近傍に組
み付けられている部品、ないしはボディ内のスペースの
広狭等を考慮した上で、適宜前記ストッパ本体100を
回動させて前記固定ボルトBの操作端の位置を変え、最
も該操作端にレンチ、ドライバー等を差し込み螺進、螺
退操作し易い状態を作りだすことが必ずしも容易でない
不都合があった。
【0008】そこでこの考案は、自動車のウインドガラ
ス等の可動体の繰り出し位置の位置決め具を簡易な構造
をもって提供すると共に、ウインドガラス等の可動体の
繰出位置の調整も極めて容易な位置決め具の提供を目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この考案は、前記課題を
解決するために、ウインドガラスW等の可動体の位置決
め具を、自動車のウインドガラスW等の可動体の繰り出
し基部側に備えられている突き当て部Tに当接されて、
該可動体の位置決めを行う位置決め具Sであって、該位
置決め具Sには、前記自動車のパネルP等に取り付けら
れるベース10と、このベース10に組み付けられてい
るストッパ本体20とが備えられており、該ベース10
には、前記可動体の突き当て部に向き合う面を有すると
共に割り欠きを備える背板15と、該背板15の両側よ
り前記ストッパ本体20の組み付け側に向けて一対の側
板13、13が設けられており、前記ストッパ本体20
は、前記背板15に向けて起伏され、かつ、該背板15
に当接可能に前記ベース10に組み付けられていると共
に、該ストッパ本体20には、前記背板15の割り欠き
を通り抜けて前記背板15より操作端B’側を突き出さ
せ、かつ、先端B”が前記可動体の突き当て部Tに当接
される位置決めボルトBが螺装されており、前記ストッ
パ本体20又は前記ベース10の前記側板13の板面に
は、該ベース10の該側板13の板面又は前記ストッパ
本体20の側部に接する弾性突出部21bが設けられて
いる構造のものとした。
【0010】
【作用】この考案に係るウインドガラス等の可動体の位
置決め具Sでは、自動車のウインドガラスW等の可動体
の繰り出し基部側に備えられている突き当て部Tに当接
されて、該可動体の位置決めを行う位置決め具Sであっ
て、該位置決め具Sには、前記自動車のパネルP等に取
り付けられるベース10と、このベース10に組み付け
られているストッパ本体20とが備えられており、該ベ
ース10には、前記可動体の突き当て部に向き合う面を
有すると共に割り欠きを備える背板15と、該背板15
の両側より前記ストッパ本体20の組み付け側に向けて
一対の側板13、13が設けられており、前記ストッパ
本体20は、前記背板15に向けて起伏され、かつ、該
背板15に当接可能に前記ベース10に組み付けられて
いると共に、該ストッパ本体20には、前記背板15の
割り欠きを通り抜けて前記背板15より操作端B’側を
突き出させ、かつ、先端B”が前記可動体の突き当て部
Tに当接される位置決めボルトBが螺装されており、前
記ストッパ本体20又は前記ベース10の前記側板13
の板面には、該ベース10の該側板13の板面又は前記
ストッパ本体20の側部に接する弾性突出部21bが設
けられている構造のものとしているので、該ストッパ本
体20を前記背板15に向けて起伏動させることができ
る。また該ストッパ本体20は該背板15に向けて起立
動作され、該背板15に当接される位置よりさらに起立
動されることはなく、該ストッパ本体20に螺装されて
いる前記位置決めボルトBの先端B”に、前記可動体の
突き当て部Tを当接させることにより前記可動体の繰り
出しを充分に規制することができる。
【0011】また、前記ストッパ本体20又は前記ベー
ス10の前記側板13の板面には、前記ベース10の前
記側板13の板面に接する弾性突出部21bが設けられ
ているので、該弾性突出部21bを該板面に密に接しさ
せることにより、前記ストッパ本体20を前記背板15
に対して適宜起伏動させ、該起伏動により移動させた位
置で適宜仮止めさせることができる。
【0012】
【実施例】以下では、この考案に係る位置決め具の典型
的な実施例を、図1ないし図14に基づいて説明する。
なお、図1は前記位置決め具の使用状態を示す側面図、
図2は同分解斜視図、図3は同側面図、図4は同正面
図、図5は平面図、図6は前記位置決め具を構成するベ
ースの正面図、図7は同平面図、図8は同側面図、図9
は前記位置決め具を構成するストッパ本体の平面図、図
10は同正面図、図11は同側面図、図12は同背面
図、図13は同底面図、図14は図9におけるA−A線
断面図である。
【0013】図1に示されるように、この実施例に係る
位置決め具Sは、例えば、自動車のドアを形成するパネ
ルP−1、P−2のうち、自動車の室内側のパネルP−
2に組み付けられ、前記パネルP−2と該自動車の室外
側のパネルP−1との間で繰り出し及び繰り戻し自在に
収められているウインドガラスW等の可動体の繰り出し
基部側に備えられている突き当て部Tに、後述するスト
ッパ本体20に螺装される位置決めボルトBの先端を当
接させて、該ウインドガラスWの繰り出しを規制させる
ように使用される。
【0014】このように使用される前記位置決め具S
は、図2において示されるように、前記パネルP−1に
一面11aを接しさせて該パネルP−1に組み付けられ
る板状のベース10と、該ベース10の他面11bに組
み付けられるストッパ本体20とを主体として構成され
ている。
【0015】該ベース10は、前記パネルP−1に接し
させられる面11aより、該面11aに直交する向きに
突き出す組み付けボルト11を備えている。この実施例
では特に、該ベース10をプラスチック材料を成形して
形成しており、この組み付けボルト11は、平板状のボ
ルト基部を該ベース10肉内に埋設したインサートとさ
れている。なお、前記組み付けボルト11の前記ボルト
基部を収めるに充分な溝を前記ベース10に設け、この
溝内に前記ボルト基部を例えば圧入することにより、前
記組み付けボルト11を前記ベース10に組み付けても
良い。
【0016】この位置決め具Sを前記パネルP−1へ組
み付けた場合に、前記ウインドガラスWの繰り戻し方向
(図1における下方)に位置する前記ベース10の縁部
には、前記組み付けボルト11の突き出し方向と同じ方
向に向けて、脚片12が突設されている。この脚片12
は、この位置決め具Sが組み付けられる前記パネルPに
設けられている取り付け穴に、前記組み付けボルト11
と共に差し込まれて、この位置決め具Sの取り付け状態
を安定させる。
【0017】この位置決め具Sを前記パネルP−1へ組
み付けた場合に、前記ウインドガラスWの繰り出し方向
(図1における上方)に位置する前記ベース10の両側
縁には、該ベース10の前記組み付けボルト11が設け
られていない側の面11a側に向けて、板面を互いに向
き合わせ状とする一対の側板13、13が設けられてい
る。
【0018】この側板13、13の基部側の板面間に
は、該側板13の面に直交する軸桿14が架設されてお
り、後述するように、前記ストッパ本体20は該側板1
3、13間で、上下動自在に、この軸桿14に組み付け
られる。
【0019】また、前記ベース10の前記脚片12が設
けられていない側には、該ベース10の前記面11aに
板面を略直交させる背板15が、前記一対の側板13、
13間に亙って形成されている。該背板15には、前記
ベース10の面10aに対する前記側板13の突き出し
先端側に位置する該背板15の縁より該背板15の基部
側に向けて割り欠き状の凹部15a(実用新案登録請求
の範囲にいう割り欠きに相当する。)が設けられてい
る。この凹部15aの底側は、弧状に形成されており、
この弧状部の縁からは、該部の弧に沿って屈曲されると
共に、前記背板15の面に板面を略直交させる保持凹板
15bが、前記背板15の上面より外方に向けて設けら
れている。
【0020】なお、前記ベース10の前記側板13の基
部に位置する部位は、前記軸桿14を成形し易くする目
的で、一対の該側板13、13間に亙って窓状に開設1
0cされている。
【0021】前記ストッパ本体20は、略長方盤状の基
盤21と、この基盤21の長手側一方の縁部に設けられ
る軸受部22とを備えている。
【0022】前記基盤21は、肉厚方向に前記ウインド
ガラスWの繰り出し基部側に設けられている突き当て部
Tに先端を当接させる位置決めボルトBの螺装穴21a
を備えている。また、該基盤21の両幅側縁には、該基
盤21の幅側の側面に略直交する方向に向けて弾性突出
部21b、21bが突設されている。この弾性突出部2
1bは、両端において該基盤21の前記幅側の側面と一
体とされる弾性片21b’を、該弾性片21b’の中央
部において該基盤21の該幅側の側面との間に間隙21
cを開けるように該基盤21に一体に設けることにより
形成されている。該弾性片21b’の中央部外側面に
は、さらに半球状の凸部21b”が設けられている。
【0023】前記軸受部22は、前記基盤21の長辺側
の側面の下端部より突出状に設けられており、該基盤2
1の長辺に亙る長さを備える軸受溝22aを該長辺の縁
に沿うように備えている。該軸受溝22aは、前記軸受
部22が設けられている前記基盤21長辺側の側面に向
き合わない側に向けて開口されており、また溝内周面の
形成する断面形状を弧状としている。
【0024】また、前記軸受溝22aを形成する側壁の
うち、前記基盤21の上側の側壁には、前記軸受溝22
aの長さ方向略中程の位置に割り欠き22bが設けられ
ている。
【0025】さらに、前記軸受部22の下方外側面に
は、該軸受部22の長さ方向に亙って、断面略三角形状
の位置決め凸部23が設けられている。
【0026】以上のように構成される前記ベース10
と、前記ストッパ本体20とは、図2において一点鎖線
で示されるように、前記軸受部22の軸受溝22a内
に、前記ベース10の一対の側板13、13間に架設さ
れている軸桿14を嵌め入れることにより組み付けら
れ、前記ストッパ本体20は該軸桿14を中心として、
前記ベース10の上下方向に揺動可能とされる。前記の
ように、該軸受溝22aを形成する側壁には、割り欠き
22bが設けられていることから、該軸受溝22aを構
成する他方の側壁は、該軸受溝22aの外側に向けて広
がりやすく、前記軸桿14の該軸受溝22a内への受け
入れの容易化が図られている。
【0027】ここでこの実施例では、図4及び図5に示
されるように、前記ストッパ本体20の両側面に設けら
れている前記弾性突出部21b、21bを構成する前記
弾性片21b’、21b’の外側面間の寸法を、前記ベ
ース10の両側板13、13の内面間の寸法と略同寸法
としていると共に、前記弾性片21b’、21b’に設
けられている前記突部21b”,21b”間の寸法を、
前記ベース10の両側板13、13間の寸法より稍大き
く構成している。従って、前記ストッパ本体20は、前
記ベース10に組み込まれることによって、該ストッパ
本体20の両側面に設けられている前記弾性突出部21
bを構成する前記弾性片21a’の中央部は、前記ベー
ス10の両側板13、13内面に当接させられて、稍押
し潰されながら、該ベース10の両側板13、13内面
と密に接し合う。これにより、前記軸桿14を中心とし
て前記ベース10の上下方向に回動させた該ストッパ本
体20を、適宜その回動終了位置で仮止めすることがで
きる。
【0028】またこの実施例では、前記ストッパ本体2
0の上面が前記ベース10の背板15の内面に接する位
置まで、該ストッパ本体20を前記軸桿14を中心とし
て、前記ベース10の上側に回動させた場合に、前記弾
性突出部21bの外面に設けられている前記突部21
b”が収められる穴13aを、前記一対の側板13、1
3の双方に設けており、この位置での前記ベース10に
対する前記ストッパ本体20の組み付け状態の安定化及
び前記ベース10の上側一杯に前記ストッパ本体20を
回動させたことを示すクリック感を生み出すことが可能
な構成とされている。
【0029】なおこの実施例では、前記ストッパ本体2
0の軸受部22には前記位置決め凸部23が設けられて
おり、前記ベース10の下側に向けられた該ストッパ本
体20の回動は、該位置決め凸部23の前記基盤21に
向き合っていない側の面が該ベース10の面11aに接
することにより規制されている。
【0030】このように構成される位置決め具Sの前記
基盤21の螺装穴21aに、該基盤21の上面側より位
置決めボルトBが螺装される。該ボルトBの操作端B’
側は、前記ベース10の背板15に設けられている凹部
15aに収められる。
【0031】図1に示されるように、前記位置決めボル
トBは、自動車のドアを構成するパネルP−1とP−2
との間に合って、該ドア内より繰り出し又は繰り戻し自
在に収納されているウインドガラスWの繰り出し基部側
に設けられている突き当て部Tにその先端を当接可能と
されている。従って、前記基盤21に螺装されている位
置決めボルトBの前記基盤21の下面側からの突き出し
寸法を、前記ウインドガラスWが繰り出されると共にウ
インドモールが張り込まれている前記パネルP−1とP
−2間の上部開口側よりレンチ等を前記位置決めボルト
Bの操作端B’に差し込んで該位置決めボルトBを螺進
又は螺退させて調節することにより、該位置決めボルト
Bと前記ウインドガラスWの突き当て部Tとの当接位置
を変化させて、該ウインドガラスWの前記ドア内からの
繰り出し位置を調整することができる。
【0032】この位置決めボルトBの前記突き出し寸法
の調整にあたっては、図3に示されるように、前記レン
チ等の先端で前記位置決めボルトBの操作端B’を押圧
することにより、前記軸桿14を中心として前記ベース
10の下側に向けて前記ストッパ本体20を回動させ
て、該位置決めボルトBの操作端B’の位置を前記レン
チ等により最も操作し易い位置に適宜移動させることが
でき、これにより該レンチ等による前記位置ボルトBの
螺進及び螺退調整を容易に行うことができる。
【0033】そしてこの位置決めボルトBの螺進及び螺
退調整後、前記ウインドガラスWを繰り出し操作して、
該ウインドガラスWの繰り出し基部側に設けられている
前記突き当て部Tを前記位置決めボルトBの先端に当接
させることで、前記ストッパ本体20を再び、該ストッ
パ本体20の上面が前記ベース10の背板15の内面に
接する位置まで回動させることができる。この位置では
前記ストッパ本体10は、前記背板15内面との当接に
より、該当接位置を越えてさらに上方に向けて回動させ
られることはない。したがって、該ストッパ本体20の
下面からの突き出し寸法を前記のように調整された位置
決めボルトBの先端に、前記突き当て部Tを当接させて
いるウインドガラスWは、このように前記ストッパ本体
10の上面が前記背板15の内面に接した後において、
その繰り出し動作の確実な規制を受けることになる。
【0034】なお、この実施例に係る位置決め具Sで
は、前記ストッパ本体20の側面に前記位置決め凸部2
3を設け、この位置決め凸部23を前記ベース10の前
記側板13内面に密に接しさせる構成としているが、こ
れに代えて、前記ベース10の前記側板13の内面に前
記位置決め凸部23に相当する凸部を設け、この凸部を
前記ストッパ本体20の側面に密に接しさせることによ
り、前記ストッパ本体20を前記軸桿14を中心とした
回動後の位置で仮止めできる構成としてもよい。
【0035】また、前記ストッパ本体20の一方の側面
又は前記ベース10の一方の側板13の内面に、前記位
置決め凸部23に相当する凸部を設けて、前記ストッパ
本体20を前記軸桿14を中心とした回動後の位置で仮
止めできる構成としてもよい。
【0036】
【考案の効果】この考案に係る位置決め具Sでは、前記
ストッパ本体20を前記背板15に向けて起伏動させる
ことができ、またこのように前記背板15に対して適宜
起伏動させたストッパ本体20を、前記弾性突出部21
bを該板面に密に接しさせることにより、該起伏動によ
り移動させた位置で適宜仮止めさせることができる。従
って、前記ストッパ本体20に螺装されている前記位置
決めボルトBの操作端B’の位置が、該位置決め具Sが
組み付けられている自動車のボディ内において、前記該
操作端B’を最も操作し易い位置に配されるように適宜
変化させることができ、該位置決めボルトBを螺進退さ
せることによるウインドガラスW等の可動体の繰り出し
位置の調整を容易なものとできる。
【0037】またこの考案に係る位置決め具Sでは、前
記のように起伏動させたストッパ本体20の移動された
位置での仮止め機能を確保させながら、該位置決め具S
を、前記ベース10と前記ストッパ本体20の二つの部
材で主として構成するので、簡潔な構造を有させること
で、構造状の脆弱な部分を極力少なくさせた信頼性の高
い位置決め具を提供させることができ、しかも、製造コ
スト、組み付けコストの低減化に寄与させることができ
る特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】位置決め具Sの使用状態を示す側面図である。
【図2】位置決め具Sの分解斜視図である。
【図3】位置決め具Sの側面図である。
【図4】位置決め具Sの正面図である。
【図5】位置決め具Sの平面図である。
【図6】位置決め具Sを構成するベース10の正面図で
ある。
【図7】位置決め具Sを構成するベース10の平面図で
ある。
【図8】位置決め具Sを構成するベース10の側面図で
ある。
【図9】位置決め具Sを構成するストッパ本体20の平
面図である。
【図10】位置決め具Sを構成するストッパ本体20の
正面図である。
【図11】位置決め具Sを構成するストッパ本体20の
側面図である。
【図12】位置決め具Sを構成するストッパ本体20の
背面図である。
【図13】位置決め具Sを構成するストッパ本体20の
底面図である。
【図14】図9におけるA−A線断面図である。
【図15】従来の位置決め具の分解斜視図である。
【図16】従来の位置決め具の組み付け状態を示す側面
図である。
【符号の説明】
10 ベース 11 組み付けボルト 12 脚片 13 側板 14 軸桿 15 背板 20 ストッパ本体 21 基板 22 軸受部 23 位置決め凸部 W ウインドガラス S 位置決め具 T 突き当て部 B 位置決めボルト P−1 パネル P−2 パネル

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車のウインドガラス等の可動体の繰
    り出し基部側に備えられている突き当て部に当接され
    て、該可動体の位置決めを行う位置決め具であって、 該位置決め具には、前記自動車のパネル等に取り付けら
    れるベースと、このベースに組み付けられているストッ
    パ本体とが備えられており、 該ベースには、前記可動体の突き当て部に向き合う面を
    有すると共に割り欠きを備える背板と、該背板の両側よ
    り前記ストッパ本体の組み付け側に向けて一対の側板が
    設けられており、 前記ストッパ本体は、前記背板に向けて起伏され、か
    つ、該背板に当接可能に前記ベースに組み付けられてい
    ると共に、該ストッパ本体には、前記背板の割り欠きを
    通り抜けて前記背板より操作端側を突き出させ、かつ、
    先端が前記可動体の突き当て部に当接される位置決めボ
    ルトが螺装されており、 前記ストッパ本体又は前記ベースの前記側板の板面に
    は、該ベースの該側板の板面又は前記ストッパ本体の側
    部に接する弾性突出部が設けられていることを特徴とす
    る可動体の位置決め具。
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