JPS61209115A - プラスチツク成形方法 - Google Patents

プラスチツク成形方法

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JPS61209115A
JPS61209115A JP5106085A JP5106085A JPS61209115A JP S61209115 A JPS61209115 A JP S61209115A JP 5106085 A JP5106085 A JP 5106085A JP 5106085 A JP5106085 A JP 5106085A JP S61209115 A JPS61209115 A JP S61209115A
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conductive
mold
molding method
powder
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Takao Sakakibara
榊原 隆男
Tsunehiko Toyoda
豊田 常彦
Yoshihisa Nagashima
長島 義久
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Tokai Kogyo Co Ltd
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Dai Nippon Toryo KK
Tokai Kogyo Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/14Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
    • B29C45/14778Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles the article consisting of a material with particular properties, e.g. porous, brittle
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29KINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
    • B29K2995/00Properties of moulding materials, reinforcements, fillers, preformed parts or moulds
    • B29K2995/0003Properties of moulding materials, reinforcements, fillers, preformed parts or moulds having particular electrical or magnetic properties, e.g. piezoelectric
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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、プラスチック成形体表面に、導電性被膜とそ
の上に形成された美装被膜及び/又は保護被膜からなる
多層被膜を形成させるプラスチック成形方法に関する。
詳しくは、電磁波遮蔽、帯電防止等の目的をもったプラ
スチック成形体を得る方法に関するものである。
(従来技術) 近年、半導体素子を使用した電子機器の誤動作の原因が
、電磁波や静電気が原因して発生することが明らかにな
り、欧米諸国では発生源となるICやLSI素子を内蔵
した電子機器に対する規制が法令化され始めており、電
子機器業界ではその対策がせまられている。
現在、これら妨害電磁波発生源をシールドする方法の一
つとして、例えば、プラスチックに導電性粉末を混練後
、成形し、プラスチック成形体そのものに導電性機能を
付与する方法(例えば特公昭35−9643号)が知ら
れている。しかしながら、該方法は作業が簡便であると
いう利点がある反面、電気良導体を得るには導電性粉末
を多量に含有させる必要があり、その結果成形後のプラ
スチックの物理的強度の低下、重量の増加、成形上の問
題点等の如き、その他の各種欠点が生じるためあまり実
用化されていない。
シールド方法の他の方法としては、電子機器ハウジング
内面に溶剤可溶型導電性塗料を刷毛あるいはスプレー等
で塗装する方法が知られている。
該方法においては、導電性塗料中に含まれる有機溶剤に
よる形状破損、変色等の対策、塗膜密着強度向上や塗膜
剥離防止のための上塗り対策等が必要であるとともに、
大気中への有機溶剤揮散による臭気、人体に対する悪影
響、火災等の危険性等の問題点があった。
最近では、電子機器ハウジング用成形金型内に溶剤可溶
型導電性塗料を刷毛又はスプレーガンで塗装した後、金
型内でプラスチックを成形し、プラスチック成形体と導
電性皮膜を一体化する方法も提案されている(例えば特
公昭48−25061号)。
該方法によれば、成型金型内にグリース状の組成物を塗
布し、その上に黒鉛等の導電性粉末を吹付けた後、液状
合成樹脂を注入して硬化させ、所定の個所を導電性とす
る絶縁性成形体を得る方法が提案されている。しかしな
がら該方法では導電性粉末はグリース状組成物との接触
点以外では付着力が弱いという基本的な問題があるため
、樹脂注入に際し、細心の注意力が必要であり、加えて
その注入速度も極めて遅いものとならざるを得ないとい
う作業上の問題点等があった。
それ故、この方法は射出成形方法の如き高速成形方法に
適用することは不可能である。
また、前記公知側中には前記導電性粉末の付着力を強め
る目的で、更に合成樹脂接着剤を樹脂注入前に使用する
方法も併記されているが、この方法を採用すると、前述
した溶剤可溶型導電性塗料を成形後塗布する場合の問題
点は何一つ解決されないものであった。
一般に、溶剤可溶型塗料のもつ前記各種問題点を解決す
る手段として、例えば溶剤を全く含有しない粉体塗料の
使用が考えられる。
事実、成形の分野においても通常の着色顔料を少量含有
する粉体塗料を加熱、加圧成形用金型内面に流動床ある
いはスプレーによりあらかじめ付着させた後、SMCや
BMCを用いて圧縮成形し、FRP表面に保護又は着色
被膜を形成させる方法が知られている(例えば、特公昭
58’−44459号、特開昭57−181823号、
特開昭58−124610号)。
しかして、これらの方法によっても、粉末の飛散、金型
外への付着、膜厚の不均一等の問題点があった。
一方、導電性の塗膜は導電性であるが故に、電子機器ハ
ウジング内に露出されて塗装された場合。
電流の流れている内蔵機器類との接触等により、感電や
漏電の危険性が大きいことが問題点の一つとして挙げら
れる。
更に、導電性塗料に使用される導電性微粉末は種類が限
定されているため、色の数が少ないこと及び美装用には
使用出来ないという問題点もあっ1こ。
(発明の解決しようとする問題点) 本発明は、有機溶剤揮散による安全、衛生上の問題点や
、粉末塗料の飛散、金型外への付着や膜厚の不均一さ等
の問題点を解決し、導電性微粉末を高濃度に含有する粉
末状樹脂組成物を効率良く、かつ均一にプラスチック表
面に付着せしめ、表面抵抗値が102オーム/口程度以
下の導電性を有するプラスチック成形品の成形方法を提
供しようとするものである。
更に、本発明は、導電性機能を有する塗膜と導電性塗膜
の感電や漏電事故を防止する機能及び美装及び/又は保
護機能及び必要により帯電防止機能を有する塗膜とから
なる多層塗膜を形成させるプラスチック成形方法を提供
しようとするものである。
(問題点を解決するための手段) 即ち、本発明は、まず絶縁性粉末状樹脂組成物を静電塗
装により金型内に塗布し、ついでその上に導電性粉末状
樹脂組成物を静電塗装した後、プラスチックを成形し、
導電性被膜と絶縁性被膜からなる多層被膜をプラスチッ
ク成形体表面に投錨密着させるプラスチックの成形方法
に関するものである。
(発明の詳細な説明) 本発明の方法に使用される絶縁性粉末状樹脂組成物とは
、通常粉末塗料用に使用されている粉末状熱硬化性又は
熱可塑性樹脂組成物(後述する着色顔料等を、含みもし
くは含まない組成物)である。
尚、本発明において、絶縁性とは表面抵抗値が105オ
ーム/四以上程度のものを云うものである。
前記熱硬化性樹脂としては、アクリル樹脂、ポリエステ
ル樹脂、エポキシ樹脂、アルキド樹脂、ウレタン樹脂、
エポキシ変性ポリエステル樹脂、アクリル変性ポリエス
テル樹脂等が一例として挙げられる。特に、貯蔵安定性
や塗膜の導電性等から、アクリル樹脂、ポリエステル樹
脂、エポキシ樹脂が好ましい。
前記熱硬化性樹脂は、自己硬化型、硬化剤(架橋剤)硬
化型等の種々の型のものが使用し得る。
前記熱硬化性樹脂の硬化剤としでは、ジシアンジアミド
、酸無水物、イミダゾール誘導体、芳香族ジアミン、三
フッ化ホウ素アミン錯化合物、ヒドラジド類、デカメチ
レンジカルボン酸、ブロックイソシアネート化合物、ア
ミノ樹脂等の如き、通常熱硬化性粉体塗料用として用い
られるものが使用可能である。
また、前記熱可塑性樹脂としては、ポリエステル樹脂、
ポリエチレン、ポリプロピレン、スチレン重合体、塩化
ビニル重合体、ポリアミド樹脂、ブチラール樹脂、繊維
素樹脂、石油樹脂等公知のものが挙げられる。
前記熱硬化性樹脂及び熱可塑性樹脂は各々単独もしくは
混合物として、あるいは必要に応じて熱硬化性樹脂と熱
可塑性樹脂とを組合せて使用することが可能である。
本発明において前記粉末状樹脂組成物に使用される樹脂
成分の軟化点は40〜160℃、融点は60〜180℃
、好ましくは軟化点60〜130℃、融点70〜160
℃程度のものである。
尚、前記軟化点はKof ler’ s法により、また
融点はDurran’ s法により測定したものである
前記絶縁性粉末状樹脂組成物において、着色顔料を使用
する場合の着色顔料としては、酸化チタン、亜鉛華、鉛
白、カーボンブラック、黄鉛、酸化鉄、弁柄、群青、酸
化クロム等の無機顔料及び、アゾ系、建染染料系、キナ
クリドン系、フタロシアニン系、ニトロソ系等の有機顔
料等一般に粉体塗料に使用されている着色顔料あるいは
染料等は全て使用可能である。これらは一種もしくは二
種以上の混合物として使用される。
更に、本発明の絶縁性粉末状樹脂組成物を、帯電防止用
(表面抵抗値105オーム/口以上)として使用する場
合には、SnO□、lTl2O3,5bzO:+等の導
電性酸化物、金属ドープZnO1rn2c)+ 又はS
nO2等を表面コートしたT 102 、グラファイト
カーボンやアセチレンブラック等の非結晶性炭素粉末、
あるいは少量の後述する導電性微粉末等を単独でもしく
は混合物で、あるいは前記着色顔料や塗料と混合して用
いることが出来る。
以下これらを全て着色顔料等と表示する。
前記着色顔料等は、絶縁性粉末状樹脂組成物中好ましく
は、80重量%以下、より好ましくは0.5重量%以上
含有するものである。
本発明において、絶縁性粉末状樹脂組成物を美装用と兼
用する場合には、前記着色顔料等は組成物中0.5重量
%以上必要であるが、逆に80重量%をこえて使用され
ると均一な被膜が得難くなるため好ましくない。
尚、本発明において絶縁性粉末状樹脂組成物として前記
着色顔料等を併用する場合、絶縁性粉末状樹脂組成物と
は、個々の樹脂粉末の中に全ての着色顔料等が内包され
た組成物と、大部分の着色顔料等を内包した樹脂粉末と
、小部分の着色顔料等との混合物(但し、着色顔料等の
総量は前記範囲内にある)とを意味するものである。
前記粉末状樹脂組成物には、必要により前記成分以外に
ダレ防止剤、硬化促進剤、酸化防止剤、体質顔料等の如
き、一般に粉体塗料に使用されている成分を添加混合す
ることも出来る。
本発明の方法に使用される絶縁性粉末状樹脂組成物は、
公知の粉体塗料の製造方法により得られる。
例えば、前記樹脂及び其の他必要により着色顔料等、硬
化剤、添加剤等を加熱溶融混合後、冷却、粉砕、篩分け
する機械粉砕法や、前記樹脂及び必要により着色顔料等
、其の他硬化剤、添加剤等を溶剤中に分散せしめた後、
得られた分散液を加熱空気中に噴霧するドライスプレー
法等が適用出来る。
しかして、より高濃度に着色顔料等を含有させた組成物
を得る場合や、融点の低い樹脂を用いる場合、あるいは
粉末状樹脂組成物の凝集防止等を考慮した場合、以下に
示す湿式造粒法による製造方法が好ましい。
例えハ、アルコール類、エチレングリコール誘導体、ジ
エチレングリコール誘導体、エステル類、ケトン類等の
水可溶性溶媒(好ましくは、20℃で水に対する溶解度
が10〜30重量%)中に、前記樹脂を溶解せしめ、つ
いで前記樹脂、及び必要により着色顔料等、其の他硬化
剤、添加剤等を混合して得られる液体組成物(以下分散
液という)を、該分散液中に含まれる全ての水可溶性溶
媒が溶解する量(分散液の約3〜40倍量)の水中に乳
化、分散する。乳化は、分散液を激しい攪拌下にある水
中に滴下、注入、噴霧する方法、あるいは水と分散液を
ラインミキサーで混合する方法等により行われる。
前記攪拌もしくはラインミキサーでの混合は、乳濁微粒
子中の溶剤が水中に移行し、粒子が形成される迄行う。
かくして、乳濁微粒子中の溶剤が水中に抽出され、樹脂
粒子が得られる。
この樹脂粒子を濾過または遠心分離等により水−溶剤混
合物と分離し、さらに必要ならば水洗及び分離を必要回
数繰り返し、スラリー状ないし含水ケーキ状の樹脂粒子
を得る。ついで、必要によりボールミル、ポットミル、
サンドミル等により調粒を行った後、樹脂粒子が凝集し
ないよう乾燥、好ましくは凍結乾燥、真空乾燥等により
乾燥し、必要により篩分けして本発明の絶縁性粉末状樹
脂組成物を得る。このような製造方法は、例えば特開昭
48−52851号、特公昭54−5832号、同54
−26250号、同54−31492号、同56−57
96号、同56−29890号公報に詳述されている。
更に、本発明の方法に使用される絶縁性粉末状樹脂組成
物の粒子径範囲は、0.5〜100μ程度、好ましくは
1〜50μ程度のものである。
一方、本発明の方法に使用される導電性粉末状樹脂組成
物とは、導電性微粉末を含有する粉末状樹脂組成物であ
る。
前記導電性微粉末とは、金、白金、パラジウム、銀、銅
、ニッケル等の金属粉末あるいは合金粉末ニッケルコー
ティングマイカ粉末等の電気的に不良導体である無機質
粉末あるいはプラスチック粉末の表面を、電気良導体の
金属で被覆したもの等の如き、電気的良導電性の微粉末
で、粒子径範囲が0.5〜100μ、好ましくは1〜5
0μ程度のものである。該粉末は1種もしくは2種以上
の組合せで使用することが可能である。
本発明の目的、即ち良導電性でかつ密着性の優れた被膜
を得るという目的に対し、特にデンドライト形状(樹枝
状)の金属微粉末が有効である。
前記導電性微粉末は、導電性粉末状樹脂組成物中に好ま
しくは70〜95重量%、より好ましくは75〜90重
量%の範囲で含有される。
尚、本発明において導電性粉末状樹脂組成物とは、個々
の樹脂粉末の中に全ての導電性微粉末が内包された組成
物と、大部分の導電性微粉末を内包した樹脂粉末と少部
分の導電性微粉末の混合物(但し、導電性微粉末の総量
は前記範囲内にある)とを意味するものである。後者の
場合、粉末状態で電気抵抗が静電塗装可能な程度に高い
ことが必要であるのは当然である。
導電性粉末状樹脂組成物中の導電性微粉末の量が70重
量%にみたない場合には、プラスチック成形体表面に良
好な導電性被膜を形成せしめることが出来ず、一方95
重量%をこえる場合には、効率良く静電塗装することが
困難となるため、いずれもあまり好ましくない。
本発明の導電性粉末状樹脂組成物に使用される展色剤と
しての樹脂は、前記絶縁性粉末状樹脂組成物に使用され
るものと同様の熱硬化性又は熱可塑性樹脂が全て支障な
く使用出来る。
また、導電性粉末状樹脂組成物の製造方法としては、前
記絶縁性粉末状樹脂組成物を得る方法と同様の方法が適
用出来る。特に、高濃度の導電性微粉末を含有した樹脂
組成物を得る場合や、導電性微粉末の形状維持、導電性
粉末状樹脂組成物の凝集防止等を考慮した場合には、前
記湿式造粒法による製造方法が好ましい。
導電性粉末状樹脂組成物に使用される樹脂の軟化点及び
融点、更に樹脂組成物の粒子径等も、前記絶縁性粉末状
樹脂組成物の場合と同様の範囲内にあることが好ましい
一方、本発明の方法が適用出来る成形方法としては特に
制限がなく、一般に行われている成形方法、例えば圧縮
成形方法、トランスファ成形方法、積層成形方法、射出
成形方法(リアクション及びリキッドインジェクション
モールディング法も含む)、ブロー成形方法、真空成形
方法等が挙げられる。
また、これらの成形方法に使用されるプラスチック素材
としては、不飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、
エポキシ樹脂、ユリア及びメラミン樹脂、スチレン樹脂
、アクリル樹脂、ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、シリ
コーン樹脂、ABs樹脂、ナイロン樹脂、ポリアセター
ル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリフェニレンオキサ
イド樹脂、ポリプロピレン樹脂等の如き、通常成形用に
使用される熱硬化性あるいは熱可塑性樹脂、及びこれら
の樹脂に強化用繊維、充填材、硬化剤、安定剤、着色剤
、増粘剤、離型剤、発泡剤、難燃化剤等を混練した樹脂
組成物、更にシートモールディングコンパウンド(SM
C) 、バルクモールディングコンパウンド(BMC)
等が使用可能である。
次に本発明の成形方法を説明する。
まず、前記の如くして得られた絶縁性粉末状樹脂組成物
を静電粉末塗装機等により−60〜−90KVに帯電さ
せて金型内に塗布する。塗布膜厚等は必要により決定さ
れるが、通常10〜200μm程度である。
ついで、その上に前記導電性粉末状樹脂組成物を前記同
様にして一30KV〜−90KVで静電塗装する。膜厚
はlO〜200μm程度が好ましい。
最後に、金型内にプラスチック素材を充填し、各々所定
の温度及び/又は圧力により成形する。
かくして、金型内の各粉末状樹脂組成物は、プラスチッ
ク素材熱及び/又は成形等の熱により成形プラスチック
表面に投錨密着され、表面に均一な絶縁性及び導電性被
膜を有するプラスチック成形体が得られる。
本発明の方法を代表的な射出成形方法について図面によ
り説明すると、第1図は本発明の方法を示す概略図であ
り、第2図は第1図のE工程の点線部分の拡大図であり
、第3図は得られたプラスチックの成形体の要部拡大図
である。
第1図に示すように、前工程Aにおいては固定金型3a
の不要部にマスキング材5を定着する。
塗布工程已において、静電塗装機6により絶縁性粉末状
樹脂組成物2aを固定金型3aの表面に塗布する。次い
で、更に塗布工程りにおいて、静電塗装機6′により導
電性粉末状樹脂組成物4aを、絶縁性粉末状樹脂組成物
被膜2aに塗布する。
最後に、マスキング材をはずし必要により、加熱工程E
で加熱し、塗布された粉末状樹脂組成物2a及び4aを
可塑化する。
ついで、成形工程Fでは、固定金型3a上に可動金型3
bを載置型閉し、型内間隙に充填孔3b’より溶融プラ
スチック素材を充填し成形するとともに、プラスチック
成形体1の表面に導電性被膜4及び絶縁性塗膜2を投錨
密着せしめる。
脱型工程Gでは、表面に導電性機能を具備した被膜2と
、絶縁性機能を具備した被膜4を有するプラスチック成
形体1を型開して取り出す。
かくして、均一な厚さの導電性被膜及び絶縁性被膜を有
するプラスチック成形体が効率良く得られるのである。
尚、本発明の成形方法においては、金型をあらかじめ予
熱するか、常温の金型もしくは予熱温度の低い金型の場
合、粉末状樹脂組成物塗布後熱風、電気、赤外線等によ
り加熱することが好ましい。
かくすることにより、静電塗装により静電力のみにより
付着している粉末状樹脂組成物の飛散等を防ぐことが出
来る。
尚、前記金型の予熱とは、外部から熱を加えたりあるい
はプラスチック素材成形時の熱等により金型温度が常温
より高い場合をいう。
また、前記粉末状樹脂組成物塗布後の加熱は、絶縁性粉
末状樹脂組成物塗布後の加熱及び/又は導電性粉末状樹
脂組成物塗布後の加熱を云い、樹脂組成物中の樹脂が一
部軟化、溶融して粉末粒子同志が付着し合う程度にする
ことが好ましい。
尚、導電性粉末状樹脂組成物塗布後にのみ加熱する場合
には、絶縁性粉末状樹脂組成物および導電性粉末状樹脂
組成物のいずれかまたは両者を融着又は硬化させる程度
に加熱を行なう。
本発明の方法において、特に、成形時にプラスチック素
材を加圧注入したり、プラスチック素材が移動するよう
な射出成形法、ブロー成形方法、あるいは真空成形方法
等においては、金型予熱温度と、粉末状樹脂組成物中の
樹脂の軟化点及び融点とが、(融点+10℃)≧金型予
熱温度≧軟化点の範囲内にあることが特に好ましい。
金型予熱温度が樹脂の軟化点より低い場合には、金型と
粉末状樹脂組成物との密着性が低くなり、成形時にプラ
スチック素材に加えられる圧力によるプラスチック素材
の移動や射出時の注入速度及び圧力等により、粉末状樹
脂組成物が移動あるいは飛散するため均一な被膜を得難
くなる。また、金型予熱温度が(樹脂の融点+10℃)
をこえると、粉末状樹脂組成物は塗布機完全に溶融し、
流動性を示すようになり、前記と同様にプラスチック素
材の移動や注入速度、圧力等により移動し、均一な被膜
が得難くなる。特に射出成形方法においては、縞模様の
被膜となったり、特に゛注入口(ノズル)付近は被膜の
全(ない成形品が得られるというような好ましくない問
題が生じる可能性がある。
(発明の効果) 以上の如く、本発明の方法によれば、肴機溶剤揮敗によ
る安全、衛生上の問題点や、粉末塗料の飛散、金型外へ
の付着や膜厚の不均一さ等の問題点は解消し、導電性微
粉末を高濃度に含有する粉末状樹脂組成物を効率良く、
かつ均一にプラスチック表面に付着せしめることが出来
るとともに、導電性被膜は絶縁性被膜で覆われているた
め感電、漏電等の事故が全く無くなるという利点もあり
、更に電磁波遮蔽と美装及び帯電防止を同時に行うこと
も出来るのである。
更に、本発明の方法によれば絶縁性被膜を着色すること
が可能であるため、従来導電性被膜の色彩が限られてい
たこと、あるいは感電等の理由により、例えば箱状物の
内面にしか使用出来なかった導電性被膜を箱状物の外面
に使用することが可能となったのである。
以下、本発明を実施例により詳細に説明する。
「部」又は「%」は「重量部」又は「重量%」をもって
示す。実施例に先立って、以下に示す配合にて各粉末状
樹脂組成物を製造した。
絶縁性粉末状樹脂組成物の製造 〔配合l〕 エポキシ樹脂            64%ジシアン
ジアミド            5%酸化チタン(ル
チル型)        30%流動助剤      
         1%前記エポキシ樹脂はシェル化学
■製商品名エピコート#1004(エポキシ当量875
〜975、融点98℃、軟化点70℃)を、流動助剤は
モンサンド社製商品名モダフローを各々使用した。
前記配合lからなる組成物を混合し、加熱ローラーを用
いて110℃以下で練合した後、練合物を冷却し、粉砕
機により粉砕した後、100メシ二ふるい通過分を絶縁
性粉末状樹脂組成物(A−1)として作成した。
〔配合2〕 エポキシ樹脂            25%メチルエ
チルケトン         50%SnO□コート酸
化チタン      25%前記エポキシ樹、脂はシェ
ル化、学■製商品名エピコ−)#1002 (エポキシ
当量600〜700、融点83℃、軟化点57℃)と#
1004とを1:1の割合で混合したもの(融点92℃
、軟化点65℃)を、また5n02 コート酸化チタン
は三菱金属■製布品名W−10(平均粒子径約0.2μ
m)を夫々使用した。
前記配合2からなる組成物を、磁性ポットミルで2時間
分散して液体組成物を得た。ついで、前記液体組成物を
高速攪拌下にある水温20℃以下の水3000部中に噴
霧し、前記液体組成物を乳化するとともに溶剤を水中へ
抽出して樹脂粒子を形成せしめた。
その後、濾過及び水洗を繰り返し、平均粒子径約100
μの樹脂粒子を辱た。含水率を50%前後に調整した後
、ボールミルで分散を行って、前記樹脂粒子を微粉砕し
、スラリー状の粉末状樹脂組成物を得た。更に水洗を3
回以上繰り返した後、濾過し、20℃以下の乾燥空気の
下で乾燥し、粉砕、篩分け(100メツシユ)して絶縁
性粉末状樹脂組成物(A−2)を作成した。
〔配合3〕 エポキシ樹脂            45%アゾ系赤
顔料            4.5%流動助剤(配合
1に同じ)0.5% メチルエチルケトン         50%前記エポ
キシ樹脂はシェル化学■製商品名エピコート#1002
を使用した。
前記配合3からなる組成物を配合2と同じ方法で絶縁性
粉末状樹脂組成物(A−3)を作成した。
〔配合4〕 エポキシ樹脂            96%硬  化
  剤                      
4%前記エポキシ樹脂はシェル化学■製商品名エピコー
ト#1002、#1004及び#1007(エポキシ当
量1750〜2200、融点128℃、軟化点85℃)
を1=1=7の割合で混合したもの(融点121℃、軟
化点77℃)を、硬化剤はイミダゾール系エポキシ樹脂
用硬化剤〔四国化成工業■製部品名:キュアゾールC,
、Z)を使用した。
前記配合4からなる組成物を加熱ローラーを用いて14
0℃以下で練合した後、配合1と同じ方法で絶縁性粉末
状樹脂組成物(A−4)を作成した。
〔配合5〕 ポリエステル樹脂          95%フタロシ
アニンブルー         5%前記ポリエステル
樹脂は大日本インキ化学製商品名ファインデイクM−8
000(融点123℃、軟化点75℃)を使用した。
前記〔配合5〕からなる組成物を加熱ローラーを用いて
、135℃以下で練合した後、〔配合1〕と同じ方法で
絶縁性粉末状樹脂組成物(A−5)を作成した。
〔配合6〕 ポリエステル樹脂          99%流動助剤
(配合1に同じ)       1%前記ポリエステル
樹脂は日本ユピカ■商品名GV−110(融点85℃、
軟化点65℃)を使用した。
前記配合6からなる組成物を加熱ローラーを用いて、1
00℃以下で練合した後配合1と同じ方法で絶縁性粉末
状樹脂組成物(A−6)を作成した。
〔配合7〕 アクリル樹脂(大日本インキ化学工業■製商品名A−2
24S:融点114℃、軟化点70℃〕を加熱ローラー
を用いて130℃以下の温度で練合した後、配合1と同
じ方法で絶縁性粉末状樹脂組成物(A−7)を作成した
導電性粉末状樹脂組成物の製造 〔配合8〕 エポキシ樹脂            12%デンドラ
イト形状銅粉末       48%流動助剤(配合1
と同一)       1%メチルエチルケトン   
      39%エポキシ樹脂は、シェル化学■製商
品名エピコ−)91002を、デンドライト形状銅粉末
は、三井金属鉱業■製電解銅粉商品名MD−1〔325
メッシ:L(オープニング44μ)を80%以上通過〕
を夫々使用した。
上記配合からなる組成物を、磁性ボットミルで2時間分
散して液体組成物を得た。
ついで、前記液体組成物を高速攪拌下にある水温20℃
以下の水3000部中に噴霧し、前記液体組成物を乳化
するとともに溶剤を水中へ抽出して樹脂粒子を形成せし
めた。その後、濾過および水洗を繰り返し、平均粒子径
的100μの樹脂粒子を得た。含水率を50%前後に調
整した後、更に樹脂粒子を微粉砕調粒し、スラリー状の
粉末状樹脂組成物を得た。更に水洗を3回以上繰り返し
た後、濾過し、20℃以下の乾燥空気の下で乾燥し、粉
砕、篩分(150メツシユ)して導電性微粉末/樹脂=
80/20 (重量比)の導電性粉末状樹脂組成物(B
−1)を作成した。
〔配合9〕 エポキシ樹脂             9%デンドラ
イト形状銅粉末       51%流動助剤(配合1
.と同一)        1%メチルエチルケトン 
        39%エポキシ樹脂はシェル化学■製
商品名エピコー)#1001(エポキシ当量450〜5
00、融点69℃、軟化点50℃)を、デンドライト形
状銅粉末は三井金属鉱業側製電解銅粉商品名MD−1と
MFDz(重量平均粒子径8μ)を重量で1:1に混合
したものを夫々使用した。
配合8と同じ方法で液体組成物を作成した後、同様の方
法で導電性微粉末/樹脂=85/15(重量比〉の導電
性粉末状樹脂組成物(B−2’)を作成した。
〔配合10〕 エポキシ樹脂             6%デンドラ
イト形状銅粉末       54%流動助剤(配合1
と同一)       1%メチルエチルケトン   
      39%エポキシ樹脂はチバガイギー■製商
品名アラルダイト6097 (エポキシ当量900〜1
000、融点100℃、軟化点80℃)を、デンドライ
ト形状銅粉末は三井金属鉱業■製電解銅粉M F −D
2を夫々使用した。
上記配合よりなる組成物をペイントシェーカーで1時間
分散して液体組成物とした。
ついで、配合8と同じ方法で導電性粉末状樹脂組成物を
作成した後、硬化剤として、イミダゾール系エポキシ樹
脂用硬化剤〔前記キュアゾールC,,Z)を、微粉末と
して4 phrの割合で乾式混合し、導電性微粉末/樹
脂=90/10(重量比)の導電性粉末状樹脂組成物(
B−3)を作成した。
〔配合11〕 エポキシ樹脂            15%ニッケル
粉末            45%流動助剤(配合1
と同一)        1%メチルエチルケトン  
       39%エポキシ樹脂はシェル化学■製商
品名エビコー)#1001、#1002、及び#100
4を各々1:1:1(重量比)の割合で混合したもの(
融点86℃、軟化点58℃)を、またニッケル粉末はイ
ンコ社製商品名#255(平均粒子径約2〜3μ)を夫
々使用した。
上記配合からなる組成物を、配合10と全く同じ方法で
液体組成物とし、配合8と同じ方法で、導電性微粉末/
樹脂=75/25 (重量比)の導電性粉末状樹脂組成
物(B−4’)を作成した。
〔配合12〕 エポキシ樹脂            12%ニッケル
粉末            48%メチルエチルケト
ン          40%エポキシ樹脂はシェル化
学■製商品名エピコート#1002、#1004、およ
び#1007を1:1:1(重量比)の割合で混合した
もの(融点約107℃、軟化点65℃)を、またニッケ
ル粉末はインコ社製商品名#123(平均粒径的3〜7
μ)と#255をl:1(重量比)で混合したものを夫
々使用した。
上記配合からなる組成物を配合10と同じ方法で分散せ
しめ、液体組成物を作成した。
次に配合8と同じ方法で、上記液体組成物から、導電性
微粉末/樹脂=80/20 (重量比)の導電性粉末状
樹脂組成物(B−5)を作成した。
〔配合13〕 エポキシ樹脂             9%ニッケル
粉末(配合11と同一)   51%メチルエチルケト
ン         40%エポキシ樹脂はシェル化学
■製商品名エピコー)111002、#1004、#1
007、及び#1009(エポキシ当量2400〜33
00、融点約148℃、軟化点90℃)を各々11:2
:2(重量比)の割合で混合したもの(融点約135℃
、軟化点75℃)を使用した。
上記配合からなる組成物を、配合10と同様の方法で、
導電性微粉末/樹脂=85/15(重量比)の導電性粉
末状樹脂組成物(B−6)を作成した。
〔配合14〕 エポキシ樹脂            11%銀粉末 
              48%メチルエチルケト
ン         40%ジシアンジアミド    
        1%エポキシ樹脂はエピコート#10
07を、銀粉末は福山金属箔粉工業■製導電性銀粉末(
平均粒子径約1μm)を夫々使用した。
前記配合からなる組成物を、配合8と同様にして液体組
成物を作成した後、該組成物100部に対して更にメチ
ルエチルケトン50部の割合で加え希釈し、ついでスプ
レードライ法(空気流量:20m3 /分、液体組成物
供給量100m11分、人口空気温度95℃、出口空気
温度30℃)により、導電性微粉末/樹脂=80/20
 (重量比)の導電性粉末状樹脂組成物(B−7’)を
作成した。
〔配合15〕 ポリエステル樹脂(配合5と同一)  12%デンドラ
イト形状銅粉末 (配合9と同一)   48% メチルエチルケトン         40%上記上記
跡らなる組成物を、磁性ボットミルで1時間半分散して
液体組成物を作成し、配合8と同じ方法で前記液体組成
物より、導電性微粉末/樹脂=80/20 (重量比)
の導電性粉末状樹脂組成物(B−8)を作成した。
〔配合16〕 ポリエステル樹脂(配合15と同一) 12%ニッケル
粉末(配合12と同一)   48%メチルエチルケト
ン         40%上記上記跡らなる組成物を
配合14と同様にして導電性微粉末/樹脂=80/20
 (重量比)の導電性粉末状樹脂組成物(B−9)を作
成した。
〔配合17〕 ポリエステル樹脂(配合6と同一)   9%銅粉末 
              51%メチルエチルケト
ン        、40%銅粉末は福田金属箔粉工業
■製商品名4L3(350メッシニパス95%以上)を
夫々使用した。
上記配合からなる組成物を配合15と同様にして、導電
性微粉末/樹脂=85/15 (重量比)の導電性粉末
状樹脂組成物(B−10)を作成した。
〔配合18] アクリル樹脂(配合7と同一)      9%ニッケ
ル粉末(配合11と同一)   51%メチルエチルケ
トン         40%上記上記跡らなる組成物
を配合12と同様にして、導電性微粉末/樹脂=85/
15(重量比)の導電性粉末状樹脂組成物(B−11)
を作成した。
実施例1 予め80℃に予熱した固定金型内非塗装部分をマスキン
グした後、絶縁性粉末状樹脂組成物(A−1)を−80
KVの電圧下で静電塗装し、塗膜を形成せしめた。つい
で、最後に導電性塗膜の表面抵抗値を測定するため、成
形品の両端に相当する部分のマスキングを一部外した。
その後、導電性粉末状樹脂組成物(B−1’)を−40
KVの電圧下で静電塗装し、塗膜を形成せしめた後残り
のマスキングを外し、固定金型と移動金型を密閉した。
ついで、樹脂温度270℃の耐熱ポリスチレン樹脂液を
、射計圧力約900kg/cm2で射出成形した。
かくて、膜厚40μm1表面抵抗値0.85オ一ム/口
の均一で良導電性の被膜とその上に白色で膜厚40μm
の絶縁性被膜を有する耐熱性ポリスチレン成形体を得た
得られた導電性被膜は、タケダ理研側製スペクトルアナ
ライザーTR4172で測定した所、50MHz〜10
00 M Hzの電界電磁波に対し、放出電磁波強度/
入射電磁強度の比で50〜40dBという優れた遮蔽効
果を示した。
実施例2 予め、60℃に予熱した固定金型内非塗装部分をマスキ
ングし、絶縁性粉末状樹脂組成物(A−3)を、−?O
KVの電圧下で静電塗装し、塗膜を形成せしめた後、実
施例1と同様にマスキングの一部を外した。ついで、導
電性粉末状樹脂組成物(B−2’)を−40KVの電圧
下で静電塗装し、塗膜を形成せしめた後、残りのマスキ
ングを外した。
その後移動金型と可動金型を密閉し、樹脂温度180℃
の塩化ビニル樹脂液を、射出圧力的750kg / C
m ” で射出成形したところ、膜厚60μm1表面抵
抗値0.51オ一ム/口の均一で、良導電の被膜と、そ
の上に膜厚40μmで赤色の絶縁性の被膜を有する塩化
ビニル樹脂成形体が得られた。
実施例3 予め、90℃に予熱した成形型内の非塗装部分をマスキ
ングし、次いで絶縁性粉末状樹脂組成物(A−7)を静
電塗装装置によって一65KVの電圧下で、その型内の
塗装部分に塗装を行い、塗膜を形成せしめた後、実施例
1と同様にマスキングの一部を外した。
ついで、導電性粉末状樹脂組成物(B−3”)を−40
KVの電圧下で静電塗装し、塗膜を形成せしめた後、残
りのマスキングを外した。その後、加熱ヒーターによっ
て硬質塩化ビニルシートを125℃に加熱、軟化せしめ
、これを上記成形型にクランプ枠によって固定し、次い
で真空ポンプによって型内の空気を真空度720mmH
gの圧力で吸出し、シートを型面に密着、成形したとこ
ろ、膜厚60μm1表面抵抗値0.45オ一ム/口の均
一で良導電性の被膜と、その上に膜厚40μmで透明な
絶縁性の被膜を有する硬質塩化ビニル樹脂成形体が得ら
れた。
実施例4 予め、70℃に予熱した固定金型内非塗装部分をマスキ
ングし、絶縁性粉末状樹脂組成物(A−3)を−60K
Vの電圧下で静電塗装し、塗膜を形成せしめた後、実施
例1と同様にマスキングの一部を外した。
ついで、導電性粉末状樹脂組成物(B−4”)を−40
KVの電圧下で静電塗装し、塗膜を形成せしめた後、残
りのマスキングを外した。
その後、固定金型と移動金型を密閉し、樹脂温度220
℃のポリエチレン樹脂液を射出圧力的1100 kg/
cm2 で射出成形したところ、膜厚50μm1表面抵
抗値1.1オ一ム/口の均一で、良導電性の被膜と、そ
の上に膜厚50μmで白色の絶縁性(帯電防止性)の被
膜を有するポリエチレン樹脂成形体が得られた。
実施例5 温度、80℃の固定金型内非塗装部分をマスキングし、
絶縁性粉末状樹脂組成物(A−6)を−70KVの電圧
下で静電塗装した後、実施例1と同様にマスキングの一
部を外した。
ついで、導電性粉末状樹脂組成物(B−5”)を−40
KVの電圧下で静電塗装し、塗膜を形成せしめた後、残
りのマスキングを外し、赤外線ヒーターで金型を95℃
まで加熱し、塗膜を形成せしめた。
その後、固定金型と移動金型を密閉し、樹脂温度230
℃のABS樹脂液を射出圧力的1000kg/am’ 
で射出成形して、膜厚60μm1表面抵抗値0.55 
/口゛の、均一で良導電性の被膜と、その上に膜厚50
μmの透明な絶縁性の被膜を有するABS樹脂成形体を
得た。
実施例6 予め、87℃に予熱した成形型内面の非塗装部分にマス
キングを処し、絶縁性粉末状樹脂組成物(A−5)を静
電粉体塗装装置によって−60にV電圧下で成形金型内
面の塗装部分を塗装した後、実施例1と同様にマスキン
グの一部を外した。
ついで、導電性粉末状樹脂組成物(B−6)を−60K
Vの電圧下で静電塗装した後、残りのマスキングを外し
、型内面を赤外線ヒーターで加熱し、成形型を100℃
にした。
その後、195℃でチニーブ状に押出したポリプロピレ
ンを上記成形型にはさみ込み、チューブ内に3.5 k
g / am”の圧搾空気を吹き込んで膨張させて、ポ
リプロピレンを成形型内面に密着、成形したところ、膜
厚60μm1表面抵抗値0.39オ一ム/口の均一な良
導電性の被膜と、その上に膜厚50μmで青色の絶縁性
の被膜を有するポリプロピレン樹脂成形体が得られた。
実施例7 予め、105℃に予熱した成形型内の非塗装部分にマス
キングを処し、絶縁性粉末状樹脂組成物(A−4)を静
電粉体塗装装置によって−70にVの電圧下で、その型
内の塗装部分に塗装し塗膜を形成せしめた後、実施例1
と同様にしてマスキングの一部を外した。
ついで、導電性粉末状樹脂組成物(B−7)を−40K
Vの電圧下で静電塗装し、塗膜を形成せしめた後、残り
のマスキングを外した。
その後、成形型内に116℃に予熱したフェノール樹脂
粉末を入れ、成形型を閉じて155℃に加熱し180k
g/Cm2の圧力で成形型を圧縮し成形したところ、膜
厚50μm1表面抵抗値0.2オ一ム/口の均一な良導
電性の被膜と、その上に、膜厚40μmの透明な絶縁性
の被膜を有するフェノール樹脂成形体が得られた。
実施例8 予め、120℃に予熱した全型内非塗装部分をマスキン
グし、絶縁性粉末状樹脂組成物(A−4)を−70KV
の電圧下で静電塗装し、塗膜を形成せしめた後、実施例
1と同様にマスキングを一部外した。
ついで、導電性粉末状樹脂組成物(B−8)を−40K
Vの電圧下で静電塗装し、塗膜を形成せしめた後、残り
のマスキングを外した。
その後、固定金型と移動金型を密閉し、樹脂温度260
℃のポリカーボネート樹脂液を射出圧力1500kg/
Cm”で射出成形して、膜厚4(1μm。
表面抵抗値1.05オ一ム/口の均一で良導電性の被膜
と、その上に膜厚50μmの透明な絶縁性の被膜を有す
るポリカーボネート樹脂成形体を得た。
実施例9 予め、120℃に予熱した全型内非塗装部分をマスキン
グし、前記絶縁性粉末状樹脂組成物(八−5)を−60
KVの静電圧下で静電塗装し、塗膜を形成せしめた後、
前記実施例1と同様マスキングの一部を外した。
ついで、導電性粉末状樹脂組成物(B−9)を−40K
Vの電圧下で静電塗装した後、残りのマスキングを外し
た。
その後、固定金型と移動金型を密閉し、樹脂温度330
℃のPP0(ポリフェニレンオキサイド)樹脂を射出圧
力1500 kg/Cm2で射出成形し、平均膜厚50
μm1表面抵抗値162オ一ム/口の良導電性の被膜と
、その上に膜厚40μmで青色の絶縁性の被膜を有する
PPO樹脂成形体を得た。
実施例10 予め、80℃に予熱した成形型内面の非塗装部分をマス
キングを処し、絶縁性粉末状樹脂組成物(A−7)を静
電粉体塗装装置によってその成形型の塗装部分を塗装し
た後、実施例1と同様にマスキングの一部を外した。
ついで、導電性粉末状樹脂組成物(B−10)を−40
KVの電圧下で静電塗装した後、残りのマスキングを外
した。
その後、175℃でチューブ状に押出したポリエチレン
樹脂を上記成形型にはさみ込み、3.2 kg/crn
” の圧搾空気を吹き込み1.チューブを膨らませ型内
面に密着、成形したところ、膜厚60μm1表面抵抗値
0.65オ一ム/口の均一な良導電性の被膜と、その上
に膜厚40μmで透明な絶縁性の被膜を有するポリエチ
レン樹脂成形体が得られた。
実施例11 予め、105℃に予熱した全型内非塗装部分をマスキン
グし、絶縁性粉末状樹脂組成物(A−7)を−80KV
の電圧で静電塗装し、塗膜を形成せしめた後、実施例1
と同様にマスキングの一部を外した。
ついで、導電性粉末状樹脂組成物(B−11)を−40
KVの電圧下で静電塗装した後、残りのマスキングを外
した。
その後、固定金型と移動金型を密閉し、樹脂温度240
℃のポリプロピレン樹脂液を射出圧力150 Q kg
/Cm’で射出成形して、膜厚60μm1表面抵抗値0
.55オ一ム/口の、均一で、良導電性の被膜と、その
上に膜厚40μmの透明な絶縁性の被膜を有するポリプ
ロピレン樹脂成形体を得た。
【図面の簡単な説明】
第1図A−Gは本発明方法の一例である射出成形方法を
示す工程概略図である。 第2図は第1図E工程における点線部分の拡大図、第3
図は本発明方法により得られたプラスチック成形体の拡
大断面図である。 1・・・・・・プラスチック成形体、2・・・・・・絶
縁性被膜、3・・・・・・成形金型、   4・・・・
・・導電性被膜、5・・・・・・マスキング材、 6・
・・・・・静電塗装機。 区 一一 機 第2図 手続補正書 60.4.23 昭和  年  月  日 特許庁長官 志 賀   学 殿    適、事件の表
示   昭和60年特許願第51060号、発明の名称
   プラスチック成形方法、補正をする者 事件との関係  出願人 名 称  (332)大日本塗料株式会社同  化成工
業株式会社 1、代理人 う、補正命令の日付  自 発 3、補正の対象    明細書の発明の詳細な説明の欄
7、補正の内容 1、明細書中下記箇所を下記の通り訂正する。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)プラスチック成形方法において、まず絶縁性粉末
    状樹脂組成物を静電塗装により金型内に塗布し、ついで
    その上に導電性粉末状樹脂組成物を静電塗装した後、プ
    ラスチック素材を充填成形し、充填素材熱及び/又は成
    形時の熱により前記粉末状樹脂組成物を可塑化圧縮して
    、成形プラスチック素面に熱硬化性又は熱可塑性樹脂被
    膜を投錨密着させることを特徴とする、プラスチック成
    形表面に多層被膜を形成させるプラスチック成形方法。
  2. (2)絶縁性粉末状樹脂組成物は着色顔料を0.5〜5
    0重量%の範囲で含有する熱可塑性又は熱硬化性粉末状
    樹脂組成物である特許請求の範囲第(1)項のプラスチ
    ック成形方法。
  3. (3)導電性粉末状樹脂組成物は、導電性微粉末を70
    〜95重量%の範囲で含有する熱可塑性又は熱硬化性粉
    末状樹脂組成物である特許請求の範囲第(1)項記載の
    プラスチック成形方法。
  4. (4)プラスチック成形方法が、射出成形方法、ブロー
    成形方法、トランスファー成形方法又は真空成形方法で
    ある特許請求の範囲第(1)項記載のプラスチック成形
    方法。
  5. (5)金型は、予め予熱されている金型である特許請求
    の範囲第(1)項記載のプラスチック成形方法。
  6. (6)導電性粉末状樹脂組成物を静電塗装により塗装し
    た後、ついで加熱することにより絶縁性及び/又は導電
    性粉末状樹脂組成物を融着、又は硬化させる特許請求の
    範囲第(1)項記載のプラスチック成形方法。
  7. (7)絶縁性及び導電性粉末状樹脂組成物に使用する各
    樹脂成分の融点及び軟化点と、金型予熱温度とは、(融
    点+10℃)≧金型予熱温度≧軟化点、の範囲である特
    許請求の範囲第(5)項記載のプラスチック成形方法。
  8. (8)導電性粉末状樹脂組成物は、水可溶性溶媒、水不
    溶性でかつ前記溶媒可溶性樹脂、及び導電性微粉末から
    なる液体組成物を、水中で分散、造粒、溶媒抽出した後
    、分離し、乾燥する湿式造粒法により得られた粉末状樹
    脂組成物である特許請求の範囲第(1)項記載のプラス
    チック成形方法。
  9. (9)絶縁性粉末状樹脂組成物は、水可溶性溶媒、水不
    溶性でかつ前記溶媒可溶性樹脂、及び必要により着色顔
    料等からなる液体組成物を、水中で分散、造粒、溶媒抽
    出した後、分離し、乾燥する湿式造粒法により得られた
    粉末状樹脂組成物である特許請求の範囲第(1)項記載
    のプラスチック成形方法。
  10. (10)導電性微粉末は、デンドライト形状をした金属
    微粉末である特許請求の範囲第(1)項又は第(3)項
    記載のプラスチック成形方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0412346A2 (en) * 1989-08-07 1991-02-13 General Electric Company Method for producing resin rich surface layer on composite thermoplastic material
JP2009202492A (ja) * 2008-02-28 2009-09-10 Nissan Motor Co Ltd 樹脂成形品の成形方法、および樹脂成形品の成形装置
JP2009202493A (ja) * 2008-02-28 2009-09-10 Nissan Motor Co Ltd 樹脂成形品の成形方法

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