JPS61207588A - 鋼板の酸洗工程における変色防止方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） この発明は鋼板の酸洗工程における変色防止方法に関す
るものである。

（従来の技術） 鋼板の酸洗変色防止に関しては、実開昭！Ｏ−タｚｚ／
♂号号公報−示されているように、最終酸洗槽ａ（第２
図参照）と、該酸洗槽ａに続く冷水スプレ一槽すとの間
において、該鋼板Ｃの表裏に付着した酸液を絞り取るよ
うにした、少くとも／対の絞りローラーａ４設けた銅体
の酸洗装置において、絞りロールの出側にスプレ□−ヘ
ッダーθを設け、何かの理由で銅体の所定の速度が落ち
た時のみ、該銅体に該ヘッダーｅより冷水をかけるよう
にしだもの、即ち銅体の適当速度においては銅体は液膜
で被われ、雰囲気と作用せず、銅体速度が落ちると銅体
の液膜が切れ、活性化された銅体表面が１囲の雰囲気と
直接触れて化学反応を起し、水酸化鉄、塩化鉄を生成し
、変色を生じるものと判断し、低速時には水をかげ液膜
を切らないようにした発想のものがあり、又、特開昭ｊ
ター／ｊタタタＯリンガ−ロールｈを備えた酸洗鋼板収
容突間（リンガ−ロールセクション）Ａを設け、該酸洗
槽ｆの酸の液面１及びリンガ−ロールセクションＡを通
過する鋼板２０表裏両面より酸のヒユームをダクトコを
通し吸引除去するようにしたもの、即ち、鋼板の酸洗変
色は鋼板の酸洗工程中ノリンガーロールセクションＡに
、最終酸洗槽ｆより発生した酸のヒユームが流れ込み、
この酸゛のヒユームが、リンガ−ロールｈで酸液を絞り
取って乾燥工程に送った鋼板の表裏を腐蝕させるためと
考え、最終酸洗槽ｆの液面１及び該酸洗槽ｆに続くリン
ガ−ロールセクションＡより酸のヒユームを吸引除去す
るようにした発想のものとがある。

（発明が解決しようとする問題点） 然しなから々お、鋼板の酸洗工程における変色防止効果
は期待する程には現れず、出願人は豫ねでより、形状の
良好な板に却って酸洗変色が発生し易く、又酸洗スピー
ドが／　００　ｍ　／　ｍｉｎ以下程度の低速の場合程
発生し易く、更に又酸洗槽と洗浄槽との間のリンガロー
ルセクソヨンでの酸液の絞り量を低減した方が酸洗変色
に効果があると云う知見を得ていだが、その後、多くの
実績より出願人は、斜上の事冥即ち、良好な鋼板程変色
が発生し易く、リンガ−ロールの開度を上げた方が変色
が少く、逆にリンガ−ロールで酸液を充分絞り取ると変
色が多いと云う事実の肋に更に、この場合、鋼板は温間
酸沈のだめ、最終酸洗槽の出側では鋼板の温度は６０゜
〜７０℃程度に達している事実からして、リンガ−ロー
ルセクションと洗浄槽との間で鋼板表面の一部若しくわ
全体が鍋体の速度に関係々く、乾燥状態となると、この
ため鋼板上に残留している酸液が乾燥し、鋼板表面に腐
蝕痕□が生じ、これが所謂酸性変色となると云う知見を
得た。

この発明は斜上の知見に基づき、最終酸洗槽と該槽に続
く洗浄槽との間においては鋼板を常に湿潤状態に保持し
て冷却し、乾燥させないようにすることにより酸洗変色
の発生を防止できるようにした、鋼板の酸洗工程におけ
る変色防止方法を提供するのをその目的とする。

〔発明の構成〕

（問題点を解決するための手段） この発明に係る鋼板の酸洗工程における変色防止方法は
、鋼板／に形成されたスケールを除去する酸洗槽λと、
該酸洗槽コに続く、酸洗後の鋼板１３の表面に付着した
酸液の洗い流しをすゑ洗浄槽３との間にて、該鋼板／の
表裏両面に付着した酸液を、７組以上のリンガ−ロール
群グによって絞り取るようにした調料の酸洗工程におい
て、該鋼板／が、該酸洗槽２の液面ｊを出で、前記リン
ガ−ロール群≠を通過し、該洗浄槽３の洗い流し部乙に
至る間中、該鋼板／の表裏面を湿潤状態に保持して冷却
するようにしたものである。

（実施例） 第１図に示す、この発明に係る鋼板の酸洗工程における
変色防止力法を実施するのに使用する、該鋼板の酸洗装
置の一例の構成を詳細に説明すると、鋼板／に形成され
たスケールを除去するだめ、例えば塩酸を湛えた最終酸
洗槽コと、該酸洗槽２に続く、酸洗後の鋼板１３の表裏
両面に付着した酸液の洗い流Ｌ７をする洗浄槽３との間
にて、該鋼＆／１の表裏両面に付着した酸液を、７組以
上（７，♂）のリンガ−ロール群≠によって絞り取るよ
うにした鋼板の酸洗装置において、最終酸洗槽コの液面
ｊを出て最初のリンガ−ロール７に挾持されるまでの鋼
板／Ｉに対しては、該鋼板／１の表裏両側に設けたノズ
ルタ、ＩＯにより、又リンガ−ロール群≠の間を通過す
る鋼板／２に対しては該鋼板／２の表裏両側よりノズル
／／、／、２により、又最後のリンガ−ロールざより洗
浄槽３の洗い流し部ｔまでの鋼板６に対しては該鋼板／
、の表裏両側よりノズル１３゜／グにより夫々液体をス
プレーするようにしたものである。

なお、実施に当っては、最終酸洗槽２中の酸液の濃度の
変化を避けるためと、鋼板は温間酸洗のだめ、酸液を出
た鋼板／、には可成り高温の酸液が付着しており、乾燥
を防止するためには、鋼板も冷却し、早い時期に、該銅
板／１に付着している酸液をより低温のものに置き換え
るためとから、前記ノズルタ、１０からは常温の酸洗液
を、常時、該酸洗槽２に供給している配管から分岐して
スプレーし、又、リンガ−ロール群≠間と、最終リンガ
−ロールざを出て洗浄槽３の洗い流し部（θ（実施装置
では鋼板／、の表裏両側に洗浄水をスプレーする複数対
のノズル／ｊ。

／乙を設置しである）に至る間の鋼板／２．１３には、
リンガ−ロールで酸液が絞り取られた直後より鋼板表面
は乾燥し始め、リンガ−ロール群グの後には洗浄槽３が
続くためと、又変色発生の根本的な原因は鋼板表面に残
留している酸洗液にあり、この残留酸洗液の濃度を抵減
させるためとから、常温の水をクーラーで冷却したもの
をスプレーする。なお、ノズル数、ノズル設置方向、酸
洗液、或は水のスプレー圧、スプレー量は走行中の鋼板
の表裏が常に湿潤状態にあるように選ぶことは勿論とす
る。

従って、この装置により、醒洗いされる、鋼声−−− 板／は最終酸洗槽コの液面ｊを出てリンガ−ロール群グ
を通過し７、洗浄槽３の洗い流し部乙に至る間中、該鋼
板の表裏両側から液体をスプレー量、該鋼板の表裏両面
を湿潤状態に保持して冷却する、この発明に係る鋼板の
酸洗工程における変色防止力法を実施することができる
。

（作　用） この発明は斜上のような構想を有するから、この発明方
法が実施されていないと、最終酸洗槽２の液面ｊを出て
リンガ−ロール群ｔを通過し、洗浄槽３の洗い流し部乙
に至るまで、鋼板の温度及び該鋼板に付着している酸液
はなお可成りの温度を鳴しているので、そのま＼では鋼
板の速度を高めておいても鋼板上の酸液は速かに乾燥を
始め、この乾燥はリンガ−ロール群ｐを過ぎ洗い流し部
乙に至るまで進行するので、鋼板上に絞り取らずに少し
でも残留する酸液は乾燥してしまい、その間鋼板表面を
腐触するが、この発明方法を実施する１時は、最終酸洗
槽２の液面夕を出て、リンガロール群グを通過し、洗洗
槽３の洗い流し部乙に至るまで、鋼板の表裏は充分湿潤
状態に保持されるとともに冷却され、乾燥することがな
いので、鋼板表面は残留酸液によって腐触されることは
全くなく、従って鋼板の酸洗工程中の変色を完全に防止
することができる。

〔発明の効果〕

酸洗ラインが最終工程となる所謂ピックルドアツブコイ
ルでは変色部の存在は製品の品質上致命傷となり、該変
色部はカットするか、若しくわオーダー転用等の処置を
行って出荷しなければならないが、この発明は斜上のよ
うな構成作用を有するから、この発明方法を実施すると
変色部が激減するためピックルドアツブコイルの歩出り
が向上し、操業コストの著しい削減が達成できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係る鋼板の酸洗工程における変色防
止方法を実施するのに使用する装置の要部の縦断正面図
、第２図及び第３図は従来の酸洗変色防止方法の説明図
を夫々示シフ、／は鋼板、４は酸洗後の鋼板、λは最終
酸洗槽、３は洗浄槽、ｔはリンガ−ロール群、ｊは酸洗
槽の液面、ｔは洗浄槽の洗い流し部を夫々示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 鋼板（１）に形成されたスケールを除去する最終の酸洗
   槽（２）と、該酸洗槽２に続く、酸洗後の鋼板（１＿３
   ）の表面に付着した酸液の洗い流しをする洗浄槽（３）
   との間にて、該鋼板（１）の表裏両面に付着した酸液を
   、１組以上のリンガーロール群（４）によつて絞り取る
   ようにした鋼板の酸洗工程において、該鋼板（１）が、
   該酸洗槽（２）の液面（５）を出で、前記リンガーロー
   ル群（４）を通過し、該洗浄槽（３）の洗い流し部（６
   ）に至る間中、該鋼板（１）の表裏面を湿潤状態に保持
   して冷却することを特徴とする変色防止方法。