JPS6120740Y2 - - Google Patents
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- JPS6120740Y2 JPS6120740Y2 JP6996179U JP6996179U JPS6120740Y2 JP S6120740 Y2 JPS6120740 Y2 JP S6120740Y2 JP 6996179 U JP6996179 U JP 6996179U JP 6996179 U JP6996179 U JP 6996179U JP S6120740 Y2 JPS6120740 Y2 JP S6120740Y2
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Landscapes
- Ceramic Capacitors (AREA)
- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は巻回積層形の磁器コンデンサに関す
る。積層形の磁器コンデンサは小型大容量化が容
易であること、チツプ化することにより平面状の
導電パタンにボンデングが可能となること、高い
周波数まで優れた周波数特性を示すこと、さらに
外形の統一によりプリント基板等に実装する際、
自動装着が可能であること等々の優れた特長を有
しており、最近、超薄形ラジオ、テープレコー
ダ、電卓もしくは電子チユーナ等の電子、電気機
器の高度化、高密度実装化に伴い、使用量が増大
する一方である。
る。積層形の磁器コンデンサは小型大容量化が容
易であること、チツプ化することにより平面状の
導電パタンにボンデングが可能となること、高い
周波数まで優れた周波数特性を示すこと、さらに
外形の統一によりプリント基板等に実装する際、
自動装着が可能であること等々の優れた特長を有
しており、最近、超薄形ラジオ、テープレコー
ダ、電卓もしくは電子チユーナ等の電子、電気機
器の高度化、高密度実装化に伴い、使用量が増大
する一方である。
この積層形磁器コンデンサのより一層の小形大
容量化と、量産化を目的としたものとして、第1
図A,Bに示す巻回積層形の磁器コンデンサが知
られている。
容量化と、量産化を目的としたものとして、第1
図A,Bに示す巻回積層形の磁器コンデンサが知
られている。
すなわち、第1図Aに示すように、チタン酸バ
リウム、酸化チタン系等の高誘電率の誘電体磁器
材料を使用して50〜100μ程度の厚さに形成され
たグリーンシートと呼ばれる可塑性フイルムA1
上に、一辺側との間にギヤツプg1を形成しつつ、
電極パタンB1を印刷したシートS1と、同じ可塑
性フイルムA2上にギヤツプg2のある方向が前記
シートS1のギヤツプg1と逆方向となるように電極
パタンB2を印刷したシートS2とを、両辺側を揃
えて重畳し、かつ巻込むことにより、渦巻状の巻
回体を形成し、該巻回体を1100〜1400℃程度の高
温度で焼成焼結した後、第1図Bに示すように、
両端面に端部電極1,2をそれぞれ付与し、該端
部電極1,2に電極パタンB1,B2をそれぞれ導
通接続する。これによつて巻回積層形の磁器コン
デンサが完成する。
リウム、酸化チタン系等の高誘電率の誘電体磁器
材料を使用して50〜100μ程度の厚さに形成され
たグリーンシートと呼ばれる可塑性フイルムA1
上に、一辺側との間にギヤツプg1を形成しつつ、
電極パタンB1を印刷したシートS1と、同じ可塑
性フイルムA2上にギヤツプg2のある方向が前記
シートS1のギヤツプg1と逆方向となるように電極
パタンB2を印刷したシートS2とを、両辺側を揃
えて重畳し、かつ巻込むことにより、渦巻状の巻
回体を形成し、該巻回体を1100〜1400℃程度の高
温度で焼成焼結した後、第1図Bに示すように、
両端面に端部電極1,2をそれぞれ付与し、該端
部電極1,2に電極パタンB1,B2をそれぞれ導
通接続する。これによつて巻回積層形の磁器コン
デンサが完成する。
しかし、各シートS1,S2が可撓性に富み、取扱
い難いこともあつて、各シートS1,S2を互に正確
に位置決めして重畳して行く作業が面倒で、量産
性に欠ける面があつた。
い難いこともあつて、各シートS1,S2を互に正確
に位置決めして重畳して行く作業が面倒で、量産
性に欠ける面があつた。
そこで上記第1図に示した従来製造方法の欠点
を除去するため、第2図a1〜a5、b1〜b4に示す製
造方法が提案されている。
を除去するため、第2図a1〜a5、b1〜b4に示す製
造方法が提案されている。
すなわち、第2図a1、b1に示すようにAl板3上
に載置したマイカ板4等に表面上に第1の誘電体
磁器層A1を帯状に印刷した後、該誘電体磁器層
A1上に、第2図a2、b2に示すように、ギヤツプW
を有して第1の電極パタンB1を帯状に印刷塗布
する。
に載置したマイカ板4等に表面上に第1の誘電体
磁器層A1を帯状に印刷した後、該誘電体磁器層
A1上に、第2図a2、b2に示すように、ギヤツプW
を有して第1の電極パタンB1を帯状に印刷塗布
する。
次に第2図a3、b3に示すように第1の電極パタ
ンB1上に第2の誘電体磁器層A2を印刷塗布した
後、該誘電体磁器層A2上に、前記とは反対側の
側辺部にギヤツプWを残して第2の電極パタン
B2を印刷塗布する。
ンB1上に第2の誘電体磁器層A2を印刷塗布した
後、該誘電体磁器層A2上に、前記とは反対側の
側辺部にギヤツプWを残して第2の電極パタン
B2を印刷塗布する。
このようにして形成された積層体5を第2図a5
に示すようにして巻回して短円柱状の巻回体5を
形成し、焼成した後、巻軸方向の両端面に端部電
極1、2を付与し、第1図Bに示したような完成
品を得ることとなる。
に示すようにして巻回して短円柱状の巻回体5を
形成し、焼成した後、巻軸方向の両端面に端部電
極1、2を付与し、第1図Bに示したような完成
品を得ることとなる。
この製造方法は、誘電体磁器層A1、A2と、電
極パタンB1、B2とを、同一印刷位置で、交互に
印刷塗布して形成して行くので、シートを重畳し
て行く従来方法に比べて生産性が良いこと、誘電
体磁器層A1、A2と電極パタンB1、B2との間の位
置ズレを防ぐことができること、電極パタン
B1、B2の全端縁が軸方向の両端面に露出するの
で、電極パタンB1、B2と端部電極1、2との間
の電気的接続状態が良好であることなどの利点が
ある。
極パタンB1、B2とを、同一印刷位置で、交互に
印刷塗布して形成して行くので、シートを重畳し
て行く従来方法に比べて生産性が良いこと、誘電
体磁器層A1、A2と電極パタンB1、B2との間の位
置ズレを防ぐことができること、電極パタン
B1、B2の全端縁が軸方向の両端面に露出するの
で、電極パタンB1、B2と端部電極1、2との間
の電気的接続状態が良好であることなどの利点が
ある。
しかしながら、第1図Bの完成品をみると明ら
かなように、誘電体磁器層A1、A2が、その軸方
向のほとんど全長に亘つて電極B1、B2によつて
仕切られているうえに、電極パタンB1、B2の全
端縁が軸方向の両端面に渦巻状に露出するため、
次のような欠点があつた。
かなように、誘電体磁器層A1、A2が、その軸方
向のほとんど全長に亘つて電極B1、B2によつて
仕切られているうえに、電極パタンB1、B2の全
端縁が軸方向の両端面に渦巻状に露出するため、
次のような欠点があつた。
(1) 渦巻状に巻回したときの巻回面における密着
力が弱く、電極剥離による容量落ちなどを招き
易い。すなわち、電極パタンB1、B2はチタン
酸バリウム、酸化チタン等より成る誘電体磁器
層A1、A2とは全く異質の白金−パラジウム等
によつて形成してあり、電極パタンB1、B2と
誘電体磁器層A1、A2との結合は、誘電体磁器
層同志の焼成結合に比較して遥かに弱い。しか
も両者の熱膨張率違いから焼成時またはその後
の熱膨張収縮量に差を生じ、電極パタンB1、
B2と誘電体磁器層A1、A2との間に熱的ストレ
スが発生するため、電極パタンB1、B2が誘電
体磁器層A1、A2から剥離してしまい、これが
原因となつて静電容量のバラツキが大きくなつ
てしまう。
力が弱く、電極剥離による容量落ちなどを招き
易い。すなわち、電極パタンB1、B2はチタン
酸バリウム、酸化チタン等より成る誘電体磁器
層A1、A2とは全く異質の白金−パラジウム等
によつて形成してあり、電極パタンB1、B2と
誘電体磁器層A1、A2との結合は、誘電体磁器
層同志の焼成結合に比較して遥かに弱い。しか
も両者の熱膨張率違いから焼成時またはその後
の熱膨張収縮量に差を生じ、電極パタンB1、
B2と誘電体磁器層A1、A2との間に熱的ストレ
スが発生するため、電極パタンB1、B2が誘電
体磁器層A1、A2から剥離してしまい、これが
原因となつて静電容量のバラツキが大きくなつ
てしまう。
(2) 誘電体磁器層A1、A2と電極パタンB1、B2の
塗膜強度に差があるため、両者に適した引張力
を与えて巻回することができない。このため、
両者の密着性が一層弱くなる。
塗膜強度に差があるため、両者に適した引張力
を与えて巻回することができない。このため、
両者の密着性が一層弱くなる。
(3) 誘電体磁器層A1、A2と、電極パタンB1、B2
との間の熱膨張率の違いから、電極パタン
B1、B2の端縁が誘電体磁器層A1、A2の内部に
埋没してしまい、容量落ちなどの事故を生じ易
い。
との間の熱膨張率の違いから、電極パタン
B1、B2の端縁が誘電体磁器層A1、A2の内部に
埋没してしまい、容量落ちなどの事故を生じ易
い。
(4) 焼成後、電極パタンB1、B2と、両端面に形
成される端部電極(第1図B)との間の結合を
良好にするため、巻回体5に対してバレル研磨
処理を施す。ところが巻回体5の両端面に電極
パタンB1、B2の全端縁が渦巻状に露出してい
るため、バレル研磨時に巻回5同志に引つ張り
を生じ、両端面にクラツクが入り、電極パタン
B1、B2が剥離するという欠点もあつた。
成される端部電極(第1図B)との間の結合を
良好にするため、巻回体5に対してバレル研磨
処理を施す。ところが巻回体5の両端面に電極
パタンB1、B2の全端縁が渦巻状に露出してい
るため、バレル研磨時に巻回5同志に引つ張り
を生じ、両端面にクラツクが入り、電極パタン
B1、B2が剥離するという欠点もあつた。
(5) さらに、量産性を向上させるため、第3図
a1、a2に示すように、同一の誘電体磁器層A1、
A2上に、複数の電極パタンB11、B12、B13、
B21、B22、B23を印刷形成しておき、これを第
2図a5の方法に従つて巻回してから、鎖線C1〜
C6の位置で切断し、電極パタンB11−B21、B12
−B21、B12−B22、B13−B22、B13−B23による巻
回積層形の磁器コンデンサを得ようとする場
合、巻回したときの密着性が弱いために、切断
時に電極パタンB11〜B13、B21〜B23が誘電体磁
器層A1、A2から剥離したり、あるいは切断面
で互に短絡し、この電極間短絡が焼成時に更に
内部まで進行して容量落ちを招くこともしばし
ばであつた。
a1、a2に示すように、同一の誘電体磁器層A1、
A2上に、複数の電極パタンB11、B12、B13、
B21、B22、B23を印刷形成しておき、これを第
2図a5の方法に従つて巻回してから、鎖線C1〜
C6の位置で切断し、電極パタンB11−B21、B12
−B21、B12−B22、B13−B22、B13−B23による巻
回積層形の磁器コンデンサを得ようとする場
合、巻回したときの密着性が弱いために、切断
時に電極パタンB11〜B13、B21〜B23が誘電体磁
器層A1、A2から剥離したり、あるいは切断面
で互に短絡し、この電極間短絡が焼成時に更に
内部まで進行して容量落ちを招くこともしばし
ばであつた。
本考案は上述する欠点を除去し、誘電体磁器層
と電極パタンとの密着性が良好で、電極の剥離、
埋没もしく短絡または誘電体磁器のクラツクなど
を生じることのない信頼性の高い巻回積層形の磁
器コンデンサを提供することを目的とする。
と電極パタンとの密着性が良好で、電極の剥離、
埋没もしく短絡または誘電体磁器のクラツクなど
を生じることのない信頼性の高い巻回積層形の磁
器コンデンサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本考案に係る磁器コ
ンデンサは、誘電体磁器の内部に少なくとも2つ
の電極層を渦巻状に埋没して成り、かつ巻軸方向
の両端面に前記電極層の端縁を部分的に露出させ
たことを特徴とする。
ンデンサは、誘電体磁器の内部に少なくとも2つ
の電極層を渦巻状に埋没して成り、かつ巻軸方向
の両端面に前記電極層の端縁を部分的に露出させ
たことを特徴とする。
以下実施例たる添付図面を参照し、本考案の内
容を具体的に詳説する。第4図は本考案に係る磁
器コンデンサの部分欠損斜視図である。
容を具体的に詳説する。第4図は本考案に係る磁
器コンデンサの部分欠損斜視図である。
この実施例に示すように、本考案に係る磁器コ
ンデンサは、短円柱状に形成された誘電体磁器5
の内部に、該誘電体磁器5を間に挾んで、2つの
電極6、7を渦巻状に埋没すると共に、該電極
6、7の相反する一端縁6a、7aを巻軸方向の
両端面5a、5bに部分的に露出させてある。端
縁6a、7aを部分的に露出させるために、この
実施例では、前記端縁6a、7aに欠落部8、9
を設けてある。なお10、11は端部電極、12
は貫通孔である。
ンデンサは、短円柱状に形成された誘電体磁器5
の内部に、該誘電体磁器5を間に挾んで、2つの
電極6、7を渦巻状に埋没すると共に、該電極
6、7の相反する一端縁6a、7aを巻軸方向の
両端面5a、5bに部分的に露出させてある。端
縁6a、7aを部分的に露出させるために、この
実施例では、前記端縁6a、7aに欠落部8、9
を設けてある。なお10、11は端部電極、12
は貫通孔である。
上述のように欠落部8、9を設けて電極6、7
の端縁6a、7aを部分的に露出させると、欠落
部8、9において誘電体磁器5同志の焼成結合部
分が生ずることとなるから、次のような効果を得
ることができる。
の端縁6a、7aを部分的に露出させると、欠落
部8、9において誘電体磁器5同志の焼成結合部
分が生ずることとなるから、次のような効果を得
ることができる。
(1) 電極6、7の端縁6a、7aが、欠落部8、
9における誘電体磁器5の焼成結合力によつて
密着保持されるので、電極6、7の剥離事故が
起り難くなる。
9における誘電体磁器5の焼成結合力によつて
密着保持されるので、電極6、7の剥離事故が
起り難くなる。
(2) 電極6、7が誘電体磁器5の巻軸方向の両端
面5a、5bに部分的に露出するから、 (イ) 熱膨張率の違いによつて電極6、7とその
両面にある誘電体磁器との間に熱膨張収縮量
の差を生じたとしても、露出部分の端縁6
a、7aの全てが誘電体磁器5内に埋没する
可能性はきわめて小さい。したがつて端部電
極10、11に対する問題を解決することが
できる。
面5a、5bに部分的に露出するから、 (イ) 熱膨張率の違いによつて電極6、7とその
両面にある誘電体磁器との間に熱膨張収縮量
の差を生じたとしても、露出部分の端縁6
a、7aの全てが誘電体磁器5内に埋没する
可能性はきわめて小さい。したがつて端部電
極10、11に対する問題を解決することが
できる。
(ロ) バレル研磨を施した場合、たとえ露出端縁
6a、7aの一部に引つ掛りを生じても、他
の露出端縁6a、7aには及ばない。したが
つてクラツクや電極剥離を生じる割合は従来
より遥かに少なく、バレル研磨を有効に利用
し、電極6、7と端部電極10、11との電
気的接続を良好ならしめ、品質、信頼性を向
上させることができる。
6a、7aの一部に引つ掛りを生じても、他
の露出端縁6a、7aには及ばない。したが
つてクラツクや電極剥離を生じる割合は従来
より遥かに少なく、バレル研磨を有効に利用
し、電極6、7と端部電極10、11との電
気的接続を良好ならしめ、品質、信頼性を向
上させることができる。
次に上記構造の磁器コンデンサを製造する方法
を第6図a1〜a4、b1〜b4を参照して詳説する。
を第6図a1〜a4、b1〜b4を参照して詳説する。
この実施例に示す製造方法は、電極パタンを複
数組設けることと、電極パタンの形状に工夫を加
えたことの2点に特徴があるが、基本的な工程は
第2図に示したものと、ほぼ同じである。
数組設けることと、電極パタンの形状に工夫を加
えたことの2点に特徴があるが、基本的な工程は
第2図に示したものと、ほぼ同じである。
まず、第5図a1、b2に示すように、Al板3の上
に載置したマイカ板4等の表面上に、チタン酸バ
リウムまたは酸化チタン系等の高誘電率の磁器粉
と、バインダと、適量の水とから成る磁器ペース
トを用いる、第1の誘電体磁器層A1を帯状に印
刷塗布する。
に載置したマイカ板4等の表面上に、チタン酸バ
リウムまたは酸化チタン系等の高誘電率の磁器粉
と、バインダと、適量の水とから成る磁器ペース
トを用いる、第1の誘電体磁器層A1を帯状に印
刷塗布する。
次に第5図a2、b2に示すように、第1の誘電体
磁器層A1上に、焼成温度に耐えることのできる
材料、たとえばPd−ag合金から成る第1の電極
パタンB11、B12、B13を、間隔d1を隔てて複数帯
状に印刷塗布する。電極パタンB11、B12は、幅H
のほぼ中間的に、その長さ方向に間隔D1をおい
て、矩形状のパタン欠落部E1、E2をそれぞれ設
けたパタンとして印刷される。また電極パタン
B13は、その外側の端縁に、前記欠落部E1、E2に
対応する欠落部E3を備えたパタンとして印刷さ
れる。
磁器層A1上に、焼成温度に耐えることのできる
材料、たとえばPd−ag合金から成る第1の電極
パタンB11、B12、B13を、間隔d1を隔てて複数帯
状に印刷塗布する。電極パタンB11、B12は、幅H
のほぼ中間的に、その長さ方向に間隔D1をおい
て、矩形状のパタン欠落部E1、E2をそれぞれ設
けたパタンとして印刷される。また電極パタン
B13は、その外側の端縁に、前記欠落部E1、E2に
対応する欠落部E3を備えたパタンとして印刷さ
れる。
次に第5図a3、a4に示すように、電極パタン
B11、B12、B13および該電極パタンB11、B12、B13
のない第1の誘電体磁器層A1の面上に、第1の
誘電体磁器層A1とほぼ同じ厚さ(50〜100μ程
度)の第2の誘電体磁器層A2を印刷する。次に
第5図a4、b4に示すように、新たに印刷された第
2の誘電体磁器層A2上に、前記電極パタンB11、
B12、B13と逆の方向となる電極パタンB21、B22、
B23を帯状に印刷塗布する。
B11、B12、B13および該電極パタンB11、B12、B13
のない第1の誘電体磁器層A1の面上に、第1の
誘電体磁器層A1とほぼ同じ厚さ(50〜100μ程
度)の第2の誘電体磁器層A2を印刷する。次に
第5図a4、b4に示すように、新たに印刷された第
2の誘電体磁器層A2上に、前記電極パタンB11、
B12、B13と逆の方向となる電極パタンB21、B22、
B23を帯状に印刷塗布する。
電極パタンB21、B22、B23の印刷にあつては、
電極パタンB21、B22、B23の配設間隔d1および欠
落部E2、E3が、電極パタンB11、B12、B13の欠落
部E2、E3および配設間隔d1上に位置するように
位置決めしなければならないが、電極パタン
B21、B22、B23は同一位置で印刷形成し得るか
ら、上述の位置決めは容易に行なうことができ
る。
電極パタンB21、B22、B23の配設間隔d1および欠
落部E2、E3が、電極パタンB11、B12、B13の欠落
部E2、E3および配設間隔d1上に位置するように
位置決めしなければならないが、電極パタン
B21、B22、B23は同一位置で印刷形成し得るか
ら、上述の位置決めは容易に行なうことができ
る。
上述のようにして形成された積層体5を、第5
図a5に示したように渦巻状に巻いて短円柱形の巻
回積層体5を形成する。この場合、電極パタンに
欠落部E1、E2、E3を設けてあるので、巻取時に
該欠落部E1、E2、E3を介して誘電体磁器層A1、
A2が互に密着し、密着性が良好になる。
図a5に示したように渦巻状に巻いて短円柱形の巻
回積層体5を形成する。この場合、電極パタンに
欠落部E1、E2、E3を設けてあるので、巻取時に
該欠落部E1、E2、E3を介して誘電体磁器層A1、
A2が互に密着し、密着性が良好になる。
次に完全に巻かれた巻回体5を、第5図a5の鎖
線C1〜C6の位置で切断する。この切断作業によ
り、電極パタンB11−B23、B11−B22、B12−B22、
B12−B21を対の電極とする巻回積層体が個別的に
取り出される。この場合、切断位置C1〜C6が、
電極パタンB13の端縁を一部切断する位置C1、電
極パタンB21の欠落部E1の中心位置C2、電極パタ
ンB21とB22の間隔d1の中央位置C3、電極パタン
B22の欠落部E2の中心位置C4、電極パタンB22と
B23の間隔d1の中心位置C5および電極パタンB23の
一端縁を一部切断する位置C6にそれぞれ設定さ
れているから、切断された後の巻回積層体の各々
は、軸方向の両端面に対の電極B11−B23、B11−
B22、B12−B22、B12−B21、B13−B21を、欠落部
E1、E2、E3の間隔D1をおいて、離隔的に、部分
的に露出させた電極構造となる。
線C1〜C6の位置で切断する。この切断作業によ
り、電極パタンB11−B23、B11−B22、B12−B22、
B12−B21を対の電極とする巻回積層体が個別的に
取り出される。この場合、切断位置C1〜C6が、
電極パタンB13の端縁を一部切断する位置C1、電
極パタンB21の欠落部E1の中心位置C2、電極パタ
ンB21とB22の間隔d1の中央位置C3、電極パタン
B22の欠落部E2の中心位置C4、電極パタンB22と
B23の間隔d1の中心位置C5および電極パタンB23の
一端縁を一部切断する位置C6にそれぞれ設定さ
れているから、切断された後の巻回積層体の各々
は、軸方向の両端面に対の電極B11−B23、B11−
B22、B12−B22、B12−B21、B13−B21を、欠落部
E1、E2、E3の間隔D1をおいて、離隔的に、部分
的に露出させた電極構造となる。
切断時には、欠落部E1〜E3の部分で誘電体磁
器層A1、A2が密着し、その密着性が良好になる
から、対の電極パタンの端縁間の短絡事故が防止
できる利点があり、焼成時に電極間短絡が誘電体
磁器の内部まで進行する事故を末然に防止するこ
とができる。
器層A1、A2が密着し、その密着性が良好になる
から、対の電極パタンの端縁間の短絡事故が防止
できる利点があり、焼成時に電極間短絡が誘電体
磁器の内部まで進行する事故を末然に防止するこ
とができる。
切断した後は、通常の焼成手段によつて焼成
し、かつ端部電極を付与することにより、第4図
に示した完成品を得ることとなる。
し、かつ端部電極を付与することにより、第4図
に示した完成品を得ることとなる。
なお、電極パタンの数、欠落部の寸法、間隔等
は種々変更することができる。またより多層の積
層体として容量の増大を図ることもできるも、第
6図のように扁平状に押し漬して焼成することに
より扁平状のものを得ることもできる。
は種々変更することができる。またより多層の積
層体として容量の増大を図ることもできるも、第
6図のように扁平状に押し漬して焼成することに
より扁平状のものを得ることもできる。
さらに、第5図に示した製造方法は、第4図に
示した本考案に係る磁器コンデンサを得るのに効
果的であることは前述の通りであるが、第4図の
磁器コンデンサは、この製造方法に限らず、他の
製造方法によつても実現し得ることは言うまでも
ない。
示した本考案に係る磁器コンデンサを得るのに効
果的であることは前述の通りであるが、第4図の
磁器コンデンサは、この製造方法に限らず、他の
製造方法によつても実現し得ることは言うまでも
ない。
以上詳説したように、本考案に係る磁器コンデ
ンサは、誘電体磁器の内部に少なくとも2つの電
極層を渦巻状に埋没して成り、かつ巻軸方向の両
端面に前記電極層の端縁を部分的に露出させたこ
とを特徴とするから、誘電体磁器に対する電極層
の密着性が良好で、電極剥離、埋没もしくは電極
間短絡また誘電体磁器のクラツクなどを生じるこ
とのない、信頼性の高い、小形大容量の磁器コン
デンサを得ることができる。
ンサは、誘電体磁器の内部に少なくとも2つの電
極層を渦巻状に埋没して成り、かつ巻軸方向の両
端面に前記電極層の端縁を部分的に露出させたこ
とを特徴とするから、誘電体磁器に対する電極層
の密着性が良好で、電極剥離、埋没もしくは電極
間短絡また誘電体磁器のクラツクなどを生じるこ
とのない、信頼性の高い、小形大容量の磁器コン
デンサを得ることができる。
第1図Aは従来の巻回積層形磁器コンデンサの
製造方法を説明する斜視図、第1図Bは同じくそ
の断面図、第2図a1〜a5は巻回積層形磁器コンデ
ンサの別の製造方法を説明する工程図、第2図b1
〜b4は第2図a1〜a4における端面図、第3図a1、
a2は同じく更に別の製造方法を説明する図、第4
図は本考案に係る磁器コンデンサの部分欠損斜視
図、第5図a1〜a5は同じくその製造方法を説明す
る工程図、第5図b1〜b4は第5図a1〜a4のX1−X1
〜X4−X4線上における断面図、第6図は他の実
施例における斜視図である。 5……誘電体磁器、5a,5b……端面、6,
7……電極層、6a,7a……端縁、8,9……
欠落部。
製造方法を説明する斜視図、第1図Bは同じくそ
の断面図、第2図a1〜a5は巻回積層形磁器コンデ
ンサの別の製造方法を説明する工程図、第2図b1
〜b4は第2図a1〜a4における端面図、第3図a1、
a2は同じく更に別の製造方法を説明する図、第4
図は本考案に係る磁器コンデンサの部分欠損斜視
図、第5図a1〜a5は同じくその製造方法を説明す
る工程図、第5図b1〜b4は第5図a1〜a4のX1−X1
〜X4−X4線上における断面図、第6図は他の実
施例における斜視図である。 5……誘電体磁器、5a,5b……端面、6,
7……電極層、6a,7a……端縁、8,9……
欠落部。
Claims (1)
- 誘電体磁器の内部に少なくとも2つの電極層を
渦巻状に埋設して成り、かつ巻軸方向の両端面に
前記電極層の端縁を部分的に露出させたことを特
徴とする磁器コンデンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6996179U JPS6120740Y2 (ja) | 1979-05-23 | 1979-05-23 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6996179U JPS6120740Y2 (ja) | 1979-05-23 | 1979-05-23 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55169842U JPS55169842U (ja) | 1980-12-05 |
JPS6120740Y2 true JPS6120740Y2 (ja) | 1986-06-21 |
Family
ID=29303734
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6996179U Expired JPS6120740Y2 (ja) | 1979-05-23 | 1979-05-23 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6120740Y2 (ja) |
-
1979
- 1979-05-23 JP JP6996179U patent/JPS6120740Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55169842U (ja) | 1980-12-05 |
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