JPH09129482A - 積層セラミックコンデンサの製造方法 - Google Patents

積層セラミックコンデンサの製造方法

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JPH09129482A
JPH09129482A JP7278806A JP27880695A JPH09129482A JP H09129482 A JPH09129482 A JP H09129482A JP 7278806 A JP7278806 A JP 7278806A JP 27880695 A JP27880695 A JP 27880695A JP H09129482 A JPH09129482 A JP H09129482A
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JP
Japan
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laminate
layer
dielectric
ceramic capacitor
layers
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Application number
JP7278806A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Komatsu
和博 小松
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 積層セラミックコンデンサ誘電体層の薄層
化、高積層化対応においても面実装性に優れた、高信頼
性の高い積層セラミックコンデンサの製造方法を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 下部無効層1、内部電極2、誘電体層3
および上部無効層4を必要枚数積層してなる積層体最外
層表面の凹凸に、誘電体スラリー成分7を設けて平坦化
し、積層体全体を均一加圧する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子機器などに使用
される積層セラミックコンデンサの製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】以下に従来の積層セラミックコンデンサ
の製造方法について図7〜図11を用いて説明する。
【0003】従来の積層セラミックコンデンサの製造方
法は、図7に示すごとくパレット5の上に設けた、プラ
スチックフィルム6上にグリーンシートを数枚重ね圧着
して下部無効層1を形成し、その上に内部電極2となる
導電性ペーストを印刷、乾燥し、再びグリーン誘電体層
3を圧着する。その後グリーンチップとしたときに端面
に内部電極2が互い違いに露出するように印刷スクリー
ンをずらして、内部電極2とグリーン誘電体層3を交互
に必要数積層する。圧着と印刷を繰り返した後、さらに
上部無効層4としてグリーンシートを図8のごとく数枚
圧着する。そして前記積層体を図9のごとく加圧プレス
ヘッド8で加圧し、所定寸法に切断して図10に示すグ
リーンチップを形成し、このグリーンチップを焼成す
る。焼結したチップ素体の両端面に図11のごとく内部
電極2と導通するように外部電極9を付与して積層セラ
ミックコンデンサとしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年電子機器に使用さ
れるコンデンサは小型化、大容量化が要求されてきてお
り、このため積層セラミックコンデンサは、誘電体層3
の薄層化、多層化を図る必要がある。
【0005】しかしながら前記製造方法では、誘電体層
3を薄層化・多層化していくと、内部電極2の重なり合
う部分、内部電極2が重なり合わない部分、内部電極2
がない部分で厚みの違いから積層体最外層表面に凹凸が
生じる。そのため前記積層体を加圧圧着させる時、内部
電極2の重なり合う部分は充分圧力が加わるが、その他
の部分(図9の13)には充分に圧力がかからない。そ
のため切断したグリーンチップを焼結したとき、チップ
素体は内部電極2が重なり合わない部分と内部電極2の
ない部分は焼成収縮が大きく厚み寸法が小さくなった
り、あるいはチップ素体の一部が欠けてしまったりして
平面性を失い、完成品としてプリント基板等に半田付け
性が悪くなったり、さらには欠けた部分が大きくなると
内部電極2が露出してしまい、ショート不良や信頼性の
劣化を招くことになるという問題を有していた。
【0006】本発明は、誘電体層の薄層化または多積層
化においても、素子の平面性を失うことなく、面実装性
に優れた、高品質、高信頼性の積層セラミックコンデン
サの製造方法を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の積層セラミックコンデンサの製造方法は、
下部無効層、内部電極、誘電体層、さらに上部無効層を
積層した積層体の最外層上部に誘電体スラリー成分を塗
布し、表面を平坦化することにより積層体を均一加圧
し、初期の目的を達成するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1の発明によれ
ば、内部電極の重なり合う部分、内部電極の重なり合わ
ない部分と、内部電極のない部分とにより生じる最外層
表面の凹凸に誘電体スラリー成分を塗布し積層体表面を
平坦化することによって積層体全体を均一に加圧するこ
とができる。その結果切断、焼成したチップ素体の表面
の平面性を保つことができ、面実装性に優れた高信頼性
の積層セラミックコンデンサを得ることができる。
【0009】(実施形態1)以下、本発明の一実施形態
について図1〜図4を参照しながら説明する。なお図7
〜図11と同一部分には同一番号を付している。
【0010】まず、チタン酸バリウム系粉末100重量
部、ポリビニルブチラール樹脂10重量部、酢酸ブチル
65重量部、フタル酸ジブチル3重量部を配合して誘電
体スラリーを作製し、ドクターブレード法によりセラミ
ックグリーンシートを成形した。前記グリーンシートの
うちまず、図1の下部無効層1として5層圧着し、その
上に内部電極2として主成分がPdから成るペーストを
スクリーン印刷法により塗布し、さらに誘電体層3のグ
リーンシートを1枚重ね圧着した。この上に内部電極2
がチップ素体の完成品において対向する端面に互い違い
に露出するようにスクリーンをずらしPdペーストを同
様にスクリーン印刷法により塗布して内部電極2を形成
し、次に誘電体層3を圧着し、これを繰り返し15層積
層した。さらにこの上に上部無効層4を5枚圧着して積
層体を作製した。前記積層体の最外層表面に生じた凹凸
の上部に図2のごとく、前記組成の誘電体スラリー成分
7を塗布乾燥し、加圧プレスヘッド8により750kg/
cm2の圧力で前記積層体を加圧圧着する。この後積層体
を図3のごとく所定寸法に切断して得たグリーンチップ
に、焼成を以下の条件で行った。前記グリーンチップを
400℃の温度で6時間バインダーアウトした後、13
00℃の温度で2時間焼成、図4のごとく焼成済みのチ
ップ素体の端面に内部電極2と電気的に導通するように
Agを主成分とする外部電極9を塗布し900℃の温度
で2時間焼付けし、さらに前記外部電極9の上にNiお
よびPb−Snメッキを行い積層セラミックコンデンサ
とした。その結果を(表1)に示す。
【0011】
【表1】
【0012】(表1)から明らかなように本実施形態1
品は欠け不良率、ショート不良率とも従来方法(比較
例)より優れており、さらに図3および図4に示す完成
品は、図10および図11に示す従来例の完成品に比べ
て歪みのない直方体が得られることが分かる。なお(表
1)に示す従来例は、積層体の最外層表面に誘電体スラ
リー成分7を塗布する以外は、本実施形態と全く同一条
件で作製したものを比較として示したものである。
【0013】(実施形態2)また、第二の実施形態とし
て、前記実施形態1の積層体の加圧前の最外層に誘電体
スラリー成分を塗工する方法をスクリーン印刷方法で行
った。この時の塗工状態を図5に示す。図5において1
0は印刷スクリーン、11は印刷スキージを示す。この
時、この塗工方法以外は、全て実施形態1と同条件で焼
結体および完成品を作製した。この結果も(表1)に示
すごとく良好なものであった。
【0014】(実施形態3)また、第三の実施形態とし
て、前記実施形態1の積層体の加圧前の最外層上部に誘
電体スラリー成分を塗工する方法をダイコート方法で行
った。この時の塗工状態の概念図を図6に示す。図6に
おいて12はダイノズルを示す。この塗工方法以外は、
全て実施形態1と同条件で焼結体および完成品を作製し
た。この結果も実施形態1の(表1)に示したごとく良
好なものであった。
【0015】また実施形態1〜3において誘電体セラミ
ック成分をチタン酸バリウムとしたが、他のセラミック
成分を用いても良く、さらに内部電極2としてPdを使
用したが、これをほかの電極材料、例えばAg−Pd,
Ni,Cuなどを用いても良い。またさらに実施形態3
においてダイコート方法を用いたが、同じような効果が
考えられるアプリケータ方法やドクターブレード方法を
用いても同じ結果が得られる。
【0016】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、積層体上
部無効層の最外層表面に生じる凹凸を、誘電体と同一成
分から成るスラリーで平坦化した後、積層体全体を均一
加圧圧着することにより、寸法歪みのない直方体で面実
装性に優れた、高信頼性の積層セラミックコンデンサの
製造が実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の積層体最外層表面に誘電
体スラリー成分を塗工した状態の概念断面図
【図2】図1に示す積層体の加圧状態を示す概念断面図
【図3】同焼成済みチップ素体の斜視図
【図4】同積層セラミックコンデンサの内部電極長手方
向での断面図
【図5】本発明の他の実施形態の積層体最外層表面に誘
電体スラリーをスクリーン印刷方法により設ける概念断
面図
【図6】本発明のさらに他の実施形態の積層体最外層表
面に誘電体スラリーをダイコート方法により設ける概念
断面図
【図7】従来例の積層体の内部電極幅方向での断面図
【図8】従来例の積層体の内部電極長さ方向での断面図
【図9】従来例の加圧状態を示す概念断面図
【図10】従来例の焼結済みチップ素体の斜視図
【図11】従来例の積層セラミックコンデンサの断面図
【符号の説明】
1 下部無効層 2 内部電極 3 誘電体層 4 上部無効層 5 パレット 6 接着剤つきプラスチックフィルム 7 誘電体最外層表面の凹部に充填された誘電体スラリ
ー成分

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積層セラミックコンデンサの下部無効層
    としてグリーンシートを数枚圧着した上に、内部電極と
    誘電体グリーンシートを交互に必要数積層し、さらに上
    部無効層としてグリーンシートを数枚圧着した積層体の
    最外層上部に同一組成の誘電体粉末で作製されたスラリ
    ーを塗布し、表面を平坦にして前記積層体全体を均一加
    圧し、所定寸法に切断してグリーンチップを形成し、こ
    のグリーンチップを焼結することを特徴とする積層セラ
    ミックコンデンサの製造方法。
  2. 【請求項2】 積層体最外層へのスラリーの塗布をスク
    リーン印刷で行うことを特徴とする請求項1記載の積層
    セラミックコンデンサの製造方法。
  3. 【請求項3】 積層体最外層へのスラリーの塗布をダイ
    コート法で行うことを特徴とする請求項1記載の積層セ
    ラミックコンデンサの製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013135221A (ja) * 2011-12-22 2013-07-08 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd 積層セラミック電子部品及びその製造方法
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JP2020031152A (ja) * 2018-08-23 2020-02-27 太陽誘電株式会社 積層セラミック電子部品、積層セラミック電子部品実装基板及び積層セラミック電子部品包装体並びに積層セラミック電子部品の製造方法

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