JPS61206140A - X線管装置 - Google Patents
X線管装置Info
- Publication number
- JPS61206140A JPS61206140A JP60046018A JP4601885A JPS61206140A JP S61206140 A JPS61206140 A JP S61206140A JP 60046018 A JP60046018 A JP 60046018A JP 4601885 A JP4601885 A JP 4601885A JP S61206140 A JPS61206140 A JP S61206140A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electron beam
- cathode
- shape
- filament
- ray
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J35/00—X-ray tubes
- H01J35/02—Details
- H01J35/04—Electrodes ; Mutual position thereof; Constructional adaptations therefor
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J35/00—X-ray tubes
- H01J35/02—Details
- H01J35/14—Arrangements for concentrating, focusing, or directing the cathode ray
- H01J35/147—Spot size control
Landscapes
- X-Ray Techniques (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔発明の技術分野〕
この発明は、被検体の種類、大きさに応じて必要な任意
の大きさの焦点を得ることができ。
の大きさの焦点を得ることができ。
焦点の大きさに応じた必要な任意の大きさの管電流を得
ることができるX線管装置に関する。
ることができるX線管装置に関する。
一般にX線管装置は例えばX線診断として医療用に利用
されているが、胃の検診などの場合には従来第7図に示
すようなX線管が用いられている。このX線管はいわゆ
る回転陽極型といわれるもので、真空外囲器1内に陰極
構体2と傘形陽極ターゲット3が管軸から偏心して対向
配設されている。そして陽極ターゲット3は。
されているが、胃の検診などの場合には従来第7図に示
すようなX線管が用いられている。このX線管はいわゆ
る回転陽極型といわれるもので、真空外囲器1内に陰極
構体2と傘形陽極ターゲット3が管軸から偏心して対向
配設されている。そして陽極ターゲット3は。
ステータ4により電磁誘導で回転駆動されるロータ5に
より回転するようになっている。
より回転するようになっている。
従来一般のX線管の陰極構体2は第8図に示すように構
成され、集束電極102の集束溝106内に陰極フィラ
メン)J 01が配設されている。この陰極フィラメン
ト10ノは熱電子を放出するためタングステンコイルか
らなり。
成され、集束電極102の集束溝106内に陰極フィラ
メン)J 01が配設されている。この陰極フィラメン
ト10ノは熱電子を放出するためタングステンコイルか
らなり。
熱電子を上記集束1!極102により集束させる。
このためフィラメント101と集束電極102は同電位
とされる。尚1図中1点線103は集束電極102の近
傍の等電位曲線を表わ[、。
とされる。尚1図中1点線103は集束電極102の近
傍の等電位曲線を表わ[、。
104は陰極フイラメン)701のほぼ中央部から放出
された電子の軌跡を表わし、105は陰極フィラメント
101の側面に近い所から放出された電子の軌跡を表わ
している。
された電子の軌跡を表わし、105は陰極フィラメント
101の側面に近い所から放出された電子の軌跡を表わ
している。
ところで上記従来の陰極構体2においては。
陰極フィラメント101をほぼ温度制限領域で使用する
ため、陰極フィラメント101の近傍の電界を強くする
目的で陰極の一部を集束電極102の中に突出させてい
る。このため615フイラメント101の近傍の等電位
面は、点線103で示すように陰極フィラメント1σ1
の中央でふくらんだ形となり、陰極フィラメント101
の略側壁から放出された電子105は側方に向うことと
なる。この電子105と、陰極フィラメント101の略
中央部から放出されて1方に向う電子104とを同一方
向に集束させることができなく9図示したようにこれら
の軌跡は軸上で交差する。従って、およそ全ての電子を
ある程度集束させた位置では1図示したように双峰性の
電子強度分布107を示す。
ため、陰極フィラメント101の近傍の電界を強くする
目的で陰極の一部を集束電極102の中に突出させてい
る。このため615フイラメント101の近傍の等電位
面は、点線103で示すように陰極フィラメント1σ1
の中央でふくらんだ形となり、陰極フィラメント101
の略側壁から放出された電子105は側方に向うことと
なる。この電子105と、陰極フィラメント101の略
中央部から放出されて1方に向う電子104とを同一方
向に集束させることができなく9図示したようにこれら
の軌跡は軸上で交差する。従って、およそ全ての電子を
ある程度集束させた位置では1図示したように双峰性の
電子強度分布107を示す。
ところが上記のよう(二、陰極フィラメント10)から
放出された電子を集束電極1021:よって十分小さく
集束できないので、陽極ターゲット3の位置で小さな焦
点を得るためには。
放出された電子を集束電極1021:よって十分小さく
集束できないので、陽極ターゲット3の位置で小さな焦
点を得るためには。
小さな陰極を用いる必要力iある。従って、陰極温度を
高めないと十分な高密度の電子を得ることができず、陰
極フィラメント101の信頼性に問題があった。
高めないと十分な高密度の電子を得ることができず、陰
極フィラメント101の信頼性に問題があった。
又、陽極ターゲツト3の位置での電子の進行方向が揃わ
ないため、微小焦点が得られず、また電子分布にシャー
プさがなく、所望した電子分布を得ることができない。
ないため、微小焦点が得られず、また電子分布にシャー
プさがなく、所望した電子分布を得ることができない。
このために十分な高解像度を得ることと、陽極ターゲッ
ト3上での電子入射による温度上昇の最高値を低下させ
て、入射電子量を増大させることとを両立させることが
できない。これらは、陽極ターゲット3から発生するX
線によって投影画像を作る場合に、解僧度の増大とフォ
トンノイズの減少の妨害となり、十分に鮮明な画像を得
ることができない。
ト3上での電子入射による温度上昇の最高値を低下させ
て、入射電子量を増大させることとを両立させることが
できない。これらは、陽極ターゲット3から発生するX
線によって投影画像を作る場合に、解僧度の増大とフォ
トンノイズの減少の妨害となり、十分に鮮明な画像を得
ることができない。
この欠点を除去する方法としては、平板状の陰極フィラ
メントを使用することが考、えられる。
メントを使用することが考、えられる。
この例として特開昭55−68056号公報に開示され
る提案がある。
る提案がある。
このような帯状平板からなる陰極フィラメントを有する
第9図の従来例C;ついて述べる。同図中の符号201
は帯状平板からなり口状に形成された陰極フィラメント
で、フィラメント支柱(図示せず)に取付けられており
1通電により直熱され熱電子を放出する。202は集束
溝の深さHが浅い集束電極であり、上記陰極フィラメン
ト201から出てきた電子を集束する。
第9図の従来例C;ついて述べる。同図中の符号201
は帯状平板からなり口状に形成された陰極フィラメント
で、フィラメント支柱(図示せず)に取付けられており
1通電により直熱され熱電子を放出する。202は集束
溝の深さHが浅い集束電極であり、上記陰極フィラメン
ト201から出てきた電子を集束する。
203は集束電極202の近傍の等電位曲線である。2
08で示す陽極ターゲットは陰極フィラメント201及
び集束電極202に対して正の高電位に保たれ、その位
置は集束電極202の電子レンズの焦点距離fと等しく
しである。
08で示す陽極ターゲットは陰極フィラメント201及
び集束電極202に対して正の高電位に保たれ、その位
置は集束電極202の電子レンズの焦点距離fと等しく
しである。
ところがこの従来例では、以下C二連べる欠点を有して
いる。
いる。
即ち、陰極フィラメント201の側面から出た電子20
5が中央から出た電子204とその軌道が大きく異なり
、陽極ターゲット208上の電子分布207は1図示し
たごとく副焦点を持つことになる。この原因は、第9図
と同一箇所に同一符号を付した第11図に示す如く、帯
状平板からなる陰極フィラメント201の端部より出た
電子の軌跡は線209の如くになる。
5が中央から出た電子204とその軌道が大きく異なり
、陽極ターゲット208上の電子分布207は1図示し
たごとく副焦点を持つことになる。この原因は、第9図
と同一箇所に同一符号を付した第11図に示す如く、帯
状平板からなる陰極フィラメント201の端部より出た
電子の軌跡は線209の如くになる。
なお点線210はこの陰極フィラメント201の表面に
ごく近い位置での等電位曲線を表わす。
ごく近い位置での等電位曲線を表わす。
210は図示したように陰極フィラメント201の端部
と集束電極202との間隙211で凹形分布となり、局
部的な凹レンズを形成する。このために、陰極フィラメ
ント201の端部近傍から発した電子の軌跡209は1
等電位曲線210が一様な場合よりも集束電極202の
壁に近づく。一方、集束電極202内の等電位曲線20
3は集束電極202の壁に近い部分において、集束電極
202の中央部におけるよりも曲率が大きくなり、軌跡
209は204よりも焦点距離が短かくなり収差を生じ
る。このようにして十分な集束度を得ることができない
。
と集束電極202との間隙211で凹形分布となり、局
部的な凹レンズを形成する。このために、陰極フィラメ
ント201の端部近傍から発した電子の軌跡209は1
等電位曲線210が一様な場合よりも集束電極202の
壁に近づく。一方、集束電極202内の等電位曲線20
3は集束電極202の壁に近い部分において、集束電極
202の中央部におけるよりも曲率が大きくなり、軌跡
209は204よりも焦点距離が短かくなり収差を生じ
る。このようにして十分な集束度を得ることができない
。
又、集束電極をフィラメントと同電位とした上で、より
一層集束効果を持たせるために集束電極202の深さH
な大きくしてfを小さくする場合には、陰極フィラメン
ト201の近傍の電界が弱くなり、空間電荷制限状態と
なって陽極電位によって電流値が変化する。又、陽極電
圧vaが3QkV程度”C” ハ、 N 流値力10
m A以上とれない場合がある。
一層集束効果を持たせるために集束電極202の深さH
な大きくしてfを小さくする場合には、陰極フィラメン
ト201の近傍の電界が弱くなり、空間電荷制限状態と
なって陽極電位によって電流値が変化する。又、陽極電
圧vaが3QkV程度”C” ハ、 N 流値力10
m A以上とれない場合がある。
なお、集束電極202又は少し前方に浅い集束溝をもつ
電極を置きこれに陰極フィラメント201に対して正の
バイアス電圧を印加する例もあるが、この場合には、陰
極フィラメントの長手方向(第9図と直角の方向)にお
ける電子ビームの集束性が悪くなることが考えられる。
電極を置きこれに陰極フィラメント201に対して正の
バイアス電圧を印加する例もあるが、この場合には、陰
極フィラメントの長手方向(第9図と直角の方向)にお
ける電子ビームの集束性が悪くなることが考えられる。
もっとも、前記公開公報C:示される技術は焦点形状の
相似的変化を得る目的での実現方策は何ら示されていな
い。
相似的変化を得る目的での実現方策は何ら示されていな
い。
この例では、陰極フィラメントは特開昭55−6805
6号公報の第9図乃至第11図に示されたよう(:、実
質的に細長い熱電子放出面を有しており、この例では特
開昭59−94348号公報に示されるように、陰極フ
ィラメントの長手方向と短手方向(=独立した別々のバ
イアス電圧を印加しないと、X線焦点の大きさを変えた
場合に、その形状を相似的に保つことができないと考え
られる。
6号公報の第9図乃至第11図に示されたよう(:、実
質的に細長い熱電子放出面を有しており、この例では特
開昭59−94348号公報に示されるように、陰極フ
ィラメントの長手方向と短手方向(=独立した別々のバ
イアス電圧を印加しないと、X線焦点の大きさを変えた
場合に、その形状を相似的に保つことができないと考え
られる。
焦点形状を一定に保って異なる大きさの焦点を得るため
の従来例として、特開昭59−94348号公報に記載
された例がある。これは焦点の長さ方向0幅方向に対応
する直交した2方向に独立して電圧を与えるもので、第
10図(al 、 (blに示すような構造となってい
る、この例では、希望する焦点サイズを得るためには。
の従来例として、特開昭59−94348号公報に記載
された例がある。これは焦点の長さ方向0幅方向に対応
する直交した2方向に独立して電圧を与えるもので、第
10図(al 、 (blに示すような構造となってい
る、この例では、希望する焦点サイズを得るためには。
長手方向と短手方向に別々の電圧を印加する必要があり
、X線管の構造が複雑になるだけでなく、高電圧ケーブ
ルの芯線数を増す必要もあり。
、X線管の構造が複雑になるだけでなく、高電圧ケーブ
ルの芯線数を増す必要もあり。
又、使用時に対応する電圧を決めるのが困難である。而
も、この例では既述のように、陰極の側面からの電子に
よりシャープなエツジを有する焦点が得られない。更に
、電極のコーナ一部の電界により、焦点のコーナ一部の
形状がバイアス電圧と共に変化する。
も、この例では既述のように、陰極の側面からの電子に
よりシャープなエツジを有する焦点が得られない。更に
、電極のコーナ一部の電界により、焦点のコーナ一部の
形状がバイアス電圧と共に変化する。
この発明の目的は、X線の照射方向から見たX線焦点の
形状が実質的に円形又は正方形、又は長手方向の長さが
短手方向の長さの1.4倍以下の長方形又は楕円形又は
これらに近い形を保ち乍ら、1つのバイアス電圧を予め
設定された焦点サイズに対応する値に可変、設定するこ
とにより、大きな範囲例えば0.1 u以下かう1.5
−以上で、X線焦点のサイズな曝射条件に合う任意の大
きさに変えられ、而もその焦点サイズに対応して管電流
な0〜10100O程度の大きな範囲に可変、設定でき
る万能焦点を有するX線管装置を提供することである。
形状が実質的に円形又は正方形、又は長手方向の長さが
短手方向の長さの1.4倍以下の長方形又は楕円形又は
これらに近い形を保ち乍ら、1つのバイアス電圧を予め
設定された焦点サイズに対応する値に可変、設定するこ
とにより、大きな範囲例えば0.1 u以下かう1.5
−以上で、X線焦点のサイズな曝射条件に合う任意の大
きさに変えられ、而もその焦点サイズに対応して管電流
な0〜10100O程度の大きな範囲に可変、設定でき
る万能焦点を有するX線管装置を提供することである。
この発明は、平板状陰極の前方に、正方形又は円形の電
子ビーム制限孔及び長方形又は楕円形の集束溝(長径S
y、短径SX)が配置され。
子ビーム制限孔及び長方形又は楕円形の集束溝(長径S
y、短径SX)が配置され。
陽極ターゲット角をθとするどきに
の関係を満足するように構成され、焦点サイズを広範囲
(0,1〜1.5 Kl )に可変可能となっているX
線管装置である。
(0,1〜1.5 Kl )に可変可能となっているX
線管装置である。
この発明を例えば陽極電圧120 kV、陽極電流が1
0mAから10100Oまで変えられ。
0mAから10100Oまで変えられ。
X線焦点が50μm乃至1flの範囲を変えられるX線
管に適用した場合を例に示す。これは第1図(al 、
(bl 、 (C) 、 (dl 、 (elに示す
ように構成され。
管に適用した場合を例に示す。これは第1図(al 、
(bl 、 (C) 、 (dl 、 (elに示す
ように構成され。
X線管の図示しない真空外囲器内に陽極ターゲット3及
びこれに対向して陰極構体300が設けられている。こ
の陰極構体は、直熱型陰極フィラメント301がフィラ
メント支柱302゜302に取付けられている。この場
合、陰極フィラメント30〕は第2図体)に示すように
切欠きを有する帯状平板1例えば幅Dcが約10Iul
で、厚さが0.03u程度のタングステン等の重金属の
薄板からなり、中央部が電子放射面301aとなるよう
に平坦に形成され、その両側は略直角に折曲げられて脚
部となり、さらにU字状に曲げられて折返し部301b
、301bが形成され、各端部301G、301Cは外
方へ略直角に折曲げられ上記電子放射面301aに近い
高さのところでフィラメント支柱302゜302に電子
ビーム溶接等によって取付けられ電気的に接続されてい
る。
びこれに対向して陰極構体300が設けられている。こ
の陰極構体は、直熱型陰極フィラメント301がフィラ
メント支柱302゜302に取付けられている。この場
合、陰極フィラメント30〕は第2図体)に示すように
切欠きを有する帯状平板1例えば幅Dcが約10Iul
で、厚さが0.03u程度のタングステン等の重金属の
薄板からなり、中央部が電子放射面301aとなるよう
に平坦に形成され、その両側は略直角に折曲げられて脚
部となり、さらにU字状に曲げられて折返し部301b
、301bが形成され、各端部301G、301Cは外
方へ略直角に折曲げられ上記電子放射面301aに近い
高さのところでフィラメント支柱302゜302に電子
ビーム溶接等によって取付けられ電気的に接続されてい
る。
上記フィラメント支柱302,302には。
絶縁物30211,302aを介してフィラメント固定
用ブロック302b、302bが機械的に強固に取付け
てあり、上記陰極フィラメントの端部301Cが図示の
ように電子ビーム溶接等によって取付けである。従って
、陰極フィラメント加熱時には、フィラメント支柱30
2゜302と上記したように切欠かれた各部は電気的に
直列に接続され、陰極フィラメントのインピーダンスは
高くなり、従来管と同程度のフィラメント電流及びフィ
ラメント電圧で動作させることができる。更に、熱膨張
等による変形も少なくできる。
用ブロック302b、302bが機械的に強固に取付け
てあり、上記陰極フィラメントの端部301Cが図示の
ように電子ビーム溶接等によって取付けである。従って
、陰極フィラメント加熱時には、フィラメント支柱30
2゜302と上記したように切欠かれた各部は電気的に
直列に接続され、陰極フィラメントのインピーダンスは
高くなり、従来管と同程度のフィラメント電流及びフィ
ラメント電圧で動作させることができる。更に、熱膨張
等による変形も少なくできる。
このような陰極フィラメント301を取囲むように1円
形カップ状の電子ビーム整形電極303が配設され、こ
の電子ビーム整形電極303に上記フィラメント支柱3
02,302が絶縁性支持体(図示せず)を介して固定
されている。電子ビーム整形電極303には、上記陰極
フィラメント301の電子放射面301aに対向して、
電子ビーム制限孔304が形成されている。この電子ビ
ーム制限孔304は、上記電子放射面301aの面積よ
り小さい面積の例えば正方形又は円形又はこれに近い形
にして。
形カップ状の電子ビーム整形電極303が配設され、こ
の電子ビーム整形電極303に上記フィラメント支柱3
02,302が絶縁性支持体(図示せず)を介して固定
されている。電子ビーム整形電極303には、上記陰極
フィラメント301の電子放射面301aに対向して、
電子ビーム制限孔304が形成されている。この電子ビ
ーム制限孔304は、上記電子放射面301aの面積よ
り小さい面積の例えば正方形又は円形又はこれに近い形
にして。
電子放射面301aの約0.71111(寸法’t
)前方に位置しており、′iIK、子放射面301a側
の開口面は電子放射面301aと実質的に平行となって
いる。このような電子ビーム側限孔304に沿って、更
に集束溝305が電子ビーム整形1!極303に連設さ
れている。この集束溝305は上記電子ビーム制限孔3
04より径大な例えば長方形にして、電子ビーム制限孔
304、電子放射面301aと共に同軸的に形成され深
さd、が十分深い寸法に形成されている。そして集束溝
305の底面は制限孔304にかけてテーパ状に形成さ
れている。このテーバ面の軸(q方向に沿う寸法は深さ
d、に対して数分の1以下のわずかな寸法となるように
形成されている。
)前方に位置しており、′iIK、子放射面301a側
の開口面は電子放射面301aと実質的に平行となって
いる。このような電子ビーム側限孔304に沿って、更
に集束溝305が電子ビーム整形1!極303に連設さ
れている。この集束溝305は上記電子ビーム制限孔3
04より径大な例えば長方形にして、電子ビーム制限孔
304、電子放射面301aと共に同軸的に形成され深
さd、が十分深い寸法に形成されている。そして集束溝
305の底面は制限孔304にかけてテーパ状に形成さ
れている。このテーバ面の軸(q方向に沿う寸法は深さ
d、に対して数分の1以下のわずかな寸法となるように
形成されている。
又、上記陰極フィラメント301のうち、電子放出面3
01a以外の部分から出て来る熱電子による電子ビーム
整形電極303の過熱を防止するために、陰極フィラメ
ント301の周囲にシールド構体316,317,31
8が取付けられている。尚、これらのうち、一部分は省
略してもよい。これらシールド構体316゜317.3
18は、フィラメント支柱302の一方と同電位又は近
い電位に保たれており、他方のフィラメント支柱302
とから絶縁されている。尚、シールド構体316,31
7,318は、フィラメント支柱302の片方に機械的
に固定すると都合がよい。
01a以外の部分から出て来る熱電子による電子ビーム
整形電極303の過熱を防止するために、陰極フィラメ
ント301の周囲にシールド構体316,317,31
8が取付けられている。尚、これらのうち、一部分は省
略してもよい。これらシールド構体316゜317.3
18は、フィラメント支柱302の一方と同電位又は近
い電位に保たれており、他方のフィラメント支柱302
とから絶縁されている。尚、シールド構体316,31
7,318は、フィラメント支柱302の片方に機械的
に固定すると都合がよい。
又、′s1図(elに示すように、上記陰極フィラメン
ト301はフィラメント支柱302と他の例えばMOか
らなる金属片319とで挾み、この金属片319の上方
から電子ビーム溶接又はレーザビーム溶接を行なって製
作すると、陰極フィラメント301とフィラメント支柱
302とが広い面積で接合され、電気抵抗及び熱抵抗が
小さくなり1局部的な加熱が防止される。
ト301はフィラメント支柱302と他の例えばMOか
らなる金属片319とで挾み、この金属片319の上方
から電子ビーム溶接又はレーザビーム溶接を行なって製
作すると、陰極フィラメント301とフィラメント支柱
302とが広い面積で接合され、電気抵抗及び熱抵抗が
小さくなり1局部的な加熱が防止される。
さて、陽極ターゲット3が、ターゲツト面とX線を取り
出で方向のX線放射軸Xとの交わる角度をθとする(一
般的にθは7°〜20°である)。又、ターゲツト面上
の電子ビーム断面形状e0の短辺をAX、長辺を!yと
する。そしてX線放射軸方向からみた焦点形状X0が。
出で方向のX線放射軸Xとの交わる角度をθとする(一
般的にθは7°〜20°である)。又、ターゲツト面上
の電子ビーム断面形状e0の短辺をAX、長辺を!yと
する。そしてX線放射軸方向からみた焦点形状X0が。
当該分野で広く認められているように長辺と短辺との比
が1.4以下に保たれるようにする場合を考える。この
比が1.0となれば焦点形状が正方形であり、空間解像
度を良くすると云う点では最も好ましい状態である。そ
のようになるために、ターゲツト面上の電子ビーム射突
面形状が次の条件を満足するように設定される。
が1.4以下に保たれるようにする場合を考える。この
比が1.0となれば焦点形状が正方形であり、空間解像
度を良くすると云う点では最も好ましい状態である。そ
のようになるために、ターゲツト面上の電子ビーム射突
面形状が次の条件を満足するように設定される。
なお、上記のようにX線放射軸方向からみた焦点形状は
、短、長辺比が約1.4まで許容されるので、ビーム焦
点e0の長、短辺比は次の範囲にあれば十分である。
、短、長辺比が約1.4まで許容されるので、ビーム焦
点e0の長、短辺比は次の範囲にあれば十分である。
そして所定ビーム電流において最小の焦点(例えば−辺
が50μm)を得るとき、短辺又は短径方向の電子ビー
ムのビームウェストすなわち電子ビームeの断面寸法が
最小となる位置が丁度ターゲツト面に一致するように形
成されている。なお、電子ビームeはビームウェストの
下流では電子の相互反発で次第に広がり、断面寸法が増
大してゆく。なおビーム焦点形状の長手方向がX線放射
軸Xと一致する方向にする。
が50μm)を得るとき、短辺又は短径方向の電子ビー
ムのビームウェストすなわち電子ビームeの断面寸法が
最小となる位置が丁度ターゲツト面に一致するように形
成されている。なお、電子ビームeはビームウェストの
下流では電子の相互反発で次第に広がり、断面寸法が増
大してゆく。なおビーム焦点形状の長手方向がX線放射
軸Xと一致する方向にする。
又、陰極フィラメント301に対して正のバイアス電圧
を上記電子ビーム制限孔3041”−印加して、より大
きな焦点を得る場合C:は、ビームウェストの位置は上
記ターゲット3の後方に位置するようC二なる。そして
、より大きなバイアス電圧に対して、より後方にビーム
ウェストが移動し、AX 、fYが式(21を保ち乍ら
大きくなる。
を上記電子ビーム制限孔3041”−印加して、より大
きな焦点を得る場合C:は、ビームウェストの位置は上
記ターゲット3の後方に位置するようC二なる。そして
、より大きなバイアス電圧に対して、より後方にビーム
ウェストが移動し、AX 、fYが式(21を保ち乍ら
大きくなる。
今、第8図に示すように陰極フィラメント301と電子
ビーム制限孔304とで作られる凹レンズの長手方向及
び短手方向の焦点距離をそれぞれfyt tfx、
とじ、集束溝306の長平方向及び短手方向の焦点距離
をそれぞれfyl 、 fXlとすると1次の関係が
成立つ。
ビーム制限孔304とで作られる凹レンズの長手方向及
び短手方向の焦点距離をそれぞれfyt tfx、
とじ、集束溝306の長平方向及び短手方向の焦点距離
をそれぞれfyl 、 fXlとすると1次の関係が
成立つ。
ここで。D、、Dxは電子ビーム制限孔304の長手方
向及び短手方向の長さである。
向及び短手方向の長さである。
式(3)より
を得る。これを陰極フィラメント301と電子ビーム制
限孔304との間に印加されるバイアス電圧VBに関係
せず、一定であることが好ましい。式(4)をVBで微
分すると6 fyt tfxtはvBに実質的に無関係
であるから。
限孔304との間に印加されるバイアス電圧VBに関係
せず、一定であることが好ましい。式(4)をVBで微
分すると6 fyt tfxtはvBに実質的に無関係
であるから。
・・・・・・(5)
を得る。これを0にするためには
dfxs fxt dfy1
□=□・□ ・・・・・・・・・・・・・・・(6)d
vBfdVB とする必要があるが、これが全てのVBについて成立す
るためζ:は であればよい。
vBfdVB とする必要があるが、これが全てのVBについて成立す
るためζ:は であればよい。
これが成立する場合は、電圧vBによる電界強度分布が
、電子ビーム制限孔304と陰極フィラメント301の
間で、長手方向yと短手方向Xとで等しくなる場合であ
る。換言すれば。
、電子ビーム制限孔304と陰極フィラメント301の
間で、長手方向yと短手方向Xとで等しくなる場合であ
る。換言すれば。
上記した構造でDx=Dyの場合となる。
この場合1式(4)より
なる関係が成立し1式(2)を満すためシーはであれは
よい。
よい。
集束溝305の長手方向及び幅方向の長さをそれぞれS
y、Sxとすると1式(9)の関係を満丁Sy、Sxの
範囲を計算機により実験的に求めると。
y、Sxとすると1式(9)の関係を満丁Sy、Sxの
範囲を計算機により実験的に求めると。
であることが判った。
第1図の実施例では集束溝305の深さ寸法d、は、製
作が容易となるようにX方向にもX方向にも等しい寸法
にしてあり、この’71111303からターゲット焦
点位置までの距離d、に対して1/ 乃至1105の範
囲となるように構成す3り る。すなわち 0.5≦−二≦ 3.5 d。
作が容易となるようにX方向にもX方向にも等しい寸法
にしてあり、この’71111303からターゲット焦
点位置までの距離d、に対して1/ 乃至1105の範
囲となるように構成す3り る。すなわち 0.5≦−二≦ 3.5 d。
を満足するようにしている。しかしながら1式(9)が
成立する範囲でd、をもつと大きくすることは、差支え
ない。
成立する範囲でd、をもつと大きくすることは、差支え
ない。
そしてフィラメント301にフィラメント電#306か
ら加熱電力を与え直熱する。またフィラメントに対して
ビーム整形電極303に正の50〜1・ooovの範囲
を可変できるバイアス電源307からバイアス電位を与
え、さらに陽極ターゲット3に正の120kV程度の陽
極電圧を電源30Bから与えて動作させる。これによっ
てバイアス電位が約200V付近で電子ビームeの短手
方向のビームウェストがターゲツト面に合致する。
ら加熱電力を与え直熱する。またフィラメントに対して
ビーム整形電極303に正の50〜1・ooovの範囲
を可変できるバイアス電源307からバイアス電位を与
え、さらに陽極ターゲット3に正の120kV程度の陽
極電圧を電源30Bから与えて動作させる。これによっ
てバイアス電位が約200V付近で電子ビームeの短手
方向のビームウェストがターゲツト面に合致する。
そしてターゲツト面上の電子ビーム焦点e0の最小の大
きさは、短辺ノ、が約50μm、長辺!yが約180μ
mとなり、ターゲット角度が160(7’1合にX線放
射軸Xの方向からみた実効焦点X0は一辺が約50am
のほぼ正方形となり、均等な電子密度分布が得られた。
きさは、短辺ノ、が約50μm、長辺!yが約180μ
mとなり、ターゲット角度が160(7’1合にX線放
射軸Xの方向からみた実効焦点X0は一辺が約50am
のほぼ正方形となり、均等な電子密度分布が得られた。
また、バイアス電位を50Vから100OVの範囲で変
化することにより焦点形状をほぼ相似的にして大きさを
一辺が約50μmから約I鶴の寸法まで変化させること
ができた。
化することにより焦点形状をほぼ相似的にして大きさを
一辺が約50μmから約I鶴の寸法まで変化させること
ができた。
しかも陽極電圧を最大150kV、陽極電流を焦点の大
きさに応じてフィラメント電圧306を変えることによ
り最大10100Oまでの範囲で使戸するX線管に適用
して、実効焦点を長。
きさに応じてフィラメント電圧306を変えることによ
り最大10100Oまでの範囲で使戸するX線管に適用
して、実効焦点を長。
短辺比が約1.4以下にとどめることができた、バイア
ス電位と電子ビーム焦点の短辺A z 、長辺!yの関
係は第4図(二示すよう(:なり、X線実効焦点X0の
辺の比はiよそ1.4以下にとどめることができる。
ス電位と電子ビーム焦点の短辺A z 、長辺!yの関
係は第4図(二示すよう(:なり、X線実効焦点X0の
辺の比はiよそ1.4以下にとどめることができる。
上記実施例の電子ビーム集束状態を電子計算機:二よる
シミュレーションの結果を1’!5図に示して説明する
。即ち、第5図は最小焦点時の第1図(blに相当する
断面図である。そして、既述のように陰極フィラメント
301は幅が略1゜U程度で、厚さが0.03m1程度
のタングステン薄板からできており、フィラメント支柱
302を通して通電され加熱される。陰極フィラメント
301の表面から放出された熱電子は、電子ビーム制限
孔304と陰極フィラメント301の間C;印加された
バイアス電圧によってできる電界によって加速され、電
子ビーム制限孔304に到達する。
シミュレーションの結果を1’!5図に示して説明する
。即ち、第5図は最小焦点時の第1図(blに相当する
断面図である。そして、既述のように陰極フィラメント
301は幅が略1゜U程度で、厚さが0.03m1程度
のタングステン薄板からできており、フィラメント支柱
302を通して通電され加熱される。陰極フィラメント
301の表面から放出された熱電子は、電子ビーム制限
孔304と陰極フィラメント301の間C;印加された
バイアス電圧によってできる電界によって加速され、電
子ビーム制限孔304に到達する。
この際、陰極フィラメント301の表面と電子ビーム制
限孔304の表面が略平行となっているため、その間の
等電位曲線310は略平行となり、電子ビーム制限孔3
04の端部な通る電子軌道をあまり乱さない。又、陰極
フィラメント30ノの端部及び側面より出た電子312
は電子ビーム制限孔304の壁に吸収され、集束溝30
5に入らない。
限孔304の表面が略平行となっているため、その間の
等電位曲線310は略平行となり、電子ビーム制限孔3
04の端部な通る電子軌道をあまり乱さない。又、陰極
フィラメント30ノの端部及び側面より出た電子312
は電子ビーム制限孔304の壁に吸収され、集束溝30
5に入らない。
従って、陰極フィラメント301の中央部より出たフリ
ンジング効果を含まない電子ビームのみ陽極ターゲット
3に達することになる。電子ビーム制限孔304と陰極
フィラメント301の距離d、は、陰極フィラメント3
01の表面から出た電子がバイアス電圧によって温度制
限領域で動作するように決められている。従って。
ンジング効果を含まない電子ビームのみ陽極ターゲット
3に達することになる。電子ビーム制限孔304と陰極
フィラメント301の距離d、は、陰極フィラメント3
01の表面から出た電子がバイアス電圧によって温度制
限領域で動作するように決められている。従って。
電子ビーム制限孔304を通過する電子の置版陰極フィ
ラメント301の温度のみによって決まり、陽春ターゲ
ット3上での電子密度分布の大きさは、バイアス電圧に
よって電流値と独立に可変できるようになっている。電
子ビーム制限孔304によって制限された電子312は
内壁313を加熱するが、内壁313は電子ビーム整形
′IIL極303の放射方向にテーバ状に厚くなってお
り、十分熱伝導を良くして局部過熱とならない。電子ビ
ーム制限孔304を通過した電子は、距離d1を通過す
る間に、その間の凹レンズ作用C二よって拡散させられ
るが、その電子ビーム密度は極めて均一となっている。
ラメント301の温度のみによって決まり、陽春ターゲ
ット3上での電子密度分布の大きさは、バイアス電圧に
よって電流値と独立に可変できるようになっている。電
子ビーム制限孔304によって制限された電子312は
内壁313を加熱するが、内壁313は電子ビーム整形
′IIL極303の放射方向にテーバ状に厚くなってお
り、十分熱伝導を良くして局部過熱とならない。電子ビ
ーム制限孔304を通過した電子は、距離d1を通過す
る間に、その間の凹レンズ作用C二よって拡散させられ
るが、その電子ビーム密度は極めて均一となっている。
この電子ビームは、十分深くて強い凸レンズ作用を有す
る集束溝305によって強く集束され、短径、長径の両
方の寸法が式(2)を満たすようになっている。
る集束溝305によって強く集束され、短径、長径の両
方の寸法が式(2)を満たすようになっている。
又、集束溝305はその内部の等電位曲線314が中央
部の電子軌跡315と端部の電子軌跡31ノで収差をほ
とんど生じない。
部の電子軌跡315と端部の電子軌跡31ノで収差をほ
とんど生じない。
以上、第1図(bll=示す短手方向について述べたが
、第1f(alに示す長手方向でも同様の動作が得られ
る。
、第1f(alに示す長手方向でも同様の動作が得られ
る。
この発明によれば、次のような優れた効果が得られる。
■ 陰極フィラメント301の中央部からの電子のみを
加速するため、収差の少ないエツジがシャープな任慧の
大きさの焦点を得ることができる。又、陰極フィラメン
ト301の側面から出た電子ビームが、電子ビーム制限
孔304にてカットされるため、副焦点を生じない。
加速するため、収差の少ないエツジがシャープな任慧の
大きさの焦点を得ることができる。又、陰極フィラメン
ト301の側面から出た電子ビームが、電子ビーム制限
孔304にてカットされるため、副焦点を生じない。
■ X線焦点の形状を常にほぼ一定に保ちながら、その
大きさをただ1つのバイアス電圧の制御によって制御で
きる。そして陽極電流を増大しても焦点形状および電子
密度分布が劣化しない。
大きさをただ1つのバイアス電圧の制御によって制御で
きる。そして陽極電流を増大しても焦点形状および電子
密度分布が劣化しない。
ところで上記実施例によれば、陰極フィラメント301
の熱変形が少なく、熱電子放出面301aの温度が均一
であるため、安定した動作を行なう。即ち、第12図は
従来の帯状平板からなる陰極フィラメント201であり
、フィラメント支柱206に取付けられているが1通電
により陰極フィラメント201の温度が高くなると、そ
の熱膨張により破線201′で示すように、中央部(熱
電子放出面)が彎曲すると共に上方(二大きくずれるた
め、上記特性の安定性が得られない。しかし、この発明
では第2図(C1に示すように、陰極フィラメント30
1の脚部の熱膨張は折返し部5o1b、5olbによっ
て殆ど打ち消され、破線で示すように熱電子放出面30
1aの移動が少ない。又、熱電子放出面301aの膨張
は脚部の折返し部5oJb。
の熱変形が少なく、熱電子放出面301aの温度が均一
であるため、安定した動作を行なう。即ち、第12図は
従来の帯状平板からなる陰極フィラメント201であり
、フィラメント支柱206に取付けられているが1通電
により陰極フィラメント201の温度が高くなると、そ
の熱膨張により破線201′で示すように、中央部(熱
電子放出面)が彎曲すると共に上方(二大きくずれるた
め、上記特性の安定性が得られない。しかし、この発明
では第2図(C1に示すように、陰極フィラメント30
1の脚部の熱膨張は折返し部5o1b、5olbによっ
て殆ど打ち消され、破線で示すように熱電子放出面30
1aの移動が少ない。又、熱電子放出面301aの膨張
は脚部の折返し部5oJb。
301bで吸収されるため、彎曲することはない。更(
:1脚部の強度が十分あり、自身の重量が少ないため、
共振周波数が高くなり外部振動!:よるゆれも少ない。
:1脚部の強度が十分あり、自身の重量が少ないため、
共振周波数が高くなり外部振動!:よるゆれも少ない。
このようにして、電子集束特性を常に良好に保つことが
できる。
できる。
上記実施例では、電子ビーム制限孔304及び集束溝3
05はいずれも正方形に形成されていたが、第6図に示
すように、電子ビーム制限孔304を円形に集束溝30
5を楕円形に形成してもよい。そして集束溝305の短
径Sx。
05はいずれも正方形に形成されていたが、第6図に示
すように、電子ビーム制限孔304を円形に集束溝30
5を楕円形に形成してもよい。そして集束溝305の短
径Sx。
長径Syを前述の関係式の範囲を満足するように構成す
る。これにより上記実施例と同様の効果が得られる。こ
の場合、陽極ターゲット上での電子ビーム焦点は長軸が
短軸の1/lhθになる楕円形となる。従って、X線管
のX線放射口から見たX線焦点X0はほぼ真円形となる
。又。
る。これにより上記実施例と同様の効果が得られる。こ
の場合、陽極ターゲット上での電子ビーム焦点は長軸が
短軸の1/lhθになる楕円形となる。従って、X線管
のX線放射口から見たX線焦点X0はほぼ真円形となる
。又。
バイアス電圧を変えた場合は、X線焦点は常ε二略円形
を保ちながらその大きさを変えることC二なる。上記し
た関係はバイアス電圧等の設定条件を変えた場合にもほ
ぼ円形に保たれる。
を保ちながらその大きさを変えることC二なる。上記し
た関係はバイアス電圧等の設定条件を変えた場合にもほ
ぼ円形に保たれる。
尚、上記実施例及び変形例において、陰極フィラメント
301の脚部の幅は、電子放出面301aよりも広くて
もよい。
301の脚部の幅は、電子放出面301aよりも広くて
もよい。
又、電子ビーム制限孔304,307と集束溝305,
308とは必ずしも一体構造である必要はない。
308とは必ずしも一体構造である必要はない。
又、陰極フィラメント301の電子放出面301aの幅
は、電子ビーム制限孔304゜307の幅よりも狭くて
も、上記と同様の効果を持たせることができる。
は、電子ビーム制限孔304゜307の幅よりも狭くて
も、上記と同様の効果を持たせることができる。
又、管電流が変化した場合;;、それに対応してバイア
ス電圧を変えることによって、管電流の変化にも拘らず
、所望の焦点の大きさを得ることができる。
ス電圧を変えることによって、管電流の変化にも拘らず
、所望の焦点の大きさを得ることができる。
又、この実施例では、11E子ビーム制限孔304と集
束溝SOSを一体構造の電子ビーム整形電′ 極3
03内に設けているが、これらを機械的に分離しても良
いことは勿論であるし、これらの間に他のバイアス電圧
を印加しても良いことは勿論である。
束溝SOSを一体構造の電子ビーム整形電′ 極3
03内に設けているが、これらを機械的に分離しても良
いことは勿論であるし、これらの間に他のバイアス電圧
を印加しても良いことは勿論である。
又、陰極として、バリウム含浸カソード等の傍熱形のも
のを使用しても良いことは勿論である。
のを使用しても良いことは勿論である。
又、陰極フィラメント301の表面を曲面にしても、同
様の効果を持たせることはできる。
様の効果を持たせることはできる。
又、熱電子放出面301aを正方形あるいは円形にして
も良いことは勿論である。
も良いことは勿論である。
又、陰極フィラメントは分割のない平板でできていても
良いことは勿論である。
良いことは勿論である。
第1図体1〜(e)はこの発明の一実施例に係るX線管
装置の要部(陰極構体)を示す断面図、平面図、斜視図
、断面図、第2図(al t (b) I (C1はこ
の発明で戸いる#極フィラメントを示す組立平面図、斜
視図、断面図、第3図(as e (b)はこの発明の
X線管装置における短手方向及び長手方向の集束状態を
示す説明図、第4図はこの発明のX線管装置におけるバ
イアス電圧と陽極ターゲット上での帷子ビーム焦点の辺
と長さとの関係を示す特性曲線図、第5図はこの発明の
X線管装置における動作モードを説明するために用bζ
る断面図、$6図はこの発−の変形例を示す平面図、第
7図は従来のX線管装置を示す概略構成図、第8図乃至
第10図は従来のX線管装置における陰極構体の3例を
示す断面図%I’G11図は第10図の隘極構体C二お
ける欠点を説明するために用いる断面図、第12図は従
来のX線管装置の陰極フィラメントを示す断面図である
。 1・・・真空外囲器、2・・・陰極構体、3・・・陽極
ターゲット、300・・・陰gI橙体、30ノ・・・陰
極フィラメント、301a・・・電子放射面、301b
・・・折返し部、302・・・フィラメント支柱、30
3・・・電子ビーム整形電極、304・・・電子ビーム
制限孔、305・・・集束溝、307・・・バイアス制
御電源。 出願人代理人 弁理士 鈴 江 武 彦第1図 (C) 第2図 (a) (b) (C) 第3図 (a) ℃′ (b) 第4図 バイアス電圧 □ 第6図 第8図 第9図 第10図 (a) (b) 22 、?、j
装置の要部(陰極構体)を示す断面図、平面図、斜視図
、断面図、第2図(al t (b) I (C1はこ
の発明で戸いる#極フィラメントを示す組立平面図、斜
視図、断面図、第3図(as e (b)はこの発明の
X線管装置における短手方向及び長手方向の集束状態を
示す説明図、第4図はこの発明のX線管装置におけるバ
イアス電圧と陽極ターゲット上での帷子ビーム焦点の辺
と長さとの関係を示す特性曲線図、第5図はこの発明の
X線管装置における動作モードを説明するために用bζ
る断面図、$6図はこの発−の変形例を示す平面図、第
7図は従来のX線管装置を示す概略構成図、第8図乃至
第10図は従来のX線管装置における陰極構体の3例を
示す断面図%I’G11図は第10図の隘極構体C二お
ける欠点を説明するために用いる断面図、第12図は従
来のX線管装置の陰極フィラメントを示す断面図である
。 1・・・真空外囲器、2・・・陰極構体、3・・・陽極
ターゲット、300・・・陰gI橙体、30ノ・・・陰
極フィラメント、301a・・・電子放射面、301b
・・・折返し部、302・・・フィラメント支柱、30
3・・・電子ビーム整形電極、304・・・電子ビーム
制限孔、305・・・集束溝、307・・・バイアス制
御電源。 出願人代理人 弁理士 鈴 江 武 彦第1図 (C) 第2図 (a) (b) (C) 第3図 (a) ℃′ (b) 第4図 バイアス電圧 □ 第6図 第8図 第9図 第10図 (a) (b) 22 、?、j
Claims (5)
- (1)真空外囲器内に陽極ターゲット及び陰極構体が相
対向して設けられ、上記陰極構体は熱電子放出用の陰極
及びその前方に設けられた電子ビーム制限手段及びその
前方に設けられた集束溝を有する電子ビーム集束手段を
有し、上記電子ビーム制限手段は実質的に正方形又は円
形又はこれらに近い形状の電子ビーム制限孔を有し、上
記集束溝は細長い長方形又は楕円形又は実質的にこれら
に近い形状であり、その長軸又は長径が、陽極ターゲッ
トから照射されるX線錐の略中心線と上記陰極の中心と
を含む平面内に実質的に含まれるように組込まれたこと
を特徴とするX線管装置。 - (2)上記集束溝の長辺又は長径の長さをSy、短辺又
は短径の長さをSxとし、上記陽極ターゲット上の電子
ビームが入射する点での接平面と上記陽極ターゲットか
ら照射されるX線錐の中心線とのなす角度をθとすると
き、これらの間に 1<Sy/Sx≦2/sinθ の関係を満足する範囲に設定されてなる特許請求の範囲
第1項記載のX線管装置。 - (3)上記陰極は実質的に平面状の熱電子放出面を有し
ている特許請求の範囲第1項及び第2項記載のX線管装
置。 - (4)上記電子ビーム制限手段に、上記陰極に対して正
のバイアス電圧を印加する手段を設け、X線焦点の形状
を実質的に相似形に保ちながら任意の大きさに変えるた
めに、上記バイアス電圧を希望する焦点の大きさに対応
して設定した特許請求の範囲第1項乃至第3項記載のX
線管装置。 - (5)上記陰極は帯状平板で形成され、その中央部が電
子放射面となり、その両側が脚部にしてU字状に折り返
し部を有し、電子放射面の近傍の高さで外方に曲げられ
てフィラメント支柱に取付けられてなる特許請求の範囲
第3項記載のX線管装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60046018A JPS61206140A (ja) | 1985-03-08 | 1985-03-08 | X線管装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60046018A JPS61206140A (ja) | 1985-03-08 | 1985-03-08 | X線管装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61206140A true JPS61206140A (ja) | 1986-09-12 |
Family
ID=12735306
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60046018A Pending JPS61206140A (ja) | 1985-03-08 | 1985-03-08 | X線管装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61206140A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5563923A (en) * | 1994-04-26 | 1996-10-08 | Hamamatsu Photonics K. K. | X-ray tube |
FR2900305A1 (fr) * | 2006-04-19 | 2007-10-26 | Gen Electric | Procede de stabilisation de la taille d'un foyer d'un tube a rayons x, et tube a rayons x comportant un tel procede |
JP2008078132A (ja) * | 2006-09-21 | 2008-04-03 | Bruker Axs Inc | 回転アノードx線源のx線束と輝度を増加させるための方法及び装置 |
-
1985
- 1985-03-08 JP JP60046018A patent/JPS61206140A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5563923A (en) * | 1994-04-26 | 1996-10-08 | Hamamatsu Photonics K. K. | X-ray tube |
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