JPS61203145A - 競技用タイヤ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、高性能タイヤトレッドゴム組成物、特にゴ
ム成分中に低分子量ビニル芳香族・ジエン共重合体を含
み、ヒステリシスロスが大で路面グリップ力にすぐれ、
破壊強度及び耐磨耗性良好にして、かつ耐熱性にすぐれ
る高性能一般用及び高性能競技用タイヤトレッドゴム組
成物に関する。

この発明において、高性能競技用タイヤとは、２輪及び
４輪軍のレーシングタイヤをいう。

（従来の技術） 従来、競技用タイヤトレッドにおいて、路面グリップ力
を向上させるために多量の、アロマティックオイルなど
の軟化剤を配合したゴム組成物を使用することが知られ
る。

（発明が解決しようとする問題点） しかし、前記のようにアロマティックオイルなどの軟化
剤を多量に配合することは、ヒステリシスロスを犬きく
する一方、破壊強度、耐磨耗性及び耐ブローアウト性を
著しく損なうので好ましくないことが確認された。

したがって、この発明の目的は、上記問題点の解決、す
なわち、成分ゴムのヒステリシスロスが大で耐熱性にす
ぐれ、かつ破壊強度及び耐磨耗性が艮好な、高性能タイ
ヤトレッドゴム組成物を提供することである。

（問題点を解決するための手段） 本発明者らは上記問題点を解決するため鋭意研究を重ね
た結果、特定の低分子量ビニル芳香族・ジエン共重合体
を含むゴム組成物により、この目的に適合することを確
かめこの発明を達成するに至った。

すなわち、この発明は、ゴム成分が炭化水素溶媒中で有
機リチウム化合物を開始剤とする重合反応により得られ
、かつ８０００〜５０００Ｇの分子量を有する低分子量
ビニル芳香族・ジエン共重合体の１０〜６０重量％とジ
エン系ゴムの残部からなる高性能タイヤトレッドゴム組
成物であり、これによって前記問題点を解決するもので
ある。

この発明において用いられる低分子量ビニル芳香族・ジ
エン共重合体は、単量体である芳香族ビニル化合物とジ
エン化合物とを炭化水素溶媒中で有機リチウム化合物を
開始剤として共重合させた低分子量共重合体である。

芳香族ビニル化合物としてはスチレン、ｐ−メチルスチ
レン、ｍ−メチルスチレン、ｐ−ｔｅｒｔ−フｆ　／ｌ
／　スチレン、α−メチルスチレン、クロロメチルスチ
レン、ビニルトルエン等が上けられる。

好ましい例としては、スチレン、ｐ−メチルスチレン、
α−メチルスチレンが上げられる。

ジエン化合物としては、ブタジェン、イソプレン、ペン
タジェン、２．Ｂ−ジメチルブタジェン等が用いられ、
ブタジェンが好ましい。

この発明において、ブレンド用に用いられるジエン系ゴ
ムとしては、各種ジエン系ゴムが用いられるが、高スチ
レン含量の乳化重合スチレン・ブタジェン共重合体ゴム
、高スチレン含量の溶液重合スチレン・ブタジェン共重
合体ゴム、アクリロニトリル・ブタジェン共重合体ゴム
及びクロロプレンゴムなどが好ましく、特に高スチレン
含量の乳化重合及び溶液重合スチレン・ブタジェン共重
合体ゴムが好筐しい。また、ブレンドとして用いるジエ
ン系ゴムは、耐磨耗性、耐熱性及びグリップ性の点でガ
ラス転移温度Ｔ、が一６０℃以上のものが好ましい。

この発明において、低分子量ビニル芳香族・ジエン共重
合体の分子量がｚｏｏｏより小さい場合は、ゴム組成物
の耐磨耗性及びグリップ性の改良効果が小さく、また５
００００を超える場合は、耐磨耗性にすぐれるもののグ
リップ性、すなわち、ヒステリシスロスの増大が小さく
、これらの限界値以内の分子量の前記共重合体を含むゴ
ム組成物のみが破壊強度、耐磨耗性及びグリップ性のい
ずれをも満足する。

この発明において、低分子量ビニル芳香族・ジエン共重
合体がゴム成分の１０重量％未満の場合は、耐磨耗性、
耐熱性、グリップ性などに対して改良効果が小さく、一
方６０重量係を超える場合は、ヒステリシスロスは大き
くなるが耐磨耗性及び耐熱性が劣る。

低分子量ビニル芳香族・ジエン共重合体がビニル芳香族
化合物とブタジェンの共重合体であり、かつその中の結
合ビニル芳香族の重量％Ｘとブタジェン単位中のビニル
結合ブタジェン単位の百分率Ｙとが式 の関係を満足する範囲内にある場合、特に大きなヒステ
リシスロスと路面グリップ力、良好な破壊強度と耐磨耗
性及びすぐれた耐熱性のタイヤトレでは高いヒステリシ
スロスが得られず、７０以上では弾性率の温度依存性が
大きく、また良好なグリップ力が得られない。

更に、高いヒステリシスロスを得るために、該ゴム組成
物に伸展油を配合することもできる。この伸展油として
は芳香族油を用い、ＡＳＴＭ　０２５０１で示される粘
度比重恒数で０．９００〜１，１００のものが好ましく
、特に０．９２０〜０．９９０のものが好ましい。

その他の配合剤としては、通常使用される配合剤、例え
ばカーボンブラック、充填剤、加硫促進剤、加硫剤等を
使用することができる。

この発明の低分子量ビニル芳香族・ジエン共重合体は棟
々の製造方法により得られる。工業的な方法を例示する
と、種型又は基型反応器中で炭化水素溶媒中有機リチウ
ム化合物開始剤をエーテル又は第８級アミンの存在下で
用いて、少量の１．２−ブタジェンを含むｌ、　３−ブ
タジェンとビニル芳香族化合物とを共重合させることに
より共重合体を得る方法である。

なおこの発明において、ガラス転移温度Ｔｔとは、ＤＳ
（３（示差走査熱量計）によって測定した、温度に対し
てプロットした熱容量の曲線が変化するときの温度をガ
ラス転移温度と定義する。

（実施例） 以下に実施例を上げてこの発明をさらに具体的に説明す
るが、この発明はその主旨を越えない限りこれらの実施
例によって制限されるものではない。

実施例及び比較例に用いた共重合体は下記の方法により
得らた物である。

共重合体Ａ−Ｊ 窒素置換した内容積５１の反応器に表１に示す処方に従
ってシクロヘキサン２０００　ｆ　、単量体及びテトラ
ヒドロフランを仕込んだ後、ｎ−ブチルリチウムを刃口
えて断熱下、８０〜８０℃で重合反応を行った。重合転
化率が１００％に達したのち、老化防止剤としてジーｔ
ｅｒｔ−ブチルーｐ−クレゾールを共重合体１０（ｌに
対して０．７２添刀口して、常法にて脱溶媒乾燥を行っ
た。

得られた共重合体の特性を表２に示す。

表２ ＊ｌ　ブタジェン重合部を基準にしたビニル結合ブタジ
ェン単位の百分率 ＊２　分′子量／ａ、ＷＡＴ］ｉ：Ｒ８社製２００型Ｇ
ＰＯにて測定し、橡準サンプルとしてポリスチレンを用
いた。

実施例１〜８　比較例１〜４ 前記共重合体Ａ−Ｊを表８の配合処方により混練りし、
１４５℃×４０分の加硫条件で加硫した加硫物のダ１張
り強さ、ブローアウト温度、ヒステリシスロス（ｔａｎ
δ）、カートテストでの耐磨耗及びラップタイムを表４
に示す。

表８ Ｔ０１４Ｏ（：ｆＡｌＧＯ重量１ｓ＆タリ８７．５重量
ｇ。

アロマティックオイル油展） ’４１　　Ｎ−フェニル−Ｎ′−イソグロビルーｐ−フ
ユニレンジアミン ＊８　２．１１’−ジチオ−ビス−ベンゾチアゾール＊
４１．８−ジフェ二ルグアニジン 実施例１〜８に見られるように、この発明に従うゴム組
成物は、耐熱性、耐磨耗性、破壊強度及び路面グリップ
性にすぐれ、高性能タイヤ特にか酷な使用条件下で用い
られる高性能競技用タイヤのトレッドゴム組成物として
好適である。

これに対して比較例はブローアウト温度、耐熱性、耐磨
耗性及び路面グリップ性のバランスに欠けるので、前記
のようなタイヤトレッドゴム組成物として適当でない。

（発明の効果） 以上、実施例及び比較例で示したように、この発明は、
有機リチウム化合物で重合された、特定の低分子量ビニ
ル芳香族・ジエン共重合体を特定量比でジエン系ゴムと
ブレンドすることにより、ゴム組成物に高性能タイヤ、
特にか酷な使用条件下で用いられる高性能競技用タイヤ
に必要な耐熱性、耐磨耗性及び路面グリップ性を良好な
バランスで同時に満足させる。これは、従来の材料では
実現することのできなかったことである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ゴム成分が炭化水素溶媒中で有機リチウム化合物を
   開始剤とする重合反応により得られ、かつ２０００〜５
   ００００の分子量を有する低分子量ビニル芳香族・ジエ
   ン共重合体の１０〜６０重量％とジエン系ゴムの残部か
   らなることを特徴とする高性能タイヤトレッドゴム組成
   物。 ２、低分子量ビニル芳香族・ジエン共重合体がビニル芳
   香族化合物とブタジエンの共重合体であり、かつその中
   の結合ビニル芳香族の重量％Ｘとブタジエン単位中のビ
   ニル結合ブタジエン単位の百分率Ｙとが式 ７０＞Ｘ＋Ｙ／２＞２５ の関係を満足する範囲内にある特許請求の範囲第１項記
   載のタイヤトレッドゴム組成物。 ３、タイヤが競技用タイヤである特許請求の範囲第１項
   又は第２項記載のタイヤトレッドゴム組成物。