JPS61203072A

JPS61203072A - ワインダにおける風綿飛散防止装置

Info

Publication number: JPS61203072A
Application number: JP60041585A
Authority: JP
Inventors: Yoshiyuki Ichiba; 市場　良行
Original assignee: Murata Machinery Ltd
Current assignee: Murata Machinery Ltd
Priority date: 1985-03-01
Filing date: 1985-03-01
Publication date: 1986-09-08
Also published as: DE3606604C2; IT8647703A0; US4673138A; DE3678595D1; IT1190208B; DE3606604A1

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野〕本発明はワインダにおける風綿飛散防止装置に関する。

〔従来の技術〕

ワインダにおいては、風綿の除去対策として、吸引管あ
るいは吹出管からなる清掃管を垂下した台車をワインダ
上方の天井レールに沿って往復走行させたり、特公昭５
１−６７７９に示されるようなエアーカーテンによるも
の等、種々の装置が提案されている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記いずれの装置においても、ワインダから発生する風
綿の完全な除去は困難で、移動する清掃管の場合は巻取
ユニットは間欠的に清掃されるだけで、極めて不十分な
ものであり、一方エアーカーテンの如き、ワインダー上
方からワンインディングユニット前面に向かって集中的
に帯状気流を噴出するタイプにおいては、下方の給糸ボ
ビン、即ち最も風綿の発生し易い付近で、エア圧が拡散
・減少し、給糸ボビンから発生する多量の風綿が大気中
へ飛散し、工場内の空気を汚染させる大きな原因となっ
ている。

本発明は上記問題点を解決し、ワインダから発生する風
綿を極めて効果的に排出し得る装置を提供するものであ
る。

〔問題を解決するだめの手段〕

本発明は、風綿が特に発生し易い箇所、例えばテンサ一
部分、給糸ボビン部分に当該部分を覆うカバーを設け、
該カバーの一部に吸引バイプを接続させて、発生する風
綿をカバー内に封じ込め、吸引排出するようにしたもの
である。

〔実施例〕

第１図において、ワインディングユニットの一例を示す
。ワインディングユニ、１・（１）は、支承管（２）と
吸引パイプ（３）とによって位置固定され、ユニットの
所定位置に位置決め供給される給糸ボビン（４）から引
出される糸（Ｙ）はバルンブレーカ（６）、テンサー（
７）、スラブキャッチャ−（８）等をガイド（９）　（
１０）　０１．）　（１，２）等によって通過して、綾
振ドラム（１３）によって回転する巻取パッケージ（１
４）に巻取られる。（１５）は糸継ぎ装置であり、（１
６）はパッケージ側の糸を糸継装置（１５）へ案内する
ザクンヨンマウス、（１７）は給糸ボビン側の糸を糸継
装置（１５）へ案内する中継パイプであり、各ワインデ
ィングユニソｉ・が上記各部材を有しており、このよう
なワインディングユニット（１）が多数並設されて一台
の自動ワインダーが構成される。

なお、ワインディングユニツｌ−（１）の所定位置への
給糸ボビン（４）の供給は種々の方法が適用されるが、
本実施例においては、給糸ボビン（４）を個々に独立し
たボビントレイ（１８）に挿立しだ捷＼、ワインティン
グユニットへの搬送供給、かつ巻取り、ユニットからの
排出を行うタイプのワインダーが示されている。勿論、
各ユニットが複数本のボビンを貯溜しておくマガジンを
有するもの、あるいは、各ワインティングユニットが上
記のように固定式でなく、楕円軌道に沼って巡回移動す
るタイプ等、種々のワインダーが適用可能である。

さらに第１図において、給糸ボビンとしてリング精紡機
上りの精紡ボビンが使用される場合、糸の解じょ部分（
Ａ）、あるいはテンサ一部分（Ｂ）等では糸と糸との接
触、あるいは、糸とテンサ部品との接触によって多量の
風綿が発生する。上記風綿の発生箇所に、当該箇所を覆
うカバー（１９）　（２０）が設けられている。

上記各位置のカバーについて、次に詳述する。

第２〜４図に概略構成が示される。即ち、給糸ボビン（
４）を覆う第１のカバー（１９）は、給糸ボビン（４）
の糸層外周面（４ａ）と距離（Ｓ）を有する筒状のカバ
ー　（２１）と、該筒状カバー（２１）の上端から断面
積を漸減する方向に傾斜したテーパカバー（２２）、お
よび該テーパカバー（２２）に続くバルンブレーカ（６
）とから構成される。上記第１のカバー　（１９）はブ
ラケット（２３）によってワインディングユニ、ト本体
に取付けられる。

寸だ、テンサ一部分を覆う第２のカバー（２０）は、四
方および上面を覆うカバーで、下面は開口部（２４）と
され、後述する如く、上記カバー（２０）は糸継ぎ動作
の際は糸通しのためにスリ。

１・を形成するか、開閉可能とすることが好ましい。ま
た上面（２５）には第４図の如く糸走行用スリ、ｌ−（
２６）が形成される。ざらに、カバー（２０）の背面（
２７）上方部分には吸引管（２８）の開口（２９）が接
続される。上記テンサ一部分は、例えば、一対の皿状体
（３０）　（３１）からなるテンサ一本体、該テンサー
の上下に設けられる糸ガイド（９）　（１０）等が含ま
れる。場合によってはプレクリアラー、ゲートテンサー
がさらに付加されても構わない。

従って、吸引管（２８）による吸引力によって第２カバ
ー（２の内部が減圧され、第２カバーの下部開口（２４
）からカバー（２の内へ流入する気流が生じ、一方策１
カバー（１９）内においては糸の解じょ、バルーニング
によって生じる空気流（３２）はカバー（２１）の内面
に清って上昇し、上部開口（３３）より出た気流は上記
第２カバー（２０）による吸引気流に乗り第２カバー（
２０）内へ流入することになる。即ち、糸層じょによっ
て生じる風綿は第１カバー（１９）から第２カバー（２
０）内へ移動し、第２カバー（２の内部に生じる風綿と
共に吸引管（２８）内へ吸引排出されるのである。

なお、上記第１カバー（１９）の筒状体（２１）は、ボ
ビン（４）の糸層全長に渡って設けてもよいが、少くと
もチェス部（糸層上部のテーパ部分（４ｂ））を覆う長
さでも構わない。上記チェス部（４ｂ）は糸の解じょの
進行に伴い変動するものであるため、第１カバー（１９
）のみを上下方向にチェス部の移動に追従して移動させ
ることも可能である。

捷だ、第１カバー（１９）の内面（２１ａ）とボビンの
糸層表向（４ａ）間の寸法（Ｓ）は、最適な値に設定さ
れることが好ましい。即ち、寸法（Ｓ）が大きすきると
、第１カバー（１９）内面に清って上昇する気流が遅く
なり、風綿が下方へ落下する傾向が生じる。逆に寸法（
Ｓ）が小さいと、気流が速く、従って流量が大きすきる
と、第２カバー（２のによる吸込流量より大きくなり、
第１、第２のカバー（１９）　（２０）間の隙間から外
方へ向かう気流が生じ風綿が飛散することになる。従っ
て、吸引管（２８）の吸引流量によって上記寸法（Ｓ）
は適当な値が設定されるが、例えば吸引管（２８）の吸
込み流量が５００　Ａ／ｍｉｎとすると上記寸法（Ｓ）
は１０〜３　Ｑ　ｍｍ程度が適当である。

即ち、吸引管（２８）の吸込み流量をＱとすると、該吸
引力によって、第２カバー内へ流入する流量、即ち、外
部から矢印（３４）方向に流入する流量（ａ）と、第１
カバー（１９）の上部開口（３３）から第２カバー（１
９）内へ矢印（３５）方向に流入する流量（ｂ）の間に
、Ｑ　＝　ａ　十すの関係が成立するように寸法（Ｓ）
を設定すればスムーズな気流が生じ、風綿が外部へ飛散
することがない。

次に第１カバーの他の実施例について第５〜８図におい
て説明する。本実施例は、カバー（４のがボビン（４）
の軸方向に移動するタイプである。即ち、ボビンの供給
時、排出時にはボビンの周囲を覆うカバーが障害となる
だめに、実際の生産機においてはカバーの退避機構が必
要であることによる。第５．６図において、第１カバー
（４０）は固定のガイド筒（４１）内に出入するスライ
ド部（４２）と、ボビン（４）のチェス部分を覆うカバ
一本体（４３）とが一体的に形成されたもので、上記カ
バ一本体（４３）にはブラケッｌ−（４４）が固着され
、該ブラケット（４４）に形成したラック（４５）と固
定板（４６）に支持されたピニオン（４７）とが噛合す
る。上記ピニオン（４，７）はステッピングモータ（４
８）等の駆動手段により回転される。さらに、上記本体
（４３）内部には、ボビンの糸層（４ｂ）と芯管（４９
）との境界点を検出するセンサ（５０）が設けられ、核
センザ（５０）がチェス部分を追跡し得るように、モー
タが駆動制御される。即ち、糸の解じょの進行に伴い、
チェス部は下方へ移動するため、チェス部を覆うカバー
（４３）を追従させるのである。第７図は満ボビン時の
カバー（４０）の位置を示し、第８図は糸層が少なくな
った時のカバー（４０）の位置を示す。前記したように
ボビンからの風綿の発生は糸が糸層から離反する箇所に
おいて発生するため、該箇所をカバーで覆うことで風綿
が飛散することなくカバー内に生じる上昇気流（３２）
によって風綿はカバー（４０）からガイド筒（４１）を
経て、前記した第２カバー内へ進入して吸引管により排
出される。なお、上記ガイド筒（４１）およびスライド
部（４２）はバルンブレーカの機能をも有している。

さらに、カバ一本体（４３）の昇降機構はラック・ピニ
オン機構を示したが、他の種々の機構、例えば流体シリ
ンダによるもの、ベルトとプーリによるもの等適宜機構
が可能である。

第９図はさらに第１カバーの他の実施例を示す。即ち、
本実施例では第１カバー（５１）は固定としておき、ボ
ビン（４）側を糸層の減少に伴って移動させるタイプが
示される。第１カバー（５１）はワインディングユニッ
トにバルンブレーカ（５２）と一体的に固定手段（５３
）によシ固定される。

カバー（５１）の形状は前記実施例と同形状で、チェス
ｍ　（４ｂ）のみを覆うカバーである。ボビン（４）は
トレイ（１８）と一体の状態で載置台（５４）上に位置
決め固定される。上記載置台（５４）は、一部（５５）
がネジロッド（５６）に螺合され、該ネジロッド（５６
）の回転により上下方向に移動自在である。

（５７）はネジロッド駆動用モータである。第１カバー
内には第７図同様のセンサが設けられ、チェス部を検出
し、糸の減少に伴いモータを駆動し、カバー（５１）が
常にチェス部（４ｂ）を覆うように制御される。

さらに第１０．１１図は第１カバーの他の実施例で、こ
の実施例は第１カバーが開閉するタイプを示し、かつボ
ビン全域を覆つカバー（６０）が示されている。即ち、
カバ一本体（６１ａ）（６１ｂ）は蝶番（６２）によゆ
開閉し、ボビン交換時は一時的にボビン通路部分のカバ
ーを開けるのである。

カバーの開閉はボビンの取込み・排出用の駆動機構にレ
バー、ロンド等により連動させる。（６）はバルンブレ
ーカである。図示のカバー（６のは角柱形を示している
が、勿論、半割円筒状のカバーを開閉させることも可能
である。

以上の第１カバーの各実施例はいづれもボビンをトレイ
上に支持した状態で供給する場合のカバーを示しており
、従ってボビン交換時には、トレイの下方に設置される
エア噴出ノズルから噴出されるエアがトレイ内部空間か
ら芯管内へ噴出し、芯管内に上端から垂下している口出
し糸端を上方へ吹上げることにより、糸端はカバー」二
輪開口から上方へ飛出し、待機する中継パイプに吸引保
持される。このため第１カバーは周囲を完全に閉じた筒
状体が適用可能であるが、マガジンを有するワインディ
ングユニ、トの場合には、ボビンはマガジ／の中心孔に
糸端を吸引された状態で、ボビン支持ペグへ落下供給さ
れるため、第１カバーには糸挿入用のスリットが形成さ
れるか、開閉式のカバーが適用される。

次に、テンザ一部分の覆う第２カバーの実施例を示す。

第１２図は固定タイプの第２カバー（７０）で、箱形の
カバー（７０）の前面には糸挿入用スリット（７１）が
形成され、ガイド板（７２）　（７３）等が形成されて
いる。従って糸継ぎ時には、バルンブレーカ（６）の上
端開口（３３）と第２カ・・−（７の間に旋回動してく
る中継パイプ（１７）によシボビン側糸端が吸引保持さ
れ、中継パイプ（１７）の復帰旋回動に伴いボビンに連
る糸はスリブｌ−（７１）を通ってテンザ一部の所定位
置へ挿入される。第２カバー　（７０）の構造は第３．
４図示と同様である。

第１３．１４図は第２カバーの他の実施例で、この実施
例では糸継ぎ時のみ開閉するタイプが示される。即ち、
カバー（８０）は垂直軸（８１）を中心に開閉自在な可
動カバー（８２）とワインディングユニ、トに固着され
た固定カバー（８３）とよりなり、可動カバー（８２）
には糸挿入ガイド（８４）が形成され、固定カバー（８
３）の上面には糸走行時の糸ガイド溝（８５）が形成さ
れており、糸継ぎ時には、テンザー機構の可動皿状体（
３１）の移動と連動して可動カバー（８２）が第１３図
のように開き、第１２図と同様の中継パイプの作用によ
ってボビン側糸端がテンザー内へ挿入され、定位置にセ
ットされる。巻取時には第１４図示の如く、第２カバー
は閉じており、テンザ一部分を覆い、吸引パイプ（２９
）の吸引力により前述した作用により風綿を吸引排出す
るのである。

以上の説明では、給糸ボビンを覆う第１カバーとテンザ
一部を覆う第２カバーとを分離して設け、第２カバー内
に吸引パイプを開口させ、第１カバー内には解じょ糸の
バルンによって気流を生じさせる場合について述べたが
、第１カバー、第２カバーとを連続したカバーとするこ
と、あるいは、第１カバー、第２カバーのいずれにも吸
引パイプを開口させること等の設計変更も可能である。

この場合、ボビン交換、中継ぎ時のボビン側糸端の案内
等を工夫する必要があるが、゛風綿対策としてはいづれ
の場合も効果的である。

さらに、第３図において、第１カバー（１９）内にスチ
ームを供給するパイプを開口させ、解じょ糸周囲の雰囲
気を湿潤させて、風綿の発生を抑制したり、撚りセット
によるビリ防止の促進、あるいは静電気の糸への帯電防
止等を行うことも可能である。

〔発明の効果〕

以上のように、本発明では、ワインディングユニットの
風綿の発生し易い箇所に当該部材を覆うカバーを設け、
該カバー内に生じる風綿を吸引排出する吸引管をカバー
内に開口させることによって、多量に発生する風綿を極
めて効果的に、排出除去でき、従来の清掃装置に比べ、
工場内への風綿飛散を大巾に防止することが可能となっ
た。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す概略構成側面図、第２図
は第１カバー、第２カバーの配置を示す側面図、第３図
は同正面図、第４図は第２カバーの平面図、第５図は第
１カバーの他の実施例を示す斜視図、第６図は同カバー
の移動手段を示す斜視図、第７図は第５図位置のカバー
の断面正面図、第８図は第６図位置のカバーの断面正面
図、第９図は第１カバーのさらに他の実施例を示す正面
図、第１０図は第１カバーのさらに他の実施例を示す斜
視図、第１１図は同第１カバーの開いた状態を示す斜視
図、第１２図は第２カバーの実施例を示す斜視図、第１
３図は同第２カバーの他の実施例を示す斜視図、第１４
図は第１３図のカバーを閉じだ状態を示す斜視図である
。（１）・・・ワインディングユニット（４）・・・給糸
ボビン（１４）・・・巻取パッケージ（１９）　（４０）　（５］、）　（６０）・・・第１
カバー（２０）　（７０）　（８０）・・・第２カバー
（Ａ）・・・糸屑じょ部分　（Ｂ）・・・テンザ一部分
（Ｙ）・・・糸

Claims

【特許請求の範囲】

給糸ボビンから解じょされる糸を巻取パッケージに巻取
るワインディングユニットにおいて、風綿発生箇所に配
置される部材を覆うカバーを設けたことを特徴とするワ
インダにおける風綿飛散防止装置。