JPS61202329A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPS61202329A
JPS61202329A JP4129985A JP4129985A JPS61202329A JP S61202329 A JPS61202329 A JP S61202329A JP 4129985 A JP4129985 A JP 4129985A JP 4129985 A JP4129985 A JP 4129985A JP S61202329 A JPS61202329 A JP S61202329A
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dispersant
dispersion
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group
magnetic
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Hideyasu Torii
秀康 鳥居
Kazuyuki Hanada
和行 花田
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Dainichiseika Color and Chemicals Mfg Co Ltd
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UKIMA GOSEI KK
Dainichiseika Color and Chemicals Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、磁気記録媒体に関し、更に詳しくは、その磁
性層を特定の分散剤を含む磁性粒子の分散液i、I’p
Q成、え高、やヶ、気あお工、14オる。
(従来の技術) 従来、オーディオ機器、コンピューター等に用いる磁気
記録媒体は、ポリエステルフィルム等の如き非磁性の支
持体上に、磁性粒子とバインダー樹脂とからなる磁性層
を形成して得られる。
このような磁性層の形成は、磁性粒子を、バインダー樹
脂を含む媒体中に分散させた分散液を支持体に塗布する
ことによって形成されているが、これらの磁性粒子は媒
体中において強大な凝集性を有するため、そのままでは
安定な分散液を得ることができない。
そのために従来は、磁性粒子の分散安定性を図るために
各種の分散剤が提案され、且つ使用されている。
(発明が解決しようとしている問題点)しかしながら、
従来の分散剤では、磁性粒子の強大な凝集力に打ち勝つ
ことができず、一旦分散した磁性粒子が短時間内で再凝
集するため1分散液の調製後直ちに使用しなければなら
ないという問題があり、磁気記録媒体の生産性の点で種
々の欠点がある。
更に、このようにしても、従来の分散剤は、使用したバ
インダー樹脂と本質的に異なる小〜中程度の分子量の有
機化合物であるため、磁性層の形成後にその表面に移行
し、記録ヘッドを損なう等種々の問題を生じるものであ
った。
従って、磁性粒子の強大な凝集力を打破して安定な分散
液を提供し、且つ磁性層の形成後はバインダー樹脂と一
体となって1分散液が磁性層の表面に移行しない分散剤
が強く要望されている。
本発明者は、上述の如き従来技術の欠点を解決し、上記
の如き要望に応えるべく鋭意研究の結果、磁気記録媒体
の製造にあたり、特定の分散剤を使用するときは、上述
の如き従来技術の欠点が解決されることを知見して本発
明を完成した。
(問題点を解決するための手段) すなわち、本発明は、非磁性の支持体および該支持体の
一方の面に設けた磁性層からなり、該磁性層が、磁性粒
子、バインダー樹脂、分散剤および媒体からなる分散液
から形成したものであり、上記分散剤が、反応性有機官
能基を有するシランカップリング剤と有機ポリイソシア
ネートとの反応生成物であって、少なくとも1個の遊離
のイソシアネート基を有する分散剤であることを特徴と
する磁気記録媒体である。
本発明を更に詳細に説明すると、本発明で使用し、本発
明を第1に特徴づける分散剤は、反応性有機官能基を有
するシランカップリング剤と有機ポリイソシアネートと
の反応生成物であり、該生成物が1分子中に少なくとも
1個の遊離のイソシアネートを有するものである。
このような分散剤を得るために使用する反応性有機官能
基を有するシランカップリング剤は、一般式X−R−Y
 (I)で表わされる化合物である。
上記一般式(I)中のXは、イソシアネート基と反応し
得る基1例えば、アミノ基、エポキシ基、水酸基、千オ
ール基、カルボキシル基等であり、特に好ましいものは
、アミン基、エポキシ基、チオール基である。
また、一般式(1)中のRは、2価のいずれかの有機基
であり、好ましいものは、炭素数2〜20個の脂肪族基
、芳香族基、脂肪芳香族基であり、これらの基は、その
中に連結基として酸素原子、窒素原子、硫黄原子を有し
得るものである。
また、一般式(I)中のYは、Si(R)m(R”)n
(RはHまたはC+” C4(7)アルキル基であり、
R′はC+−C4のフルコキシ基であり、mは1〜2、
nは2〜3である。)である。
このような一般式(1)の好ましい化合物を、いくつか
例示すれば、以下の如くである。
H,N CH,CHよN HCHzCHjCH2S1 
 (OCR3)3H2N CH,CH2N HCH,C
H,CHよ5i(QCよH,)よH2N G HzC)
(Ic Has i(OCHJ)!H,N CH,CH
2CH□S i  (Oc、H,)。
HS CH2CH2CH2S l  (OCHs)3e
1 以上の如き反応性有機官能基を有するシランカップリン
グ剤は、本発明において好ましいシランカップリング剤
の例示であって、本発明はこれらの例示に限定されるも
のではなく、上述の例示の化合物およびその他一般式(
I)で表わされる化合物は、現在市販されており、市場
から容易に入手し得るものであり、いずれも本発明にお
いて使用できるものである。
本発明において使用し、本発明を第2に特徴づける有機
ポリイソシアネートとは、脂肪族あるいは芳香族化合物
中に少なくとも2債のイソシアネート基を有する化合物
であって、従来からポリウレタンの合成原料として広く
使用されている。
これらの公知の有機ポリイソシアネートはいずれも本発
明において有用である。#に好ましい有機ポリイソシア
ネートを挙げれば以下の通りである。
トルエン−2,4−ジイソシアネート、4−メトキシ−
1,3−フェニレンジイソシアネート、 4−イソプロピル−1,3−フェニレンジイソシアネー
ト、 4−クロル−1,3−フェニレンジイソシアネート、゛ 4−ブトキシ−1,3−7エニレンジイソシアネート、 2.4−ジイソシアネート−ジフェニルエーテル、 メシチレンジイソシアネート、 4.4−メチレンビス(フェニルイソシアネート)。
シュリレンジイソシアネート、 1.5〜ナフタレンジイソシアネート、ベンジジンジイ
ソシアネート、 0−ニトロベンジジンジイソシアネート、4.4−ジイ
ソシアネートジベンジル、1.4−テトラメチレンジイ
ソシアネート、1.6−テトラメチレンジイソシアネー
ト。
1.10−デカメチレンジイソシアネート、1.4−シ
クロヘキシレンジイソシアネート、キシリレンジイソシ
アネート、 4.4−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネ −
 ト )  。
1.5−テトラヒドロナフタレンジイソシアネ−更に、
これらの有機ポリイソシアネートと他の化合物との付加
体、例えば、 しυしn3 更には、末端に2個以上のイソシアネート基を有するウ
レタンプレポリマー等。
本発明で使用する分散剤は、上記の如き反応性有機官能
基を有するシランカップリング剤と上記の如き有機ポリ
イソシアネートとを、それらの反応性有機官能基とイソ
シアネート基とが、大略イソシアネート基が1個以上、
好ましくは1〜2個過剰になる官能基比で、有機溶剤お
よび触媒の存在下または不存在下で、約0〜100℃、
好ましくは20〜50℃の温度で約10分間〜3時間反
応させることによって容易に得ることができる。
このような分散剤の製造において使用してもよい有機溶
剤は、それぞれの反応原料および生成物に対して不活性
な有機溶剤であればいずれでもよく、例えば好ましい有
機溶剤としては、メチルエチルケトン、メチル−n−プ
ロピルケトン、メチルイソブチルケトン、ジエチルケト
ン、ギ酸メチル、ギ酸エチル、ギ酸プロピル、酢酸メチ
ル、酢酸エチル、酢酸ブチル、アセトン、シクロヘキサ
ン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、メタノール、エ
タノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、メチ
ルセロソルブ、メチルセロソルブ。
セロソルブアセテート、ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルスルホキシド、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン
、ヘプタン、オクタン、ミネラルスピリット、石油エー
テル、ガソリン、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロ
ロホルム、四塩化炭素、クロルベンゼン、パークロルエ
チレン、トリクロルエチレン等が挙げられる。
以上の如くして得られ、本発明で使用する分散剤は、有
機溶剤を用いて製造した場合は、有機溶剤から分離して
もよいし、有機溶剤の溶液のままでも使用できる。有機
溶剤から分離した本発明で使用する分散剤は、一般に白
色〜褐色の液状または固体状であり、従来各種の磁性粒
子を分散させるための有機溶剤中に易溶性である。
以上の如き本発明で使用する分散剤は、各種の。
分析、例えば、赤外吸収スペクトル、元素分析、分子量
測定等によれば、有機ポリイソシアネートのイソシアネ
ート基とシランカップリング剤の反応性有機官能基とが
付加反応し、例えば、反応性有機官能基が7ミノ基であ
る場合には、−NHCONH−結合によって、両者が結
合し、且つ1分子中に少なくとも1個の遊離のイソシア
ネート基を有する化合物であることが明らかとなった。
本発明者の詳細な研究によれば1本発明で使用する分散
剤は、各種の磁性粒子をバインダー樹脂を含む液媒体中
に分散させるに際し、これらの磁性粒子を極めて容易に
且つ安定に分散させ、しかも長期間保存してもゲル化、
増粘あるいは磁性粒子の凝集沈降分離を生ぜず、更に、
得られた分散液を各種の支持体に塗布、乾燥して磁性層
を形成しても、従来の分散液の如く、塗膜表面にブリー
ドしたり、塗膜の強度を何ら低下させず、更に、塗膜の
電気的、化学的、物理的諸性能を何ら損なわず、むしろ
向上させることを知見したものである。
このような予想外の効果は1本発明で使用する分散剤が
フリーのイソシアネート基i有しているため、塗膜の形
成前、形成時または形成後にこのイソシアネート基が、
イソシアネート基同士でまたはバインダー樹脂と反応す
る1種の架橋剤としても作用しているためと考えられる
本発明で使用する分散液は、上述の分散剤、磁性粒子、
バインダー樹脂および液媒体を必須成分とする。
本発明で使用する磁性粒子としては、例えば。
鉄、クロム、ニッケル、コバルトあるいはこれらの合金
または酸化物、更にはこれらの変性物、具体的には、例
えば、γ−F ezoおフェライト、マグネタイト、C
rO2等、コバルトドープしたγ−F e、03、コバ
ルトドープしたF ezo3とF e、04とのベルト
ライド化合物等が挙げられる。
以上の如き磁性粒子は、単なる例示であって、上記例示
以外の各種の磁性粒子も本発明において当然同様に使用
でき、且つ単独でも混合物としても使用できる。
本発明において、バインダー樹脂として使用されるもの
は、従来公知の磁性層の形成に使′用されている各種の
バインダー樹脂であり、これらのものはいずれも使用で
き、例えば、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂
、塩化ビニル/酢酸ビニル/ビニルアルコール共重合系
樹脂、アルキッド系樹脂、エポキシ系樹脂、アクリロニ
トリル−ブタジェン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ニト
ロセルロース系樹脂、ポリブチラール系樹脂、ポリエス
テル系樹脂、シリコーン系樹脂、メラミン系樹脂、尿素
系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂等が挙げら
れ、特に好ましいものは、その構造中に、イソシアネー
ト基と反応し得る前記の如き反応性基を有するポリウレ
タン系樹脂である。これらの樹脂は、いずれも単独でも
混合物としても使用でき、且つ有機溶剤中の溶液でも分
散液でもよい。
本発明で使用する液媒体は、前述の分散剤の調製におけ
る有機溶剤あるいはそれらの混合物が使用される。
本発明で使用する分散液は、以上の成分を必須成分とし
、それらの使用割合は、従来の磁性粒子の分散液におけ
ると同様であり1例えば、分散液全体を100重量部と
すれば、その中で占る磁性粒子は、約10〜50重量%
で、分散剤は、これらの磁性粒子の約5〜20重量%で
、液媒体は約50〜90重量%で、バインダー樹脂は約
5〜20重量%の範囲が一般的である。
本発明で使用する分散液は、これらの成分を必須成分と
する限り、その他上記以外の副成分、例えば、顔料、体
質顔料、可塑剤、帯電防止剤、界面活性剤、滑剤、架橋
剤、老化防止剤、安定剤。
発泡剤、消泡剤等任意の添加剤を包含し得るものである
以上の如き必須成分および任意成分からなる本発明で使
用する分散液の製造方自体は、従来公知のいずれの方法
でもよく、一般的には、必要成分を同時にあるいは順次
加えながら、ボールミル処理、ミキサー処理、ロールミ
ル処理、ビーズミル処理、グラベルミル処理、サンドミ
ル処理、高速インペラー処理等の混合分散方法が好適で
ある。
このよう分散方法自体は、分散させるべき磁性粒子の種
類、サイズ、その用途等によって、条件が異なるが、一
般的には常温〜100℃の温度で、5分〜20時間程度
処理すればよい。
尚、上記本発明においては、バインダー樹脂として、イ
ソシアネート基と反応し得る基、例えば水酸基、アミノ
基、カルボキシル基等を有するバインダー樹脂を使用す
る場合には、本発明で使用する分散剤とこれらのバイン
ダー樹脂を分散液の調製前、調製中あるいは調製後に反
応させてもよい、最も好ましいのは、分散液の調製にあ
たり、予め分散剤とバインダー樹脂とを反応させておく
態様である。このような反応は、有機溶剤および触媒の
存在下あるいは不存在下に0〜120℃、好ましくは4
0〜80℃の温度で約0.5〜10時間反応させること
により行うことができる。
また、使用する支持体としては従来公知のものはいずれ
も使用でき、例えば厚さ5〜50pLmのポリエステル
フィルム、ポリプロピレンフィルム、セルローストリア
セテートフィルム、セルロースジアセテートフィルム、
ポリカーボネートフィルム等が任意に使用することがで
きる。
磁性層の形成は、前記の如き塗工液を上記の如き支持体
の少なくとも一方の面に、その乾燥時の厚さが約5〜2
0gmになる様に任意の方法で塗布し、次いで乾燥させ
ることによって形成できる。塗布方法および乾燥方法は
、いずれも従来公知の方法でよい。
(作用・効果) 以上の如くして得られた本発明の磁気記録媒体は、その
磁性層が、前記の如き特定の分散剤からなる分散液から
形成されるので、その生産性がよい。
すなわち、本発明で使用する磁性粒子の分散液は、使用
した分散剤が無機性のシラン基を有しているため、その
シラン基が磁性粒子と何らかの作用をし、且つ分散剤の
他の部分が媒体に親和性の高い基であるため分散液の安
定性は著しく高いものである。
更に使用した分散剤が少なくとも1個のイソシアネート
基を有しているため、バインダー樹脂と反応し、磁性粒
子が凝集するのを妨げているため、従来技術からは予想
できない程度の分散安定性を示すものと考えられる。従
って、分散液の製造直後に使用せねばならないという従
来技術の大きな欠点が解決されている。
また、本発明の磁気記録媒体の磁性層は、上記の如き分
散剤からなる分散液から形成されているため、磁性層の
形成後は、磁性層中に含まれている分散剤が分散剤同志
で、またはバインダー樹脂と反応し、高分子量化されて
バインダー樹脂と一体化されているため、従来技術の如
く、経時的に分散剤が磁性層の表面にブリードし、種々
の問題を生じるという欠点が解決されている。
次に、参考例、実施例および比較例を挙げて本発明を更
に具体的に説明する。尚、文中部または%とあるのは重
量基準である。
参考例1(分散剤の製造例) トリメチロールプロパン1モルとトリレンジイソシアネ
ート(TDI)3モルとの付加体(コロネートL、日本
ポリウレタン製、N00%12.5、固形分75%)8
75部を室温でよくかきまぜながら、この中に3−アミ
ノプロピルトリエトキシシラン442部を徐々に適下し
反応させる。
反応終了後、酢酸エチルを蒸発させると白色固体状の分
散剤1090部が得られた。
この分散剤の赤外吸収スペクトルによれば、2270部
cmの遊離イソシアネート基による吸収は残っており、
1090 / c mに5i−0−C基による吸収帯を
示していた。また、氷点降下法による分子量の測定結果
は、理論値が1098であるに対し、実測値が1092
であり、理論値とよく一致した。また、この分散剤中の
フリーのイソシアネート基を定量すると、理論値が3.
83%であるに対して、実測値は4.01%であった。
従って、上記の分散剤の主たる構造は、下記式と推定さ
れる。
参考例2(分散剤の製造例) ヘキサメチレンジイソシアネートと水の付加体(シュラ
ネー)24A−100、塩化成製、NC0%23.5)
150部を室温でよくかきまぜながら、この中に3−ア
ミノプロピルトリエトキシシラン124部を徐々に適下
し反応させ、無色透明の液状の分散剤274部が得られ
た。
この分散剤の赤外吸収スペクトルによれば、2270 
/cmの遊離イソシアネート基による吸収は残ッテおり
、1090 / c mに5i−0−C基による吸収帯
を示していた。また、この分散剤中のフリーのイソシア
ネート基を定量すると、理論値が4.30%であるに対
して、実測値は4.25%であった。
従って、上記の分散剤の主たる構造は、下記式と推定さ
れる。
参考例3(分散剤の製造例) トリメチロールプロパン1モルとキシリレンジイソシア
ネート3モルとの付加体(タケネートD11ON、武田
薬品製、N00%11 、5.固形分75%)150部
を室温でよくかきまぜながら、この中に3−メルカプト
プロピルトリメトキシシラン54部を徐々に適下し反応
させる。
反応終了後、酢酸エチルを蒸発させると白色固体状の分
散剤165部が得られた。
この分散剤の赤外吸収スペクトルによれば、2270/
cmの遊離イソシアネート基による吸収は残っており、
1090/cmに5i−0−C基中のフリーのイソシア
ネート基を定量すると、理論値が3.85%であるに対
して、実測値は3.41%であったΦ 従って、上記の分散剤の主たる構造は、下記式と推定さ
れる。
参考例4(分散剤の製造例) 3−グリシドキシプロビルトリメトキシシラン472部
にジブチルアミン258部を反応させたものを、トリメ
チロールプロパン1モルとトリレンジイソシアネート3
モルとの付加体(コロネー)L)875部に、室温でよ
くかきまぜながら。
徐々に適下し反応させる。
反応終了後、酢酸エチルを蒸発させると白色固体状の分
散剤1370部が得られた。
この分散剤の赤外吸収スペクトルによれば。
2270/amの遊離イソシアネート基による吸収は残
ッテおり、1090/cmに5t−0−C基による吸収
帯を示していた。また、この分散剤中のフリーのイソシ
アネート基を定量すると、理論値が3.04%であるに
対して、実測値は2.93%であった。
従って、上記の分散剤の主たる構造は、下記式と推定さ
れる。
参考例5(バインダー溶液の調製) 末端に水酸基を有する分子量2000のポリブチレンア
ジペート150部、1.3−ブチレンゲリコール20部
、トリレンジイソシアネート52部をメチルエチルケト
ン412部(固形分35%)中で付加反応させ、粘度3
00ポイズ/20℃のポリウレタン樹脂溶液を得た。こ
のポリウレタン樹脂溶液100部に、参考例1で得た分
散剤7部とメチルエチルケトン13部を加え80℃で3
時間反応させて、分散剤とポリウレタンバインダー樹脂
とが結合したバインダー溶液を得た。
参考例6(バインダー溶液の調製) 参考例5における分散剤に代えて参考例2の分散剤を使
用し、他は参考例5と同様にしてバインダー樹脂溶液を
得た。
参考例7(バインダー溶液の調製) 参考例6における分散剤に代えて参考例3の分散剤を使
用し、他は参考例5と同様にしてバインダー樹脂溶液を
得た。
参考例8(バインダー溶液の調製) 参−例6における分散剤に代えて参考例4の分散剤を使
用し、他は参考例5と同様にしてバインメー樹脂溶液!
得た。
上記の参考例5〜8でそれぞれ得られたバインダー樹脂
は、いずれも赤外吸収スペクトルにより、イソシアネー
ト基は認められなかった。これは、分散剤がアロファネ
ート結合により、ポリウレタン樹脂にグラフト、結合し
たもの、と推定される。
参考例9(分散液の調製) r −F ez03         100部参考例
5のバインダー溶液(35%溶液)85部 分散剤(レシチン)         2部カーボンブ
ラック          2部メチルエチルケトン 
       67部ドルオール          
 67部シクロヘキサノン         67部上
記成分を混合し、ボールミルで50時間混線し、更にコ
ロネートL8部を加え、更に3時間混練を行ない混練物
をフィルターを通して磁性粒子の分散液(A)を得た。
参考例10(分散液の調製) 参考例9におけるバインダー溶液に代えて、参考例6の
バインダー溶液を使用し、他は参考例9と同様にして磁
性粒子の分散液(B)を得た。
参考例11(分散液の調製) 参考例9におけるバインダー溶液に代えて、参考例7の
バインダー溶液を使用し、他は参考例9と同様にして磁
性粒子の分散液(C)を得た。
参考例12− (分散液の調製) 参考例9におけるバインダー溶液に代えて、参考例8の
バインダー溶液を使用し、他は参考例9と同様にして磁
性粒子の分散液(D)を得た。
参考例13(分散液の調製) 参考例9における分散液に代えて、塩化ビニル/酢酸ビ
ニル/ビニルアルコール共重合体系樹脂(エスレックA
、積水化学製)のメチルエチルケト735%溶液100
部に参考例1で得た分散剤7部とメチルエチルケトン1
3部を加え、80℃で3時間反応させて得たバインダー
溶液を使用し、他は参考例9と同様にして磁性粒子の分
散液(E)6、を得、た。
参考例14(分散液の調製) 参考例9における分散液に代えて、ブチラール轡脂(エ
スレックB、BL−2、積木化学製)のメチルエチルケ
ト735%溶液100部に参考例2で得た分散剤7部と
メチルエチルケトン13部を加本、80℃で3時間反応
させて得たバインダー溶液を使用し、他は参考例9と同
様にして磁性粒子の分散液(F)を得た。
実施例1〜6 参考例9〜14で得られた分散液A、〜Fを、それぞれ
リバースロールコータ−でポリエステルフィル台上に、
それぞれ厚さが20gmになるように塗布して室温で2
時間乾燥後、80℃のオーブン中で24時間乾燥して6
種の本発明の磁気記録媒体を得た。
比較例1 本発明における分散剤を使用しなかったことを除いて、
参考例9と同様にして分散液を調製し、該分散液を用い
て実施例1〜6と同様にして比較用の磁気記録媒体を得
た。
比較例2 参考例5において1本発明を特徴づける分散剤に代えて
、3−アミノプロピルトリエトキシシラン7部を使用し
てバインダー溶液を調製し、該バインダー溶液を参考例
9のバインダー溶液に代えて使用して分散液を調製し、
該分散液を用いて実施例1〜6と同様にして比較用の磁
気記録媒体を得た。
比較例3 参考例5において、本発明を特徴づける分散剤に代えて
、3−グリシドキシプロビルトリエトキシシラン7部を
使用してバインダー溶液を調製し、該バインダー溶液を
参考例9のバインダー溶液に代えて使用して分散液を調
製し、該分散液を用いて実施例1〜6と同様にして比較
用の磁気記録媒体を得た。
性JLL廼 実施例1〜6および比較例1〜3の磁気記録媒体の磁性
層の表面光沢をJISZ8741に従って調べたところ
、下記の結果を得た。下記表から明らかな通り、本発明
の磁気記録媒体は表面光沢に優れ、磁性粒子が凝集せず
に均一に分散していることが判った。また表面平滑性と
分散剤の表面へのブリードを調べたところ、本発明の場
合は何らのブリードも認められなかった。
糺1夏遵 ロ L1ゴ罰    のブリード実施例1 
 80   平 滑     無 し実施例2 85 
 平 滑     無 し実施例3 76  平 滑 
    無 し実施例4 78  平 滑     無
 し実施例5 83  平 滑     無 し実施例
6 85  平 滑     無 し比較例1  10
  平滑性なし    有 り比較例2 57 平滑性
なし    有 り比較例3 60 平滑性なし   
 有 り手続補正書印発) 昭和61年 2月λ1日

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)非磁性の支持体および該支持体の一方の面に設け
    た磁性層からなり、該磁性層が、磁性粒子、バインダー
    樹脂、分散剤および媒体からなる分散液から形成したも
    のであり、上記分散剤が、反応性有機官能基を有するシ
    ランカップリング剤と有機ポリイソシアネートとの反応
    生成物であって、少なくとも1個の遊離のイソシアネー
    ト基を有することを特徴とする磁気記録媒体。
  2. (2)バインダー樹脂が、イソシアネート基と反応し得
    る基を有している特許請求の範囲第(1)項に記載の磁
    気記録媒体。
  3. (3)バインダー樹脂が、ポリウレタン系樹脂である特
    許請求の範囲第(1)項に記載の磁気記録媒体。
JP4129985A 1985-03-04 1985-03-04 磁気記録媒体 Granted JPS61202329A (ja)

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JPS4982306A (ja) * 1972-12-12 1974-08-08
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