JPS61201753A - 高純度リン鉄およびその製造法 - Google Patents
高純度リン鉄およびその製造法Info
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- JPS61201753A JPS61201753A JP4104785A JP4104785A JPS61201753A JP S61201753 A JPS61201753 A JP S61201753A JP 4104785 A JP4104785 A JP 4104785A JP 4104785 A JP4104785 A JP 4104785A JP S61201753 A JPS61201753 A JP S61201753A
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- purity
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は高純度リン鉄およびその製造法に関し、特に、
アモルファス合金用原料として使用できるリン鉄を工業
的に提供することに関する。
アモルファス合金用原料として使用できるリン鉄を工業
的に提供することに関する。
さらに5本発明にかかる製造法では、高純度リンを同時
に併産することができるので、化合物半導体用リン原料
として適用できるリンをも提供することに関する。
に併産することができるので、化合物半導体用リン原料
として適用できるリンをも提供することに関する。
[従来の技術]
リン鉄は合金鋼の原料として、従来より用いられてきた
。かかるリン鉄はリン鉱石より黄リンを製造する際に副
生ずるものであり、工業的には専らこの副生リン鉄が用
いられてきた。
。かかるリン鉄はリン鉱石より黄リンを製造する際に副
生ずるものであり、工業的には専らこの副生リン鉄が用
いられてきた。
近時アモルファス合金が注目され各種合金組成が提案さ
れているが、その組成中の非金属元素成分の1つとして
Pが用いられており、このP成分原料としてリン鉄があ
げられる。
れているが、その組成中の非金属元素成分の1つとして
Pが用いられており、このP成分原料としてリン鉄があ
げられる。
従来のリン臥石から黄リンを製造する際の副生物である
リン鉄は不純物が多く、一般には95重量%以下の純度
でありそのまま直接的にはアモルファス合金用のP成分
原料としては不適である。
リン鉄は不純物が多く、一般には95重量%以下の純度
でありそのまま直接的にはアモルファス合金用のP成分
原料としては不適である。
一方、高純度リン鉄の製法として、常圧又は加圧下で鉄
粉と黄リン蒸気とをアルゴン気流中で反応させる方法が
提案されている( DENKIKAGAKUVol、
39.’ No、 3 (’71) 21?、 Vol
、 40. No、 12(“72) 885 )。
粉と黄リン蒸気とをアルゴン気流中で反応させる方法が
提案されている( DENKIKAGAKUVol、
39.’ No、 3 (’71) 21?、 Vol
、 40. No、 12(“72) 885 )。
しかし、この製法は固体−気体の反応であるため鉄粒子
内部まで反応が進行し難く1反応効率が非常に低いばか
りではなく、不測の反応速度の増大で爆発など起こし易
く工業的製法としては困難である。
内部まで反応が進行し難く1反応効率が非常に低いばか
りではなく、不測の反応速度の増大で爆発など起こし易
く工業的製法としては困難である。
また、リン酸鉄塩を水素還元する方法も提案されている
が、完全な還元が難しく、酸化物の残留が避は難いため
、アモルファス合金原料としては問題がある。
が、完全な還元が難しく、酸化物の残留が避は難いため
、アモルファス合金原料としては問題がある。
他方、シックスナイン以上の高純度リンはガリウムリン
、インジウムリンなどの化合物半導体の原料として重要
である。
、インジウムリンなどの化合物半導体の原料として重要
である。
かかる高純度リンの製造法は、例えば市販の黄リンを活
性炭で不純物を吸着させて精製する方法(特公昭49−
9315号公報)、硝酸洗浄法(特開昭54−9369
2号公報、特開昭49−95891号公報)、減圧蒸留
、水蒸気蒸留、Al1やpb等を添加した合金蒸留など
の蒸留精製法(特公昭48−5437号公報)、あるい
は帯域溶融精製法(米国特許第3238024号明細書
)などの黄リンの精製法が行われている。
性炭で不純物を吸着させて精製する方法(特公昭49−
9315号公報)、硝酸洗浄法(特開昭54−9369
2号公報、特開昭49−95891号公報)、減圧蒸留
、水蒸気蒸留、Al1やpb等を添加した合金蒸留など
の蒸留精製法(特公昭48−5437号公報)、あるい
は帯域溶融精製法(米国特許第3238024号明細書
)などの黄リンの精製法が行われている。
しかるに、上記の従来法はいずれも特定の不純物に対し
ては精製効果があっても、普遍的に高純度品を得ること
は難しいので、幾つかの精製法を組合せて精製操作を採
用しているが、製造コストは著しく高いものとなってい
る。
ては精製効果があっても、普遍的に高純度品を得ること
は難しいので、幾つかの精製法を組合せて精製操作を採
用しているが、製造コストは著しく高いものとなってい
る。
特に精製法においてはリンと同族のヒ素やアンチモン等
はリンと同様の挙動をするためにその除去が非常に困難
となっている。
はリンと同様の挙動をするためにその除去が非常に困難
となっている。
[発明が解決しようとする問題点]
本発明は、従来のリン鉱石を炭素の存在下で還元溶融し
て製造する黄リンあるいはその製造に副生ずるリン鉄か
ら精製して高純度化を図るには限度があるので、この基
本的原理を応用して全く別途の合成された高純度の原料
より直接的に高純度のリン鉄およびリンを製造すること
にある。即ち、精製の困難な不純物元素を実質的に含有
しないリン酸カルシウム塩、ケイ酸、鉄、炭素などを原
料として還元溶融することにより、高純度リン鉄および
リンを一挙に製造しうることを知見し本発明を完成した
ものである。
て製造する黄リンあるいはその製造に副生ずるリン鉄か
ら精製して高純度化を図るには限度があるので、この基
本的原理を応用して全く別途の合成された高純度の原料
より直接的に高純度のリン鉄およびリンを製造すること
にある。即ち、精製の困難な不純物元素を実質的に含有
しないリン酸カルシウム塩、ケイ酸、鉄、炭素などを原
料として還元溶融することにより、高純度リン鉄および
リンを一挙に製造しうることを知見し本発明を完成した
ものである。
[問題点を解決するための手段]及び[作用]本発明の
要旨とするところは、重量基準でFeニア0〜90%、
P:10〜30%のリン鉄の純度(Fe+P)が89%
以上であって、かつ不純物金属の合計量(Ca+ Mg
+ M11+ AJ2+ ’ri+ Zr+ V )が
0.5%以下およびCが0.5%以下であることを特徴
とする高純度リン鉄である。
要旨とするところは、重量基準でFeニア0〜90%、
P:10〜30%のリン鉄の純度(Fe+P)が89%
以上であって、かつ不純物金属の合計量(Ca+ Mg
+ M11+ AJ2+ ’ri+ Zr+ V )が
0.5%以下およびCが0.5%以下であることを特徴
とする高純度リン鉄である。
また、他の発明は、合成リン酸カルシウム、シリカ含有
物、鉄粉および炭素からなる混合物を還元雰囲気下で加
熱溶融することを特徴とする高純度リン鉄の製造法にか
かる。
物、鉄粉および炭素からなる混合物を還元雰囲気下で加
熱溶融することを特徴とする高純度リン鉄の製造法にか
かる。
本発明において可能な限り原料中に不純物の少ないこと
が好ましく、特に精製の困難なヒ素、アンチモン、マグ
ネシウム、アルミニウム、チタン、マンガン、ジルコニ
ウムなどの不純物の少すい原料を使用することが望まし
い。特に高純度リンを副生ずる目的からこれと同族元素
であるヒ素、アンチモンは極力少ないものが好ましい。
が好ましく、特に精製の困難なヒ素、アンチモン、マグ
ネシウム、アルミニウム、チタン、マンガン、ジルコニ
ウムなどの不純物の少すい原料を使用することが望まし
い。特に高純度リンを副生ずる目的からこれと同族元素
であるヒ素、アンチモンは極力少ないものが好ましい。
リンの原料である合成リン酸カルシウム塩としては、例
えばリン酸−カルシウム、リン酸二カルシウム、リン酸
三カルシウム、塩基性リン酸カルシウム又はビロリン酸
カルシウムがあげられ、いずれの場合もAs、 Sbが
1 ppm以下の純度であるものを選択する方がよい。
えばリン酸−カルシウム、リン酸二カルシウム、リン酸
三カルシウム、塩基性リン酸カルシウム又はビロリン酸
カルシウムがあげられ、いずれの場合もAs、 Sbが
1 ppm以下の純度であるものを選択する方がよい。
シリカ含有物としては、高純度天然石英、珪砂、合成シ
リカなどがあげられる。
リカなどがあげられる。
炭素としては、黒鉛、カーボンブラック、活性炭などで
あり、鉄粉としては、他の原料と同じく高純度のもので
あれば特に限定する必要がないが、例えば電解鉄などが
あげられる。
あり、鉄粉としては、他の原料と同じく高純度のもので
あれば特に限定する必要がないが、例えば電解鉄などが
あげられる。
原料の配合割合はCa/Si(モル比)が1以下、好ま
しくは0゜8〜1、炭素はリン酸カルシウム塩を還元す
る理論量乃至その1.5倍量、換言すればC/P (モ
ル比)が2.5以上、好ましくは2.5〜3.8の範囲
がよい。
しくは0゜8〜1、炭素はリン酸カルシウム塩を還元す
る理論量乃至その1.5倍量、換言すればC/P (モ
ル比)が2.5以上、好ましくは2.5〜3.8の範囲
がよい。
まり鉄粉は用いるリン酸カルシウムの組成や副生ずるリ
ンの回収目的等によって一様ではないが、反応式で示す
と次の如くである。
ンの回収目的等によって一様ではないが、反応式で示す
と次の如くである。
(I)Fe2P組成のリン鉄で表わす場合Ca(H2P
O4)2+xFe+50+n5iOz →−Fe2P+
(2−H)P+2H20+5C:O+C:aO・r+5
i02−・−(。
O4)2+xFe+50+n5iOz →−Fe2P+
(2−H)P+2H20+5C:O+C:aO・r+5
i02−・−(。
2CaHPOa+xFe+5G+2nSi02 −1−
! −Fe2P+(2−2)P+H20+5GO+2CaC
12nSi02 ・・・(2)Ca3(PO4)2 +
xFe+5G+3nSi02 +−Fez P+(2−
−)P+5GO+3Ca0・3nSiOz ・・・
(3)[式中0.5≦X≦4.n=0.8〜1を表わす
。](ll)Fe3P組成のリン鉄で表わす場合リン酸
カルシウムtea3(PO4)21で代表的に表わすと
、 Ga3(POa)2+xFe+5G+3nSi02 +
! −Fe3P+(2−)P+5GO+3Ca(13nsi
o2・・・(4)[式中0.5≦X≦6.nは前記と同
義、]このように、鉄粉の配合量は、最大範囲が上記式
で表わすと0.5≦X≦6になる。
! −Fe2P+(2−2)P+H20+5GO+2CaC
12nSi02 ・・・(2)Ca3(PO4)2 +
xFe+5G+3nSi02 +−Fez P+(2−
−)P+5GO+3Ca0・3nSiOz ・・・
(3)[式中0.5≦X≦4.n=0.8〜1を表わす
。](ll)Fe3P組成のリン鉄で表わす場合リン酸
カルシウムtea3(PO4)21で代表的に表わすと
、 Ga3(POa)2+xFe+5G+3nSi02 +
! −Fe3P+(2−)P+5GO+3Ca(13nsi
o2・・・(4)[式中0.5≦X≦6.nは前記と同
義、]このように、鉄粉の配合量は、最大範囲が上記式
で表わすと0.5≦X≦6になる。
Xが0.5未満の場合、元素リンの収量が増大してリン
鉄の収量が少ないためスラグ成分との分離が難しく、高
純度のものが得られないが、得られてもその精製操作が
必要となるためであり、逆にXが6を越えると未反応の
遊離の鉄成分が合金中に混入する傾向になる。
鉄の収量が少ないためスラグ成分との分離が難しく、高
純度のものが得られないが、得られてもその精製操作が
必要となるためであり、逆にXが6を越えると未反応の
遊離の鉄成分が合金中に混入する傾向になる。
本発明は上記の割合において各原料を調合し、還元雰囲
気下で加熱溶融させると上記式に示される反応に従って
リン鉄と元素リンが生成する。加熱温度は生成するリン
鉄の組成により変化するが、少なくともリン鉄の融点以
上でなければならない。
気下で加熱溶融させると上記式に示される反応に従って
リン鉄と元素リンが生成する。加熱温度は生成するリン
鉄の組成により変化するが、少なくともリン鉄の融点以
上でなければならない。
また、リン鉄と未反応原料や生成する珪酸カルシウムの
如きスラグ成分の溶融物との比重分離を確実にするため
、少なくとも1370℃以上の温度が必要であり、かつ
溶融物の保持時間は温度によって異なるけれども、少な
くとも10分以上が必要である。
如きスラグ成分の溶融物との比重分離を確実にするため
、少なくとも1370℃以上の温度が必要であり、かつ
溶融物の保持時間は温度によって異なるけれども、少な
くとも10分以上が必要である。
尤も、多くの場合、最高の溶融温度は1500℃以上に
保つことが望ましい。
保つことが望ましい。
一般にアモルファス合金の強度低下の一因として、急冷
固化時の結晶化があげられるか、これは急冷時に結晶の
析出誘因となる高融点をもつ不純物、例えばCab、
MgO,ZrO2,Aにj203. TiO2,Si3
N4などの存在がアモルファス合金組成以外の因子とし
て考えられている。
固化時の結晶化があげられるか、これは急冷時に結晶の
析出誘因となる高融点をもつ不純物、例えばCab、
MgO,ZrO2,Aにj203. TiO2,Si3
N4などの存在がアモルファス合金組成以外の因子とし
て考えられている。
従ってリン鉄中にこれらの不純物が極めて少ないことが
アモルファス合金用原料として望まれるが、本発明にお
いてはCaOおよび5i02成分の混入を極力避けるべ
く、Ga/Siモル比を0.8〜lの範囲で5i02の
過剰度を上げると共に還元温度を通常の黄リン製造にお
ける溶融温度よりも高い1500℃以上で還元させると
、5i02の還元も生じSiとなるのでアモルファス合
金結晶化誘因とならなくなり、その影響は実質的に避け
られ、かつCaO成分の混入も同様に回避できる。
アモルファス合金用原料として望まれるが、本発明にお
いてはCaOおよび5i02成分の混入を極力避けるべ
く、Ga/Siモル比を0.8〜lの範囲で5i02の
過剰度を上げると共に還元温度を通常の黄リン製造にお
ける溶融温度よりも高い1500℃以上で還元させると
、5i02の還元も生じSiとなるのでアモルファス合
金結晶化誘因とならなくなり、その影響は実質的に避け
られ、かつCaO成分の混入も同様に回避できる。
またリン鉄とスラグ成分との分離が容易に行われるので
極めて高純度のリン鉄が生成できる。
極めて高純度のリン鉄が生成できる。
なお、加熱方法は密閉され還元雰囲気を保つものであれ
ば特に限定はないが、望ましくはアーク炉、抵抗炉、高
周波誘導炉などが一般的である。
ば特に限定はないが、望ましくはアーク炉、抵抗炉、高
周波誘導炉などが一般的である。
加熱溶融により蒸気として揮散する元素状リンは温水シ
ャワー(40〜60°C)により冷却凝縮させて液状の
黄リンとして補集する。
ャワー(40〜60°C)により冷却凝縮させて液状の
黄リンとして補集する。
他方、リン鉄、珪酸カルシウムの如き珪酸塩は溶湯とし
て炉底にたまるので、これをタップ穴を通じて流出させ
る。
て炉底にたまるので、これをタップ穴を通じて流出させ
る。
この両者、の分離は液の比重差により行うが、炉内で分
離させ、上下2ケ所のタップ穴よりそれぞれを取り出す
方法又は1ケ所のタップ穴より流出させ、炉外で静置分
離させる方法のいずれであってもよい。
離させ、上下2ケ所のタップ穴よりそれぞれを取り出す
方法又は1ケ所のタップ穴より流出させ、炉外で静置分
離させる方法のいずれであってもよい。
なお、この工程の成否はリン鉄の純度に大きく影響する
ので、分離に十分な温度と時間をかけなければならない
。
ので、分離に十分な温度と時間をかけなければならない
。
分離後の溶湯は、それぞれ室温まで急冷又は徐冷して固
化することにより回収する。
化することにより回収する。
本発明にかかるリン鉄は原料混合物の配合割合あるいは
反応条件や冷却条件によってその組成や物性が異るが、
いずれの場合においても不純物量が従来のリン鉄にない
高純度品であり多くの場合、重量基準でFe二?O〜9
0%、P:10〜30%、好ましくはFeニア5〜85
%、P:15〜25%のリン鉄の純度(Fe+P)が9
9%以上であって、かつ結晶化の誘導となり易い不純物
金属の合計量(Ca+Mg+Mn+AI+Ti+Zr+
V)が0゜5%以下およびCが0.5%以下である。
反応条件や冷却条件によってその組成や物性が異るが、
いずれの場合においても不純物量が従来のリン鉄にない
高純度品であり多くの場合、重量基準でFe二?O〜9
0%、P:10〜30%、好ましくはFeニア5〜85
%、P:15〜25%のリン鉄の純度(Fe+P)が9
9%以上であって、かつ結晶化の誘導となり易い不純物
金属の合計量(Ca+Mg+Mn+AI+Ti+Zr+
V)が0゜5%以下およびCが0.5%以下である。
また本発明にかかるリン鉄は急冷すれば非晶質であるが
徐冷した場合にはその組成によってFe2P又はFe3
Pあるいはこれらの混合物の各結晶相を主成分とするも
のであることがX線回析により確認することができる。
徐冷した場合にはその組成によってFe2P又はFe3
Pあるいはこれらの混合物の各結晶相を主成分とするも
のであることがX線回析により確認することができる。
[実施例]
以下、実施例及び比較例を示し本発明をさらに具体的に
説明する。尚、特記なき限り%および部は重量基準の値
を示す。
説明する。尚、特記なき限り%および部は重量基準の値
を示す。
実施例1〜12
第1表に示した6種類の原料を用い第2表に示す配合割
合で混合し、原料混合物を調製した0次いで各混合物を
500g採取し、Arガス気流雰囲気を保った電気炉に
装入し、500℃までは10℃/sin、1500℃ま
では40°C/ff1inの昇温速度で加熱し。
合で混合し、原料混合物を調製した0次いで各混合物を
500g採取し、Arガス気流雰囲気を保った電気炉に
装入し、500℃までは10℃/sin、1500℃ま
では40°C/ff1inの昇温速度で加熱し。
1550℃に達した時点において一定時間(実施例1.
5.9は保持時間40分、実施例4 、8 、12はそ
の時間を10分とし、又他の実施例2,3,6゜7.1
0.11はいずれもその時間を15分とした。)保持し
たのち徐冷した。
5.9は保持時間40分、実施例4 、8 、12はそ
の時間を10分とし、又他の実施例2,3,6゜7.1
0.11はいずれもその時間を15分とした。)保持し
たのち徐冷した。
いづれの実施例においても昇温過程では1350℃付近
よりリン及びCOガスの発生が始まり、1470℃以上
では極めて活発なリンガス及びCOガスへの還元揮散が
認められた。
よりリン及びCOガスの発生が始まり、1470℃以上
では極めて活発なリンガス及びCOガスへの還元揮散が
認められた。
各実施例共、揮散ガスを60°Cに保持した温水スプレ
ー凝縮器内で凝縮補集後、温水中にて炉別し黄リンを回
収した。
ー凝縮器内で凝縮補集後、温水中にて炉別し黄リンを回
収した。
他方、電気炉より溶湯をとり出したのち、上層のスラグ
層と下層のリン鉄屑とに分離し、下層部のリン鉄を回収
した。かくして得られた黄リン、リン鉄の収量及び各成
分分析結果は第3表、第4表、第5表の通りであった。
層と下層のリン鉄屑とに分離し、下層部のリン鉄を回収
した。かくして得られた黄リン、リン鉄の収量及び各成
分分析結果は第3表、第4表、第5表の通りであった。
なお、得られたリン鉄につい、てX線回析を行なったと
ころ、原料として使用した電解鉄含量に応じ実施例1
、2 、5 、6 、9 、10−1’はFe2Pの実
施例3,4,7,8,11.12ではFe3Pの鮮明な
回折ピークが認められた。
ころ、原料として使用した電解鉄含量に応じ実施例1
、2 、5 、6 、9 、10−1’はFe2Pの実
施例3,4,7,8,11.12ではFe3Pの鮮明な
回折ピークが認められた。
、デシ話リン
第5表 黄リンの収量及び成分分析結果比較例
70リダ産リン鉱石(Cab: 43%、P2O5:
30%、F : 3.7%、Fe2O3: 1.4%、
AbO:+: 1.2%)100部、珪石(Si02:
92%)23部、コークス(C:8B%) 17部と
を混合して原料混合物を調製し1次いで電気炉にて加熱
溶融した。このときの電極付近の温度は約1550℃で
あった。
30%、F : 3.7%、Fe2O3: 1.4%、
AbO:+: 1.2%)100部、珪石(Si02:
92%)23部、コークス(C:8B%) 17部と
を混合して原料混合物を調製し1次いで電気炉にて加熱
溶融した。このときの電極付近の温度は約1550℃で
あった。
凝集して補集した黄リンおよびスラグと分離して回収し
たリン鉄を分析したところそれぞれ次のとおりであった
・ ・リン鉄 ・黄リン 参考例 実施例および比較例で得られたリン鉄などをリン原料と
し、これに電解鉄、黒鉛を加えて、リン13原子%、炭
素7M子%含有の含リン鉄合金を調製した。この溶融物
を液中回転紡糸法により急冷しアモルファス合金繊維を
作成した。1回の紡糸で15mの繊維を作る試験をn回
行い繊維が切れずに紡糸出来た回数mとの比(m/n
)を無切収率として評価した。又得られた繊維を10部
m直径の丸棒に巻きつけた時の折損状態から靭性の有無
を判定した。この結果を第1図に示す。尚、第1図は含
リンアモルファス合金鉄ta、!1の無折率と合金鉄中
の不純物量(%) = 100−(Fe−P)との関係
を示すグラフである。
たリン鉄を分析したところそれぞれ次のとおりであった
・ ・リン鉄 ・黄リン 参考例 実施例および比較例で得られたリン鉄などをリン原料と
し、これに電解鉄、黒鉛を加えて、リン13原子%、炭
素7M子%含有の含リン鉄合金を調製した。この溶融物
を液中回転紡糸法により急冷しアモルファス合金繊維を
作成した。1回の紡糸で15mの繊維を作る試験をn回
行い繊維が切れずに紡糸出来た回数mとの比(m/n
)を無切収率として評価した。又得られた繊維を10部
m直径の丸棒に巻きつけた時の折損状態から靭性の有無
を判定した。この結果を第1図に示す。尚、第1図は含
リンアモルファス合金鉄ta、!1の無折率と合金鉄中
の不純物量(%) = 100−(Fe−P)との関係
を示すグラフである。
長繊維のアモルファス合金用リン鉄としては少なくとも
純度(Fe+Pの合計重量%)98%以上のものが必要
な事が推定される。又1IAI111折損部にはKn、
V 、 Ca、 Zr、 Ti、 AM、 Ngなど
の元素が富化されており、これらの不純物が折損を招き
、かつ靭性を低下させる原因と考えられる。
純度(Fe+Pの合計重量%)98%以上のものが必要
な事が推定される。又1IAI111折損部にはKn、
V 、 Ca、 Zr、 Ti、 AM、 Ngなど
の元素が富化されており、これらの不純物が折損を招き
、かつ靭性を低下させる原因と考えられる。
[発明の効果]
本発明にかかる方法によれば、高純度のリン鉄が工業的
に有利に製造することができると共に高純度リンも同時
に併産することができ、両者の併産量は原料配合割合で
所望に調整することができる。
に有利に製造することができると共に高純度リンも同時
に併産することができ、両者の併産量は原料配合割合で
所望に調整することができる。
これらの高純度品はそのまま又は更に精製操作を加えて
より一層高純度化することにより、近時の新素材用原料
として使用することができる。
より一層高純度化することにより、近時の新素材用原料
として使用することができる。
第1図は含リンアモルファス合金鉄繊維の無折率と合金
鉄中の不純物量との関係を示すグラフである。
鉄中の不純物量との関係を示すグラフである。
Claims (3)
- (1)重量基準でFe:70〜90%、P:10〜30
%のリン鉄の純度(Fe+P)が99%以上であって、
かつ不純物金属の合計量(Ca+Mg+Mn+Al+T
i+Zr+V)が0.5%以下およびCが0.5%以下
であることを特徴とする高純度リン鉄。 - (2)合成リン酸カルシウム、シリカ含有物、鉄粉およ
び炭素からなる混合物を還元雰囲気下で加熱溶融するこ
とを特徴とする高純度リン鉄の製造法。 - (3)原料混合物はCa/Si(モル比)が1以下で、
かつC/P(モル比)が2.5以上の割合にある特許請
求の範囲第2項記載の高純度リン鉄の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4104785A JPS61201753A (ja) | 1985-03-04 | 1985-03-04 | 高純度リン鉄およびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP4104785A JPS61201753A (ja) | 1985-03-04 | 1985-03-04 | 高純度リン鉄およびその製造法 |
Publications (1)
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JPS61201753A true JPS61201753A (ja) | 1986-09-06 |
Family
ID=12597488
Family Applications (1)
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JP4104785A Pending JPS61201753A (ja) | 1985-03-04 | 1985-03-04 | 高純度リン鉄およびその製造法 |
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JP (1) | JPS61201753A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61217548A (ja) * | 1985-03-22 | 1986-09-27 | Japan Metals & Chem Co Ltd | 高純度リン鉄の精製方法 |
WO2014017499A1 (ja) * | 2012-07-25 | 2014-01-30 | Jx日鉱日石金属株式会社 | 人工燐鉱石の製造方法 |
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-
1985
- 1985-03-04 JP JP4104785A patent/JPS61201753A/ja active Pending
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