JPS6119615B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS6119615B2
JPS6119615B2 JP10720576A JP10720576A JPS6119615B2 JP S6119615 B2 JPS6119615 B2 JP S6119615B2 JP 10720576 A JP10720576 A JP 10720576A JP 10720576 A JP10720576 A JP 10720576A JP S6119615 B2 JPS6119615 B2 JP S6119615B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
formic acid
reaction
terpene alcohol
ester
Prior art date
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Expired
Application number
JP10720576A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5334707A (en
Inventor
Zenzaburo Kumazawa
Yasuo Ito
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YOTSUKAICHI GOSEI KK
Original Assignee
YOTSUKAICHI GOSEI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YOTSUKAICHI GOSEI KK filed Critical YOTSUKAICHI GOSEI KK
Priority to JP10720576A priority Critical patent/JPS5334707A/ja
Publication of JPS5334707A publication Critical patent/JPS5334707A/ja
Publication of JPS6119615B2 publication Critical patent/JPS6119615B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Cosmetics (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Fats And Perfumes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、新規なテルペノイドおよびその製法
に関する。 テルペンアルコールおよびそのエステルなどの
テルペノイドは、香料あるいは香料中間体として
有用である。本発明者らは、イソプレンの二重体
である次式(2)で示される2,6−ジメチル−1,
3,6−オクタトリエン(以下DMOTと略記す
る) を蟻酸で処理することにより次式(1)で示される
新規なテルペノイド(式中、Rは
【式】)で あるテルペンアルコール蟻酸エステルを得、この
エステルのアルカリ加水分解物として同式(1)で示
される新規なテルペノイド(式中、Rは−H)の
テルペンアルコールが得られることを見出し、本
発明を完成するに到つた。 すなわち本発明の第1の発明は一般式 (式中、Rは−Hまたは
【式】を表わ す。)で示される新規なテルペノイドを提供する
ものである。 第2の発明は、2,6−ジメチル−1,3,6
−オクタトリエンに蟻酸を反応させることにより
下式(1″) で示されるテルペンアルコール蟻酸エステルを
製造する方法を提供するものである。 第3の発明は、2,6−ジメチル−1,3,6
−オクタトリエンに蟻酸を反応させることにより
下式(1″) で示されるテルペンアルコール蟻酸エステルを
得、これをアルカリで加水分解することにより下
式(1′) で示されるテルペンアルコールを製造する方法
を提供するものである。 本発明による新規テルペノイドの式(1′)で示
されるテルペンアルコールは、式(1″)で示され
るその蟻酸エステルを加水分解することによつて
得られ、香料として特に有用であるほか香料製造
の中間体として有用な化合物である。また、上記
蟻酸エステルも文献未記載の新規テルペノイドで
あつて前記式(2)で示されるDMOT(公知化合
物)をクロロホルム等の溶媒中で、あるいは溶媒
を使用することなく蟻酸と反応させることによつ
て得ることができ、香料あるいは香料中間体とし
て有用である。 さらに式(2)のDMOTは、公知の方法によりイ
ソプレンをジルコニウム化合物−リン化合物−ア
ルミニウム化合物の組合わせからなる触媒を用い
て二量化することにより製造することができる
(特公昭50−7565号公報)。 本発明の式(1″)で示されるテルペンアルコー
ル蟻酸エステルは、何等触媒を要せず式(2)の
DMOTの共役二重結合に蟻酸の1,4付加反応
を行なうことによつて得ることができる。この際
好ましくはクロロホルム等の溶媒中で撹拌条件下
に反応させる。溶媒を使用しない場合は蟻酸を比
較的多量に使用することにより反応を円滑に進め
ることができる。DMOTに対する蟻酸の使用モ
ル比は通常1〜200程度の範囲が採用され、クロ
ロホルム等の溶媒の使用量は一般に蟻酸の1〜3
倍容量の範囲が採用される。反応は室温で進行す
るので特に加熱もしくは冷却する必要はないが、
通常−10℃〜100℃の範囲の反応温度が採用され
る。反応時間は反応温度により異なるが通常10〜
120分程度である。反応後過剰の蟻酸およびクロ
ロホルムを留去分離することによつて上記蟻酸エ
ステルを得ることができる。 このようにして得られた蟻酸エステルは、苛性
アルカリを用いて常法により加水分解することに
より容易に式(1′)のテルペンアルコールに転化
することができる。苛性アルカリとしては水酸化
ナトリウムおよび水酸化カリウムが好適に用いら
れ、加水分解反応にメタノール、エタノール等の
溶媒を用いてもよい。蟻酸エステルに対する苛性
アルカリの使用モル比は通常1〜10程度の範囲が
採用される。反応溶媒を用いる場合、使用量は蟻
酸エステルの1〜5倍容量が適当である。通常反
応温度は0〜100℃程度の範囲が用いられ、反応
時間は30〜100分程度が適当である。 反応後過剰の苛性アルカリを塩酸または硫酸等
の酸で中和し、溶媒および水を留出分離した後塩
を分離することによつて上記テルペンアルコール
を得ることができる。 次に実施例によつて本発明をさらに具体的に説
明する。 実施例 1 クロロホルム60g、蟻酸60g、DMOT10gを
混合撹拌し反応させた。温度は0〜3℃、室温、
60℃でそれぞれ実験したが、出発原料のDMOT
はかなり速く消失し(ガスクロマトグラフで追
跡)、0〜3℃の場合2時間以内に、室温(30
℃)の場合30分で、60℃の場合20分で消失する。
生成物を赤外線吸収スペクトル(IR)で分析し
たところ、1715cm-1の伸縮振動がみられ、エステ
ルが生成しているのが確認された、更にIR、ガ
スクロマトグラフ(GLC)、薄層クロマトグラフ
(TLC)で調べた結果生成物は、蟻酸エステルと
炭化水素の混合物と判定された。エステル量に
IRのνC=p強度/νCH強度を用いて判定したとこ
ろ、反応開始後一定量のエステルが生じ、その後
次第にエステル量が減少する。これは逆反応が起
りDMOTのカルボニウムイオンとなつて、更に
DMOTの二重化反応が進行するためと推定され
る。 反応生成物中の未反応の蟻酸を水洗により抽出
除去し、クロロホルム層のクロロホルムを留去し
テルペンアルコール蟻酸エステルを得た。この蟻
酸エステルに1N水酸化ナトリウム水性エタノー
ル溶液(水:エタノール=1:10)100ml
(NaOH0.1モル)を加えて1時間還流煮沸しエス
テルをアルカリ加水分解してアルコールを得た。
得られたアルコールに水200mlを加えた後n−ヘ
キサン200mlで2回抽出し、n−ヘキサン層をシ
リカゲルカラムにかけて、アルコール部と炭化水
素部に分離した。アルコール部はさらにクロマト
および蒸留により精製し純度を高め、次記式
(1′)で示されるテルペンアルコール1gを得
た。 沸点 55゜/0.45mmHg IRスペクトル −OH 3320cm-1伸縮振動 〓C=C〓1670cm-1三置換 C=C伸縮振動 NMRスペクトル
【表】 重線
更にデカツプリング実験により調べるとHC
A,HB,HDとカツプリングしていること、HE
はメチル基とカツプリングしていることが判明し
た。従つて、式(1′)のテルペンアルコールすな
わち式(1)のテルペノイド(Rが−OH)に加水分
解される前のエステルは、上記テルペンアルコー
ルの蟻酸エステル、すなわち式(1′)のテルペノ
イドであることが確認された。 実施例 2 蟻酸200ml(5.3モル)、DMOT5g(0.037モ
ル)を添加し、室温(30℃)にて10時間撹拌す
る。その後反応液をヘキサンで抽出した。この時
の撹拌層はそのまま二度目の反応にくり返し使用
でき、実際には10回反復使用した。 ヘキサン層は水洗後溶媒留去し、テルペンアル
コール蟻酸エステルを得た。これを1N水酸化ナ
トリウム水性エタノール(水:エタノール=1:
10)100ml(NaOH、0.1モル)で加水分解し、次
に生成物をアルミナカラムにより炭化水素部とア
ルコール部に分離し、炭化水素部は蒸留すること
により、未反応のDMOTを50%回収し、アルコ
ール部は蒸留により精製し、テルペンアルコール
0.4gを得た。収率は消費したDMOTに対し14%
であつた。実施例1と同様にしてこのアルコール
の構造は式(1′)のテルペンアルコール、加水分
解前のエステルは式(1″)のテルペンアルコール
蟻酸エステルと決定した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中、Rは−Hまたは【式】を表わ す。)で示されるテルペノイド。 2 2,6−ジメチル−1,3,6−オクタトリ
    エンに蟻酸を反応させることを特徴とする下式
    (1″) で示されるテルペンアルコール蟻酸エステルの
    製法。 3 2,6−ジメチル−1,3,6−オクタトリ
    エンに蟻酸を反応させることにより下式(1″) で示されるテルペンアルコール蟻酸エステルを
    得、これをアルカリで加水分解することを特徴と
    する下式(1′) で示されるテルペンアルコールの製法。
JP10720576A 1976-09-09 1976-09-09 Terpene alcohol and its ester Granted JPS5334707A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10720576A JPS5334707A (en) 1976-09-09 1976-09-09 Terpene alcohol and its ester

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JP10720576A JPS5334707A (en) 1976-09-09 1976-09-09 Terpene alcohol and its ester

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Publication Number Publication Date
JPS5334707A JPS5334707A (en) 1978-03-31
JPS6119615B2 true JPS6119615B2 (ja) 1986-05-17

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ID=14453134

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JP10720576A Granted JPS5334707A (en) 1976-09-09 1976-09-09 Terpene alcohol and its ester

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5095155A (en) * 1990-06-07 1992-03-10 Union Camp Corporation Process for the separation of isomers of diastereomeric alcohols

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JPS5334707A (en) 1978-03-31

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