JPH09278692A - α−テルピネオールの製造法 - Google Patents
α−テルピネオールの製造法Info
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- JPH09278692A JPH09278692A JP8095325A JP9532596A JPH09278692A JP H09278692 A JPH09278692 A JP H09278692A JP 8095325 A JP8095325 A JP 8095325A JP 9532596 A JP9532596 A JP 9532596A JP H09278692 A JPH09278692 A JP H09278692A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 短い工程で簡便に収率良くα-テルピネオー
ルを製造できる方法の提供。 【解決手段】 pKaが2.5〜-10であるブレンステッド酸
を触媒として、α-ピネン、β-ピネン及び3-カレンから
選ばれる少なくとも1種に、モノクロロ酢酸及び水を反
応させるα-テルピネオールの製造法。
ルを製造できる方法の提供。 【解決手段】 pKaが2.5〜-10であるブレンステッド酸
を触媒として、α-ピネン、β-ピネン及び3-カレンから
選ばれる少なくとも1種に、モノクロロ酢酸及び水を反
応させるα-テルピネオールの製造法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、α-テルピネオー
ルの製造法に関し、更に詳細には、α-ピネン等から、
1工程で簡便に効率良くα-テルピネオールを製造する
方法に関する。
ルの製造法に関し、更に詳細には、α-ピネン等から、
1工程で簡便に効率良くα-テルピネオールを製造する
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】α-テルピネオールは、パイン油、ネロ
リ油、オレンジ油、リナロエ油、ブチグレン油、ひのき
油等の精油中に含まれ、ライラック系及び鈴欄系の調合
香料とし、石鹸、香水、化粧品用香料として重要であ
り、また溶剤、選鉱剤、防臭剤等にも広い用途がある。
リ油、オレンジ油、リナロエ油、ブチグレン油、ひのき
油等の精油中に含まれ、ライラック系及び鈴欄系の調合
香料とし、石鹸、香水、化粧品用香料として重要であ
り、また溶剤、選鉱剤、防臭剤等にも広い用途がある。
【0003】α-テルピネオールは、上記各種精油の分
留によっても得られるが、一般的にはα-ピネン、テレ
ビン油(主成分:α-ピネン,β-ピネン,3-カレン)、
ジペンテン等を原料とする合成法が用いられている。
留によっても得られるが、一般的にはα-ピネン、テレ
ビン油(主成分:α-ピネン,β-ピネン,3-カレン)、
ジペンテン等を原料とする合成法が用いられている。
【0004】例えば、α-ピネン、テレビン油、ジペン
テン等を希硫酸、ギ酸、リン酸等を用いて加水反応を行
い、生成したテルピン(トランス体)又は抱水テルピン
(シス体)をリン酸、シュウ酸溶液、希硫酸、ベンゼン
スルホン酸、o-キノリンスルホン酸等の脱水剤で処理し
てα-テルピネオールを得る製造法が知られている。
テン等を希硫酸、ギ酸、リン酸等を用いて加水反応を行
い、生成したテルピン(トランス体)又は抱水テルピン
(シス体)をリン酸、シュウ酸溶液、希硫酸、ベンゼン
スルホン酸、o-キノリンスルホン酸等の脱水剤で処理し
てα-テルピネオールを得る製造法が知られている。
【0005】
【化1】
【0006】しかし、この方法は2段階反応であると共
に、1段階目の加水反応では20〜100時間という長時間
を要するという問題があった。
に、1段階目の加水反応では20〜100時間という長時間
を要するという問題があった。
【0007】また、α-ピネン、β-ピネン又は3-カレン
と、モノ、ジ、又はトリクロロ酢酸とを、触媒としてカ
チオン交換樹脂を使用して反応せしめ、テルピネオール
のクロロ酢酸エステルを合成し、更にこれを加水分解し
てα-テルピネオールとする方法も知られている(特開
昭50-131947号公報)。
と、モノ、ジ、又はトリクロロ酢酸とを、触媒としてカ
チオン交換樹脂を使用して反応せしめ、テルピネオール
のクロロ酢酸エステルを合成し、更にこれを加水分解し
てα-テルピネオールとする方法も知られている(特開
昭50-131947号公報)。
【0008】
【化2】
【0009】しかし、この方法でもエステル化反応に長
時間を要し、また加水分解も必要な2工程反応であるこ
とから、生産性が低いという問題があった。
時間を要し、また加水分解も必要な2工程反応であるこ
とから、生産性が低いという問題があった。
【0010】これに対し、α-ピネン、β-ピネン、リモ
ネン又はテレビン油をカチオン交換樹脂を用いて水と反
応させることにより、1段階でα-テルピネオールを得
る方法も提案されている(特開昭53-34748号公報)。し
かし、この方法では収率が30〜40%と低く、また溶媒の
回収等煩雑な工程を含み、満足できるものではなかっ
た。
ネン又はテレビン油をカチオン交換樹脂を用いて水と反
応させることにより、1段階でα-テルピネオールを得
る方法も提案されている(特開昭53-34748号公報)。し
かし、この方法では収率が30〜40%と低く、また溶媒の
回収等煩雑な工程を含み、満足できるものではなかっ
た。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、より短い工
程で簡便に収率良くα-テルピネオールを製造できる方
法を提供することを目的とする。
程で簡便に収率良くα-テルピネオールを製造できる方
法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意研究を重ねた結果、触媒としてモノクロ
ロ酢酸より強酸である特定のpKaを有するブレンステッ
ド酸を用いて、α-ピネン、β-ピネン又は3-カレンにモ
ノクロロ酢酸と水を反応させることにより、1段階反応
で高収率でα-テルピネオールが得られることを見出
し、本発明を完成した。
発明者らは鋭意研究を重ねた結果、触媒としてモノクロ
ロ酢酸より強酸である特定のpKaを有するブレンステッ
ド酸を用いて、α-ピネン、β-ピネン又は3-カレンにモ
ノクロロ酢酸と水を反応させることにより、1段階反応
で高収率でα-テルピネオールが得られることを見出
し、本発明を完成した。
【0013】本発明は、下記反応式で表される。
【0014】
【化3】
【0015】すなわち本発明は、pKaが2.5〜-10である
ブレンステッド酸を触媒として、α-ピネン、β-ピネン
及び3-カレンから選ばれる少なくとも1種に、モノクロ
ロ酢酸及び水を反応させることを特徴とするα-テルピ
ネオールの製造法を提供するものである。
ブレンステッド酸を触媒として、α-ピネン、β-ピネン
及び3-カレンから選ばれる少なくとも1種に、モノクロ
ロ酢酸及び水を反応させることを特徴とするα-テルピ
ネオールの製造法を提供するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の製造法において使用され
る原料としては、α-ピネン、β-ピネン、3-カレン及び
これらの混合物のいずれをも用い得るが、α-ピネン及
びβ-ピネンが好ましく、特に工業的に高純度で入手可
能なα-ピネンが好ましい。なお、α-ピネン及びβ-ピ
ネンを主成分とし、3-カレンを少量含む天然原料である
テレビン油を用いることもでき、価格面からは好まし
い。
る原料としては、α-ピネン、β-ピネン、3-カレン及び
これらの混合物のいずれをも用い得るが、α-ピネン及
びβ-ピネンが好ましく、特に工業的に高純度で入手可
能なα-ピネンが好ましい。なお、α-ピネン及びβ-ピ
ネンを主成分とし、3-カレンを少量含む天然原料である
テレビン油を用いることもでき、価格面からは好まし
い。
【0017】本発明の製造法において使用される触媒で
あるブレンステッド酸のpKaは2.5〜-10であり、その好
ましい具体例としては、硫酸(pKa=1.99〜-3)、リン
酸(pKa=2.15)、p-トルエンスルホン酸(pKa=-1.3
4)、メタンスルホン酸(pKa=-1.86)、塩化水素(pKa
=-6.1)等が挙げられる〔以上のpKaは「有機化学用語
事典」(朝倉書店)に基づく〕。これらの中でも、pKa
が2.0〜-7.0であるものが好ましく、特に硫酸、p-トル
エンスルホン酸及びメタンスルホン酸が好ましい。ブレ
ンステッド酸の使用量は特に限定されないが、適度な反
応速度と選択率を得るためには、通常、α-ピネン、β-
ピネン及び3-カレンの合計(以下、単に「ピネン」と略
称する)1モルに対し0.001〜0.2モル、特に0.005〜0.1
モルとするのが好ましい。
あるブレンステッド酸のpKaは2.5〜-10であり、その好
ましい具体例としては、硫酸(pKa=1.99〜-3)、リン
酸(pKa=2.15)、p-トルエンスルホン酸(pKa=-1.3
4)、メタンスルホン酸(pKa=-1.86)、塩化水素(pKa
=-6.1)等が挙げられる〔以上のpKaは「有機化学用語
事典」(朝倉書店)に基づく〕。これらの中でも、pKa
が2.0〜-7.0であるものが好ましく、特に硫酸、p-トル
エンスルホン酸及びメタンスルホン酸が好ましい。ブレ
ンステッド酸の使用量は特に限定されないが、適度な反
応速度と選択率を得るためには、通常、α-ピネン、β-
ピネン及び3-カレンの合計(以下、単に「ピネン」と略
称する)1モルに対し0.001〜0.2モル、特に0.005〜0.1
モルとするのが好ましい。
【0018】本発明の製造法におけるモノクロロ酢酸の
使用量は、ピネン1モルに対して0.1〜2モル、特に0.5
〜1.2モルが好ましい。
使用量は、ピネン1モルに対して0.1〜2モル、特に0.5
〜1.2モルが好ましい。
【0019】水の使用量は、ピネン1モルに対して0.5
〜5モルとするのが好ましい。水の量が当該範囲に満た
ないと、反応後の未反応のピネン回収量が多くなると共
に、ピネンの異性化によるジペンテン及びターピノレン
の副生の割合が多くなり、α-テルピネオールの選択率
が低下してしまう。また水の量が当該範囲を超えると、
反応時間が長くなり、回収すべき水の量が多くなるなど
経済的に不利となる。
〜5モルとするのが好ましい。水の量が当該範囲に満た
ないと、反応後の未反応のピネン回収量が多くなると共
に、ピネンの異性化によるジペンテン及びターピノレン
の副生の割合が多くなり、α-テルピネオールの選択率
が低下してしまう。また水の量が当該範囲を超えると、
反応時間が長くなり、回収すべき水の量が多くなるなど
経済的に不利となる。
【0020】反応温度は20〜100℃、更に30〜80℃、特
に40〜60℃が好ましい。100℃を超える温度では、原料
のピネンがジペンテン及びターピノレンに異性化してし
まい、また生成したα-テルピネオールもジペンテン及
びターピノレンに分解しやすくなり、選択率が低下す
る。20℃未満の温度では、加水反応の進行が遅くなり、
経済的に不利となる。
に40〜60℃が好ましい。100℃を超える温度では、原料
のピネンがジペンテン及びターピノレンに異性化してし
まい、また生成したα-テルピネオールもジペンテン及
びターピノレンに分解しやすくなり、選択率が低下す
る。20℃未満の温度では、加水反応の進行が遅くなり、
経済的に不利となる。
【0021】反応時間は、原料のピネンと水のモル比、
モノクロロ酢酸量、触媒量、反応温度等によってその最
適時間が異なるため、ガスクロマトグラフィー等による
分析の結果から反応の終了を判断するのが望ましいが、
通常は1〜5時間で終了する。
モノクロロ酢酸量、触媒量、反応温度等によってその最
適時間が異なるため、ガスクロマトグラフィー等による
分析の結果から反応の終了を判断するのが望ましいが、
通常は1〜5時間で終了する。
【0022】反応終了後、溶媒抽出、中和等し、また、
必要に応じてカラムクロマトグラフィー等の常法により
精製することにより、目的物であるα-テルピネオール
が得られる。
必要に応じてカラムクロマトグラフィー等の常法により
精製することにより、目的物であるα-テルピネオール
が得られる。
【0023】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0024】実施例1 30mlの2口フラスコにα-ピネン10.0g(7.35×10-2mo
l)、モノクロロ酢酸6.95g(7.35×10-2mol)、水3.97
g(0.22mol)及び硫酸0.07g(7.35×10-4mol)を加
え、60℃に昇温して3時間攪拌した。反応後、反応液に
ヘキサンを加え、水層を除去し、ヘキサン層を重層水で
中和し、ガスクロマトグラフィー(カラム:SE-30;20
m)により分析した(120℃から250℃まで10℃/分で昇
温)。その結果、原料α-ピネンの転化率は85.1%、α-
テルピネオールの選択率は67.5%(収率57.4%)であっ
た。
l)、モノクロロ酢酸6.95g(7.35×10-2mol)、水3.97
g(0.22mol)及び硫酸0.07g(7.35×10-4mol)を加
え、60℃に昇温して3時間攪拌した。反応後、反応液に
ヘキサンを加え、水層を除去し、ヘキサン層を重層水で
中和し、ガスクロマトグラフィー(カラム:SE-30;20
m)により分析した(120℃から250℃まで10℃/分で昇
温)。その結果、原料α-ピネンの転化率は85.1%、α-
テルピネオールの選択率は67.5%(収率57.4%)であっ
た。
【0025】実施例2 実施例1において、硫酸の代わりにp-トルエンスルホン
酸0.14g(7.35×10-4mol)を用い、60℃で2時間反応
させる以外は同様に操作した。ガスクロマトグラフィー
による分析の結果、原料α-ピネンの転化率は93.4%、
α-テルピネオールの選択率は68.1%(収率63.6%)で
あった。
酸0.14g(7.35×10-4mol)を用い、60℃で2時間反応
させる以外は同様に操作した。ガスクロマトグラフィー
による分析の結果、原料α-ピネンの転化率は93.4%、
α-テルピネオールの選択率は68.1%(収率63.6%)で
あった。
【0026】実施例3 実施例1において、硫酸の代わりにメタンスルホン酸0.
07g(7.35×10-4mol)を用い、60℃で2時間反応させ
る以外は同様に操作した。ガスクロマトグラフィーによ
る分析の結果、原料α-ピネンの転化率は88.5%、α-テ
ルピネオールの選択率は67.8%(収率60.0%)であっ
た。
07g(7.35×10-4mol)を用い、60℃で2時間反応させ
る以外は同様に操作した。ガスクロマトグラフィーによ
る分析の結果、原料α-ピネンの転化率は88.5%、α-テ
ルピネオールの選択率は67.8%(収率60.0%)であっ
た。
【0027】実施例4 実施例1において、α-ピネンの代わりにテレビン油
(α-ピネン 62%,β-ピネン 13%,3-カレン 11%)
を用いる以外は同様に操作した。ガスクロマトグラフィ
ーによる分析の結果、原料中のピネンの転化率は83.1
%、α-テルピネオールの選択率は66.0%(収率54.8
%)であった。
(α-ピネン 62%,β-ピネン 13%,3-カレン 11%)
を用いる以外は同様に操作した。ガスクロマトグラフィ
ーによる分析の結果、原料中のピネンの転化率は83.1
%、α-テルピネオールの選択率は66.0%(収率54.8
%)であった。
【0028】比較例1 実施例1において、硫酸を用いずに60℃で2時間反応さ
せる以外は同様に操作した。ガスクロマトグラフィーに
よる分析の結果、α-ピネンの転化率は27.2%、α-テル
ピネオールの選択率は68.9%(収率18.7%)であった。
せる以外は同様に操作した。ガスクロマトグラフィーに
よる分析の結果、α-ピネンの転化率は27.2%、α-テル
ピネオールの選択率は68.9%(収率18.7%)であった。
【0029】比較例2 100mlの4口フラスコにp-トルエンスルホン酸2.6g(0.
013mol)と水(0.66mol)を加え、60℃に昇温した。そ
こに、攪拌をしながら、α-ピネン20.0g(0.15mol)を
2分間で滴下した。60℃では反応がほとんど進行しない
ため、2時間後80℃、更に2時間後還流温度まで昇温し
て、更に2時間攪拌を続けた。反応後、実施例1と同様
に抽出、中和し、ガスクロマトグラフィーにより分析し
た結果、原料α-ピネンの転化率は26.6%、α-テルピネ
オールの選択率は45%(収率16.5%)であった。
013mol)と水(0.66mol)を加え、60℃に昇温した。そ
こに、攪拌をしながら、α-ピネン20.0g(0.15mol)を
2分間で滴下した。60℃では反応がほとんど進行しない
ため、2時間後80℃、更に2時間後還流温度まで昇温し
て、更に2時間攪拌を続けた。反応後、実施例1と同様
に抽出、中和し、ガスクロマトグラフィーにより分析し
た結果、原料α-ピネンの転化率は26.6%、α-テルピネ
オールの選択率は45%(収率16.5%)であった。
【0030】比較例3 実施例1において、モノクロロ酢酸の代わりに酢酸4.41
g(7.35×10-2mol)を用いる以外は同様に操作した。
ガスクロマトグラフィーによる分析の結果、原料α-ピ
ネンの転化率は15.2%、α-テルピネオールの選択率は6
0.5%(収率9.2%)であった。
g(7.35×10-2mol)を用いる以外は同様に操作した。
ガスクロマトグラフィーによる分析の結果、原料α-ピ
ネンの転化率は15.2%、α-テルピネオールの選択率は6
0.5%(収率9.2%)であった。
【0031】
【発明の効果】本発明方法により、α-ピネン等から、
1工程で簡便に効率良くα-テルピネオールを製造する
ことができる。
1工程で簡便に効率良くα-テルピネオールを製造する
ことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 29/09 9155−4H C07C 29/09 29/56 9155−4H 29/56 Z // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300
Claims (3)
- 【請求項1】 pKaが2.5〜-10であるブレンステッド酸
を触媒として、α-ピネン、β-ピネン及び3-カレンから
選ばれる少なくとも1種に、モノクロロ酢酸及び水を反
応させることを特徴とするα-テルピネオールの製造
法。 - 【請求項2】 ブレンステッド酸が、硫酸、リン酸、p-
トルエンスルホン酸、塩化水素及びメタンスルホン酸か
ら選ばれるものである請求1記載のα-テルピネオール
の製造法。 - 【請求項3】 ブレンステッド酸の添加量が、α-ピネ
ン、β-ピネン及び3-カレンの合計に対し0.001〜0.2モ
ル倍である請求項1記載のα-テルピネオールの製造
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8095325A JPH09278692A (ja) | 1996-04-17 | 1996-04-17 | α−テルピネオールの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8095325A JPH09278692A (ja) | 1996-04-17 | 1996-04-17 | α−テルピネオールの製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09278692A true JPH09278692A (ja) | 1997-10-28 |
Family
ID=14134589
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8095325A Pending JPH09278692A (ja) | 1996-04-17 | 1996-04-17 | α−テルピネオールの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09278692A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7928269B2 (en) | 2008-12-30 | 2011-04-19 | LyondellBasell Flavors and Fragrances, LLC | Process for separating tertiary alcohols from secondary alcohols from pine oil |
CN104230666A (zh) * | 2014-08-26 | 2014-12-24 | 广西梧松林化集团有限公司 | 3-蒈烯制备松油醇的方法 |
CN108752163A (zh) * | 2018-06-28 | 2018-11-06 | 广西壮族自治区林业科学研究院 | 一种松节油合成萜二醇及制备松油醇、乙酸酯的方法 |
-
1996
- 1996-04-17 JP JP8095325A patent/JPH09278692A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7928269B2 (en) | 2008-12-30 | 2011-04-19 | LyondellBasell Flavors and Fragrances, LLC | Process for separating tertiary alcohols from secondary alcohols from pine oil |
CN104230666A (zh) * | 2014-08-26 | 2014-12-24 | 广西梧松林化集团有限公司 | 3-蒈烯制备松油醇的方法 |
CN108752163A (zh) * | 2018-06-28 | 2018-11-06 | 广西壮族自治区林业科学研究院 | 一种松节油合成萜二醇及制备松油醇、乙酸酯的方法 |
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