JPS6119513Y2 - - Google Patents

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JPS6119513Y2
JPS6119513Y2 JP17177978U JP17177978U JPS6119513Y2 JP S6119513 Y2 JPS6119513 Y2 JP S6119513Y2 JP 17177978 U JP17177978 U JP 17177978U JP 17177978 U JP17177978 U JP 17177978U JP S6119513 Y2 JPS6119513 Y2 JP S6119513Y2
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corner
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、小形化及び低コスト化が可能な複合
放電ギヤツプ装置に関する。
従来、放電電圧が10kV以上となる高圧放電ギ
ヤツプ装置は複合化されておらず、単品を複数個
使用するのが普通であつた。このため、放電ギヤ
ツプ装置全体のコストが高くなり、且つ大形にな
つた。そこで複数の放電ギヤツプを同一容器内に
設けて複合化することが考えられる。しかし、単
に複合化しても、一方の放電ギヤツプで放電が生
じた時の電位及び雰囲気の変化が他方の放電ギヤ
ツプの放電特性に影響を与えるという問題、及び
単に複合化しても放電電極相互間の電圧関係から
所定の放電電圧を得ることが難しいという問題が
あつた。
そこで、本考案の目的は、小形化及び低コスト
化が可能な複合放電ギヤツプ装置を提供すること
にある。
上記目的を達成するための本考案に係わる複合
放電ギヤツプ装置を実施例を示す図面の符号を参
照して説明すると、底部8と第1の壁部5と第2
の壁部6と第3の壁部7と分離壁2とによつて囲
まれた第1の空間3を得、底部12と分離壁2と
第4の壁部9と第5の壁部10と第6の壁部11
とによつて囲まれた第2の空間4を得るように形
成された容器本体1を有する。第1の放電電極1
3は第1の壁部5と第2の壁部6との境界の角部
近傍から突出し、第2の放電電極15は第4の壁
部9と第5の壁部10との境界の角部近傍から突
出している。第1及び第2の放電電極13,15
に対向する接地電極はコ字状部分を有して共通に
形成されている。コ字状部分は分離壁2をまたが
るように配置されている。
上記考案によれば、分離壁2を設けたので、第
1の放電電極13と接地電極とに基づく放電ギヤ
ツプと、第2の放電電極15と接地電極との基づ
く放電ギヤツプとの相互干渉が少なくなる。ま
た、第1及び第2の放電電極13,15を夫々角
部近傍に配置し、接地電極を第1及び第2の放電
電極13,15に対向する角部近傍に配置したの
で、電極間隔を比較的大きくすることができ、小
さな空間で高電圧放電ギヤツプが得られる。ま
た、第1及び第2の放電電極13,15に対向す
る接地電極が共通に形成され、分離壁2をまたが
るように配置されているので、低コスト化及び小
形化が可能である。
以下、図面を参照して本考案の1実施例につい
て述べる。
本考案に1実施例に係わる複合放電ギヤツプ装
置の容器本体側を示す第1図及び第2図におい
て、合成樹脂絶縁容器本体1は、略中央に設けら
れた絶縁分離壁2によつて2つに分割されている
ので、平面形状略四角形の第1の空間3と第2の
空間4とを有する。そして第1の空間3は、第
1、第2、第3の壁部5,6,7と分離壁2とか
ら成る4側面及び底部8とから成る5面で囲まれ
ている。また第2の空間4は第4、第5、第6の
壁部9,10,11と分離壁2とから成る4側面
及び底部12とから成る5面で囲まれている。
第1の空間3には約3.5mmの間隔で約9kVの第
1の放電ギヤツプを形成する第1の放電電極13
と第1の接地電極14とが設けられ、第2の空間
4には約9.5mmの間隔で約13kVの第2の放電ギヤ
ツプを形成する第2の放電電極15と第2の接地
電極16とが設けられているので、容器本体1に
蓋を覆せて放電ギヤツプを外部から保護しなけれ
ばならない。このため、弾性変形可能な平面形状
略円形の第1、第2、及び第3の嵌合孔17,1
8,19が設けられ、ここに第3図及び第4図に
示す絶縁合成樹脂製蓋20の断面形状略円形で先
細の第1、第2、及び第3の嵌合ピン21,2
2,23が嵌合されるように構成されている。
第1図及び第2図から明らかなように、第1の
放電電極13は、第1の空間3の第1の角部24
の近傍に設けられた容器と一体の第1の円柱25
に支持されて第1の空間3の第2の角部26の方
向に突出している。即ち第1の角部24から第2
の角部26に向う対角線方向に突出している。ま
たこの第1の放電電極13は第1の脚部27から
突出する第1の端子ピン28に一体であり、この
一端に半球状に形成されたものである。尚この第
1の端子ピン28は容器本体1の成形時に一体に
固定されておらず、第1の円柱25から第1の脚
部27に至るように予め設けられた貫通孔に第5
図に示すような端子ピン28を挿入し、しかる
後、第1の円柱25の上部に絶縁接着剤29を付
着させることによつて固定されている。尚第1の
放電電極13と第1の接地電極14との間の沿面
距離を増大させるため及び容器本体1の強度を増
大させるために第1の円柱25を囲むように第1
の障壁30が設けられている。
第1の接地電極14及び第2の接地電極16は
接地端子ピン31に一体に設けられ、接地端子ピ
ン31を第6図に示す如く略コの字状に折り曲げ
ることによつて作られている。そして、この接地
端子ピン31の一部が第1の空間3の第2の角部
26の上から下に伸びて第1の放電電極13に対
向して第1の接地電極14となつている。そし
て、放電ギヤツプを一定に保つために第1の接地
電極14の先端は第1の空間3の第2の角部26
の近傍に設けられた受台32の孔に挿入され、第
2の接地電極16との連結部33は、分離壁2の
上部の切欠部34に配置され絶縁性接着剤35に
て分離壁2及び壁部7,11に固着されている。
第2の接地電極16は第2の空間4における第
1の角部36の近傍に垂直に配置され、容器本体
1の底部12に設けられた貫通孔に挿入されて固
定されている。
第2の放電電極15は第2の空間4の第2の角
部37の近傍の第2の円柱38に支持されて、第
2の角部37から第1の角部36に向う対角線方
向に突出している。この第2の放電電極15は、
第1の放電電極13と同様に第2の脚部39から
突出する第2の端子ピン40と一体であり、この
端子ピン40の一端に半円状に形成されている。
またこの第2の端子ピン40は、第2の円柱38
から第2の脚部39に至るように予め設けられた
貫通孔に挿入された後に絶縁接着剤41で固着さ
れている。尚この第2の放電ギヤツプにおいて
も、第2の放電電極15と第2の接地電極16と
の間の沿面距離を増大させるため及び容器本体1
の強度を増大させるために第2の円柱38を囲む
ように第2の障壁42が設けられている。
第1の空間3の第3の角部43は直角に成形さ
れておらず、平面三角形状の第1の補強部44が
設けられ、この第1の補強部材44に第1の嵌合
孔17が設けられている。そして、補強部44の
傾斜面45に第7図に最も明らかに示すようにス
リツト46が設けられ、このスリツト46が嵌合
孔17に連続している。
また第2の空間4の第3の角部47にも平面三
角形状の第2の補強部48が設けられ、ここに第
2の嵌合孔18が設けられている。そして補強部
48の傾斜面49にスリツト46と同様のスリツ
ト50が設けられ、このスリツト50が嵌合孔4
8に連続している。
また第1の空間3の第4の角部51及び第2の
空間4の第4の角部52に相当する部分に肉厚部
53が設けられ、ここに第3の嵌合孔19が設け
られている。そして肉厚部53の突出面54には
スリツト55が設けられ、このスリツト55は嵌
合孔19に連続している。
ところで、第1、第2、及び第3の嵌合孔1
7,18,19は容器本体1の内周面が接線とな
るような状態で内周面に隣接して設けられている
ので、第1、第2、及び第3の嵌合孔17,1
8,19を囲む合成樹脂の肉厚即ち容器本体1の
内周面との間隔は、夫々のスリツト46,50,
55から離れるに従つて徐々に大きくなつてい
る。従つて、第1、第2、及び第3の嵌合孔1
7,18,19の径は弾性変形を伴なつて僅かに
増大可能である。
第1図及び第2図に示す放電ギヤツプ装置の容
器本体1の蓋20は、第3図及び第4図に示す如
く容器本体1の上を覆う上面部56と容器本体1
の側面を僅かに覆う側面部57とから成り、上面
部56には下方に突出する3本の嵌合ピン21,
22,23が一体成形されている。そして、第1
の嵌合ピン21は第1の嵌合孔17に対応し、第
2の嵌合ピン22は第2の嵌合孔18に対応し、
第3の嵌合ピン23は第3の嵌合孔19に対応す
るように配置されている。また、第1、第2、及
び第3の嵌合ピン21,22,23の径は第1、
第2、及び第3の嵌合孔17,18,19の径に
略等しいか、又は僅かに大きい。従つて、第8図
に示す如く嵌合孔17に嵌合ピン21を挿入する
と、スリツト46が僅かに広がるように嵌合孔1
7の径が大きくなり、ピン21は孔17に圧入さ
れたような状態で保持される。第2及び第3の嵌
合ピン22,23も同様に嵌合するので、容器本
体1と蓋20とは比較的強固に結合される。しか
し、弾性変形を伴なつた結合であるので、一旦容
器本体1と蓋20とを結合しても分離したい時に
は比較的容易に分離することが可能である。
上述の如く構成された本実施例に係わる複合放
電ギヤツプ装置には次の利点がある。
(a) 容器本体1と蓋20から成る絶縁容器の中に
分離壁2を設け、これにより第1の放電ギヤツ
プのための第1の空間3と第2の放電ギヤツプ
のための第2の空間4とを実質的に分離して独
立に設けたので、一方で放電が生じてオゾン雰
囲気等になつても、これが他方の放電ギヤツプ
に殆んど影響しない。また例えば第1の放電電
極13で放電すると、この第1の放電電極13
は略接地電位となるが、第2の放電電極15は
第1の放電電極13から十分に離れているの
で、第1の放電電極13と第2の放電電極15
との間で放電が生じるようなことはない。また
一方の放電電極の電圧が他方の放電電極の電界
に影響を与えることが殆んどない。
(b) 第1及び第2の接地電極14,16を隣接配
置しているのにも拘らず、第1の放電電極13
を第1の空間3の略対角線上に配し、第2の放
電電極15を第2の空間4の略対角線上に配し
たので、限定されたスペースの中で、第1の放
電電極13と第2の放電電極15との間隔及び
第1の端子ピン28と第2の端子ピン40との
間隔を大きくとることが可能になり、相互干渉
が少なくなる。また耐圧も高くなる。また耐圧
等を一定とすれば小形化される。
(c) 第1及び第2の接地電極14,16を接地端
子ピン31に一体に設けているので、構成が簡
略化され、低コスト化されている。
(d) 第1及び第2の放電電極13,15及び第1
及び第2の接地電極14,16はモールド時に
容器本体1と一体にされず、容器本体1に予め
設けられた孔に挿入した後に接着剤29,3
5,41で固定されているので、ギヤツプ調整
が可能である。
(e) 円形嵌合孔17,18,19を容器内周に隣
接して設けると共に、スリツト46,50,5
5を設け、孔の径が弾性的に大きくなるように
形成しているので、ピン21,22,23を容
易且つ安定的に結合することが出来る。
(f) 嵌合孔17,18,19とピン21,22,
23との結合は弾性を伴なつた結合であるの
で、必要に応じて分離することも可能である。
(g) 第1及び第2の嵌合孔17,18は角部4
3,47の補強部44,48に形成されている
ので、結合のための特別なスペースが不要であ
り、装置の小形化が可能である。
(h) 第1、第2、及び第3の嵌合孔17,18,
19の位置と第1、第2、及び第3の嵌合ピン
21,22,23の位置との間に多少のずれが
生じても、弾性変形によつて吸収することが出
来る。
以上、本考案の1実施例について述べたが、本
考案は上述の実施例に限定されるものではなく、
更に変形可能なものであり、例えば、嵌合孔19
の位置を少し移動すること等によつて分離壁2を
壁部5と壁部9との境界部まで設け、分離壁で第
1の空間部3と第2の空間部4とを完全に分離し
てもよい。また嵌合孔及び嵌合ピンの数を増やし
てもよい。また容器本体1又は蓋20に塵埃を防
いでガスのみを放出するための通気孔を設けても
よい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の1実施例に係わる複合放電ギ
ヤツプ装置の蓋を除去した状態の平面図、第2図
は第1図の−線断面図、第3図は蓋の平面
図、第4図は第3図の蓋の正面図、第5図は端子
ピンに一体化された放電電極の正面図、第6図は
接地端子ピンに一体化された接地電極の正面図、
第7図は第1図の−線断面図、第8図は第7
図の容器本体に蓋をした状態の断面図である。 尚図面に用いられている符号において、1は容
器本体、2は分離壁、3は第1の空間、4は第2
の空間、13は第1の放電電極、14は第1の接
地電極、15は第2の放電電極、16は第2の接
地電極、17は第1の嵌合孔、18は第2の嵌合
孔、19は第3の嵌合孔、20は蓋、21は第1
の嵌合ピン、22は第2の嵌合ピン、23は第3
の嵌合ピンである。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 第1の空間3と該第1の空間3に絶縁分離壁2
    を介して隣接する第2の空間4とを有し、前記第
    1の空間3が底部8とこの底部8に対して垂直に
    延びる前記分離壁2とこの分離壁2に対して直角
    に配置された第1の壁部5とこの第1の壁部5に
    対して直角に配置され且つ前記分離壁2に対向配
    置された第2の壁部6とこの第2の壁部6及び前
    記分離壁2に対して直角に配置された第3の壁部
    7とによつて形成され、前記第2の空間4が底部
    12と前記分離壁2と前記分離壁2に対して直角
    に配置され且つ前記第1の壁部5の延長部となる
    ように設けられた第4の壁部9とこの第4の壁部
    9に対して直角に配置され且つ前記分離壁2に対
    向配置された第5の壁部10とこの第5の壁部1
    0に対して直角に配置され且つ前記第3の壁部7
    の延長部となるように設けられた第6の壁部11
    とによつて形成されている容器本体1と、 前記第1の壁部5と前記第2の壁部6との境界
    の角部24の近傍から前記第3の壁部7と前記分
    離壁2との境界の角部26の近傍に向うように突
    出し、且つ前記容器本体1に支持され且つ半球状
    の先端を有している第1の放電電極13と、 前記第4の壁部9と前記第5の壁部10との境
    界の角部37の近傍から前記第6の壁部11と前
    記分離壁2との境界の角部36の近傍に向うよう
    に突出し且つ前記容器本体1に支持され且つ半球
    状の先端を有している第2の放電電極16と、 前記分離壁2と前記第3の壁部7及び前記第6
    の壁部11との夫々の境界近傍において前記分離
    壁2をまたがるように配置されたコ字状部分を有
    し、このコ字状部分の一部が前記第1の放電電極
    13に対向配置され、且つ前記コ字状部分の別の
    一部が前記第2の放電電極15に対向配置されて
    いる共通接地電極と、 前記第1及び第2の空間3,4を塞ぐように前
    記容器本体1に覆せられている蓋20と から成る複合放電ギヤツプ装置。
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JPS5587689U JPS5587689U (ja) 1980-06-17
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