JPS6119469Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は軸の一端に取り付けた操作つまみによ
り軸を回転させることにより切替えスイツチの接
点の切替えを行なう切替えスイツチ装置に関する
もので、その目的とするところは、外箱により保
持されるプリント基板に取り付けた切替えスイツ
チを軸を介して操作つまみにより切替え操作する
場合、操作つまみに加えられる軸方向の外力が軸
を介して切替えスイツチおよびプリント基板に加
わるのを防止するとともに、操作つまみの外方へ
の抜けを防止することになる。

従来のこの種の切替えスイツチ装置は、操作つ
まみを取り付けた軸を切替えスイツチに連携させ
る場合、軸の回転により切替えスイツチの接点の
切替えは行なわれるようにしていたが、軸方向に
は移動できないものであつた。そのため、操作つ
まみに軸方向の外力が加わつた場合、その外力は
切替えスイツチを取り付けたプリント基板に切替
えスイツチを介して加わることになり、その結果
プリント基板がたわんで配線切れ等を生じるとい
う問題があつた。そこでこの問題を解消するため
に、プリント基板の材質を強化したり、切替えス
イツチ周辺の配線を太くしたり、あるいはプリン
ト基板を支持するリブを外箱に設けて操作つまみ
からの外力によるプリント基板のたわみ等を少な
くするようにした構造にしていたが、この構造に
おいても、操作つまみが強い衝撃を受けた場合等
は不十分であつた。

本考案は上記の点に鑑みてなされたもので、以
下、本考案をその実施例を示す図面にもとづいて
説明する。第１図、第２図において、１は外箱Ａ
で、この外箱Ａ１には操作つまみ２が貫通するた
めの開口部３を設けている。４は外箱Ｂで、この
外箱Ｂ４と前記外箱Ａ１の内壁にはリブ５，６，
７，８を設け、これらのリブ５，６，７，８によ
つてプリント基板９を保持している。１０はプリ
ント基板９に取り付けた切替えスイツチで、この
切替えスイツチ１０は角形の軸受孔１１を有して
いる。１２は操作つまみ２を一端に取り付けた角
形の軸で、この軸１２は前記切替えスイツチ１０
の軸受孔１１およびプリント基板９の貫通孔１３
を軸方向に遊嵌し、かつ軸１２の他端は外箱Ｂ４
の内底壁に対向させている。１４は操作つまみ２
の下端外周部に外方へ突出するように一体に形成
されたフランジ部で、このフランジ部１４は外箱
Ａ１の開口部３付近の内部上壁に対向するように
している。また操作つまみ２の一部は外箱Ａの開
口部３より外方に突出している。

上記構成において、操作つまみ２を回すと、軸
１２が回転し、かつこの軸１２の回転により切替
えスイツチ１０内の接点の切替えが行なわれる。
なお、操作つまみ２に矢印Ａで示すように、操作
つまみ２を軸方向に押しつける外力が加わつた場
合、軸１２は切替えスイツチ１０の軸受孔１１お
よびプリント基板９の貫通孔１３内を軸方向に摺
動し、かつ軸１２の他端が外箱Ｂ４の内底壁に当
接することにより受け止められる。また操作つま
み２に矢印Ｂで示すように操作つまみ２を軸方向
に引張る外力が加わつた場合は、外箱Ａ１の内部
上壁に操作つまみ２のフランジ部１４が当接する
ことにより受け止められる。このように操作つま
み２にいずれの方向の外力が加わつた場合でも、
軸１２がスイツチ１０の軸受孔１１およびプリン
ト基板９の貫通孔１３に軸方向に遊嵌しているた
め、切替えスイツチ１０およびプリント基板９に
は軸方向の外力は加らない。このような状態であ
つても、操作つまみ２を回すと、軸１２の回転に
より切替えスイツチ１０内の接点の切替えが行な
われることは言うまでもない。

以上のように本考案によれば、回転により切替
えスイツチ内の接点の切替えを行なう軸を、切替
えスイツチおよびこの切替えスイツチを取り付け
たプリント基板に軸方向に遊嵌しているため、軸
の一端に取り付けた操作つまみに軸方向の外力が
加わつた場合でも、従来のようにその外力が切替
えスイツチを介してプリント基板に及ぶというこ
とはなくなり、その結果プリント基板の配線切れ
等の問題はなくなる。また上記の結果により、プ
リント基板の材質強度面の制約もなくなり、しか
も配線の太さは細くすることができるため、搭載
部品の装着密度も高めることができる。さらに操
作つまみにはその下端外周部に外方へ外方に突出
するフランジ部を設け、このフランジ部を外箱の
内壁に対向させているため、操作つまみに引張り
力が加わつた場合でも、フランジ部が外箱の内面
に当つて操作つまみが外方へ抜け出るということ
は生じなく、その結果軸が露出することによる感
電等の危惧もなくなる等簡単な構成にして種々の
実用的効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す切替えスイツ
チ装置の分解斜視図、第２図は同装置の縦断面図
である。 １，４……外箱、２……操作つまみ、９……プ
リント基板、１０……切替えスイツチ、１２……
軸、１４……フランジ部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 操作つまみを一端に取り付けた軸を回転によつ
   て接点が切替えられる切替スイツチと、この切替
   えスイツチを取り付けたプリント基板と、このプ
   リント基板を上下から保持する１対の外箱とを備
   え、前記軸は切替えスイツチの軸受孔およびプリ
   ント基板の貫通孔を軸方向に遊嵌し、かつ前記操
   作つまみにはその下端外周部に外方へ突出するフ
   ランジ部を設け、このフランジ部と前記軸の他端
   を外箱の内壁に対向させてなる切替えスイツチ装
   置。