JPH0244435Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、電子機器等のスイツチ構造に関する
ものである。

「従来技術」 従来、テレビ受像機その他の電子機器は、同一
型式の場合であつても、顧客の選択に応じて第４
図に示すモデルのもの、又は第６図に示すモデル
のもののどちらでも提供できるようにされてい
た。

第４図に示すものは、スイツチの操作ボタンが
機器の外部に出ているもので、操作の頻度が高い
ときなどは、容易に操作をすることができて便利
である。

このモデルのものは、第４図の−線に沿つ
た断面を図示する第５図にあらわされるように、
押しボタン片１をキヤビネツト２の壁面に固設
し、該押しボタン片１の頭部を押すと、取付脚３
の曲げたわみによつて押しボタン片１に形成され
た突出部４が押しボタンスイツチ５を押すので、
スイツチ５の操作がなされる。又操作部以外の部
分を覆う為に、蓋６を設け支軸７を中心として回
動させることによつて、上記蓋６を開閉できるよ
うに構成しており、更に蓋６に、これを閉じた時
押しボタン片１の頭が突出する開口を設け、蓋６
を開けずに押しボタン片１の操作を可能としてい
る。

第６図に示すものは、スイツチの操作ボタンが
蓋１１で覆われているので外観を損なうことがな
い。

このモデルのものは、第６図の−線に沿つ
た断面を図示する第７図にあらわされるように、
操作部の蓋１１は支軸１４を中心として回動可能
であるので、上記蓋１１をＡ矢方向に開き、キヤ
ビネツト１２の壁面に一体成型されたスイツチボ
タン１３を押して、押しボタンスイツチ１４を操
作していた。

ここに第４図および第６図は、テレビ受像機に
ついて図示しているが、他の電子機器においても
これらと同様のものが多数存在する。

「考案が解決しようとする問題点」 しかしながら、第５図に示した型式の操作部構
造と第７図に示したそれとは、前記のように通常
兄弟モデルとして製作されるが、両者の互換性が
乏しいという欠点があつた。例えば第５図に示し
たモデルのものを第７図示のものと交換する場
合、蓋６、ボタン片１、キヤビネツト２を取り外
し、蓋１１、キヤビネツト１２と取れる必要があ
り、部品点数の増大と手間の繁雑を招いていた。

「考案の目的」 本考案は、かかる従来の欠点を解消するために
なされたものであつて、同一型式の機種について
の兄弟モデルの場合において、部品の共通性を大
にすることによつて、互換性を高めかつコストの
低減を図ることを目的とする。

「問題点を解決するための手段」 上記目的を達成するために本考案が採用する主
たる手段は、１又は複数のスイツチボタンを開閉
可能の蓋で覆われたキヤビネツト壁部に設けると
共に、上記蓋を開いた状態でも閉じた状態でもス
イツチボタンの操作を可能とした電子機器のスイ
ツチ構造において、上記蓋に外部から操作可能の
押しボタン片を揺動可能に設け、上記蓋により閉
じられるキヤビネツト壁部の上記押しボタン片と
対応する位置に、上記押しボタン片が押された時
に当接して揺動するスイツチボタンを設けた点を
要旨とする電子機器のスイツチ構造である。

「考案の作用」 本考案は、上記のように構成したので、電子機
器の押しボタンスイツチを操作するための操作部
の交換は、同一型式の機種についての兄弟モデル
間では、操作部の蓋を取り替えるのみによつて行
われる。またそのスイツチ操作は蓋を閉じたまま
で、押しボタン片を押すと、これに対応するスイ
ツチボタンが揺動して押しボタンスイツチが作動
される。また蓋を開いた状態では、スイツチボタ
ンを直接操作することにより押しボタンスイツチ
を作動させる。

「実施例」 以下、本考案の実施例を第１図乃至第３図にし
たがつて説明し、本考案の理解に供する。尚以下
の実施例は本考案の具体的一例にすぎず、本考案
の技術的範囲を限定する性格のものではない。

ここに第１図は本考案の一実施例に係るスイツ
チ構造を有するテレビ受像機の一モデルの正面
図、第２図は第１図の−線に沿つた断面図、
第３図は同一型式の機種についての他のモデルの
スイツチ部の断面図である。

第２図に示すように、テレビ受像機の蓋３１
に、該蓋３１と一体成型した押しボタン片３２を
形成した。該押しボタン片３２は、曲折した取付
脚３３によつて蓋３１に連結されているので、押
しボタン片３２を外部から押すと前方へ揺動し、
押す操作を止めるともとの位置に復帰する。

この押しボタン片３２に突出部３４を形成し、
該押しボタン片３２を押したときに、該突出片３
４がキヤビネツト壁部３５に一体成型したスイツ
チボタン３６の頭部に当接するようにした。

スイツチボタン３６の頭部を押すと、該スイツ
チボタン３６の突出部３７が押しボタンスイツチ
３８を押すのでスイツチが作動される。又、蓋３
１は、該蓋３１で覆われている他のボタンの操作
等の為に、支軸３９のまわりに回動して、開閉す
ることができる。こうして蓋３１を開けば他のス
イツチと同様に押しボタン３２を外部から直接操
作することができる。

１以上によつて、蓋の外部からスイツチの開閉
操作をすることができるタイプのテレビ受像機の
スイツチ部が構成される。このタイプのものの蓋
３１を第３図に示すような押しボタン片およびそ
の開口部がない蓋４０に取り換ると、該蓋４０を
支軸３９のまわりに回動して開いたときに、スイ
ツチボタン３６を押すことによつて押しボタンス
イツチ３８を開閉できる兄弟モデルとなる。

「考案の効果」 以上説明したように、本考案は、１又は複数の
スイツチボタンを開閉可能の蓋で覆われたキヤビ
ネツト壁部に設けると共に、上記蓋を開いた状態
でも閉じた状態でもスイツチボタンの操作を可能
とした電子機器のスイツチ構造において、上記蓋
に外部から操作可能の押しボタン片を揺動可能に
設け、上記蓋により閉じられるキヤビネツト壁部
の上記押しボタン片と対応する位置に、上記押し
ボタン片が押された時に当接して揺動するスイツ
チボタンを設けたことを特徴とする電子機器のス
イツチ構造であるから、スイツチ操作部に設ける
蓋を取り換えるのみで同一型式の電子機器につい
ての兄弟モデルを作ることができる。したがつ
て、使用部品の共通性が極めて大となつて互換性
を高めることができ、かつコストを低減すること
ができるという著しい効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例に係るスイツチ構造
を有するテレビ受像機の一モデルの正面図、第２
図は第１図の−線に沿つた断面図、第３図は
同一型式の機種についての他のモデルのスイツチ
部の断面図、第４図は蓋を閉じたままで外部から
スイツチの操作ができるテレビ受像機の正面図、
第５図は第４図の−線に沿つた断面図、第６
図は第４図に示すテレビ受像機の兄弟モデルであ
つて蓋を開いてスイツチの操作をするものの正面
図、第７図は第６図の−線に沿つた断面図で
ある。 符号の説明図、３１……蓋、３２……押しボタ
ン片、３５……キヤビネツト壁部、３６……スイ
ツチボタン、３８……押しボタンスイツチ、４０
……蓋。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １又は複数のスイツチボタンを開閉可能の蓋で
   覆われたキヤビネツト壁部に設けると共に、上記
   蓋を開いた状態でも閉じた状態でもスイツチボタ
   ンの操作を可能とした電子機器のスイツチ構造に
   おいて、上記蓋に外部から操作可能の押しボタン
   片を揺動可能に設け、上記蓋により閉じられるキ
   ヤビネツト壁部の上記押しボタン片と対応する位
   置に、上記押しボタン片が押された時に当接して
   揺動するスイツチボタンを設けたことを特徴とす
   る電子機器のスイツチ構造。