JPS61193979A - 自動二輪車の動力伝達装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は例えばスクータ形自動二輪車に用いられる動力
伝達装置に係り、特にそのケースカバーをラバーマウン
トする防振用ガスケットに関する。

〔従来技術〕

一般に、この種の動力伝達装置は、例えば実開昭５９−
１２７９５６号公報に示されるように、エンジンのクラ
ンクケースに後方に延びる伝動ケースを連設し、この伝
動ケースの側面開口部にケースカバーを重ね合わせてボ
ルト締めするとともに、これら伝動ケースとケースカバ
ーとの間の伝動室内に、クランク軸に取り出されたエン
ジン動力を後方の被動軸に伝達するＶベルト無段変速機
を収容している。

ところで、上記伝動ケースは後輪を揺動可能に支持する
リヤアームとしての機能も兼用するので、その分前後長
が長く、このためエンジンの振動を受けると、この振動
を助長する傾向にある。したかって、この伝動ケースの
撮動によりケースカバーが共振を起こし易く、騒音発生
の一つの要因となっていた。

このようなことから、従来、伝動ケース又はケースカバ
ーの合面に、弾性を有するリング状の防振用ガスケット
を介装し、ケースカバーをいわゆるラバーマウントする
ことにより、ケースカバーの撮動を防止するようにした
ものが知られている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、上記従来の防振用ガスケットはリング状
であることから、伝動ケース又はケースカバーの合面に
設けた凹溝内に順次手で嵌め込む作業を必要とし、しか
も、この防振用ガスケットは剛性が低くよじれ易いので
、凹溝への組み付けに手間を要する難点があった。

〔問題点を解決するための手段〕

そこで、本発明においては、伝動ケースとケースカバー
との°合面を同一平坦面に形成し、この伝動ケースには
その前後方向に離間した位置からケースカバー側に突出
する突部を突設する一方、防振用ガスケットは伝動ケー
スとケースカバーとの合面形状に合致してこれらの間を
仕切る平坦な一枚の面状に形成し、この防振用ガスケッ
トに上記突部の外周に嵌入する開口部を設けたことを特
徴とする。

〔作用〕

この構成によれば、防振用ガスケット自体がよじれ難く
なることに加えて、その開口部が伝動ケース側の突部に
嵌入することで、伝動ケースに対する位置決めがなされ
るので、防振用ガスケットは伝動ケースの合面上に単に
重ね合わせるだけで良く、組み付は性が向上する。

〔発明の実施例〕

以下本発明の一実施例を、スクータ形自動二輪車に適用
した図面にもとづいて説明する。

第６図中１はアンダーボーン形のフレームを示し、この
フレーム１はフロントフォーク２とシート３との間で下
方に大きく屈曲され、この屈曲部１ａの後端にエンジン
ユニット４が揺動可能に連結されている。このエンジン
ユニット４について第１図および第２図を参照して説明
すると、符号５は２サイクルエンジンであり、そのクラ
ンクケース６内には、左右方向に沿って横置きされた片
持ち式のクランク軸７が軸支されている。クランクケー
ス６の右端部に取り付けたエアクリーナケース８内には
、気化器９が収容され、この気化器９はクランクケース
６の端面に開設した吸気孔１０にリードバルブ１１を介
して連通されている。クランクケース６の左端面には後
方に延びる伝動ケース１２が一体に形成され、この伝動
ケース１２の後端部は油圧緩衝器４６を介してフレーム
１に懸架されている。そして、この伝動ケース１２の側
面開口部は合成樹脂製のケースカバー１３によって閉塞
されている。ケースカバー１３は伝動ケース１２の側面
開口部に重ね合わされるとともに、周方向に間隔を存し
た複数箇所で以てボルト１４を介して締付は固定されて
おり、この伝動ケース１２の側方への開口端面、つまり
ケースカバー１３との合面１２ａは同一平坦面に加工さ
れている。したがって、ケースカバー１３め合面１３ａ
も同一平坦面に形成されており、伝動ケース１２とケー
スカバー１３とは同一平面上で衝合されて、これらの間
に前後方向に長い伝動室１４を形成している。そして、
この伝動室１４の前端部内にクランク軸７の先端部が導
入されており、このため、本実施例の場合はクランク軸
７が出力軸を構成し、このクランク軸７の先端部にはフ
ァン１５が固定されている。ファン１５は吸気孔１６か
ら吸入した外気をエンジン４のシリンダ１７回りを覆う
エアシュラウド１８内に強制的に送風するようになって
おり、このシリンダ１７を冷却した外気は図示しない排
気口を通じて外方に排気される。また、クランク軸７上
にはフライホイールマグネト−１９が取り付けられ、そ
のコイル１９ａを保持するベース２０は、伝動ケース１
２の底面２１からケースカバー１３側に延びるボス部２
２上にボルト締めされ、この伝動ケース１２の合面１２
ａよりもケースカバー１３側に突出されている。

伝動ケース１２内の後端部にはケースカバー１３側に延
びる区画壁２３が突設され、この区画壁２３の先端面は
伝動ケース１２の合面１２ａと同一面上に位置するとと
もに、この先端面上にギヤケースカバー２４がボルト締
めされている。したがってギヤケースカバー２４は伝動
ケース１２の白面１２ａよりもケースカバー１３側に突
出されており、本実施例の場合は、このギヤケースカバ
ー２４と上記ベース２０が伝動ケース１２側からケース
カバー１３側に突出する突部を構成している。

ギヤケースカバー２４と区画壁２３の内側との間には、
伝動室１４と区画されたギヤ室２５が形成され、このギ
ヤ室２５内には、上記クランク軸１と平行をなして被動
輪２６．中間軸２７および後車軸２８が軸支されている
。これら各軸２６．２７．２８は減速歯車２９・・・を
介して互いに連動されており、その後車軸２８には後輪
３０のハブ３０ａが固定されている。

また、被動輪２６の一端部はギヤケースカバー２４を貫
通して伝動室１４内に導出されており、この伝動室１４
内には上記クランク軸７に取り出されたエンジン動力を
被動輪２６に伝えるＶベルト式無段変速機３１が収容さ
れている。Ｖベルト式無段変速機３１はクランク軸γ側
のプライマリ−シーブ３２と被動軸２６側のセカンダリ
−シーブ３３との間に、Ｖベルト３４を掛は渡して構成
され、クランク軸７の回転数上昇に伴って、プライマリ
−シーブ３２のフライウェイト３５が遠心力で外径方向
に移動すると、そのＶ字溝３６の溝幅が減じられてＶベ
ルト３４が外径方向に移動される。そして、このように
Ｖベルト３４が移動されると、セカンダリ−シーブ３３
側においては、逆にＶベルト３４がスプリング３７の付
勢力に抗して内径方向に引き寄せられ、Ｖ字溝３８の溝
幅が広げられる。したがって、クランク軸７の回転は増
速しでセカンダリ−シーブ３３に伝えられ、このセカン
ダリ−シーブ３３の回転速度が所定値を上回ると、遠心
クラッチ３９が作動されてセカンダリ−シーブ３３の回
転が被動輪２６に伝達される。

ところで、上記伝動ケース１２とケースカバー１３との
白面１２ａ　、　１３ａ間には、例えばゴム等の弾性材
料からなる防振用がスケット４０が介装されている。こ
の防振用ガスケット４０は、第３図に示したように伝動
ケース１２およびケースカバー１３の白面形状に合致し
た平坦な一枚の面状に形成され、伝動ケース１２の白面
１２ａに重ね合わせた状態では、第５図に示したように
この白面１２ａ全面を覆い、伝動ケース１２とケースカ
バー１３との間を仕切るようになっている。そして、防
振用ガスケット４０の前後三箇所には、上記ベース２０
およびギヤケースカバー２４の外周形状に合致した開口
部４１．４２が開設されており、この開口部４１．４２
とベース２０およびギヤケースカバー２４との嵌め合い
により、伝動ケース１２に対する防振用ガスケット４０
の位置決めがなされる。

また、本実施例の場合、防振用ガスケット４０の外周部
にはボルト１４・・・が貫通する貫通孔４３間に位置し
てケースカバー１３の白面１３ａに向って突出する弾性
変形可能な突状４４が一体に突設されている。

この突状４４はケースカバー１３を締付けると、第８図
に示したように、白面１２ａ　、　１３ａ間で挟圧され
て外方に向って弾性的に折れ曲がり、白面１２ａ。

１３ａ　７１１に隙間が生じた場合に、これを塞ぐよう
になっている。すなわち、伝動ケース１２の全長に亙る
長尺なケースカバー１３を合成樹脂製とすると、全長が
長い分、成形時にケースカバー１３の開口部分に歪みが
生じ易く、このように歪みが発生すると、ボルト１４・
・・を締め上げても、このボルト１４・・・の貫通部分
を除いて伝動ケース１２の白面１２ａとの間の面圧を充
分に確保できず、隙間が生じることがある。そこで、本
実施例の場合はボルト１４・・・を締め上げた際に、こ
の突状４４を外側に変形させて隙間を積極的に塞ぐ対策
が講じられている。

このような構成のエンジンユニット４において、防振用
ガスケット４０を組み付けるに当たっては、フライホイ
ールマグネト−１９のベース２０およびギヤケースカバ
ー２４を取り付けた伝動ケース１２の白面１２ａ上に、
防振用ガスケット４０を重ね合わせ、その開口部４１．
４２を上記ベース２０およびギヤケースカバー２４の外
周に嵌め合わせる。次に、この防振用ガスケット４０の
外周上にケースカバー１３の白面１３ａを重ね合わせた
ならばボルト１４で締め上げ、両方の白面１２ａ　、　
１３８間で防振ガスケット４０の外周部分を挟み込んで
固定する。

このような防振用ガスケット４０は、白面１２ａ。

１３ａの形状に合致した一枚の平坦な面状に形成しであ
るので、従来のリング状ガスケットに比較して剛性が高
く、よじれ難くなる。しかも、防振用ガスケット４０は
その開口部４１．４２をベース２０およびギヤケースカ
バー２４の外周に嵌め合わせることで、伝動ケース１２
に対する位置決めがなされるので、上記剛性が高いこと
と相まって、単に伝動ケ−２１２の合面１２ａ上に重ね
合わせるだけで組み付けが完了する。したがって、防振
用ガスケット４０がよじれることもないから、組み付は
性が格段に向上し、作業時間を短縮することができる。

なお、上述した実施例では、伝動ケースの突部としてフ
ライホイールマグネト−のベースを利用したが、エンジ
ンレイアウトの都合上、フライホイールマグネト−が伝
動ケース側に位置しないエンジンユニットの場合には、
例えば第９図ないし第１１図に示した他の実施例のよう
に、伝動ケース１２の底面２１に、クランク軸７の貫通
部分の直後からケースカバー１３側に突出する柱状突起
５１を突設するとともに、防振用ガスケット４０には柱
状突起５１の外周に嵌入する円形の開口部５２を開設し
、防振用ガスケット４０の前端側の位置決めを、これら
柱状突起５１と開口部５２とで行なうようにしても良い
。

また、防振用ガスケットの位置決め箇所も前後三箇所に
限らず、例えば三箇所であっても良いし、さらに伝達機
構もＶベルｌ一式無段変速機に特定されず、例えばチェ
ーンあるいは各種ギヤを組み合わせた伝達機構でも良い
。

〔発明の効果〕

以上詳述した本発明によれば、防振用ガスケットはただ
単に伝動ケースの合面上に重ね合わせるだけで、この伝
動ケースに対する組み付けが完了するので、組み付は作
業性が格段に向上し、手間を要しない利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第８図は本発明の一実施例を示し、第１図
は装置全体の断面図、第２図は装置全体の側面図、第３
図は防振用ガスケットの側面図、第４図は伝動ケースの
合面を示す側面図、第５図は伝動ケースの合面に防振用
ガスケットを重ね合わせた状態の側面図、第６図はスク
ータ形自動二輪車の側面図、第７図は第３図中■−■線
に沿う断面図、第８図は防振用ガスケットを締め上げた
状態を示す断面図、第９図ないし第１１図は本発明の他
の実施例を示し、第９図は防振用ガスケットの側面図、
第１０図は防振用ガスケットを重ね合わせた状態の側面
図、第１１図は第１０因中ＸＩ−ＸＩ線に沿う断面図で
ある。 ５・・・エンジン、６・・・クランクケース、７・・・
出力軸（クランク軸）、１２・・・伝動ケース、１３・
・・ケースカバー、１２ａ　、　１３ａ・・・合面、１
４・・・伝動室、２０．２４゜５１・・・突部　（ベー
ス、ギヤケースカバー、柱状突起）、２６・・・被動軸
、３１・・・伝達機構（Ｖベルト式無段変速機）、４０
・・・防振用ガスケット、４１．４２．５２・・・開口
部。 出願人代理人　弁理士　鈴江武彦 ｊＩ９図 第１１図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. エンジンのクランクケースから後方に延びる伝動ケース
   の側面開口部にケースカバーを重ね合わせてボルト締め
   し、これら伝動ケースとケースカバーとの間に形成され
   た伝動室内に、出力軸に取り出されたエンジン動力を後
   方の被動軸に伝達する伝達機構を収容するとともに、こ
   れら伝動ケースとケースカバーとの間に弾性を有する防
   振用ガスケットを介在させてなる動力伝達装置において
   、上記伝動ケースとケースカバーとの合面を同一平坦面
   に形成し、この伝動ケースにはその前後方向に離間した
   位置からケースカバー側に突出する突部を突設する一方
   、上記防振用ガスケットは伝動ケースとケースカバーと
   の合面形状に合致してこれら伝動ケースとケースカバー
   との間を仕切る平坦な一枚の面状に形成し、この防振用
   ガスケットに上記突部の外周に嵌入する開口部を設けた
   ことを特徴とする動力伝達装置。