JP3084878B2 - 2サイクルエンジンのリードバルブ取付構造 - Google Patents
2サイクルエンジンのリードバルブ取付構造Info
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- JP3084878B2 JP3084878B2 JP04010940A JP1094092A JP3084878B2 JP 3084878 B2 JP3084878 B2 JP 3084878B2 JP 04010940 A JP04010940 A JP 04010940A JP 1094092 A JP1094092 A JP 1094092A JP 3084878 B2 JP3084878 B2 JP 3084878B2
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- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
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- F02B2075/022—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
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- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
掃気通路用切欠部が形成されるとともに、V型リードバ
ルブがクランクケースに設置された2サイクルエンジン
のリードバルブ取付構造に関する。
ンドルで操舵される前輪と、ユニットスイング型エンジ
ンで駆動される後輪とが前後に配置され、上記ハンドル
とシートとの間が深く湾入して構成される。上記シート
は、リアボディに載置され、このリアボディの下部に上
記ユニットスイング型エンジンが配置される。
リアボディに物品収納室を備え、上述のユニットスイン
グ型エンジンのシリンダが、上記物品収納室の下方に略
水平に設置されたものがある。したがって、作業性を考
慮して、ユニットスイング型エンジンを車体から取り外
さないでシリンダを脱着しようとすると、この脱着作業
は狭い空間でかつ窮屈な作業姿勢での実施となる。
グ型エンジンのシリンダを示す底面図である。この図1
1および図12に示すように、シリンダ100には、シ
リンダスカート101が延出され、このシリンダスカー
ト101の先端に掃気通路102用の切欠部103が形
成されている。この図11および図12において、符号
104は掃気ポート、符号105は排気ポートをそれぞ
れ示す。
が設置されるクランクケースには吸気通路が形成され、
この吸気通路にV型リードバルブが設置されたものがあ
る。ピストンの往復運動によりクランクケース内に生じ
た負圧によって、リードバルブのバルブポートが開操作
され、吸気通路からクランクケースのクランク室内へ新
混合気が導かれる。
ンジンのクランクケースおよびスイングケースを車体に
取り付けたままで、上記クランクケースにシリンダ10
0を設置する場合には、クランクケースにピストンが既
に設置されているので、まずこのピストンをシリンダ1
00のシリンダボア100A内へ挿入しなければならな
い。このピストンには、図7(B)に示すピストンリン
グ106が嵌装され、このピストンリング106の合い
口107が図12に示された掃気ポート104や排気ポ
ート105に引っ掛からないように、回り止め用のリン
グノック108が上記ピストンに植設されている。
トンのリングノック108の位置、つまりピストンリン
グ106の合い口107が物品収納室側にあり、しか
も、この合い口107付近にシリンダスカート101の
切欠部103が存在するため、ピストンをシリンダ10
0内へ挿入する際に、張力によって膨出したピストンリ
ング106の部分がシリンダスカート101の切欠部1
03に当たってしまい、ピストンの挿入が困難となっ
て、シリンダ100の取付が煩雑な作業になるおそれが
ある。
が高張力の場合や、スタッドボルト110がピストンリ
ング106の合い口107近傍に配置されて作業者の指
でピストンリング106の合い口107を押さえにくい
場合等に特に著しい。また、シリンダ100の重量が大
きな場合や、エキゾーストパイプの配管上シリンダ10
0が物品収納室寄りに少し傾いている場合にも、シリン
ダ100の取付作業性が低下するおそれがある。
たものであり、シリンダの取付時にピストンをシリンダ
内へ挿入し易くして、シリンダの取付性を向上させるこ
とができるとともに、リードバルブからクランクケース
内へ新混合気を円滑に導入できる2サイクルエンジンの
リードバルブ取付構造を提供することを目的とする。
ルエンジンのリードバルブ取付構造は、上述した課題を
解決するために、請求項1に記載したように、後輪と、
ほぼ水平に前傾したシリンダと、このシリンダの後輪側
に連なるクランクケースと、このクランクケースに連接
され前記後輪を後部に軸支したスイングケースと、前記
クランクケースのクランク室に連通する吸気通路と、こ
の吸気通路内に配置される屋根形のバルブボディの両側
面にバルブポートが開口されたV型リードバルブとをユ
ニット化した2サイクルユニットスイング型エンジンの
リードバルブ取付構造において、前記V型リードバルブ
の中心線を後上方に傾斜させてシリンダスカートに対し
て鈍角方向から新混合気を前記クランク室に導入するよ
うに設けるととももに、上記V型リードバルブの中心線
がシリンダスカート端部と交差するように設定したもの
である。
ドバルブ取付構造は、上述した課題を解決するために、
前記2サイクルユニットスイング型エンジンの車体への
支持位置を、前記V型リードバルブのクランクケースへ
の取付位置より車体前方側に配置したものである。
ドバルブ取付構造は、上述した課題を解決するために、
前記V型リードバルブの中心線の延長線上に、排気通路
あるいは排気ポートを位置させたものである。
ドバルブ取付構造は、上述した課題を解決するために、
前記V型リードバルブは、前記シリンダのシリンダボア
の上方に配置したものである。
のリードバルブ取付構造は、上述した課題を解決するた
めに、請求項5に記載したように、後輪と、ほぼ水平に
前傾したシリンダと、このシリンダの後輪側に連なるク
ランクケースと、このクランクケースに連接され前記後
輪を後部に軸支したスイングケースと、前記クランクケ
ースのクランク室に連通する吸気通路と、この吸気通路
内に配置される屋根形のバルブボディの両側面にバルブ
ポートが開口されたV型リードバルブとをユニット化し
た2サイクルユニットスイング型エンジンのリードバル
ブ取付構造において、前記V型リードバルブの中心線を
後上方に傾斜させてシリンダスカートに対して斜め方向
から新混合気を前記クランク室に導入するように設ける
とともに、前記シリンダスカートに掃気通路用切欠部が
形成され、かつ上記切欠部の先端が連結部により周方向
に連結され、さらに前記V型リードバルブの中心線が上
記連結部と交差するものである。
ルブ取付構造によれば、掃気通路用の切欠部を備えたシ
リンダスカートは、その先端部が連結部により周方向に
連結されたので、ピストンが突出状態で設置されたクラ
ンクケースに上記シリンダを取り付ける際に、シリンダ
スカートの連結部がガイドとなって、ピストンリングが
嵌装されたピストンをシリンダスカート内へ容易に挿入
できる。このように、ピストンリングがシリンダスカー
トの掃気通路用切欠部に引っ掛ることを防止できるの
で、シリンダをクランクケースに容易に組み付けること
ができる。
線がシリンダスカート端部あるいはシリンダスカートの
連結部に位置するようにV型リードバルブが設置され、
新混合気がシリンダスカートに対して鈍角方向からクラ
ンク室内に供給されたので、V型リードバルブのバルブ
ポートから流出する新混合気は、シリンダスカートの掃
気通路用切欠部を通ってあるいは直接クランクケースの
クランク室内へ流入する。このため、シリンダスカート
の連結部によって新混合気のクランクケース室内への流
入が妨げられないので、エンジンの出力に悪影響を及ぼ
すことがない。
明する。
ンのリードバルブ取付構造の一実施例が適用されたエン
ジンを示し図3のI−I線に沿う断面図である。図2
は、図1のエンジンを搭載したスクータ型自動二輪車を
示す全体側面図である。
ドル3で操舵される前輪1と、エンジン4で駆動される
後輪2とが前後に配置され、ハンドル3とシート5との
間が低く湾入してステップボード6が敷かれ、シート5
が物品収納ボックス7を兼ねたリアボディ8上に載置さ
れ、このリアボディ8の下にエンジン4が配置されて構
成される。
2サイクルユニットスイング型エンジンであり、前下部
の支持アーム9が車体フレーム10に上下方向に揺動自
在に軸支され、後上部が緩衝ユニット11によって支持
されて、緩衝懸架される。
に前傾するシリンダ12Aおよびシリンダヘッド12B
の後方に、図1および図3に示すようにクランクケース
13が連なり、このクランクケース13の一側から後方
へスイングケース14が連設される。このスイングケー
ス14の後部に、クランクケース13の直ぐ後方に位置
する後輪2がリアアクスル15により軸支される。
ス13aとR側クランクケース13bとをエンジン4の
中央位置で接合して構成され、内部にクランクシャフト
18が貫通される。また、スイングケース14は、図4
に示すように、縦割りにされたベーシックケース14a
とケースカバー14bとを合せて構成される。このベー
シックケース14aが、クランクケース13のL側クラ
ンクケース13aに連設される。また、ケースカバー1
4bに、冷却空気の導入口16および導出口17が設置
される。
ト18およびドライブシャフト19が突設される。この
クランクシャフト18にドライブVプーリ20が軸装さ
れ、ドイラブシャフト19に管軸26が遊嵌され、この
管軸26にドリブンVプーリ21が軸装される。これら
のドライブVプーリ20とドリブンVプーリ21との間
にVベルト22が懸架されて、Vベルト自動変速機が一
次伝導系として装備される。符号23は管軸26とドラ
イブシャフト19との間に介装された遠心シュー式の発
進クラッチである。
ミッション室24に突入し、前記リアアクスル15との
間に二次伝導系としてギア変速機構25が装備される。
したがって、シリンダ12にて発生した動力は、クラン
クシャフト18からVベルト自動変速機および発進クラ
ッチ23を介してドライブシャフト19へ伝達され、ギ
ア変速機構25を経てリアアクスル15から後輪2へ伝
達される。
bには、スイングケース14と反対位置にスタータクラ
ッチケース27が固定されて、R側クランクケース13
bとの間にスタータクラッチ機構28(後述)を収容す
るスタータクラッチ室39が形成される。クランクシャ
フト18は、上記スタータクラッチケース27を貫通し
て外方へ延び、その先端部にフライホイールマグネット
ロータ29がマグネットナット30により固定される。
フライホイールマグネットロータ29の内側にマグネッ
トステータ31が配設され、このステータ31はスター
タクラッチケース27にボルト固定される。上記フライ
ホイールマグネットロータ29およびマグネットステー
タ31により、フライホイールマグネットが構成され
る。
面には冷却ファン32が固定される。また、シリンダ1
2Aおよびシリンダヘッド12Bをシリンダカウリング
33が覆っており、このシリンダカウリング33および
R側クランクケース12bを跨ぐように一側からファン
ケース34がボルト固定される。ファンケース34内に
はワンウェイクラッチ37を覆うスタータクラッチケー
ス27およびマグネトステータ31が収納される。ファ
ンケース34には空気取入口35が形成され、クラッチ
シャフト18の回転に伴う冷却ファン32の回転によ
り、この空気取入口35から冷却用空気が導入されてシ
リンダ12A、シリンダヘッド12B等が冷却される。
ないスタータモータの出力軸に形成されたスタータドラ
イブギア(図示せず)の駆動力を、アイドルギア(図示
せず)を介してスタータドリブンギア36へ伝え、ワン
ウェイクラッチ37およびクラッチブラケット38を介
してクランクシャフト18へ伝達し、エンジンを始動す
るものである。クラッチブラケット38は、クランクシ
ャフト18にスプライン結合されている。
ヘッド12Bは、図2に示すように、リアボディ8の物
品収納ボックス7下方に、略水平に前傾してクランクケ
ース13に設置される。クランクケース13には、図6
に示すようにスタッドボルト40が植設され、シリンダ
12Aおよびシリンダヘッド12Bは、このスタッドボ
ルト40に貫通されて順次クランクケース13に取り付
けられる。シリンダヘッド12Bは、後述のピストン4
8との間に燃焼室41(図3)を構成する。
び図3に示すようにクランク室42が形成され、このク
ランク室42内に前記クランクシャフト18が配置され
る。また、クランクケース13には吸気通路43が形成
され、この吸気通路43が吸気ポート44によってクラ
ンク室42に連通される。吸気通路43内には後述のV
型リードバルブ45が設置され、キャブレタ46(図
2)にて生成された新混合気が、リードバルブ45に制
御されてクランク室42内へ流入する。
7を介してピストン48が連結され、このピストン48
は、シリンダ12Aのシリンダボア49内を往復動可能
に収容される。ピストン48にはピストンリング50が
嵌装されて、燃焼室41の気密性等が保持される。図7
(A)に示すように、ピストンリング50は、その合い
口51が、ピストンリング50に植設されたリングノッ
ク52に遊嵌されて、ピストンリング50の回り止めが
果される。
に示すように、シリンダボア49を構成するシリンダラ
イナ53を備え、このシリンダライナ53がクランクケ
ース13側へ延出してシリンダスカート54が構成され
る。シリンダライナ53には掃気ポート55および排気
ポート56が開口され、排気ポート56が排気ポート5
7に連通される。この排気通路57にはエキゾーストパ
イプ58が接続されて、廃ガスが排出される。
れ、この掃気通路59はクランク室42に開口してい
る。シリンダスカート54は、特に図1および図3に示
すように上記掃気通路59内へ延出されているので、こ
のシリンダスカート54には掃気通路59に対応する位
置に、掃気通路用切欠部としての切欠口60が開口され
る。シリンダスカート54において、この切欠孔60の
先端側は、シリンダスカート54と一体に成形された連
結部61により周方向に連結されている。この連結部6
1の先端内周に面取り62が施される。
ドボルト40は、シリンダスカート54の外側で、その
周方向4箇所に略等間隔に配置され、このシリンダスカ
ート54に接近して設置される。これらのスタッドボル
ト40のうちの1本は、ピストンリング50の合い口5
1に隣接して配置される。
5は、図8、図9および図10に示すように、屋根形の
バルブボディ63、バルブリード(バルブプレート)6
4およびバルブストッパ65を備えて構成される。バル
ブボディ63の斜めに対向するバルブシート面66にバ
ルブポート67が複数個開口され、このバルブポート6
7を閉塞するようにしてバルブリード64が設置され
る。バルブストッパ65は、バルブリード64の外側に
配置されて、バルブボディ63にバルブリード64と共
締めされ、リードバルブ45開時のバルブリード64を
規制する。
すように、バルブボディ63の天井リブ68をクランク
室42へ向けて配置されて、クランク室42内の負圧時
にバルブリード64が開き、それ以外のときにバルブリ
ード64が閉じるよう構成されている。また、このV型
リードバルブ45は、図1および図10に示すように、
天井リブ68を通るV型リードバルブ45の中心線69
の延長線上に、前記シリンダスカート54の連結部61
が位置するよう設置される。さらに、V型リードバルブ
45における中心線69の延長線上に、排気通路57あ
るいは排気ポート56が位置するよう設置される。V型
リードバルブ45はその中心線69は後上方を向くよう
に傾斜してクランクケース13の吸気通路43に設けら
れる。
ストン48が下死点から上死点へ上昇する圧縮・吸入工
程においてクランク室42内が負圧になるので、リード
バルブ45のバルブリード64が開き、新混合気は吸気
通路43からクランク室42内へ流入する。と同時に、
後述の爆発・掃気工程で掃気ポート55を経てシリンダ
ボア49内へ導かれた混合気が、ピストン48の上昇に
よって圧縮(二次圧縮)される。このシリンダボア49
内で圧縮された混合気は燃焼室41内で爆発燃焼し、ピ
ストン48を上死点から下死点へ下降させる。この爆発
・掃気工程では、排気ポート56および排気通路57を
経て廃ガスを排出するとともに、前記圧縮・吸入工程で
クランク室42内へ導かれた混合気をクランク室42内
で一次圧縮した後、切欠口60、掃気通路59および掃
気ポート55を順次経てシリンダボア49内へ導く。
気工程を繰り返してエンジンが駆動する。
リンダスカート54には、掃気通路59に対応する位置
に切欠口60が形成され、この切欠口60の先端側が連
結部61により周方向へ連結されているので、図6に示
すシリンダ12Aの取付作業が容易になる。
70は、ピストン48に嵌装されたピストンリング50
の合い口51を指で押さえて、シリンダスカート54を
経てシリンダボア49内へピストン48を挿入する必要
があるが、ピストンリング50の合い口51をピストン
48のリングノック52の位置に対応さえすれば、連結
部61の面取り62によってピストンリング50の全周
が押さえられるので、連結部61がガイドとなり、ピス
トン48の挿入作業を容易に実施できる。この結果、物
品収納ボックス7下方の狭い空間において窮屈な姿勢で
あっても、またシリンダ12Aの重量が大きく、さらに
ピストンリング50が高張力であっても、また、シリン
ダ12Aが物品収納ボックス7側に傾斜して配置された
場合にも、シリンダ12Aの取付性を向上させることが
できる。
リンダ100のように、シリンダスカート101の先端
に切欠部103が形成されただけのものでは、シリンダ
100の内径をホーニング加工する際に、ホーニング砥
石の圧力によってシリンダスカート101が先端へ向か
いラッパ形状に拡がってしまい、ピストンスラップ音が
発生するおそれがある。しかし、この一実施例のよう
に、シリンダ12Aのシリンダスカート54の先端が連
結部61により周方向に連結されているので、シリンダ
12Aの内径ホーニング加工によっても、シリンダスカ
ート54の先端がラッパ状に拡がることがない。このた
め、ピストンスラップ音の発生を防止できる。
連結部61が形成されたので、クランク室42の容積が
連結部61の存在によって減少する。このため、クラン
ク室42内における混合気の一次圧縮率が上昇し、エン
ジンの出力を向上させることができる。
ン48を容易にシリンダ12Aのシリンダボア49内へ
挿入できるので、図7(A)に示すように、スタッドボ
ルト40をシリンダスカート54に接近して配置させる
ことができる。この結果、シリンダ12Aをコンパクト
に設計できる。
9の延長線上にエンジンスカート54の連結部61が位
置するようV型リードバルブ45が設置されたので、V
型リードバルブ45の両バルブシート面66に開口され
たバルブポート67からクランク室42内へ流入される
新混合気は、シリンダスカート54の連結部61に妨げ
られることなく、切欠口60を経てあるいは直接クラン
ク室42内へ導かれる。この結果、シリンダスカート5
4に連結部61が形成されていても、新混合気の流入抵
抗が増大しないので、エンジン出力を低下させることが
ない。
新混合気がエンジンスカート54の連結部61に当たる
ことがないので、この衝突によって生ずる新混合気の液
化を防止でき、この液化した新混合気のクランク室42
内への貯溜も防止できる。この結果、液化混合気が原因
となるエンジン始動時における白煙の発生を防止でき
る。
ッド12Bがクランクケース13に略水平に設置され、
V型リードバルブ45の中心線69がシリンダ12Aの
排気ポート56または排気通路57に位置するようV型
リードバルブ45が設置されている。このため、エンジ
ンの圧縮・吸入工程でピストン48が上死点へ向って上
昇し、V型リードバルブ45のバルブポート67が開い
て新混合気がクランク室42内へ流入するときに、シリ
ンダボア49の排気ポート56付近に新混合気が直接当
たり易い。このシリンダボア49の排気ポート56付近
は潤滑が必要な箇所であるため、この箇所を新混合気中
のエンジンオイルによって良好に潤滑できる。
アウト上の問題なので、コストの上昇を招くことがな
く、また容易に製造および整備が実施できる。
ルエンジンのリードバルブ取付構造によれば、シリンダ
のシリンダスカートに、掃気通路用切欠部の先端側を周
方向に連結する連結部が一体に形成されたことから、ク
ランクケースに上記シリンダを取り付ける際に、シリン
ダスカートの上記連結部がガイドとなり、ピストンをシ
リンダスカート内へ容易に挿入できるので、シリンダの
取付性を向上させることができる。
れたV型リードバルブの中心線の延長線上にシリンダス
カート端部あるいは連結部が位置するようリードバルブ
が設置され、新混合気がシリンダスカートに対して鈍角
方向からクランク室内に供給されたので、シリンダスカ
ートの掃気通路用切欠部の先端に連結部が形成されてい
ても、クランク室内へ流入する新混合気の妨げとなら
ず、この新混合気の流入を円滑にでき、エンジン出力に
悪影響を及ぼすことがない。
ルブ取付構造の一実施例が適用されたエンジンを示し、
図3のI−I線に沿う断面図。
車を示す全体側面図。
沿う横断面図におけるM−M線右半図。
沿う横断面図におけるM−M線左半図。
図、(B)は図11のシリンダスカートを示す底面図。
図。
Claims (5)
- 【請求項1】 後輪と、ほぼ水平に前傾したシリンダ
と、このシリンダの後輪側に連なるクランクケースと、
このクランクケースに連接され前記後輪を後部に軸支し
たスイングケースと、前記クランクケースのクランク室
に連通する吸気通路と、この吸気通路内に配置される屋
根形のバルブボディの両側面にバルブポートが開口され
たV型リードバルブとをユニット化した2サイクルユニ
ットスイング型エンジンのリードバルブ取付構造におい
て、前記V型リードバルブの中心線を後上方に傾斜させ
てシリンダスカートに対して鈍角方向から新混合気を前
記クランク室に導入するように設けるととももに、上記
V型リードバルブの中心線がシリンダスカート端部と交
差するように設定したことを特徴とする2サイクルエン
ジンのリードバルブ取付構造。 - 【請求項2】 前記2サイクルユニットスイング型エン
ジンの車体への支持位置を、前記V型リードバルブのク
ランクケースへの取付位置より車体前方側に配置したこ
とを特徴とする請求項1記載の2サイクルエンジンのリ
ードバルブ取付構造。 - 【請求項3】 前記V型リードバルブの中心線の延長線
上に、排気通路あるいは排気ポートを位置させたことを
特徴とする請求項1記載の2サイクルエンジンのリード
バルブ取付構造。 - 【請求項4】 前記V型リードバルブは、前記シリンダ
のシリンダボアの上方に配置したことを特徴とする請求
項1記載の2サイクルエンジンのリードバルブ取付構
造。 - 【請求項5】 後輪と、ほぼ水平に前傾したシリンダ
と、このシリンダの後輪側に連なるクランクケースと、
このクランクケースに連接され前記後輪を後部に軸支し
たスイングケースと、前記クランクケースのクランク室
に連通する吸気通路と、この吸気通路内に配置される屋
根形のバルブボディの両側面にバルブポートが開口され
たV型リードバルブとをユニット化した2サイクルユニ
ットスイング型エンジンのリードバルブ取付構造におい
て、前記V型リードバルブの中心線を後上方に傾斜させ
てシリンダスカートに対して斜め方向から新混合気を前
記クランク室に導入するように設けるとともに、前記シ
リンダスカートに掃気通路用切欠部が形成され、かつ上
記切欠部の先端が連結部により周方向に連結され、さら
に前記V型リードバルブの中心線が上記連結部と交差す
ることを特徴とする2サイクルエンジンのリードバルブ
取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04010940A JP3084878B2 (ja) | 1992-01-24 | 1992-01-24 | 2サイクルエンジンのリードバルブ取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04010940A JP3084878B2 (ja) | 1992-01-24 | 1992-01-24 | 2サイクルエンジンのリードバルブ取付構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH05195795A JPH05195795A (ja) | 1993-08-03 |
JP3084878B2 true JP3084878B2 (ja) | 2000-09-04 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP04010940A Expired - Lifetime JP3084878B2 (ja) | 1992-01-24 | 1992-01-24 | 2サイクルエンジンのリードバルブ取付構造 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3084878B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0637168U (ja) * | 1992-10-15 | 1994-05-17 | 株式会社吉野工業所 | シール材 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6899066B2 (en) | 2002-12-30 | 2005-05-31 | S & S Cycle, Inc. | Valve assembly |
US7395790B2 (en) | 2004-11-18 | 2008-07-08 | S&S Cycle, Inc. | Reed valve breather for evolution engine |
-
1992
- 1992-01-24 JP JP04010940A patent/JP3084878B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0637168U (ja) * | 1992-10-15 | 1994-05-17 | 株式会社吉野工業所 | シール材 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05195795A (ja) | 1993-08-03 |
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