JPS6119395Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は石油フアンヒータ、電気フアンヒータ
等の反射板と送風機とを具備する暖房機器に使用
する加湿装置に関し、特に簡単な構成で加湿量が
多くて安定でしかも安全な加湿装置に関するもの
である。

従来のこの種の加湿装置、例えば電気ストーブ
の加湿装置は第１図に示すように本体１に配設し
た発熱体２の熱を反射する反射板３の上方に伝熱
板４を配設し、該伝熱板４にアルミニユウム製の
蒸発皿５を着脱可能に載置し、上記発熱体２の幅
射熱を上記反射板３、伝熱板４を介して蒸発皿５
に間接的に熱伝導等により伝達し、該蒸発皿５の
水を蒸発させ加湿するように構成したものであ
る。

上記のように構成した加湿装置であれば、蒸発
皿５に間接的に熱伝導等により伝達して該蒸発皿
５の水を蒸発させるので、水の量、室温等の影響
で蒸発量は少なくしかも不安定であり、その上蒸
発皿５の水を不用意に零すと本体１の充電部にか
かり安全度が低下する欠点があつた。

本考案は上記のような欠点を除去した加湿装置
に関するものである。

以下本考案の加湿装置を電気フアンヒータに実
施した場合について第２図及び第３図とともに説
明する。

本考案の加湿装置は前面に発熱体６及び適数個
の吹出孔７を有する反射板８を備え後面に吸入口
９及びフアン１０を駆動するモータ１１を備えて
なる電気フアンヒータの本体１２の下部に貯水タ
ンク１３を配設し、該貯水タンク１３に多孔質の
セラミツク製の吸水体１４の一方を浸漬し、該吸
水体１４の他方を上記本体１２の反射板８の開口
１５より突出させ、該吸水体１４の他方を上記発
熱体６の幅射熱に当てるとともに該吸水体１４の
他方近傍に吹出口１６を設けて上記フアン１０よ
りの通風を当て、上記貯水タンク１３の水を上記
吸水体１４の毛細管現象を利用して上記発熱体６
の近傍まで吸い上げ、該発熱体６の幅射熱上記反
射板８の反射熱及び上記フアン１０による吹出口
１６よりの吹出風（通風）を当てて蒸発させ加湿
するように構成したものである。

上記の場合、吸水体１４により貯水タンク１３
から吸い上げられた水は発熱体６の幅射熱、反射
板８の反射熱及びフアン１０の風により安定して
蒸発させられる。一方、フアン１０にて発生した
風は吹出口７から吹出されて発熱体６の熱気を本
体前方に送り出して使用場所を温風暖房するとと
もに、一部は反射板８の裏面に案内されながら
徐々に加熱されて吹出口１６より吹出され吸水体
１４の他方で蒸発を促進するとともに、蒸発させ
られた蒸気を拡散して使用場所を（使用場所が部
屋であれば部屋の全域を）均一に加湿する。又、
吸水体１４の他方で蒸発させられた蒸気を風で拡
散することは、吸水体１４の他方での蒸発量を多
くするとともに使用場所を均一に加湿する作用の
他、蒸発させられた蒸気が原因で起る。発熱体６
や反射板８の寿命劣化とか反射板８の曇による反
射効率低下とかの不都合現象を防止る作用を有す
る。更に吸水体１４の他方への通風の構成が、反
射板８に吹出口１６（即ち通風部）を設けるだけ
という頗る簡単なものなので、コストアツプを必
要としない等の利点を有する。

尚、上記構成において、吸水体１４は多孔質の
セラミツク製の他にガラス繊維製、布製にて形成
してもよく、本考案は特に上記実施例に限定され
るものではない。

本考案の加湿装置は上記のような構成であるか
ら、構成が簡単で、加湿量が多く、しかも加湿が
安定するとともに、発熱体や反射板の寿命劣化及
び反射板の反射効率低下を防止することができ、
その上重心が低く安定で、貯水タンクの水を零し
ても活電部にかかることがなく安全度が高い等の
利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の加湿装置の一実施例を示す中央
要部断面図、第２図は本考案の加湿装置の一実施
例を示す要部斜視図、第３図は第２図の中央要部
断面図である。 図面中、６は発熱体、１０はフアン、１２は本
体、１３は貯水タンク、１４は吸水体を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 発熱体と、該発熱体の熱を反射する反射板と該
   反射板の吹出孔を介して上記発熱体の熱気を前方
   に送り出す送風機とを本体に配設し、該本体の下
   部に貯水タンクを配設して、該貯水タンクに吸水
   体の一方を浸漬するとともに、該吸水体の他方を
   上記反射板より突出させて、該吸水体の他方に前
   記送風機の風を当てる通風部を上記反射板に設け
   たことを特徴とする加湿装置。