JPS61192149A - 自動送受話レベル調整回路 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、電話などにおいて送受話レベルの比較に基
づきその送受話レベルを自動的に加減する自動送受話レ
ベル調整回路に関する。

〔従来の技術〕

一般に電話機は、第４図に示すように構成されており、
電話回線り、　、Ｌ、を介して電話交換機に接続される
スピーチネットワーク２は、電話交換機から送られて来
た受話信号を受け、送話信号を電話交換機に送出する送
受切換回路を構成している。

そして、このスピーチネットワーク２には、送受器４の
送話マイクロホン６から送話信号が送話側系統の増幅器
８を介して加えられ、スピーチネ−／　）ワーク２から
の受話信号は、受話側系統の増幅器ＩＯを介して送受器
４の受話スピーカ１２に加えられる。

〔発明が解決しようとする問題点〕

従来、このような電話機を用いて通話をする場合、通話
距離が長いときや騒音レベルが高いときなど、相手側電
話機からの受話信号レベルが小さく、十分な了解度が得
られないと、受信側では心理的に相手に到達する信号レ
ベルも小さいものと錯覚し、大声を出して了解度を高め
ようとする。

また、相手側では、送信側の大声によらて受話レベルが
大きくなるため、声を小さくしても相手側の了解度は低
下しないものと錯覚し、さらに声が小さくなる傾向があ
るため、ますます通話し難くなることが経験的に知られ
ている。

これは、自己の受話レベルと相手側の電話機の受話レベ
ルとが直接に関係しているものと錯覚することに起因し
ており、このような送受話レベルの不揃いは、正常な通
話状態を妨げる原因になっていた。

そこで、この発明は、送受話レベルを自動的に加減して
正常な通話状態を得ようとするものである。

〔問題点を解決するための手段〕

すなわち、この発明は、受話信号レベルと送話信号レベ
ルとを比較して両者のレベル差を検出するレベル差検出
手段と、このレベル差検出手段が発生するレベル差信号
に応じてレベル制御信号を発生する制御信号発生回路と
、この制御信号発生回路が発生するレベル制御信号によ
り送話出力側の送話信号レベルを加減する送話側レベル
調整手段と、前記制御信号発生回路が腿生するレベル制
御信号により再生出力側の受話信号レベルを加減する受
話側レベル調整手段とから構成されたものである。

〔作　用〕

したがって、この発明は、送話信号レベルと受話信号レ
ベルとを比較して両信号のレベル差を検出し、受話信号
レベルが小さいときには、送話信号レベルをレベル差に
応じて小さくするとともに受話信号レベルを大きく調整
し、また、受話信号レベルが大きいときは、受話信号レ
ベルをレベル差に応じて小さくするとともに送話信号レ
ベルを大きく調整している。

〔実施例〕

以下、この発明の実施例を図面を参照して詳細に説明す
る。

第１図はこの発明の自動送受話レベル調整回路の実施例
を示し、第４図に示す電話機と同一部分には同一符号を
付しである。

第１図において、送受器４の送話マイクロホン６の出力
側における送話側系統１４からの送話信号と、増幅器１
０の出力側における受話側系統１６からの受話信号は、
それぞれバッファ増幅器１８．２０を介して両信号のレ
ベル差を検出するレベル差検出手段としてのレベル比較
器２２に加えられている。

このレベル比較器２２が発生したレベル差検出信号は、
そのレベル差信号に応じてレベル制御信号を発生する制
御信号発生回路２４に加えられ、この制御信号発生回路
２４が発生するレベル制御信号は、信号レベルを加減す
る送話側レベル調整手段として送話側系統１４に設置さ
れた電子ボリューム回路２６、受話側レベル調整手段と
して受話側系統１６に設置された電子ボリューム回路２
８にそれぞれ加えられている。

電子ボリューム回路２６は送話側系統１４を通過する送
話信号のレベルをレベル制御信号に基づき加減するもの
であり、また、電子ボリューム回路２８は受話側系統１
６を通過する受話信号のレベルをレベル制御信号に基づ
き加減するものであり、両者のレベル調整関係は互いに
逆の関係になるように制御される。

以上の構成に基づき、その動作を説明する。

スピーチネットワーク２から増幅器１０の出力側におけ
る受話側系統１６に現れる受話信号レベルをＶｌｌｆ工
、スピーカ、１２に加えられる再生受話信号レベルをＶ
ＩＯ、マイクロホン６の送話信号レベルを■１１．ｉ、
送話側系統１４の増幅器８の入力側に現れる送出送話信
号レベルを■７゜とする。

そして、受話信号レベルＶＲＩＮおよび送話信号レベル
■ＴＩＮは、それぞれバッファ増幅器１８．２０を介し
てレベル比較器２２に加えられ、両イシ号レベル差±Δ
■が求められる。

この場合、受話信号レベルＶ□、が送話信号レヘルｖ７
Ｉ、ｌニ比較して小さい場合（ＶＲＩＮ　＜　Ｖｔ＋ｎ
）には、その極性が正（＋）、これらの信号レベルの関
係が逆の場合（■□ｓ　＞Ｖｔ＋Ｎ）には、その極性が
負（＝）になるものとする。

そこで、受話信号レベルＶＲＩＮが送話信号レベ／Ｌ’
Ｖｔ＋ｓニ比較して小さい場合（ＶＲＩＮ　＜　Ｖｙ＋
Ｎ）には、レベル比較器２２で検出された信号レベル差
＋ΔＶが制御信号発生回路２４に加えられ、制御信号発
生回路２４からその信号レベル差＋ΔＶに応じて電子ボ
リューム回路２８に受話信号レベルＶ　ＲＩＭを大きく
するようなレベル制御信号ＶＲＣが加えられるとともに
、信号レベル差＋ΔＶに応じて送話信号レベルＶ　ＴＩ
Ｎを小さくするようなレベル制御信号ｖＴ、が加えられ
る。この場合、電子ボリューム回路２６．２８では、そ
の内部インピーダンスが加減され、再生受話信号レベル
■え。が増幅されるとともに、送出送話信号レベル■１
゜が低減される。

この結果、スピーカ１２から再生される音声が大きくな
るとともに、相手電話機への送出送話信号レベル■７゜
が低減される結果、相手側は受話レベルの低下により心
理的に声が大きくなるので、受話信号レベルＶ　ＲＩＭ
が増大する。

この場合、受話信号レベルＶ　ＲＩＭが大きくなると、
その分だけ送話信号レベルＶ？１８との間の信号レベル
差が小さくなるので、電子ボリューム回路２６．２８の
レベル増幅率が制御され、特定の送受信号レベルで平衡
することになる。

また、受話信号レベルＶＩＩＮに比較して送話信号レベ
ル■Ｔ１Ｎが小さい場合（ＶＩＩＩＮ　＞　ＶＴＩＮ　
）には、レベル比較器２２からその信号レベル差−Δ■
が制御信号発生回路２４に加えられ、制御信号発生回路
２４からその信号レベル差−ΔＶに応じて電子ボリュー
ム回路２８に受話信号レベルＶＩＩＮを小さくするよう
なレベル制御信号ＶＲＣが加えられるとともに、信号レ
ベル差−Δ■に応じて送話信号レベルｖＴ□を大きくす
るようなレベル制御信号ＶＴＣが加えられる。このとき
、電子ボリューム回路２６．２８の内部インピーダンス
が加減され、再生受話信号レベルＶＲＯが低減されると
ともに、送出送話信号レベルＶＴＯが増幅される。

この結果、スピーカ１２から再生される音声が小さくな
るとともに、相手電話機への送出送話信号レベルＶ７（
１が増幅される結果、相手側は受話レベルの増大により
心理的に声が小さくなり、受話信号レベルＶ□８が小さ
くなる。

この場合、受話信号レベルＶ　ＲＩＭが小さくなると、
その分だけ送話信号レベルｖ７ＩＮとの間の信号レベル
差が小さくなるので、電子ボリューム回路２６．２８の
レベル増幅率が制御され、特定の送受信号レベルで平衡
が取られる。

第２図は、送話信号レベルＶＴＩＮに対する再生受話信
号レベル■８゜の出力特性を示しており、再生受話信号
レベルＶＲＯは送話信号レベルＶＴＩＮに応じて直線的
に増減している。

また、第３図は、受話信号レベルＶ　ＲＩ　Ｈに対する
送出送話信号レベルＶｔＯの出力特性を示し、送出送話
信号レベルＶア。は受話信号レベルＶ　ＲＩ　Ｎに応じ
て直線的に増減している。

これらの出力特性から明らかなように、相手電話機から
の受話信号レベルに無関係に受信側で送受レベルを加減
し、すなわち、相手側の音声が小さい場合には、受信側
の受話信号レベルの増幅に加えて送話信号レベルの低減
によって相手側に声を太き（するような操作が自動的に
行えるため、受話信号レベルが高くなり、了解度を高め
るために意識的に声を大きくする必要がなく、また、相
手側からの音声レベルが高い場合には、相手側への送話
信号レベルを大きくすることにより、相手側への音声を
抑えるような操作が自動的に行える。

この結果、一定の受話音声レベルが維持され、良好な通
話状態が得られる。

なお、この実施例では、レベル調整手段として電子ボリ
ューム回路２６．２８を設置したが、レベル制御信号に
基づいて増幅利得が調整される利得可変増幅器などを用
いてもよい。

〔発明の効果〕

以上説明したように、この発明によれば、次のような効
果が得られる。

ｆａｌ　　送受話信号レベルのレベル差を検出し、相手
側の声が小さい場合には受話信号レベルを増幅して大き
くするとともに、送話信号レベルを抑えて相手側に声を
大きくさせ、また、相手側からの声が大きい場合には相
手側への送話信号レベルを大きくするので、特定の送受
話信号レベルで平衡状態となることによって良好な通話
状態が得られ、了解度を高めることができる。

ｆｂｌ　　相手側が十分に大きな声を出していても、回
線の状況などにより受話信号レベルが小さく、十分な了
解度が得られない場合にも、受話信号レベルの増幅によ
って受信側では相手側からの音声を大きくすることがで
き、了解度を高めることができる。

（Ｃ１この発明の自動送受話レベル調整回路を双方の電
話機に設置した場合には、互いに電話機同士の信号レベ
ル制御が連係されることになり、電話回線の遠近などに
無関係に安定した高了解度での通話状態が維持できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の自動送受話レベル調整回路の実施例
を示すブロック図、第２図および第３図はレベル調整制
御における出力特性を示す説明図、第４図は従来の電話
機の構成を示すブロック図である。 １４・・・送話側系統、１６・・・受話２側系統、２２
・・・レベル差検出手段としてのレベル比較器、２４・
・・制御信号発生回路、２６・・・送話側レベル調整手
段としての送話側電子ボリューム回路、２８・・・受話
側レベル調整手段としての受話側電子ボリューム回路。 第２図 ＶＴＩＮ 第３図 □ＶＲＩＮ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 受話信号レベルと送話信号レベルとを比較して両者のレ
   ベル差を検出するレベル差検出手段と、このレベル差検
   出手段が発生するレベル差信号に応じてレベル制御信号
   を発生する制御信号発生回路と、この制御信号発生回路
   が発生する前記レベル制御信号により送話出力側の送話
   信号レベルを加減する送話側レベル調整手段と、前記制
   御信号発生回路が発生する前記レベル制御信号により再
   生出力側の受話信号レベルを加減する受話側レベル調整
   手段とから構成されたことを特徴とする自動送受話レベ
   ル調整回路。