JPS61187635A - 分析スライドの封止具 - Google Patents

分析スライドの封止具

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JPS61187635A
JPS61187635A JP2916385A JP2916385A JPS61187635A JP S61187635 A JPS61187635 A JP S61187635A JP 2916385 A JP2916385 A JP 2916385A JP 2916385 A JP2916385 A JP 2916385A JP S61187635 A JPS61187635 A JP S61187635A
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JP
Japan
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analysis
slide
analytical
liquid sample
sealing device
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JP2916385A
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English (en)
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Nakatsugu Yaginuma
柳沼 仲次
Noriyoshi Sekikawa
関川 宣義
Kikuo Hirai
平井 希久生
Yuzo Iwata
岩田 有三
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01LCHEMICAL OR PHYSICAL LABORATORY APPARATUS FOR GENERAL USE
    • B01L3/00Containers or dishes for laboratory use, e.g. laboratory glassware; Droppers
    • B01L3/50Containers for the purpose of retaining a material to be analysed, e.g. test tubes
    • B01L3/508Containers for the purpose of retaining a material to be analysed, e.g. test tubes rigid containers not provided for above
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01LCHEMICAL OR PHYSICAL LABORATORY APPARATUS FOR GENERAL USE
    • B01L2300/00Additional constructional details
    • B01L2300/04Closures and closing means
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01LCHEMICAL OR PHYSICAL LABORATORY APPARATUS FOR GENERAL USE
    • B01L2300/00Additional constructional details
    • B01L2300/08Geometry, shape and general structure
    • B01L2300/0809Geometry, shape and general structure rectangular shaped
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  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Non-Biological Materials By The Use Of Chemical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の分野] 本発明は1分析スライドの封止具に関するものである。
さらに詳しくは本発明は、分析スライドを用いて液体試
料中の特定成分の定量分析を行なう臨床化学検査操作の
際のインキュベーション工程における多層分析要素から
の液体試料の蒸発を低減する機能を有する封止具の改良
に関するものである。
[発明の背景] 現在の医療においては的確な診断と適切な治療とを行な
うために、生体液中の特定成分の定量分析を行なう臨床
化学検査が重要視されている。この臨床化学検査に頻繁
に用いられる測定原理として、分光学的測定法を挙げる
ことができる。
分光学的測定法は、試料中の測定対象となる特定成分(
アナライト)または酵素反応を含む化学反応の結果生じ
たアナライトの生成物の吸光度あるいは吸光度の変化を
比色測光することを原理として利用する方法である。ア
ナライトまたはその生成物自体が発色もしくは変色を呈
しない場合には、アナライトの化学反応とカップリング
して発色反応する適当な発色試薬を用いることもでさる
従来の臨床化学検査において上記測定原理を用いた分析
は、湿式法と呼ばれる分析法で行なわれてきた。湿式法
は、酵素反応を利用する測定を例にとれば、下記のよう
な操作により実施される。
アナライトを含有する血漿等の液体試料(あるいはその
希釈液)と酵素溶液とをセルに入れ、充分混、和した後
にインキュベータに入れて酵素反応を生起させる。この
湿式法におけるインキュベータは、水を入れた浴槽と、
この浴槽を所定温度、たとえば約37℃に保つための加
熱源とから構成されており、インキュベーションは浴槽
内に上記のセルを約5〜10分間放置する操作などによ
り実施される。このインキュベーションの後に、セルの
一方から所定波長、たとえば近紫外領域光(波長:19
0〜400nm)あるいは可視領域光(波長:400〜
800nm)を照射し、このセルと溶液とを透過した光
を光検出器で光電変換し、その吸光度からアナライトを
定量分析するのである。
しかしながら、このセルあるいは試験管などを用いる方
法では、多量の液体試料が必要であること、取扱いが面
倒であり、簡易かつ迅速な測定が困難なこと、そして多
数の被検液を連続的に測定することが困難であること等
の問題がある。このような問題に対処するために、多層
分析要素を用いる乾式法による分析方法が上記湿式法に
代りに提案され、この乾式法は既に一部では実用に供せ
られている。
多層分析要素は、一般に透明なシート状プラスチック製
支持体の上にアナライトと直接もしくは間接に反応して
発色、変色などの呈色を示す試薬を含有する反応層が付
設された基本構成からなるものであり、この基本構成に
基づいた各種の態様の多層分析要素が既に知られている
多層分析要素は、通常は、上下両面に開口を有する薄い
プラスチック製のフレームに収容された分析スライドの
形態として用いられる。このような分析スライドの例と
しては、実開昭56−142454号および特開昭57
−63452号各公報に記載されているような、透明な
支持体、試薬層、多孔性展開層が順次積層された一体型
多層分析要素と、中央に比色測光用の開口(円形孔状部
)が形成された下部フレームおよび中央に液体試料を付
与するための開口が形成された上部フレームから構成さ
れ、下部フレームと上部フレームの間に一体型多層分析
要素が収容され、両フレームの周縁が溶着されて接合し
た構造からなるものを挙げることができる。
上記のような分析スライドを用いる液体試料の分析操作
は、一般に、上部フレームの開口部から液体試料を多層
分析要素に点着し、液体試料が分析要素内に展開した後
に、たとえば、37℃、6分間(7)インキュベーショ
ンにかけ、発色反応を充分行なわせてから、下部フレー
ムの孔を通して分析要素の発色部に光を投射し、反応層
からの反射光を比色測光して特定成分の定量分析を行な
うような方法により実施されている。
分析スライドを用いる液体試料の分析操作は、正確な分
析測定および測定操作の簡便化を可能とする分析装置を
用いることにより自動的に行なうことができる。このよ
うな分析装置には、分析スライドに液体試料を点着する
ための点着部位、液体試料が点着された分析スライドを
加温してアナライトの呈色反応を進行させる装置(イン
キュベータ)、そして分析スライド内での呈色反応を光
学的に検知するための測光装置が備えられている。この
インキュベータは、分析スライドを、利用する反応系に
応じて適当な温度と時間とを設定してインキュベーショ
ンするための装置である。
分析スライドは、上記のように多層分析要素に液体試料
を点着するための開口を有するものであるが、分析要素
に点着された液体試料が、特にインキュベーション工程
において蒸発するとの問題がある。また1分析要素内で
アナライトと試薬との反応によりアンモニア、二酸化炭
素等の反応性気体を発生させ、この反応性気体を反応成
分として呈色反応を起させるような反応系を利用する場
合には、発生した気体の一部が多孔性展開層を通過し、
上記の開口から外部に放出されて、目的の呈色反応に寄
与せず、このため得られた分析値が真の値よりも低い値
となるとの問題がある。
そこで、液体試料の蒸発を低減させる目的、また分析ス
ライドへの加温を効率化し、かつ加温条件に均一化を図
る目的、そしてまた利用する反応系によっては、生成気
体の外部への放出を防止する目的などのさまざまな目的
にて、分析スライドを分析スライドキャリヤに収容封止
してインキュベーション工程を実施する場合がある0分
析スライドキャリヤとは、インキュベーション工程にお
いて分析スライドを収容封止しながら、分析スライドと
一体となって移動するものである0分析スライドキャリ
ヤの例としては、特開昭58−21566号公報に記載
されているような、多層分析要素の下面(支持体側の面
)に対面する部分において開口されたハウジングの形態
にあるものが挙げられる。
木発明者が、分析スライドと分析スライドキャリヤを用
いた液体試料中の成分の定量分析方法について検討した
ところ、インキュベーション工程においてアンモニアな
どの反応性気体を発生させて、その気体により呈色反応
を起させる反応系を利用する分析スライドの封止に公知
の分析スライドキャリヤを用いた場合、測定精度に影響
を及ぼす重大な問題が発生することが判明した。
すなわち、分析スライドに収容されている分析要素内で
アナライトの化学反応によって発生した反応性気体の内
の少なからぬ部分が呈色反応に寄与せず、分析スライド
キャリヤの内部表面、特に分析要素の液体試料点着面に
対面する内部表面に吸着されるとの問題があることが判
明した0分析スライドキャリヤは、その内部に収容した
分析スライドが−サイクルの分析操作に用いられたのち
、その分析スライドを排出し1次いで未使用の分析スラ
イドを新たに収容封止して、その分析スライドをインキ
ュベーション工程の間封止するように繰り返し使用され
る。このため、上記のように第一回目のインキュベーシ
ョン工程においては、分析スライドキャリヤの内側表面
が反応性気体が吸着することにより呈色反応が減少し、
従って測定値が真の値よりも低くでる傾向があるのに対
して、第二回目以降のインキュページ璽ン工程において
は、キャリヤ内側表面への吸着による反応性気体の消費
が大幅に低減するか、反応性気体がキャリヤ内側表面に
吸着しなくなるか、あるいはキャリヤ内側表面に吸着さ
れていた反応性気体が脱離して分析スライドの呈色反応
に寄与し、逆に測定値を真の値よりも高くするなどの各
種の誤差が発生する傾向がある。
すなわち、分析スライドキャリヤ竜どの公知の分析スラ
イドの封止具を用いても、得られる測定値の変動を充分
に防止することができない。
[発明の目的] 本発明の第一の目的は、改良された分析スライの封止具
を提供することにある。
本発明の第二の目的は1分析スライドに収容されている
多層分析要素内にてアナライトの化学反応によって発生
する反応性気体に対する吸着力が低減された分析スライ
ドの封止具を提供することにある。
本発明の第三の目的は、測定値の変動の低減を可能にす
る分析スライドの封止具を提供することにある。
[発明の要旨] 本発明は、上下両面に開口を有するフレームに収容され
た分析スライドの形態にある多層分析要素に液体試料を
付与し、これをインキュページ璽ンすることにより多層
分析要素内に発生した反応を検知することからなる液体
試料分析方法の、上記インキュベーション工程における
多層分析要素からの液体試料の蒸発を低減する機能を有
し、多層分析要素の液体試料付与面を実質的に被覆する
ように分析スライドに隣接して配置される封止具であっ
て、多層分析要素の液体試料付与面に対面する封止具表
面の少なくとも一部が弗素含有ポリマーにより形成され
ていることを特徴とする分析スライドの封止具にある。
[発明の効果] 本発明の分析スライドの封止具に用いられる弗素含有ポ
リマーは、表面エネルギーが小さく、分析スライドより
発生する反応性気体に対して物理的吸着、吸収を起しに
くい、また、弗素含有ポリマーは化学的にも安定した物
質であるため、上記反応性気体に対して化学的吸着、吸
収を起すこともない、したがって本発明の分析スライド
の封止具は、分析スライドに収容されている多層分析要
素にてアナライトの化学反応によって発生する反応性気
体をほとんど吸着することがないため、前述のような測
定値の変動の低減に極めて有効である。
また、弗素含有ポリマーは分・析スライドと分析スライ
ド用の封止具との間のすべりを良くする作用も有してお
り1分析操作上、特に分析装置を用いた自動分析におい
て、有利である。そして、弗素含有ポリマーは上記のよ
うに化学的に安定した物質であるため、多層分析要素に
含まれる試薬類およびその層構成に悪影響を及ぼすこと
もない。
よって本発明の分析スライドの封止具は、反応性気体が
発生することのない分析スライドに用いる場合にも問題
はなく1分析操作上においては有利である。
さらに弗素含有ポリマーは広く用いられている素材であ
るため、本発明は容易に実施できる。
[発明の詳細な記述] 本発明の分析スライドの封止具には、具体的には様々な
構成および機能からなるものが包含される。
その例としては、封止具がインキュベーション工程にお
いて分析スライドと一体となって移動するもので、多層
分析要素の下面に対面する部分において開口されたハウ
ジングの形態にあるものを挙げることができる。その具
体例としては、特開昭58−21568号公報記載のイ
ンキュベータに用いられているrキャリヤ1、特開昭5
8−21567号公報記載のインキュベータに用いられ
ているr保持体1とr上部カバー1との組合せ、特開昭
53−81292号公報記載の分析装置に用いられてい
るrスライド保持部材1のように、分析装置内での分析
スライドの移動を封止具単位で行なうように、一つの封
止具が一つの分析スライドを収容、封止するように構成
されているものを挙げることができる。
また、封止具がインキュベーション工程において分析ス
ライドと一体となって移動するもので、シート状をなし
、分析スライドを収容するフレームの上面開口を封止で
きるようにされているものもある。その具体例としては
、実公昭59−10620号公報記載の液体試料化学分
析カートリッジに用いられているr水分防止蒸発カバー
1のように、分析スライドの上面に開閉可能となるよう
に設けられているものを挙げることができる。上記公報
に記載されているように、これらの封止具のうちには、
その一端または一辺が分析スライドを収容するフレーム
の一端または一辺に開閉しうるように固定されている封
止具、および少なくとも対向する二辺に溝を有する側壁
を有するフレームに、上記溝に沿ってすべらせて出入さ
せることができる封止具が含まれる。
さらに、封止具がインキュベーション工程において分析
スライドと一体となって移動するものの他の例としては
、実開昭57−647号公報記載の化学分析用恒温保持
装置に用いられているr密閉用ガイドベルト1のように
ベルト状に構成されて封止作用を果たしているものもあ
る。
また、封止具としては、インキュベーション工程におい
て分析スライドに対して相対的な移動を行なう封止具、
たとえば特開昭56−77746号公報記載の分析装置
に用いられている「搬送部材1のように円盤状に構成さ
れ、その周囲に複数の分析スライドの挿入部を有し、こ
れら複数のスライドの分析操作を同時に行なえるように
したものもある。
すなわち本発明の対象の封止具は、上下両面に開口を有
するフレームに収容された分析スライドの形態にある多
層分析要素に液体試料を付与し、これをインキュページ
重ンにかけることにより多層分析要素内に発生した反応
を検知することからなる液体試料分析方法の、上記イン
キュベーション工程における多層分析要素からの液体試
料の蒸発を低減する機能を有し、多層分析要素の液体試
料付与面を実質的に被着するように分析スライドに隣接
して配置される封止具である限り、他に特別の限定はな
い、なお、本発明におけるr封止Jとはこれまでの記述
からも明らかなように、分析スライドを外気から完全に
遮断する必要はなく、インキュベーション工程における
多層分析要素からの液体試料の蒸発を、分析スライドの
ままの状態にある場合の蒸発に比較して低減することの
できる程度の封止をも包含するものである。
ただし、本発明の対象の封止具は、添付した第1図、第
2図および第3図に示されているような、多層分析要素
の下面に対面する部分において開口されたハウジングの
形態にあって分析スライドを収容して移動させるキャリ
ヤであることが好ましい。
本発明の封止具は、多層分析要素の液体試料付与面に対
面する封止具表面の少なくとも一部が弗素含有ポリマー
により形成されていれば本発明の目的を達成することが
可能であるが、多層分析要素の液体試料付与面に対応す
る封止具表面の実質的に全面が弗素含有ポリマーにより
形成されていることが好ましい。
本発明において使用できる弗素含有ポリマーには特に制
限はないが、現在実用的に供給されているものとして、
ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン
・ヘキサフルオロプロピレンコポリマー、ポリクーロト
リフルオロエチレン、ポリ弗化ビニリデンおよびポリ弗
化ビニルを挙げることができる。これらの弗素含有ポリ
マーについては、高分子材料便覧(高分子学会編)等の
資料を参考にして製造することもできるが、既に多くの
製造会社より様々な性質を有する製品が市販されており
、これらの市販品を用いることができる。
分析スライドの封止具の表面部分を上記弗素含有ポリマ
ーで構成するには、様々な方法を用いることができる。
たとえば、弗素含有ポリマーを成型して封止具を製造す
る、金属製の封止具に弗素含有ポリマーを焼結して弗素
含有ポリマ一層を付設する、封止具に弗素含有ポリマー
の微粉末または分散液等を用いて弗素含有ポリマ一層を
付設する、封止具の表面上で重合させて弗素含有ポリマ
ーの被膜層を形成する、弗素含有ポリマーよりなるテー
プまたはフィルムによって封止具の表面を被覆して弗素
含有ポリマー含有層を付設する等の方法が利用される。
次に本発明の封止具に弗素含有ポリマーを付設する位置
の例を、第1図、第2図および第3図に記載されている
分析スライドキャリヤを例にとって説明する。
第1図および第2図において、分析スライドキャリヤ(
金属製)はlOにより示されており、第1図に示すよう
に分析スライド20が収容されるように形成されている
。第2図は第1図に示した分析スライドキャリヤを裏返
しの状態にして内部が見えるように示している。このキ
ャリヤは底部(第1図の下側の面、および第2図の上側
の面)と一方の側部が開放されている。この構成は、イ
ンキュベーション工程の効率化および均一な熱付与、そ
してキャリヤへの分析スライドの出し入れ操作の効率化
に有効である。またキャリヤの蓋部13(第1図の上側
の面および第2図の下側の面)の一部に設けられた開口
12(分析スライド確認用開口)は、インキュベーショ
ン工程におけるキャリヤ内部の分析スライド20の検知
を容易にする機能を有する。
第1図および第2図に示された分析スライドキャリヤに
おいては、第2図のキャリアの内側表面の略中央部が多
層分析要素の液体試料付与面に(第1図における点着用
開口21を介して)対応する表面部分となる、従って弗
素含有ポリマーを、第2図の11(斜線部分)に示され
たように、当該表面部分を被覆するように付設すること
が有効である。
また、第3図に示す分析スライドキャリアのように弗素
含有ポリマーは、さらにキャリヤ内側面の他の表面にも
付設することもでき、これも本発明の好ましい態様であ
る。第3図におけるキャリア30、分析スライド確認用
開口32および蓋部33は、それぞれ第1図および第2
図におけるキャリア10、分析スライド確認用開口12
および蓋部13にそれぞれ対応するものである。第3図
に示された分析スライドキャリ・ヤにおいては、第3図
の31(肩線部分)に示されたように、弗素含有ポリマ
ーを、キャリアの内側表面の全部に弗素含有ポリマーを
被層するように付設しである。
さらに、キャリヤの全面に弗素含有ポリマーを付設する
こともできる。この場合は、前述の本発明の効果に加え
て、キャリア同志のすべりもよくなるという作用も生じ
、分析操作上においてはさらに有利となる。゛ なお1分析スライド封止具は前述の公知例にもあるよう
に、分析スライドを用いた自動分析を行なう場合に利用
される分析装置内に設けることができる。この場合の封
止具への弗素含有ポリマーの付設位置についても同様に
考えればよい、すなわち、封止具の表面で分析スライド
内の多層分析要素の液体試料付与位置に対応する部分の
少なくとも一部、好ましくは対応する表面部分全部に弗
素含有ポリマ一層を付設する方法により、分析要素内に
て発生する反応性気体の封止具への吸着を低減すること
ができる。
なお、分析操作中に反応性気体が発生する多層分析要素
としてはいくつかの例が存在するが、具体的には、特開
昭58−77661号公報記載のrアンモニアまたはア
ンモニア生成基質分析用一体型多層分析材料」および特
公昭58−19062号公報記載のr一体型分析要素J
を挙げることができる。特に発生する気体がアンモニア
である場合、すなわちアナライトがアンモニアまたはア
ンモニア生成基質である場合には、アンモニアが吸着さ
れやすい気体であること、一般にアンモニアは生体液の
分析において重要なアナライトであること等の点から1
本発明の分析スライドの封止具は特に有効である。なお
、「アンモニア生成基質」とは、特定の試薬と反応して
それ自体からアンモニアを生成するか、あるいは複数個
の反応系を経由してアンモニアを生成するような化合物
または化合物群を意味するものであり、その具体例とし
ては尿素、クレアチニン等を挙げることができる。
次に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが1本発
明がこれらに限定されるものであにことはいうまでもな
い、なお、実施例1において使用された分析スライドは
、下記のように作成された一体型多層分析要素をスライ
ド内に収容したものである。
[尿素窒素分析用一体型多層分析要素の作成]透明なポ
リエチレンテ1/フタレー) (PET)フィルム(厚
さl 80 u、m)の上に呈色性指示薬層(乾燥層厚
104m)を塗布、乾燥することにより形成した0次に
、撥水性が付与されたメンブランフィルタ−(商品名:
富士ミクロフィルターFM500:富士写真フィルム■
製:厚さ140JLm、空孔率75%、平均孔径5pm
を撥水性シリコーン樹脂のへキサン溶液に浸積後、乾燥
することにより撥水性を付与したもの)を、上記指示薬
層(乾燥状態においても接着性を有している)に貼り付
は接着することによりバリア一層を形成した。
次いで、バリア一層上に反応層(乾燥層厚20ILm)
、光遮蔽層(乾燥層厚5ルm)および接着層を順次塗布
、乾燥することにより形成した。
さらに、乾燥状態にある上記各層を塗布した面を水で膨
潤させ、その上に展開層として、布(コツトンブロード
100番)を圧着ラミネートして接着し血中尿素窒素測
定用の一体型多層分析要素を作成した。
なお指示薬層、反応層、光遮蔽層および接着層の形成に
用いられる塗布液の組成と調製法は、それぞれ以下に示
すものである。各層の塗布液は、前記の乾燥層厚になる
ように塗布した。
指示薬層塗布液 ブロモクレゾールグリーン  60mgポリ酢酸ビニル
・アクリル酸エステル 共重合体ラテックス 固形物含有量的50%、 pH4,4)         5g 3.3−ジメチルグルグル酸  20g水      
                2m立反応層塗布液 ゼラチン           10g水      
             100m見p−ノニルフェ
ノキシ ポリグリシドール      0.3gウレアーゼ  
       0.8gエチレンジアミンテトラ酢酸・ 四ナトリウム塩      0.4g 以上の組成からなる塗布液を、オルト燐酸二ナトリムと
水酸化ナトリウムを用いpH8に調整した。
光遮蔽層塗布液 二酸化チタン微粉末       4gゼラチン   
         4gp−ノニルフェノキシ ポリグリシドール    0.15g 水                     40m
交接着層塗布液 ゼラチン          2.5g水      
               50 m fLp−ノ
ニルフェノキシ ポリグリシドール     0.15g[実施例1] 上記の方法により作成した尿素窒素分析用多層分析要素
を、上下用面の中央部に円形の開口部を有するプラスチ
ック製フレーム内に収容し、第1図の20に示される形
態の尿素窒素分析スライドを調製した。
第1図と第2図にて10で示された形状の分析スライド
キャリヤ(アルミニウム製、表面アルマイト加工)の、
分析スライドの点着用開口21(内部に収容されている
多層分析要素への液体試料の点着に利用される部分)に
対面する表面部分に、ポリテトラフルオロエチレン(P
TEF) 製の接着テープ(厚み80JLm)を第2図
の11(斜線部分)で示されるように貼り付けた。
このPTEFテープを接着付設した分析スライドキャリ
ヤと尿素窒素分析スライドとを用い、市販コントロール
血清、モニトロールエ・X(米国ディト社製)について
尿素窒素の自動分析をくり返し行なった。この自動分析
操作は前述の特開昭58−21566号公報に記載され
ているインキュベータが組み込まれた富士ドライケムシ
ステム自動分析装置(富士写真フィルム株式会社製)を
用いて行なった。インキュベーションは37℃、6分間
の条件にて行なった。
[比較例1] PTFEテープを付設しなかった以外は実施例1と同一
で、アルマイト加工面を露出した状態にあるキャリヤを
用いた以外は、実施例1と同様にして尿素窒素の測定を
行なった。
実施例1および比較例1の測定結果を下記第1表に示す
以下余白 第1表 尿素窒素測定値 (試料:モニトロールエ・X) 1回目  2回目  3回目 実施例1  15.0 14.9 15.0比較例1 
 14.1 15.0 15.0第1表から明らかなよ
うに、実施例1のキャリヤを用いた場合には、実質的に
同一の値がくり返し得られ、測定値の再現性が高いこと
がわかる。
これに対し、比較例1のキャリヤを用いた場合には、1
回目の測定値は2回目以降の測定値と比較して明らかに
低い値を示す、よって、比較例1の1回目の測定値が、
アンモニアガスのキャリヤ表面への吸着に影響を受けて
いることが明らかである。
[実施例2] 実施例1で使用した尿素窒素分析用一体型多層分析要素
に対して以下の変更(1および2)を行なったほかは、
実施例1と同様にして、アンモニア分析用分析スライド
を作成し°た。
1)呈色指示薬層に含まれる発色試薬をブロムクレゾー
ルグリーンからブロムフェノールブルーに変更した。
2)反応層よりウレアーゼを取り除き、感度増大のため
塗布液のpHを10.0に変更した。
このようにして得られたアンモニア分析スライドと実施
例1で用いた分析スライドキャリヤを用いて、実施例1
と同様にして尿素窒素分析を行なった後、キャリヤ内に
吸着残存したアンモニアガスの測定を行なった。
[比較例2] 比較例1と同一の多層分析要素の試料点着面に対応する
部分のアルマイト(酸化アルミニウム)面が露出したキ
ャリヤを用いたほかは、実施例2と同様にして、キャリ
ヤ内に吸着残存するアンモニアガスの測定を行なった。
実施例2および比較例2の測定結果を第2表に示す。
第2表 表面素材   残存アンモニア量 実施例2    PTEF    O,0009JLg
比較例2 酸化アルミニウム 0.31Lg第2表から
明らかなように、実施例2のキャリヤにはアンモニアガ
スの残存はほとんどないことを示している。これに対し
て比較例2のキャリヤはキャリヤ表面への吸着による多
量のアンモニアガスの残存が確認された。
[実施例3] 滴下する試料として、市販コントロール血清、モニトロ
ールI@Xの代りに、約100 m g /diの尿素
窒素を含む7%ヒト血清アルブミン水溶液を用いたほか
は、実施例1と同様の分析スライド、分析スライドキャ
リヤ、および自動分析装置を用いて同じ条件にて尿素窒
素の分析を行なった、測定回数は15回である。
[比較例3] 比較例1と同一の多層分析要素の試料点着面に対応する
部分のアルマイト(酸化アルミニウム)面が露出したキ
ャリヤを用いたほかは、実施例3と同様にして、尿素窒
素の分析を行なった。測定回数は同じ<15回である。
実施例3および比較例3の測定結果を第3表に示す。
第3表 尿素窒素量     CV値 実施例3 100.5mg/dll  1.1%比較例
3  96.5mK/d1 1.4%第3表から明らか
なように、実施例3のキャリヤ(本発明の封止具に従う
もの)は、表面へのアンモニアガスの吸着が殆ど無いた
め、比較例3のキャリヤを用いた場合よりも測定値が高
く、測定値の変動(CV値)も減少している。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、本発明の封止具の一例である分
析スライド用キャリヤの構成を模式的に示すための斜視
図である。 第3図は、本発明の封止具の他の一例である分析スライ
ド用キャリヤの構成を模式的に示すための斜視図である
。 10.30:キャリヤ、20:分析スライド、11.3
1:弗素含有ポリマ一層、21:点着用開口、12.3
2=分析スライド確認用開口、13.33:蓋部 特許出願人 富士写真フィルム株式会社代 理 人 弁
理士  柳 川 泰 力筒2図 第3図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、上下両面に開口を有するフレームに収容された分析
    スライドの形態にある多層分析要素に液体試料を付与し
    、これをインキュベーションすることにより多層分析要
    素内に発生した反応を検知することからなる液体試料分
    析方法の、上記インキュベーション工程における多層分
    析要素からの液体試料の蒸発を低減する機能を有し、多
    層分析要素の液体試料付与面を実質的に被覆するように
    分析スライドに隣接して配置される封止具であって、多
    層分析要素の液体試料付与面に対面する封止具表面の少
    なくとも一部が弗素含有ポリマーにより形成されている
    ことを特徴とする分析スライドの封止具。 2、上記封止具がインキュベーション工程において分析
    スライドと一体となって移動するものであることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の封止具。 3、上記封止具が、多層分析要素の下面に対面する部分
    において開口されたハウジングの形態にあることを特徴
    とする特許請求の範囲第2項記載の封止具。 4、上記封止具が、シート状をなし、上記フレームの上
    面開口を封止できるようにされていることを特徴とする
    特許請求の範囲第2項記載の封止具。 5、上記封止具が金属材料より成り、かつ弗素含有ポリ
    マーが該金属材料の当該表面上に層状に配置されてなる
    ものであることを特徴とする特許請求の範囲第3項記載
    の封止具。 6、上記封止具がインキュベーション工程において分析
    スライドに対して相対的な移動を行なうものであること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の封止具。 7、上記弗素含有ポリマーが、ポリテトラフルオロエチ
    レン、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピ
    レンコポリマー、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポ
    リ弗化ビニリデンおよびポリ弗化ビニルよりなる群より
    選ばれるものであることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項乃至第6項のいずれかの項記載の封止具。 8、上記弗素含有ポリマーが、ポリテトラフルオロエチ
    レンであることを特徴とする特許請求の範囲第1項乃至
    第6項のいずれかの項記載の封止具。 9、上記多層分析要素がアンモニアもしくはアンモニア
    生成基質の測定用のものであることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項乃至第6項のいずれかの項記載の封止具
    。 10、多層分析要素の液体試料付与面に対応する封止具
    表面の実質的に全面が弗素含有ポリマーにより形成され
    ていることを特徴とする特許請求の範囲第1項乃至第6
    項のいずれかの項記載の封止具。
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