JPS61185404A - 丸鋸刃 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［技術分野］ 本発明は、丸鋸基板の周端部に超硬合金材料で形成され
たチップをろう付けで接合して木材などの切断材料を切
れ味良く切断できるようにした丸鋸刃に関するものであ
る。

［背景技術］ 第６図に示すような丸鋸にあっては、ケーシング１１及
びケーシング１１内に設けられたモータ１２、モータ１
２の回転駆動軸に丸鋸刃取付ワッシャ１３によって取り
付けられた丸鋸刃１４などから構成されており、モータ
１２の回転駆動により丸鋸刃１４を回転させて木材など
の切断材料１５を切断できるようになっている。そして
、丸鋸刃１４の先端には切断材料１５が容易に切断でき
るように、超硬合金材料で形成されたチップ５がろう付
は等によって接合されている。すなわち、第７図に示す
ように、丸鋸刃１４の周囲に丸鋸台座１を複数外方向へ
突設すると共に丸鋸台座１の回転方向がわの側端部に丸
鋸刃１４の半径方向に対し略垂直な横面２とこの横面２
に対し交差する縦面３とで構成される切欠部４を形成し
、この切欠部４にチップ５をろう付けで固定するように
したものである。従来ではこのように、チップ５の底部
接合面６ｂとチップ５の側部接合面６ａとでチップ５は
丸鋸台座１に接合されており、丸鋸刃１４の回転方向の
力に対するチップ５の接合強度は側部接合面６ａで受け
、丸鋸刃１４の半径方向の力に対する接合強度は底部接
合面６１〕で受けるようｌこしているものであった。と
ころが、従来の丸鋸台座１及びチップ５の接合部分であ
るろう付は面は上記のようにストレート面であるため、
ろう付は強度が不十分であり、従って丸鋸の落下などで
丸鋸刃１４に半径方向の衝撃力Ｐが作用すると、チップ
５そのものは超硬合金であって硬いために欠けることは
ないが、第７図（ｂ）のように切欠部４のＡ点を支点と
して衝撃力Ｐの分力Ｐ、、Ｐ２が発生し、チップ５が回
転して接合部６ｂ＋６．ａから剥がれるという欠点があ
った。このようになると、チップ５全体が剥がれるため
急激に切削抵抗が変動し、すぐ後方のチップ５に大きな
負荷が掛かってこのチップ５も直ぐに欠けることになり
、次々とチップ５が欠けて丸鋸刃１４の切削能力が大き
く低下するという問題が発生し、そしてこのように割合
に大きなチップ５全体が高速回転中に剥がれるとチップ
５が周囲へ飛び散って大変危険なものであった。

［発明の目的］ 本発明は上記の点に鑑みて成されたものであって、チッ
プのろう付は強度を上げることにより、チップが切削中
に飛び散るのをなくして丸鋸の安全上を向上することが
できると共に、切削能力が急激に低下するのを防止する
ことができる丸鋸刃を提供することを目的とするもので
ある。

［発明の開示］ すなわち、本発明の丸鋸刃は、丸鋸台座１にチップ５を
ろう付けして形成される丸鋸刃１４において、チップ５
にチップ金属よりも融点の低い金属７を含浸させたチッ
プ５を使用することを特徴とするもので、チップ５にチ
ップ金属よりも融点の低い金属７を含浸させたものを使
用することにより、チップ５のろう付は強度を高めでチ
ップ５が丸鋸台座１から剥離するのを防止し、上記目的
を達成したものである。

以下本発明を実施例に基づいて詳述する。丸鋸刃１４は
丸鋸基板１８の周囲に複数の丸鋸台座１を外方向へ一定
間隔に突出すると共に丸鋸台座１の先端部に超硬合金材
料で形成される切断用のチップ５をろう付けで固定して
形成されている。第１図に示すように、丸鋸台座１の回
転方向側の端部には丸鋸台座１の半径方向に対して略垂
直な横面２とこの横面２に対し交差する縦面３とで構成
される切欠部４が形成されている。チップ５は２０ｏ　
ｏ　’ｃ以上の融点を有する超硬合金材料で略角柱状に
形成され、先端部には刃先角θを有する鋭利な切削面８
が設けられている。このチップ５を処理する金属７とし
ては、チップ金属よりも低い融点を有するもので、例え
ばＣｕ（融点１０８３℃）、Ａ＋（１７点６６０’Ｃ）
　、　Ｍ　ｇ（ｆ３４９　“Ｃ）、　Ｍｎ（１２３４°
Ｃ）、Ｎ１（１４５３℃）、ＰＩ］（３２７°Ｃ）、５
ｎ（２３２°Ｃ）、Ｚｎ（４２０℃）などを使用するこ
とができ、待に銅が好ましい。これらの金属７をチップ
５内１こ含浸させるにあたっては、限定するものではな
いが、例えば次のようにして行うことができる。第３図
に示すように、チップ５の接合面６上に銅など金属７の
粒状固体９を置き、次いでこのものを加熱炉内に入れて
金属７の融点直上まで加熱し、粒状固体９を溶融させて
、いわゆるカーテンブール効果により金属７をチップ５
内に浸透させるのである。すると、第４図のようにチッ
プ５表面のボア３４及び粒界３５に溶融した金属７が浸
入することになるものである。次いで、このようにして
処理したチップ５を例えば銀ろう（銀と銅の合金）など
のろう材２２で第２図に示すように、上記丸鋸台座１の
切欠部４にろう付けするのである。チップ５は第２図（
ｂ）のように丸鋸台座１の切欠部４にやや丸鋸台座１の
厚み方向へ偏った位置に接合するのが良いものである。

しかして、チップ５を丸鋸台座１の切欠部４にろう材２
２で接合することにより、チップ５はその側部の接合面
６ａが丸鋸台座１の切゛欠部４の縦面３に接合され、ま
たチップ５の底部の接合面６ｂが切欠部４の横面２に接
合されることになって、チップ５は丸鋸台座１の切欠部
４から剥離するということがないものである。しかも、
チップ５の接合面６に予めチップ５の融点よりも低い融
点を有する金属７を含浸させておくことにより、チップ
５を丸鋸台座１の切欠部４にろう付けする際には、ろう
材２２とチップ５表面間の濡れ性が向上することになり
、ろう材２２の流動性が良（なってチップ５と丸鋸台座
１との接合力を高めることができるものである。また、
金属７（例えば、銅）をチップ５内に含浸させた場合、
ろう材２２（例えば、銀と銅との合金）とチップ５表面
に拡散浸透している金属７とが合金化するために、高い
接合力が得られるのである。従って、従来のようにチッ
プ５が剥がれて急激な切削力不足になったり、池のチッ
プ５への悪影響もなくなり切削能力の低下がなくなるの
である。一方、チップ５の剥がれによるチ・２プ５の飛
び散りもなくなり、安全に作業を行うことができること
になる。

なお、金属７をチップ５内に含浸させるにあたっては、
ｔｐＪ５図に示すように金属粉末３６中にチップ５を埋
めて金属７の融点以下の温度で気相拡散させるようにし
ても良い。

［発明の効果］ 上記のように本発明は、チップにチップ金属よりも融点
の低い金属を含浸させたチップを使用しなので、チップ
のろう付は強度を上げることができ、従来のように切削
時にチップが丸鋸刃から剥がれて周囲へ飛び散るような
危険をなくすることができるものであり、しかもチップ
の脱落による切れ味の低下や他のチップへの悪影響もな
くなり、切削抵抗が大きく低下するのを防止することが
できるものである。しかも、切断電流負荷の増加などを
防止することもできるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）（ｂ）は本発明一実施例の丸鋸台座の要部
正面図と要部側面図、第２図（ａ）（ｂ）は同上の丸鋸
台座にチップを取り付けた状態を示す要部正面図と要部
側面図、第３図は同上の説明図、第４図は同上の要部拡
大断面図、１５図は同上の他の実施例の説明図、第６図
（、）（ｂ）は丸鋸の全体斜視図と丸鋸刃の正面図、第
７図（ａ）（ｂ）は従来例の説明図である。 １は丸鋸台座、４は切欠部、５はチップ、７は融点の低
い金属、１４は丸鋸刃である。 代理人　弁理士　石　１）長　七 第７図 （ｂ） （ｂ）

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）丸鋸台座にチップをろう付けして形成される丸鋸
   刃において、チップにチップ金属よりも融点の低い金属
   を含浸させたチップを使用することを特徴とする丸鋸刃
   。
2. （２）丸鋸台座には切欠部が形成されており、この切欠
   部にチップがろう付けされていることを特徴とする特許
   請求の範囲第１項記載の丸鋸刃。