JPS61184728A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は複数のメカニズムを有し、第１のメカニズムの
再生ヘッドにより再生された信号を第２のメカニズム部
の録音ヘッドにより録音するいわゆるダビング機能を可
能とする磁気記録再生装置（以下、テープレコーダと称
す）に関するものである。

従来の技術 近年、ダビング可能なテープレコーダはそのダビング時
間を短縮する為、ダビング時のみテープスピードを定常
スピードより早める高速ダビング方式の導入が多くなっ
ている。

第５図は従来の高速ダビング可能なテープレコーダのブ
ロック図を示す。１Ｇは再生ヘッド１を含むテープレコ
ーダの再生メカニズム部、再生アンプ２は定常再生時で
あれば再生イコライザ素子７、また、高速再生時であれ
ば再生イコライザ素子８を高速／定速切換えスイッチ１
１で選択し、テープスピードに応じた再生アンプ周波数
特性（イコライザ特性）でテープを再生増幅する。３は
出力増幅器で前記再生出力をラインアウト端子４へ増幅
して送出する。また前記出力はレベル調整器５を経由し
て録バ増幅器６へも送出され、前記再生アンプ２と同様
にテープスピードに応じた負帰還素子９，１０をスイッ
チ手段１２で切換え、各々のテープスピードに応じた録
音増幅器特性を持つ録音電流をバイアストラップ１３を
経由し、バイアス発振器１４で発生させるバイアス電流
と重畳し、録音ヘッド１５に供給して録音メカニズム１
７で録音を行なう。以上の構成と動作でダビングが行な
われる。

発明が解決しようとする問題点 一般、消費有向けのダビング可能なテープレコーダでは
高速ダビング機能は付加的に設けられており、通常のＦ
Ｍ放送等の一般、ソースの録音／再生も可能にする必要
があるが、上記の様な従来の構成では、同一の録音ヘッ
ドで定常速度と高速度で録音する必要がある。一方、録
音時は録音電流とバイアス電流を重畳して録音ヘッドへ
供給するいわゆる交流バイアス方式が一般に採用されて
いるが、この時のバイアス周波数は一般に被録音周波数
上限の数倍以上を必要とする。たとえば定常録音では一
般に８０ＫＨｚ〜１００Ｋ　ＨＺが採用されているが、
高速ダビングでは録音周波数が定常速度に対する倍率だ
け上方にシフトするため録音バイアス周波数も同程度の
倍率でシフトする必要がある。たとえば定常時に対して
４倍のテープスピードでダビングする場合のバイアス周
波数は３００Ｋ　Ｈｚ　〜４００Ｋ　Ｈｚ　ニする必要
があるが、前記のような構成では単一録音ヘッドを採用
している為、上記の如くのバイアス周波数に於いてはそ
のインビーダンも周波数に比例して高くなる為、必要な
バイアス電流を流すのに非常に高出力のバイアス発振器
を要し、結果的にコスト高になったり、不要輻射が増加
する等の欠点を有している。

本発明は高出力のバイアス発振器を必要とせず、低コス
トで、しかも不要輻射のない磁気記録再生装置を提供す
ることを目的とする。

問題点を解決するための手段 本発明の磁気記録再生装置は、第１のメカニズム部の再
生ヘッドにより再生された再生信号を再生増幅器で増幅
し、録音増幅器を介して第２のメカニズム部のヘッドに
より高速ダビング録音するよう構成し、第２のメカニズ
ム部の前記ヘッドとして定常用録音ヘッドと高速用録音
ヘッドを設け、この両ヘッドを、ダビング録音時の定常
から高速へのテープ速度の切換え時にテープ速度切換手
段の操作に応じて選択切換すると共に録音用バイアス発
振回路の発振周波数を前記テープ速度の切換えに応じて
選択切換するよう構成したことを特徴とする。

作用 この構成により、定常用録音ヘッドと高速用録音ヘッド
を各々のテープスピードに最適なインピーダンス値、ヘ
ッドギャップ長、コア材質等を設定すると共にバイアス
発振回路も発振周波数や発振出力を各々の録音ヘッドに
最適な値に設定することにより、定常録音と高速録音の
各々に対し妥協なく最適設計が実施出来、高性能な高速
ダビング機能を付加出来るものである。

実施例 以下、本発明の一実施例のテープレコーダについて図面
を参照しながら説明する。

第１図は本発明のテープレコーダのブロック図を示す。

第１図において１は再生メカニズム１６に取付けられた
再生ヘッドで、この再生ヘッド１の出力は再生アンプ２
に導かれ増幅される。７および８は再生アンプ２の周波
数特性を決める負帰還素子で、テープ速度切換スイッチ
１１によって切換選択される。再生アンプ２の出力の一
部は出力アンプ３で増幅されて出力端子４に接続され、
また録音レベル調整器５を経て録音増幅器６で増幅され
る。９，１０は録音増幅器６の周波数特性を決める負帰
還素子で、テープ速度切換スイッチ１２によって切換選
択される。録音増幅器６の出力はバイアトストラップ１
３を経てバイアス発振器１４の出力と重畳されテープ速
度切換スイッチ１８により録音メカニズム１７に設られ
た二つの録音ヘッド１５ａまたは１５ｂ　１．：選択供
給される。バイアス発振器１４はテープ速度切換スイッ
チ１９によって発振回路の共振コンデンサ２０と２１を
選択切換えることにより、その発振周波数が選択切換え
る。また、テープ速度切換スイッチ１８．１９に連動す
る図示されていないテープ速度切換スイッチにより再生
メカニズム１６と録音メカニズム１７のテープ速度を同
時に切換るように構成されている。

第４図は録音ヘッド１５ａと１５ｂを一つのブロック２
２にまとめたコンビネーションヘッドの正面図を示し、
磁気テープ２３の同一トラック上にそれぞれのヘッドギ
ャップ２４．２５がテープ走行方向Ｆに対して垂直でか
つ前後方向に並設されている。

以上のように構成されたテープレコーダについて、その
動作を説明する。まず、第３図は第１図中の再生アンプ
２の周波数対利得の関係を示すもので、実線ＡＮは４．
Ｔ５ａａ／Ｓテープスピードのコンパクトカセットのノ
ーマルテープ用の再生イコライザ特性である。今、４倍
速のダビングを例に挙げるとこの時の再生アンプの周波
数特性は同第２図の破線ＡＭの如く、低域および高域の
ターンオーバー周波数を各々４倍高域にずらし、同一記
録磁束密度で記録された再生帯域の周波数に対しその出
力レベルを常に一定に保つようにしている。この周波数
特性は第１図の負帰還素子７．８をテープ速度切換スイ
ッチ１１により切換えることにより得られる。第３図は
録音メカニズム７の二つの録音ヘッド１５ａ　、　ＩＳ
ｂに供給する録音ヘッド電流の周波数特性を示しており
、図中のＩＮは定常用録音ヘッド１５ａの電流特性、Ｉ
Ｎは高速用録音ヘッド１５ｂの電流特性で、高域ビーギ
ング周波数は定常用が約２０ＫＨｚ、高速用が定常用の
４倍の８０ＫＨｚに設定してあり、また中域の周波数に
於けるＩ！１電流は高速録音ヘッドの方が大であるが、
これは高速用録音ヘッドの巻線数がそのインピーダンス
を低く設定し高域周波数特性を良化するために少なく設
定しである為である。この録音電流特性は第１図の録音
増幅器６の負帰還素子９゜１０をテープ速度切換スイッ
チ１２で切換選択することにより得られる。この録音増
幅器６の出力はバイアストラップ１３を経てバイアス発
振器１４の出力と重畳され、テープ速度切換スイッチ１
８により選択された録音ヘッドに供給されるが、この時
のバイアス周波数もテープ速度切換スイッチ１９により
バイアス発振器１４の発振周波数を共振回路のコンデン
サ２０．２１を切換え選択することによりテープ速度に
最適なバイアス周波数を設定している。

このように録音メカニズム１７に定常用録音ヘッド１５
ａと高速用録音ヘッド１５ｂを独立して設け、各々の録
音ヘッドに対しそのバイアス周波数を別個に設定するこ
とにより、高速録音用にバイアス周波数を高く設定する
必要があっても高速録音用ヘッドのインピーダンスを低
く設定出来るのでバイアス発振器としては特別に高出力
のものが不要で、単に共振回路のコンデンサを切換え発
振周波数を変えるのみで良く、高出力発振器による不要
輻射の増加もなくなり、格別なシールド等も不要となる
。また取扱う電圧も低くて良いため、絶縁設計も特別な
ものが不要になる等のメリットが得られる。特に第１図
の録音メカニズム１７において、これを録音専用とせず
、定速度に於ける録音再生兼用とすることはコスト的に
見てメリットがある。

この時は定常用録音ヘッドを定常用の録音再生ヘッドと
して使うことを前提にヘッドの緒特性を設計すれば良く
、定常速度での録音再生兼用ヘッドは既に完成された技
術であるので容易に実現可能である。

また前記の如く定常用録音ヘッドを録再兼用とした場合
でも高速用録音ヘッドは高速録音専用として設計出来る
ため、そのヘッドギャップ長、コア材質等らｉＯＩ域特
性を重視した特性とすることが出来、高速ダビングテー
プレコーダに傾向的に見られる高域周波数特性の劣化も
最小限にすることが出来る等の効果を得ることができる
。

発明の効果 以りのＪ：うに本発明の磁気記録再生装置は、第１のメ
カニズム部の再生ヘッドにより再生された出生信号を再
生増幅器で増幅し、録音増幅器を介して第２のメカニズ
ム部のヘッドにより高速ダビング録音するよう構成し、
第２のメカニズム部の前記ヘッドとして定常用録音ヘッ
ドと高速用録音ヘッドを設け、この両ヘッドを、ダビン
グ録音時の定常から高速へのテープ速度の切換え時にテ
ープ速度切換手段の操作に応じて選択切換すると共に録
音用バイアス発振回路の発振周波数を前記テープ速度の
切換えに応じて選択切換するよう構成したため、高速ダ
ビング時に於いては定常録音ヘッドよりもインピーダン
スが低い高速録音専用ヘツ！２を採用可能となり、バイ
アス発振器の出力を定常時と同程度に設定することが可
能となり、不要輻射を減少させたり、発振回路のコスト
アップを避けることが出来、かつ低出力で良いことから
絶縁設計も通常と同様の設計で良い等のメリツ１−が得
られる。

また、定速時の性能には全く無関係に高速録音専用にヘ
ッドギャップ長やコア材質等を選定出来ることから、定
常高速兼用録音ヘッドで妥協的な設計により発生する高
速ダビング時に於ける高域周波数特性の劣化を大幅に減
少させることが出来る。

また、定常／高速兼用録音ヘッドを再生兼用とする場合
、高域特性を重視し、そのコイルの巻数を減すると再生
感度が低下し、定速度に於ける再生ＳＮ比の劣化を招く
等の弊害が生じるが、定常／高速録音ヘッドと各々別個
に設けることにより、以上の如くの欠点を無くすること
が可能になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に於けるダビング可能なテー
プレコーダのブロック図、第２図と第３図は第１図の再
生アンプと録音アンプの周波数特性図、第４図はヘッド
ブロックの正面図、第５図は従来のダビング可能なテー
プレコーダのブロック図である。 １・・・再生ヘッド、２・・・再生アンプ、６・・・録
音アンプ、１４・・・バイアス発振器、１５ａ・・・定
常用録音ヘッド、１　’、＋　ｂ・・・高速用録音ヘッ
ド代理人　　　森　　本　　義　　弘 第１図 、−／乙 第２図 第３図 ２０Ｋｔｈ　８０ＫＨｌ 凰シ友敷 第４図 第５図 −゛１７

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、第１のメカニズム部の再生ヘッドにより再生された
   再生信号を再生増幅器で増幅し、録音増幅器を介して第
   ２のメカニズム部のヘッドにより高速ダビング録音する
   よう構成し、第２のメカニズム部の前記ヘッドとして定
   常用録音ヘッドと高速用録音ヘッドを設け、この両ヘッ
   ドを、ダビング録音時の定常から高速へのテープ速度の
   切換え時にテープ速度切換手段の操作に応じて選択切換
   すると共に録音用バイアス発振回路の発振周波数を前記
   テープ速度の切換えに応じて選択切換するよう構成した
   磁気記録再生装置。 ２、定常用録音ヘッドと高速用録音ヘッドを単一のヘッ
   ドブロックとして構成し、定常用ヘッドギャップの方向
   と高速録音用ヘッドギャップの方向を共にテープ走行方
   向に対し垂直でかつテープ走行方向に対して前後方向に
   配列したことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
   磁気記録再生装置。 ３、録音増幅器を、テープ速度切換え手段の操作に応じ
   てその入出力特性を定常用高速用とに増幅器を選択し、
   切換えるよう構成したことを特徴とする特許請求の範囲
   第１項記載の磁気記録再生装置。 ４、定常用録音ヘッドより高速用録音ヘッドのインピー
   ダンスを低くしたことを特徴とする特許請求の範囲第１
   項記載の磁気記録再生装置。