JPS61177400A - ピストンリング - Google Patents
ピストンリングInfo
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- JPS61177400A JPS61177400A JP1757585A JP1757585A JPS61177400A JP S61177400 A JPS61177400 A JP S61177400A JP 1757585 A JP1757585 A JP 1757585A JP 1757585 A JP1757585 A JP 1757585A JP S61177400 A JPS61177400 A JP S61177400A
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- Sliding-Contact Bearings (AREA)
- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
- Chemically Coating (AREA)
- Electroplating Methods And Accessories (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
イ０発明の技術分野
本発明は分散めっき層を有する耐摩耗性摺動部材に関す
る。 口、従来技術と問題点 例えば、高速で摺動するピストンリングは耐摩耗性を高
めるため硬質クロムめっきを施したものが広く使用され
ているが、このめっきは、処理にかなりの長時間を要す
る上に、高鉛ガソリンを燃料とするエンジンや、高負荷
のエンジンに使用した場合耐摩耗性、耐焼付性、耐蝕性
などに問題があった。 上記問題点を解決するため、例えばニッケルー燐などの
合金マトリクス中に窒化物、炭化物、酸化物などの耐摩
耗粒子を分散させる複合めっき方法が注目されている。 これは、複合めっき又は分散めっきと呼ばれていて、分
散される粒子の種類、大きさ、分散量を適当に選ぶこと
によって耐摩耗性、耐焼付性、耐蝕性に優れた皮膜を形
成することができ、既にシリンダや、ピストンリングの
ような摺動部材などに使用され始めている。しかしそれ
自身の耐摩耗性は優れているものの、対相手材の摩耗に
ついても改善する必要があった。 ハ６発明の目的 本発明は従来の複合めっきの問題点を解消し、耐摩耗性
、耐焼付性、耐蝕性に優れた皮膜層を摺動面に有する摺
動部材を提供するものである。 二６発明の構成 本発明は第１図に示すごとく金属製摺動部品（１）の摺
動面にコバルト１０〜４０重量％、燐２〜１５重量％、
ニッケル５０〜８８重量％を成分組成とする合金基地（
３）中に１粒径１０μｍ以下の耐摩耗性粒子（４）を５
〜３０容量％および粒径２０μｍ以下の潤滑性粒子（５
）を ５〜３５容量％分散させた複合めっき層を有する
摺動部材に係る。 ホ０作用効果 合金基地中に含まれる燐は熱硬化処理を行うと該合金基
地の硬度を増大させ、耐摩耗性、耐蝕性の改善に優れた
効果を示す０合金基地中に含まれる燐の含有量は２％以
下ではその効果は少なく。 また１５％を越すと基地を脆弱させ、皮膜の衝撃強度、
密着性を悪くさせる。燐の含有量は２〜１５重量％が望
ましい。 コバルトの添加は合金基地の耐焼付性、耐蝕性を改善さ
せると共に圧壊疲労強度も向上させる。 合金基地中に含まれるコバルトの量が１０重量％より少
ないと上記の効果が顕著に得られず、また４ｏ重量％を
越えてもその効果に著しい変化は無い、従ってコバルト
の量は１０〜４０重量％が良い。 合金基地中に分散される耐摩耗性粒子としては、アルミ
ナ、窒化珪素、炭化珪素、ジルコニア、炭化チタンなど
の金属窒化物、金属炭化物、金属酸化物などが用いられ
る。 基地中に分散される耐摩耗性粒子の粒径が０．３μｍ以
下、分散量が５容量％以下では耐摩耗性改善の効果は少
ない、一方耐粒程が１０μｍ。 分散量が３０容量％を越えると、皮膜の強度が低下する
ようになる。従って耐摩耗粒子の平均粒径は０．３〜１
０μｍ１分散量は５〜３０容量％が良く、望ましくは平
均粒径０．５〜５μｍ、分散量は１５〜２５容量％が良
い。 耐摩耗性粒子として上記のごとく硬質粒子を分散させる
ことにより摺動部在の耐摩耗性、耐焼付性の改善がなさ
れる。 本発明では合金基地中に上記の耐摩耗性粒子の他に、潤
滑性粒子をも分散させている。ここで潤滑粒子としては
１例えばへき開性のある低摩擦係数の固体潤滑剤がもち
いられる０代表的な例として二硫化モリブデン、フッ化
黒鉛、窒化硼素、グ □ラファイト、雲母、テフロンな
どの粒子が用いられ、本発明に係る摺動部材はこの潤滑
粒子を分散させることによって相手材の摩耗をも極めて
少なくしている。 基地中に分散される潤滑粒子の粒径は使用する潤滑材に
もよるが０．５μｍ以下、分散量が５容量％以下では潤
滑剤としての効果は少ない、また粒径が２０μｍ、分散
量が３５容量％を越えると、基地の強度は低下し、運転
中に皮膜が剥離する原因となる。 従って潤滑粒子の粒径は０．５〜２０μｍ、分散量は５
〜３５容量％が良く、望ましくは粒径は１〜１０μｍ、
分散量は１０〜３０容量％が良い。 合金基地中に分散される耐摩耗粒子と潤滑粒子の合計は
皮膜の強度から４０容量％以下が望ましい。 へ、実施例 ピストンリング用鋼材（ＳＫＤ−６１）でなる先端端面
が５■×５■の鋼製試験片に、まず第一工程としてその
先端摺動面倒に通例のニッケルストライクめっき方法で
厚さ５μのニッケルめっきを形成しておき、次に第二工
程として第１表の電気めっき法の条件により厚さ１２０
μｍの窒化珪素および窒化硼素を分散させたニッケルー
コバルト−燐めつき層を形成させた。 またこれとは別に上記電気めっき法と同じ材質の試験片
に第１表の無電解めっき法の条件で厚さ１００μｍの窒
化珪素および窒化硼素を分散させたニッケルーコバルト
−燐めっき層を形成させた。 尚、無電解ニッケルめっきは、めっき層の密着性が良好
なのでニッケルストライクめっき工程を省略した。 第三工程として、前記各方法で得た各試験片を３７０℃
で１時間加熱硬化処理をした。 得ら九た試験片について、その試験片のめっき層の組成
とマイクロビッカース硬度計で測定した結果を第２表に
しめす。 Ｌ衣２」 次に本発明に係る摺動面の耐摩耗試験および焼付試験に
ついて説明する。試験は第３図および第４図に示すライ
ダ一方式摩耗試験機によって行った。その概要はステー
タホルダ１にシリンダー材などとして使用される鋳鉄材
ＦＣ２５ｍ１で摺動面２がホーニング仕上げされた円板
３が取外し可能に取り付けられており、その中央には裏
側から注油孔４を通して潤滑油が注油されるようにして
あり、図示しない油圧装置によってステータホルダ１に
は図において右方へ向けて所定圧力で押圧力がかかるよ
うにしである０円板３に対向してロータ５上に取付けら
れた試験片保持具６の回転軸と同心の円周上に等間隔に
刻設された４個の取付孔にそれぞれ試験片７が取付けら
れ、それぞれ所定の表面処理が施された試験片の５×５
■角の先端端面が円板３の摺動面２に接触し１図示しな
い駆動装置によって所定速度で回転する。試験はステー
タ側の注油孔４から一定油温の潤滑油を摺動面に供給し
ながら行なう。 摩耗試験は一定の押圧力の下でロータ５を回転させ、試
験片７が所定の摺動距離だけ円板３上を摺動したときの
試験片７とステータ円板３の摩耗量によって耐摩耗性を
評価する。 またロータ５を回転させると試験片７と円板３との摩擦
によってステータホルダ１には図示のようにトルクＦを
生ずるので、このトルクＦをスピンドル８を介してロー
ドセル９に作用させ、押圧力の変化によるトルクＦの変
化を動歪計１０で読みトルクＦが急激に上昇したときに
焼付けが生じたとして、そのときの押圧力をもって耐焼
付き性を評価する。 試験片７には、前記実施例で得られた試験片の他に比較
のため一般に耐摩耗性表面処理に用いられる硬質クロム
めっき、耐摩耗性耐スカツフ性に優れているモリブデン
溶射、および本実施例の電気めっき法浴組成から潤滑粒
子を除いた窒化珪素分散ニッケルーコバルト−燐めつき
についても同様の試験を行った。 ａ）摩耗試験 潤滑油として加鉛ガソリンを燃料とする実機テストに使
用後のエンジンオイルＳＡＥ Ｎｏ３０にダスト（５
１８２種）を０．２ｇ／ｌ添加した温度８０℃の油を用
いて、注油孔４から供給しステータホルダ１にはロータ
側に向けて油圧１００Ｋｇ／ａｍ”の押圧力を加えなが
ら、試験片７の摩擦速度を３〜５ ｍ ／ ８６Ｃとし
、摺動距離が１１００Ｋｔとなるまでロータ５を回転さ
せた。 試験結果を次の表３に示す。 ｂ）焼付試験 潤滑油は摩耗試験のものと同じものを使用し、ステータ
ホルダ１にはロータ側に向けてまず油圧４０ Ｋｇ／
３”の押圧力を加え摩擦速度８ ｍ ／ ｓｅｅでロー
タ５を３分間回転させ１次に押圧力を５０Ｋｇ／ａｍ”
として３分間回転させ、このようにして順次押圧力を１
０Ｋｇ／ａｍ”づつ段階的に増加して各々３分間保持し
、ロードセル９を介して動歪計１０でトルクＦの変化を
記録し、急激にトルクの増加したときの押圧力から接触
面圧を求めて焼付発生面圧とした。 試験結果を次の表４に示す。
る。 口、従来技術と問題点 例えば、高速で摺動するピストンリングは耐摩耗性を高
めるため硬質クロムめっきを施したものが広く使用され
ているが、このめっきは、処理にかなりの長時間を要す
る上に、高鉛ガソリンを燃料とするエンジンや、高負荷
のエンジンに使用した場合耐摩耗性、耐焼付性、耐蝕性
などに問題があった。 上記問題点を解決するため、例えばニッケルー燐などの
合金マトリクス中に窒化物、炭化物、酸化物などの耐摩
耗粒子を分散させる複合めっき方法が注目されている。 これは、複合めっき又は分散めっきと呼ばれていて、分
散される粒子の種類、大きさ、分散量を適当に選ぶこと
によって耐摩耗性、耐焼付性、耐蝕性に優れた皮膜を形
成することができ、既にシリンダや、ピストンリングの
ような摺動部材などに使用され始めている。しかしそれ
自身の耐摩耗性は優れているものの、対相手材の摩耗に
ついても改善する必要があった。 ハ６発明の目的 本発明は従来の複合めっきの問題点を解消し、耐摩耗性
、耐焼付性、耐蝕性に優れた皮膜層を摺動面に有する摺
動部材を提供するものである。 二６発明の構成 本発明は第１図に示すごとく金属製摺動部品（１）の摺
動面にコバルト１０〜４０重量％、燐２〜１５重量％、
ニッケル５０〜８８重量％を成分組成とする合金基地（
３）中に１粒径１０μｍ以下の耐摩耗性粒子（４）を５
〜３０容量％および粒径２０μｍ以下の潤滑性粒子（５
）を ５〜３５容量％分散させた複合めっき層を有する
摺動部材に係る。 ホ０作用効果 合金基地中に含まれる燐は熱硬化処理を行うと該合金基
地の硬度を増大させ、耐摩耗性、耐蝕性の改善に優れた
効果を示す０合金基地中に含まれる燐の含有量は２％以
下ではその効果は少なく。 また１５％を越すと基地を脆弱させ、皮膜の衝撃強度、
密着性を悪くさせる。燐の含有量は２〜１５重量％が望
ましい。 コバルトの添加は合金基地の耐焼付性、耐蝕性を改善さ
せると共に圧壊疲労強度も向上させる。 合金基地中に含まれるコバルトの量が１０重量％より少
ないと上記の効果が顕著に得られず、また４ｏ重量％を
越えてもその効果に著しい変化は無い、従ってコバルト
の量は１０〜４０重量％が良い。 合金基地中に分散される耐摩耗性粒子としては、アルミ
ナ、窒化珪素、炭化珪素、ジルコニア、炭化チタンなど
の金属窒化物、金属炭化物、金属酸化物などが用いられ
る。 基地中に分散される耐摩耗性粒子の粒径が０．３μｍ以
下、分散量が５容量％以下では耐摩耗性改善の効果は少
ない、一方耐粒程が１０μｍ。 分散量が３０容量％を越えると、皮膜の強度が低下する
ようになる。従って耐摩耗粒子の平均粒径は０．３〜１
０μｍ１分散量は５〜３０容量％が良く、望ましくは平
均粒径０．５〜５μｍ、分散量は１５〜２５容量％が良
い。 耐摩耗性粒子として上記のごとく硬質粒子を分散させる
ことにより摺動部在の耐摩耗性、耐焼付性の改善がなさ
れる。 本発明では合金基地中に上記の耐摩耗性粒子の他に、潤
滑性粒子をも分散させている。ここで潤滑粒子としては
１例えばへき開性のある低摩擦係数の固体潤滑剤がもち
いられる０代表的な例として二硫化モリブデン、フッ化
黒鉛、窒化硼素、グ □ラファイト、雲母、テフロンな
どの粒子が用いられ、本発明に係る摺動部材はこの潤滑
粒子を分散させることによって相手材の摩耗をも極めて
少なくしている。 基地中に分散される潤滑粒子の粒径は使用する潤滑材に
もよるが０．５μｍ以下、分散量が５容量％以下では潤
滑剤としての効果は少ない、また粒径が２０μｍ、分散
量が３５容量％を越えると、基地の強度は低下し、運転
中に皮膜が剥離する原因となる。 従って潤滑粒子の粒径は０．５〜２０μｍ、分散量は５
〜３５容量％が良く、望ましくは粒径は１〜１０μｍ、
分散量は１０〜３０容量％が良い。 合金基地中に分散される耐摩耗粒子と潤滑粒子の合計は
皮膜の強度から４０容量％以下が望ましい。 へ、実施例 ピストンリング用鋼材（ＳＫＤ−６１）でなる先端端面
が５■×５■の鋼製試験片に、まず第一工程としてその
先端摺動面倒に通例のニッケルストライクめっき方法で
厚さ５μのニッケルめっきを形成しておき、次に第二工
程として第１表の電気めっき法の条件により厚さ１２０
μｍの窒化珪素および窒化硼素を分散させたニッケルー
コバルト−燐めつき層を形成させた。 またこれとは別に上記電気めっき法と同じ材質の試験片
に第１表の無電解めっき法の条件で厚さ１００μｍの窒
化珪素および窒化硼素を分散させたニッケルーコバルト
−燐めっき層を形成させた。 尚、無電解ニッケルめっきは、めっき層の密着性が良好
なのでニッケルストライクめっき工程を省略した。 第三工程として、前記各方法で得た各試験片を３７０℃
で１時間加熱硬化処理をした。 得ら九た試験片について、その試験片のめっき層の組成
とマイクロビッカース硬度計で測定した結果を第２表に
しめす。 Ｌ衣２」 次に本発明に係る摺動面の耐摩耗試験および焼付試験に
ついて説明する。試験は第３図および第４図に示すライ
ダ一方式摩耗試験機によって行った。その概要はステー
タホルダ１にシリンダー材などとして使用される鋳鉄材
ＦＣ２５ｍ１で摺動面２がホーニング仕上げされた円板
３が取外し可能に取り付けられており、その中央には裏
側から注油孔４を通して潤滑油が注油されるようにして
あり、図示しない油圧装置によってステータホルダ１に
は図において右方へ向けて所定圧力で押圧力がかかるよ
うにしである０円板３に対向してロータ５上に取付けら
れた試験片保持具６の回転軸と同心の円周上に等間隔に
刻設された４個の取付孔にそれぞれ試験片７が取付けら
れ、それぞれ所定の表面処理が施された試験片の５×５
■角の先端端面が円板３の摺動面２に接触し１図示しな
い駆動装置によって所定速度で回転する。試験はステー
タ側の注油孔４から一定油温の潤滑油を摺動面に供給し
ながら行なう。 摩耗試験は一定の押圧力の下でロータ５を回転させ、試
験片７が所定の摺動距離だけ円板３上を摺動したときの
試験片７とステータ円板３の摩耗量によって耐摩耗性を
評価する。 またロータ５を回転させると試験片７と円板３との摩擦
によってステータホルダ１には図示のようにトルクＦを
生ずるので、このトルクＦをスピンドル８を介してロー
ドセル９に作用させ、押圧力の変化によるトルクＦの変
化を動歪計１０で読みトルクＦが急激に上昇したときに
焼付けが生じたとして、そのときの押圧力をもって耐焼
付き性を評価する。 試験片７には、前記実施例で得られた試験片の他に比較
のため一般に耐摩耗性表面処理に用いられる硬質クロム
めっき、耐摩耗性耐スカツフ性に優れているモリブデン
溶射、および本実施例の電気めっき法浴組成から潤滑粒
子を除いた窒化珪素分散ニッケルーコバルト−燐めつき
についても同様の試験を行った。 ａ）摩耗試験 潤滑油として加鉛ガソリンを燃料とする実機テストに使
用後のエンジンオイルＳＡＥ Ｎｏ３０にダスト（５
１８２種）を０．２ｇ／ｌ添加した温度８０℃の油を用
いて、注油孔４から供給しステータホルダ１にはロータ
側に向けて油圧１００Ｋｇ／ａｍ”の押圧力を加えなが
ら、試験片７の摩擦速度を３〜５ ｍ ／ ８６Ｃとし
、摺動距離が１１００Ｋｔとなるまでロータ５を回転さ
せた。 試験結果を次の表３に示す。 ｂ）焼付試験 潤滑油は摩耗試験のものと同じものを使用し、ステータ
ホルダ１にはロータ側に向けてまず油圧４０ Ｋｇ／
３”の押圧力を加え摩擦速度８ ｍ ／ ｓｅｅでロー
タ５を３分間回転させ１次に押圧力を５０Ｋｇ／ａｍ”
として３分間回転させ、このようにして順次押圧力を１
０Ｋｇ／ａｍ”づつ段階的に増加して各々３分間保持し
、ロードセル９を介して動歪計１０でトルクＦの変化を
記録し、急激にトルクの増加したときの押圧力から接触
面圧を求めて焼付発生面圧とした。 試験結果を次の表４に示す。
【表４】
実機試験
次に呼び怪×巾×厚さが、８６ Ｘ １．５ Ｘ ３．
３ｍｍ鋼製第一圧力リングに本発明複合めっきを施し、
ボア径８６ｍｍ、４気筒の水冷エンジンに組みつけて、
高鉛ガソリンを燃料とし６２００ｒｐｍ、全負荷で１０
０時間の高速耐久試験を行い、第一圧力リング摺動面お
よび鋳鉄（ＦＣ２！５）製シリンダライナ内周面の摩耗
を測定した。この第−圧力リングに施した複合めっき層
組成はコバルト２５重量％、燐７．５重量％、残ニッケ
ルのニッケルーコバルト−燐合金基地中に、平均粒径０
．８μｍの窒化珪素を２０容量％、平均粒径３μｍの窒
化硼素を１５容量％分散させたものを使用した。 尚、比較例として前記実施例で使用したものと同様の硬
質クロムめっき、モリブデン溶射および潤滑粒子を除い
た窒化珪素分散ニッケルーコバルト−燐めつき層をそれ
ぞれ摺動面に形成させた第−圧力リングについても試験
を行った。試験結果は第２図に示す通りである。 表３１表４および第２図により本発明のニッケルーコバ
ルト−燐複合めっき層は従来のめっき層に比べて、耐摩
耗性、耐焼付性に優れているうえに、相手材を摩耗させ
ることも少なくピストンリングなどの摺動部材の表面処
理層として好適であることが理解される。
３ｍｍ鋼製第一圧力リングに本発明複合めっきを施し、
ボア径８６ｍｍ、４気筒の水冷エンジンに組みつけて、
高鉛ガソリンを燃料とし６２００ｒｐｍ、全負荷で１０
０時間の高速耐久試験を行い、第一圧力リング摺動面お
よび鋳鉄（ＦＣ２！５）製シリンダライナ内周面の摩耗
を測定した。この第−圧力リングに施した複合めっき層
組成はコバルト２５重量％、燐７．５重量％、残ニッケ
ルのニッケルーコバルト−燐合金基地中に、平均粒径０
．８μｍの窒化珪素を２０容量％、平均粒径３μｍの窒
化硼素を１５容量％分散させたものを使用した。 尚、比較例として前記実施例で使用したものと同様の硬
質クロムめっき、モリブデン溶射および潤滑粒子を除い
た窒化珪素分散ニッケルーコバルト−燐めつき層をそれ
ぞれ摺動面に形成させた第−圧力リングについても試験
を行った。試験結果は第２図に示す通りである。 表３１表４および第２図により本発明のニッケルーコバ
ルト−燐複合めっき層は従来のめっき層に比べて、耐摩
耗性、耐焼付性に優れているうえに、相手材を摩耗させ
ることも少なくピストンリングなどの摺動部材の表面処
理層として好適であることが理解される。
第１図は、電気めっき法により得られた本発明実施例を
示す第−圧力リングのめっき層断面図で、図中２はニッ
ケルストライクめっき層、４は硬質粒子、５は潤滑粒子
を示す。 第２図は、実機試験の摩耗結果を示す図第３図、第４図
は、ライダー摩耗試験機で図中１は、ステータホルダ ２は、摺動面 ３は、円板 ４は、注油孔 ５は、ロータ ６は、試験片保持具 ７は、試験片 ８は、スピンドル ９は、ロードセル １０は、動歪計 を示す図
示す第−圧力リングのめっき層断面図で、図中２はニッ
ケルストライクめっき層、４は硬質粒子、５は潤滑粒子
を示す。 第２図は、実機試験の摩耗結果を示す図第３図、第４図
は、ライダー摩耗試験機で図中１は、ステータホルダ ２は、摺動面 ３は、円板 ４は、注油孔 ５は、ロータ ６は、試験片保持具 ７は、試験片 ８は、スピンドル ９は、ロードセル １０は、動歪計 を示す図
Claims (1)
- 金属製摺動部品の摺動面に複合めっき層を形成した摺動
部材であって、該複合めっき層がコバルト１０〜４０重
量％、燐２〜１５重量％、ニッケル５０〜８８重量％の
合金基地中に粒径１０μｍ以下の耐摩耗性粒子を５〜３
０容量％および粒径２０μｍ以下の潤滑性粒子を５〜３
５容量％分散させた摺動部材
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1757585A JPS61177400A (ja) | 1985-01-31 | 1985-01-31 | ピストンリング |
| DE19853545826 DE3545826A1 (de) | 1984-12-24 | 1985-12-23 | Kolbenring |
| US06/812,124 US4681817A (en) | 1984-12-24 | 1985-12-23 | Piston ring |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1757585A JPS61177400A (ja) | 1985-01-31 | 1985-01-31 | ピストンリング |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61177400A true JPS61177400A (ja) | 1986-08-09 |
| JPH0243838B2 JPH0243838B2 (ja) | 1990-10-01 |
Family
ID=11947707
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1757585A Granted JPS61177400A (ja) | 1984-12-24 | 1985-01-31 | ピストンリング |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61177400A (ja) |
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1990002220A1 (fr) * | 1988-08-25 | 1990-03-08 | Werner Flühmann Ag | Composition de couche anti-usure a bas coefficient de frottement et article manufacture comportant cette couche |
| JPH0288736A (ja) * | 1988-09-22 | 1990-03-28 | Riken Corp | シリンダ |
| JPH03277868A (ja) * | 1990-03-22 | 1991-12-09 | Nissin Kogyo Kk | シリンダ装置 |
| JPH0525690A (ja) * | 1991-07-18 | 1993-02-02 | Honda Motor Co Ltd | 摺動部材 |
| EP0725158A1 (de) * | 1995-02-02 | 1996-08-07 | Sulzer Innotec Ag | Gleitverschleissfeste Verbundbeschichtung |
| JP2002313138A (ja) * | 2001-04-18 | 2002-10-25 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 電気自動車用アルミニウム合金導電体 |
| JP2003078318A (ja) * | 2001-09-03 | 2003-03-14 | Anten Corp | アンテナ |
| JP2007197831A (ja) * | 2006-01-26 | 2007-08-09 | Hamilton Sundstrand Corp | 物品の磨耗性能を改良するコーティングおよび物品のコーティング方法 |
| JP2007524045A (ja) * | 2003-12-19 | 2007-08-23 | アクチボラゲット エス ケイ エフ | ニッケル−燐コーティングを有するころがり軸受 |
| JP2015071803A (ja) * | 2013-10-02 | 2015-04-16 | 株式会社シマノ | 摺動部材、摺動部材を用いた自転車用部品、摺動部材を用いた釣り具用部品、及び摺動部材の製造方法 |
| JP2015092009A (ja) * | 2013-10-02 | 2015-05-14 | 株式会社シマノ | 摺動部材、摺動部材を用いた自転車用部品、及び摺動部材を用いた釣り具用部品 |
| TWI612233B (zh) * | 2013-10-02 | 2018-01-21 | 島野股份有限公司 | 滑動構件，使用滑動構件之自行車元件及使用滑動構件之釣魚用具 |
| US10465139B2 (en) | 2013-10-02 | 2019-11-05 | Shimano Inc. | Slide member, bicycle component using slide member, and fishing tackle component using slide member |
Citations (2)
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