JPH0413898A - ピストンリング - Google Patents
ピストンリングInfo
- Publication number
- JPH0413898A JPH0413898A JP11165290A JP11165290A JPH0413898A JP H0413898 A JPH0413898 A JP H0413898A JP 11165290 A JP11165290 A JP 11165290A JP 11165290 A JP11165290 A JP 11165290A JP H0413898 A JPH0413898 A JP H0413898A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cobalt
- piston ring
- nickel
- average particle
- weight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000007747 plating Methods 0.000 claims abstract description 27
- 239000002245 particle Substances 0.000 claims abstract description 26
- 239000002131 composite material Substances 0.000 claims abstract description 20
- 239000010941 cobalt Substances 0.000 claims abstract description 16
- 229910017052 cobalt Inorganic materials 0.000 claims abstract description 16
- GUTLYIVDDKVIGB-UHFFFAOYSA-N cobalt atom Chemical compound [Co] GUTLYIVDDKVIGB-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 16
- WGLPBDUCMAPZCE-UHFFFAOYSA-N Trioxochromium Chemical compound O=[Cr](=O)=O WGLPBDUCMAPZCE-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 12
- 229910000423 chromium oxide Inorganic materials 0.000 claims abstract description 12
- 229910052698 phosphorus Inorganic materials 0.000 claims abstract description 10
- 229910001096 P alloy Inorganic materials 0.000 claims abstract description 7
- PXHVJJICTQNCMI-UHFFFAOYSA-N Nickel Chemical compound [Ni] PXHVJJICTQNCMI-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 14
- OAICVXFJPJFONN-UHFFFAOYSA-N Phosphorus Chemical compound [P] OAICVXFJPJFONN-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 9
- 239000011574 phosphorus Substances 0.000 claims description 9
- 238000005121 nitriding Methods 0.000 claims description 8
- IGOJDKCIHXGPTI-UHFFFAOYSA-N [P].[Co].[Ni] Chemical compound [P].[Co].[Ni] IGOJDKCIHXGPTI-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 7
- 229910052759 nickel Inorganic materials 0.000 claims description 7
- 239000010410 layer Substances 0.000 abstract description 16
- 239000011159 matrix material Substances 0.000 abstract description 6
- 239000011247 coating layer Substances 0.000 abstract 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 10
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 8
- 229910045601 alloy Inorganic materials 0.000 description 6
- 239000000956 alloy Substances 0.000 description 6
- 239000000463 material Substances 0.000 description 6
- VYZAMTAEIAYCRO-UHFFFAOYSA-N Chromium Chemical compound [Cr] VYZAMTAEIAYCRO-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 5
- 238000000034 method Methods 0.000 description 5
- 238000005260 corrosion Methods 0.000 description 4
- 230000007797 corrosion Effects 0.000 description 4
- 239000003921 oil Substances 0.000 description 3
- 229910001018 Cast iron Inorganic materials 0.000 description 2
- ZOKXTWBITQBERF-UHFFFAOYSA-N Molybdenum Chemical compound [Mo] ZOKXTWBITQBERF-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 2
- 229910052804 chromium Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000011651 chromium Substances 0.000 description 2
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 description 2
- 238000000576 coating method Methods 0.000 description 2
- 239000006185 dispersion Substances 0.000 description 2
- 239000000446 fuel Substances 0.000 description 2
- 239000000314 lubricant Substances 0.000 description 2
- 239000010687 lubricating oil Substances 0.000 description 2
- 230000013011 mating Effects 0.000 description 2
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 2
- 229910052750 molybdenum Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000011733 molybdenum Substances 0.000 description 2
- 238000005507 spraying Methods 0.000 description 2
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 2
- 238000004381 surface treatment Methods 0.000 description 2
- 229920001187 thermosetting polymer Polymers 0.000 description 2
- 238000005299 abrasion Methods 0.000 description 1
- 239000003795 chemical substances by application Substances 0.000 description 1
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 239000000428 dust Substances 0.000 description 1
- 230000001747 exhibiting effect Effects 0.000 description 1
- 239000004744 fabric Substances 0.000 description 1
- 238000013007 heat curing Methods 0.000 description 1
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 1
- 239000011229 interlayer Substances 0.000 description 1
- 238000005461 lubrication Methods 0.000 description 1
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 150000001247 metal acetylides Chemical class 0.000 description 1
- 238000001000 micrograph Methods 0.000 description 1
- 239000010705 motor oil Substances 0.000 description 1
- 150000004767 nitrides Chemical class 0.000 description 1
- -1 oxides Chemical class 0.000 description 1
- OFNHPGDEEMZPFG-UHFFFAOYSA-N phosphanylidynenickel Chemical compound [P].[Ni] OFNHPGDEEMZPFG-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000007787 solid Substances 0.000 description 1
- 210000002784 stomach Anatomy 0.000 description 1
- 239000002335 surface treatment layer Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
- Electroplating Methods And Accessories (AREA)
- Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は特に耐摩耗性に勝れた複合メッキ層を有するピ
ストンリングに関する。
ストンリングに関する。
(従来の技術)
高速で摺動するピストンリングは、耐摩耗性を高めるた
めに硬質クロムめっきを施したものが一般に使用されて
いる。クロムめっきは、処理にかなりの時間を要するう
えに、高鉛ガソリンを燃料とするエンジンや、高負荷の
エンジンに使用した場合、耐摩耗性、耐焼付性、および
耐蝕性などに問題があった。
めに硬質クロムめっきを施したものが一般に使用されて
いる。クロムめっきは、処理にかなりの時間を要するう
えに、高鉛ガソリンを燃料とするエンジンや、高負荷の
エンジンに使用した場合、耐摩耗性、耐焼付性、および
耐蝕性などに問題があった。
このような問題点を解決するために、ニッケル燐などの
合金マトリックス中に窒化物や酸化物、あるいは炭化物
などの硬質粒子を分散させた複合めっきが注目されてい
る。これは、複合めっきあるいは分散めっきと呼ばれ、
分散させる粒子の種類や大きさ5.それに分散量を変え
ることによって面]摩耗性、耐焼付性、および耐蝕性な
どの改善に優れた効果を示す。
合金マトリックス中に窒化物や酸化物、あるいは炭化物
などの硬質粒子を分散させた複合めっきが注目されてい
る。これは、複合めっきあるいは分散めっきと呼ばれ、
分散させる粒子の種類や大きさ5.それに分散量を変え
ることによって面]摩耗性、耐焼付性、および耐蝕性な
どの改善に優れた効果を示す。
(本発明が解決しようとする課題)
本発明は、前述の硬質クロムメッキ等を施したピストン
リングの有する問題点を解消すると共に、特に耐摩耗性
の更なる向上を、その技術的課題とする。
リングの有する問題点を解消すると共に、特に耐摩耗性
の更なる向上を、その技術的課題とする。
(技術的解決手段)
第1の手段として、燐が1〜15重量%、コバルトが1
0〜50重量%、残りがニッケルからなるニッケルーコ
バルト−燐合金めっきの基地層中に、平均粒径0.5〜
1oumの酸化クロムを面積比で5〜40%と、0.5
〜10μmの四酸化コバルト粒子が5〜20面積%で分
散している複合皮膜層を有することにある。
0〜50重量%、残りがニッケルからなるニッケルーコ
バルト−燐合金めっきの基地層中に、平均粒径0.5〜
1oumの酸化クロムを面積比で5〜40%と、0.5
〜10μmの四酸化コバルト粒子が5〜20面積%で分
散している複合皮膜層を有することにある。
第2の手段として、燐が1〜15重量%、コバルトが1
0〜50重量%、残りがニッケルからなるニッケル・コ
バルト・燐合金めっきの基地層中に、平均粒径0.5〜
10μmの酸化クロムを面積比で5〜40%と、0.5
〜10μmの四酸化コバルト粒子が5〜20面積%で分
散している複合皮膜層を有するピストンリングに窒化処
理を施したことにある。
0〜50重量%、残りがニッケルからなるニッケル・コ
バルト・燐合金めっきの基地層中に、平均粒径0.5〜
10μmの酸化クロムを面積比で5〜40%と、0.5
〜10μmの四酸化コバルト粒子が5〜20面積%で分
散している複合皮膜層を有するピストンリングに窒化処
理を施したことにある。
(作用)
先ず第1の手段によると、合金基地中に含まれる燐は、
熱硬化処理を行なうことにより基地の硬度が高くなって
耐摩耗性に優れた効果を示し、また基地の耐食性改善に
も効果がある。
熱硬化処理を行なうことにより基地の硬度が高くなって
耐摩耗性に優れた効果を示し、また基地の耐食性改善に
も効果がある。
燐の量が1%以下では熱硬化処理を行っても硬度が高く
ならず耐摩耗性の効果は少ない。また15%を越えると
硬度は増すが皮膜はかえって跪くなり、衝撃強度は弱く
なり、皮膜の密着性も悪くなる。したがって燐の量は1
〜15%が良い。
ならず耐摩耗性の効果は少ない。また15%を越えると
硬度は増すが皮膜はかえって跪くなり、衝撃強度は弱く
なり、皮膜の密着性も悪くなる。したがって燐の量は1
〜15%が良い。
合金基地中にコバルトを添加することにより耐熱性、耐
蝕性は改善され、皮膜の強度も向上する。
蝕性は改善され、皮膜の強度も向上する。
合金基地中のコバルトの量は、10重量%以下では上記
の効果が顕著に得られず、また50重量%を越えてもそ
の効果に著しい変化はない。したがって、コバルトの量
は10〜50重量%が良い。
の効果が顕著に得られず、また50重量%を越えてもそ
の効果に著しい変化はない。したがって、コバルトの量
は10〜50重量%が良い。
合金基地中に分散する酸化クロム(Cr20□)は皮膜
の耐摩耗性の改善に優れた効果を示す。分散する酸化ク
ロムの容量は5〜40面積%で且っその平均粒径は0.
5〜10μmが良い。容量が5%以下或いは平均粒径が
0.5μm以下では耐摩耗性の改善効果が少ない。また
容量が40面積%或いは平均粒径が10μmを越えると
皮膜の強度はかえって低下し、さらに、相手材の摩耗を
大きくすることになる。
の耐摩耗性の改善に優れた効果を示す。分散する酸化ク
ロムの容量は5〜40面積%で且っその平均粒径は0.
5〜10μmが良い。容量が5%以下或いは平均粒径が
0.5μm以下では耐摩耗性の改善効果が少ない。また
容量が40面積%或いは平均粒径が10μmを越えると
皮膜の強度はかえって低下し、さらに、相手材の摩耗を
大きくすることになる。
合金生地中に酸化クロムと共に分散させる固体潤滑材粒
子は、耐摩耗性、耐焼付性を改善する。
子は、耐摩耗性、耐焼付性を改善する。
四酸化コバルト粒子の容量は5〜20面積%で且つその
平均粒径は0.5〜10μmが良い。容量が5%以下或
いは平均粒径が0.5μm以下では耐摩耗性、耐焼付性
の改善効果が少ない。また容量が20面積%或いは平均
粒径が10μmを越えると皮膜の強度はかえって低下し
、さらに、脆くて脱落しやすくなる。
平均粒径は0.5〜10μmが良い。容量が5%以下或
いは平均粒径が0.5μm以下では耐摩耗性、耐焼付性
の改善効果が少ない。また容量が20面積%或いは平均
粒径が10μmを越えると皮膜の強度はかえって低下し
、さらに、脆くて脱落しやすくなる。
次に第2の手段によると、窒化処理を施している。これ
は、ピストンリングの側面摩耗の改善と、皮膜強度の向
上に効果がある。従来の燐を含有した複合めっき皮膜は
、基地の硬度を高めるために400°C前後で熱効果処
理を施す。この皮膜に対してさらに550〜600°C
で窒化処理を施すと、かえって基地の硬度は低下するが
、皮膜の靭性が増し、皮膜層間剥離の原因となる皮膜層
間強度が改善される。
は、ピストンリングの側面摩耗の改善と、皮膜強度の向
上に効果がある。従来の燐を含有した複合めっき皮膜は
、基地の硬度を高めるために400°C前後で熱効果処
理を施す。この皮膜に対してさらに550〜600°C
で窒化処理を施すと、かえって基地の硬度は低下するが
、皮膜の靭性が増し、皮膜層間剥離の原因となる皮膜層
間強度が改善される。
また、複合皮膜層を形成した後に窒化処理を施す方法は
、窒化処理後に複合皮膜を形成する方法よりも、母材と
複合皮膜層との密着性が向上するとともに、母材の疲労
強度も高くなるという利点がある。
、窒化処理後に複合皮膜を形成する方法よりも、母材と
複合皮膜層との密着性が向上するとともに、母材の疲労
強度も高くなるという利点がある。
(実施例1)
ピストンリング用鋼材である先端端面が5 mm X5
胴の試験片に、まず第一工程として、摺動面に通例のニ
ッケルストライクめっき方法で、厚さ5μmのニッケル
めっきを形成しておき、次に第二工程として、表1の浴
組成およびめっき条件で、酸化クロムを分散した厚さ1
20μmのニッケルコバルト−燐複合めっきを形成した
。
胴の試験片に、まず第一工程として、摺動面に通例のニ
ッケルストライクめっき方法で、厚さ5μmのニッケル
めっきを形成しておき、次に第二工程として、表1の浴
組成およびめっき条件で、酸化クロムを分散した厚さ1
20μmのニッケルコバルト−燐複合めっきを形成した
。
い、
第2の発明は、560″Cでガス窒化処理を行なった。
めっき皮膜組成とその硬度をマイクロビッカース硬度計
で測定した結果を表2に示す。
で測定した結果を表2に示す。
第三工程として、第1の発明は、ピストンリングを40
0°Cで1時間加熱して熱硬化処理を行な次に本発明に
係る摺動面の耐摩耗試験および焼付試験について説明す
る。試験は第2図および第3図に示すライダ一方式摩耗
試験機によって行った。その概要はステータホルダ1に
シリンダー材などとして使用される鋳鉄材FC25製で
摺動面2がホーニング仕上げされた円板3が取外し可能
に取り付けられており、その中央には裏側から注油孔4
を通して潤滑油が注油されるようにしてあり、図示しな
い油圧装置によってステータホルダ1には図において右
方へ向けて所定圧力で押圧力がかかるようにしである。
0°Cで1時間加熱して熱硬化処理を行な次に本発明に
係る摺動面の耐摩耗試験および焼付試験について説明す
る。試験は第2図および第3図に示すライダ一方式摩耗
試験機によって行った。その概要はステータホルダ1に
シリンダー材などとして使用される鋳鉄材FC25製で
摺動面2がホーニング仕上げされた円板3が取外し可能
に取り付けられており、その中央には裏側から注油孔4
を通して潤滑油が注油されるようにしてあり、図示しな
い油圧装置によってステータホルダ1には図において右
方へ向けて所定圧力で押圧力がかかるようにしである。
円板3に対向してローフ5上に取付けられた試験片保持
具6の回転軸と同心の円周上に等間隔に刻設された4個
の取付孔にそれぞれ試験片7が取付けられ、それぞれ所
定の表面処理が施された試験片の5 X 5 mm角の
先端端面が円板3の摺動面2に接触し、図示しない駆動
装置によって所定速度で回転する。試験はステータ側の
注油孔4から一定油温の潤滑油を摺動面に供給しながら
行なう。
具6の回転軸と同心の円周上に等間隔に刻設された4個
の取付孔にそれぞれ試験片7が取付けられ、それぞれ所
定の表面処理が施された試験片の5 X 5 mm角の
先端端面が円板3の摺動面2に接触し、図示しない駆動
装置によって所定速度で回転する。試験はステータ側の
注油孔4から一定油温の潤滑油を摺動面に供給しながら
行なう。
摩耗試験は一定の押圧力の下でロータ5を回転させ、試
験片7が所定の摺動距離だけ円板3上に摺動したときの
試験片7とステータ円板3の摩耗量によって耐摩耗性を
評価する。
験片7が所定の摺動距離だけ円板3上に摺動したときの
試験片7とステータ円板3の摩耗量によって耐摩耗性を
評価する。
またロータ5を回転させると試験片7と円板3との摩擦
によってステータホルダ1には図示のようにトルクFを
生するので、このトルクFをスピンドル8を介してロー
ドセル9に作用させ、押圧力の変化によるトルクFの変
化を動歪計10で読みl・ルクFが急激に上昇したとき
に焼付けが生じたとして、そのときの押圧力をもって耐
焼付き性を評価する。
によってステータホルダ1には図示のようにトルクFを
生するので、このトルクFをスピンドル8を介してロー
ドセル9に作用させ、押圧力の変化によるトルクFの変
化を動歪計10で読みl・ルクFが急激に上昇したとき
に焼付けが生じたとして、そのときの押圧力をもって耐
焼付き性を評価する。
試験片7には、前記実施例で得られた試験片の他に比較
のため一般に耐摩耗性表面処理に用いられる硬質クロム
めっき、モリブデン溶射についても同様の試験を行った
。
のため一般に耐摩耗性表面処理に用いられる硬質クロム
めっき、モリブデン溶射についても同様の試験を行った
。
a) 摩耗試験
潤滑油として加鉛ガソリンを燃料とする実機テストに使
用後のエンジンオイルSAE No、30にダスト(
JIS2種)を0.2 g / 1添加した温度80°
Cの油を用いて、注油孔4から供給しステータホルダ1
にはロータ側に向けて油圧1o0kg/cm2の押圧力
を加えながら、試験片7の摩擦速度を3〜5m/sec
とし、摺動距離が1100Kとなるまでロータ5を回転
させた。
用後のエンジンオイルSAE No、30にダスト(
JIS2種)を0.2 g / 1添加した温度80°
Cの油を用いて、注油孔4から供給しステータホルダ1
にはロータ側に向けて油圧1o0kg/cm2の押圧力
を加えながら、試験片7の摩擦速度を3〜5m/sec
とし、摺動距離が1100Kとなるまでロータ5を回転
させた。
試験結果を次の表3に示す。
各々3分間保持し、ロードセル9を介して動歪計10で
トルクFの変化を記録し、急激にトルクの増加したとき
の押圧力から接触面圧を求めて焼付発生面圧とした。
トルクFの変化を記録し、急激にトルクの増加したとき
の押圧力から接触面圧を求めて焼付発生面圧とした。
試験結果を次の表4に示す。
b) 焼付試験
潤滑油は摩耗試験のものと同じものを使用し、ステータ
ボルダ1にはロータ側に向けてまず油圧40kg/cm
2の押圧力を加え摩擦速度を8m/secでロータ5を
3分間回転させ、次に押圧力を50kg / cm 2
として3分間回転させ、このようにして順次押圧力を1
0kg/cm2づつ段階的に増加してC) 実機試験 次に呼び径×巾×厚ざが、86 X 1.5 X 3.
3 mmm鋼製−圧力リングの外周摺動面に本発明複合
めっきを施し、ボア径86mm、4気筒の水冷過給機付
キディーゼルエンジンに組みつけて、軽油を燃料として
5200rpm、全負荷で100時間の高速耐久試験を
行い、第−圧カリシブの外周摺動面、上下側面および鋳
鉄(Fe12)製シリンダライナ内周面の摩耗を測定し
た。
ボルダ1にはロータ側に向けてまず油圧40kg/cm
2の押圧力を加え摩擦速度を8m/secでロータ5を
3分間回転させ、次に押圧力を50kg / cm 2
として3分間回転させ、このようにして順次押圧力を1
0kg/cm2づつ段階的に増加してC) 実機試験 次に呼び径×巾×厚ざが、86 X 1.5 X 3.
3 mmm鋼製−圧力リングの外周摺動面に本発明複合
めっきを施し、ボア径86mm、4気筒の水冷過給機付
キディーゼルエンジンに組みつけて、軽油を燃料として
5200rpm、全負荷で100時間の高速耐久試験を
行い、第−圧カリシブの外周摺動面、上下側面および鋳
鉄(Fe12)製シリンダライナ内周面の摩耗を測定し
た。
この第−圧力リングは、コバルト25重量%、燐4重量
%、残ニッケルのニッケルーコバルト燐合金基地中に、
平均粒径0.8μmの酸化クロムを20面積%、平均粒
径3μmの四酸化コバルトを15容量%分散させたもの
のそれぞれに、400°C×1時間の熱硬化処理を施し
たものと、560°C×3時間のガス窒化処理を施した
ものとを使用した。
%、残ニッケルのニッケルーコバルト燐合金基地中に、
平均粒径0.8μmの酸化クロムを20面積%、平均粒
径3μmの四酸化コバルトを15容量%分散させたもの
のそれぞれに、400°C×1時間の熱硬化処理を施し
たものと、560°C×3時間のガス窒化処理を施した
ものとを使用した。
尚、比較例として前記実施例で使用したものと同様の硬
質クロムめっき、モリブデン溶射をそれぞれ摺動面に形
成させた第−圧力リングについても試験を行った。試験
結果を表5、表6に示す。
質クロムめっき、モリブデン溶射をそれぞれ摺動面に形
成させた第−圧力リングについても試験を行った。試験
結果を表5、表6に示す。
〔表5〕
(効果)
表3、表4、表5、表6により、本発明の酸化クロムと
四酸化コバルトの混在分散したニッケルコバルト−燐複
合めっき層は、従来のめつき層] 4 に比べて、耐摩耗性、耐焼付性に優れているうえに、相
手材を摩耗させることも少なくピストンリングなどのピ
ストンリングの表面処理層として好適であることが理解
される。また、表6の結果かられかるように、第2の発
明として窒化処理を施したものは、更に側面の摩耗にも
効果のあることがわかり、そのほかに、複合めっき層の
靭性の改善にも効果のあることが確認されている。
四酸化コバルトの混在分散したニッケルコバルト−燐複
合めっき層は、従来のめつき層] 4 に比べて、耐摩耗性、耐焼付性に優れているうえに、相
手材を摩耗させることも少なくピストンリングなどのピ
ストンリングの表面処理層として好適であることが理解
される。また、表6の結果かられかるように、第2の発
明として窒化処理を施したものは、更に側面の摩耗にも
効果のあることがわかり、そのほかに、複合めっき層の
靭性の改善にも効果のあることが確認されている。
従って、本発明の複合皮膜は、特に耐摩耗性を要求され
る高鉛ガソリンを燃料とするエンジンに対して、優れた
効果を示すことが理解できる。
る高鉛ガソリンを燃料とするエンジンに対して、優れた
効果を示すことが理解できる。
第1図は、第2の発明の実施例を示す複合めっき層の金
属組織を示す顕微鏡写真(X400)、第2図は、摩耗
試験機の要部を示す一部破砕図、第3図は第2図のX−
X矢視図である。 図中 1・・・ステータボルダ、2・・・摺動面、3・
・・円板、4・・・注油孔、5・・・ロータ、7・・・
試験片代理人 弁理士 桑 原 英 明
属組織を示す顕微鏡写真(X400)、第2図は、摩耗
試験機の要部を示す一部破砕図、第3図は第2図のX−
X矢視図である。 図中 1・・・ステータボルダ、2・・・摺動面、3・
・・円板、4・・・注油孔、5・・・ロータ、7・・・
試験片代理人 弁理士 桑 原 英 明
Claims (2)
- (1)燐が1〜15重量%、コバルトが10〜50重量
%、残りがニッケルから成るニッケル・コバルト・燐合
金メッキの基地層中に、平均粒径0.5〜10μmの酸
化クロム粒子を面積比で5〜40%と、0.5〜10μ
mの四酸化コバルト粒子を面積比で5〜20%で分散し
ている複合皮膜層を有することを特徴とするピストンリ
ング。 - (2)燐が1〜15重量%、コバルトが10〜50重量
%、残りがニッケルから成るニッケル・コバルト・燐合
金メッキの基地層中に、平均粒径0.5〜10μmの酸
化クロムを面積比で5〜40%と、0.5〜10μmの
四酸化粒子を面積比で5〜20%分散している複合皮膜
層を有するピストンリングに窒化処理を施したことを特
徴とするピストンリング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11165290A JPH0413898A (ja) | 1990-05-01 | 1990-05-01 | ピストンリング |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11165290A JPH0413898A (ja) | 1990-05-01 | 1990-05-01 | ピストンリング |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0413898A true JPH0413898A (ja) | 1992-01-17 |
Family
ID=14566757
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11165290A Pending JPH0413898A (ja) | 1990-05-01 | 1990-05-01 | ピストンリング |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0413898A (ja) |
-
1990
- 1990-05-01 JP JP11165290A patent/JPH0413898A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS61177400A (ja) | ピストンリング | |
JPS6045717B2 (ja) | 内燃機関用ピストンリング | |
JP2552638B2 (ja) | ピストンリング | |
JPH0413897A (ja) | ピストンリング | |
JPH0231219B2 (ja) | Pisutonringu | |
JPH0413898A (ja) | ピストンリング | |
JPS6316478B2 (ja) | ||
JPH0239584B2 (ja) | ||
JPH06300129A (ja) | ピストンリング | |
JPS60196465A (ja) | ピストンリング | |
JPH03134373A (ja) | ピストンリング | |
JPH0460274A (ja) | ピストンリング | |
JP3059793B2 (ja) | ピストンリング | |
JPH03134374A (ja) | ピストンリング | |
JPS63297598A (ja) | 耐摩耗性摺動部材 | |
JPH0374680A (ja) | ピストンリング | |
JPH0552263A (ja) | ピストンリング | |
JPH0289874A (ja) | ピストンリング | |
JPH0460275A (ja) | ピストンリング | |
JPS62159864A (ja) | ピストンリング | |
JPS635147A (ja) | ピストンリングとシリンダの組合せ | |
JPS62228755A (ja) | ピストン | |
JPH0285571A (ja) | 内燃機関用鋼製ピストンリング | |
JPH01182668A (ja) | ピストンリング | |
JPS62228647A (ja) | ピストンリング |