JPS61246400A - 耐摩耗性摺動部材 - Google Patents
耐摩耗性摺動部材Info
- Publication number
- JPS61246400A JPS61246400A JP8465385A JP8465385A JPS61246400A JP S61246400 A JPS61246400 A JP S61246400A JP 8465385 A JP8465385 A JP 8465385A JP 8465385 A JP8465385 A JP 8465385A JP S61246400 A JPS61246400 A JP S61246400A
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- JP
- Japan
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- plating layer
- metallic
- sliding
- weight
- composite plating
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- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
- Sliding-Contact Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
イ、(産業上の利用分野)
本発明は分散めっき層を有する耐摩耗性摺動部材に関す
る。
る。
口、(従来の技術)
最近、軽量でしかも耐摩耗性、耐焼付は性に優れ、熱伝
導性、の大きなアルミ合金製摺動部材が一部で実用化さ
れている。従来このようなアルミ合金製摺動部材に好適
な相手摺動部材として、金属製摺動部材の摺動面に鉄め
っきを施したものや。
導性、の大きなアルミ合金製摺動部材が一部で実用化さ
れている。従来このようなアルミ合金製摺動部材に好適
な相手摺動部材として、金属製摺動部材の摺動面に鉄め
っきを施したものや。
クロムめっきを施したものなどが提案されているが、い
ずれも耐摩耗性は満足すべきものではなかった。これを
改善するため金属製摺動部品の摺動面に、ニッケルなど
の金属基地中に耐摩耗粒子を分散させた複合めっきが注
目されはじめそいる。
ずれも耐摩耗性は満足すべきものではなかった。これを
改善するため金属製摺動部品の摺動面に、ニッケルなど
の金属基地中に耐摩耗粒子を分散させた複合めっきが注
目されはじめそいる。
ハ、(発明が解決しようとする問題点)複合めっき層に
分散される耐摩耗性粒子は皮膜の耐摩耗性を改善するが
、分散量をあまり多くするとかえって皮膜を弱くする原
因となる。一方複合めっき層基地に燐を添加し加熱処理
を施すと皮膜の硬度を高め耐摩耗性、耐蝕性の改善に優
れた効果を示すが、燐の含有量をあまり多くすると基地
を脆化させ、皮膜の衝撃強度を低下させる。このように
皮膜の強度が低下すると、運転中に皮膜が剥離するなど
の問題が生ずる。
分散される耐摩耗性粒子は皮膜の耐摩耗性を改善するが
、分散量をあまり多くするとかえって皮膜を弱くする原
因となる。一方複合めっき層基地に燐を添加し加熱処理
を施すと皮膜の硬度を高め耐摩耗性、耐蝕性の改善に優
れた効果を示すが、燐の含有量をあまり多くすると基地
を脆化させ、皮膜の衝撃強度を低下させる。このように
皮膜の強度が低下すると、運転中に皮膜が剥離するなど
の問題が生ずる。
本発明は従来の複合めっきの問題点である皮膜の脆性を
改善し、さらに耐摩耗性、耐焼付性、耐蝕性に優れた皮
膜層を摺動面に有する摺動部材を提供するものである。
改善し、さらに耐摩耗性、耐焼付性、耐蝕性に優れた皮
膜層を摺動面に有する摺動部材を提供するものである。
二、(問題点を解決するための手段)
本発明を第1図により説明すると、
第1の発明は金属製摺動部品1の摺動面に燐2〜15重
量%、鉄85〜98重量%を成分組成とする合金基地3
中に、粒径10μm以下の耐摩耗性粒子4を5〜30容
量%および線径0.05〜1μm、長さ10〜200μ
mの金属窒化物、金属炭化物、金属酸化物などの短繊維
5を5〜30容量%分散させた複合めっき層を有する摺
動部材である。
量%、鉄85〜98重量%を成分組成とする合金基地3
中に、粒径10μm以下の耐摩耗性粒子4を5〜30容
量%および線径0.05〜1μm、長さ10〜200μ
mの金属窒化物、金属炭化物、金属酸化物などの短繊維
5を5〜30容量%分散させた複合めっき層を有する摺
動部材である。
第2の発明は金属製摺動部品1の摺動面にニッケル10
〜40重量%、燐2〜15重量%、鉄50〜88重量%
を成分組成とする合金基地3中に、粒径10μm以下の
耐摩耗性粒子4を 5〜30容量%、および線径0.0
5〜1μm、憂さ10〜200μmの金属窒化物、金属
炭化物、金属酸化物などの短繊維5を5〜30容量%分
散させた複合めっき層を有する摺動部材である。
〜40重量%、燐2〜15重量%、鉄50〜88重量%
を成分組成とする合金基地3中に、粒径10μm以下の
耐摩耗性粒子4を 5〜30容量%、および線径0.0
5〜1μm、憂さ10〜200μmの金属窒化物、金属
炭化物、金属酸化物などの短繊維5を5〜30容量%分
散させた複合めっき層を有する摺動部材である。
ホ、(作用)
合金基地中に含まれる燐は前述のように加熱処理をする
ことによって皮膜の硬度を上げるが、燐の含有量が少な
いと皮膜の硬度は上がらず耐摩耗性改善の効果は少ない
。また15重量%を越すと基地を脆化させ、皮膜の衝撃
強度、皮膜の密着性を悪くさせる。このようなことから
燐の含有量は2〜15重量%が望ましい。
ことによって皮膜の硬度を上げるが、燐の含有量が少な
いと皮膜の硬度は上がらず耐摩耗性改善の効果は少ない
。また15重量%を越すと基地を脆化させ、皮膜の衝撃
強度、皮膜の密着性を悪くさせる。このようなことから
燐の含有量は2〜15重量%が望ましい。
複合めっき皮膜中に分散される耐摩耗性粒子としては、
アルミナ、窒化珪素、炭化珪素、ジルコニア、炭化チタ
ンなどの金属窒化物、金属炭化物、金属酸化物などが用
いられる。このような耐摩耗性粒子を分散させることに
より摺動部材の耐摩耗性、耐焼付性の改善がなされる。
アルミナ、窒化珪素、炭化珪素、ジルコニア、炭化チタ
ンなどの金属窒化物、金属炭化物、金属酸化物などが用
いられる。このような耐摩耗性粒子を分散させることに
より摺動部材の耐摩耗性、耐焼付性の改善がなされる。
基地中の分散量が5容量%未満では耐摩耗性改善の効果
は少なく、分散量が30容量%を越えると、皮膜の強度
が低下するようになる。また分散される耐摩□耗性粒子
の粒径が過度に大きいと耐摩耗性改善の効果は少ない、
従って耐摩耗粒子の平均粒径は10°μm以下、分散量
は5〜30容量%が良く、望ましくは平均粒径0.5〜
5μm1分散量は15〜25容量%が良い。
は少なく、分散量が30容量%を越えると、皮膜の強度
が低下するようになる。また分散される耐摩□耗性粒子
の粒径が過度に大きいと耐摩耗性改善の効果は少ない、
従って耐摩耗粒子の平均粒径は10°μm以下、分散量
は5〜30容量%が良く、望ましくは平均粒径0.5〜
5μm1分散量は15〜25容量%が良い。
複合めっき皮膜中に分散される短繊維□としては、上記
耐摩耗性粒子と同じくアルミナ、窒化珪素、炭化珪素、
ジルコニアなどが用いられる。このような短繊維を分散
させることによって皮膜の脆性を改善することができる
。基地中に分散される短繊維の線径は0.05am〜1
.0un、L/D(長さ/線径比)は50〜200程度
のものがよく、L/D比が10以下では繊維というより
粒子に近く、皮膜の脆性を改善する効果は少ない。
耐摩耗性粒子と同じくアルミナ、窒化珪素、炭化珪素、
ジルコニアなどが用いられる。このような短繊維を分散
させることによって皮膜の脆性を改善することができる
。基地中に分散される短繊維の線径は0.05am〜1
.0un、L/D(長さ/線径比)は50〜200程度
のものがよく、L/D比が10以下では繊維というより
粒子に近く、皮膜の脆性を改善する効果は少ない。
第2図は短繊維の分散量を変えたときのめっき皮膜の引
っ張り強度を測定したものである。この図から分散量が
5%未満では皮膜の強度が十分でなく、20%を越えて
もその効果に著しい変化はないことがわかる。分散量を
多くするとかえって基地中に空孔を生じたり、皮膜の表
面が荒れる原因となる。
っ張り強度を測定したものである。この図から分散量が
5%未満では皮膜の強度が十分でなく、20%を越えて
もその効果に著しい変化はないことがわかる。分散量を
多くするとかえって基地中に空孔を生じたり、皮膜の表
面が荒れる原因となる。
本発明では第2の発明として、合金基地に上記の鉄、燐
のほかに、ニッケルを添加している。
のほかに、ニッケルを添加している。
ニッケルの添加は合金基地の耐焼付性、耐蝕性を改善さ
せると共に皮膜の圧壊疲労強度も向上させる。合金基地
中に含まれるニッケルの量は10重量%より少ないと上
記の効果が顕著に得られず、また40重量%を越えても
その効果に著しい変化は無い、従ってニッケルの量は1
0〜40重量%が良い。
せると共に皮膜の圧壊疲労強度も向上させる。合金基地
中に含まれるニッケルの量は10重量%より少ないと上
記の効果が顕著に得られず、また40重量%を越えても
その効果に著しい変化は無い、従ってニッケルの量は1
0〜40重量%が良い。
本発明では、潤滑性粒子は分散させていないが、耐摩耗
性粒子などと一緒に分散させることによって、相手材の
摩耗をさらに低下させることができる。潤滑粒子として
は、例えばへき開性のある低摩擦係数の固体潤滑剤がも
ちいられる0代表的な例として二硫化モリブデン、フッ
化黒鉛、窒化硼素、グラファイト、雲母、テフロンなど
の粒子が用いられる。基地中に分散される潤滑粒子の粒
径は使用する潤滑材にもよるが0.5μm以下、分散量
が5容量%未満では潤滑剤としての効果は少ない、また
粒径が20μm、分散量が35容量%を越えると、基地
の強度は低下する。
性粒子などと一緒に分散させることによって、相手材の
摩耗をさらに低下させることができる。潤滑粒子として
は、例えばへき開性のある低摩擦係数の固体潤滑剤がも
ちいられる0代表的な例として二硫化モリブデン、フッ
化黒鉛、窒化硼素、グラファイト、雲母、テフロンなど
の粒子が用いられる。基地中に分散される潤滑粒子の粒
径は使用する潤滑材にもよるが0.5μm以下、分散量
が5容量%未満では潤滑剤としての効果は少ない、また
粒径が20μm、分散量が35容量%を越えると、基地
の強度は低下する。
へ、(実施例)
先端端面が51×5鵬のピストンリング用鋼材(SKD
−61)の試験片に、第1表の条件により、第1の発明
として窒化珪素粒子、および窒化珪素繊維を分散させた
厚さ120μmの鉄−燐複合めっき層を形成させた。
−61)の試験片に、第1表の条件により、第1の発明
として窒化珪素粒子、および窒化珪素繊維を分散させた
厚さ120μmの鉄−燐複合めっき層を形成させた。
第2の発明として前記発明と同じ材質の試験片に窒化珪
素粒子、および窒化珪素繊維を分散させた厚さ120μ
mの鉄−ニッケルー燐複合めっき層を形成させた。
素粒子、および窒化珪素繊維を分散させた厚さ120μ
mの鉄−ニッケルー燐複合めっき層を形成させた。
次に、前記各方法で得た各試験片を370℃で1時間加
熱し熱硬化処理をした。得られた試験片について、その
試験片のめっき層の組成とマイクロビッカース硬度計で
測定した結果を第2表にしめす。
熱し熱硬化処理をした。得られた試験片について、その
試験片のめっき層の組成とマイクロビッカース硬度計で
測定した結果を第2表にしめす。
次に本発明に係る摺動面の耐摩耗試験および焼付試験に
ついて説明する。試験は第3図および第4図に示すライ
ダ一方式摩耗試験機によって行った。その概要はステー
タホルダlにシリンダー材などとして使用されるA39
0合金(AQ−8i)製で摺動面2がホーニング仕上げ
された円板3が取外し可能に取り付けられており、その
中央には裏側から注油孔4を通して潤滑油が注油される
ようにしてあり、図示しない油圧装置によってステータ
ホルダlには図において右方へ向けて所定圧力で押圧力
がかかるようにしである1円板3に対向してロータ5上
に取付けられた試験片保持具6の回転軸と同心の円周上
に等間隔に刻設された4個の取付孔にそれぞれ試験片7
が取付けられ、それぞれ所定の表面処理が施された試験
片の5×5■角の先端端面が円板3の摺動面2に接触し
、図示しない駆動装置によって所定速度で回転する。
ついて説明する。試験は第3図および第4図に示すライ
ダ一方式摩耗試験機によって行った。その概要はステー
タホルダlにシリンダー材などとして使用されるA39
0合金(AQ−8i)製で摺動面2がホーニング仕上げ
された円板3が取外し可能に取り付けられており、その
中央には裏側から注油孔4を通して潤滑油が注油される
ようにしてあり、図示しない油圧装置によってステータ
ホルダlには図において右方へ向けて所定圧力で押圧力
がかかるようにしである1円板3に対向してロータ5上
に取付けられた試験片保持具6の回転軸と同心の円周上
に等間隔に刻設された4個の取付孔にそれぞれ試験片7
が取付けられ、それぞれ所定の表面処理が施された試験
片の5×5■角の先端端面が円板3の摺動面2に接触し
、図示しない駆動装置によって所定速度で回転する。
試験はステータ側の注油孔4から一定油温の潤滑油を摺
動面に供給しながら行なう、 ゛摩耗試験は一
定の押圧力の下でロータ5を回転させ、試験片7が所定
の摺動距離だけ円板3上を摺動したときの試験片7とス
テータ円板3の摩耗量によって耐摩耗性を評価する。
動面に供給しながら行なう、 ゛摩耗試験は一
定の押圧力の下でロータ5を回転させ、試験片7が所定
の摺動距離だけ円板3上を摺動したときの試験片7とス
テータ円板3の摩耗量によって耐摩耗性を評価する。
またロータ5を回転させると試験片7と円板3との摩擦
によってステータホルダlには図示のようにトルクFを
生ずるので、このトルクFをスピンドル8を介してロー
ドセル9に作用させ、押圧力の変化によるトルクFの変
化を動歪計10で読みトルクFが急激に上昇したときに
焼付けが生じたとして、そのときの押圧力をもって耐焼
付き性を評価する。
によってステータホルダlには図示のようにトルクFを
生ずるので、このトルクFをスピンドル8を介してロー
ドセル9に作用させ、押圧力の変化によるトルクFの変
化を動歪計10で読みトルクFが急激に上昇したときに
焼付けが生じたとして、そのときの押圧力をもって耐焼
付き性を評価する。
試験片7には、前記実施例で得られた試験片の他に比較
のため一般に耐摩耗性表面処理に用いられる硬質クロム
めっき、鉄めっき、および短繊維を含まない窒化珪素分
散鉄−ニッケルー燐複合めっきについても同様の試験を
行った。
のため一般に耐摩耗性表面処理に用いられる硬質クロム
めっき、鉄めっき、および短繊維を含まない窒化珪素分
散鉄−ニッケルー燐複合めっきについても同様の試験を
行った。
a)摩耗試験
潤滑油として加鉛ガソリンを燃料とする実機テストに使
用後のエンジンオイル5AENo30にダスト(JIS
2種)を0.2g/l添加した温度80℃の油を用いて
、注油孔4から供給しステータホルダlにはロータ側に
向けて油圧100Kg/■2の押圧力を加えながら、試
験片7の摩擦速度を3〜5m/gecとし、摺動距離が
1100Kとなるまでロータ5を回転させた。
用後のエンジンオイル5AENo30にダスト(JIS
2種)を0.2g/l添加した温度80℃の油を用いて
、注油孔4から供給しステータホルダlにはロータ側に
向けて油圧100Kg/■2の押圧力を加えながら、試
験片7の摩擦速度を3〜5m/gecとし、摺動距離が
1100Kとなるまでロータ5を回転させた。
試験結果を次の表3に示す。
b)焼付試験
潤滑油は摩耗試験のものと同じものを使用し、ステータ
ホルダ1にはロータ側に向けてまず油圧40Kg/口2
の押圧力を加え摩擦速度8 m / fH9cでロータ
5を3分間回転させ、次に押圧力を50Kg/am”と
して3分間回転させ、このようにして順次押圧力を10
Kg/ am”づつ段階的に増加して各々3分間保持
し、ロードセル9を介して動歪計1”OでトルクFの変
化を記録し、急激にトルクの増加したときの押圧力−か
ら接触面圧を求めて焼付発生面圧とした。
ホルダ1にはロータ側に向けてまず油圧40Kg/口2
の押圧力を加え摩擦速度8 m / fH9cでロータ
5を3分間回転させ、次に押圧力を50Kg/am”と
して3分間回転させ、このようにして順次押圧力を10
Kg/ am”づつ段階的に増加して各々3分間保持
し、ロードセル9を介して動歪計1”OでトルクFの変
化を記録し、急激にトルクの増加したときの押圧力−か
ら接触面圧を求めて焼付発生面圧とした。
試験結果を次の表4に示す。
C)複合めっき層の強度試験
次に本発明に係る複合めっき層の強度試験につい工説明
する・試験は第5図に示す引−張、り試験機でおこなっ
、た。試験片2には外周面に所定の表面処理を施したピ
ストンリングを用い、合口部を横向きにして上端を固定
ヘッドlに、下、端を可動ヘッド5のロード、セル4の
上端に取り付ける。可動ヘッド5を上昇させると試験片
2の合口部の反対側表面にクラックが発生する。試験片
2の合口部反対側の外周表面には歪ゲージ3が取り付け
られており、歪の変化を歪計で読む、クラックが発生す
ると歪が急激に変化する。このときの押圧力の変化をロ
ードセル4を介して歪計で読み複合めっき層の強度を評
価する。
する・試験は第5図に示す引−張、り試験機でおこなっ
、た。試験片2には外周面に所定の表面処理を施したピ
ストンリングを用い、合口部を横向きにして上端を固定
ヘッドlに、下、端を可動ヘッド5のロード、セル4の
上端に取り付ける。可動ヘッド5を上昇させると試験片
2の合口部の反対側表面にクラックが発生する。試験片
2の合口部反対側の外周表面には歪ゲージ3が取り付け
られており、歪の変化を歪計で読む、クラックが発生す
ると歪が急激に変化する。このときの押圧力の変化をロ
ードセル4を介して歪計で読み複合めっき層の強度を評
価する。
試験片には、鋳鉄製ピストンリングの外周面に、第1の
発明である窒化珪素粒子を20容量%、窒化珪素短繊維
を10容量%および燐を5.5重量%分散させた鉄−燐
複合めっき層を形成させたものと、第2の発明である窒
化珪素粒子を20容量%、窒化珪素短繊維を10容量%
、ニッケルを32重量%および燐を5.5重量%分散さ
せた鉄−ニッケルー燐複合めっき層を形成させたものと
。
発明である窒化珪素粒子を20容量%、窒化珪素短繊維
を10容量%および燐を5.5重量%分散させた鉄−燐
複合めっき層を形成させたものと、第2の発明である窒
化珪素粒子を20容量%、窒化珪素短繊維を10容量%
、ニッケルを32重量%および燐を5.5重量%分散さ
せた鉄−ニッケルー燐複合めっき層を形成させたものと
。
さらに比較のため、窒化珪素短繊維を含まず窒化珪素粒
子を20容量%、ニッケルを30重量%および燐を5.
5重量%分散させた鉄−ニッケルー燐複合めっき層を形
成したものを用いた。試験結果は第6図に示す通りであ
る。
子を20容量%、ニッケルを30重量%および燐を5.
5重量%分散させた鉄−ニッケルー燐複合めっき層を形
成したものを用いた。試験結果は第6図に示す通りであ
る。
ト、(効果)
表3、表4から、短繊維を分散させた本発明の鉄−燐複
合めっき層、および短繊維を分散させた本発明の鉄−ニ
ッケルー燐複合めっき層は従来のめっき層に比べて、耐
摩耗性、耐焼付性に優れていることがわかり、第6図か
ら本発明複合めっき層は皮膜の強度も高くピストンリン
グなどの摺動部材の表面処理層として好適であることが
理解される。
合めっき層、および短繊維を分散させた本発明の鉄−ニ
ッケルー燐複合めっき層は従来のめっき層に比べて、耐
摩耗性、耐焼付性に優れていることがわかり、第6図か
ら本発明複合めっき層は皮膜の強度も高くピストンリン
グなどの摺動部材の表面処理層として好適であることが
理解される。
第1図は、本発明実施例を示す試験片のめっき層断面図
、 図中 2:鉄ストライクめっき層 4:耐摩耗性粒子 5:短繊維 第2図は、短繊維の分散量を変化させたときの引っ張り
強度を示す図で、 上から順に、燐の含有量が3重量%。 5重量%、8重量%のときの変化を 示す。 第3図、第4図は、ライダー摩耗試験機の図、図中 l:ステータホルダ 2:摺動面 3:円板 4:注油孔 5:ロータ 6:試験片保持具7:試験片
8ニスピンドル 9:ロードセル 10:動歪計 第5図は、複合めっき層の強度試験に使用した引っ張り
試験機を示す図、 図中 l:固定ヘッド 2:試験片 3:歪ゲージ 4:ロードセル 5:可動ヘッド 第6図は、複合めっき層の強度試験の結果を示した図で
ある。
、 図中 2:鉄ストライクめっき層 4:耐摩耗性粒子 5:短繊維 第2図は、短繊維の分散量を変化させたときの引っ張り
強度を示す図で、 上から順に、燐の含有量が3重量%。 5重量%、8重量%のときの変化を 示す。 第3図、第4図は、ライダー摩耗試験機の図、図中 l:ステータホルダ 2:摺動面 3:円板 4:注油孔 5:ロータ 6:試験片保持具7:試験片
8ニスピンドル 9:ロードセル 10:動歪計 第5図は、複合めっき層の強度試験に使用した引っ張り
試験機を示す図、 図中 l:固定ヘッド 2:試験片 3:歪ゲージ 4:ロードセル 5:可動ヘッド 第6図は、複合めっき層の強度試験の結果を示した図で
ある。
Claims (2)
- (1)金属製摺動部品の摺動面に複合めっき層を形成し
た摺動部材であって、該複合めっき層が、燐2〜15重
量%、鉄85〜98重量%の合金基地中に、粒径10μ
m以下の耐摩耗性粒子を5〜30容量%、および線径0
.05〜1μm、長さ10〜200μmの金属窒化物、
金属炭化物、金属酸化物などの短繊維を5〜30容量%
分散させた摺動部材 - (2)金属製摺動部品の摺動面に複合めっき層を形成し
た摺動部材であって、該複合めっき層が、ニッケル10
〜40重量%、燐2〜15重量%、鉄50〜88重量%
の合金基地中に粒径10μm以下の耐摩耗性粒子を5〜
30容量%および線径0.05〜1μm、長さ10〜2
00μmの金属窒化物、金属炭化物、金属酸化物などの
短繊維を5〜30容量%分散させた摺動部材
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8465385A JPS61246400A (ja) | 1985-04-22 | 1985-04-22 | 耐摩耗性摺動部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8465385A JPS61246400A (ja) | 1985-04-22 | 1985-04-22 | 耐摩耗性摺動部材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61246400A true JPS61246400A (ja) | 1986-11-01 |
Family
ID=13836672
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8465385A Pending JPS61246400A (ja) | 1985-04-22 | 1985-04-22 | 耐摩耗性摺動部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61246400A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63145819A (ja) * | 1986-12-04 | 1988-06-17 | Masayuki Otsuki | 軸受及び摺動用金属部材の製造方法 |
JPH03277868A (ja) * | 1990-03-22 | 1991-12-09 | Nissin Kogyo Kk | シリンダ装置 |
EP0731300A1 (de) * | 1995-03-09 | 1996-09-11 | Federal-Mogul Burscheid GmbH | Kolbenring für Verbrennungskraftmaschinen mit einer verschleissfesten Beschichtung |
NL1008426C2 (nl) * | 1998-02-26 | 1999-08-30 | Guus Jochem Van Der Sluis | Galvanische laag van cobaltverbindingen gevuld met keramische deeltjes. |
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