JPS6117722Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電気かみそりの内刃押上構造に関する
ものであり、その目的とするところは、構造が簡
単な電気かみそりの内刃押上構造を提供すること
にある。

従来の内刃押上構造は第６図に示すように、内
刃イを押し上げるばねロをピンハで支持してばね
ロが飛び出すのを防止していたが、部品点数が多
く構造が複雑になるという問題点があつた。

本考案は上記の問題点に鑑みてなされたもであ
り、以下本考案の実施例を示す図面を参照して説
明する。第１図乃至第５図において、外刃１は薄
肉の金属板に多数の刃穴２が形成された外刃板３
と、該外刃板３がＵ字状に湾曲されて取り付けら
れる外刃基台４とで構成されている。内刃５は合
成樹脂材でできた内刃基台６と、該内刃基台６に
立設された複数枚の内刃ブレード７と、該内刃基
台６に支持ピン８を介して揺動自在に軸支された
継手９とで構成されている。駆動子１０はポリア
セタール樹脂のような弾性の高い合成樹脂材でで
きており、該駆動子１０には内刃５が継手９を介
して取付けられる中空の内刃取付台１１と、該内
刃取付台１１が突設された基板１２と、該基板１
２の両端に形成された一対の弾性脚１３と、該弾
性脚１３の端部に形成された固定片１４と、偏心
カム１５に嵌合される弾性アーム１６が一体的に
形成されている。内刃取付台１１の周壁にはヒン
ジ部１７とコ字状の溝１８により囲まれた一対の
突片１９が第４図に示すように形成されている。
内刃取付台１１の中空部はばね収容室２０になつ
ており、外刃板３に内刃５を押圧するコイル状の
ばね２１が収容されている。ばね２１は突起１１
の内方に突出した突片１９により一端が第５図に
示すように支持されている。ばね収容室２０の底
面２２とコ字状の溝１８の底面２３とは同一高さ
に形成されており、ばね収容室２０内に侵入した
水を溝１８から排出することができばね２１に錆
が発生するのを防止することができる。継手９の
周胴には一対の軸２４が突設されており、該軸２
４は内方取付台１１の側壁に形成された一対のス
リツト２５内に摺動自在に支持されており、スリ
ツト２５の内側に向つて突出され突部２６により
抜け止めされている。モータ２７の出力軸２８に
は偏心カム１５が固定されている。本体ケース２
９は合成樹脂材でできており、モータ２７と駆動
子１０の固定片１４が固定されている。本体ケー
ス２９にはモータ２７と駆動子１０が収納されて
おり、駆動子１０の内刃取付台１１が防水板３０
から貫通されている。防水板３０の外周縁は防水
板押え板３１と本体ケース２９とで挾持されてお
り、防水板押え板３１はねじ３２で本体ケース２
９にねじ止めされており、本体ケース２９の内部
の防水性が確保されている。

尚、実施例は内刃が往復動するものであるが、
内刃が回転する回転式電気かみそりの内刃押上構
造に本考案を採用しても良い。

このように、本考案に係る電気かみそりの内刃
押上構造は、内刃に駆動力を伝達する駆動子に中
空の内刃取付台を形成するとともに前記内刃取付
台の内方に突出する突片を前記内刃取付台の周壁
にヒンヂ結合により一体に形成し、前記内刃取付
台に取り付けた内刃を外刃に押圧するばねを前記
内刃取付台の内部に収容し、前記ばねの一端を前
記突片で支持したことを特徴とするものであるか
ら、従来の電気かみそりの内刃押上構造と比較し
て、突片を突起の内方に突出させるだけでばねを
支持することができ、組立てが容易であるととも
に部品点数が少なく安価にできるという効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の内刃押上構造を備えた電気か
みそりの要部を断面した正面図、第２図は同上の
内刃押上構造の分解斜視図、第３図は内刃とばね
と内刃取付台の組立てた状態を示す断面図、第４
図及び第５図はばねの支持方法を示す断面図、第
６図は第２図に対応した従来例の内刃押上構造の
分解斜視図である。 １……外刃、５……内刃、１０……駆動子、１
１……内刃取付台、１９……突片、２１……ば
ね。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内刃に駆動力を伝達する駆動子に中空の内刃取
   付台を形成するとともに前記内刃取付台の内方に
   突出する突片を前記内刃取付台の周壁にヒンヂ結
   合により一体に形成し、前記内刃取付台に取り付
   けた内刃を外刃に押圧するばねを前記内刃取付台
   の内部に収容し、前記ばねの一端を前記突片で支
   持したことを特徴とする電気かみそりの内刃押上
   構造。