JPS61171962A

JPS61171962A - 変速機のギア鳴り防止機構

Info

Publication number: JPS61171962A
Application number: JP1301285A
Authority: JP
Inventors: Kazumi Hiraiwa; 一美平岩
Original assignee: Nissan Motor Co Ltd
Current assignee: Nissan Motor Co Ltd
Priority date: 1985-01-25
Filing date: 1985-01-25
Publication date: 1986-08-02
Also published as: JPH059663B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、チェンジレバーを後退速へシフト操作する際
に生じやすいギア鳴りを防止した変速機のギア鳴り防止
機構に関する。

（従来波ｖ／Ｉ）従来１手動式の変速機は、後退速に同期装置を有してい
ないため、後退速へシフト操作する際には不快なギア鳴
りを起すという不具合があった。

また、このギア鳴りを防止するために、従来においては
前進段の同期装置を利用した提案がなされている（例え
ば、特開昭−１３７７４７号公報、特公昭−１４６５５
号公報、米国特許第３５４５２９５号）。

しかしながら、前進段の同期装置を利用して後退速シフ
ト時のギア鳴りを防止する従来の提案においては、いず
れも、前進段の同期装置を動作させるための操作力がピ
ンを支持するバネの反発力に比例する構造となっていた
ため、チェンジレバーのシフト操作の速度によって同期
装置に付与される操作力が変化する。例えば１強いカで
後退速へすばやくシフト操作する場合には同期装置の動
作に必要な操作力を付与できず、久方側のカウンタシャ
フトの回転が低減されないため、ギア鳴りを確実に防止
できない不具合を生ずる。反対に、ゆっくりとシフト操
作する場合には、チェンジレバーが必要以上に重くなり
、大きな操作力が必要となる不具合を生ずる問題があっ
た。

（発明の目的）そこで、本発明は後退速へシフト操作する際には、フォ
ークロッドを選択するセレクトレバーに他の前進段のフ
ォークロッドを係合させて、このフォークロッドをセレ
クトレバーとともに所定距離だけ移動させる係合機構を
設けることにより、上記問題点を解決することを目的と
する。

（発明の構成）本発明の変速機のギア鳴り防止機構は、チェンジレバー
のシフト操作によりいずれかのフォークロッドのブラケ
ットを選択するセレクトレバーと後退速用フォークロッ
ドに固定され前記セレクトレバーに係合可能な第１のブ
ラケットと、同期機構を介して変速機を前進段に変速す
る前進段のフォークロッドに固定され前記セレクトレバ
ーに係合可能な第２のブラケットと、前記セレクトレバ
ーに設けられた第１の係合部材と、前記第２のブラケッ
トに設けられ、第１の係合部材と係合可能な第２の係合
部材とからなり、第１と第２の係合部材は、セレクトレ
バーが後退速に選択された際に係合する一方、セレクト
レバーが所定距離だけ後退速側へ移動するとこれらの係
合を解除する係合機構を設けた構成であり、チェンジレ
バーを後退速にシフト操作する際に、いずれかのフォー
クロッドを所定距離だけ移動させることにより、その前
進段の同期装置のボーク動作に必要な操作力を付与させ
るものである。

（実施例）以下に本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　吏ま
ず、第１実施例について第１図〜第３図に基づき説明す
る。

手動式のトランスミッションには、そのケースの上部に
フォードランド・ボックスを備え、このボックス内上部
の球面を中心に揺動できるチェンジレバーを備えており
、このチェンジレバーの操作により各前進段または後退
速のギアを選択するギア・シフト機構をトランスミッシ
ョンケース内に備えている。

このギア・シフト機構は、例えば、第１図および第２図
に示すように、図外のチェンジレバーの操作に伴って摺
動・回動するストライキングロッド１と、ストライキン
グロッドｌに一体に固着されたセレクトレバー２と、セ
レクトレバー２により選択されストライキングロッド１
とともに移動するフォークロッド３．４．５、と、二九
らの各フォークロッド３．４．５にそれぞれ一体に固着
され各前進段の同期装置（図示省略）のスリーブを動作
させるシフトフォーク（図示省略）とにより構成さ九て
いる。ストライキングロッド１および各フォークロッド
３，４，５は、動力を駆動輪に伝達するメインシャフト
に平行に配設され。

トランスミッションケースに軸方向移動可能に支持され
ている。ストライキングロッド１はチェンジレバーの操
作に伴って周方向に回動することができる。フォークロ
ッドは、第１．２速用のフォークロッド３と、第３・４
速用のフォークロッド４と、第５速・後退速用のフォー
クロッド５との３本からなり、各フォークロッド３．４
．５の一端側（チェンジレバー側の端部）には、そ九ぞ
れブラケット３Ａ、４Ａ、５Ａが固着され、各ブラケッ
ト３Ａ、４Ａ、５Ａには上記セレクトレバー２の先端に
係合する溝３Ｂ、４Ｂ、５Ｂを備えている。そのため、
例えばチェンジレバーが後退速に選択されると、第５速
・後退速のフォークロッド５のブラケット５Ａの溝５Ｂ
にセレクトレバー２が係合し、さらにチェンジレバーが
シフト操作されると、そのフォークロッド５が後退速側
へ移動してリバースアイドラギアのシフトが行なわれ、
リバースアイドラギアを介してメインシャフトがカウン
タシャフトに連結される。第１図および第２図には、後
退速が選択され、セレクトレバー２が後退速用フォーク
ロッド５のブラケット５Ａに備えた溝５Ｂに係合した状
態を示している。

また、本実施例では、後退速のフォークロッド５に隣り
合う第３・４速のフォークロッド４のブラケット４Ａに
は支持部６を備えている。この支持部６は、チェンジレ
バーの反対側に位置するブラケット４Ａの端面の一部に
上方に向は突設されており、その先端側にはピン７を介
して板状の係合部材８を支持している。係合部材８は、
略垂直面内で回動可能にその中央部がピン７により支持
されており、その一端側にはロッド９の一端部が互いに
回動可能に連結されている。このロッド９は、ストライ
キングロッド１に平行となるようにガイド１０により軸
方向移動可能に支持され、チェンジレバーを後退速へ選
択したときに、その他端がトランスミッションケース１
１の端面に当接できる長さに形成されている。他方、係
合部材８の他端側には、チェンジレバーを後退速に選択
したときにセレクトレバー２に設けられた突起１２に先
端が当接する、シフト係合部８ａと、上記ブラケット４
Ａの支持部６が突設された端面４Ｃに先端が当接するリ
ターン係合部８ｂとを備えている。突起１２は、第３．
４速用のフォークロッド４に対面するセレクトレバー２
の一側面に突設されており、後退速へチェンジレバーを
選択することにより、係合部材８のシフト係合部８ａの
先端にチェンジレバーと反対側に位置する端面１２ａが
当接し、チェンジレバーのシフト操作時には係合して第
３．４速用フオークロツド４を第４速側へ移動させる。

また、シフト係合部８ａは、チェンジレバーのシフト操
作に伴いセレクトレバー２が後退速側へ移動することに
より、後退速側へ押されるため、ロッド９の一端部を中
心に第２図中の矢印で示す時計方向に回転する。また、
セレクトレバー２とともに移動するフォークロッド４が
所定距離だけ移動すると、第３図に示すように、突起１
２との係合関係が解除される構成となっている。なお、
上記所定距離とは、第４速用の同期装置のスリーブを　
　　　　　吏移動して、同期装置がボーク状態（同期状
態）となるようにシフトされる距離であり、その同期装
置に応じて予め設定された長さとなっている。さらに、
係合部材８と第３．４速用のブラケット４Ａとの間には
、上記ピン７に支持されたリターン用のスプリング１３
が介装され、このスプリング１３により、係合部材８が
ピン７を中心に第２図中、反時計方向にリターンできる
よう付勢されている。

したがって、シフト係合部８ａと突起１２との係合が解
除されると、リターン係合部８ｂ先端がブラケット４Ａ
の端面４Ｃに当接し、スプリング１３の付勢力により、
第３，４速用フオークロツド４がニュートラル位置まで
戻される。なお、上記支持部６、係合部材８、ピン７、
ロッド９、突起１２およびスプリング１３により係合機
構１４を構成している。

次に本実施例の作用について説明する。

車を一旦停車した後、チェンジレバーを後退速に選択す
ると、第２図に示すように、セレクトレバー２が後過速
用のブラケット５Ａの溝５Ｂに係合して後退速用のフォ
ークロッド５が選択され。

これと同時にセレクトレバー２の突起１２が係合部材８
のシフト係合部８ａに当接しセレクトレバー２と第３．
４速用のフォークロッド４が後退速側で係合される。次
に、後退速側ヘチェンジレバーのシフト操作が行なわれ
ると、第２図中矢印で示すように、セレクトレバー２と
ともに、後退速用のフォークロッド５が後退速側へ、第
３．４速用のフォークロッド４が第４速側へそれぞれ移
動を開始する。第３．４速用のフォークロッド４の移動
するに伴い、これに備えたシフトフォークが同期装置の
スリーブを移動させ、第４速用の同期装置を動作させる
。このフォークロッド４が所定距離まで移動すると、係
合部材８が回転して第３図に示すように係合部材８のシ
フト係合部８ａと突起１２との係合が解除されるため、
第３．４速用フオークロツド４はそれ以上シフト方向（
第４速側）へ移動しない。したがって、同期装置におい
ては、フォークロッド４の移動によりボーク状態まで操
作されるため、慣性力により回転状態にあるカウンタシ
ャフトが回転停止状態にあるメインシャフトに同期して
、カウンタシャフトに制動力が働いてカウンタシャフト
が回転を停止する。

さらに、係合機構１４の係合が解除されると、係合部材
８がスプリング１３の付勢力によってロッド９の一端部
を中心に第３図中反時計方向に回転し、係合部材８のリ
ターン係合部８ｂがブラケット４Ａを押圧するため、第
３．４速用フオークロツド４が元のニュートラル装置ま
で戻される。そして、チェンジレバーを後退速側へさら
にシフト操作を行なうと、後退速のフォークロッド５の
みが移動し、これに備えたシフトフォークによりリバー
スアイドラギアを移動させ、リバースカウンタギアとリ
バースギアにリバースアイドラギアの噛合が行なわれる
。この場合、リバースカウンタギアが回転を停止してい
るため、リバースアイドラギアとリバースカウンタギア
との噛合がスムーズとなり、これらの間でのギア鳴りの
発生を防止できる。また１本実施例では、セレクトレバ
ー２と第３，４速用フオークロツド４との係合が所定距
離に至るまで確実に持続されるので、チェンジレバーの
シフト操作速度に無関係に操作力を同期装置に付与でき
るため、カウンタシャフトの回転を確実に停止できる。

次に、第２実施例について第４図〜第６図に基づき説明
する。なお、第１実施例と異なる係合機構について説明
し、第１実施例と同一部分についての説明は省略する。

本実施例の係合機構１５は、第４図および第５図に示す
ように、セレクトレバー２の側部に垂直面内で回動可能
にピン１６により係合部材１７が支持されている。この
係合部材１７は、く字状に形成され、その一端側１７ａ
とピン１６との間に介装され第５図中反時計方向に付勢
するスプリング１８の付勢力により、ストライキングロ
ッド１に略平行に配設されたロッド１９の一端に当接し
ている。このロッド１９は、その一端側がセレクトレバ
ー２の側部に固着されたガイド２０に挿通される一方、
ストライキングロッド１に摺動可能に環装されたガイド
２□９．お。他端側が０着さ、ｔ、７お０、お。他端が
、賽エンジレバーを後退速に選択した際にトランスミッ
ションケース１１の端面に当接できる長さに形成されて
いる。また、第３．４速用フオークロツド４のブラケッ
ト４Ａの上面には、係合部材１７の他端側１７ｂと係合
する突起２２が突設されている。この突起２２は、スト
ライキングロッド１の摺動方向に沿う前後面が傾斜面に
形成され、チェンジレノ（−が後退速に選択された際に
は、装置２２の後面に係合部材１７の他端側１７ｂの先
端が当接し、セレクトレバー２と第３．４速用フオーク
ロツド４とが後退速側で係合される。そのため、チェン
ジレバーをシフト操作すると、後過速用フォークロッド
５とともにセレクトレバー２が後退速側へ移動し、第３
，４速用フオークロツド４がセレクトレバー２に係合し
た状態で第４速側へ移動する。また、セレクトレバー２
の移動に伴って、係合部材１７の一端側１７ａがロッド
１９の一端に係止されるため、係合部材１７が第５図中
反時計方向に回転する。さらに、第３．４速用フオーク
ロツド４がセレクトレバー２とともに所定距離だけ移動
すると、係合部材１７の回転により係合部材１７の他端
側１７ｂと突起２２との係合が第６図に示すように解除
され、その後のチェンジレバーのシフト操作に伴って後
退速用フォークロッド５のみが移動してリバースアイド
ラギアを動作し、リバースカウンタギアとリバースギア
にリバースアイドラギアの噛合が行なわれる。

したがって、第３．４速用フオークロツド４が所定距離
だけ移動することにより、先の実施例と同様に前進段の
同期装置がボーク状態に操作され、確実にカウンタシャ
フトの回転を停止させることができる。

（発明の効果）以上、説明したように本発明によれば、チェンジレバー
の後退速シフト操作時に他の前進段のフォークロッドを
セレクトレバーに係合し所定距離だけ後退速側へ移動さ
せる係合機構を設けたことにより、他の前進段のフォー
クロッドとセレクトレバーとの係合を所定距離に至る間
、確実に持続することができる。したがって、従来の如
く、すばやいチェンジレバーの操作時に充分な操作力が
同期装置に付与されなかったり、また、ゆつくりとチェ
ンジレバーを操作した際にチェンジレバーが重くなると
いうことがなく、セレクトレバーに係合されたフォーク
ロッドが移動する所定距離の間では、チェンジレバーの
操作速度に関係なく充分な操作力を同期装置に付与する
ことができるため、同期装置を確実に動作させることが
でき、カウンタシャフトの回転を確実に停止することが
できる。その結果、チェンジレバーの操作に伴って生ず
る後退速時のギア鳴りを防止することができるとともに
、チェンジレバーの操作性能を向上することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図は本発明のギア鳴り防止機構の第１実施
例を示し、第１図はその正面図、第２図は第１図中の■
矢視図、第３図はその動作を説明する側面図、第４図〜
第６図は本発明のギア鳴り防止機構の第２実施例を示し
、第４図はその正面図、第５図は第４図中のＶ矢視図、
第６図はその動作を説明する側面図である。２・・・・・・セレクトレバー、４・・・・・・他の前進段のフォークロッド、１４．１
５・・・・・・係合機構。

Claims

【特許請求の範囲】

チェンジレバーのシフト操作によりいずれかのフォーク
ロッドのブラケットを選択するセレクトレバーと、後退
速用フォークロッドに固定され前記セレクトレバーに係
合可能な第１のブラケットと、同期機構を介して変速機
を前進段に変速する前進段のフォークロッドに固定され
前記セレクトレバーに係合可能な第２のブラケットと、
前記セレクトレバーに設けられた第１の係合部材と、前
記第２のブラケットに設けられ、第１の係合部材と係合
可能な第２の係合部材とからなり、第１と第２の係合部
材は、セレクトレバーが後退速に選択された際に係合す
る一方、セレクトレバーが所定距離だけ後退速側へ移動
するとこれらの係合を解除する係合機構を構成している
ことを特徴とする変速機のギア鳴り防止機構。