JPS6117155Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は自動車のインナハンドル等の回動操
作機構に関するものである。

一般にこのような操作機構は、操作ハンドルの
回動軸の軸端に操作レバーを連結しこれにリモー
トワイヤを係合するようになつており、回動軸に
巻装してある戻しバネは、ハンドルの復帰作用の
みに用いられるようになつている。（たとえば実
開昭50−42420号公報参照） これに対して本考案は、操作レバーの代りに戻
しバネをもつて兼用するようにして機構の簡素化
を図つたものであつて、その構造を図面に示す実
施例によつて説明すれば次のようになる。

これは自動車のドアを開扉するインナハンドル
の構造であつて、ドアパネル１の室内面側にトリ
ムパネル２を張設するとともに、ドアパネル１の
他面側にベースプレート３および４を固設し、こ
れらの部材を貫いてインナハンドル５を結合した
回動軸６が取付けられている。

すなわち回動軸６はベースプレートの嵌挿孔３
ａおよびベースプレート４の嵌挿孔４ａに支承さ
れており、ベースプレート３と４の間には戻りバ
ネ７が回動軸６を取りまいて収められている。

そして戻りバネ７の一端部７ａを延長して回動
軸６の軸端６ａに刻設したスリツト６ｂに挿通す
るとともに、端部７ａの端末を環状にしてリモー
トワイヤ８との係合部７ｂを形成してある。

なお戻りバネ７の一端部７ａはベースプレート
４のストツパ部４ｂに当接し、戻りバネ７の他端
部７ｃはベースプレート３のストツパ部３ｂに当
接し、両端部は互に開く方向に付勢されている。

インナハンドル５をＢ方向に回動すると回動軸
６も同方向に回動するから、スリツト６ｂに挿通
してある戻りバネ７の一端部７ａが付勢に抗して
Ｃ方向に回動する。そして端末の係合部７ｂに連
結してあるリモートワイヤ８をＤ方向に引き寄せ
ドアのロツクを解除する。

インナハンドル５を開放すると、戻りバネ７の
付勢によつてインナハンドル５、回動軸６、リモ
ートワイヤ８はそれぞれもとの状態に復帰する。

この実施例によるスリツト６ｂの代りに軸端６
ａに透孔を設け、これに戻りバネ７の端部７ａを
挿通するようにすることもできる。

本考案は前述のように構成してあり、リモート
ワイヤを操作するために操作レバーを設けて回動
軸に結合させる必要がないから、部品点数が減じ
重量が軽くなるとともに構成費用が安価になると
いう特長を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は
この回動操作機構の平面図、第２図は第１図Ａ−
Ａ線の断面図である。 １……ドアパネル、２……トリムパネル、３…
…ベースプレート、３ａ……嵌挿孔、３ｂ……ス
トツパ部、４……ベースプレート、４ａ……嵌挿
孔、４ｂ……ストツパ部、５……インナハンド
ル、６……回動軸、６ａ……軸端、６ｂ……スリ
ツト、７……戻りバネ、７ａ……一端部、７ｂ…
…係合部、７ｃ……他端部、８……リモートワイ
ヤ、Ｂ，Ｃ……回動方向、Ｄ……引寄せ方向。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 操作ハンドルの回動軸の軸端に刻設したスリツ
   トまたは透孔に、回動軸に巻装した戻しバネの端
   部を嵌挿するとともに、該端部にリモートワイヤ
   との係合部を形成したことを特徴とする回動操作
   機構。