JPS61165350A - 光学活性ハロカルボン酸誘導体およびこれを含有する液晶 - Google Patents
光学活性ハロカルボン酸誘導体およびこれを含有する液晶Info
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- JPS61165350A JPS61165350A JP448285A JP448285A JPS61165350A JP S61165350 A JPS61165350 A JP S61165350A JP 448285 A JP448285 A JP 448285A JP 448285 A JP448285 A JP 448285A JP S61165350 A JPS61165350 A JP S61165350A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は、光学活性へロカルボン酸を導入した、4−
(4’−アルコキシフェニル)−フェノールの誘導体お
よびそれを含有する液晶に間する。
(4’−アルコキシフェニル)−フェノールの誘導体お
よびそれを含有する液晶に間する。
従来の技術
液晶表示素子の表示方式として、現在広く実用化されて
いるものは、ねじれネマチック型(TN型)および動的
散乱型(DS型)である。これらはネマチック液晶を、
主成分としたネマチック液晶セルによる表示である。従
来のネマチック液晶セルの短所のひとつに、応答速度が
遅く、たかだか数m5ecのオーダーの応答速度しか得
られないという事実があげられる。そして、このことが
ネマチック液晶セルの応用範囲をせばめる一因となって
いる。しかし、最近に至フてスメクチック液晶セルを用
いれば、より高速な応答が得られるということがわかっ
てきた。
いるものは、ねじれネマチック型(TN型)および動的
散乱型(DS型)である。これらはネマチック液晶を、
主成分としたネマチック液晶セルによる表示である。従
来のネマチック液晶セルの短所のひとつに、応答速度が
遅く、たかだか数m5ecのオーダーの応答速度しか得
られないという事実があげられる。そして、このことが
ネマチック液晶セルの応用範囲をせばめる一因となって
いる。しかし、最近に至フてスメクチック液晶セルを用
いれば、より高速な応答が得られるということがわかっ
てきた。
光学活性なスメクチック液晶の中には、強誘電性を示す
ものがあることが、明らかになってきており、その利用
に関して、大きな期待が寄せられつつある。強誘電性を
示す液晶すなわち強誘電性液晶は、1976年R,B、
Meyerらにより合成され、4−(4−n−デシルオ
キシベンジリデンアミノ)ケイ皮酸−2−メチルブチル
エステル(以下、DOBAMBCと略記する。)を代表
例とする化合物であり、その、カイラルスメクチック相
(以下、Sm*相と略記する。)、特にカイラルスメク
チックC相(以下、S m C*相と略記する。)にお
いて、強誘電性を示すことを特徴とするものである*
(J、Physique、fi旦、L−69(197
5)) 近年、N、A、C1arkら(Appl、PhVS、L
e t t、3J−,89(1980))によって、D
OBAMBCの薄膜セルにおいて、μsecオーダーの
高速応答性が、見出されたことを契機に、強誘電性液晶
はその高速応答性を利用して液晶テレビ等のディスプレ
イ用のみならず、光プリンターヘッド、光フーリエ変換
素子、ライトパルプ等のオプトエレクトロニクス関連素
子の素材用にも使用可能な材料として注目を集めている
。
ものがあることが、明らかになってきており、その利用
に関して、大きな期待が寄せられつつある。強誘電性を
示す液晶すなわち強誘電性液晶は、1976年R,B、
Meyerらにより合成され、4−(4−n−デシルオ
キシベンジリデンアミノ)ケイ皮酸−2−メチルブチル
エステル(以下、DOBAMBCと略記する。)を代表
例とする化合物であり、その、カイラルスメクチック相
(以下、Sm*相と略記する。)、特にカイラルスメク
チックC相(以下、S m C*相と略記する。)にお
いて、強誘電性を示すことを特徴とするものである*
(J、Physique、fi旦、L−69(197
5)) 近年、N、A、C1arkら(Appl、PhVS、L
e t t、3J−,89(1980))によって、D
OBAMBCの薄膜セルにおいて、μsecオーダーの
高速応答性が、見出されたことを契機に、強誘電性液晶
はその高速応答性を利用して液晶テレビ等のディスプレ
イ用のみならず、光プリンターヘッド、光フーリエ変換
素子、ライトパルプ等のオプトエレクトロニクス関連素
子の素材用にも使用可能な材料として注目を集めている
。
強誘電性液晶セルにおいては、誘電率が高く、自発分極
が大きい材料を用いる程セルを高速駆動でき、特に中型
ないし大型のディスプレイへの応用に際して有利である
。
が大きい材料を用いる程セルを高速駆動でき、特に中型
ないし大型のディスプレイへの応用に際して有利である
。
発明が解決しようとする問題点
しかし、DOBAMBCは、シップ塩基を含むため、化
学的に不安定であり、自発分極も3nC/Cぜと小さく
、比誘電率も高々lOである。また強誘電性を示す温度
範囲も冷却過程で92°C6)ら63°Cと高温であり
、実用に供するに致ってはいない、そこでDOBAMB
Cより安定で、より強い自発分極、比誘電率を持ち、よ
り低温で強誘電性を示す化合物の出現が強く望まれてい
る。
学的に不安定であり、自発分極も3nC/Cぜと小さく
、比誘電率も高々lOである。また強誘電性を示す温度
範囲も冷却過程で92°C6)ら63°Cと高温であり
、実用に供するに致ってはいない、そこでDOBAMB
Cより安定で、より強い自発分極、比誘電率を持ち、よ
り低温で強誘電性を示す化合物の出現が強く望まれてい
る。
本発明の化合物は以上の様な用途に使用し得る新規な光
学活性を有する化合物である。
学活性を有する化合物である。
問題点を解決するための手段 そのl
即ち本発明によって提供される化合物は、一般式(1)
で示される化合物及びこれを含有する液晶である。
で示される化合物及びこれを含有する液晶である。
RI 0−Ph−Ph−0CO−CHCX’) −R2
・・・(1)木 (但し、式中R1は炭素数1−18のアルキル基、R2
は、炭素数3以上の分岐鎖を持つアルキル基、または、
アラルキル基を示し、Xは塩素または臭素を示し、本は
光学活性な炭素原子を示し、Phは1.4−フェニレン
基を示す) 本発明の化合物の最も大きな特徴は、不斉源として、炭
素数5以上の分岐鎖を持つ光学活性ハロカルボン酸を導
入した、4−(4’ −フルコキシフェニル)−フェノ
ールの誘導体であることである。
・・・(1)木 (但し、式中R1は炭素数1−18のアルキル基、R2
は、炭素数3以上の分岐鎖を持つアルキル基、または、
アラルキル基を示し、Xは塩素または臭素を示し、本は
光学活性な炭素原子を示し、Phは1.4−フェニレン
基を示す) 本発明の化合物の最も大きな特徴は、不斉源として、炭
素数5以上の分岐鎖を持つ光学活性ハロカルボン酸を導
入した、4−(4’ −フルコキシフェニル)−フェノ
ールの誘導体であることである。
発明の効果
後に、比較例1,2.3で示すように(1)式において
、R2が直鎖のアルキル基である化合物、例えばラセミ
体である2−クロルプロパン1m−4’−(4”−オク
チルオキシフェニル)−フェニルエステルは、スメクチ
ック液晶にはなるが、強誘電性は、示さないことが知ら
れている。(第31回応用物理学問係連合講演会 講演
予稿集 29a−B−1)。また、その光学活性体であ
る(S)−2−クロルプロパン酸−4’−(4”−オク
チルオキシフェニル)−フェニルエステルを合成したと
ころ、116’Cから115°Cで、スメクチック液晶
にはなるが、強誘電性は、示さなかフた。
、R2が直鎖のアルキル基である化合物、例えばラセミ
体である2−クロルプロパン1m−4’−(4”−オク
チルオキシフェニル)−フェニルエステルは、スメクチ
ック液晶にはなるが、強誘電性は、示さないことが知ら
れている。(第31回応用物理学問係連合講演会 講演
予稿集 29a−B−1)。また、その光学活性体であ
る(S)−2−クロルプロパン酸−4’−(4”−オク
チルオキシフェニル)−フェニルエステルを合成したと
ころ、116’Cから115°Cで、スメクチック液晶
にはなるが、強誘電性は、示さなかフた。
また、例えば、光学活性2−クロルブタンa−4’ −
(4”−アルキルオキシフェニル)−フェニルエステル
は、スメクチック液晶となり、強誘電性を示す。(J、
W、Goodby andT、M、Leslie4;
Proceedings of 183 Am
erican Chemical 5ociety
Meeting、Las Vegas、Neva
da、19B2.Liquid CrysLals
and 0rderd F1uids+V
o1.4+ pl)Uかし、該化合物のうち、最も強
誘電性液晶となる温度範囲が広い2−クロルブタン酸−
4’−(4”−ドデシルオキシフェニル)−フェニルエ
ステルですら、強誘電性液晶となる温度範囲が、降温時
95″″〜72′″CとDOBAMBCと同程度であり
室温よりはるかに高い、また、該化合物の強誘電性液晶
相がスメクチックC相でなく、スメクチックF相である
ため応答速度が遅く、実用に供するのに必ずしも適当な
化合物ではなかった。
(4”−アルキルオキシフェニル)−フェニルエステル
は、スメクチック液晶となり、強誘電性を示す。(J、
W、Goodby andT、M、Leslie4;
Proceedings of 183 Am
erican Chemical 5ociety
Meeting、Las Vegas、Neva
da、19B2.Liquid CrysLals
and 0rderd F1uids+V
o1.4+ pl)Uかし、該化合物のうち、最も強
誘電性液晶となる温度範囲が広い2−クロルブタン酸−
4’−(4”−ドデシルオキシフェニル)−フェニルエ
ステルですら、強誘電性液晶となる温度範囲が、降温時
95″″〜72′″CとDOBAMBCと同程度であり
室温よりはるかに高い、また、該化合物の強誘電性液晶
相がスメクチックC相でなく、スメクチックF相である
ため応答速度が遅く、実用に供するのに必ずしも適当な
化合物ではなかった。
さらに、(S) −2−クロルペンタン酸−4′−(4
”−オクチルオキシフェニル)−フェニルエステルは、
融点90°Cで液晶相をとらない化合物であった。
”−オクチルオキシフェニル)−フェニルエステルは、
融点90°Cで液晶相をとらない化合物であった。
しかしながら、以下の実施例で示すように、側鎖部分に
分岐を導入した化合物、例えば(2S。
分岐を導入した化合物、例えば(2S。
3S) −3−メチル−2−クロルペンタン酸−4′−
(4”−オクチルオキシフェニル)−フェニルエステル
では、強誘電゛性液晶となる温度範囲を、降温時52°
Cから33°Cと側鎖部分かぬ鎖の化合物より逼かに室
温に近づけることが可能になる。また該化合物の強誘電
性液晶相は、52°Cから36°CまでスメクチックC
相であり、その自発分極は最大200nC/cm”、比
誘電率は、最大3900と既知強誘電性液晶中最大のも
のとすることができた。
(4”−オクチルオキシフェニル)−フェニルエステル
では、強誘電゛性液晶となる温度範囲を、降温時52°
Cから33°Cと側鎖部分かぬ鎖の化合物より逼かに室
温に近づけることが可能になる。また該化合物の強誘電
性液晶相は、52°Cから36°CまでスメクチックC
相であり、その自発分極は最大200nC/cm”、比
誘電率は、最大3900と既知強誘電性液晶中最大のも
のとすることができた。
これらの化合物は、加水分解を、受けやすいシップ塩基
を持たないので従来のDOBAMBCのようなシッフ塩
基をもつ化合物に比べ、遜かに化学的に安定である。
を持たないので従来のDOBAMBCのようなシッフ塩
基をもつ化合物に比べ、遜かに化学的に安定である。
問題点を解決するための手段 キ挙参
上記一般式(1)中R2で表わされる不斉源は、例えば
次のような光学活性カルボン酸である。
次のような光学活性カルボン酸である。
2−ハロー3−メチルブタン酸、2−ハロー3゜3−ジ
メチルブタン酸、2−ハロー3−メチルペンタン酸、2
−ハロー4−メチルペンタン酸、2−ハロー3.3−ジ
メチルペンタン酸、2−ハロー3,4−ジメチルペンタ
ン酸、2−ハロー3−メチルヘキサン酸、2−ハロー4
−メチルへキサン酸、2−ハロー3,3−ジメチルヘキ
サン酸、2−フェニルプロパン酸、2−フェニルブタン
酸、3−フェニル−2−メチルプロパン酸2−ハロー2
−フェニルエタン酸、3−フェニル−2−メチルプロパ
ン酸、等。
メチルブタン酸、2−ハロー3−メチルペンタン酸、2
−ハロー4−メチルペンタン酸、2−ハロー3.3−ジ
メチルペンタン酸、2−ハロー3,4−ジメチルペンタ
ン酸、2−ハロー3−メチルヘキサン酸、2−ハロー4
−メチルへキサン酸、2−ハロー3,3−ジメチルヘキ
サン酸、2−フェニルプロパン酸、2−フェニルブタン
酸、3−フェニル−2−メチルプロパン酸2−ハロー2
−フェニルエタン酸、3−フェニル−2−メチルプロパ
ン酸、等。
(但し上記化学式中ハaとは、塩素又は奥業を表わす。
)
上記の光学活性カルボン酸のうちあるものは、天然に存
在するか、又は分割により得られる次のような光学活性
アミノ酸及び光学活性オキシ酸から誘導できる。
在するか、又は分割により得られる次のような光学活性
アミノ酸及び光学活性オキシ酸から誘導できる。
バリン、ロイシン、イソロイシン、フェニルアラニン、
セゾン、スレオニン、アロスレオニン、ホモセリン、7
0イソロイシン、tert−ロイシン、オルニチン、リ
ジン、ヒドロキシリジン、フェニルグリシン、トリフル
オロアラニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、乳酸、
マンデル酸、トロバ酸、3−ヒドロキシ酪酸、リンゴ酸
、酒石酸、イソプロピルリンゴ酸等。
セゾン、スレオニン、アロスレオニン、ホモセリン、7
0イソロイシン、tert−ロイシン、オルニチン、リ
ジン、ヒドロキシリジン、フェニルグリシン、トリフル
オロアラニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、乳酸、
マンデル酸、トロバ酸、3−ヒドロキシ酪酸、リンゴ酸
、酒石酸、イソプロピルリンゴ酸等。
次に本発明の化合物の製造法の例を示す。
光学活性アミノ酸(バリン、ロイシン、イソロイシン、
ter を−ロイシン、フェニルアラニン、アロイソロ
イシン、フェニルグリシン、等)をハロゲン化水素水中
で亜硝酸ナトリウムを作用させ、対応するへ〇カルボン
II!(■)を得る。ハロカルボン酸と一般式(m) RI 0−Ph−Ph−OH(III)(式中、R1は
炭素数1−18のアルキル基を示す。) で表わされる4−(4’−アルコキシフェニル)フェノ
ールとを脱水縮合反応させることによって目的とする光
学活性カルボン酸−4’ −(4”−アルコキシフェニ
ル)−フェニルエステル(I)を製造取得することがで
きる。
ter を−ロイシン、フェニルアラニン、アロイソロ
イシン、フェニルグリシン、等)をハロゲン化水素水中
で亜硝酸ナトリウムを作用させ、対応するへ〇カルボン
II!(■)を得る。ハロカルボン酸と一般式(m) RI 0−Ph−Ph−OH(III)(式中、R1は
炭素数1−18のアルキル基を示す。) で表わされる4−(4’−アルコキシフェニル)フェノ
ールとを脱水縮合反応させることによって目的とする光
学活性カルボン酸−4’ −(4”−アルコキシフェニ
ル)−フェニルエステル(I)を製造取得することがで
きる。
尚、原料物質(m)はI)j p’−ビフェノールとR
IBr又は(R1) 2504 (Rl: C1−C
18のアルキル基)にて表わされるアルキルブロマイド
又は硫酸アルキルとを水酸化ナトリウムの存在下に反応
させるWilliamson合成に従って容易に得られ
るものである。
IBr又は(R1) 2504 (Rl: C1−C
18のアルキル基)にて表わされるアルキルブロマイド
又は硫酸アルキルとを水酸化ナトリウムの存在下に反応
させるWilliamson合成に従って容易に得られ
るものである。
目的物(I)の製造に際しては、化合f!+(■)と化
合物(Ul)とN、N’ −ジシクロへキシルカルボジ
イミドと4−ピロリジノピリジンを1:1:1:0.1
のモル比で塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素等
の不活性溶媒中に仕込み、室温−溶媒の沸点で、1−2
日間反応させればよい。
合物(Ul)とN、N’ −ジシクロへキシルカルボジ
イミドと4−ピロリジノピリジンを1:1:1:0.1
のモル比で塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素等
の不活性溶媒中に仕込み、室温−溶媒の沸点で、1−2
日間反応させればよい。
また、目的物(r)は、ハロカルボン酸(II)より誘
導されるハロカルボン酸クロライドと原料物質(III
)をピリジン等の塩基とともに四塩化炭素等の不活性溶
媒中に仕込み、室温−溶媒の沸点で、1−2日間反応さ
せても得られる。
導されるハロカルボン酸クロライドと原料物質(III
)をピリジン等の塩基とともに四塩化炭素等の不活性溶
媒中に仕込み、室温−溶媒の沸点で、1−2日間反応さ
せても得られる。
本発明の化合物は光学活性物質なので、ホワイトティラ
ー型カラー表示用、コレステリックネマチック相転移型
表示用、TN型セルにおけるリバースドメイン発生防止
用等の目的でネマチック液晶に添加して用いることも可
能である。
ー型カラー表示用、コレステリックネマチック相転移型
表示用、TN型セルにおけるリバースドメイン発生防止
用等の目的でネマチック液晶に添加して用いることも可
能である。
また本発明の化合物はスメクチック液晶となるので、熱
書込レーザー書込等の記憶型表示素子用に用いることも
可能である。
書込レーザー書込等の記憶型表示素子用に用いることも
可能である。
実施例
以下実施例により、本発明の化合物につき更に詳細に説
明するが、本発明は、これらの実施例により、限定され
るものではない。
明するが、本発明は、これらの実施例により、限定され
るものではない。
実施例 1
52.5gのし一イソロイシンを6規定塩酸500 m
lに溶解し、激しくかくはんしながら、44.2gの
亜硝酸ナトリウムを氷冷しながら加える。6時間o’c
から5@Cで反応させた後エーテル抽出し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥する。
lに溶解し、激しくかくはんしながら、44.2gの
亜硝酸ナトリウムを氷冷しながら加える。6時間o’c
から5@Cで反応させた後エーテル抽出し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥する。
エーテルを留去し、残留物を蒸留して(2S、3S)−
3−メチル−2−クロルベンタン酸(A)を得た。(沸
点 86°C/1.8mmHg)収量30.2g。
3−メチル−2−クロルベンタン酸(A)を得た。(沸
点 86°C/1.8mmHg)収量30.2g。
(A)0.8gと4− (4’−オクチルオキシフエニ
ル)−フェノール1.6gとN、N’−ジシクロへキシ
ルカルボジイミド1.1gと4−ピロリジノピリジン0
.1gを塩化メチレン50m1中で混合し一晩放置する
。結晶をろかし塩化メチレンを留去した残留物をシリカ
ゲルカラムで精製(クロロホルム−四塩化炭素)しヘキ
サンから再結晶し、(2S、3S)−3−メチル−2−
クロルペンタン酸−4’−(4”−オクチルオキシフェ
ニル)−フェニルエステル(B)を得る。収量1.1g
。
ル)−フェノール1.6gとN、N’−ジシクロへキシ
ルカルボジイミド1.1gと4−ピロリジノピリジン0
.1gを塩化メチレン50m1中で混合し一晩放置する
。結晶をろかし塩化メチレンを留去した残留物をシリカ
ゲルカラムで精製(クロロホルム−四塩化炭素)しヘキ
サンから再結晶し、(2S、3S)−3−メチル−2−
クロルペンタン酸−4’−(4”−オクチルオキシフェ
ニル)−フェニルエステル(B)を得る。収量1.1g
。
該化合物の降温時の相転移点は、次の通りであった。
等刃組−スメクチックA相転移点(以下、I−SmA点
と略記する。) 66” C スメクチックA相−カイラルスメクチックC相転移点く
以下、SmA−5mCX点と略記する。)52”C カイラルスメクチックC相−カイラルスメクチック本相
転移点くこのカイラルスメクチック本絹は、■相と思わ
れるがその正確な帰属は不明である。)36’ C カイラルスメクチック零相−緒晶相転移点(以下、Sm
木−0点と略記する。) 36C 厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを
スペーサーとし、ネサガラスで構成したセルに(B)を
封入し、100Hzの交流をかけ、ブリッジ法で誘電率
を測定した。その結果を図1に示した。尚、比較例とし
てDOBAMBCの誘電率について測定した結果を併せ
て図1に示した。
と略記する。) 66” C スメクチックA相−カイラルスメクチックC相転移点く
以下、SmA−5mCX点と略記する。)52”C カイラルスメクチックC相−カイラルスメクチック本相
転移点くこのカイラルスメクチック本絹は、■相と思わ
れるがその正確な帰属は不明である。)36’ C カイラルスメクチック零相−緒晶相転移点(以下、Sm
木−0点と略記する。) 36C 厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを
スペーサーとし、ネサガラスで構成したセルに(B)を
封入し、100Hzの交流をかけ、ブリッジ法で誘電率
を測定した。その結果を図1に示した。尚、比較例とし
てDOBAMBCの誘電率について測定した結果を併せ
て図1に示した。
同図から明らかなように、(B)(図中、実線)はDO
BAMBC(図中、点線)よりもはるかに高い誘電率を
持つと同時に、より低い温度範囲で強誘電相(SmC木
相)を示すことが判明した。
BAMBC(図中、点線)よりもはるかに高い誘電率を
持つと同時に、より低い温度範囲で強誘電相(SmC木
相)を示すことが判明した。
また、厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフィ
ルムをスペーサーとし、ネサカラスで構成したセルに(
°B)を封入し、300Hzの交流をかけ、S a w
y e r −T o w e r法で自発分極を測
定した。その結果、(B)の自発分極の最大値は、20
0nC/cWItであり、既知強誘電性液晶中最大の強
い自発分極を持っていることが判明した。
ルムをスペーサーとし、ネサカラスで構成したセルに(
°B)を封入し、300Hzの交流をかけ、S a w
y e r −T o w e r法で自発分極を測
定した。その結果、(B)の自発分極の最大値は、20
0nC/cWItであり、既知強誘電性液晶中最大の強
い自発分極を持っていることが判明した。
また、厚さ数μmのセルに、矩形波を印加して電気光学
効果を測定した。非常にはつきりしたコントラストに加
えて、μsecオーダーのすばやい応答が確認された。
効果を測定した。非常にはつきりしたコントラストに加
えて、μsecオーダーのすばやい応答が確認された。
実施例 2
実施例1において、塩酸の代わりに、臭化水素酸を用い
た外は同様に反応操作を繰り返して、(2S、3S)−
3−メチル−2−ブロモペンタン酸−4’ −(4”−
オクチルオキシフェニル)−フェニルエステルを得た。
た外は同様に反応操作を繰り返して、(2S、3S)−
3−メチル−2−ブロモペンタン酸−4’ −(4”−
オクチルオキシフェニル)−フェニルエステルを得た。
該化合物の降温時の相転移点は、次の通りであった。
1−3mA点 55°C
SmA−3mC本点 47°C
カイラルス゛メクチックC本相−結晶相転移点(以下、
SmC本−0点と略記する。) 29°C 実施例 3 実施例1,2と同様にして合成した本発明の代表的化合
物の降温時の相転移点を一括して表1に示す、特許請求
範囲(1)項(1)式において、R2が直鎖のアルキル
基である化合物の降温時の相転移点を比較例として表2
に示す。
SmC本−0点と略記する。) 29°C 実施例 3 実施例1,2と同様にして合成した本発明の代表的化合
物の降温時の相転移点を一括して表1に示す、特許請求
範囲(1)項(1)式において、R2が直鎖のアルキル
基である化合物の降温時の相転移点を比較例として表2
に示す。
表1に記載した化合物のうち、Sm本本絹示す化合物は
、すべて強誘電性があり、顕微鏡下で電気光学効果が観
察された0表2に示した化合物のうち唯一強誘電性液晶
となる系列である、比較例2の光学活性2−クロルブタ
ン酸−4’−(4”−アルキルオキシフェニル)−フェ
ニルエステルに比べ、表1に示した本発明の化合物はす
べて、強誘電性液晶となる温度範囲がより低温で室温に
近いことがわかる。
、すべて強誘電性があり、顕微鏡下で電気光学効果が観
察された0表2に示した化合物のうち唯一強誘電性液晶
となる系列である、比較例2の光学活性2−クロルブタ
ン酸−4’−(4”−アルキルオキシフェニル)−フェ
ニルエステルに比べ、表1に示した本発明の化合物はす
べて、強誘電性液晶となる温度範囲がより低温で室温に
近いことがわかる。
また、本発明の化合物のうち単独では強誘電性液晶とは
ならない物質も、実施例4に示すように本発明の強誘電
性液晶物質と混合することにより、その強誘電性を損な
うことなく強誘電性液晶温度範囲を低下させることがで
きる。
ならない物質も、実施例4に示すように本発明の強誘電
性液晶物質と混合することにより、その強誘電性を損な
うことなく強誘電性液晶温度範囲を低下させることがで
きる。
実施例 4
(25,3S)−3−メチル−2−クロルペンタン酸−
4’ −(4”−オクチルオキシフェニル)−フェニル
エステル(B) 83%(S)−3−フェニ
ル−2−クロルプロパン酸−4’−(4”−オクチルオ
キシフェニル)−フェニルエステル(D)
17%からなる編成物を調整した。
4’ −(4”−オクチルオキシフェニル)−フェニル
エステル(B) 83%(S)−3−フェニ
ル−2−クロルプロパン酸−4’−(4”−オクチルオ
キシフェニル)−フェニルエステル(D)
17%からなる編成物を調整した。
この組成物の降温時の相転移点は、次の通りであった。
1−3mA点 62@C5m A −S
m C*点 586C3mC本−C点
24°C実施例1に示したように、化合物(B
)単独での3m本−0点は33”Cであったから混合に
より、3m本−0点を9″C低下させることができる。
m C*点 586C3mC本−C点
24°C実施例1に示したように、化合物(B
)単独での3m本−0点は33”Cであったから混合に
より、3m本−0点を9″C低下させることができる。
図1は実施例1で得た生成物と、既知物質4−(4−n
−デシルオキシヘンジリデンアミノ)ケイ皮酸−2−メ
チルブチルエステル(DOBAMBC)について測定し
た誘電率と温度との関係を示す図面である。
−デシルオキシヘンジリデンアミノ)ケイ皮酸−2−メ
チルブチルエステル(DOBAMBC)について測定し
た誘電率と温度との関係を示す図面である。
Claims (9)
- (1) 一般式(1) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・(1) (但し、式中R1は炭素数1−18のアルキル基、R2
は、炭素数3以上の分岐鎖を持つアルキル基、または、
アラルキル基を示し、Xは塩素または臭素を示し、*は
光学活性な炭素原子を示し、Phは1,4−フェニレン
基を示す)で表わされる化合物。 - (2) 一般式(1) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・(1) (但し、式中R1は炭素数1−18のアルキル基、R2
は、炭素数3以上の分岐鎖を持つアルキル基、または、
アラルキル基を示し、Xは塩素または臭素を示し、*は
光学活性な炭素原子を示し、Phは1,4−フェニレン
基を示す)で表わされる化合物を少なくとも1種含有す
ることを特徴とする液晶。 - (3)R1は炭素数1−18のアルキル基、R2−CH
(X)−COが(2S、3S)−3−メチル−2−クロ
ルペンタノイル基である特許請求の範囲(1)項記載の
化合物。 - (4)R1は炭素数6−12のアルキル基、R2−CH
(X)−COが(2S、3S)−3−メチル−2−ブロ
モペンタノイル基である特許請求の範囲(1)項記載の
化合物。 - (5)R1は炭素数6−12のアルキル基、R2−CH
(X)−COが(S)−4−メチル−2−クロルペンタ
ノイル基である特許請求の範囲(1)項記載の化合物。 - (6)R1は炭素数6−12のアルキル基、R2−CH
(X)−COが(S)−3−メチル−2−クロルプタノ
イル基である特許請求の範囲(1)項記載の化合物。 - (7)R1は炭素数8のアルキル基、R2−CH(X)
−COが(S)−3−フェニル−2−クロルプロパノー
ル基である特許請求の範囲(1)項記載の化合物。 - (8)R1は炭素数6−12のアルキル基、R2−CH
(X)−COが(S)−3−メチル−2−ブロモプタノ
イル基である特許請求の範囲(1)項記載の化合物。 - (9)R1は炭素数8のアルキル基、R2−CH(X)
−COが(2R、3S)−3−メチル−2−クロルペン
タノイル基である特許請求の範囲(1)項記載の化合物
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP448285A JPS61165350A (ja) | 1985-01-14 | 1985-01-14 | 光学活性ハロカルボン酸誘導体およびこれを含有する液晶 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP448285A JPS61165350A (ja) | 1985-01-14 | 1985-01-14 | 光学活性ハロカルボン酸誘導体およびこれを含有する液晶 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61165350A true JPS61165350A (ja) | 1986-07-26 |
Family
ID=11585319
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP448285A Pending JPS61165350A (ja) | 1985-01-14 | 1985-01-14 | 光学活性ハロカルボン酸誘導体およびこれを含有する液晶 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61165350A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5002693A (en) * | 1987-03-23 | 1991-03-26 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Novel optically active benzene derivatives, process for producing the same and liquid-crystalline substances containing said derivatives as active ingredient and optical switching elements |
US5013479A (en) * | 1987-06-10 | 1991-05-07 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Optically active ether derivatives, preparation process therefor, liquid crystal materials and an optical switching element |
US5098602A (en) * | 1988-05-11 | 1992-03-24 | Nippon Mining Co., Ltd. | Novel halogen-containing ester compounds, and their intermediates, and method of producing the same as well as liquid crystal compositions containing the same and light switching elements |
US5211879A (en) * | 1989-11-07 | 1993-05-18 | Nippon Mining Co., Ltd. | Ester compounds and liquid crystal compositions containing the same |
US5274168A (en) * | 1987-03-23 | 1993-12-28 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Optically active benzene derivatives, process for producing the same and liquid-crystalline substances containing said derivatives as active ingredient and optical switching elements |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0455185A (ja) * | 1990-06-22 | 1992-02-21 | Suzuki Motor Corp | 自動二輪車用フレーム |
-
1985
- 1985-01-14 JP JP448285A patent/JPS61165350A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0455185A (ja) * | 1990-06-22 | 1992-02-21 | Suzuki Motor Corp | 自動二輪車用フレーム |
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US5338484A (en) * | 1987-03-23 | 1994-08-16 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Optically active benzene derivatives, process for producing the same and liquid-crystalline substances containing said derivatives as active ingredient and optical switching elements |
US5447659A (en) * | 1987-03-23 | 1995-09-05 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Optically active benzene derivatives, process for producing the same and liquid-crystalline substances containing said derivatives as active ingredient and optical switching elements |
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